6月 

1日(月)----------------------------------------------------------------

6月になってしまった。早速暑い。

一時期、女子高生マニアのやうに云はれてゐたワシであるが、昨今の女子高生にはむしろ嫌悪感を感ずる事が多く、その代わりと云っちゃナンだが、最近はOLや女子大生のタイトなミニスカートに萌へてゐる。これが衣替えを迎え、さはやかにセクシィで良い。どーでもいいですか・・・。すぃません、次の曲いきます・・・。

レコーディングに創作エネルギィを使い尽し、レコ発の旅に出始めて約2ヶ月。創作センサーが戻って来て、またちょこちょこ新曲を書いてゐる。男女ポリフォニィ、にこだわった去年の作風に比べ、「ピン唄」といふ色合いが強い曲ばかりだ。まぁぼちぼち発表して行きたいが、如何せんライヴの方が忙しく、リハが出来ないといふね・・。

2日(火)----------------------------------------------------------------

永らくしーシュの地元強力サポーターだったゴスカルといふ男が、この夏を前に広島を離れる事になった。

彼は本名を今野地塩と云ひ、アカペラを全国に普及させる(確かそんな話だったが、間違ってたらスマン)活動をしてゐる。元々はFar east loungeのファンとして認識してゐた。しかし、なかなか活動をせぬFar eastにシビレを切らし、そのメンバーの動静を、と探ってるうちに、圧倒的に活動量の多いウチを応援してくれるやうになった。放浪癖があり(笑)といふか旅好きな男で、車を転がして、しょっちゅう旅に出てゐる。その流れで、名古屋や滋賀のライヴにもフラと来てくれた事がある。

個人的にも友人で、歳も同じ。ワシんちからほんの数分の処に住んでゐる「御近所さん」でもある。えぇかんぢの古い一軒家に住んでおり、自分が引き払った後にどうか?と問はれ、もしワシが独り身ならば「応」と答えてゐただらう(笑)。

居酒屋椎修の常連客でもあり、さういふ強力な地元ファンが広島を離れてしまふのは寂しいが、ワシと同期てことは、彼も今年半世紀。まぁ色々と思ふところもあるのだらう。彼の事なので、また意外なツアー先にフラと顔を見せてくれるに違いない。

てことで、Hasta luego, amigo(何故スペイン語!?)

3日(水)----------------------------------------------------------------

ぱんぱかトリオのリハ。

このトリオには「縦ベー」だが、週末遠征:藤沢「瀬戸内音楽祭」の演目用なので、さすがに旅には縦ベーは持って行けず、カラスで代替。今このトリオ、ホンマにえぇかんぢで、カワちゃんもこの3人で演る、といふビジョンで新曲も作ってゐる。藤沢でも全編トリオで演るさうだ。「よろずデュオ」としては良い仕事しなきゃ、ね。

梅雨入りしたらしひが、けふは見事なまっ晴れで、夜になっても満月がスゴい。そのせいもあってかえれぇ寒くて、けふ壱日短パンで行動したワシは激しく後悔。

4日(木)----------------------------------------------------------------

楽器店企画会議。秋の大発表会の選曲会議だったが、他の講師が持ち寄る曲(現在売れてる曲)のポイントが全く分からぬワシ。そもそも5曲前に聴いた唄がどんなだったか区別がつかぬ、といふね。まぁ単に「つまらん」と感じてるからだらうけどね・・。

そぃから久しぶりにしーシュのリハ。最近はツアー先の本番で練習してる、と云っても過言ではないくらいなので、細かいグルーヴの乱れやハーモニィのズレ、などを久々に厳しくチェック。ライヴをこなせば確かに上手くはなるのだが、かういふ「緻密にすべき点」はザツになるので、それにはやはりきっちりしたリハが要るのだ。ライヴを5本やる合間にリハを1回、ぐらいのペェスが理想っちゃ理想だねぇ。

けふはその後、ギターのレッスンを1人。こないだの熱以来、声の「出所」が変わったやうで、声が出ない訳でもないのに、ナニか唄いにくい。「操れない」と云ふかんぢか・・。よろしくないねェ。「あじさい」とかのやうな後家殺しナンバーが使えなくなるのはイタいではないか。

5日(金)----------------------------------------------------------------

梅雨らしい雨空は別に良いのだが、えらく寒いな。喉の調子が戻らぬのも、これに原因の一端があるやうにも思ふ。仕方ないのでホーミーのカルグラ(喉が不調、くらいでちょうど良い)を唄いながら仕事へ行く。

専門学校をふたコマやり、けふはその後、ジモでレッスン。その後、友人のライヴを見に行くつもりでゐたのだが、いつまでも雨が降ってやがるし、それに、けふから広島市内は「とぅかさん」といふ初夏祭りをやってゐて、おそらく通りは人で溢れてゐるに違いない。ので、悪いがライヴは辞退す。

明日は人生初の「藤沢」に行く。「鎌倉」とか「湘南」とか「葉山」と並んで、なんつーか、まぁ「ミュージシャンらしい」土地での、初しーシュ。楽しみなのではあるが、空模様はどないなもんかいな?と・・・。せっかく「あの辺」に行くのだから、カラっと晴れてゐてほしい、と思ふ。


