2010年春のとびとびツアー

*中野哲学堂公園唯物園にて

16日(金)下北沢Club251/地下室の会--------------------------------------------------

新幹線でしーなさんと待ち合はせ。狙った訳では無いが、広島発の便だった。これは良い。弁当にサンドヰッチなど買ふも、隣に昔懐かしや「味付けゆで卵」を発見せり。迷わず購入して車内にて食す。

さて今回、日替わりで季節が変わってゐるやうな日々の中で、壱週間のツアーにどんな衣類を携帯せしか迷った。が、考えても仕方ないので、運任せでだいたいこの季節に着るやうなものを準備して旅に臨んだ。が!お江戸に着くと、なんと外気温は7℃!。おまけに細かい雨がチリチリと降り、真冬のやうな気候!。はぁぁあ!とか云ひながら下北沢へ向かふ。けふは地下室の会、ベースメントパーティーにしーシュで参加だ。

会場のClub251に着き、早速のリハ。音に定評のあるハコだけに、全く問題なし。10分程度ちゃちゃっと通して『よろしくお願いしま−ス』。だが他のバンドは、会場に降りて聞き耳を立て、ベースの音が固いとか、もっと奥行きを、とか云ってゐる。うーむ怠惰なワシ。

いつも下北でライヴを演る折には必ず立ち寄る沖縄蕎麦屋があり、これにしーなさんを連れて行かんとしたが、なんと店が無くなってゐた。ショーック。仕方ないので餃子の王将で飯。まぁ普通のデジタル中華。お江戸のヒトは「広島には無いでしょ?」と云ふが、ウチの近所にありますよ。

さて、本番。コントラバス4人のアンサンブルが先陣を切る異色のスタート。それぞれベーシストとして活動しながら、勉強の為にコンバスを学びその成果を!といふ。向学心のある若者達を前に、怠惰なワシは言葉が無い。スカスカでアーシィなサウンドがなんとも心地よいEbony-B&the Grass Hopperのステージに引き続き、ワシらしーシュ。いつもの黄金のラインナップで攻める。曲が進むに連れてお客さんが引き込まれて来るのが分かって楽しい。良い演奏。時間も厳守して30分6曲できっちりシメた。

良いライヴだった。

なんか、出演者がなんやかんやで次々と帰ってしまひ、打ち上げは8人で。観客の動員も含めて、えらくこぢんまりしたライヴとなってしまってゐた。まぁ親密に語り合えるから、これもこれで良いんだけど。

Ebony〜のベーシスト、よっしー君と割り勘でタクシーで吉祥寺まで。よっしー君、モヒカン刈りだが礼儀正しい好青年。タクシーを降りて吃驚。雪が降ってゐる。ここは東京ではなかったのか?。

17日(土)相模原市藤野shu/春祭り1日目--------------------------------------------------------

雪景色。東北ツアーに来た訳ではないが!。こは堪らぬ、と防寒着を買わんと湯煮苦露へ参じるも、既に店内は春物一色。被服屋も困ってゐる事であらう。仕方ないので寒いのはガマンす。

この寒い日に寒い場所、相模原は藤野へ。なんと「shu」といふお店でのイベント。企画者の久保田涼子、しーなさんと共に藤野へ向かふ。中央線壱本で行けるが、吉祥寺からでも壱時間以上かかる。相模湖のすぐ隣。相模原市に住む友人に気軽にインフォを出したが、これはまぁ気軽に来れる場所ではなからう。遠く山並に雪を被った山脈も見え、まさに東北か信州に来たかのやうな錯覚。しかしこの辺境の街に芸術家音楽家が多く住み着き、ここにはここの特別なシーンがある、といふ。あのUAも此処に住んでゐるのださうだ。

廃校をそのまま利用した公民館のやうな場所で、ミーティングやらリハやら。やがて会場のshuに移動してセッティング。日が落ちれば街灯もないやうな場所だが、音楽好きが老若男女たいそう沢山集まって来るやうだ。なんやあたふたして、結局リハ出来ぬまま。ワシはけふ初顔合わせの下館直樹さんとのセッションなのだが、お互いの音を少しチェックしたのみ、で本番。まぁどーにかなるやろ?。

