8月

1日(木)--------------------------------------------------------------------

曲を作りたいのだが、暑くて机に向かう気がせぬ。近いうちに壱日スタヂヲに篭る「作曲日」を作りますか。歌詞だけ、なら図書館とかでもやれさうだな。老後に向けて、さういふ風に「少しオサレなライフ」を模索してみやう。暑いので。

個人リハ→レッスン→祈り部のリハ。

祈り部は、来週末になんかどっかの野外イベントに出るぶんのリハ。今回はナベちゃんが電気ベース弾く割合が高いので、電気ベース×2のアンサンブルも楽しみ。ツインベース+ヴィヲロン+パーカス、なぞ他であまりないと思ふぞ。わくわく。しかし、なかなか曲が憶えられんでorz・・・。何度も一緒に演らしてもらってるぶん、譜面見ずに弾けるやうになりたいんだがナー。

本番は8/10。これがいちをう『夏のベース弾き』としてちょいと続く、一連の仕事の最後。これが終わったら盆→しーシュ短パンツアー→秋、だ。わあぁぁ!もぅ秋だ!。

2日(金)--------------------------------------------------------------------

「にっち」車検。えーと、これで4回目、かな?。ニンゲンで云ふとだいぶ年寄りの車だな。さすがにあちこちヘタって来てゐる様子。近隣へのツアーが増え、結構走ったよねぇ。「オーバーホール」などといふ言葉が聞こえはじめたが・・・。まぁ今回はそれほどの修復はなくとも済みさう。

夜は、イカした旅のトリオ「りぶさん」としーシュ、何回目かのカップリング・ライヴ。

今回はりぶさんの友人ミュージシャン、ピヤノ弾き語りの宮腰理を連れて来てゐていつものトリオ+ピヤノ、のスタイル。さらにギターのけんぢまんの旧縁(けんぢまんは学生時代、広島に生息)から、広島のブルーズ王King 増本氏をゲストに迎え、さらにタマタマ広島に来てゐたワシらの東京仲間から、藤野の二胡奏者芳晴氏も急遽しーシュに参戦。旅で繋がった御縁が爆発!てかんぢの、たいへん豪華なラインナップとなった。

お客さんものっけから大盛り上がり。しーシュの演奏にもさかんに歓声があがり、りぶさんの時はワシも会場から大合唱。最後は全員がステージに上がり、ギター弾きぃの、タイコ叩きぃの、ピヤノ弾きぃの、唄いぃの、の大騒ぎ(笑)。ホンマに楽しく、感動的な素晴らしいライヴとなった。

松阪で知り合い、お互いに気に入り、その後もあちこちで会い、かぅして一緒にライヴを演るやうになり・・。年齢的にもワシらよりだいぶ若く、音楽的近似点もほとんどないしーシュとりぶさんなのだが、それもあんまり気にならないほどの親密な関係となれてゐる不思議。この皮肉屋のワシが、彼らの音楽を聴いたら文句なしに身体が動き、一緒に唄ってしまふグルーヴとハッピーさ。それでゐてどこか切ない楽曲群。うん、単純にワシは彼らのファンなのだ。

彼らとはまた今月の末頃、松阪で一緒になる。毎回『あ、またすぐ会えるね』と云って別れるのが、最高だ。

旅を続けやう。友よ。


2週目

3日(土)--------------------------------------------------------------------

Far east loungeで「バラキシ祭」といふイベントに参加。東日本大震災のチャリティ・イヴェント。こないだ、カシラと二人でチャリで「ライヴはしご」した時のアレコレを観た人が、「是非」といふ事でカシラにオファーがあったらしひ。その経緯から、ワシとカシラのデュオだと思ってゐたが、Far eastでの出演となったやうだ。久しぶりのクゥアトロ。

人によっては「憧れのクゥアトロ!」と思ふ向きもあるが、ワシからすれば、特にまぁ・・・なんとも・・・。2〜3回出た事があるけど、まぁちょっとデカめのライヴハウス、くらいの認識。せま〜いけど楽屋があるのが、すこし嬉しい。このテのイヴェントは「待機型」になる事が多く、けふもそのかんぢ。会場入りが15時、リハが16時半、本番が20時、撤収が22時、みたいな・・・。まぁこれでカシラとのデュオだったらキツかったらうな(笑)。しーなさんとデートしたりして間をツブす。

