11月


1週目

11月1日(火)-----------------------------------------

火曜日は本来、専門学校の授業がある日だが、けふは開校記念日とかで、休み。ツアーの疲れを取るべくゆっくりする、と云ひたい処だが、旅先で世話になった人へのお礼メールや、このサイトの調整や更新をせねばならぬので、それをやる。けっこう時間がかかる。

夕方から通常レッスン。新入会がひとり。タレントみたいに可愛い娘で驚く。最近、美少女の入会が続いてゐる。なんの徴候か?。

夜、キキオンの、発売されるハズのDVDの映像(編集前)を見る。佐々木さんがソロを取ってゐるのにゲンタさんの姿が延々写ってたりとか、なんか『?』なところはあるけど、全体的に見てみれば悪くない映像である。しかし、これいつ発売されるんだらう?。そもそも本当に発売されるんだらうか?。

2日(水)----------------------------------------------

通常のデスクワーク。久しぶりに譜面を書く。新曲の、歌詞が出来てないのが3ツぐらいある。早いところ仕上げたいのだが。

夕方から通常レッスン。小倉優子にちょっと似の可愛い店員H嬢が辞め、新しい人が入ってゐる。前にワシのライヴを見たことがあるらしい。本人も、実は唄うたいだとか。以後よろしく。

夜、明日が休みなので、久々に女房と腰を据えて、誕生日祝いに生徒がくれたワインを飲む。

3日(木)------------------------------------------------

休み。本来はBobby'sのうどんディナーショウがあるはずの日だったが、ボビーさんが急病の為、延期となった。天候も良いのか悪いのかよく分からん。ので、買い物に行った以外は外出もせず、古いビデヲとか見たりして過ごす。

夕刻、先述の歌詞が出来てない曲の完成に、本気で取り組む。はじめは「望郷」のやうなものをテーマにするつもりだったが、どうも上手く行かぬ。そこで一旦チャラにして、「夜」「色」「音」「香り」「感触」にテーマを決めなおし、あれこれ悩んだ末、なんとか1曲分の歌詞が完成。『ナハト』と命名す。今年中にはお披露目したいな。

4日(金)-------------------------------------------------

ツアーに出る前、あんまり思はしくなかった体調が、過酷だったはずのツアーを終えて、割と楽になってゐる。四ッ谷でのキキオンのライヴを終えた後、不思議なくらい身体が軽くなってゐたのは、気のせいではなかったやうだ。確かにワシは、あのライヴによって癒されたらしい。良い音楽には、聴き手だけでなく、演り手をも癒す力があるのだな。

な訳で、づっとお休みしてゐたトレーニングを再開。久しぶりにマシンを使ってサーキットトレーニング。サウナで汗を流し、気分もリセット。ツアーの後、しばらくライヴ無しで、レッスンだけの日々が続く、てのも、社会復帰にはちょうど良いのかもしれん。


2週目

11月5日(土)-----------------------------------------

専門学校体験授業に出る。前回に引き続き、一部講師がドタキャン。ちょっと乱れてゐる気がする。最近、ワシら楽器科講師陣に対して一部でクレームが上がってゐるらしいが、それはかういふ事のせいもあるだらうなぁ。仕方ないので、デモ演ではまたワシが代わりに唄った。

夕方からはアクターズスクール。年末のイベントにかけて、ここも色々と忙しい。今週はねこのづくのリハがない。

6日(日)-------------------------------------------

安佐南区区民まつり、といふものの日。雨天にて、毎年行なわれてゐるパレードは中止となったやうだ。ウチの真ん前をマーチングバンドなんかが通って、結構アレ楽しみにしてたんだけどな。

ここら辺には、いわゆる「商工会」のやうなモノが無いらしく、この区民祭りもどちらかと云ふと「文化的側面」を押し出したモノで、ちょっと盛り上がりに欠けるのが淋しい。祭には、ある程度の「猥雑さ」が不可欠だと思ふのだが・・・。あんまり品が良過ぎてもねぇ。コドモは怪しげな屋台で怪しげなモノを買い食いして、食中毒を起こしながら育てんと、良い大人にはなれん。

