12月


1週目

12月1日(金)-------------------------------------------------------------------------------------------------

来週末に府中市であるイベントの譜面ができた、との事なのでB事務所に取りに行く。古いR&B、ソウルナンバーが全部で15曲。ここでも「次はいつ行くン?」と訊かれる。いや、今年はもうどっこも行きませんぜ。ぢつはこのイベントの日程をついこないだまで間違えてゐて、たいへん焦ったのである。

またスタヂオに入ってひとりリハ。こないだの練習の録音を聴いたら、後半に行くにつれてどんどん唄のピッチが下がってゐる事が判明。もしかしてワシって音痴なのか?。この調子ぢゃ、こないだの東京のライヴも酷かったんぢゃないかなぁ?。

今月のジモカフェでのライヴのPRに『ベースソロパフォーマンス』と書いてあり、「?」と思ふ。今のワシはベースのソロのパフォーマンスなぞしてはおらんがねぇ。むしろそんな部分に着目してもらわんでも結構。まぁ、売り文句のつもりで書いてくれてるんだらうけど、なんかヤだねぇ。


2週目

2日(土)-------------------------------------------------------------------------------------------------

まぁ師走なのだから当然っちゃ当然なのだが、寒い。寒いが、アクターズスクールの子供らはガンガンに踊るので暑いらしく、窓を開けたがる。けふは父兄参観日、ぢゃげな。やれやれ。

椎名さんのリハを演った後、けふはカシラとその親友K氏、に椎名さんを交えた4人で宴会。まぁ忘年会やね。K氏が「火鍋を喰ひたい」とのことで本格四川料理店老四川。あんまり辛いのが得意ぢゃないカシラは白湯スープの方で楽しんで頂き、残る3人は激辛鍋に舌鼓を打つ。紹興酒が2本空いた処で、一旦お開き。もう少し飲みたい気分だったので(全員)、横川の「かよ子村」へ。ここでは泡盛をロックで2杯づつぐらいか。生活パターンも信条も全く違う4人だったが、まるで絶妙のコンビネーションを誇るジャズのコンボのやうに、誰かが突出するでもなく、2:30まで楽しく宴が進んだ。

3日(日)--------------------------------------------------------------------------------------------------

ぬ〜〜、流石にダメージがあるな。吐いたりこそせぬが、明らかに二日酔い。まぁそれぐらいは飲んだからしゃあないか。

『姫神』のCDを入手。TV番組「神々の詩」のタイトルトラックである。あの、『アバーナーナゴーマァァ〜ポー』といふやつ。これって縄文語なんだ、へ〜〜。まぁ悪くないが見事に聞きどころのない音楽、といふか・・・。これとは少しベクトルが違うが、例えばECMレーベル系とか、昔のウィンダム・ヒルとかさういふ音楽って、正味の話、聞き手を必要としてンだらうか?。

最近の自分の「音楽的孤立感」を思ふにつれ、一体、音楽は何の為に存在するのか、といふ蒼臭い事を考えてしまふ。自分の為だけ、なら、お客を呼べない自分に悩む事もない。だが、バイトしながら音楽を演る、てのは自分的にはやはり何か違う気がする。うむ。まぁ、要するに、演ってる事に信念があるなら粥を啜ってでも演り通せ、って事か。分かりました。

4日(月)--------------------------------------------------------------------------------------------------

天気が良いので、忘年会の時に置いて帰った車を、歩いて取りに行く。10キロぐらいかな?1時間半歩いた。途中で虹が見れたり、ヌートリアと遭遇したり、鄙びた住宅街を眺めたり、と仲々有意義な「散歩」となった。

今度の営業の譜面に目を通してゐて、1曲なんかやたらとコードが書き込んである譜面を発見。なんちゅうコード展開かっ?と思ひ、よく見てみるとなんのこたぁない、音符(4ビートの!)1コ1コに「音名」として「A」だの「C」だの書き込んであるのだ。こんな事をされたんではおたまぢゃくしが読みにくい事甚だしい。どっかの譜面が読めぬ阿呆がやったのだらう。仕方ないので自分で書き直しましたよ。これをやったヒトは、かういふ仕事で使う譜面は共有の財産である、といふ事を分かっておらぬやうだ。パート譜といふは誰にどう云う経路で渡るか分からん代物なのである。次に使うかもしれぬヒトの事を考えなさい。

昨今は、信じられん事に生徒のなかにも、渡した譜面を無くすやつが結構多い。推考するに、渡した譜面を「折って」ポケットに仕舞うタイプのやつは、十中八九無くす。こっちが云わぬとも、ファイルのやうなものに入れて、キチっと鞄に仕舞うやつは絶対に無くさぬ。ちなみにワシは無くしたやつには、絶対に2枚目は渡さぬ。