イヴェント全体が、総じて若年層を中心にしたものだったやうで、ウチらは段トツにベテラン。演奏もまぁ貫禄の出来、になったやうだ。カシラがほとんどMCをせなんだのも良かった。チャリティ云々より、単にミュージシャンとして、久々のクゥアトロを楽しんだ、といふかんぢ。

カシラがこのところハマってゐる不思議楽器「フトゥヤラ」。思ひつくままに曲を作って来なさるので、大変だがオモロい。始めはワシらも茶化してゐたが、演奏もなかなかサマになりつつある。インスト・バンドとしてもイケるか?ワシら(笑)。まぁちゃんとしたインストナンバーとして聴かせるには、まだちょいと衝動的すぎるかねぇ・・・。

4日(日)--------------------------------------------------------------------

休み。休む。

が、こないだりぶさんとのライヴを終えた後、某人に『ベースの腕が落ちた』と云はれ、ちょいとムカついたが、まぁさういふ事もあるかも知れん、と謙虚に練習(笑)。でもなぁ・・云ひ訳っぽいけど、もともと自分でも、落ちるほどの腕があるとは思ってないんよねぇ・・。下手になった、と云はれても、ナニをどぅ練習すれば良いものかは・・・。

ので、まぁフツーに練習した。

5日(月)--------------------------------------------------------------------

前田トア@セイレーン、の臨時ベーシストとして、8.6前夜ピースコンサート、といふイヴェントに出演。

会場は、原爆ドーム対岸 元安川の護岸特設ステージ。夕方激しいゲリラ豪雨が来た時は『!』と思ったが、ちょっと「押し」でプログラムが進められ、事なきを得た様子。ワシらの演奏も滞りなく。リハではなかなか噛み合わなかったリズムの呼吸も、本番では問題なし。主催を兼ねててんてこ舞いだったであらうトアちゃんの唄も、夜の元安川に素晴らしく響き渡った。良い演奏を捧げる事が出来たと思ふ。

前にこれに類似したイベントにしーシュで出演した時、ワシらはMCもせず、まったくいつものやうにいつもの演目を演奏した。対岸で観てくれてゐた友人は、通行人が次々と立ち止まり、最終的には100人以上が熱心に聴いてゐた、と伝えてくれた。が、ワシらの後に出た、割と著名な歌手が『原爆云々』を唄いはじめたら、見物人はわらわらと散っていった、と云ふ。

人々は、なにもここで、さういふ「想い」を聴きたい訳ではないのだ、と思ふ。

この場所で唄う、演奏する、といふ行為自体に意味があり、それそのものが「祈り」であって、それ以上、ナニカを語る必要はあるまい、と思ふのだ。

今年もさぅ思った。

6日(火)--------------------------------------------------------------------

昨日のライヴは久しぶりに「カラス」を使った。

フレットのラインがあるのがどーもイラつくので、「染めペン」といふのを買って来て、ラインを黒く塗りつぶしてみた。なんかマダラになってあんまり綺麗な仕上がりではないんだけど、なんか「自分でやった」感があって、なかなか悪くないので、あえて「清書」はせずに使ってゐる。

して、お客さんが撮ってくれた写真を見ると、なんか「謎の民族楽器」を弾いてるやうにも見えて、なかなか悪くない。弦高調節も安定して来たし、ん〜〜・・・将来(あまり残ってないが)的には、やはりこの楽器、ワシのメイン兵器となりうるかも知れませんねぇ。

7日(水)--------------------------------------------------------------------

女房が、昨日から健康診断に備えて食事制限をしてゐる。のに付き合う。

繊維質のものを摂取せず、消化の良さを優先した食事。まぁご飯とうどん、卵、くらいしか喰ふものがない訳だ。流石に全部付き合うとこっちが倒れてしまふので、彼女が家にゐる間だけは、ワシも同じものを喰ふ。ちょっとした「ラマダン」のやうだ。悪くない。これを機に、ちょいと食生活を見直すか、とも思ふ。

いや、けっこうちゃんとしたバランスで、ちゃんとしたモノを喰ってゐるとは思ひます。でも、やはり年齢からすると「喰ひ過ぎて」ゐると思ふので。50歳に向けて、今の70%くらいの食事量に減らして行くのも良いかな、と。まぁ、難しいけどね。