メイン会場に「スーパー神楽」なるものが来てゐる、といふので見に行く。神楽舞台ではなく、広いステージで演じる事を念頭に作られた神楽で、演目はオリヂナル。仕掛け花火や煙幕、ブラックライトの使用や空中浮遊など、見どころ沢山。なるほどそこら辺が「スーパー」な訳か。鬼の首がひゅーと客席に向かって飛んできた時は、本気の悲鳴が上がってましたな。台詞回しも踊りも、演奏も上手い。非常にレベルが高くて、見応えがあった。ヌー、やはり神楽はオモロイ。

7日(月)------------------------------------------

専門学校(生徒が全員休みやがったが)の後、久々にマシントレーニング&水泳の組み合わせで、1.5時間たっぷりと身体を動かす。軽い昼飯を喰ひ、巨大ショッピングモール内の書店を1時間ぐらいウロつく。素多亜罰句酢でエスプレッスォを飲み、わざわざ遠回りの道を選んでいろんな風景を眺めながら、夕刻前に帰宅。まぁいつもの月曜日の過ごし方である。

しかし、ベース弾かんベース弾きやな、ワシは。

8日(火)--------------------------------------------

こないだ完成した新曲「ナハト」を演ってみる。全部唄うと6分もありやがる。これでは愚例ではないか。唄主体の曲で6分、といふのは明らかに長過ぎだ。練りに練って厳選したつもりだったが、まだ言葉に削る余地がある、といふ訳か。アー、作りなおし。

夜、知人から、ある組織の集会で唄ってもらえんやろか?といふ誘ひを受ける。憲法改悪に反対する平和主張の集会だといふ。以前、Far east loungeで平和集会に出演してゐたのをご覧になって、のことらしい。オファーを受けた事は有り難かったのだが、よくよく考えてみると、安請け合いすべきでない点がいくつかある。

まづ、その人が「ワシの音楽」を聴いて、のオファーではない、と云ふ事。ワシ個人はFar east 〜とは全く違った感性の元に音楽を演ってゐる。ワシの音楽性はFar east〜のほど、明瞭快闊なものではない。ワシがさういふところに行って、何を唄うのか?。

それに「政治集会」の色彩が強いものに参加する、といふ事にも、すこし抵抗を感じる。ワシは一介の音楽家に過ぎん。政治や憲法について云々ぬかせるほど、それらの事を知ってはおらん。そもそも政治なんざハナから信じてない。

さらに、何よりワシは、「仮想敵」に異議を申し立てる、といふ活動に、疑問を禁じ得ない人間なのだ。

仕事として割り切れば良いのだらうが、まぁ、それをせんのがワシである、とも云へる。ので、お断りする事にした。

9日(水)--------------------------------------------

たはむれに昔の日記を読んでゐて驚いたのだが、ワシは2001年の秋には体重が68キログラムもあったやうだ。今より7キロも重かったコトになる。そら膝も骨折するわい、といふかんぢだ。あの頃は朝飯を喰わない、といふ事をやってゐた(昼まで寝てゐる、といふことではなくて)な。なにか、それが身体に良いらしひ、といふ事を聞いてのことで、その上、ほぼ毎日5キロを走ってゐたのにも関わらず、どぅよこの体重。明らかにある種の栄養失調だったのだらう。

今はきちんと3食を少量づつ摂ってゐる。ほぼ毎日5キロのヲーキングと週に3回程度の水泳で、此所2年ぐらいは61〜62キロあたりをキープしてゐる。やはり今は身体が軽い気がする。ちなみに身長は169センチ。デカく見えるらしいが、そんなもんだ。