5日(火)--------------------------------------------------------------------------------------------------

専門学校が昼に終わり、次のレッスン会場に入るまでの、2時間、といふたいへん半端な空きを、いつもはだらだらとメシに充ててゐたりしたのだが、けふはその時間でスタヂオに入り、ソロの練習をす。駐車場代はかかるが、まぁ、これが職業音楽家の正しい生活やな。

K-1の黎明期を支えたファイター、アーネスト・ホーストが引退を表明したニュゥスを見る。日本での初お目見えとなった93年のK-1、モーリス・スミスへの完璧な『延髄切りハイキック』と、その直後の試合でブランコ・シカティックの強打を受け、朽ち木のやうにブッ倒れた負けっぷりで一気に知名度を揚げ、決して大きくない身体で重量級の選手達と戦い続けたファイター人生であった。

しかしホーストに限らず、スポーツ選手はだいたい40歳前後で「引退」を余儀なくされる。今のワシの歳で、もう第二の人生を生きねばならんのだ。だからその一瞬一瞬は宝石のやうに美しいのだ。

6日(水)---------------------------------------------------------------------------------------------------

「のだめカンタービレ」とかいふ漫画が人気で、さらにそれをTVドラマ化したものが大人気だといふ。お堅い、といふ印象のあるクラシック音楽家の実情を碎けて紹介した、とかいふ功績が「社会現象」のやうに取り沙汰されてゐる。ワシも古くからクラシック畑のヒトとは親交があるが、確かに愉快なヒトが多い、と思ふ。

しかし彼等の愉快さの原因の一つは、明らかになにか『ズレてゐる』といふ事で、(全員が全員ではないだらうが)小さい頃からナニカ一つの事に熱中して来た人生、といふものの、突き抜けた強さ、を感じずにはおれぬ。世間的に変人といふ事になってゐるワシに云われたかないだらうが、ワシから見ると、彼等は「かなり変」である。

7日(木)----------------------------------------------------------------------------------------------------

今年も街角から和無!の「ラストクリスマス」が聴こえてきた。2週間ぶりに歩く街はすっかりクリスマス仕様。まぁ嫌いではないが・・・。今年もバカップルが溢れるんだらうねぇ。

20代前半から後半にかけて、永らく彼女が居なかったワシが今の女房と付き合いはじめた頃、一度だけクリスマスの祝いを家でした事がある。ワインを買うてティキンを焼き、Take6のキャロルを流しながら乾杯して、楽しい宴だったが、あれはあれで結構テレくさいモノであった、と記憶してゐる。あれから10なん年経った今も、ワシが家に居るクリスマスはティキンやらワインやらを用意することは、する。ワシはまぁ一応クリスチャンなのでクリスマスを祝うのは筋違いではなからう。

クリスマスの夜に一番『うむ』と思はせるのは、やっぱり家族で一緒にゐる人達だ。

8日(金)------------------------------------------------------------------------------------------------------

けふは「広島スペイン協会」といふものの発足記念イベントにソロで出る。ちょいとした縁でオファーを頂き、出演の運びとなった。会場のJACARAに行くのは3年ぶりぐらい。とんと夜の街に御無沙汰してゐるワシである。

どんな人達がどんなかんぢで集まるのか、全く分からん企画なので、準備のしやうがない。10曲ぐらい用意しといて、後は様子を見ながら演ることにす。まぁそれはいつも一緒か。『ピンチョス(スペイン風オードヴル)を喰ふ会』といふ事で、イベントとしては結構ユルいかんぢ。主催者も最初から飲んでるし、誰が何をどう仕切ってゐるかが掴みにくい。まぁワシはいぃんだけどね。お客さんも女性は若いヒトが多いが、男性は皆年輩の方々。う〜〜〜、ヒトが集まってきてもどんな風に演ってエェのか分からんぞ。

主催者、協会の会長、司会者の挨拶の後に、ワシのライヴが始まる。まぁ、いつも通りに演る。仲々会場のざわつきが消えぬが、あんまり気にせずに演る。まづは一部の演目、月の道/春/こきりこ節/夜の駱駝/家路。フツーのラインナップだが、ヌ〜、反応が掴みにくい。ホンマにえぇのだらうか?。しかし、休憩時間に会場の片隅にボーと突っ立ってゐたら、結構色んなヒトが「素晴らしかった」と話し掛けてくれる。CDもなんかえらい勢いで売れてゐるやうだ。

