週変わりのシュウ
5月19日〜25日
運命は愚かなものに委ねられた

5月19日(月)ーーーーーーー
旅から帰る。
かうして各地で出会い、交流するよき仲間たちを思ふ。皆が音楽で食ってゐる訳ではなく、むしろ日頃はれっきとした社会人として身を立て、家族を養う仕事を持ってゐる人たちばかりだ。その音楽との付き合いの日々の中には、彼らなりにそれぞれの悩みやしがらみもあるハズだと思ふ。
どうかこの良き友たちの世界を取り巻く音楽が、彼らにとっての救いになってゐますやうに、と願ってやまない。
音楽をやる事がシンドくなるなんざ本末転倒。自由と平穏と喜びが、純粋なそれらが、づっと彼らと共ににありますやうに、と。
そして、我らにも・・。
5月20日(火)ーーーーーーー
「自習室」の練習にスタヂヲを借りる。
今回、色々なえへくた〜を使う予定なので、その実践練習も兼ねる。
ピッチシフト→エンヴェロープフィルタ→ディレイ→リヴァーブ(シマー)→ループ。ホンマはこれにフランヂャやコーラス、歪みも加えたいところだが、まぁ繋いでても多分数秒しか使わんと思ふので除外。
マルチ(マルチエヘクタ〜)を使ってみたら?といふ友の声は多いのだが、あれは『こぅ使いたい』といふ明確な意思と予定がないと使えんと思ふ。私は「えへくた〜は直感的に使うもの(思ひ付きで色々変える)」といふ意識があるので、さういふ演奏にはマルチは向かないのだ。
まぁしかし、しーシュで演る時は、ループと、あとまぁフィルタがあらば事足りるし、ナンならフィルタも要らん。曲をうまくセレクトすればループも要らん。そもそも良いドラマー(パーカッショニスト)が居れば、私はループを使う必要もない。さすれば晴れて私は『アンプ直のベース弾き』になれるのに・・・。
5月21日(水)ーーーーーーー
朝、PCを立ち上げ、ナニ気なく海女存を開いてみて吃驚!。
ハッキングされたか?と云ふ疑いに至るまでもなく、思ひ出せば確かにゆんべ、酔っ払ってサーフィンしてるうちにこのベースの広告を見て『ホぉ、かっこえぇな』と思ったのは憶えてゐた。
しかしまさかカートにまで入れてゐたとは!!。
ボデーとネックを中心に、ペグやピックアップなどパーツの細部に至るまで全てがツヤ消しの真っ黒なジャズベースで、この精悍なルックスと、このところ「程度のいいジャズベースがあらば欲しいな」と思ふこともあるので、そこにハマったのだらう。金額的にも、まぁ勢いでポチるだけのことはあるリーズナブルさ(二万円ぐらい)で、シラフで見ても「いいな」と思ふやうなブツである。
アブナいところであった。
5月22日(木)夜の自習室 vol 5 ーーーーーー
今年に入って頑張ってゐるソロ企画「自習室」。
『そこに力を入れなくてもいいんぢゃないか?』と云はれながらも、毎回ネタを変え、テーマを決めてやってきてゐる。初回は「ループを使わぬベース弾き語り」。2回目は「生ギター生声での弾き語り」。3回目は「ピヤノの弾き語り」。4回目は「ベースによるカヴァー弾き語り」。
そして5回目のけふは「ただひたすらにベース」と題して、周辺機器を使ってオリジナルソングのベースソロ弾き語り・・・まぁ私の一番スタンダードなソロ・パフォーマンスである。演り慣れてるっちゃ やり慣れてるが、ワンマンでまるっと演るのは久しぶりで、選曲には悩んだ。ぢつは30年近いソロ歴にあっても、オリジナルはほとんど増えてないんだねぇ・・・。
さうしてみると、しーシュを始めるまで、独りで全国を廻ってた頃って、ナニ演ってたんだっけ?と思ふかんぢである。あの頃は「やれることは全部やる」といふ気概で、歌はもちろん、インストも演りぃの、ヴォイスパフォーマンスやカリンバとベースの同時演奏、とかも演ってた。取り止めもない演奏だった事だらうが、舞台度胸だけはついたな。