まぁそれもエエが、も少しベースを練習しませうや、といふハナシやな。

10日(木)------------------------------------------

けふは朝早くから人間ドックに行ってきた。

本格的には1週間ぐらい病院に泊まってやるものらしいが、さうも出来ぬので、まぁ半日コース、といふやつを予約した。検便が2日分、検尿、血液検査、心電図、胃部レントゲン、胸部レントゲン、内臓エコー検査、眼底撮影、視力検査、聴力検査・・・・。初めてバリュームを飲んだ。云われるほど不味いモノでもなかったが、美味くもないね。まぁ仲々オモロかった。ただ、内臓検診の為に前日の夜から絶食だったので、これがしんどかったな。

一応、即日の検査結果では、なんの問題もなし。担当医に『40歳でこれは立派なもんだ』とお誉めいただく。ただ、以前耳鼻科でも指摘された難聴は、けっこう進んでゐるやうで、左の耳が高音域をほとんど認識せぬ。典型的な騒音性難聴。これは自分でもショック。さう云へばドラマー、パーカッショニストの右側に立つ事が多いわ。

お食事券、といふのをもらったので食堂に行ってみたが、じーさんばーさんでいっぱい。「御長寿いこいの広場」みたいなかんぢで、とてもここでメシを喰ふ気にはならなんだので、帰る。

あとは普通に仕事をしたが、バリュームのせいで、一日中胃が張ってゐる。

11日(金)--------------------------------------------

最近、『古代音楽』なるものに興味がある。調べてみると結構いっぱい資料がある。縄文鼓とか石笛とか・・・・。まぁ、あぁいふの聴きだすと、なんかヘンな方向にイっちゃうんぢゃないか、って気がして、イマイチ踏み止まってるのだが。ホラ、かう云っちゃナンだけど、あぁいふ人達って、山の中に住んで玄米喰って無農薬の野菜作って草染めの服かなんか着てヒゲも髪もぼーぼーにのばしてたりバンダナ巻いてたり宇宙がどーのとか人間がどーのとか電波がど

近代マシンを使って20分筋トレやり、エアロバイクで30分有酸素運動して、サウナで15分汗流して、家帰ってインスタントコーヒー飲む。そしてコンピューターに向かって、キーボードを使って字を書く。

けふもレッスン以外ではベース弾かなんだ。


3週目

11月12日(土)-----------------------------------------

法事。義兄の13回忌である。彼が突然死した日に3歳だった姪っコも中学3年。生意気盛り。

坊さんの説法、てのは何処も同じやうなモノだと思ってゐたが、けふの坊主は、変に演技的な間(ま)があったり、妙なダイナミクスを付けたり、問いかけが多かったり、ナンカやたらとこちら側に踏み込んでくるやうなかんぢで不快だった。ワシはどんなジャンルにおいても、かういふパフォーマンスは演るのも見るのも嫌だ。いわゆる「客いぢり」といふヤツ。あれがどうも好きになれない。

お客さんに手拍子やコール&レスポンスを要請したり、共感を求めたり、問いかけたり、といふライヴをタマに見かけるが、あれって最低だと思ふ。演り手はもっと毅然として演るべし!。受け方が悪いのを人のせいにすな。

13日(日)-------------------------------------------

もう結構前から云われてゐるが、新型インフルエンザ。今、最も危険視されてゐるH5N1型ウイルス(鳥インフルエンザ)が人から人へ感染するやうになるのは時間の問題だといふ。スペイン型、アジア型、香港型、これらが大体30年周期で発生してゐる事から考えても、やはりそろそろかな、といふ気もする。無知な人の為に云ふておくと、風邪とインフルエンザは全くの別物である。欧米ではCold(風邪)とFlu(インフルエンザ)といふやうに明確に区別されてゐる。

さて、その新型Fulであるが、厚生労働省はその特効薬であるところの『タミフル』といふ薬を大量に備蓄する、といふ発表をした。発症して24時間以内にこれを服用すれば症状の緩和に期待出来る優れものの薬、らしいが、一部ではかなりヤバげな副作用の症例も聞いてゐる。気安く服用するもどうか?。

