春待月の弐
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でらしね東京ツアーから帰ってきて、その足でゴルゴ2の15周年記念ライヴに参加。ほぼ5年ぶりに会うメンバー達は、まぁそれなりにおぢさんおばさんになってゐて、ライヴの感覚も忘れてゐるみたいだったけど、ほんわかした良いライヴでした。さすがに思いっきりお疲れモードでしたが。
ワシは1部、2部ともに1曲づつ参加。2部の半ば、もう長いことライヴ自体やってないメンバーに疲れが見えはじめ、リーダーのタカミくんが「次、シュウさん、シメてください」といふので、参加曲の冒頭にフリーを戴き、まぁいつものヴォイス&ベースのインプロを演った。なんか全然違う曲になってしまったやうな。ごめんなさいね。
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日曜日はひさしぶりの我が家。珍しく昼まで寝ましてん。その後も家でゆっくりしながら、留守中のメールの処理と、旅先で出会った人への挨拶メールに追われましたい。東京ではほとんど毎日弁当だったので、その晩はすき焼きをしました。
ツア−と云えば土地の名物料理!みたいな人もゐますが、ワシは別に気にしませんね。今回も東京っぽい食い物と云えば「ちくわぶ」だけでした。いっぺん、完全に遊びのためだけの旅てのもしてみたいっすね。
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月曜日、仕事は休み。夕方前、フと思い立って、自転車を買いに行く。リハビリとトレーニングのため。¥8900くらいの安いやつを購入。カッコええマウンテンバイクにも心惹かれましたが、さすがに結構な値段しんさるなぁ。
安い物とは云え、盗まれてはナンですので、5階まで抱えて上がる。こっちのほうがリハビリになりさうでんな。
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水曜日の朝、昨日買ったチャリで40分ほど走る。気分爽快っ。家に帰ってリラックスしてると、カレンダーに書かれた「リハーサル1:00〜」の文字が・・・・!。ぐわぁぁ!けふは椎名まさ子デナーショーのリハだったぁ!。この時点で12:00。大急ぎで昼飯を喰い、リハ先へ。幸い遅れることもなく、いかにも余裕で来ましたよ、てなかんぢで・・・。
リハはまづまづ。しかし前回のリハでやったことを、誰もハッキリと憶えてゐないってぇのは・・・。ディナ−ショーを演るといふと、みんなが『シュウさん服はどーすんの?』と訊きますね。さうね、ワシは正装っちゃ和服しか持ってないからねぇ。
デナーショーなんかではね、スタンドカラーのシャツかなんか着て、装飾の多いネックレスかなんかして、黒いGパン履けば、それなりに民族衣装の正装に見えるもんよ。ワシの場合顔が顔でしょ?。下手に背広なんか着たらますます怖さが出て、かえって客に悪いわ。
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椎名まさ子&フレンズのデナーショウ2デイズがありました。
さすが椎名まさ子。チケット(全席予約)70枚づつが2日間、計140枚が完売。これはすごい。「フレンズ」の冠に偽り無し、で、この企画、出演者は勿論、音響、照明、美術、会場スタッフまで、すべて椎名さんの友人ネットワークによる運営で成されてゐる。しかも年に1回やるこれが、今回で11回めといふ!!。へーっ!。
今回はワシが新参者の参加者だったんだけど(とは云えほとんど知り合いでしたが)、他のメンバーは異常なほど和気あいあいとしてゐて、椎名さんの人脈の奥深さを感じましたねぇ。
来年、自分の企画のライヴを抱えてゐる身としましては、主催者とはかうあらねばならん、みたいなところを感じて、果たしてワシなんぞにちゃんとやれるんかいな、といふ気がしますねぇ。
内容的にも、なんか面白いものができたやうな気がしますよ。ワシはまぁ普段演ってゐるやうな事を演った訳だけど、今までの中では最も特異なゲストだったらしくて、お客さんの反応もオモロかったっすね。御来場いただいたみなさん、ありがとうございました。
いやー、先週は忙しかったですね、て誰に云ってンだか。日誌や旅行記の更新は、まとめてやらうとしちゃアカンね。まぁあんまりさういう人も居ないとは思うんだけど、楽しみにしてくれてゐた人にはごめんなさい。時間なくてもちょこっとづつでも書いておいて、一気に更新すべきですな。