ビンゴ大会に引き続き、第二部のステージ。二部は座りで力抜いて演る。少しでもスペイン風に、と冒頭に久々の「バホ・アラビアータ」を演った(あんまり効果無し)。続いて15分に及ぶ「キャメル」。即興が上手く流れる。声も調子よし。しかし、演奏中に盛り上がってるかんぢから比べて、演奏終了後の拍手が少ないのが気になる。でもまぁ此所まで来たらあんまり気にしてもしゃぁないや。イキオイで「丘にのぼる時」「らのえてぃあ」と演って本編終了。司会者のKさん煽動による強引なアンコールで、リクエストに答えてもう一度「こきりこ節」を演って幕。最後まで上手く流れを掴めなんだが、まぁウケたみたいでよかった。持ってった15枚のCDが完売。一会場で売れた数としては最高かもしれん。スペイン協会の皆さん、ありがとうございました。

JACARAの頭首Sさんが誘ってくれたので、一緒にメシを喰ひに行く。ベーシストでもあるSさんと、おでんやらをつつきながら色々喋ってゐると、現在、東京から里帰りしてゐるフリーライター小野寺から電話。MACで飲んでゐるので来い、といふ。SさんとJACARAのスタッフに挨拶して、MACへ行く。もう既にかなり酔ってゐる小野寺の相手をしながら、3:00まで付き合う。「なんかリクエストあるか?」と訊かれたのでピンク・フロイドの「Welcome to the machine」をかけてもらふと、店中が「引いて」ゐた。はっはっは。

は〜、久々に夜の街をあっちこっち動いた気がする。村上春樹の「アフター・ダーク」を連想す。公園に行って猫に餌でもやりたい気分だ(読んでないヒトには分からんだらうね)。


3週目

9日(土)-------------------------------------------------------------------------------------------------

昨日の酒と疲れが残ってはゐるが、けふはアクターズスクールが休み。気分的にゆっくりできる。まぁスクールがある時もゆっくりしてない訳でもないが・・・。

夕刻前、明日の営業で使うアンプを、オフィス美音へ運び込んでおく。その後椎名さんとこでデュオのリハ。やっと形がついた、といふかんぢ。最近、椎名さんにポップスの「フェイク」を「指導」してゐる。それでなくとも『あのハゲと一緒に演りだしてから椎名さんの唄が荒っぽくなった』と云はれてゐるらしいのに、ますます針のむしろのワシ。

10日(日)------------------------------------------------------------------------------------------------

バイオレンスな夢を見て目が覚めたらam7:40。ちょうど起きねばならん時間だったので、起きる。

けふは8:00に広島を出発して府中市でダンスのバック演奏。去年も演った仕事だ。けふのドラムスは折田吉弘さん。広島で1〜2を争う技巧派のドラマーである。一時期、ベース&ヴォーカルとしてバンドを手伝ってゐた頃もある。一緒に演るのは、多分8年ぶりくらいか。お互いに「意外なところでの再演」と笑う。今、なにしてンの?と訊かれ、此所数年のソロ活動の事など話す。

仕事の内容は、ソシアルダンスのバックなので、ルンバ、タンゴ、カリプソ、ジルバ、そんなかんぢ。難しくはないが単調なのを繰り返すのが多く、かえって間違いやすいのだよ。しかし本番ノーミスは当たり前の世界。かういふ仕事もたまにはせんと「緊張感の勘」が鈍る。踊り手はみな御老人だが、さすがに皆背筋がピシッと伸びてゐらっさる。でもまぁ拍手をもらふやうな仕事ではないよね。

ワシはかういふ仕事の時は、ねこのづくのマー坊から借りてゐるグレコ製の古いジャズベースを使う。おそらく相当に長い間張りっぱなしのフラットワウンド弦が、すげぇいいかんぢに鳴るのである。この時代の国産はちゃんと作られてゐるなぁ。これを弾くと「フレット付きも悪くないなぁ」とも思ふ。

4:00には終了。夕方には広島に帰って来て、晩飯はウチで喰ふ、といふ正しい仕事。ギャラも良いし、もっとこの仕事が増えてくれたら助かるのだがねぇ。

11日(月)-------------------------------------------------------------------------------------------------

年賀状を準備す。

こないだ女房が古い年賀状を整理してゐた。その中から前々回の申年(92年?)にワシが女房に出した賀状が出て来た。まだプリントごっこである。懐かしいが、その内容たるや『世の中の仕組みも悲哀も知らずヒトを思い遣る心も全然磨かれてもないのに自分には何もかも分かってゐると思い込んでゐる過剰な自意識と傲慢さに満ちてゐてそれを当時の彼女に臆面もなく文面にして送りつける恥ずかしいぞ梶山シュウ27歳』そのものの代物であった。

これが次の申年には『世の中の仕組みと悲哀は少しくらいしか分からんが相変わらず自分には何もかもが分かってゐると思い込んでゐる過剰な自意識と傲慢さに満ちそれを周囲の人間に見せつけて敬遠されてゐる事に気付いてない恥ずかしいぞ梶山シュウ41歳』と思ってしまふのだらうか?。

12日(火)-------------------------------------------------------------------------------------------------