さて藤野春祭りは、主催のりょーこ&芳晴デュオで幕開け。つづいてしーな&KYOUの即興ピアノデュオ。で、ワシと直樹さんのデュオ。これは至極の出来。素晴らしいデュオだった、と方々からの絶賛を浴びる。演ってよかった。直樹さんありがとう。

定型はここまでで、あとは観客入り乱れての大セッション大会と化す。ワシもばんばん飛び入りして弾き狂う。

が、これがいつまたっても終わらぬのだ。本割が終わった後も、なんやかんや色んな人がステージに上がり、それに触発されてさらに出し物が続く。唄に踊りにまた唄に、と。ワシはどっちかてぇと終演後は静かに和やかにのんびりお酒なんぞ呑みたい方で、これは正直少し面喰らった。申し訳ないが、無理矢理に退場の機会を作り、強引に退散する。ワシら明日もあるしね。

高速道路を使って、吉祥寺に着いたのは23時すこし前。広島ではもう寝仕度だが、東京ではまだ帰るには早い時間だ。しーなさんがシーシャが吸いたいと云ふので、ワシらだけ降りて駅前のさういふ店に行く。かく云ふワシも、昨年のダブルシューツアーでこの味を知って以来、かなりハマってゐる。けふはアップルとミントのフレーヴァーでワインを飲みながらリラックス。あー美味い。店は若者でいっぱいだった。

18日(日)西荻窪奇聞屋/春祭り2日目--------------------------------------------------------------

ゆんべはりょーこ宅に、スタッフ数人が入り乱れて雑魚寝となり、ちょっとした難民船状態。ひとり凄まじい鼾をかくやつが居り、然れば不眠は必至。文字通り一睡も出来ず朝を迎える。もういい加減トシなんだから、かういふ強行軍はなぁ、とも思ふが。

日中はそんなわけで意識朦朧。リハをせしもアタマに入ったかどーか微妙。飯など喰はばもうダメ。眠くて適わんがワシは昼寝が出来ぬ質にて、頑張って起きてゐる。

けふの会場は、ワシにはお馴染みの西荻は奇聞屋。もう何度も出させて頂いてゐるお店だが、据置きのグランドピアノを使ふのは、けふが初めての事になる。ワシが会場に着いたと同時くらいに、えらく可愛い娘が会場入りしてゐて、これがけふのゲストの松村志野ちゃんであった。この志野ちゃんの唄はホンマに素晴らしかったな。なんでも彼女は唄だけでなく、身体表現全てを含めたアートを模索してゐる人だと云ふ。ワシのダンスとのコラボのVなども見てくれてゐるやうで嬉しや。

さて、なんとか本番開始まで頑張ったが、先鋒のアコニコのユルくて心地よい音楽を聴いたらもう限界。完全に眠り込んでしまった。ラストの曲、て処でしーなさんが起こしてくれた。が、結果的にこの心地よい音を聴きながらのうたた寝で、ずいぶんアタマも身体もしゃっきりしたやうだ。おし、しーシュ演るぞ。

けふのワシらもまぁまぁ。途中、しーなさんが爪を割ってしまふ、といふハプニングや、珍しくワシが唄メロの音程をハズしまくる、といふ場もあったが、まづまづウケて終了。後、セッションやフィナーレなどに参加しつつ楽しむ。

お江戸でしーなさんと演るのは、今夜が最後。お疲れでしたね、とか云ひながら奇聞屋名物の賄い飯を頂く。

特に打ち上げらしき事はせずに、時間が来たら解散。ワシが東京で付き合ってゐる音楽家達は、かういふ自己完結したところも良い。ワシはワインを買って帰って呑む。

19日(月)オフ------------------------------------------------------------------------------

しーなさんはけふで帰広。見送りがてら中野の哲学堂公園でデートす。『哲学について考える為の場所』として作られた公園らしひ。なんか奇妙なオブヂェやらがいっぱい。オモロい場所であったが、結局哲学の事はよぅ分からんかったな。

東京駅まで見送るつもりだったが、しーなさんが『来なくて良い』と云ふので、中野駅で別れ、ワシは吉祥寺へ。すると昨年末に会ったneomii&moon bowのねおみぃさんと遭遇。1歳になる娘を抱かせてもらったりしながら、旅の事とか、色々話す。今は娘が小さいから旅に出れないけど、いつか私も皆と一緒に、と夢を語っておられた。うん、いつか皆と一緒に。