14日(月)------------------------------------------

ニュウスを見てゐると、Qちゃんこと高橋尚子選手の練習、といふのをやってゐた。

高地トレーニング、といふのは良く耳にするが、なんと彼女の「練習」は、一般的に高地トレーニングの最高点とされる標高2800メートルからさらに1キロ、3500メートルまでを一気に駆け上がる、といふ。勿論、すべてスポーツ科学的に充分検討された上での事だらうが、それにしても危険な練習であることは間違いない。

やはり、かういふ過酷な練習の先、にしか見えて来ぬ境地は、あるのだ。「練習」を単なる「習慣」にしてはいかんのだ、と自らに語るワシであった。

15日(火)-----------------------------------------

東京で買ってきたペドロ・アズナールのライヴCDにて、ペドロが弾くベースソロがある。ほんの20秒程度、16小節ぐらい、ごくごく普通のコード進行におけるソロなのだが、これが素晴らしく美しい!。久々に、コピーしやう、といふ気にさせられた。CDを何回も進めたり停めたりしながら、こんな事をやるのはホンマに久しぶりだな、と思ふ。しかし、恐らくアドリヴなのだらうが、こんな見事なソロが取れたら、あとの事は全部失敗してもいいんぢゃないか?、とまで思ってしまふ。

それをまた、唄の合間に(この人、唄もまた上手いんだ!)サラッとやってしまうのだから、凄い。

16日(水)-----------------------------------------

何故か急に「古事記」を読んでみたくなり、本屋でいくつか物色するが、書き出しの部分を読んだだけでくじけた。

夜、ねこのづくのリハ。こないだのリハがあまり良くなかったので、ちょいと苦言を呈したのだが、けふは凄く良いテンション。かういふ練習を積み重ねて行けば、いつか手が届く地平があるだらう。

17日(木)-----------------------------------------

少しづつ精神バランスが崩れていってるやうな気がする。笑いがこわばってゐたり、妙に顔面がひくひくしたりする。

久しぶりに電車で仕事に行く。タマにはかうやって不特定多数の人の間に身を置いてみるのも良い。しばらく来なかった地下街はすでにクリスマス商戦沸騰中。さういふ中を歩くのも、ぢつは嫌いではないのだ。

内弟子イノマルが、ベースと唄だけで演奏する曲のベースラインについて、ヒントをくれ、のやうな事を云ふので、あれこれ実演してやってるうちに、なんかエエのが浮かび、この曲をし〜なとシュウで演ってみやう、と思った。

18日(金)----------------------------------------

朝、川土手になんか見覚えのある鞄が捨てられてゐるな、と思ったらワシのだった。なんと車の中に入れてゐた鞄を、夜の間に盗まれてゐたらしい。車上荒らし!!。中身はえへくたーで、金目のものでないと分ってそこら辺に捨てやがったのだ!。ちっくしょー!!、もし犯人見つけたら、残りの一生、二度と自分の足で立てんやうにしてやる。

そんな訳でテンションが下がるだけ下がり、けふはねこのづくのライヴやのに、溜め息ばっかり出る。

けふのライヴは、むか〜〜〜し、オルカ団で対バンしたこともあり、ぢつは佐伯&椎名夫妻の直弟子でもあった、といふ広島のA・Aといふユニットが、東京でラブリン・タンブリンと云ふバンドになって、今回メヂャーデヴーを果たした、といふのの、凱旋レコ発ライヴ、の対バンをねこのづくで演る、と云ふライヴ。ねこのづくでは初めて、ライヴハウス、といふところで演るライヴだ。

まぁあんな事があったが、気を入れてライヴをやる。が、やはりあんなことがあったので、気が入らず、個人的にはなんかイマイチ調子が悪かった。それでも、ライヴ自体の出来は中々のものだったし、ねこのづくの、バンドとしての仕上がりはこれまででベストだった。それに、ワシが出てゐる事を知らずにタマタマ来てゐた古い知人とかにも会えたり、と、良いことも結構あった。

