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1日(金)-----------------------------------------------------------------
年明けル。50歳の年だな。
けふは早速「初唄い」。オリエンタルでの「孤独な営業」が入ってゐるので、里帰りも簡素に済ませ、アルコール摂取もなし。昨年暮れから準備してゐた楽曲群を持って、いざ年始の現場へ。
元日のホテルラウンヂなんぞ、人なんか居るんかいな、と思ってゐたが、結構たくさんのお客さんがゐて、しかもワシに年始の挨拶に伺って下さった方も多く、いゃいゃこれは今年もよろしくお願いをば、などと云ひつつ、3ステージをこなす。ラストの1ステージ(23時〜)はキツかった。ほぼ全部のお客さんが帰られ、3人のグループのみ残ったが、これがよりによって演奏してるワシのすぐ隣の席で、しかも全く音楽を聴かない、てゆーか音楽や演者を意識にも入れてない、といふタイプ。
自分の前にお客さんは居らず、傍らで3人に無視されたまま唄い続ける、といふは、ある種の「苦行」だった。てことで2016年初仕事終了。「唄」で仕事が始まった、といふは、ナニカを象徴する事になるのだらうか?。今年もいっぱい唄うぞ。
2日(土)---------------------------------------------------------------
年明けすぐに初仕事を終えたので、気分的にラクである。けふは女房方の里帰り。いつものやうに大学駅伝を見ながら、御馳走の数々を戴く。
駅から女房んチに向かう道の途中、もぅづいぶん前に乗り捨てられた軽トラが放置されてゐる、といふのは前にも書いた記憶がある。その記述をしてからでさえ更に時が過ぎ、今年も順調に土に還って行かうとしてゐる。荷台と運転席の境目は折れ曲がり、ガラスはとっくに破れ、みかんの樹が内部にまで侵食してゐる。やがては、プラッチックの部品以外、ホンマに土に還るんだらうな。見届けやう。
3日(日)---------------------------------------------------------------
此所数年、この3日にオリエンタルでの「初唄い」が入ってゐたが、今年はそれがなくて、ホンマに気が楽。元日に演る、てーのも悪くないね。
けふは「休憩」。女房と買い物に行き、チャーして帰り、あとはDVDを見て、本を読む壱日。年明けから、ベースにはほとんど触れず、ギターばかり弾いてゐる。
4日(月)---------------------------------------------------------------
2016年、しーシュ初リハ。
去年の暮れに出来た新曲を持って行く。初リハで新曲、とは縁起が良い。あとは新春ツアーで演る可能性のある曲や、しばらく演ってない曲の確認、とかを含めた、まぁ仕事始めみたいなリハ。市井の人々も、けふが仕事始めだったところが多いやうで、女房も初出勤。
『史上最哀の三が日』と呼ばれた2016年の年始が、かうして始まったやうだ。
5日(火)---------------------------------------------------------------
WADAバンド スペシァル新春歌謡ショウ!。
てことで、無謀にも年始ド平日火曜日に、WADAバンドのワンマン。これはまァ色々なオトナの事情で、引き受けざるを得なくなった、と云ふのが正しいのかね?。でもまぁ演奏する姿勢にコダワリのないこのバンドの面子だからこそ、受けて起てた企画、と云ふ事で、仕事はキチッと演り遂げませう。
当初、全員和装で演る、とか云ってたけど、このバンドらしひ個性が出た方が、との事で、『それぞれが思ふ正装』といふコンセプトで行く事にした。結果、和田さんがドレス。ワシ、アッコ、そのえ、が和装。ジュンゾー、サトシがタキシード、といふ出で立ちとなり、従来曲にアレンジも施し、いつもの「和田さん+職人集団」と云ふのではなく、壱個のバンドとして「歌謡ショウ」を構成した。
ワシはライヴの半分を、ヴォーカリストとしても担当。広島の精鋭陣の演奏に乗せて、たいへん気持ち良く唄わせて頂きました。MCもワシとサトシが分担し、それぞれのソロや見せ場を作ったアレンジも効を奏し、いつものWADAバンドとはまた違った事が演れたのではないか、と思ふ。年末からベースよりも魂入れて練習してたお陰で、ワシのギターもまぁまァ及第点。ただ、会場の音響がたいへん悪く、ワシらはまだしも、和田さんは相当唄いにくかった模様。
お客さんの入りも、当然「大入り満員」て訳には行かなんだが、まぁこれくらいなら・・・、といふかんぢ。良いショウだったと思ふ。今年もWADAバンド、頑張って参りませうー。てゆーかワシまたこの編成で唄いたいな〜(笑)。
6日(水)音もダチ・キャラバン新春ツアー:名古屋アルマジロ-------------------------------------------------
今年最初の遠征は、まづ6:30の電車からはじまる。18切符を使って名古屋まで9時間の旅〜。