2週目

6日(土)週末遠征:神奈川編 藤沢bar CANE'S------------------------------------------------------------------

飛行機でひとッ飛び。朝に広島を出て午前中に着くこの刹那感もまた良きかな。

今回、この旅に対して明らかに浮かれてゐる。そは意外にも飛行機好き、といふのもあるが、何よりけふは「瀬戸内ナイト」と称し、藤沢の街に瀬戸内の仲間達が集結す、といふイベントだからだ。春駒のカシラやカワちゃん、高満のヨーコあたりの気心知れた連中と一緒のイベント、てのが思ひの他ワシを「わくわく」させてゐるやうだ。

その「浮かれ」具合は、藤沢で(これがまた良いかんぢの街。ミュージシャンが多数住んでゐる、のも分かる気がする)まづはカワちゃんと合流してからも変わらず、その後、カシラ、洋子ちゃん、らと落ち合ううちにピークに達し、この「ホーム感」は何なのだ?。皆で本番前のメシに繰り出すも楽し、で既にビールをガンガン行く我ら。

そして、会場のケインズが立ち見ギューづめで開演した頃には、既に「達成感」にまで及んでゐた(笑)といふ・・・。

まづは先行、唯一の地元(ホスト)「龍麿3(端山龍麿、大沢イット、上原ユカリ裕)」。サーフィンの街藤沢に相応しい爽やかでガッツ溢れるサウンドが、早くも会場をヒートアップさせてくれよる。その余波の中、カシラが登場。まづはヘンテコ笛フトゥヤラでソロ。このソロ演奏で、熱した会場がグっと引き締まった。その後ワシらが合流。Far east lounge3/4でアゲ系をだだッと数曲。会場はもぅえらいこっちゃ、の盛り上がり。カシラとアウェイで演るのはほぼ初めてで、おおウケの姿を見て一安心。

その後、ぱんぱかトリオ。熱くなった会場をまろやかにシェイクするカワちゃんの唄声。ウチらもカシラん時とはうって変わり、控えめに力強くサポート。カワちゃんは「自分にとっては馴染みの藤沢で是非このトリオを演りたかった」さうで、打ち上げの場ではさう云って涙ぐんでさえゐた。ありがとうねカワちゃん。良いライヴが出来て良かった。

その後は、高満洋子&上原ユカリDuoの鋭い世界観が、また会場を翻弄し、そして最後にウチら。自分らのニッチを確かめるやうに粛々と「甚句」からスタート。ラストまでほぼMCナシで突き進んだ。最後の全員セッションまではあっと云ふ間だった。

なんといふか・・ミュージシャン冥利に尽きる夜、といふ云ひ方さえ陳腐に聞こえるやうな、それほど素晴らしいイベントだった。満場のお客さんも、それぞれお目当ての出演者、があったであらうに、出演者全員に惜しみない賞賛と拍手&歓声が贈られ、あの場にゐた全員がその幸せを分かち合えた、奇跡のやうなライヴだった。素晴らしい。

ウチとしてはしーシュ、ぱんぱか、Far east、セッション、と4ツの局面で八面六臂の働きが出来、しかもそれを正鵠に評価された、貴重な「場」でもあった。龍麿さんが『ぢつは本日の屋台骨だったふたり』と称してくれ、誇らしいワシら。

素晴らしいホスピタリティとフレンドシップに満ちた、共演者、主催者、スタッフの皆さん、満場のお客さんに、最上級の感謝と愛と愛と愛を!。

7日(日)週末遠征:神奈川編 横浜元町アースリーパラダイス-----------------------------------------------------------------

昨日の余韻を味わひながら横浜へ。他の皆はそれぞれの暮らしや帰途に着いたやうだが、ワシらは藤沢駅でカワちゃんとばったり。けふは都内でライヴだといふカワちゃんと羽田空港での待ち合わせ(帰りの飛行機がおなじ)を確認して、いざけふの「場」へ。

横浜は元町アースリーパラダイスは、今年の3月に来たばかり。中華街のはずれにあり、天気の良い日曜日と云ふ事もあって通りはぐぢゃぐぢゃの人だらけ。その喧噪を縫って歩く。けふはおなじみ旅仲間「りぶさん」とのカップリングで、昨日に引き続き気の置けない仲間とのイベントの連続は嬉しい。りぶさんとの付き合いも、もぅ7年になる。けふはベースのきくちゃんの嫁さん(カワイイ)も来てくれてゐて、さらにアットホームな雰囲気。

りぶさんの先行でライヴがスタート。相変わらずの「切な楽しい」世界で、本当にいいバンドだな〜と思ふ。けふはギターけんぢまんによる『放送禁止ギリギリ』のセクシーパフォーマンス(笑)もあり、抱腹絶倒に沸き返る会場。こんなバンドと「旅の仲間」で居られる幸せを、改めて噛み締めながら、自分らの出番。

