狐の夢売りツアー黄金週間編
5日(火)しーシュ狐の夢売りツアー@京都 嵐山「音や」---------------------------------------------------------
黄金週間の京都へ。
朝7時に出るバスに乗るために6時に起きねばならなんだが、4時頃に蟻コが腕を這いやがり、以後気になって眠れず、結局寝不足でバスに乗る。 まぁバスは乗りさへすれば寝てても良いので・・・。
事故による渋滞で、予定よりだいぶ遅れて京都に着。たぁ言へ余裕持って組んだ時間割なので、遅刻にはならずに済むのだが・・・。
黄金週間真っ只中の京都駅はぐぢゃぐぢゃの人だらけ。すぐそこに見えてゐる改札口に行くのに、1分くらいかかる、みたいなかんぢ。なんとか山陰線に乗り換え、嵐山へ。けふの会場は、旅ミュージシャンからしばしばその名を聞く名店「音や」。
桂川沿いの潅木に護られるやうに建つライヴレストラン。玄関先に設えた椅子に腰掛け、夕暮れの嵐山と渡月橋を見ながらビールを飲めば・・・ハァ〜♪。
さて、けふのライヴはオイワカモリを中心に、年末の「京都・町の唄」に出演する界隈のミュージシャン5組による「大人になっても子供の日」といふイベント。
ウチらは最遠方枠で、いちをう「レコ発ツアー」の一環とさせて頂いた。
開演時間には満員の会場。
此処数年のいろんな方々との繋がりで、京都にもウチらを知ってくれてゐる人達も増えた。その感謝を強く感じながら、粛粛と唄い演る。
良いライヴとなった。
自分らの出番の後は、後続の徳田建さんのサポートしたりして、まぁツアーの初日としてはお釣りの来る楽しい夜だった。
6日(水)しーシュ(唄声一座)@名古屋 本郷アルマジロ--------------------------------------------------------------
京都から名古屋へ。
黄金週間が明けたせいか、こないだほどの人ごみはない京都駅。しかしワシら、しょっちゅうこの駅を使ってる気がする。いや、気がするんではなく、本当に使ってるんだが・・・。
在来線で京都→名古屋。東山線で本郷へ。けふの会場はアルマジロ。けふから4日間、ハゲちゃんこと富安秀行さんとの「歌声一座」としての行脚となる。
このツアーでは、富安さんワシらの「レコ発ツアー」の意をちゃんと汲んでくれ、全体の2/3を「しーシュ」として演らせてくれた。
しーシュのみのコーナーは上々。基本的なラインナップを固定し、場所にあったかんぢでチョイチョイ指し変えて行く、といふスタイルで通した。変わりどころでは、久しぶりの「水母の夢」とか・・。
歌声一座には新レパートリィとして、ワシらの「Dance」を加えたラインナップを4日間続けた。トリオでの出来も上々。
もぅ何度も名古屋に来てゐて、ぢつは再来週もまた来るんだが、ワシのソロ時代から流れて来て、お客さんが入れ替わった、といふかんぢはする。また、新しい客層を開拓して行かねばな、といふ思ひを強く持つ。頑張りませう。
終演後は、富安さんの車で移動。けふから3日間、浜松は三ヶ日:浜名湖畔のライヴハウスWATSのゲストルームを拠点に動く。
7日(木)しーシュ(唄声一座)@豊橋 コティ---------------------------------------------------------------
けふは豊橋コティ。
ジャズのお店らしく、グランドピヤノが常設。だが、専属PAオペは不在。音響は自分らでやる。どーしても生ピヤノの音量に合わせることになる。
アレやコレや、色々といぢり、音を作る。
自分で云ふのもアレだが、ワシってどーやらこのテの簡易機材で音を調整するのが上手いらしく、しーシュやサシミ組の遠征でも、なかなか悪くない音場を作るのよ。
ごちゃごちゃしたイコライザやらはよぅ使わんし、音響についてのナニカが分かってゐる訳ではないのだが、まぁ演り易く、聴き易い音場を作れば良いのであらば、そのやうにすれば良いだけのことで・・・といふ事だらう。
な訳で、けふはたいへん演り易く、唄い易いライヴだった。
かういふ店こそ、次に繋げて行きたい処だが・・・・・。現実問題として、まだアウェーの地でなかなかお客さんを呼べないワシらには、それを強く押し進める手立てがない。まァだからこそ、続けて行かねばならん、てのも分かるんだが・・・・。
8日(金)しーシュ(唄声一座)@浜松 ビスケットタイム----------------------------------------------------------------
けふは浜松へ。
去年の夏ツアーでも来たビスケットタイム。町の名物でもある、異形の松「根上がり松」も相変わらずの不気味っぷり(笑)。
夏に来た時は楽器博物館にも行き、お客さんにも楽器関係者が多く、さすが浜松!と思った記憶がある。ループマシンの開発に携わった人が客席にゐて、『見事に使って頂いて・・』と謝辞を述べられたな、と。
富安さんも『浜松のお客の傾向はしーシュに向いてる』と云はれたので、けふはそのやうにラインナップを組む。
日頃、わりと大音量で演るタイプのお店のやうで、けふのやうなどっちかてーとアクースティックな傾向の演目には厳しい部分もあった。昨日が意外にも良い音を作れただけに・・・。だがまぁ、まづまづのライヴ。集客は厳しく・・・。
珍しく「ループ解説コーナー」なども設けてみたりした。「ジェラシィ」人気高し。
9日(土)しーシュ(唄声一座)@関 ロックンロールカフェ----------------------------------------------------------------
歌声一座、としては最終日。関市のマニアック空間、ロックンロールカフェへ。
その前に、3日間お世話になったゲストルームを片付ける。
正直ボロボロで、電灯は暗いし家じゅうカビ臭いし風呂は下水のにほひが凄まじいし朝日は直撃で眩しいし、そげな場所で三人雑魚寝だし、だったが、ニンゲンどんな環境にも慣れるもんで、最後らへんはすっかり寛いで過ごしてゐたワシらであった。
そぃから、勝川のMONといふカフェに立ち寄る。ここのマスターが何度かしーシュを見て、是非ウチでライヴを、と云って下さった。その下見とお礼を兼ねた訪問だったが、そげな事よりも、まぁここのキーマカリーが美味いこと!。
富安さんによると、ここのオムライスは誇張なしに世界一!だったさうだが、マスターが首と肩を痛めてしまひ、今は看板から外されてゐる、と。
必ず、ここで演りませう!。
そしてロックンロールカフェへ。
ここも1年ぶりの来訪。マスター、相変わらずの笑顔で迎えてくれ、ナゴむ。
お客さんも、ほぼ全員常連さんで、ホームに帰って来たかのやうな錯覚すら覚える。客席との距離も近く、下北沢のブルームーンのやうな親密なライヴとなった。
ここまで日々ライヴのルーティンが続けば、もぅ指も喉も完全に「開けて」ゐて、ストレスゼロ。音響も今ツアー中最高で、しーシュでも歌声一座でも、たいへん素晴らしいライヴが展開され、お客さんも大満足。絶賛の声しきり、といふ千秋楽だった。
ロックンロールカフェには、マスターと今年中の再訪を約束し、またそのやうな流れが繋がって行くのだらう。
進み続ける中年デュオ。
我らにはもぅあとはない。
富安座長、今回も良い遠征をありがとうざいました。