8日(木)--------------------------------------------------------------------

新しいMacを買う。

推考の結果、ビジネス・パートナーとして同じ機種を持ってゐる、といふがナニカと便利であらう、と、しーなさんが持ってるのと同じ「Mac Book Air」といふやつにす。少々値は張るが、まぁ設備投資、と思ふ事に。考へてみたら、パソコン歴は意外に長いワシだが、自分で「新品」を買ったのは初めてだな。

なにからなにまで『最新式』で、今まで紙芝居のやうだった動画(苦笑)が、ちゃんと動画として見れるヨロコビ。まぁ今までどんな古いのを使ってたんぢゃい?て事だが、まさにさうなのよ。e-Mac。でも、この古いのでしか使えぬソフトもいっぱいあって、ワシはそれが気に入ってるので、これまで通りe-Macも可愛がって使ふ所存。

9日(金)--------------------------------------------------------------------

日中、なにをやってもサクサク拓く画面がノンストレスで、づっとネットをいぢる。ライヴを丸まる壱本上げてるオフィシァルの動画などをサーフィン。今さら、ながら、便利な世の中になったもんだ。Seu Jorgeなんて、ネットが無かったら、恐らく一生知る事もないままだったらう。ガキがネット依存とやらになっちまうのも分かる気がす。

夜はしーシュのリハ。

こないだ缶詰めになって産み落とした割には、なんかイマイチな出来の新曲を持って行く。うち、しーなさんが唄う用に作ったやつは、幸い気に入ってもらへ、この際、歌詞は本人に任せてみる事にした。自分が唄う用に作ったヤツは、やはりややビミョ〜。

去年のこの時期、「シャミーラム」「みみづく時計」「月の裏の約束」などを量産したのに比ぶれば、今年はまだ全然新曲が書けてないな。


3週目

10日(土)------------------------------------------------

無国籍音楽団「祈り部」に、セカンドベーシストとして参加する、何回目かのライヴ。

彼らが古くから参加してゐる、といふイベント。江田島は早瀬、といふリゾート地にある別荘の庭園に本格的なステージが組まれ、ちゃんとした音響も入り、ちょっとした野外フェスの様相である。これを個人が運営しておられる、といふので驚くね。祈り部のメンバーは主催者スタッフ含め顔馴染みで、やぁやぁ、みたいにナゴヤかな雰囲気。初見のワシは、まぁかういふ事には慣れてゐる。ので、ひとりのんびり本番を待つ。

なんでも気象庁が「危険な」と云ふほどの猛暑。海辺のリゾート地とは云へ、カンカンの日射しと湿気がかなりファンタスティックで、リハの段階でも水を被ったやうに汗びしゃ。まぁ本番は夜だから少しは・・・と思ひきや、昼間アレでも少しは吹いてゐた海からの風も完全に止まり、昼間より暑い。それでもけっこう満場(100〜200?)のお客さんで、テンション上がる。こらぁやるしかあんめぇ!。

てな訳で「ロック祈り部」(笑)。

いつもは2ベースと云へど、ナベちゃん:ウッド+ワシ:電気、といふ住み分けをするが、けふは何曲かで電気ベース×2。スラップびしびし、歪みぐにゃぐにゃ、ピッチシフトキュイキュイ、の大暴れ。ちょいと演り過ぎたかな、といふ気がするくらいKYなゲストでございました。汗と湿気で弦もネックもすぐにべたべたになるし、湿気でふやけた指先がスライドのたんびにコスれて血が出たりしたが、まぁ、ロック、でしたのでね。割と此所数年で一番弾きまくった、てかんぢ。

こんなのを誘って一緒に演らしてくれる祈り部のメンバーに感謝。10年に渡って祈り部を応援し続けてゐるファンの方にもいちをう好評をいただき、安堵。

まーぁ暑いのには参った。

地元の人によると、例年は夜になると涼しい風が吹き、扇風機すら要らぬ(エアコンはない)心地よさ、なのださうだが、やはり今年はオカシイ、と。車で行ってたのでお酒は飲めなんだが、美味なつまみを肴にお茶で会話が弾み、良い気分。11時を過ぎた頃、祈り部メンバーより先に会場を辞す。