まだ暗いうちからしーなさんと合流し、フツーの通勤客通学客、に混じって在来線を乗り継ぎ、ただただ東へ。ワシは昨日のショウの疲れもあり、またしーなさんも色々疲れてゐるやうで、珍しく移動列車内ほとんど会話なく、両者ひたすら寝込む、といふ旅。夕方、名古屋市内に入ってから、事故による地下鉄の全面運休で1時間足留めを喰らうも、許容範囲内の遅刻で、名古屋は本郷アルマジロに着。
けふから旅を共にする面子は、富安秀行(座長/豊橋)、北川涼(ギター/東京)、吉崎ひろし(バンジョー/奈良)、に、旅の見習いて事で大阪から清水明日香(唄)、にワシらといふ顔ぶれ。去年のキャラバンより人数が少ない分、持ち味を活かしたショウが展開できる予感。明日香ちゃん以外は一緒に演奏し馴れてゐるメンバーだし、明日香ちゃんも、流石に「この道を行く」決心をしただけあって、色々と果敢にチャレンジしてゐて、良い。
初日早速良いライヴだった。なんせ全員唄えるので、コーラス感がハンパではない。逆に唄が多すぎてPAの回線が取れんぞ〜、みたいな(笑)。
しーシュ単体のライヴも良い出来。すごくラクに演れてゐる。他のメンバーが皆よぅ喋るし、またこれが上手いので、MC下手なワシらとしては無駄な努力はせず、ひたすら唄と演奏に没頭する、といふ形を取ったのも良かった。
さー、明日以降、このキャラバンがどのやうに進化をして行くか、どんな旅になるか、楽しみだ。
7日(木)音もダチ・キャラバン新春ツアー:鵜沼music room 6-21-----------------------------------------------------
キャラバンツアー二日目。犬山の隣、鵜沼にツイ最近出来た、と云ふライヴスポット。
昨日から犬山の喫茶ふぅに宿を借りてゐて、日中は犬山城に登ったり、城下町を散歩したりして過ごす。犬山城って、ツイこないだまで「個人持ち」のお城だったんだってね!。へ〜!。「最後の城主」の近影てのがもぅ2000年代、とかで、よぅこげなモノを個人で管理しておられたよなぁ、と感心す。犬山を一望する絶景を、お裾分け戴いた。
けふの会場は、関のロックンロールカフェと同じく、マスターが「趣味を楽しむ」為に作られたプレイ・スペース。壁には往年の名ギター達が飾られ、資産価値だけでもスゴさうなその品々に、涼さん吉崎さん垂涎。その、ギター達にも聴かせるやうなかんぢで、ライヴ。
なにせ新しい会場なので、まだ音響が定まっておらず、音作りが難しかったが、色々試行錯誤してなんとか演る。ワシらは演目を毎日入れ替え、色々と企む。けふもMC控えめ。他の面子が「喋り+唄で約20分」で構成してゐるところを、ウチは「4曲で20分」の構成で演る。本来ならウチは20分あれば5曲演れるんだが・・・(笑)。
けふもいいライヴだった。明日香ちゃんがコーラスに絡み、総括となる「音もダチ・ショウ」のコーナーの完成度も上がって来た。富安+しーシュの唄声一座に、もぅひとり女性声が入って「徘徊セット」となった(笑)。
8日(金)音もダチ・キャラバン新春ツアー:下呂温泉:木曽屋ロビィ・コンサート-----------------------------------------------
さー、けふは富安さんからその話しを聞いた時から、しーシュが実現(参加)を熱望してゐた『温泉旅館+ライヴ』だっ。テンション上がる我ら。
富安さんからも「ま、今日は慰安旅行だネ」と聞いてゐて、まぁ風呂好きの我ら(音もダチ関連はみな風呂好き)が期待せぬ筈はない。車弐台に分乗し、犬山から下呂を目指す。ぐねぐね峠を越えて行く。本来、この季節の下呂あたりは雪景色が当たり前、なんださうだが、今年は雪化粧すら見えず、暖冬の影響を感じずにはおれぬ。
そして下呂温泉に着。流石に空気冷たくキリっとしてゐる。正面玄関にはデカデカとワシらのポスター。老舗旅館の女将とは思へないざっくばらんな女将さんに浴衣を選んでもらったり(女性は色とりどりの浴衣を選べるサーヴィス)しながら、何となくセッティングを整えたりす。慰安旅行、とは云へ、仕事はキチッと、ね。
本番前に風呂&メシ。女将さんだけでなく、支配人、フロア係、マネージャーや給仕のスタッフに至るまで、たいへんかんぢの良い旅館で、廊下とかですれ違う毎に『けふは御苦労さまです〜』と声をかけていただく。良い仕事にしなきゃ、ね。
て、ことで、本番。
けふは個人コーナーは壱曲のみで、全体を「音もダチ・ショウ」として1時間ちょっとを構成す。ワシらは「温泉旅館と来たらえせニック歌謡!」て事で「しゃばだバ」を演奏。ワシと涼さんは、浴衣姿がえぇかんぢだったので、そのまま浴衣で演った。本来は女性の浴衣、の方が良かったんだがネ。
けふも良いライヴだった。お客さん(満員)からも従業員からも、たいへん好評。また来て下さいね、と云はれ、えぇ!もぅ!、と。
その後、地元の方々との交流会を兼ねた打ち上げと、部屋に帰ってからの二次会。
9日(土)音もダチ・キャラバン新春ツアー:浜名湖WATTs-----------------------------------------------------------------
ワシら的にはけふが最後となる、音もダチツアー。お馴染み三ヶ日WATTsまで。