なんせ東京は新宿のど真ん中のライヴカフェのオープンマイクに飛び入りしたりとかしてたしなぁ・・。
今となっては懐かしいや。
演るまでは『こんなとこに独りで来てナニやってんだ?ワシは?』とか思ふんだが、演り終わるたびに仲間が増えてくかんぢで・・・。ぬぅ〜・・・。
けふは下階のヲルガン座に旧友 男女デュオ、「アノアとペロ」の二人が来てゐて、リハの時に挨拶に来てくれた。コロナ真最中に岡山でニアミスしたのが最後の邂逅。共演はもっと前になるなぁ・・。
ライヴ時間帯が同じだったので、お互いのステージは見れなんだのだが、終演後の打ち上げでは一緒になれて、再会を寿ぐ。
まぁファンの人たちの手前あんまり話はできなんだのだが、(一人一人のファンにしっかり付き合って話し込む彼らの姿に感心!。しーシュはさっさと帰っちゃうので・・・)、楽しかったなぁ。
またこんどどっかで一緒に、と約束して、彼らはまた旅へ。私は明日のバイトも控えて自宅へ・・・。
5月23日(金)ーーーーーーー
ライヴ翌日なので昼から勤務を希望してゐたが、ひとが足らん、とかで昼前から駆り出されて社会に従事。
炎を扱う職場内は暑く、油煙も上がるので、汗と油で終業後は相当クサくなってゐる。対処すべく着替え室で「汗拭きシート:さらっとパウダー入り」とかいふので念入りに身体を拭くのだが、これから先の季節はこれだけでは対処できず、どっかでシャワーが浴びれたらなぁ、と思ふ。それだけの為にスポーッジムに入会してもいいかな、と思はんでもないが、まぁあまりに非効率だし・・・。
そこで考えたのが、まづレッスンスタヂヲの電気ケトルで湯を沸かし、それを持参したタヲルに浸して身体を拭き、仕上げに「汗拭きシート:さらっとパウダー入り」を使えば爽快感は増すんでは?と・・!。
やってみると正解。汗拭きシートだけではあと一歩だった「あのかんぢ」が、文字通り払拭されて、おまけに「さらっと〜」で清潔感のあるにほひも加味される。これで『不潔感のないイケおやぢ』が完成。レッスンに女子の生徒が来ても気兼ねなく下ネタが云へる。高田純二まであと数km。
5月24日(土)ーーーーーーー
雨の土曜日。
昼下がりに、まぁ知人っちゃ知人(友人未満)が参加してゐるバンドのライヴ(コンサート)があり、前に一度見た時にその音楽性にはわりと感心した事があるので、また見に行くことにす。
主張や思想を含まない純粋な「音楽」として、今回もなかなか良かった。だが、コンサートとして見た場合、進行があまりに素人臭すぎてちょいと残念感。かういふコンサートなら、いっそのことMCは全部無くして30分なら30分ノンストップのメドレーにしたほうがいいのになぁ、と思ってしまった。音楽自体は悪くないのでホンマに惜しい。
おまけに『あぁこれはアカン』と思ってしまったのは、全演目終了後に「お客さんと一緒に記念写真を」とやり出したこと。これ個人的には完璧にNGで、さっさと席を立って帰ってしまった。
まぁ私の敬愛するトニー・レヴィンもやってるし、友人楽師でもやってる人多い(むしろやらない人が少数派か?)んだが、あれ誰が最初にやりだしたんかね?。ホンマに余計な演出だと思ふ。
まぁ私ごときがこげな事を云うてもセンないけどねぇ・・。
5月25日(日)ーーーーーーー
しーシュみっちりリハ。
今度の「夜市」を見据えて変拍子だらけの演目を全通しして、見直してまた選び直して全通し、といふ、見る人が見たら苦行のやうなリハ(笑)。さすがにくたびれた。
ハ〜なるほど・・。変拍子てのぁ「リラックスできん」のだね。演ってる方も聴いてる方も・・・。
そりゃぁウケんわけだ。リハやるだけでこんだけ疲れるんだもんねぇ・・。すいませんね。
くたびれたので「呑み」になだれ込む。日曜日にリハをやってその後呑み、なんざァ まるで正しい社会人バンドではないか・・・?。まぁ悪くないが・・・。今後しーシュのリハはこれで行くか?(笑)。