専門学校の後、スタヂオ入りす。けふはギターの弾き語りの練習。置いてあるアクースティックギターを勝手に使わせてもらったのだが、これが多分ヘヴィーゲージが張ってあるらしく、弦が堅ってぇのなんの!。一部のギタリストが誉めてくれるぐらいアコギを弾く事は達者な方なのだが、これはキツい。いや、多分、ヘタにもなってゐるのだらう。こんなんぢゃイカンな、と強く思ふ。

以前、春秋楽団の佐藤さんのソロを、マルチプレーヤーとしてバックアップするライヴをやった事がある。サトさんはギター&唄。ワシはそこにベース、アコギ、ピアノ、パーカス、コーラス、で、参加する、といふ。大変楽しかった憶えがある。「マルチ」といふ事が必ずしも良い事とは思わんが、「道具」として他人に使ってもらふ、あの呑気なかんぢは、あれはあれで仲々楽しいのだ。また演りたいなぁ、あぁいふの。

13日(水)-------------------------------------------------------------------------------------------------

ビートルズの新作!!とか云ふて、なんか出てゐる。話を聞くとまぁリミックスものやね。なんかリンゴのドラムソロとかあるらしいぢゃん。ポールのベースソロは無いんかね?。オモロさうなんで買ってみやうかな、とか思ってゐるのだが。

でもホラ、出て来たよ「反対派」の意見が。ビートルズぐらいのデカいバンドになるとファンの鼻息が荒いのがイカン。やれ冒涜だなんだとうるさい。存命の二人、ポールとリンゴが「OK」て云ってるんだからいいぢゃんかよ。

最近、車の中で「きねつき」を聴いてゐる。マスタリングが完成して手元に帰って来た時は『なんかディジタルな音でヤだなぁ』とか思ってゐたが、車の中なんぞで聴くと、これはなるほど良く出来た音だ、と分かる。走行中に聴いても、全部の楽器の音がクリアに聞こえる。ヴォリゥム的には引っ込んでゐるピアノの音やジェムベの音もハッキリ聞こえる。アクースティックベースのくぐもった音も音程感を保ってゐるし、当然、唄はグっと全面に出て聴き易い。何より、繰り返し聴いて耳が疲れぬのだ。

なるほどCD用に音を整理するマスタリング、てのはかういふ事だったのか。

ライヴとCDは全く別物だ。ライヴの勢いをCDにする、なんてナンセンスだと思ふし、CDをライヴでそのまま再現する事もしかり。双方の良さをちゃんと分かった上で、双方にできる最大限の事をす。これがプロとして聴かせる、といふ事である。うーむ、説教くさい。

14日(木)----------------------------------------------------------------------------------------------

仕事に行く時、駅を通る。けふ、普通に歩いてゐて「異臭」がした。思わず「自分がクサいのか?」と焦った。しかし、けふのワシにクサい要素は何も無い。ワシは自分がにほひに敏感な分、日頃から『だらしなくとも清潔たれ』と思ってゐる。

どうもその「異臭」は前を行く女性(19〜20歳くらい)からするものと判明。化粧品を間違えた、とか、コロンをつけ過ぎた、とかさういふのではない。その女は、明らかに、中学生の剣道部員のやうなにほひを発してゐるのだ。

こ、これが噂に聞く「汚ギャル」かっ、と思った。昨今、メイクを落とすのがめんどくさいとか訳の分からん事を云うて風呂に入らぬ女が居る、ときく。まさか、とは思ったが、これがさうかっ。着飾る前に風呂に入れ莫迦ものが。

15日(金)-----------------------------------------------------------------------------------------------

専門学校、今年最後の授業。理論講座がだいぶ進んだ今頃になって生徒から、『センセイ、平行調ってなんですか?』といふ質問が上がり、床に解け崩れさうになった。

夕方からBobby'sの忘年会。ただ飲むだけかと思ってゐたら、演奏付きだった。メシ喰って、酒飲んで、セッションして、といふ。他のお客さんも参加して、馴れぬスタンダードなんぞを演る。店置きのウッドベースを借りて弾く。ひっさびさに弾いたので、指に見事なマメが出来た。こないだギターを弾いた時も思ったが、ずいぶんと身体がヤワになってゐるなぁ。

あと、リクエストに答えて、「夜の駱駝」「ペンギンカフェで会いませう」のピアノ弾き語りヴァージョン(ソロ)も演った。


4週目

16日(土)-------------------------------------------------------------------------------------------------

昨日の宴会は、細かいところまで憶えておらぬなぁ。指のマメは凄い事になってゐる。痛くは無いのだが、触るとぷにぷにしてゐて可愛いやら気持ち悪いやら。

女房と買い物に。ディナーショウの衣装を買うべくユニクロに寄る。シャーツの良いのがあったのだが、サイズが合うのがない。ワシは服の中で身体が泳ぐくらいでないと気持ち悪いのだ。故に、持ってゐる服はほとんどXLサイズである。また今度にしやう。でもディナーショウって次の木曜日だな。ま、いざとなりゃンデゲオチェロ姐さんみてぇにジャージで演るか。