強い温泉+飲み過ぎ+寝不足+喰ひ過ぎ+車酔い、のせいだらうが、下呂温泉でゲロゲロ、といふ体たらくで下界に降りると云ふ失態。他のメンバーはよく見知ってゐるけど、初参加の明日香ちゃんには『このオッサン使えんわ〜』くらいに思はれたかもしれんな〜(苦笑)。
さて「帰って来た」といふ感すら強いWATTs。ワシら、このメンバーではけふが最後だし、ビシと決めて参りますぜ、と。富安+しーシュ+明日香の「徘徊セット」も、ハモがすっかり定着。ホンマに4人でなんか売り出すか?といふ勢いのかんぢ。しかしそれらもまぁ、ワシらが唄に没頭できる伴奏を作り上げてゐる涼さんのギターあっての事。そこら辺もまた「音もダチ」なのだ。
お客さんも満員で、それぞれのソロコーナーも充実し、けふもまた素晴らしい出来のライヴとなった。うーむ、けふでお別れとは名残惜しすぎる。やってみると「たったの4日間」でしかない。やはり、最低でも2週間、できれば3ヶ月くらいかけて一緒に廻りたいなぁ。いつかそのやうな旅ができる日を、心待ちにしてゐやう。
ぢつはこの日の打ち上げの事を、あまり憶えてない。何故だらう?。酒はそんなに呑まなんだし、それほど羽目を外した憶えもないのだが・・・。
10日(日)しーシュ新春ツアー:松阪MAXA-----------------------------------------------------------------
珍しく、ほぼ一睡も出来ぬまま朝になった。気分が昂揚したままだったからであらうか?。5分くらいの間に3ツくらい夢を見る、といふのを、一晩中くり返してたやうな気がす。
けふのワシらは音もダチと離れ、独自ルートで松阪はMAXAの新春イベント「激アツ」に参戦す。もぅ「ロックバリバリ」みたいな中に、なんでしーシュ?と思ふやうなかんぢだが、これも我らのニッチ。寝不足でもキチっと演り切るしかない。天竜浜名湖鉄道「都築駅」にて、皆とお別れ。キアイ入れて松阪へ。此所数日で、すっかりしーなさんに慣付いてゐた明日香ちゃんはたいへん寂しさう。
MAXAでは、一癖二癖ある、しかし我らには馴染みの濃い面子が揃ってゐて、挨拶を交わすも楽しい。面子を見れば見るほどワシらは「異分子」で、名古屋のWET BACKが居らずにワシらが居る、といふ不思議を、しかし真摯に受け止め、やるべき事を演るのみ。
結果として、たいへん良いニッチに収まる事ができ、最終的には、確かにこの中にしーシュのやうな音楽が一つくらい出るのもアリか、と思ふやうなかんぢだった。けふはセッションぽいものには指名されず、自分らが出た後は、ひたすら後続のステージを見守る、と云ふものだったが、りぶさんの連中や、アナーキーの寺岡信芳さん、お馴染み高田エージさんや藤井康一さん、らと色々語れたのは楽しかった。
早いうちから会場は満員で、打ち上げもほとんどすべてのお客さんが残り、出演者も観客も入り交じりの宴会は楽しい。
今回の旅は、こなしたステージのすべてが「優」(優・良・可、の優、ね)だった。なによりまづ、自分らが自分らのニッチに、ブレることなくハマれた、といふ感が強い。勿論、漫然と演った訳ではなく、各地で細心の注意は払い、曲の厳選は怠らなかった。そして、ちゃんと「しーシュの世界」を提示できた。去年こなした100本の現場は、確実にワシらの力になってゐる、と実感できる。
今年も、このやうにして、進んで行こう。
11日(月)-----------------------------------------------------------------
いつも松阪でMAXAに予約してもらふホテルは、レイト・チェックアウトが可能。ので昼過ぎまで寝てゐた。疲れは溜まってゐる。
けふは帰るのみ。最後に「一升びん」で軽く焼肉を喰ひ、電車に乗る。これも珍しく両者ほぼ寝たきりで、松阪〜大阪と乗り継ぎ、そっからは新幹線で。
新春の旅が終わった。この時期に旅をするやうになって5年目。これがこの後、どのやうに繋がって行くか、今年も見届けて行きたい。
12日(火)---------------------------------------------------------------
よぅしっ!今年最初の出張レッスンだ。
と、キアイ入れて向原まで「ぐっち」を走らせたが、レッスンは明日だった。ただの2時間のドライヴだった。おまけに車検が切れてゐる事が発覚。
夜は音楽酒場MACの新年会ライヴに参戦。会場に入り切れん人が外にまけ出てゐるのもお馴染み。入り口近辺の人達に挨拶しながら、外で出番を待つかんぢ。幸いすぐに出演時間となり、仕事で来れないしーなさんを抜いた、男だけのFar east loungeで3曲演奏。イマイチ盛り上がってないやうだったので、急遽ツンちゃんにお願いしてベース+ジェムベのデュオで「はだしの唄うたい」を演る。まぁまぁウケた。
その後、マックに挨拶し帰りかけたが、ツイデにKOBAにも寄らう、と思ひ立ち、ここにも新年の挨拶に。数名のお客さん達も交えて、小壱時間楽しく談笑し、帰った。
13日(水)----------------------------------------------------------------
昨日、間違えたぶんの出張レッスンで、向原に。