ワシら正直、「昨日あんだけ盛り上がったんだから、けふはしんみりでも良いや」とか思ってゐたが、さにあらず。けふもよぅ盛り上がった。てゆーか、しーシュってここまでできるバンドだったのね、といふかんぢ(笑)。けんぢまんのパフォーマンスへのアンサー、てかんぢのしーなさんの本家お色気パフォーマンスもおぉウケ。またまたしーなさんの「セクシー株」が上がったね。他にも沖縄系や旅系、色んなバリエーションでぐぃぐぃ引き込み、ホンマに良いライヴが出来た。ラストの合同セッションも楽しく、けふはさらにその後、打ち上げ内でのアフターセッションもあり、二日続けてミュージシャン冥利に尽きる夜。

ワシら、3月の高田エージさん生誕祭に出演したのをきっかけに、横浜でも多少知ってもらへるやうになった。そこにりぶさんとの繋がりも絡み、このやうに幸せな時間を持てるやうになってゐる、といふは、ホンマに感慨深く、我らを此所に導いた全ての人や事柄に、感謝以外のなにものも持てない。本当にありがとう。

なんか「目」が全部良い方に出た、といふかんぢの二日間だった。

8日(月)----------------------------------------------------------------

帰広の旅。羽田空港でカワちゃんと落ち合い、3人で昼飯。お互い有意義な旅だったやうで、その報告等しながら飛行機へ。しかし3人とも疲れは隠せぬやうで、ぢきに爆睡。「ドガン!」といふ衝撃に『すわ!』と目が覚めたら、もぅ広島空港に着いてゐた。

広島は雨。カワちゃんと別れ、それぞれの日常へ。ワシは横浜中華街で買って来たシウマイとピータンで「中華パーティー」にせんとすが、肝心の紹興酒を忘れてゐてアー、てなかんぢ。

9日(火)----------------------------------------------------------------

あれ?腰が・・・?。

てなかんぢの朝。ギックリ腰、にまでは至ってないが、近いところまではキてゐる。感覚的にはデカい「魔女の一撃」が来た二日後、くらいのかんぢ。やべぇ・・。なんとか起きれるので起きて近所をゆっくり歩く。「冷やして安静」てのが腰痛の鉄則、のやうに云はれてゐるが、経験上、それほど酷くない場合は少しでも動いて血流を促す、方が治りが早いやうに思ふので、自分の経験値に従う。

だが、参ったな。仕事は休めぬし・・・。ゆっくり歩き&電車で、普段の倍かけて仕事に行く。幸い整形外科で貰える鎮痛剤の座薬が大量にあったので、ケツに入れまくって痛みを散らせる。仕事の後、やや時間が取れたので横になって安静にしておく。したら夕方にはだいぶマシになった。ので、そのままレッスン→FMの収録へ。

気を抜かぬ事だ。ここから一気に悪化して、ホンマの「一撃」が来る事だけは避けねばならない。

10日(水)----------------------------------------------------------------

腰、だいぶ良好。

歩くと楽なので、しーシュのリハにも歩いて行く。けふはその後、友人のライヴを見に行く。症状次第では止める事も考へはしたが、まぁ大丈夫さうなので、行く。バスの揺れがキツいので、なるべくバスには乗らず、電車で移動する方法を選ぶ。

ライヴはたいへんオモロかった。・・が、同じ姿勢で座ってるのがしんどいので、何度も立ったり座ったり、ズラしてみたり跨がったり、知り合いの誰も居ない会場にゐて、完璧な不審人物であった。

11日(木)----------------------------------------------------------------

腰痛、悪化。ん〜〜、これまでは3日目ぐらいには、気が付いたやうに回復する傾向にあったが、今回は長いなぁ・・・。まぁ仕事休んでぢっとしてないから仕方ないが・・。

けふも仕事に行かねば。レッスンは座ってやるのだが、ベースよりギターのレッスンの方がしんどい。何故か?。

レッスン後、オリエンタルホテルにて「椎名&フライデー」。30分ステージを3ツ、椅子に座って演る方が、腰には悪さうなので、けふは立って演る。したらこれがなかなか良い。見た目も、ふたりが近いところに寄り合って立ってゐる、といふかんぢで、互いの音も聴きやすく、これはまさに「怪我の功名」といふやつ。今後ここはこのスタイルで演ってみるかね?。

腰をイワせてゐる上に、ウチにいちばん近いスーパーが閉店中にて、日常の買い物が出来ず。ので、けふはしーなさんに足を頼み、終夜営業のスーパーで買い物して帰る。ラウンヂ演奏、と云ふ特殊な仕事を終え、終夜営業のスーパーで、それぞれの家庭の買い物をする男女デュオ。・・・なんか俺達ってカッコいいね、としーなさんに云ふ。

12日(金)----------------------------------------------------------------

衣類籠を漁ってゐると、数年前のギックリ腰ん時に貰ったコルセットが出て来た。ので、早速「装着」してみる。結構キツく締め付けてみると、苦しいが腰は断然ラクになる。これは使わぬ手はないね、とけふ壱日、コルセット装着で過ごす。

チャリに乗れぬので、電車のルートをあれこれ開拓するのも、これはこれで楽しい、と云へぬでもない。悪くないもんだな・・・。

去年の日記を見てみると、ギックリ腰の最初の一撃、が来て1週間後から、軽いストレッチを始め、それを期に一気に快癒に向かった、みたいな事が書いてある。なるほど1週間か・・・。この週末遠征が終わったくらいから、また恐る恐るのストレッチでも始めてみやうか。諦めずに。


