7月


1週目

1日(日)-------------------------------------------------------------------------------------------------------

7月になった。今月半ばで専門学校が夏休みに入り、稼ぎが激減す。単発の仕事を多くこなす他はない。営業せないかんな。ベース弾き要りませんかぁ?。

夜、NHKでミイラの特集をやってゐた。我々が「ミイラ」と云って連想するのは、包帯をぐるぐる巻にしたエヂプトのミイラ-----特権階級の死体を丁重かつ厳重に保存したもの、だらうが、この日、特集されてゐたインカ帝国のミイラは、ちょいとかんぢが違う。普通の民家の庭に普通にミイラが祭られてゐて、住人や近所の人々は、まるで知り合いに接するやうにミイラに話しかけ、世話をす。「御先祖様」なのださうだ。

まぁなんにせよ、遺体をそこら辺に放っとけば自然にミイラになる、といふこの土地の風土が為せる技であらう。して考うるに、我々の住むアジアの、バクテリアの力って凄いんだね。有機物が1年以上形を残す事なんて、絶対にあり得んのだからねぇ(死蝋、といふ例外中の例外もあるが)。

インドでは「風葬」と云ふのがあって、これは、遺体を埋めも、焼きも、ミイラにもせず、森や林にそのまま放置すると云ふもので、これによると、ヒトは大体1〜2週間で、完全に「土に帰る」のださうだ。そしてその後には、周囲1〜2メートルに渡って花が咲き乱れるのだといふ。かういふ処から「輪廻」といふ発想が生まれるのだ。ア、ちなみにこの風葬、かーなり位の高い人の葬儀なんださう。

かういふ風に「死後観」といふは、その風土によってだいぶ異なると思ふ。土に帰らない風土で「輪廻」を唱えたところで通づるハズもない。死後千年以上経ってもなを、ヒトの形をしてなきゃいかん。そは仲々しんどい事のやうな気もする。ここでは、誰も「千の風」になんぞなれないのだ。

2日(月)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

夜半からものすごい雨と雷。目が覚めてしまったので、部屋を真っ暗にして、雷鳴と雨音を楽しむ。雨はその後も断続的に降り続き、生徒は全員休み。

昼から、しーなとシュウのミックスダウンに入る。オペレーターのきむらあやこと共にあれこれいぢる。基本的には、あやこがいつもやってくれてゐる、「しーなとシュウのライヴのえぇかんぢ」で仕上げてくれ、と頼む。ワシはこの娘の音を信頼してゐる。基本的にはお任せ、のかんぢ。「らくだ」や「歳をとった鰐」などは秀逸の出来で、この2曲だけで売れる!とさへ思ふ。

「水母の夢」だけは本人からの強い希望で、マサオさんに全任す。だれしも認める凄腕の音響のプロフェッショナルに、『MIXをさせてくれ』と云ってもらへるのは、嬉しい。

『音にあと一歩パンチがほしい』と云ふ事で、急遽「夜中に猫が鳴いてゐる」に、もう1本ベースを追加録音。マグマのやうなツインベースとなった。

意識した訳ではないのだが、かうして聴いてみると、『ベースが変わった使われ方をしてゐるポップス』で、まぁ、かなりいいんぢゃないか?。御期待下さい。

3日(火)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

けふも生徒休み。その間を使い、古本屋でゲットした柴田哲孝著の「TENGU」といふハードカヴァーを読了す。日曜日に購入してから、結構休みなく読み続けて、久々に「ページをめくる手が停まらん」書であった。しかし、後半、一気にトーンダウンして「あれれ?」といふかんぢの終わり方をするのが勿体無い。この倍ぐらいの長さの上下巻にして、じっくり読ませてほしかった。

便利なもので、インターネットのお陰で「個人輸入」なぞ当たり前になった。日本、とくに広島で手に入らぬCDやらを、自宅に届けてもらへるやうになったのは、たいへんありがたい。しかし、アメリカだのイギリスだのに直接注文すると、大抵は商品の発送に半月近くかかる。して、注文した事など忘れた頃になって品物が届く。ので、今はパソコンの前に注文した品を書いた紙を並べてゐる。

イギリスのベースとパーカスのデュオ、と、インドの蘆笛とベース、パーカスのトリオ、の、CDが来るのを待ってゐる。

4日(水)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

仕事帰りにPICOに寄り、今月末の営業「ちはるンクァルテット」のリハ。ちはるはワシの直接の生徒ではないが、専門学校の卒業生。なんかツンちゃんとウマが合うらしく、PICOに出入りしてゐる。たまたま何かのイベントで、飛び入りしたちはるのバックを、ワシとツンちゃんで務めた事が発端。それを見たさる人が、身内の結婚式で演ってほしい、と依頼して来たのだ。営業となるとコード楽器があった方がえぇやろ、と云ふ事で椎名さんを加え、クァルテットとなった。