行きすがら、貰ったカセットテープに入ってゐた、さだまさしのアルバムを聴いてゐて、その楽曲の完成度に唸る。唄や演奏が上手いとかを言及するレヴェルではなく、これはやはり一つの完成された「芸術」とも云へる唄たちだ。
ある程度音楽を知り、ある程度の文才、文解力があれば、容易に先の展開が読め、また本当にそのとおりに展開する楽曲を、ここまで感動的に聴かせる事ができる、と云ふところが、彼の唄のすごい所なのだ、と改めて思ふ。壱聴するとふわふわと頼りないだけの唄声に潜む、音楽の力強さを、まざまざと感じる。そして、現在もそのスタンスが変わってない、と云ふところも。
夜は久々に家メシ。やはり「鍋」に尽きる。
14日(木)-----------------------------------------------------------------
切れてゐた車検を受けに行く。流石に、買ったのが去年の9月なので、中古とは云へまだ何処も傷んではおらず、最低限の部品交換のみで、出費も抑えられた。
まぁ、何度も書いてゐるが、走行距離がけっこうイってる割に、よく走るし、綺麗に使ってある。ワシも流石に年末、少しだけ掃除してやった。今まで自分の車を洗った事なぞ皆無だったが、このたび初めて・・・。
夜は、しーなさんがなにやら今年から始めた『月刊:椎名』といふのを見に行く。ソロ企画。なんと毎月壱回づつ趣向を凝らしながら壱年間やるのださうな。仕事の関係で、半分も見れなんだのだが、その中でも小芝居、カヴァー、オリジナル、と色々聴かせてくれた。これを毎月・・・、オリエンタルのマンスリーと居酒屋椎修、各種レッスンや個人の営業も抱えた上でやるのは、そらぁけっこう大変な試みだと思ふ。頑張れ〜。
ワシも負けとれんな。しーシュは仲の良いデュオだが、ぢつはビミョ〜に火花を散らしてゐるライヴァル同士でもあるのだ。
15日(金)-----------------------------------------------------------------
昼イチのレッスンをやり、一旦ウチに帰り、夕方またレッスンに(チャリで)行く、といふわざわざ疲れさうな事をやるのは、教室が寒いからだ。昼イチレッスン後、夕方まで教室にゐても良いのだが、古いビルなのでたいへん寒い。暖房を灯けッパ、にしてると、生徒が少ないのに電気代ばかり嵩んでしまふし・・・。
年が明けても専門学校からなんの連絡も入らぬ所を見ると、こらぁ来年度も生徒ゼロにて、ワシの就業はナシ、てことかな。ん〜〜〜由々しき事態だが、まぁ仕方ないよね。古い確定申告書を見ると、かつては6ケ所の会場でレッスンを持ってゐた時代もあった。ワシのさういふ季節は終わった、と云ふ事なのだらう。さー、どぅしたものか・・・。
夜は、ぱんぱかトリオの今年初リハ。こんど東京で演る演目などを練習。写真だけ見るとこのトリオ、ウクレレとアコーディオンにレゲエカラーのベース、と云ふ珍無類な3人。興味は惹かれるだらうなぁ〜。
教室までチャリで片道30分を弐往復、とレッスン3コマ&リハ、といふ壱日で、だいぶくたびれた。
16日(土)-----------------------------------------------------------------
ギター弾いて唄うソロ「吟」は、元日に初ステージを終えたが、ベース弾き語る「独弾」は今年初。しかもプチ遠征。お久しぶりの呉市は花Clubで、なんとヤマナカーニャと対バンだ。
このヤマナカーニャ、は「梶山シュウ・トリビュート・デュオ」と云はれ、呉市界隈で人気ものとなってゐる。そのレパートリィのほとんどが、ワシの曲で占められてゐる夫婦デュオ(山中真一/ba&vo、優子/vo)だ。年も同じ、と云ふ事もあって、友人付き合いをさせてもらっておるが、云はば「公認」のカヴァー・バンド(笑)。この近隣でのワシのライヴは必ず見に来てくれており、こたび初めて御一緒する事になった。お客さんも「師弟対決」とか「御本人と一緒!」とか期待して面白がってゐる。
花Clubマスター久山りょうじ氏より、『けふはシュウの曲は禁止』といふおフレがあったさうで、『しーシュの曲なら良いですか?』と云ふ事になった模様。「亀の庭」「苔の記憶」「砂に泣き」を演ってくれた。前々から感心してるんだが、ピヤノ&ベースといふしーシュのアンサンブルを、ベース壱本で演る気概がスゴい。聴いてると、しーシュのアンサンブルって音数多過ぎか?、といふ気さえして来る。
真ちゃんがソロで演ったオリジナルの新曲も良かったし、カヴァーのカヴァーて事で「アルフォンシーナと海」も演ってた。完コピ。う〜〜む・・・。
ワシは、いつものやうにソロで。けふは日頃割と王道で進むラインナップの順番を入れ替え、ひとりで「English man in newyork」とか「バブの店先」とか演ったりもした。ヤマナカーニャを見慣れてゐる人たちにとっても、「流石に本家!」といふ印象は与えられたやうで、リキみもなく、良いライヴが出来た。けふは特にバラードの「慈夜」が出来が良かったな。
いゃいゃ、たいへんオモロくて良いライヴだった。お客さんも満員。かういふライヴが演れたら、「演り続けても良いんだな」と云ふ気になれる。上手くいったり行かなんだり、疎外感を感じたり親密になれたり、お客さんが多かったり少なかったりするけど、頑張って走り続けるしかない。
