週変わりのシュウ
6月1日〜8日
花びら 風に流れるばかり

6月1日(日)ーーーーーー
チョいと気がクサクサするので、久しぶりにドライヴでも・・・。
このところツアーにもしーなさんの車で出てるし、日頃も仕事以外で車を使っておらんし・・、のでタマには愛車との「交流」の趣もありて。
中心部の渋滞は避けがたい広島だが、ホンの30分も北へ走らせれば、信号もほとんどない田舎道。気候よく天気よく窓を全開にして走ってちょうどいいかんぢ。気の利いたかんぢの茶屋でもあらば寄って・・・といふ考えには及ばず、コンビニで買ったパンを、川土手に座って食す。良きかな。
6月2日(月)ーーーーーー
ロングタイム勤務のバイト。
けふの「所用」はこれのみ。
帰宅前にスタヂヲに寄って1時間歌い込み、帰宅後軽く筋トレ。んでベースも練習して晩飯も作る。
6月3日(火)ーーーーーー
のどの調子があまりよろしくないね。
こないだの「夜市」配信動画を見返しても、ナニか歌いあぐねてゐるかんぢ。自分にとって『おぃしぃ音域』が出せずに苦しい。
コロナの中期にえらく長い間「喉の違和感」に見舞われ、去年あたりによーやくなんとなく戻ったかな?と思ってゐたが、春に罹ったアレルギー症状以降、また不調が続いてゐる。歌うたいとしてやっていこう、と思ひ立った矢先にこれとは、私はやはり相当な因業を前世で背負ったに違いない。
6月4日(水)ーーーーーー
広島名物、夏越しの祭り『とうかさん』を控え、中心街に屋台(露天商)の準備が進んでゐる。この週末、この辺一帯はカオスだらうな。思へば一昨年、長きコロナの規制が明け、解禁された盆をどりの光景を見た時は、さすがの私も感涙を禁じ得なんだが、まぁさういふのが過ぎればタダの喧騒。私に用はない。
バイト先の若者(二十歳)に、この「とうかさん」が荒れてゐた時代の話をする。
6月5日(木)ーーーーーー
「染めQ」といふお手軽にモノが染められる、まぁスプレィのやうなものがあって、それを買ってきてスタインバーガー「カラス」の指板を真っ黒にす、といふことをやってみる。
この楽器、もとはフレットがあったものをフレットレスにした、いわゆるモデファイ・モデル。せっかくフレットを抜いたといふのに、目立つ白いフレットラインが入れてあり、まぁフレットレスには違いないから別にいいんだが、やっぱりフレットがレスであるなら、指板は真っ黒の方が見た目ク〜ルではないか?。
とゆーのも、私がフレットレスを使う理由の半分くらいは「指板が真っ黒(もしくは真っ白)の方が見た目ク〜ル」といふことなので・・・。
指板にまず軽く目の細かいやすりをかけ、磨いたのち、細部をマスキングしてベランダに新聞紙で幕を張り、風向きに気をつけながら染液を塗布す。おぉ、えぇかんぢやないか。
んで、然るべき時間の後に、マスキングしたテープをはがし、細部に磨きをかけると・・・、うむ。なかなかク〜ルなフレットレスができあがったではないか?。
この染液の効果がどんだけ保つのか知らんが、しばらくはこれで弾いてみやう。まぁ剥がれてきたらまた塗り直せばいいんだし・・・。
6月6日(金)ーーーーーー
友人にしてアーティスト・「あわいの染色絵師」イズオカヨシユキの個展が開かれてゐるのを見にゆく。
私は彼が「染色」をやり始めた頃を知ってゐて、その後かうした個展には大抵顔を出してきた。見に行くたびに作風に新しい風が加わってゐて、そこには毎回感心させられてきたが、今回はまた大胆な作風の変化が見られたな。
これまではどっちかってぇと派手な色彩を基盤に、異国の情緒を鮮やかに描き出す、といふかんぢだった(拙作「ゆほびか」のジャケット)が、今回はグっと色彩感を抑え、モノトーンに近いダークなイメーヂ。こぅなるとなにか『友禅』のかんぢに近くなり、より「和」を感じさせる作品が増えてゐた。
私の来訪を喜んでくれ、他のお客さん放置で(笑)話し込んでしまい反省。まぁ私に購入できるものではないが、今後壱週間、良き個展になることを陰ながら祈っておる。
6月7日(土)ーーーーーー
遠征の仕事が私のせいで飛んでしまい、その埋め合わせのため、と、しーシュ結成20年を記念して、久々しーシュの『地元呑み』を開催。数件をハシゴして飲み歩く。
そもそもしーシュを組むまでの数年、私としーなさんは純粋に「飲み友達」であり、ナニガシカに かこつけては飲みに出掛けてゐた。ここんところ二人ともマジメになったのと、まぁ歳も取ったりで、ツアー先以外でさういふ場は設けてなかった。んで、けふは開発進む広島駅周辺の「飲み屋事情」を探るためもあって、久々に。
いわゆる「エキニシ」と呼ばれる地帯に、これまで入った事がなかったので、なかなか面白かった。猥雑さ乱雑さを演出してゐるが基本的には平和な地帯。女性一人でも全然大丈夫ぽい。知人がやってる店もあったりして、コミュ苦手のしーシュが顔を広げるためにも、また今後遠方の友人をもてなす時のためにも、けふの「飲み歩き」は有意義なイベントであった。