唄うたいとしては、いくら駆け出しだらうがちゃんと統制をとって、メンバーに指示を出して行かんとイカンのだが、まぁそこは流石にまだ無理だらう。バックでしっかりアレンジなどしてやる。ちはる、悪いもんでも喰ったみたいに緊張してゐるのが、笑える。

その後、茶を呑みながら、皆でサイモン&ガーファンコーのセントラルパークコンサート(1981年?)のVを見た。改めてその音楽性の高さに感動。

5日(木)---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

今月のIn Duet's のお相手、ギターの井本裕介くんとリハ。彼はワシが友人の出演するライヴを見に行った時、たまたま出てゐた人だ。エレキギターを抱え、ディレイとリズムマシンを同期させ、なんともミニマルなソロパフォーマンスを見せてくれてゐた。ギタリストにしては珍しく、歪んだ音をほとんど使わない。プログレのやうでもあり、現代音楽のやうでもあり・・・。

なんと云っても独りで演ってるのが、良い。『バンドを組んで演りたいんだが、メンバーが居ないので独りでもやろうと思った』とMCで云ってた。その気概や良し!。気に入ったので、その場ですぐ声をかけて連絡先を教えてもらった。で、今回ようやく共演が実現する、といふ訳だ。

例によって、大した準備のないまま音を出し始めて、あれこれ可能性を探って行く。聞けば井本君、変わったスタイルで演ってはゐるが、好みは邦楽の唄もので、自分で唄ったりもするらしい。そのせいか、「テクの張り合い」みたいにならないのがGOOD。メロディに対して即興してゆく、といふやうな形で演ってみやう、と話がまとまる。今月は良いデュオにしたいな。

ちょっとビール飲みに立ち寄った酒場に、Gンズの超々々ミニスカを履いた女の子がゐた。これがカウンターのバー・ストゥールにこっち向いて腰掛けてゐて

6日(金)---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ここんところヲーキングをサボりがちなので、けふこそ、と思って7:00に起きたら雨。やれやれ。

納豆飯を喰って学校に行くと、またまた生徒が休み。どーなっとんぢゃい?この1週間。しかし、この時間はこれはこれでありがたい。有効に使って作曲に勤しむ。ちょっと前からあっためてゐたしーなとシュウ用の『眠るとかげ』といふのを完成させる。ものすごい転調を繰り返す曲となった。今までにあんまり作った事がないタイプの曲。楽しみ。

仕事の帰りに買い物をするのが好きである。けふはソーキそばに入れるソーキを捜して3ツのスーパーを巡ったが、結局何処にも置いてなかった。仕方ないので、牛肉の大和煮の缶詰めで代用す。あとは餃子にビール。読む本が切れたので、なにか買うか?とも思ったが、フトコロが寂しいので、断念。


2週目

7日(土)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Percussion house PICO壱周年記念ライヴパーティー。けふはもう当然腰を据えて呑むつもりなので、ループ1コとベースだけ担いで、バスで行く。開始時間の20:00にPICOに着くも、まだ半分ぐらいのヒト入り。まぁみんなここのユルさを知ってゐるのだらう。

適当な所で乾杯。テーブルにはスタッフのみかん&ちはる両名の手作りの料理が並ぶ。煮びたし、とか、やまかけ、とか、妙にオフクロちっくな料理。ワシは飯は喰って来たので、チーズとパンをつまみにワインを呑む。

さて、ライヴ。この店がオープンした時のパーティーでも、トップはワシのソロだった。けふも自然とさうなる。イイかんぢの演奏。2歳ぐらいの男の子が、づっと手拍子を打ってくれてゐて、嬉しくなる。しかもその手拍子が裏拍!。ズレてるんぢゃなくて、明らかに裏を気持ち良く感じてゐる様子。すげー誰の子だ?この子。

2曲ほどソロを演ったあと、ツンちゃんとデュオを1曲。その後椎名さんも入って、しーなとシュウ+ツン。後は飲みながら喰ひながら、時々セッションに参加。Far east loungeでも演る予定だったが、カシラが熱を出してダウンしたらしいので、ナシ。それでも楽しいライヴパーティーは日付けを超えて続いたのであった。

最後らへん(午前3時頃)には、なんか熱の入らぬセッションがだらだらと続くだけになって、これは良くないね。なんかもう演る事がなくなったら、ピっと終わった方が良いよ。ので、まだ途中だったが、おもむろに楽器を片付けて、帰った。

まだ壱年か、といふ気もするが、正直云ってこんなユルいかんぢの店が壱年続いてる、てのが凄いと思ふ。いやぁしかしもう、無くなってもらっては困る店、の筆頭。PICOの弐年目を応援したい。ツンちゃん、おめでとう。

8日(日)-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

夜が明ける頃帰って来て、完全に夜が明けてから寝た。昼に起きて、飯喰って、また寝る。けふは本屋に行く気でゐたが、めんどくさくなって、寝た。寝た壱日。

インドからFacing east といふバンド(?)のCDが届く。バンスリ、ガタム、カンジーラのインド楽器に、ギターとベースが入ってる。ジョナス・エルボーグの同じやうな編成のプロジェクトよりも、テクニックは控えめ。そのぶん曲が良い。これの方が良いなぁ。これにヌスラットみたいな唄が入ってたら、なお良い。