だからまぁ、けふのことは、犬に噛まれた、ぐらいに思って、元気出していこう。


4週目

11月19日(土)-----------------------------------------

打ち上げ〜深夜帰宅の後、先週の日誌を書き上げた為、寝たのは4:00過ぎだった。ので、珍しく遅くまで(と云っても10:00だが)寝てゐる。リヴ・ミュージック(佐伯家)に車を置いて帰ったので、引き取りがてらアクターズスクールのレッスン。その後は週例ねこのづくリハ。色々アレンヂや曲構成の案を出し合いながら、軽く音合わせ。厳密に云ふとこの後、年内いっぱいのスケヂュールにおいては「ねこのづく」ではなく、「椎名まさ子とあと二人」といふ形の活動になります。

リハ後、でかいピザをつつきながら昨日のライヴの映像を見る。うむ、悪くない。椎名さんの唄が「進化」してゐる。

20日(日)-------------------------------------

けふは沼田町ふるさと祭りに、遠距離バンド「ZEKU」で出演す。ワシ個人としては3年連続の出演となる、アットホゥムでナイスな地区のお祭りである。am9:00頃会場入りしてくれ、との事だったので8:30頃出発すべく準備をしてゐたら『急げ』と電話。何故だ?。

内弟子イノマルと共に会場につくと、もう皆セッティングしてゐる。テーさん、出口さん、ナオエちゃんの遠征組3人(ギターの田川君は事情により先月脱退)はゆんべ遅くにこちらに着いたらしい。3時間ぐらいしか寝てないらしいが、大丈夫かいな。ゲストとしてサンサ〜ラの岩本さんをギターに迎え、かるーくリハ。演る曲も時間も決めてない。オープニングの『伴中学吹奏楽部』の演奏を聞きながら、なにをどういう風に演るか、とか、キーの確認、とか、口頭で説明。もともと、今で云ふジャムバンドのやうな志向の強いバンドだから、どーにでもなるわな。

そして昼過ぎから本番。演目、まづは飛び乗る/靴/ワシのソロ〜ロストボーイ/忘れないで/ここに光を/丘にのぼる時。全曲で即興部分を大幅に拡大。6曲で1時間ぐらい演った。会場は大いに盛り上がり、なんとこの祭りでアンコールが来たのを初めて見る。ので、最後に「お疲れサンバ」をさらに20分ぐらい演る。こりゃすごいわ。このバンド、やっぱり強い。

大いに好評を得てステージを降り、近所のタイ料理屋で打ち上げ。遠征組は3時頃には帰っていった。ワシも5時には上がる。良いライヴだった。良いイベントだった。

21日(月)---------------------------------------

早く寝たので早く目が覚める。1時間みっちりロードワークす。朝飯喰って専門学校へ。レッスンのその後さらにプールで1キロ泳ぐ。ワシはなに屋さんなのでせう?。

けふはジモの佐藤さんの50thバースデイパーティーライヴ。cafe楽座に仲間が集まって、まぁ誰かがステージに上がって何か演る、といふものらしい。出演を依頼されたので大体の入り時間頃に楽座に行くと、まだ誰も来てない。この時にそれほどユルい企画だと初めて知る。拍子抜け。開演時間までの2時間、本屋で立ち読み。なんかこれですっかり疲れた。

本番の時間には、佐藤さんの50歳を祝って会場一杯の人が集まった。佐藤さんは基本的にはカヴァーの人なので、お客さんも皆、カヴァーを期待する。しかしワシは、そんな期待には応えられん、とベースだけで佐藤さんのオリジナル「眠りの汽車」を演った。あと春秋楽団時代の名曲「カントリーを唄おう」を二人で。春秋を辞めて3年経ってゐるので、流石に細部は忘れてゐたな。

佐藤さん、50歳おめでとう。あんまり飲み過ぎんやうにね。しかし、6時から最後までゐて、それほど得意ではないジャンルに3曲だけ参加、といふなにか不完全燃焼感の強いライヴだったなぁ。