久々にしーなとシュウのリハがない土曜日。仕事を終え、8:00前には家にゐて、キムチ鍋など食す。

17日(日)-------------------------------------------------------------------------------------------------

なんかとても爽やかでほのぼのしてゐて、それでゐて切ない、といふ夢を見た。かういふ世界を音楽にできれば良いのになぁ。細部は憶えてないのだが、バス停で黒ぶち眼鏡をかけた女の子が、ワシに「ありがとう」といふラストシーン。寝際に読んだいしいしんじのエッセイの影響だらうか?。

昼、女子駅伝見る。初優勝、と五連覇、をそれぞれ賭けた2チームのデッドヒートに感動す。うぅむ、スポーツは美しい。ちなみに、陸上の生物でマラソン(長距離)を走り続ける事ができるのは人間だけださうだ。大体の動物はあの距離を走ると、血を吐いて死んでしまふらしい。まぁマラソンを走れる人間、てのも限られてはゐるがね。

夜は夜でフィギュアスケートのグラムプリファイナル見る。浅田のまおチャン転倒で失速。最近あんまり可愛くないミキティも失速。ワシの好きな村主さんが安定した演技で4位入賞。男子はタカハシがボロボロの演技で、しかし棄権者が多かった為に入賞。なんか変な話やね。

フィギュアはスポーツの中では、多分に『魅せる』要素の強いモノ。勝敗が「結果」よりも「裁定」による、といふ、まぁある種の曖昧さを持ってゐる。スポーツだからこそ「勝者」が居ない、といふ訳にはいかんのだらうが、タカハシのあの演技でメダル、てのは、ちょっとないよ。ね。

18日(月)-------------------------------------------------------------------------------------------------

約1ヶ月ぶりくらいにSoe'sの練習。けふから新メンバーとして、ワシの元弟子パイグ(木元拓也/Ba)が加入してくれる。これでツインベース+サックス+マリンバ、といふ、ワシの中での最強の布陣が出来上がった。

早速譜面合わせから始め、徐々に音を出して行く。さすがは若いパイグ、2〜3回流すとコツを掴む。ワシ一人では回し切れなかったリズムが、グルーヴし始めた。ドラムが居ないツインベース、といふはホンマにオモロい。瞳ちゃんも果敢にアドリヴに挑戦してゐる。がぜん、このユニットでのライヴへ向けて、希望が膨らむ。

19日(火)-------------------------------------------------------------------------------------------------

椎名さんのディナーショウも近いが、ワシ自身の今年最後のソロも近い。ので、昼間スタヂオに入って独弾の練習をす。しかし、一番使用頻度の高いカリンバのピックアップが壊れ、今回、これで色々オモロいことを演らうと思ってゐたのが全部パァになる。一気にテンションが下がってしまった。やれやれ。

こないだ『これからもづっと一人で演られるのですか?』と訊かれ、『ん〜〜〜〜〜〜』と答へる。まぁ云っちゃナンだが、このスタイルにも少々「飽きた」気はせぬでもない。音楽家の中には「ソロでは演れない」といふ人もゐて、さういふ人からは羨ましがられたりはするが、ワシにすれば、信頼のおける仲間と協力して音楽を作って行きたい気持ちは、誰よりも強く持ってゐる。しかしバンドといふ組織に、過度な幻想を抱けなくなってゐるのは、確か。

誰もが、確固たるプロ意識と、揺るぎない己の世界観を持ってゐれば、各々ソロとして活動しながら、ユニットの名の元に気軽にコラボレーションする事は、そんなに難しい事ではないはずなのだ。良い例が現在のFar east lounge だ。ワシは、Soe'sをさういふユニットにしたい、と思ってゐる。

20日(水)--------------------------------------------------------------------------------------------------

椎名さんと、ディナーショウに向けて最終リハ。まぁこの時点(本番は明日)で問題があったら、それはえらい事で、しかし全く問題ナシか?と云へばさうでもなく、しかしワシは本番の直前になってまで、あれこれダメ出しをしたりするのは、それは根本的に何か違う、と思ふ。もしワシがこの時点で細かいダメ出しをされたとしたら、多分怒る、と思ふ。まぁワシにとってはディナーショウだらうがライヴには違いないので、終わってみるまでは分からん、と、いつものかんぢ。

ワシからすれば、もうあれだけオリジナルで「ライヴ」を演れるやうになった椎名さんが、「ディナーショウ」と銘打ってカヴァーを演る、といふ意味が見出せん。ので、今回は全員揃ってのアンコールへの参加は、辞退させて頂いた。