9日(月)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

この秋の東京遠征で共演してくれるメンバーが決定した。今回もなかなかクールな面々(まだ非公開)。オモロさうである。皆さんよろしくお願いします。

こないだのPICOでのソロやセッションが、思いのほか好評らしく、あちこちからお便りを頂く。このやうにワシは、ふーっと吹き寄せられるみたいに演った演奏を評価される事が多い。へ〜〜〜〜、人によりけりなんだらうけど、ワシはやっぱりガツガツしてちゃ駄目なんだな。脱力、はワシの音楽のテーマだが、やっぱりいつもは知らず知らずにリキんでンだらうね。

しーなとシュウのMIX最終段階&会議。アルバムタイトルも決まる(まだ非公開)。10月に入りかけてゐた仕事を、鳥羽一郎に持っていかれた、とのハナシ。相手が鳥羽一郎ぢゃあ悔しくも残念でもねーや。見に行きたいぐらいだ。確かむか〜しバックを演ったやうな憶えがある。ヤクザみたいな

10日(火)---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

このところTVの車のCFに菊池凛子さんが出てゐる。すげー可愛い。しかし、女優として当然、っちゃそれまでだが、キムタクと共演してゐた富士通のCM、映画「バベル」、と、このCMで、別人みたいに顔が違う。なかなか大した女優だと思ふ。ワシ的には眼鏡ッ娘だった富士通のCFが一番好きだな。

仕事の向かう途中、空が真っ暗になって大雨となる。16:00ぐらいなのにライトを点けなアカンぐらい真っ暗。見上げると巨大な雲がガーっと空を覆ってゐる。竜巻ぢゃねーだらうな、と思ひつつ車を走らせてゐると、フっと上がって空が見えた。

ワシはかういふ気象現象一つ一つは、ぢつは「生き物」なのではないか?と思ってゐる。台風、とか、竜巻、とか。あれは、我々とはその「いのち」の在り方が違うだけで、それなりの意志と本能を持った生き物なのだ、と。「火(炎)」に対しても同じやうに感じる事がある。生まれ、酸素を喰って育ち、巨大化し、暴れ、死ぬ。上手く生きれば(生かせれば)ヒトの役に立つ。生き物、としか思えない。

11日(水)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------

『毛糸の帽子被った表紙の写真が暑苦しい』と、心あるファンの方からご注進があった。ので、サイトのトップ写真を夏向きのモノにしてみました。よ。

昼間、佐藤さんのギターも入れてミっちゃんとリハ。この時になってキーが合わん事が判明。中でもベースとデュオで演る1曲に関して『半音下げ』となってしまった事は、解放弦を使ったアレンヂだっただけに、Oh God ! てかんぢ。まぁ、ミっちゃんは素人さんなんやから、そこはプロが合わせるしかない。好きで手伝ってるンだからね。

昨夜、「さう云へばここん処、純文学の古典を読んでないな」と思った。ので、本屋を物色してゐると、文庫本の表紙に蒼井優ちゃん!。こはなんぞ?!、と思ひ良く見ると、集英社の『ナツイチ2007限定カヴァー』といふ企画で、蒼井優が古典の名作の表紙を飾る、ての。これは買わずに居れへんやろ!といふ事で、3種類の表紙の中から選ぶ。宮沢賢治「銀鉄の夜」、武者小路実篤「友情/初恋」、夏目漱石「こころ」の中から、(写真が)一番気に入ったサネアツを選ぶ。

まぁ、まんまと集英社の策略にハマった、と云へぬでもない。

12日(木)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

けふは井本裕介君とデュオのリハ。彼はこないだ、ワシら夫婦のフェイヴァリット飲食店「ちゃぶ家」にてライヴをやったさうな。聞けば、もう何度もイベントとしてのライヴが催されてゐるらしい。へ〜〜、長年通ってっけど、全然知らなんだ。ただ、お世辞にも「ぢっくり聴く」といふライヴではないさうで、呑んで騒いで、ついでにライヴ、といふかんぢらしひ。ふ〜ん、御近所&常連客、としては一度出てみたいものだな。

ここん処色々とガサツな事をしでかしてくれよる中華人民共和国が、こんどは「主成分が段ボール」肉マン、とやらを開発した、とか云ふニュゥス。カセイソーダで段ボールの繊維を溶かして・・・と仲々念の入った仕事をしてゐたやうだ。なんか驚いたり、腹立ったり、てのにも飽きて、この国のかういふ処、もう笑ってしまうんですけど。ね。