負けても、走る。
17日(日)-----------------------------------------------------------------
けふはしーシュのプチ遠征で東広島市は河内町へ。
今まで全くご縁がなかったが、河内町のファンの方からオファーを頂き、この地の人々にしーシュを、といふイベントを組んで頂いたもの。もとは料亭だったお店を貸し切りにし、地元の人々を招いて、まぁ親睦会、のやうなかんぢでライヴを楽しんで頂こう、と云ふ企画らしひ。機材一式積み込んだ「ぐっち」で約1時間半。主催者の方と待ち合わせた駅前で見かける、町内の人達を観察。「年齢層高め」といふリサーチはしてゐたが、その予想よりさらに高さうな予感。選曲の再考余地あり、と見た。
会場の「明日香」に案内してもらひ、セッティング&リハ。進めながら、どんな傾向が好まれるか?をリサーチし、可能性のあるレパートリィをチョイスして行く。東北は東松島の集会所で演った時と同じやうなかんぢ。思いきってオリジナルのパーセンテージを大幅に削り、カヴァーを中心に構成。さて、その成果や如何に!?。
本番時には、狭くない会場がびっしり人で埋まった。
昭和歌謡からスタンダード、アクの強くないオリジナル、色々交え、前後編に分けてたっぷり18曲。唄わせて頂いた。しーなさんの「恋におちて」と、ワシの「さらば恋人」が高評価。あと鉄板の「風に立つライオン」とか。オリジナルは「Dance」「モナカ」「サイドカー」「月の裏の約束」などを。やはりDanceはかういふ場でも人気が高い。
楽しんで頂けたなら嬉しい。これだけのイベントを企画して下さった主催Iさんはじめ、スタッフの方々に感謝。ありがとうざいました。おでんやお寿司を頂きながら、軽く打ち上げに参加させて頂いたが、運転手にてノン・アルコールだったのは、少し残念だった。
夕方から強い雨が降り始め、これが帰りの道すがら、びちゃびちゃした雪に変わって来た。何故か「ぐっち」の暖房が効かず、車内が激サム。
18日(月)-----------------------------------------------------------------
久しぶりにやって来た、といふかんぢの仕事のない月曜日。スタヂヲ・ジモに篭り、あれこれ雑務。この事務所もコンクリ作りで、冷える冷える。
夕方、歩いて帰ってる途中から、なにやら風がえれぇこと強くなって来て、「なんやこれ?」と思ってゐたが、やがてそれが雪を連れて来たやうだ。家ン中にゐて、なんか外から車のエンジンを吹かすやうな音がづっと聴こえてゐる、と思ってたが、そは吹雪の音だった。ここは八甲田山か!?。誇張なしに「横殴りの」雪が、街を吹き荒れてゐる。
寒い時は「鍋」に限る。
19日(火)---------------------------------------------------------------
雪は一晩中降り続き、そして朝になっても降ってゐた。結局この日の雪は、づっと降ったり止んだりを繰り返し。キケンを冒してレッスンに行ったが、生徒が来ズ。
その後、FMの収録→企画会議。春先までの旅やイベントが、ぽんぽん決まって来てゐる。半年は先の動きを見越してないとね。今年は久しぶりにソロで、大阪や京都、岡山を廻る。ツイデにホンマに久しぶりに、九州一人ツアーもプランしやうかな、と思ふ。いや、まづ「軍艦島」に行かんと、な。
20日(水)----------------------------------------------------------------
けふは良く晴れてゐる。昨日で積もった雪がぐんぐん溶けて行く。ウカツに軒先を歩いてゐると、えらい目に遭う。
けふはレッスンの後、ぱんぱかトリオの作戦会議。なんとこのトリオで「ウェブラヂヲ」なるものを始める事になった。まぁウェブラヂヲ、といふモノがどーいふモノなのか知らんのだが、まぁウェブ配信を使った個人番組、だ。こないだのリハからその話しが出て、ホンマに動き始めた。まぁぱんぱかトリオらしく、たいへんユルいスタンスでお喋りす、といふ番組。けふはその記念すべき「第壱回」を収録。3人がパソコンをつつきながら、あれこれ作って行くのは面白い。
その後、リハ。このトリオでは、今後ワシは縦ベースの使用を大幅に増やし・・・てゆーか、ほぼ縦ベで演る事にす。流石にツアー先では無理だが、地元や近場でのライヴでは、縦ベで演り通す。んで、この決意をきっかけに、このサイトの何処かにある『使用楽器紹介コーナー』を更新しました。
さがしてみ。
21日(木)-----------------------------------------------------------------
縦ベースをマメに練習すると、すぐに右手指にマメができる。こはまぁ、長くて太い弦をしっかり鳴らす為には、さういふピッキングが必要、と云ふ事か。電気ベースにおいても、日頃「ハードヒッター」と云はれるワシですらさうなのだから、まぁ縦ベと横ベでは、全く別モノ、といふ事だな。
しかしこの指マメが、必ず「中指」にできる、と云ふのもなんかオモロい。