22日(火)------------------------------------------

専門学校で、提携関係にある高校に行ってセミナーを開いてくれぬか?といふハナシ。仕事としてはオモロさうだったが、主旨が掴み切れぬ。音楽家梶山シュウ個人としてのハナシならまだしも、『専門学校代表』といふ立場で、ワシがなにすんですか?といふ事だ。で、お断りした。

けふはのほほん即興ユニットサンサ〜ラの定例会。昨日に引き続きCafe楽座。

こないだZEKUのライヴで岩本さんと一緒に演ったが、サンサ〜ラとして顔を合わせるのは、前回の定例会ライヴ以来。例によってな〜〜んも決めてません。会場の楽座はもともと音作りの難しいハコで、けふもやたらとシビアーだった。結局ベースアンプを使わずにモニターだけで演ったら一番やり易かった。今度からこれで行こう。

ところが開演時間を30分過ぎてもお客さんがひとりも来ぬ!。どないすンやろな?とか云いながら楽屋でぢっとしてると、ようやく1人だけ来てくれた。ので、ぼちぼち即興から始める。これが二人ともえらい興が乗り、1stステージだけで1時間半も演ってしまった。2ndに入ってもう1人。最後の曲があと4小節で終わる、といふ頃になって友人が2人。結局お客さんは合計4人。どぅよ、この人気の無さ。

考えてみたら日曜日から三夜連続でライヴしてんねやね。明日は祝日で、休みなので、お客さんと少し飲んで帰る。まだ1:00前だったので、初めて深夜バスといふものに乗ってみた。料金は通常運賃の倍、といふことだが、それでもタクシーに比べりゃ1/4の値段で帰れる。これはイイ。

23日(水)-----------------------------------------

ペドロ・アズナールが78年〜82年に参加してゐたセル・ヒランとゆうアルゼンチンのロックバンドのライヴCDを入手。ロックバンド、とは云ふてもいわゆる普通のロックサウンドではない。AORとプログレとポップスが融合したかんぢ。Queenみたい。あれにジャコみたいなベースが入ってる、てかんぢか。メンバー4人、楽器のテクも相当なものだが、唄&ハーモニィも美しい。アー、かういふバンドやりたかったんだよ、ワシも。

にしてもペドロ兄さん、確かバークリィに留学する為に、22歳でこのバンドを一旦辞めてるってハナシ。てぇ事は、81年のこのライヴ盤の時には、まだ20歳そこそこかよ!。へ〜〜〜〜っっ、すゲェ!!。それにこの後バークリィに勉強しに行く、ってぇ割にはもう既に充分ジャズィなソロ弾いてンぢゃねーか。唄も上手いし、男前だし、天は弐物を与えまくり。やっぱ神様は不公平やね。

24日(木)-----------------------------------------

寒いので灯油ストーヴを出す。

先日の人間ドックの結果が帰ってきた。左耳の聴力低下以外は問題なし。しかしこれは職業上結構な問題ぢゃないの。そんなにデカい音の音楽演ってる訳でもないワシが騒音性難聴なのに、全部『ガー』としか聴こえんやうなロックバンドやってるヤツらとか、大丈夫なのかね?。

25日(金)-----------------------------------------

けふはちゃんとスタヂオに入って独弾の練習をする予定なのだが、トレーニングもしたい。当初は、専門学校の後ジムに行ってからスタヂオに入るつもりだったが、よく考えてみたら、社会人の人らは、仕事を全部終えてトレーニングで汗流して帰るのだ、と思ひつく。そこで、授業を終えた足でスタヂオに行き、1時間練習してからジムへ。マシントレーニングの後、サウナ。これが仲々爽快!。今度からこうしやう。

女子ゴルフのミシェル・ウィーが話題。が、ワシは宮里藍の方がいいな。別に訊いてないって?あぁさうですか。

なんか眠いので9:00に寝た。これは新記録かも。


5週目

11月26日(土)-----------------------------------------

こないだ年が明けたやうな気がしてゐるが、もう11月もあと少し。師も走る歳末がやってくる。

ねこのづく練習。映画「ゴッドファーザー」のテーマ曲を、なんとワシが伊語で唄わねばならぬハメとなり(まぁ自分で言い出したんだけどね)、椎名さんに歌唱指導を受ける。まぁ意味が分かる分からんはさて置き、仏語や英語に比べれば伊語は発音し易くて、まだ楽だけど。