13日(金)---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

朝から夕方にかけて、専門学校→ジモ・ミュージック→訪問レッスン、と移動の多い壱日。かういふのは仲々しんどい。

けふはその後、Far east loungeとしーなとシュウ、本来なら沖縄にツアー&観光に行くはずだったのに台風直撃にて飛行機が飛ばんくなってキャンセルしたので残念、てのを悼む呑み会が執り行われた。せめてもの、てことで沖縄料理店にて、泡盛やらミミガーやらソーキそばやら。ワシはツアーメンバーには入ってなかったが、まぁツイデといふことで。

しかし、しーなとシュウのアルバムが完成を控えて、今後行商ツアーなどをする事を考えた場合、やはり沖縄でのライヴは、是非実現させたいものだ。なんかの番組で汚連痔連痔が『沖縄は地元なのにライヴがウケない』みたいな事を嘆いておったが、つまり沖縄の人は、それだけ音楽の真偽を聞き分ける耳を持ってゐる、と云ふ事だ。さういふ土地でこそ、ライヴをやってみたい。


3週目

14日(土)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ギャビィ・ララのCDが尼存から届く。シタール、ウクレレ、アコーディオンをロリ声で弾き語り、プライマスのレス・クレイプルが全面的にバックアップ&プロデュース。ん〜〜〜、まぁオモロくなくはないが・・・・てなかんぢ。曲も別にフツーだし、なにかが特別に上手い訳でもない。この程度の女性アーティストなら、アメリカぢゃそこら辺にゐるだらう・・・。それを考えれば、やっぱこの二人、ギャビィとレス、「デキて」たりすんだらうか?。

ワシも、過去から現在と、バンドやら企画ものやら女性と一緒に演る事が多くて、しかも割とべっぴん揃いなので、みな口に出してこそ云わんが、「そのやうに」思ってゐるヒトも少なくないらしい。そらまぁ嫌いな娘と一緒に演りたい訳はなく、みな好きに決まっとろうが!、といふ処だが、単純にワシの周りでは女性の音楽家の方がオモロいひとが多いだけのハナシだ。

てな事を考えてゐたら、5〜6年前にちょこっと世話をしたうたの娘から、久々にメールが届いた。当時彼女はまだ19歳。一応バンドのメンバーとして迎え入れたものの、ワシもちょうど音楽の過渡期で、なにをどのやうに手を付けて良いか分からん状態だった。抜群の歌唱力とエキゾチックな声を持ってゐた娘だったが、ワシはそれを全然生かせず、力にもなってやれんかったことが悔やまれる。

元気に暮らしてゐるやうで安心した。

15日(日)------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

教鞭をとってゐる専門学校の親睦会に参加す。at スマトラタイガー。OBも含めた5組みぐらいが演奏して、あとは呑みぃの、といふ。ワシは授業数も少ないし、期によっては生徒が居らんかった事もあるので、誰が誰なのか、正直よう分からん。しかしベースの生徒はまんべんなく来てゐた。

宴が進んだ頃、なんか演ってくれ、と云はれたのでステージに立つ。ソロを演るつもりだったのだが、なんかみんなわらわらとステージに上がって来て、良く分からん即興セッションとなる。なんかベースが3人ぐらい居る。

しかしまぁなんと云ふか、ワシの生徒たちは、GOODだな。訳の分からん事にも食い付いて来よる。さうだ。もっと出し切れ!。プライドなんぞ捨てろ!。経験や技術なんか飛び越えてみせろ!。ワシは途中からもうベースは弾かずに、ゲラゲラ笑いながら訳の分からんラップをやってゐた。Soe'sでも一緒のパイグが(何故かドラム)、マイクをくわえて吠えてゐたのには心から賛辞を送る。

二次会はPICOへ。ここではカウンターに入ってツンちゃんの手伝いをしながら。またもやセッションが始まったが、ワシはもうベースは弾かずにジェムベを叩く。

親睦会が17:00に始まり、結局ワシは3:00までPICOにゐた。ほとんどのヤツらは帰り、あんまり呑まん連中が残って噺をしてるかんぢ。ワシは酔ってもあんまり変わらんらしいのだが、ぢつはか〜なり酔っ払ってゐて、タクシーを降りた途端ゲ

16日(月)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

二日酔い。まぁ当然ですね。しかし記憶を辿ってみると、酔っ払って全然指が動かなんだソロや、ものすごいテキトーな蘊蓄を思ひ出す。やれやれ。酔ってエラソーな事を喋るまい、とあれほど毎回思うのだが。ね。

新潟でまた巨大地震。知人のピアノ弾きがゐるので心配。

17日(火)------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

月曜日のやうな気がするが火曜日。専門学校の生徒が来なかったのも、そのせいか?。

けふは夜のレッスンが休み。その時間で井本裕介君と最後のリハ。意外にも裕介君、かなり「作る」タイプらしく、そこを即興でまぜっ返すのがオモロい。意地悪してるやうに見えるかもしれんな・・・(笑)。

時事的な感覚と、技術。さういふ演奏だけでやって行けたら、どんなにか良いだらう。例えばこないだのセッション。あれは確かに酔っ払いの乱痴気騒ぎに過ぎぬが、あの延長線上にあるもので、喰っていけたら。それに近い所の人達も、確かにこの国にゐるのである。それはまさに「上を目指す」といふ概念からは、遠く遠く隔たった処に違いない。そこに、行きたい。