11日(日)--------------------------------------------------------------------

ゆんべの帰り道は流石に疲れてゐて眠かった。

けふは外出の用事なし。外は相変わらずの猛暑。気象庁から「外出を控えるやうに」といふオフレも回り、まぁそのせいではないが、外出せぬことにして、「小鉢」の制作。筆ペンを使って盤面に絵を描く作業。ちょこ・・・・っとだけ習った水墨画の技術が、すこ〜〜〜〜〜〜〜しだけ役に立ってゐる。ぢつはちゃんと習いに行きたい気はしてゐて、この機会に水墨画の教室探してみやうかね。

半分寝ながらDVD「バトルシップ」も観賞。半分寝て観てちょうど良いかんぢ(笑)。CGは豪華。ワシは基本的には戦争反対論者で、ミリタリィマニアでも軍事オタクでもないが、常々、旧くて巨大な「戦艦」が主砲をブッぱなすのを見てみたい、と思ってゐて、CGとは云へ、そこはまぁまぁ見どころあったかな?(引退戦艦ミズーリの戦闘シーン)

12日(月)--------------------------------------------------------------------

居酒屋椎修、葉月の巻。

諸々の都合で、前回より2週間しか開いてないし、お盆前だし、平日だし、てコトで、正直さすがに今回はカウンターが埋まれば上出来だらう、くらいに思ってゐた。で、開店して1時間くらいは実際そんなかんぢだった。岡山から「だいふく」のおとーさんこと朝井裕二が訪ねて来てくれており、まぁけふはそんなかんぢでアットホゥムに演らう、とか云ってたら

20時から21時にかけてわらわらと人が集まり、結局ライヴ前には満席。嬉しい誤算。いや〜〜〜ありがたいなぁ。ホンマに定着して来た、のだらうか居酒屋椎修。

今回のライヴテーマは「蝉と祭の音楽」。ウチらのオリジナルから、もぅずいぶん長いこと演ってない「ごっとりさん」を久々に。この唄、ここ2〜3年でしーシュを知った人は、多分聴いた事がないでせう。それぐらい久々の演奏だった。良い曲ぢゃないの。もっと演りませう(ごっとりさん、てのがナニか?てのはライヴで訊ねてね)

その他、戸川純の「蛹化の女」やら北島三郎の「まつり」やら。久々シリーズでは「此岸之朱」や「風早」など。今回も本編を10分オーヴァー+アンコール2曲、といふ大盛り上がりで幕。お客さん、ありがとう。

片付けの後、残ったお客さんも交えて、どーやら「成功」してゐるらしひ「居酒屋椎修」の、今後の展開につひていろいろ。来年しーシュは結成10周年を迎える。で、まぁこの「居酒屋スタイル」で、いっちょデカいところで演りませんか?みたいなハナシ。まぁね、「音楽と食」といふのは我々が掲げるテーマでもあるし・・・。

いっちょやりますか?

13日(火)--------------------------------------------------------------------

執事フライデーとしてオリエンタルホテル。

その前にレッスン。去年くらいから、特に「盆休み」のやうなものを作らぬやうになった。「教室は開けておるから来たけりゃ来い」といふスタンスで。盆、っつったってどーせボケッとしてるだけだし、日頃からボケッとしてるし・・。

さて、オリエンタルでは前回に引き続き、ヴァイオリンベースを使用。が、これが時折変なノイズを出しやがって困った。なんかの加減で「ビー」とかいふ音が入る。元音(弾いてるベースの音)をかき消すノイズなら、接触の不良や欠線を疑えるのだが、元の音が出ながらのノイズ、てのが、なんか致命傷っぽいのだが・・・。

この楽器、修理出来る人居るのかね?。

ん〜〜、こないだは「使える」と思ったけど、これぢゃあ使えんなぁ。

14日(水)--------------------------------------------------------------------

親父の初盆。真新しい墓石がギラギラの太陽を浴びて、暑さうだな。

が、常々云ふてるやうに、本当の親父はもぅ何処にも居ない。それは我が家族全員一致の見解で、初盆、と云へども特には・・・。てんでに墓を参り、実家に立ち寄って昼飯を一緒に喰ったら、解散。

夜はけふも通常営業。まぁ他のセンセイは当然盆休み中で、周辺の商店の休みも相まって、教室は世界の果てに置き去りに去れたやうに、静か。世界が焼け付いてもワシの教室は開けてある。でも生徒の方が焼け付いたやうで、開店休業。まぁそれもまたよし。