しかしまぁ、ワシってば、どんどんひとりよがりの孤独な老人への道をまっしぐらに進んでゐる気がするな・・・・。

21日(木)--------------------------------------------------------------------------------------------------

ディナーショウ本番。入り時間2:00、といふのをちゃんと把握してゐたのに、何故かボーとしてゐて、椎名さんから電話があるまで出発の時間に気付かなんだ。最近、結構簡単に「無」の境地に入ってしまってゐる事が多い。『まだらボケ』といふさうだ。

椎名まさ子&フレンズ、といふこの年末イベントに参加しはじめて、今年で4年目。風変わりなゲスト、として参加した初回から比べると、なんかキーパーソンの一つになりつつある此所数回。主催者、といふ事もあってか、いつも二人で演ってる時に比べると、ずいぶん窮屈さうな椎名さんである。しかし、彼女がどうだらうが、まぁワシにとってはディナーショウだらうがライヴには違 

本番は、まぁあんなもんかな。やっぱりいつものデュオに比べると、格段に「演じて」るかんぢの椎名さん。こっちが仕掛けてもあんまりノって来ない。ヌ〜〜、オモロないな。結局、なんかベースの男がやたら張り切ってる、みたいなデュオになってしまったやうな。よ〜〜〜し・・・・、明日の夜、二日目のショウがある訳だが、その時はもっと大胆に意地悪く、椎名さんが困るくらいに仕掛けてみやう・・・。

22日(金)---------------------------------------------------------------------------------------------------

ディナーショウ二日目。機材類は昨日置いて帰ってゐるので、手ぶらで電車に乗って行く。電車の中で、てめぇが背負ってゐるデカいカバンが、おばぁちゃんの座席を侵食してゐる事に気付いてない高校生に「紳士的」に注意したり、バスの中で両替えに困ってゐる見知らぬ女性の金を両替してあげたりす。1日に2回も良い事をすると、気分も良い。

さて、ディナーショウ2日目の本番。スタッフとして働いてゐるワシの弟子のイノマルが、『シュウさん、昨日とは違った事演るんでしょうねぇ』と云ふ。まぁさうだね。てゆーか、昨日なにを演ったかなんて憶えてるものかよ。昨日もけふも、頭と、耳と、指が、導くままに演るのみ、である。

結果として、昨日よりもさらにガンガン仕掛けていったワシに椎名さんが呼応して、デュオの演奏としては格段に次元が上がったのではないか、と思ふ。見る人が見れば『雑な演奏』と云はれるのだらうが、ワシらが「演奏を楽しむ」姿は、きっと聴衆に何かを語りかけるはずなのである。観客に無理に話しかける事はないのだ。その時の自分、これをいかにフルに活きるか、これすなはちライヴ、といふ事だ。

まぁ色々あったが、お客さんの嬉しさうな顔を見れば、とりあへずディナーショウ成功、といふ事実を素直に喜びたい。

打ち上げでPAオペのマサオさんが『いやぁシュウが仕掛けまくるのが面白くて・・・』と云うた。分かる人には分かるやうだ。昨日今日とワシがこの集いの中で、何を演ったか、なにをしやうとしたか・・・。そこにこそワシの、音楽家としてのニッチがあるやうな気がしてゐる。


5週目

23日(土)-------------------------------------------------------------------------------------------------

昨日の打ち上げで、なんかやたらハイピッチで飲んでる女性がゐて、煽られた訳でも無いのだが、なんかこっちも興が乗って飲んでしまった。あんまり憶えてないが、友人のブログに写ったワシはアイスを喰ってゐる。へ〜〜〜喰ったんだ、ワシ。

けふは今年最後のソロ・ワンマン。自分の1年間の活動に、自分が区切りを付ける為のライヴだ。直接声をかけて誘った人のほとんどから『すまぬが行けない』といふ返事をもらひ、こりゃ寂しいライヴになるかも・・・と思ふ。

ところが、開演時間になって吃驚!。立ち見も出るほどの沢山のお客さんが集まってくれたのだ。当初は「行けぬ」と云ってた人の何人かも来てくれた。広島で、ソロで、ワンマンで、こんなに沢山お客さんを呼べたのは、情けないけど初めてだ。嬉しい。

演目(多分)一部:月の道(カリンバヴァージョン)/おぢさんの話/君が亡くなって1年が過ぎた/きみはたれか/夜の駱駝/忘れないで/こきりこ節。二部:Pie-ぞうによる即興/千年刻みの日時計/Tes de taz;/アリサ/丘にのぼる時/らのえてぃあ/此岸之朱/坂に続く道の途中で(アンコール)。全15曲。完全ソロでお届けした。〆のライヴにふさはしく、良いパフォーマンスが出来たと思ふ。沢山のお客さんが、満足して頂けたことを祈るほかはない。