18日(水)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ちょいと書き物仕事が溜まって来たので、少しづつ取りかかりはじめる。まづはコピーを2曲と写譜が1枚。少ぅし作曲。

昼からは、単行本を感動のうちに読み上げた「ユリイカ」の、映画版を見る。独特のカメラワークとシブい配役で、ぐいぐい引き込まれたが、なんせ長い映画(3時間以上ある)、なので途中で仕事に行かんければならぬ。続きはまた今度。

仕事の後は、この日曜日にある「ちはるンクァルテット」のリハ。ツンちゃん、酔ってゐる。多分、当日、リハの内容は憶えておらんだらう(笑)。

その後、椎名さんとアルバム製作の最終会議。をファミレスでやる。経費や利益やその還元や、さういふナマ臭い噺をす。これもまぁ『ワシのアルバム』と云へるものには違いないが、なんか、頑張って独りで売り続けてゐる「きねつき」の売り上げを、あっさり抜いてしまいさうな気もす。まぁしょうがないか。

19日(木)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

コピー1曲と少ぅし作曲。シターラ奏者石間秀機さんのCDが、なんと御本人の達筆による『梶山さん江』といふサインと共に届いた。これはまだ聴かない。

サネアツ読了。ぬ〜む、これか。日本文学のこれがイヤで、ワシはこれまで純文学を避けて来てゐたのだね。主人公の人間の薄さ。女々しさ。僻み根性。これはたまらぬ。

20日(金)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

In Duet's の日だが、結構な雨。

17:00に会場入りして、リハやら。リハの限りでは悪くない。PCのリズムがちょいとモニターし辛いが、まぁ大丈夫だらう。ジモカフェに井本君のやうなタイプのミュージシャンが出るのは、恐らく初めてぢゃないか?(フォーク系の店やので)。佐藤さんがリハを見て唖然としてゐる。世の中には色んな音楽家が居るんですよ。

さて、それから本番が始まるまで、井本君とは完全な別行動。「そうしやう」と云った訳でもないのに、お互いが全くのマイペェスで過ごす。いいねぇ!こうでなきゃ。ワシは独り飯&街をぶらぶら。

開演時間にはかなり沢山のお客さんが集まってくれた。まづ井本君がソロ。いつものPCとディレイを同期させて演る曲と、なんとアコギによる弾き語りも披露。これが仲々味があって良いのだ。やはりオモロイわ、この青年。

引き続きワシがソロ。全く突然にカリンバを使う事にす。ちょいと錆が回って来て、音が濁るなぁ。まぁしょうがないか。けふはお客さんに外人が多く、このテの歌詞のない曲がウケる、と思ったので。その他も割と唄を控えめにソロで4曲、演奏。声の調子が良い。

しばし休憩の後、Duet's。割とサイケなナンバーを中心にした構成。これが功を奏したのか、久々に手応えのあるDuet'sとなった。おおウケ。前回はなんであんなに盛り上げれなかったのか?と思ふほど、けふは調子が良い。ファンの方に『今までので一番良かった』と云はれた。CDも良く売れました。

奇妙な人物リンクから、十数年前に共演したドラマーと再会。縁は異なもの、である。いや〜やはりこの企画、やってよかったよ。しかし、8月9月は都合により、ナシ。

井本君に挨拶だけして、ワシは明日のライヴの会場の下見&打ち合わせに行く。旧友ナカハラヒサロヲさんがはじめた「シェルター69」。ここに明日、旅仲間のTAKEが来る。その前座をワシが演る。機材のチェックやらタイムスケヂュールなど確認し、少し長めに歩いて帰った。

ヌ〜、明日はライヴで、明後日は結婚式で営業。充実した日々だが、身体はちょいとしんどい。


4週目

21日(土)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

懈怠な朝。昨日はだいぶフルパワーで演ったやうだ。けふもライヴだ。

けふは酒を呑らん事にしてバイクで会場入り。シェルター69は広島市内でも最も古い地域にあり、近所には「氷屋」さんやら、「ガラス屋」さんなどがあり、今や郊外にも見かけんやうな古いアパァトがあったりす。

けふは博多のギタリスト、旅同志のTAKEがバンド「クリッパーズ」を引き連れてやってくる、の、前座。さる人に突然頼まれ、引き受けさせてもらった。いつもはアクースティックなSHIBA&TAKEで演る姿を見慣れてゐるが、けふはテレキャスを弾き、唄うTAKE。他はKey,Ba,Dr、の典型的なロック編成。これでミーターズやMG'sと云ったたまらんナンバーを演奏してくれる。うーむ、ワシが前座で良かったのだらうか?。