夜、Far east lounge結成20年目にして、2回めの(笑)リハ。明日、ブルーライヴ広島で行なわれるワンマンを見越しての・・・。日頃のナンバーは勿論、今回はこのユニットでしーなさんがメインヴォーカルを取る局面もあり、ストーリィテリングなんぞも交えた、全体的にアーティスティックな構成で迫るやうだ。さう来ればワシも色々やってみたくなり、ぱんぱかトリオを待たずして、縦ベを大幅に使ってみる事にしたりして。
これよ!、と思ふ。これこそFar east 。明日はオモロいライヴになれば嬉しい。
22日(金)-----------------------------------------------------------------
その、Far east lounge、約2年ぶりのワンマン・ライヴ@ブルーライヴ広島。
カシラがアコギ、ウクレレ、リゾネーター、ティンホイッスル、フトゥヤラ。ツンちゃんがコンガ、ボンゴ、ジェムベ、各種鳴りもの。しーなさんがシンセ、アコーディヲン。ワシが電気ベースと縦ベ。と4人編成にしては多すぎる量の楽器を持ち込むライヴとなった。
これが、ただ持ち込むだけではタダの素人芸だが、今回はホンマにこの4人の底力をまざまざと見せつけ、また自らも実感するライヴとなった。
そもそもこのユニットは、カシラ(三代目春駒)の唄世界を、他の3人のメンバーが各自解釈し、その世界観に相応しい彩りを加え、バンドサウンドに結実させる、云はば「ジャム・バンド」としての側面を多く持つ唄ものバンド、なのだ。カシラの思ひ入れが強過ぎても上手くいかんし、ワシらが演り過ぎてもダメ。その絶妙な「足し引きの美学」が、『ぢつはコイツらすごく練習してる』といふ誤解を生むほどの効果を生み出してゐたのだ。
今回は、カシラに『かうしたい』といふコンセプトがしっかりあり、そこにバックのワシらが、上手くハマれた、といふかんぢ。それぞれが、役割をしっかりと果たせた感の強いライヴだった。これができるとこのバンドは強いのだ。珍しく、大幅にMCを省いたカシラも良かった。キャパの大きい会場だが、まァそこそこに集客も出来、このライヴが提示できたことは大きい。ぢつに良いライヴだった、と思ふ。
結局ワシは、全18曲中、8曲を縦ベで演った。今後さらに練習を重ね、もっと上手く扱えるやうにして行かねばね。
カシラの嫁さんは、ワシがセロを弾き始めた頃を何度か見ており、けふワシが縦ベで演ったアルコ(弓弾き)に対し、『進化してゐる』と誉めてくれた。嬉しい。ホンマはね、アルコで充分に唄えるやうになれば、ワシが演りたいことはぜ〜〜〜〜んぶ解決するだがねぇ〜。
23日(土)-----------------------------------------------------------------
急遽、人出が足らんとかでバイトが入り、早起きして行く。ひとりで来たのはワシのみで、後は複数の事務所から派遣されてゐた模様。超デカい空間に「試験会場」を作る為の作業で、思ってゐたより遥かにキツい肉体労働だった。大学生らしき二人が、最初ッから最後までづ〜〜〜〜〜〜っときゃらきゃら喋りながらダラダラと仕事してゐて、これらがワシと同じギャラをもらふのか、と思ふとまぁ世の中は不条理よの。
久々に肉体労働をして、身体はキツいが心はハレバレ。旧市民球場跡地で行なわれてゐる「島根県物産展」に出店してゐる、ピッツァ・ドメニカーナの岡田としおさんを激励がてら訪ね、昼間ッからワインとピッツァ、を冬風に吹かれながら頂く。ツイデに「鶏のコンフィ」なるものも食し、島根地ビールも飲す。多分、ここだけで、けふの日当分は使ってしまったな・・・。
夜は、朋友 藤井政美(sax)が、ニシウラトモアキ(gu)、是盛博司(ba)の若手二人と演ってゐる「ジプシー・ジャズ・トリオ」といふライヴを見に行く。政美と顔を合わす事自体が久しぶりで、おぅおぅと旧交を暖めあった。会場は「画廊」で、雰囲気もよく、ライヴもたいへん楽しく見応えあり、色んな面で「さすが政美だな」と思った。
ニシウラ君は、以前ヲルガン座で「ゴトウイズミの生誕を祝って、参加者がゴトウイズミの唄をカヴァーする」といふ企画にて、くじ引きで順番が並び、それがしかもライヴのだいぶ後半で・・・、といふ場を共有した事があり、それ以来の久しぶりの邂逅だった。頑張ってゐる若手、の代表のやうなギタリストだ。
あ、受付を政美の嫁さんが手伝ってゐて、彼女もお久しぶり。相変わらずたいへん可愛らしい奥さんである。
24日(日)-----------------------------------------------------------------
40年ぶりの大寒波、西日本に襲来!。と早ょうからマスメディアが煽り、こらぁ店開けても誰も来ぬのぢゃないかね?、といふ懸念ありしも、♪ぁ やると決めたら〜どこまでも〜♪。世界が凍り付いても、焼き付いても、ワシらの店は開いてゐる、といふわけで、居酒屋椎修:睦月の巻。
でもまァ『危険』と云はれるくらいなので、ホンマにお客さんはゼロか?と思ひきや、あの寒波の中、7人のお客さんが集まってくれた。かういふ時は、と考案したしーなさん製の「みぞれ鍋」が好評。友人を招いてのホームパーティ、のやうなかんぢで、ワシらもライヴと料理作りを楽しんだ。