個人的には、最近ベースの音と歌声が、モニターできずに辛い。近いうちにフレットレスは弾けなくなるんぢゃないか?とか思ってしまふ。

24日(日)---------------------------------------------------------------------------------------------------

クリスマスイヴである。教会の聖夜礼拝に参加する事も考えたが、家族と過ごす方を選びたかったので、やめた。買い物に行き、蛍光灯や食料品や、を買い込む。

夜は、クリスマスだから(?)鮭のちゃんちゃん焼き。ワインとビール。TVが年末モードになり、全く見るものナシ。ので、かういふ時の為に買ったのだよ『世界の秘境DVD』や、『世界民族音楽紀行』ビデヲや、『デ・ガリとバラ族の音楽治癒儀礼東京の夜』のDVDなぞ見てるうちに日付けが変わった。

メリィクリスマス!。少しだけの勇気で赦しあう事を・・・。取り巻く全ての事柄、関わる全ての人の未来が、今より少しだけ幸せでありますやうに。

25日(月)----------------------------------------------------------------------------------------------------

演奏仕事はすべて終了したので、もう体調を崩しても平気なのである。な訳でヲーキング再開。忘年会も多いしね。太らぬやうにせねば。

某楽器店で教室をやってゐる友人のインストラクターが、来年頭に休講せねばならぬので、代講を引き受ける事になった。生徒さんと楽器店の協議で日程を決める。まぁたった一月ぐらいのもんなんやろうけどね。

夜、アクターズスクールの忘年会。駅から30分歩いて行く。なんか暗〜い店で、コースがちまちま出て来るやうな店。美味いけど。ビンゴ大会があり、日本酒5号×6本と焼酎1升があたった。さすが放送業界は景品が豪華である。同僚の車に乗せてもらって帰った。

26日(火)---------------------------------------------------------------------------------------------------

台所の掃除&整理。スパイスばっかり。ウチは砂糖をほとんど使わぬ家庭なので、グラニュゥ糖なぞほとんど減ってない。興が乗ったので洗面台も掃除。ついでにイグアナを風呂に入れてやり、布団を乾燥機にかける。基本的にはかういふ日常的な雑務が嫌いな方ではないのだらう。一人暮らしの頃は毎朝掃除してたしな。

夜はF楽器店の忘年会。やはり駅から歩いてゆく。道中、東京のゲンタさんからケータイに電話があり、立ち止まって喋ってゐる。ハタと『さうか携帯は歩きながらでも喋れるのだ』と気付く。ブッキングを依頼してゐる東京のライヴハウスから電話がない。こないだ催促したら「もう少し待て」と云はれたのだが。

忘年会は生徒、講師、店員入り乱れ。若手バンド「くそ加速」のメンバーとビールを飲んでゐたが、ぢつはあんまり喋らぬワシに若いコらが戸惑ってゐる。そのうちパイグがやってきて焼酎。新バンドの構想やジャコの話などす。この辺から記憶が途切れてゐる。気付いた時には中華料理屋にゐて、レモン酒なぞ飲んでゐる。

下戸の生徒に途中まで車で運んでもらひ、タクシーを拾う。ウチの近くでタクシーを降り、ポカリスウェットを飲んだ模様。風呂で歯を磨いてゐて吐く。その後、am6:00ぐらいまで居間でうたた寝してしまった。らしい。

27日(水)-------------------------------------------------------------------------------------------------

目が覚めた時はさうでもなかったが、時間が経つにつれてあきらかな「酷い二日酔い」症状となる。しかし、けふは銀行や郵便局に行かねばならぬ用事があったので、頑張って起き上がる。歩くのが辛い。寒いのに全身からアブラ汗が出る。500メートルも離れてない銀行に着くまで3回しゃがみ込んでしまった。多分顔色も真っ青だったらうねぇ。なんとか銀行に着き、其処の便所でまた座り込む。やれやれ、だ。

銀行のベンチで少し休んでから、這うやうにして郵便局へ。まぁしんどかったが、歩いたり外の空気を吸ったりしたお陰で、この時点からだいぶ楽にはなって来た。ので、足を伸ばしコンビニまで行き「液キャベ」を買って飲む。はぁぁあ。

あとは女房の作ってくれた粥を喰ひながら1日中ビデヲ見て過ごす。「ダイハード2」「リングTV版」「マルコムX」古いTV録画ばっかりやので、間に出て来るCMの時代性がオモロい。90年代前半の二十歳代の女性は、みな今から見れば限りなくダサい。この時代の、あのフェミニンなかんぢのファッションは、なんの産物だったのだらうかね?。清楚なかんぢを狙ってゐたとでも云ふのだらうか?。