15日(木)--------------------------------------------------------------------

けふは例年通り、女房方の墓参り&里帰り。

田舎町の高台にある旧家。「今年は流石に暑い」との事だが、それでも市内街中からすれば天国のやうな涼しさ。飯と酒を呼ばれ、ちょいと気ぃ抜いたら眠くなり、ダラシなく眠りこけてしまった。親からすれば子はいつまでも子には違いないが、考へてみたらもぅ50近いのである。こんなんではイカンのではないか、と思はぬでもない。

けふはその後、尾道まで足を伸ばし、女房の弟がやってゐるバァに行ってみる。ちょいと入り組んだ所にあって分かりにくいが、たいへんシックでオサレな店だった。無口で、どっちかてぇと人付き合いが上手いクチではない義弟だが、かういふ商売ではその「距離感」が丁度良い心地よさに繋がってゐる。常連客も多いらしひ。カクテルの味も完璧だった。天晴れである、義弟。

初めて尾道の町中を「歩いた」が、なかなか良いね。大阪の中崎町に通ずる「演出臭さ」を感じないでもないけど、あれより新旧が「上手く同居して」ゐるかんぢがす。

16日(金)--------------------------------------------------------------------

けふは、祈り部のベース弾きナベちゃんがレクチュアを受けに来てくれた。グルーヴとアプローチにつひて1時間ほど。

流石にカンが良くて、ちょちょっとコツを伝えるとぐっと良くなる。あとはこれを自分なりに消化して、プレイに反影させてゆければ良いさ。理解度の高い生徒と一緒にやってると、壱時間なんぞすぐ過ぎる。レッスンとはかくあるべし、ですなぁ。こんなレッスンなら、毎日やっても良いわ。

空き時間に、こないだ祈り部と一緒に演った野外ライヴが、たいへん楽しかった旨など。「いや、シュウさんすんごい弾きまくってるから、なんか怒ってるのかな?とか思ってたんスよ」とナベちゃん(笑)。単に楽しかっただけです。


4週目

17日(土)--------------------------------------------------------------------

大阪は難波にて、関西圏「もとイグアナ飼育者」仲間恒例の「夏の宴会」に女房と共に参加。今年は「ミニライヴをやらへんか?」との事で、ちょい仕事モードでもある。音響もなにもない宴会場なので、アコギを帯同す。

初めて女房を18切符の旅に付き合わせる企画でもある。在来線の旅広島〜大阪間は、個人的には慣れたもの。初心者としても丁度良い距離である。乗り継ぎ4回で約6時間。「人道」とか「思ひやり」とかはとりあへず無視して、年寄りコドモの前に身体をねじ込んででも席を確保す、といふ18キッパーのルールを女房に伝授(笑)。

さて、宴会はいつものかんぢ。もぅこの会合も長く続いており、「イグアナ飼育者会」と云へど、現役で飼ってゐる人は数名。けふはさういふ思ひ出話なども出て、脱線する話も楽しく。ライヴはいつ演んのかな?と思ひつつ、テキトーなところでやをらギターを取り出し、なんとなく唄いはじめる。まさに「宴があって唄がある」といふ好ましいスタイル。

『別にガン聴きせんで良いから』と云ひながら、思ひつくまま弾き語る。てんでにお喋りしながらも、それぞれ琴線に触れる唄もあるやうで、その反応が楽しい。40分くらい唄ったのかな?。みなさん、聴いてくれてありがとう。

女房が鬱病のひどかった時期、家から出る事も出来ず、だが、この宴会にだけは欠かさず出席してゐた、といふのも頷ける心地よい距離感の友人達である。

18日(日)--------------------------------------------------------------------

あつい!

広島も暑いが大阪も暑い。ホテルの朝飯を喰ひ、昼前に街に出てみたが、暑い!。これでは観光どころではないな、と、早めに大阪を発つ事にす。まぁ在来線なのでどのみち早めに出発せねばならなんだので・・・・。個人的にはいつものルート。乗り込む前におにぎりやサンドヰッチ、お茶などの「非常食」を忘れずに。

行きと同じく、約6時間。づっと車窓を眺めてゐた女房が、『なるほど、これは楽しいわ』と。ワシが旅に18切符や在来線を使うのが、単に安いから、だけではない事も理解してもらへた様子。さうなのよ、楽しいのですよ、在来線の旅は。今回は途中下車はせなんだが、それも18切符の特徴。機会あらばさういふ旅にも是非。