3週目

13日(土)週末遠征:安芸吉田町 文化創造センターヤングイン「演唱夜会5」------------------------------------------------------------------

毎年恒例、となった安芸吉田町ヤングインへの遠征。腰痛が危ぶまれもするが、まぁ広島市内から1時間強、て事でツアー車「にっち」の登場。初夏のやや曇り空の下、トコトコと車を走らせる。

けふはオープニング・アクトに、フリュートとギターの地元夫婦デュオ「ことりんチェルシー」を迎え、より親密なかんぢでライヴを進める事に。この「ことりん〜」ビミョ〜な脱力系、と云ふか、まるい実力派、と云ふか、けっこう「やる」ふたり。『すごい緊張してる』とか云ふてたが、なかなか堂々としたパフォーマンスで会場をあっためてくれた。

ウチは1stステージを、久しぶりの「和装」。まぁ和装つっても浴衣ね。
最近、ちょいとめんどくさくなって洋装での本番ばっかりだったんだが、和装でライヴを演るバンドも増えて来ており、まぁその流れの火付け役、みたいな処もあるウチが、タマにはちゃんとせなアカン、て事で。

それがナニかの引き金になったか、けふは演奏もMCもえらいこと調子がよく、ライヴがたいへんスムースに流れ、おおぃに盛り上がった。最前列に居られた年輩の女性が「はははは!」と笑われるのが嬉しく可笑しく、此処数ヶ月の「良い現場」の息吹を、無駄にせず取り込めてゐるな、と思はずにはおれない。

洋装での2ndから、アンコール「ことりんチェルシー」とのコラボまで、一気に魅せ聴かせる良いライヴだった。
ちょいとワシの喉の調子が良くなかったのかな?。高音が伸びない、といふ珍しい症状。単に不調なら良いが、これが「声変わり」だったら、ちょいとまた厄介かもね・・・。

Far east lonuge時代から数えて7回め、しーシュで5回めとなるけふのヤングイン。長き良きお付き合いをさせて頂いてゐる。正直、此処数回集客もあまり伸びず、それはまんまワシらのポピュラリティであり、それでも毎年かうしてワンマンのライヴを組んで頂ける事を光栄に思ひつつも、心苦しく思ってゐる。

けふぐらいのライヴが出来れば、そのネガティヴな思ひを払拭も出来る気がした。また、来年も!。

14日(日)-----------------------------------------------------------------

いつも安芸吉田でのライヴの後、宿泊に使ふ「不思議ホテル」(とワシらが勝手に呼んでゐる処)で、今年はちょいと不穏な出来事があり、次回からはちょいと考へぬといかんなぁ、と・・。
これまでにも蟻コが部屋に出たり、タヲルがカビだらけだったりと色々あったし、まぁなによりボロボロなので、来年までホテル自体があるのかどーかも・・・。

けふはチェックアウト後、主催者であるHさんのご実家に招待していただいた。

これがたいへん素晴らしかった。
てゆーのも、古民家の一部を改装し、ちょっとしたバァでもやれさうな部屋が作ってあり、なんとピヤノも置いてある、もぅ立派なライヴスペースなのだ!。
ワシはいっぺんで気に入ってしまひ、「来年からここでも演りませうよぅ〜」と陳情。

正直な話、ヤングインが建物の老朽化によってその存続が危ぶまれてゐる、といふ話もあり、それならば、イザとなれば此処を変わりに使っても・・とHさんも考へておられるらしひ。

実現したいなぁ。いやホンマに素晴らしい場所なのよ。

15日(月)----------------------------------------------------------------

週明けからWADAバンドのリハ。久々の「朝練」である。
此処んところ全っ然ギターの練習が出来ておらず、けふの夜の「吟」営業も含めてヤバいギター弾きなワシ。いけませんね。

リハはいつものやうに笑いの絶えないかんぢの。サックスのアッコちゃんが『このバンドって本当に楽しいですねぇ』と云ふ。まぁねぇ。「本気のお遊びバンド」だからねぇ。

けふはリハ後の食事会のち、レッスンを壱本。一旦帰宅して夜に備え、あらためてオリエンタルホテルに「出勤」。ギターの弾き語りで30分ステージを3本。

けふはなんかそんな気になり、3ステージ目(23時から)を「ライヴのやうに」演ってみる。スタンダードではなく、まるまるオリジナルや特異カヴァーで構成。かう云ふてはナンなのだが、こっちの方がだいぶ楽。

本来得意なことを演って報酬を得るのがワシらの仕事なのであるが、馴れないこと(あくまでワシにとって、ね)を演った方が良いギャラになる、といふ不条理なセオリィが存在するのも確か。

そろそろ、そこを気にせずに、てゆーか、そこを「変えて行く」気で演るのも良いのかもしれない。
例えばこの場で「独弾(ベース弾き語り)」を演る、とかね・・。
そらぁ、イマイチなギター弾きながら下手な英語で唄うスタンダードより、ベース一本で唄うオリジナルの方が自信を持ってお見せできるのは当然ですょ。ただそれがホテルのバァ営業に向いてるかどーかは・・・・。