ライヴを演ってる最中、急激に空気が冷え込んだのが分かった。どーやらそこから雪が降り始めたやうで、閉店の頃には外は雪国状態。「ひゃぁ〜!」とか云ひながらタクシーを探すも、車なぞ走っておらず、危うく遭難しかけたが、まぁなんとか。
帰りも、わざと家から離れたところでタクシーを降り、真新しい雪を踏んで歩く。雪の夜の散歩。
確かに色々大変だったが、お客さんも喜んでくれ、ライヴも良いのが出来、雪の夜にほっこり暖かい、あのやうな企画が進めれた事は良かった。良い夜だった。居酒屋椎修もこれで5年目に突入する。
25日(月)-----------------------------------------------------------------
向原でのレッスンが入ってゐたが、雪事情にてキャンセル。まぁけふはよく晴れて暖かな日射しだったので、主要道路の雪は昼過ぎにはあらかた溶けたが・・・。
夕方、春口に奈良から、ノレンニゥー・デ・オッシを呼び寄せてやる企画、「Pops in opposition」の第三段、の会場「音cafe LUCK」に打ち合せに行く。マスターのKくんは、300年前にワシが春駒のカシラらと演ってゐたバンドと、よく共同企画をしてゐた「かきのタネ」といふバンドのメンバーの息子、にあたる。あの頃、何度か会った事はあるのだが、さすがに時は流れて(当時、彼はまだ小学生とかだった)ゐて、向こうも立派なおっさんだ。
ちゃんとビジネスライクに話しが進み、交渉成立。ノレン〜の二人にも、よい店として紹介してやれさうである。
その後、オリエンタルホテルにて、今年最初の「椎名&フライデー」。この仕事も2011年の2月が最初だった。しーシュでもバンバン営業をやらう!と決議を出した最初らへんだ。あれから5年かァ・・・。しーシュも色々と変わったな、と思ふ。
滞りなく活動しつづける一つのユニットを、10年間続けた事は、これまでの人生で初めての事だ。そしてまだ、このユニットに対するアイディアも愛着も、少しも薄まってはおらぬ。あとはワシの「創造野」の枯渇、との競争かな?(笑)。これからも頑張らう。
26日(火)---------------------------------------------------------------
相撲界に「煮食い」といふ料理がある。
まぁ所謂「すき焼き」の事で、チャンコ鍋のバリエーションとして、力士に人気の高い料理の一つなのださう。牛肉を喰ふための料理、として知られ、しかしぢつは牛肉の美味さを全く活かせぬ料理である、一般のすき焼き。これと「煮食い」が違うのは、煮食いにはおもに鶏肉を使い、しかもレヴァーやズリなどの内臓系を多く用いる事だ。ズリはまだ分からんでもないが、レヴァーだと?。
けふはその「煮食い」を作った。これがたいへん美味かった。割り下で煮込む料理、と考へれば、具を魚にすれば「煮つけ」になり、ヂャガイモを加えれば「肉ぢゃが」になる。事実、調べてゆくと「鯖の煮食い」といふレシピもあった。よぅはさういふ事であり、野菜も沢山摂れ、ワインにも合う。これは良い。「煮食い」、オススメでっせ。
かつてないほどの頻度で、鍋を喰ってゐる冬ではある。
27日(水)----------------------------------------------------------------
女房が誕生日を迎えた。
いつも誕生日にはさうするやうに、居酒屋でささやかな酒宴を設ける。かういふ時、職場からの帰りが遅い女房を待たず、先に店に入って一杯呑ってゐる。熱燗壱合を空ける頃に女房が到着し、そっから料理を頼みはじめる、といふパタンが多い。
その間、すでにだいぶ酔っ払って騒いでゐる、他の客を観察して楽しむ。だぃたいみんな同じ作業着を着てるから、多分近所の工場やらに勤務してゐる人達なのだらう。そこそこ顔見知りのやうでもあり、そのやりとりが醸し出す「場末感」はたいへん宜しい。けふなど、今どき珍しくかういふ店でカラオケまで唄う御仁までおられ、ナゴんだ。
一時期、「女房との外食」を週イチのペースでやってゐた事がある。さすがに全然貯金が溜まらなんだ(笑)。
28日(木)-----------------------------------------------------------------
レッスンがない日、となった。
だが遊んでゐてもダメなので、「吟」の練習の為にジモのスタヂヲに入った。こ・れ・が・寒くてかなわんでの・・・。エアコンの暖房を最大にして流しても、チーとも温もらず、セーター着てジャンパーまで着て、しかも1時間唄っても、全っ然あったまらない。これは冬の間ここでスタヂヲ番するなんて無理だ。たき火でもしたるか?。
その後、昔の生徒(♀)とチョイ縁で呑みに行く。専門学校の歴代卒業生の中でも、かなり真面目に卒業していった部類の生徒。行きつけだといふ立ち呑み居酒屋で2時間くらい呑む。立ち呑み居酒屋!。東京では何度か行った事があるが、広島では初めてだな。いつもひとりで来て、ここで一杯やって帰るんださうな。25歳の女性がねェ・・。いいぢゃねぇか。
ホッピー、熱燗、電気ブラン、と進み、もぅだいぶ酔っ払ってゐたが、家に帰ったらまたワインとマッコリ呑んだ。わりとダメな中年の日、であった。