90年代後半からの「女子高生総ミニスカ時代」など、後にどんな風に感じるのかな?。『この時代若い娘はみんな露出狂だった』と思はれても仕方なからう。露出、と云へば「リングTV版」で貞子の役をやった女優が、素晴らしく良いチチをしてゐる。しかし、この娘を含めて出演者全員、演技が下手でかなわぬ。

28日(木)--------------------------------------------------------------------------------------------------

珍しく11:00くらいまで寝てゐた。レッスン代行の件でトラブル発生。昼前から電話で調整し直し。綿密に打ち合はせをして決定したにも拘らず、ワシがライヴを入れてゐた事を考慮に入れてなかったせいだ。その合間にCDの発送作業や掃除。新しい弦や楽譜の注文、と仲々忙しい。さうかうしてゐるうちにしーなとシュウのリハに行く時間が来てしまってゐた。

来年頭に早速このデュオのライヴを演る。それを皮切りに、来年は自身の企画やSoe'sの本格的な始動、と、割と外界との関わりを積極的に持って行く。勿論ソロも演りつつ、ね。オモロいことに、さう思ってゐると、思わぬところからバンド参加のオファーがかかったりす。3月(えらい先の話だが)には、初めて純然たる「ヴォーカリスト」として他人のバンドに参加する。らしい。

リハ後は勿論、飲み。今年最後のデュオ宴会だ。まぁ昨日がアレだったんでペェスを考えながら。途中で仕事帰りの女房を呼び、3人で飲む。かなり早い時間から飲みはじめたが、結局カンバンまで居座った。今年も少しづつ、コトが片付いて行くな。外は雪。初雪である。

29日(金)---------------------------------------------------------------------------------------------------

夜通し降った雪で外は雪化粧。レッスン代行の件、ひとまづ片付く。

ウチで一番厄介な、仕事場の掃除に着手。まづPC周りを片付け、そいから自分の仕事机周りを片付ける。結婚してからづっと、結構デカいウッドデスクを使ってゐる。そろそろかういふのやめて、例えばちゃぶ台を仕事机にする、とか、さういふ風にしやうかな?とか思ふ。しかしワシは基本的に腰が悪いので、椅子の方が良いのは良い。うーむ、なんかいいテはないかね?。

夕刻までに実務へ。銀行→スーパー→本屋。何処も物凄い人だかり。考えてみれば、別に必ずしもけふ買い物に来んといかん、みたいな事もなかったな。たはむれにPCで、今話題のYou tubeといふやつを検索してゐたら、ボビー・マクファーリンとリチャード・ボナのデュオ映像を見つけた。何となく、この二人を足して割ったやうな音楽家になりたい、と思ってゐたので、これはやられた。30日(土)-------------------------------------------------------------------------------------------------

12月のアタマぐらいからこつこつちびちびとやってきた「大掃除」の仕上げ、を女房とす。このアパートに移って来て来年で7年目になる。隠し切れぬ「生活の垢」のやうなものが落ちなくなって来たな。

最近、次に移り住むなら『古い時代のモダンな家』がいいな、と思ふやうになった。あるぢゃないスか?、なんか昔はさぞハイカラな建てもんだったんだらうな、てな、今となってはちょいと「痛い」かんぢのヤツ・・・。あぁいふの良いなぁと思ふ。まぁ実際のところは、当分引っ越しはせんと思ふけど。

31日(日)-------------------------------------------------------------------------------------------------

いよいよ大晦日であるなぁ。なんかこないだ歳が明けたやうな気もするんだけどね。

夕方からジモカフェの年忘れセッションパーティーに参加しに行く。結婚してからはついぞ御無沙汰してゐたが、20代の頃はかういふイベントにハシゴして顔出しまくってゐたなぁ。とにかく人と一緒に音を出すだけで楽しくて仕方なかった。なんとなく「あの」感覚を思い出したくなって、今年は参加してみる事にしたのだ。

人の集まりが遅くて、早くから居る人が必然的にソロを演ることになる。3番手(8:30ぐらい?)に指名があったので、まづはピアノの弾き語りで3曲ほど演る。ブルースの人とか、フォークの人とか色々と演ってるうちに人も集まってきた。6弦ベース持ってフラリとやってきたパイグ(木元拓也)に『ソロ演ってみぃ!』と無理矢理やらせる。大汗かきながらでも、なんとかやってしまうところはさすが我が弟子。

来年の企画「In duets」のヒナ型とばかりに、ワシもステージに上がり、パイグと無理矢理なデュオ演る。ははは、酔っぱらってよう分からんが楽しいわ、こりゃ。ワシはもっと色んな人と色々と絡みたかったが、なんか固定メンバーが演りだして場が動かなくなった。そのうちいつの間にか歳が明け、2007年になった。演奏しながら年越しをしたかったのだがねぇ。


翌年