16日(火)ひとり遠征:宇部市Big hip----------------------------------------------------------------

その「独弾」による久々のひとり遠征。
去年もこの時期に参加した、山口県は宇部市Big Hipの月例ライヴ「華麗衆ナイト」へのゲスト参加。

なんとなく此処数ヶ月「ソロをもっとせねばならない」といふ気になってゐて、華麗衆のよーねん(小田洋稔/ベース)に持ちかけたところ、けふが実現。アウェーの地での久々のソロに、わくわく7割どきどき3割、てなかんぢ。

なんでも宇部市が「音楽の祭日」といふおフランス発祥のイベントの一環を担ってゐるらしく、けふはさういふお客さんも来るのだとか。はたして、開場してみたらなんとワシ的にBig hipでの過去最多観客数で、結局のべ50以上入ったンだって!。けふ出演者中唯一の「プロ」として落とせぬ場面でもある。

じょんがらベースの「こきりこ節」をハイライトに持って来る構成で35分6曲。おおウケで終了。
なんとかプロの面子を保てた(笑)。
初めて見た、と云ふ人も多く、終演後は各所から絶賛の嵐。よかったよかった。自分の事のやうに喜んでくれるよーねんや、その仲間達に感謝。

前回あんまり売れなかったんで、こんなもんかな、と思って持って来たCDがあっと云ふ間に完売。
くそー、こんなことなら箱で持って来りゃよかったわぃ。

17日(水)----------------------------------------------------------------

ゆんべはよーねんの新居にお世話になった。
以前は築100年超の古民家に住んでゐた彼だったが、双子の誕生にあわせてマイホームを購入。完璧な録音も出来るスタヂヲまで作ってる。

いづれは子供部屋になるのであらうゲストルームで、快適な眠りを頂くことが出来た。二日酔い明けにはコレが、と「茶粥」なるものも作ってくれる。

ありがとうな、よーねん。
きっちりした仕事と家庭を持ち、立派な父親として活くる男ながら、ワシのやうな風来坊を兄貴兄貴と慕ってくれる彼らの心意気に、真に応えられるやうなオトコに、これからもならねばならない。

さて、ワシは昼前にはよーねん宅を辞す。行きは下路を通って来たが、帰りは高速で(ちょいと降り口を間違えて遠回りに)。夕方からのレッスンに間に合うやうに、一旦帰宅。機材と教材を持ってすぐレッスンに出発。

レッスン後、ご近所さんでもあるゴスカル(先々週の日記参照)の送別パーティーが、彼の自宅で行われてゐるのに出席。まだ全然(引っ越しの)準備が出来てない部屋で、オトコばかりが集まってうだうだやってゐた(笑)。

全く世界の交わる部分のない若者達ではあったが、それでもなんやかんや喋ってるうちに日付が変わり、降り始めた雨の中、てくてく歩いて帰る。
歩いて行けるところに友人宅がある、といふはたいへん良きかな、と思ふも、それがなくなってしまふのは、やはり寂しいものだ。

18日(木)----------------------------------------------------------------

しーシュの、といふか、明日のディナーショウの為のリハに、午前中から入る。明日はしーシュの曲も演るのだが、いちをう「椎名まさ子ディナーショウ:ゲスト梶山シュウ」といふ事で、ワシは控えめに・・・するハズがなく、いつものやうに演る所存(笑)。

そのままバスに乗って市内へ。レッスン前に、高速バスセンターで7月の大阪行きのチケット料金を精算。歩いてゐると、センターに付随する地下街で「古本市」をやってゐるので、ちょいと覗く。

こ・れ・が・なかなか本格的な古本市で、マニア垂涎の希少本がわんさか。夢中で漁ってるうちに、気がつけば壱時間経ってゐて、気がつけば「クトゥルー神話集」のハコ付きのハードカバーを買ってゐて・・・。

19日(金)----------------------------------------------------------------

「ディナーショウ」本番。

ディナーショウつっても、所謂「しーシュ式」の、ウチらがご飯作って出す、と云ふのではなく、ちゃんとした会場でしかるべきホスピタリティの元に、正装した人達が集い、音楽と料理を楽しむ、ホンマもんのディナーショウ。会場はリッツガーデンハウス・アヴェニュー。

毎年クリスマス近辺に此所で行なわれてゐた『椎名まさ子&フレンズ・ディナーショウ』に、異質なゲストとしてワシが初めて参加したのが2003年。その後、06年まで連続してワシが出演し、その間しーシュが発足し、アヴェニューでのディナーショウが行なわれなくなり、所謂しーシュ式ディナーショウが始まったのが07年。

けふウチらは10年ぶりに、此所でディナーショウを演る事になる。

懐かしさや、感慨深さや、ちょっとした違和感や、その他諸々色んな事を感じながら、しかし基本的には「ライヴ」を演った。流石に『跪いて脚にキスして』とかは演らなんだが(笑)、それなりにデカい音も出た。粧し込んで出席されたお客様は、どのやうにお感じになったであらうか・・。あの頃から10年経った現場の(当時からの)スタッフの皆さんは、どのやうに思はれたであらうか・・。