客足が遅く、1時間近く押しでまづワシのソロがスタート。唄ものだけをMCほとんど無しでビシビシ進めた。演目:君が亡くなって1年が過ぎた/月の路/振り向いたらトゥアタラ/微熱/夜の駱駝/らのえてぃあ/丘にのぼる時。二日続けての本番はたいへん良い出来。特に、咽の調子がここ数年の中でベストに近かった。喋る声は枯れてンだけどね・・・。

前座の役目を終え、クリッパーズを見る。ゴキゲンなR&B。なんでも昨日は鳥取であんまり良いのが演れなんだ、みたいな事を云ってたが、見事。こーゆーの聴くとミーターズなんぞ演りたくなっちまうね。

しかしけふはホンマに集客に協力できなかったやうだな。申し訳ない気持ちでいっぱい。ナカハラさんもTAKEも『気にするな』と云ふてくれるが、やはりアウェイのヤツらにはもっとお客さんを呼んであげなきゃ、ね。次は頑張るから今回は堪忍してください。

初心通り打ち上げも烏龍茶だけで、バイクで帰る。明日も本番。明日の入り時間の最終連絡が入って来んなぁ。朝早かったやうな気がするのだが。

22日(日)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

夜中にケータイが鳴ったやうな気がした。8:30に起きて確認してみると、ちはるから、けふは10:00入り、ぢゃげな。おぉ!結構時間ないぢゃん!。椎名さんにその旨伝えると彼女も大慌て。やはり聞いてなかったやうだ。着替えと楽器持って、取りあへず電車に乗る。ぢつは正確な場所を良く知らんワシ。市内の本屋で「ひろしまップ」を(立ち読みで)見て会場を確認す。これはいつもツアーでやる手段なのだ。本屋さん、ごめんね。

けふの仕事は、ちはるン・クァルテット(詳しくは先週の日誌を参照)での人前結婚式、における音楽担当。ちはるにとっては初めての『仕事』だ。彼女に来た仕事なので、彼女が仕切るべきだが、まぁ、分からんよな。てな訳で、楽屋で、かう云ふ仕事の時、リーダーが前日までにするべき仕事、などをレクチャーしてやる。ワシは誰にも教えてもらえんかったが、ね。

ところが、ツンちゃん(Per)が来んのだ!。リハの時間になっても。焦るちはる。まぁ最悪、本番に間に合わずとも、ワシと椎名さんが居れば大丈夫だから、とちはるを安心させる。幸い壱曲めはパーカス要らんし・・・。とか思ってリハを進めてゐたら、ツンちゃんパーカスを押して登場。そのままセッティングし、何ごとも無かったかのやうに壱曲目の途中から叩きはじめる(笑)。コントぢゃないんだから!。

結婚式(人前式、といふらしひ)はたいへん良いものであった。・・・・しかしまぁナンですな・・・。ワシはむかし、つい10年ぐらい前までは、親友の結婚式ですら茶化して笑いを取ってゐたやうな男だったが、知人とは云へ他人様の結婚式の、しかも「仕事」であるにも関わらず、結構『うるっ』と来てしまったですよ。ワシは清原か?!。歳を取ると涙腺が緩くなると云ふが・・・・。

気持ちの良い仕事を終え、メンバーだけで打ち上げ。オサレなレストランで、昼間ッからビールを呑み、ギャラを分け合う我々は異様な集団。

23日(月)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ライヴ3連チャンが終わり、ぐるっと回って帰って来た、感のある月曜日っ。6:00に起きてヲーキング&たっぷりヨガ。専門学校は夏休み前最後のひとコマ。生徒に「夏休みこそシャっと練習せぃよ!」とハッパをかけて、終了。さぁ、この膨大な空き時間、何に使いませうかねぇ・・・。

ひとまづ買い物(笑)。壱学期終了を記念してティキンを焼く事にす。鶏モモを2本購入。しを、こせう、その他ハーブをたっぷり擦り込んだモモ肉を、まづは焼き、ワイン少々を振り掛ける。人参、玉葱、皮付きぢゃがいも、ブロッコリィ、と一緒に圧力鍋で2〜3分。全ての素材から抽出された旨味のエキスがまぢりあひ、ぢつに美味なる「名も無き料理」が完成。

アニメ版「時をかける少女」見る。話題になるだけあって、良く出来てゐる。声優が、上手ではないが良い味を出してゐる。

しかし、こんな快活な少女が、あんなみぢかいスカート履いて、それでパンツが一度も見えん、てのは、作為的で、かえってイヤらしい、と思ふのはワシだけですか?。

24日(火)------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

御大、石間秀機大先生の広島でのライヴを、何故かわチシがお世話する事になり、その準備にここ数日テンパってゐる。石間さんと云へば、日本のロック黎明期を牽引して来た、あの、フラワー・トラヴェリン・バンドのギタリストだ。それまで洋もの指向一辺倒だった日本のロックに、オリエンタルな要素を持ち込んだ初めての人物である。云ってみれば、わチシの演ろうとしてゐる音楽の、超々々御先祖さま、にあたるやうな、半ば「神格化」した人なのだ。