リハ後、ここの息子R太郎とオセロをやって完敗す。つ・・強い。

27日(日)--------------------------------------------

アクターズスクールのオーディションの仕事。PAがトラブり、その処理に(そんなに得意でもないのに)駆り出され、半分くらいPA席にゐた、といふハナシ。あの〜、いちをう審査員として来たんですがネ。

思いのほか早く終わり、バイクで来てゐた事だし、ちょいと遠出してみる事にした。川沿いを北上し、日曜日の午後の風景を楽しむ。昔はかうやって気の向くままにバイクを走らせ、気がついたら岡山まで行ってた、なんて事もあったねぇ。

28日(月)--------------------------------------------

専門学校〜ジム〜独断リハ、といつもの日程をこなしてゐて、なんの気なしにフと後ろを振り向いた瞬間、首が『み”ッ』と香ばしい音を立てた。その時は別段気にせなんだが、練習してるとなんかどんどん痛みが増して来る。右はどうもないが、左に少しでも回すと肩に向けて痛みが走る。ヤバい、ヘルニアの再発か!?。なんとかウチに帰って段ボールとタヲルを使って即席のコルセットを作り、夜までぢっとしてゐる。

29日(火)-------------------------------------------

今年最後の『独弾』ライヴの日。首は昨日よりは良くなってゐる。肩の周りに酸素を送り込むやうにゆ〜っくり身体をほぐしておく。まづは専門学校。本日の対バンGressiveのシバちゃんに入り時間を伝え、一旦帰宅。

かつてないペースでソロのステージをこなした今年一年。思へば1/27日の東京単発遠征から春の長期ツアー、初夏の大阪〜夏の野外イベントラッシュ〜秋の東京まで、なが〜〜いスパンのツアーをづっと続けてゐたやうな気さえする。当然、良くなったところ、悪くなったところ、あるだらう。唄ものばかりをこれほど演り続けたのも初めてだ。その1年にとりあへず決算を出すつもりのけふのライヴ。

演目:こきりこ節/月の路/春/星の波間に/Tes de taz;/タ・ルガシュの空の下で/らのえてぃあ/丘にのぼる時/此岸の朱。久々にたっぷり1時間、演りました。出来も良い。このスタイルで演る事の安定感もついた気がする。新曲「ナハト」を演る自信がけふまでに持てなかったのが、残念っちゃ残念。

後発のGressiveの演奏も良い。こいつらもツアーやイベントに鍛えられ、いい感じに安定して来てゐる。みんな成長してゐるのだねぇ。

今のワシにとって、「ナニカを掴もう」とか「上へ向かって」とか「気合い入れて」とかの気負いはマイナス要因だと、認識してゐる。今しばらく、流されずに、しかしこのまま流れてみやう、と思ってゐる。

しかし、ようやく馴れてきた現在のスタイルだが、正直、自分の中ではもう飽きてしまった。同じソロで演るにしても、ちょっと別のアプローチを考えねばならん。飽きてしまっては自分がオモロない。自分がオモロないのは演りたくない。かういふ所がワシの大成できぬ由縁なのだらうが、仕方ない。

30日(水)-------------------------------------------

少し寝不足。家で譜面を書いてゐると、常備薬のF社が来訪。年末から年始にかけての薬を置いていった。仕事に行くベ、と車を出したら運転席側のタイヤがヘタってゐる。GSで見てもらったらバルブが朽ちて空気が抜けてゐる、との事。仕方ないので修理す。昨日、ライヴの打ち上げの代金の8割をシヴァとワシとで出し、帰りのタクシー料金、けふの常備薬、タイヤの修理代、で、ゆんべのギャラはおろか来月の小遣いまですっ飛んでってもうた。これはいたい。


翌月