本当に色んな意味で感慨深い夜であった。

10年前には、此所でのディナーショウと併行して、山口市は阿知須のイタリアン・リストランテ「ペイザン」でも同イベントを敢行しており、今年はそれも復活させるか、と云ふ話も浮上しつつある。けふのしーなさんは、久々にキアイの入ったエスニックなドレス姿であった。が、来月からの旅では、また短パンにサンダルばきで、全国の仲間達と雑魚寝&雑魚飯を楽しむだらう。

全ての良き流れを取り込みながら、しーシュ、新たなステップに進もうとしてゐる。

20日(土)------------------------------------------------------------------

昨日、「朝9時まで¥500打止め」の駐車場に置いて帰った車を、歩いて取りに行き、ツイデに開店スグのスーパーで買い物して帰る。で、けふの外出の用事は全て終了。けふは休みなのです。

日中はギターの練習を。自宅なので思いっきり弾けはせんのだが、まぁ・・。来月アタマにある黒瀬町は串小屋でのソロライヴでは、ギターも弾こうかな、とか。たしかあの会場ってピヤノもあったな、とか。色々考へてたら、当日演りたい曲が20を超えてしまった。まぁ・・・いいか。調べてみたら前回は21曲演ってるねぇ。

夜は女房が友人と出かけたので、ひとり晩酌。キハダマグロの刺身やサバの焼きものと辛口の日本酒。これらを呑りながらDVDで「ターミネーター3」を見る。割と至福の時間。

21日(日)-----------------------------------------------------------------

しーシュのリハ。久しぶりに「本番向け」と云ふのでなく、自分達の技術と楽曲とアレンジの確認、の為にリハ、と云ふかんぢ。此所数回のライヴの録音やら聴いて、気付いた点など指摘しながらリハを進める。2時間半、演りっぱなしのリハだった。真面目なデュオである。

明日からしーなさん、少しく海外逃亡に入る。彼女のあまりに忙しい日常が、リセットされる事を願うばかり。まぁ『シワヨセ』といふのがあるのだらうが・・。

22日(月)----------------------------------------------------------------

1989年のSouth side avenue band(現在のカシラ=三代目春駒とやってたバンド)のライヴ・カセットが出て来た。これがなかなかカッコいい。

3会場でそれぞれ録ったライヴが全部同じラインナップなのは御愛嬌。『銀河系最強のR&Bバンド』と(自分らで)謳ってゐたが、かうして聴くとR&Bといふよりはアート・ロックってかんぢ。当時のスティーヴ・ミラー・バンドに近いのかね?。ブルーズに影響を受けながら、他のエッセンスがいっぱい入ってる、みたいな・・。ギターの永利竜巳のセンスが光ってゐる。ワシもえぇベース弾いとるで!(笑)。

カシラの声も若いが、現HOBOみゆきさんのサイドヴォーカルが凄い迫力。まだみんな20代。

89年つーと、このバンドがもっとも頻繁にライヴをやり、ツアーも経験し、ノリにノってる頃。ものすごいグルーヴとドライヴ感。キ○チガイのやうに盛り上がりまくる会場の嬌声もすごい。これ確かパーティーのゲストに呼ばれて、ホストのバンドを完全に喰っちゃった時の音源だ。

いゃいゃ大した事を演ってたバンドだったのだな。若かりしワシが、遠からずメヂャーデヴーできるもの、と思ひ込んでしまふのも無理はない。

23日(火)---------------------------------------------------------------

ZAZEN BOYSのベーシスト、吉田一郎のソロアルバム「あぱんだ」を聴く。

ZAZEN BOYSといふバンドの事は全く知らんのだが、ナニかでこのベーシストの音源を聴き、興味を持った。そのソロ。ベースらしい音はあんまり入ってないが、全ての楽器をひとりが演奏してゐるらしひ。全編に渡りエレクトロ・ポップといふか新世代ロックと云ふか・・・。これはやはりこの世代に生まれ生きた人間(資料によると吉田氏は1982年生まれ)でないと作れない音楽なのではないか、と。

ダークな感覚、カオスティックな表現、と云ふのは、割といつの時代にも共通するものがある。その部分においては、新しいものとさうでないものの違いは、それほど目立たない。ラウド系の音楽が、ワシらからすると昔の焼き直しに過ぎない、と感じるのはそのせいだ。

だがポップ感覚、といふのは、やはりテクノ、エレクトロ以降を自然に聴いて育った者と、さうでない者の違いは如実に表れる。この「あぱんだ」はまさにその典型で、すごくポップなのだが、どー逆立ちしてもワシには作れない、てゆーか、思ひも付かない感覚なのだ。ワシには全くルーツの見えない音楽。もしかしたら、彼はのちの世で、現在の細野晴臣のニッチに付くのではないか、といふ気さえす。