ファンメールに返信を頂いた事ですら感動してゐたのに、ライヴのお世話して、なをかつ前座、ぢゃげな。えらいこっちゃ。嗚呼、えらいこっちゃ。頑張らねば。

米国のショップに直接注文した「Sad happy」といふ良く分からんバンドのCDが届いた。ホンマに届いた。まぁ金を払って注文したのだから、届かなイカンのだが、へ〜〜っ、てな気分。このCDが船に乗って大平洋を越えて来たんだねぇ。ドルだから結局日本円でいくら支払ったのか、まだ分からん。請求書が来て『ヒえーッ!』てならなえぇけど。

して、内容はSax,Ba,Dr,のトリオ。このバンド、BaとDrだけだった頃もあるさうで、しかしそれは「カセット」なのださうだ。う〜〜む。

25日(水)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ホテルの空き部屋をチェックし、広告を作り、ライヴハウスと連絡を取り、協力者を募る。その仕事だけで半日暮れた。

夜、ミっちゃんナイトの最終リハ。今になってギターと全然コードが合わん。こちらはちゃんとコードを取ってゐるが、このメンバーでは、ミっちゃんを除けば、珍しくワシが最年少なので、黙って云う事をきく。ミっちゃん自身はリハごとに良くなってゐるが、バックがあれぢゃ唄いにくいだらうな。 

その後、しーなとシュウのミックスダウン。良い出来である。かうして聴くと、ホンマに自分が作った曲とは思えんかったりす。良くこんな歌詞思い付いたな、とか、こんなメロディがワシの中にあったとは・・・、と思はしむる。やはりナニカが「降りて」くるんだらうね。

3:00過ぎまで。にしても、音屋さんの集中力の素晴らしき事よ。ただひたすら耳を済ませ、音の在り処を探り、然るべき処置をすれば然るべき音になる、といふ作業を、黙々と、延々と、続けるマサオさんとあやこ。申し訳ないが、もうワシは眠くてかなわん。聞き分けも難しくなり、最後の方は夢うつつ。しばらくしてマサオさんが『どう?』と訊き、彼がさう訊く時は良いに決まってゐる。半分寝ながらバイクで帰った。

26日(木)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

朝、F楽器店の企画会議。もり(すごく)暑い。短パンにTシャーツ、といふ海に行くやうな格好で出る。午後もあまりに暑く、冷たい水に身体を浸したい欲求が臨界点に達し、久々にプールに行く。競泳用の低温プールは気持ち良い。がしがし泳ぐのではなく、たゆたうやうに平泳ぎや潜水などす。が、予想以上に水温が低かった為か、右足の中指が攣った。これがまたどうした事か、その後30分ぐらい治らん。一瞬、脳硬塞!?といふ疑念が掠める(さういふ症状があるらしい)。

たゆたうやうに、とは云へ、まがり也にも全身運動。おまけに昨日の夜更かし、てのもあって、その後眠くてかなわん。めんどくさいので、女房を誘って定食屋で晩飯喰って帰った。

27日(金)---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

久さっしぶり、のしーなとシュウのリハ。ここのところづっとレコーディングだったので。旧曲を演り、お互いの新曲を演る。セロも弾く。これまたここのところ全然弾いてなかったのに、何故か上手くなってゐる。今、電気ベースと同じスケールで、5弦で、セロ、といふ楽器があって、その名もベースセロ、といふのだが、これが欲しい気がしてゐる。バブル期なら買ったかもしんない。ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・。

久しぶりにヴォーカル教室の希望者があった、と連絡があった。が、ぢつを云ふとワシ、もう「音楽教室の」ヴォイストレーナー、といふ仕事は、あんまり取らぬやうにしやう、と思ってゐる。なんかでワシを見たり、聴いたりした人が、某か明確な目的を持って、『シュウさんに☆◎△を習いたい』と思ってくれる人だけを面倒みたい、と思ってゐる。てゆーか、ワシが教えンでも、もっと良いうたのセンセイいっぱい居るで。MIやんとか、michikoとか。そのやうな事を先方に伝える。


4週目

28日(土)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ミっちゃんライヴの日。一部では『広島の凄いヒトらが一同に会する』みたいに云はれてゐるやうだ。しかしまぁ、ワシはいつもやってるヒトらなので(笑)。ミっちゃん、悪いもんでも喰ったみたいに緊張してゐる。

ぢつはしばらく前に、ミっちゃんの友人、といふ女性から連絡があり、けふ(ライヴの日)が彼女の誕生日なので、サプライズでお祝ひをしてあげたいのだが、協力してもらへぬか?のやうな相談を受けてゐた。このやうなデリケェトな話しは通じさうにないメンバーなので(笑)、メンバーにも黙っておく。途中、ミっちゃんとワシのデュオの曲があるので、サプライズはその時に、と云ふ事で内密に話しを進める。