19日(月)--------------------------------------------------------------------

そろそろ専門学校の夏休み明け、が近付きつつある。ハ〜またシワい仕事の日々だ。

けふは「練習日」。午前中は家でベースの練習。午後からはスタヂヲに篭ってギター弾き語りの練習。まぁそれで壱日の予定は終了。

ハンニバル博士のやうな優雅な暮らしも、あと少しだ。

まーしかし、考へてみれば25でこの仕事やりはじめてから、確かに忙しかった時代もあったけど、基本的には呑気な暮らしをして来たと思ふ。壱日中まったく自分の時間が取れなかった事はないし、日曜日にレッスンを入れた事もない。基本的には仕事は壱日に壱本、てかんぢでづっとやってきた。今のところはそれで喰えてるから、まぁいいか、と思ふ事にす。

20日(火)--------------------------------------------------------------------

しーシュのリハ。

居酒屋椎修といふスタイルは、毎回テーマに沿ったカヴァーを選曲するのも楽しく、またプラクティスにもなって良いのだが、毎度そればかりに血道を注ぐ、てのも・・。さらには9月のお題「悪(ワル)の音楽」といふのがなかなか見つからぬ・・・。曲がりなりにもワシはしーシュのメイン・コンポーザー・・・。と色々鑑み、この際なので「悪」といふテーマで新曲を作った。

いつまでもスランプとか云ってられんしね。スランプなりにテーマ決めてなんか作る!ぐらいせねば。出来上がりは割と今までに在りさうで無かったかんぢの唄となり、リハで持ってったしーなさんにも好評。良いレパートリィにもなりさうである。

その後レッスン4人。その後FMの収録。その後短パンツアーの打ち合わせ兼晩飯。週末からまた旅が始まる。

21日(水)--------------------------------------------------------------------

此処に来てまたPie-ぞう(Zo-3ベース)など使えぬものか、と云ふ気になってゐる。

此所数年はピックアップの調子が悪く、もっぱら「撮影用」となってゐる。写真に収まった時の「映え」は良いので。ちゃんと直してまた使ってみやうかねぇ。かつてはあれでツアー回ったりもしたのだ。「ぱんぱかトリオ」なんかで使ったら良いやうな気もす。

まぁ。その前に、仕事、やな。

22日(木)--------------------------------------------------------------------

なんか指が痛くて、練習サボっちまった。

最近、自分の「開かれてなさ」にやや辟易してゐるのだが、そんな中、上チャンこと上野友敬が「ドラムサークル」の海外研修に行ってゐた、といふ話を本人から聞く。10日間に渡り、世界中のファシリテーター達と交流して来たのださうだ(ドラムサークル、ファシリテーターってなに?と思ふ方はこちらを)。「へぇ〜」と感銘を受ける反面、研修、と云へども当然費用は持ち出しで、けっこうな金額がかかるといふそれが、仕事として成立するのか?、とかいふ下らぬ事をまづ考へてしまふ自分が、つくづく嫌になる。

さぅだよな・・・。

本来ワシこそ、まづ何よりも楽しさヤリ甲斐を優先する人間だったのだ。それがどぅよ、最近のセコさは。いつからワシはこんな吝嗇な考へを持つやうになっちまったのか。つまらん、ホンマにつまらんぞ梶山シュウ。お前はなにをやっておるのだ。

23日(金)--------------------------------------------------------------------

夏休み終わり、専門学校が始まる。が、生徒の半分以上が無断欠席。ロクなもんぢゃないねこいつら。ホンマにシワい。もぅ辞めたろかなホンマに。カレー屋でもやった方が良い気がして来たよ。だがさうなるとツアーに出れんしナー。なんか人生、良いテはないだらうかねぇ〜。

夜は孤独な営業「吟」@オリエンタルホテル。金曜日に演るのは久しぶりだな。思へば昨日も空いてたのに、なんで昨日にせなんだのだらう?。明日はツアー初日なので朝が早いのだ。今夜ゆっくり準備した方が良かったのにね。

久しぶりに雨が降ったせいか、お客さんは少なめ。でも、わりと聴き入ってくれる人達で、演りやすかった。いつものやうに3ステージ。今回は1曲、増設に成功。レパートリィも、全部で60曲以上ぐらいにはなったのかな?。

さぁ明日から夏の終わりの短パンツアーが始まる。まづは松阪MAXA。滋賀→大津→大阪→京都→名古屋→浜松、となかなかのロングラン。


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