久しぶりにすごく「悔しい」思ひを抱かせるアルバムである。

24日(水)----------------------------------------------------------------

旧友フルカワが、しーシュの作品3点を、自分のブログでレヴューしてくれてゐる。こちら

ワシらって、ぢつはなかなか「作品に対する感想」みたいなモノに接する機会がなく、このやうなレヴューは嬉しいものである。もちろん、批評を書かれる、と落ち込みもするが、お買い上げ頂いた作品が、その人にどうだったのか?を、ぢつは聞いてみたいものなのだ。しかるにこのフルカワのレヴューは、だいぶ友人の贔屓目もあるだらうが、唄の内容などけっこう心理を付いた感想が書かれてゐて、さすが、と思はしむる。

思へば彼と出会ったのは35年前。ワシ高1フルカワ中2、の時であった。当時にしても相当過激な政治的メッセージを込めた唄を、アコギをかき鳴らしステージを走り回り叫んでゐた。当時すでにだいぶユルい唄を唄ってたワシは、年下のこの少年の感性と毒気に、すっかりヤラれてしまったものだ。

ちなみにネットで書かれる「批評」より落ち込むのが『無視』である。

以前、某所でライヴを演った時のこと、地元の有力者、なる人物が会場に来てゐたやうで、後日フと当人のブログを覗いてみた。したらそこには「まるでワシが存在しなかった」かのやうな記事(ワシ以外の出演者の事は良きに付け悪しきに付けこと細かく書いてあり、むしろたいへん丁寧なレヴー)が書いてあり、彼の中ではその日ワシは出演してなかった、といふ事になる。その「無視」には明らかに「悪意」が感じられ、これには流石にどす黒いものが心によぎった。

25日(木)----------------------------------------------------------------

ワシのソロのステージを見て、奇特にも『是非ナニカ一緒に』と云ふてくれた打楽器奏者の女性が、わざわざ訪ねて来てくれた。

けふの所はまぁお話をして、どんなかんぢになるのか、どんな風にやるのか、などの「展望」に終始したが、なかなか楽しかった。まぁ、ワシを見てそのやうに思ひ、実際に声をかけ、かうして訪ねて来てくれるくらいなので、変わり者っちゃ変わり者なのだらうが(笑)、しーシュでもソロでも出来ない、なんかちょいとした事が演れたらオモロいだらうな。

10/17の半世紀イベントに向けて、そろそろ動き出さねばならんのだが・・・。まぁさういふのも含めて、ね。

ネ。

26日(金)----------------------------------------------------------------

珍しくケータイが鳴り続ける壱日。色んな人との色んな案件。専門学校→個人レッスン→しーシュのリハ。

今週は久しぶりにまったくライヴの無い7日間だった。かういふ時のワシは、極めて健康的な暮らしで、老人に匹敵する「早寝早起き」である。この頃とみにその傾向が強くなり、早ょうから目が醒める。早ょうから目が醒める、てことは、早ょうから眠くなる、てことで・・・。

昨日会いに来てくれた打楽器奏者は、新聞配達のバイトをしてゐるのださうな。確かに、早起きさえ苦痛に感じぬのであらば、早朝のホンの数時間働き、それ以後は自由に時間を使える、といふ意味でアーティスト向けの働き口、と云へぬでもない。

だがまぁツアーに出れぬし、早起きのレベルが違うし(3時起きださう)、誰にでもできるバイト、では、決してない。


5週目

27日(土)------------------------------------------------------------------

けふの深夜バスで旅立つまでヒマなので、溜まってゐた映画を弐本。「ゼロ・グラヴィティ」と「ターミネーター4」。

T-4。ストーリィは割と適当なのだが、『動き回るメカの面白さ』で云ふと、この映画はやはり断トツに面白い。「ハリウッドでは御法度」とされてゐた(らしい)巨大ロボットの解禁や、バイク型のターミネーターは何度見ても唸ってしまふ。これ確か映画館でも3回続けて観たんだな・・。

ゼロ〜は宇宙もの。事故で宇宙空間に放り出された女性宇宙飛行士の生還の物語り。なんでも、あまりに荒唐無稽すぎてNASAから大批判を喰らったらしひのだが、いーぢゃんよ映画なんだからよ・・・。ホンマに宇宙で撮ったンぢゃないか?と思ふやうな、すごい臨場感のあるCGが見事。

映画を弐本観て、さらに読書。「海辺のカフカ」の主人公がバスで旅立つ所を重点的に読んでから、出発。まづは明日朝までかけて名古屋へ向かふ。

28日(日)-----------------------------------------------------------------

なんかえらいこと揺れるバスで、寝れた気がせんのだが、とりあへず名古屋駅に着。こっから友人にピックアップしてもらひ、飛騨古川を目指す。けふは古川の名物男、カツカツさんこと川端克彦さんの還暦祝いライヴパーティーに出席。

このパーティーの話を聞いて、割と気軽に「行きます」みたいな事を表明してゐた。ワシとしてはホンマにお祝いの宴にちょいと、みたいな気でゐたのだが、周囲が気を使ってくれ、ぢゃあなんか弾けよ、みたいな話になった。ので、取り合へずベースは帯同。だが、なにを弾く事になるのか、もしかして唄う事にもなるのか、そもそもけふはどんな宴になるのか、全く分からん状態。