と、いふわけで、早速書いてます。ゆんべ(金曜日)は椎名デナーショーの打ち上げを終えて、午前4:00ころでしたかね?、かなり雪が大降りになってきた中をタクシーで帰ってきました。メールがなんかたくさん入ってゐて、チェックしてたら結局5:00くらいになっちゃって、あやや・・といふかんぢですね。
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翌日、雪は上がってゐる。
預けてある機材&楽器&車を引き取りに椎名家へ。椎名さんもまだ酒が抜けきってない模様。きのうPAをやってくれてゐたM氏は、結局朝5:00くらいまで呑んでゐて、2時間ほど仮眠してから仕事に行った、とか。皆さん、長生きしませう。
その足でアクターズスクールのレッスンへ。遅刻寸前に飛び込んだかんぢだったが、行ってみると本日のレッスンは休講だとか。へ?聞いてないぞ。いや、聞いてたんかな?。まぁどっちでもいーや。後で連絡不行届きを詫びる電話があった、ってぇ事はワシが知らされてなかった、てぇ事なのかな?。まぁ別にどーでもいーや。
休みになったので、帰りがけジモミュ−ジックスク−ルに寄る。近々スタジオの機材を一新してリニューアルに望むといふ話です。その一新する機材について相談を受けました。ワシとしてもここは幹部としてやってゐる教室なので、繁盛してほしいっすね。
また雪が降ってきた中を帰る。車の中からウチに電話したら女房が先に帰ってゐて、買い物をして帰る必要がない事を確認。ナルホド、かういうコトが出来るのは携帯電話のメリットですな。
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火曜日、ファーイーストラウンヂのライヴ。仕事帰りに会場に駆け付けました。ナカハラヒサロヲさんが主催のLove&Peaceライヴ。ナカハラさん、東京ツアーを終えたところ。全行程を車で移動したらしく「大変だった」とのこと。でも、かういうロックン野郎仲間での移動は、なにかそれだけでロックしてて、いいなぁ、と思ふ。
なにか時間がえらく押してゐて、ウチらは4曲のみ。他のバンドも20分くらいづつ演る。最後に久々に聞いたやうなものすごい下手なバンドがビートルズのコピーを演る。はっきり云って金を取って人前で演っていい人達ではなかったっスね。で、またかういうのの常で、かういう人達に限って長く演るんだ、コレが。
「場が読めない」てのはツラいね。
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木曜日、椎名まさ子&フレンズで庄原でデナ−ショー。先週2連チャンで本番をこなしたとは言え、会うのはあれ以来。勿論リハは会場での音合わせのみ。ちなみに庄原市は広島の「屋根」。1メートル近い積雪で、一気に雪国へ来てしまったやうでございます。
会場に着くなり、パーカスのマ−坊がシンバルを忘れて来た事が発覚。八方に手を尽くしてなんとかゲットでき、とりあへず一安心。
椎名さんは普段いわゆる「御贔屓筋」を相手に演奏する事が多く、けふのやうに見知らぬ土地の見知らぬ客を前に演奏する事に関して、結構ナーヴァスになってるやうでした。が、まぁワシはさういうライヴばっかり演ってきた人間で、別段なんちゃなく普段通りに演りました。
後で打ち上げの席でも話題になったんだけど、「大衆性」と「自分の納得」をどの辺のレベルで交わらせるか、てのは難しいですね。椎名さんは「お客あってのショウ」てのを完全に割り切ってゐて、例えばお客さんからのリクエストには極力応えやうとする姿勢があります。しかしワシには「観客の鏡に自分を照らし合わせてはいけない」といふ意識があり、ある程度「(良い意味で)期待を裏切る」事を念頭にライヴを組み立てます。
今回も、ワシといふアクの強い個性を迎え入れる事は、椎名さんにとってはかなりの冒険だったらしく、ワシにとってもチャレンヂでしたね。椎名さんの「大衆性」とワシの「意外性」を初めてのお客さんに、どれだけ違和感なく提示出来るか。心地よい唄を聴きに来た人が、どれだけ「変わったもの」「変わってるけど嫌ぢゃないもの」を感じて帰ってくれるか。もしもアンケートをとった時に(取らんけどね)「椎名さんの唄は良かったけど、あのベースの男は要らんかった」とか「ベースの人の存在感で椎名さんが薄れた」とかあってはイケナイってことですよ。また「いつも通りの椎名さんでした」ってのもこっちとしてはごめんだ。
結果としては、双方によい結果を出す事が出来たやうで、ワタクシも大変嬉しゅうございました。
「軽く打ち上げ」のつもりがガンガン飲んで、翌日結構グロッキー。