さて、本番。前座のサルテンが客席をあっためてくれた後、ミっちゃん。客席は満員。ミっちゃん本人が厳選したナンバーがユルく進む。ミっちゃん自身は、前回より難しい曲にチャレンヂした、と云ふのもあり、あっちこっちで結構派手にミスってゐた。サプライズは、まぁ成功。後でお客さん全員にケィクが振る舞われた。

ライヴと云ふは2回めからが難しいのだ。初回は意外性と緊張感から、実力以上の事ができる事が多いから・・・・。特に今回は、ベースとパーカスが入った事で、しっかりとリズムに乗る、といふ課題もあったし、そこがクリア出来なかったのは、ミっちゃんの今後の課題。まぁ、たぁ云っても、ホンマに素人さんなんだからねぇ(笑)。良く出来ました、だと思ふよ。

意外だったのは、サイドヴォーカルで参加したMACさん。酔っ払いのいい加減の、といふイメェヂがあるが、今回一番ソツのない『プロの仕事』をしてくれてゐた、と思ふ。『難しいの唄わせやがって』とか云ってたが、リハの段階から完璧に曲を把握してゐたのはMACだけだった。見直しましたぜ、MAC兄貴。

打ち上げは特にやらずに、会場に居残ってだらだら話する。サルテンの友人の青年が、90年のはじめ頃のワシを知ってる、とか。いや〜滅多な事は出来ませんね。

明日は朝からしーなとシュウのジャケットの撮影があるので、酒は呑まぬ。

29日(日)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

で、しーなとシュウのアルバムジャケットの撮影のため、富士見町のスタヂオに行く。

TVやらでしか見た事のない「あんなかんぢ」のフォトスタヂオで、3時間かけて色々と撮影す。ワシは意外にもかういふのに「ノる」タチで、あれこれ衣装を変え、ポーズを付けたりして、楽しむ。撮った写真をその場でPCに取り込み、ワシのアイディアを元に、デザイナーと協議して、実際にレイアウトしてみて、と、まぁ、写真業界も便利になったものよ、と思ふ(昔、かういふ仕事をしてゐたので)。作りたいものがその場で形にできる、といふは大きい。

それにしても、カメラマン、デザイナー、ヘア&メイクの3人が、それぞれ黙々&淡々と、しかし最上級の熱意を持って仕事を進める、まさに『プロ集団』で、たいへん気持ちの良い現場であった。

素晴らしいチーム、と云ふは、のべつまくなしにつるんでゐるのではなく、それぞれが独立した『弧』であり、必要に応じて『団』となり、それぞれがそれぞれの『完璧な仕事を』遂行する、技術を持ったプロフェッショナル達のネットワークの事だ、と、改めて強く思った。かういふホンモノのプロフェッショナルと仕事をするといふは、明らかに自分のステージも引き揚げてくれる。

その後、MIやんのヴォーカル教室の発表会、にゲスト出演する為に、スマトラタイガーへ行く。

生徒の為に、会場を確保し、プログラムを組み、パンフも作り、自分でバック演奏もして・・・、ここにもプロの「先生」あり。良い先生に師事できて、MIやんの生徒達は幸せものである。そのコンサートの為に、少しはワシが役立てたのなら、少し嬉しい。

30日(月)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

昨日、あんなキ◎チガイ達にこれ以上政治を任せられぬが、結局は政治に世の中は変えられんのだらうな、と思ひ、しかし、さう云って投票に行かん事は、結局のところ自民党をさらにつけあがらせるだけの事になるので、自民党でなければ何処でもイイや、みたいなかんぢで選挙に行ったのだが、皆さのやうに思ってゐたらしく、一夜明けてみると、自民党歴史的惨敗!。

夜、専門学校の懇親会に行く。今年初のビアガーデン。まぁ、呑みが始まったら、あとは呑むだけ。いつもはゆっくりお話が出来ぬ他の科の先生と話せたのは良かった。二次会で、もとジャカラの頭領セガワさんが新しくオープンした店に行く。もうこの時点でかなり酔っ払ってゐて、どうやってここまで移動したのかも記憶にナシ。その後の記憶も途切れ途切れ。キーボードのハっちゃんとイチャイチャしてゐて、それにパイグが怒ってゐたやうな気が・・・・・・・。

31日(火)------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ぐぬぅ・・・・また二日酔いだ。全身の毛穴から酒のにほひが立ち上る。ヨガを続けるやうになって、明らかに二日酔いをする回数が多くなった。これはやっぱりそれだけ「血の巡り」が良くなってゐる、といふ事なんだらうか?。いや、違う気がする。そもそもホンマにバカ健康なやつは酔わんのか?、健康だから酔うのか?、てゆーか単に飲み過ぎただけなのか?。ぬ〜〜む。

東京のベーシスト仲間、道上いずみちゃんから電話。ツアーで広島に行くので対バンをしてほしい旨。ワシが対バンぢゃお客さんが集まらんよ〜、などと云ひ、しかし基本的には協力する形で話しを進める事にした。幾つかのご陽気系バンドに当たってみやう。いずみちゃん、広島出身だけど広島でライヴ演った事ないんだって。


翌月へ