こっちの友人らと8人が壱台のバンにぎゅー詰めになって一路、古川へ。こないだの今野邦彦&和美の結婚式で会ったばかりの友人らで、車ン中はすでに宴会状態。和気あいあいと楽しく旅は進む。ホンマはしーシュで参加できれば良かったし、カツカツさんはワシ個人の来訪よりむしろそれを強く強く望んでゐるのだが(笑)、残念でした。

イザ古川に着いてみると、その「宴会」の規模のデカさに驚く。ワシはてっきり小ホールのやうな会場で、コンサート形式でやるのだと思ってゐたが、200人はゆうに入れさうな大広間での、ホンマもんの「宴会」であった。老いも若きも集まって200人ぐらいか?。飛騨古川独特の「宴会の作法」のやうなモノも体験でき、興味深く楽しい。

ライヴも、カツカツさんの人脈の幅広さを物語るバラエティとクゥオリティの出し物が連続し、押しも押したり、終演18時の予定が、実際終わったのは21時過ぎ(笑)。しかし、おそらくは古川の公営施設であらう会場側が、その「押し」に対してクレームもなければ、むしろ協力を惜しまない。そこもまたカツカツさんの人徳・・・この町での貢献度を窺わせ、ホンマにすごい人だな、と。

終始、カヤの外、と云ふかんぢは否めなかったが、この場に来て、目の前でお祝できてホンマに良かったな、と思った。カツカツさん、還暦おめでとう。

二次会はカツカツさんの店「リトルビレッジ・ジュニア」にて。酔い覚ましも兼ねてプラプラ歩いて店に行くと、驚くべき事に鈴木亜紀ちゃんがゐる。近場をツアー中、立ち寄ったのだと云ふ。思わぬ邂逅に舞い上がるワシ。あとで仲間達に『シュウちゃん、後半は亜紀さんしか見えてなかったね』と云はれてしもぅた。すぃません。

夜行バスで名古屋まで行き、車で古川まで来て、呑み唄い弾き、また名古屋まで帰り、明日の朝の新幹線で広島に帰る、といふ相当な弾丸旅だが、来て良かった。

29日(月)----------------------------------------------------------------

午前中の新幹線で広島へ。けふは居酒屋椎修なのである。

昼過ぎに帰宅。すぐ買い物&料理の仕込みを始める。今回はしーなさんに料理の半分以上を担当してもらひ、ワシは「ひとくちカツ」壱品のみ。これがのちにえらいこと塩辛かった事が判明。自身の疲れが味に出てしもぅた。お客さんにはたいへん失礼しました。料理人失格。

久しぶりに早いうちから満場のお客さん。疲れを忘れさせるほどの忙しさで、それぁまぁ良かった。ライヴも滞りなく進む。けふは常連さんが多く、しーシュを聴き慣れてゐる人達ばかり。ぢっくり聴いてくれるのはたいへん嬉しいのだが、ぢっくり聴き過ぎて拍手してくれんのは困る(笑)。

けふは新曲「びしゃもん台」をお披露目。総じて良い居酒屋だった。来月は安芸高宮に「出張営業」だ。

ぢつは「声変わり疑惑」後、初めてのしーシュ単体ライヴでもあり、PAオペのタナベさんに訊ねた所、「あ、やっぱり?」と。日頃ワシらの声を聴き慣れてゐる人がどぅ感じたかを聞きたかった。総じて「わるくはない」「前ほど繊細さは感じぬが、太い」との意見。だが一部お客さんからは「喋る声がしんどそう」と云はれもした。

自分的には、中域が微妙〜ぅに擦れるのが悪くない、とは思ふ。ホンマにこれが「声変わり」なのかどーか、まだ分からん。咽風邪がまだ治ってないだけなのかもしれん。ちゃんとした医療機関でちゃんと声帯を調べてみたいんだが、広島にさういふところがない以上、しばらくはどぅしやうもない。

30日(火)---------------------------------------------------------------

専門学校→レッスン→FM→企画会議。

まーぁよく動く日々である。こないだ女房に「よく頑張ってゐる」と云はれ、案外こんな身近な人からの、さういふシンプルな言葉が、いちばん嬉しく響くものだな、と思った。動きの全てが稼ぎに繋がる訳でもないのが、ワシらの仕事の業なのだが、家族の理解なくばこんな活動はできない。『ツアーに出たい』と奥方に云ったところ、『はァ?』の一言で全て帳消しにされたと云ふ御仁も、少なくないと云ふ。

あらためて感謝。

新幹線の中で焼身自殺を決行し、巻き添えで数名のけが人が出てゐる、といふニュゥス(被害者一名がその後死亡。犯人と合わせて死者2人、負傷者20人以上)。早くも「安全神話崩壊」のやうな事を声高にあげるものもゐるが、これは犯行に及んだ人間以外の誰も責める事は出来ぬだらう。むしろその事件後、3時間もせぬうちにダイヤが正常に流れ始めた、新幹線の対応を誉めても良い。

これを機に、新幹線にまで「持ち込み荷物の制限」みたいなモノが発生せぬ事を願うばかり。とは云へ「狂人の凶行」に対処するなんらかの策が、今後必要なのも確か。あのスピードで疾走するモノがトラブルを起こせば(起こされれば)、航空機並みかそれ以上の被害が出る事は間違いない。