29日(金)-----------------------------------------------------------------
つべたい雨が朝から降り続いた壱日。
昨日が休みになったツケ、と云ふか・・・で、けふはレッスンが多く入る。その後オリエンタル・ホテルにて、孤独な営業「吟」。
契約上のなんぢゃら、で、ワシら中途採用のミュージシャンは、金、土、日、には入らぬ、といふ事だったのだが、最近はさういふのもなく、フツーに週末の営業が入る。ウィークデイに比ぶれば、やはり流石にお客さんが多く、騒がしいなりにリスナーも多い。けふもガヤはあったが唄が良く届いた。えらぃギターが弾きにくかったが、これは単に練習不足。
けふは「可愛いアイシャ」と「The Long and winding road」を増設。あ、ラストに「心の愛」演ったから、スティーヴィー・ワンダーをふたつも演っちまった事になるのか・・・。
30日(土)しーシュ関東遠征:浅草橋立ち呑み居酒屋ニラカナ-----------------------------------------------------------------
今年最初の関東ツアー。いつもの18切符ではなく新幹線なので、別に『早起きして始発に飛び乗る!』みたいな事はないのだが、いつものクセで6時に目が醒めちった。
まァさういふ訳で、新幹線なのでスグ東京。けふから二日間は唄うたいカワムラとの合同ツアー。ので、まづカワちゃんと合流。けふの会場ニラカナのある浅草橋へ。浅草橋はソロ時代に不思議な縁で来て演ったことがある。あれ以来かな。オープンしたばかりの立ち呑み居酒屋。マスターの林マサさんと下北沢のブルームーンで出会い、『ぢつは今度お店を出すので・・』の話しを聞いた時点で、『演りに行きます』と約束してゐた(笑)。
立ち呑み居酒屋!。こないだ広島で生徒と行ったそれは、ホンマに鰻の寝床みたいな店だったが、浅草橋ニラカナはけっこう広いお店。立ち呑みならば50人は入るんぢゃないか?といふくらいの・・。けふはまァライヴでもある事だし、椅子も出てゆったり目で。
けふは鍵盤のないお店なので、遠征先では初めてとなる「しーな&アコルディヲン」といふスタイルで。しーシュではいつもの不条理世界、カワちゃんとのぱんぱかトリオではしっかりしたサポート、で演奏。ぱんぱかトリオがえぇかんぢである。しーシュはまだこのスタイルに馴れてないので、模索の感は否めないね。後で思へば、もっとお客さんをケムに巻くやうな演目でも良かったかな、と・・・。
遠方からの友たちも来てくれており、よく盛り上がった良いライヴになった。アンコールではマスター・マサさん(パーカッショニスト)にゲストで入ってもらひ、これが予想を上回る超絶なボンゴで、演りながら愕然。次回は是非もっといっぱい絡みませうと約束。
ニラカナ、良いお店である。けふは演る前からホッピーだの行ってたが、終演後もツマミだの焼酎だの。多分、東京ではここまで低価格帯の店に関わるのは初めてか?。「お店」としっかり関われる、といふのは、ツアーミュージシャンにとって、何より大切な事なので、大事にしたいコミュニティである。
31日(日)しーシュ関東遠征:藤沢スペイン酒場ロケットデリ-----------------------------------------------------------------
けふは藤沢へ。
藤沢、と云へば昨年ケインズでカワちゃん、春駒のカシラ、高満洋子、ワシらと云った仲間が集結。龍麿トリオをホストに「瀬戸内ナイト」といふイベントを行なひ、たいそう盛り上がった地である。その後の横浜との付き合いも含め、此所壱年で急速に近付いた感がある。
けふの会場、通称「ロケデリ」は、カワちゃんがもぅ10年に渡る交流を続けてゐる。以前からその店とお客さんの素晴らしさを聞いており、今回しーシュで来れて嬉しや。ただここも鍵盤レスにて「しーな&アコルディヲン」。昨日にも増して親密な空気の中、唄い、演る。「Dance」がやはり大人気で、よぅウケる。だが「亀の庭」とかのナンバーになると、この編成ではもっと熟練が必要とされるかんぢ。まぁこの先の課題、やね。
町田の「しんごとひでこ」が見に来てくれており、この編成だと彼らの方が先輩なので、しーなさんがアガってゐて楽しかった。あと、何故かマスターのコータロー君から、春秋楽団の「蜃気楼」にリクエストが来て、カワちゃんのギターを借りて唄った。コーちゃん、ぢつはかなりリサーチしてくれてゐたらしひ。
後半はぱんぱかトリオで。けふのトリオはすごかったね。カワちゃんのソロを楽しみにしてくれてたお客さんにも、100%満足して頂けたんではないか?といふ確信の持てる内容だった。ぱんぱかトリオは2月20日に広島でワンマンが入ってゐる。それへの布石としては、この上ない出来のライヴだったのではなからうか?。
ただ、本番10分前にワシがカワちゃんに『MCが長い』とダメ出しした事で、カワちゃんは結構カチンと来てたんではないかな?とは思ふ(苦笑)。申し訳なかったと思ふけど、それを汲んでくれ、簡潔にテンポ良く進んだけふのライヴは、ホンマに素晴らしかったんだぜ、カワちゃん。
本当に良いライヴだった。終演後もお客さんとワインを呑み続け、本場スペイン料理の数々で大満足。