夜は敬愛するアニキ八尋洋一さんからの飲みのお誘ひ。年初めのツアーで一緒に演ったメンバーで集まり、中華をつつきながら紹興酒。此所でもギターの関根さんに、旅の事を色々訊かれる。みんなワシがどーやって喰ってゐるのか不思議に思ふやうだ(笑)。ツアーは基本的に赤字がデフォルトだよぅ。

楽しい一夜。

20日(火)オフ------------------------------------------------------------------------------

東京にゐる間は、毎日サブウェイで朝飯。生野菜がこんだけ喰へるのは嬉しや。昨日はTシャーツ一枚で良いくらいだったが、けふはまた寒く、冷たい雨がづっと降ってゐる。村上春樹の「1Q84 book3」を買って、づっと宿で読んでゐる。

夜は青山へ、鈴木亜紀さんのライヴを見に行く。CDやサイトの写真で見る限りでは、もっと「しゅっ」とした女性をイメェヂしてゐたが、実際はちっちゃくて、たいへん可愛らしい女性であった。CDで聴いてゐた、好きな曲を一通り生で聴けて嬉しや。

ベーシスト榎本高さんの御縁で紹介して頂き、お話をさせてもらふ。亜紀さんと云へば旅の人、のイメェヂだが、広島にはまだ唄いに来た事が無いさうだ。企画するかね、かうなったら。榎本さんがお帰りの後は、しばらく二人だけで話す、といふまさに夢のやうな。2ショット写真まで撮らせていただく。益々ファンになりました。

またまた楽しい一夜。

21日(水)西荻窪サンジャック/カムヒビKING企画「旅の軌跡」-----------------------------------------

西荻窪は駅前に安くて小さな呑み屋が密集してゐる。ちょっとした屋台村のやうなかんぢなのだが、近くに学校があるのか、夕刻には女子高生がいっぱい通る。バラックに近いやうな呑み屋が立ち並ぶ中をミニスカ女子高生がぞろぞろと歩く光景は、何度見てもシュールだ。と思ふ。

お江戸のシメはシューちゃんこと岡山守治とのカラミ。彼とガタム奏者まっは君で「シューマッハ」を名乗り、そこにワシが入ると「ダブルシューマッハ」になる。これは昨年広島で実現。さらにけふはシューちゃんがやってるダブルホーメィユニットカムヒビKING、の相棒、まぁくんこと青山雅明を加えて「ダブルシューマァッハ」となる、のださうだ(笑)。

出会ってからまだそれほどの歳月は経ってないのだが、ツアーを一緒に廻ったりしたので、もうシューちゃんやまっは君など、旧知の友のやう。青山くんも気さくな青年。各自思い思いに本番までの時間を過ごし、のんびりと待つ。東京でこんな感覚になれるのも本当にオモロい。

本番は初見のまっは君ソロ。ギター、ガタム、声をループで重ねてシュールな音楽を作って行くといふスタイル。ガチガチに緊張してゐたやうだが、とても良いソロ。回を重ねれば完成度は上がるだらう。これはオモロいソリストがまた現れたもんだ。カムヒビkingはすごかった。ホーメィ+ギター×2、といふ編成なのだが、云ふまでもなくホーメィを完全に操れるやつ二人が唄う訳だからハーモニィは4声になる、と云ふ事。これはすごい。だれがどのパートを唄ってンの?といふかんぢで、とても二人のユニットとは思へぬ。しかもこれがトラディショナルや即興を演るのではなく、「唄もの」を演るのだから、これは新しいぞ。「シュウさんに是非聴いてほしかった」とシューちゃんが云ふのが分かる気がした。うぅむカムヒビKing恐るべし。

ワシはいつものやうに。悪くないソロ。初めてループ1コで「Dance」を演ったりもした。新曲「よぅそろ」は結局披露せず。

会場のサンジャックも良い店だった。グランドピアノがあり、しーなさんにどんなかんぢか見ておいてほしい、と云はれ、マスターにその件を話すと「いつでも気軽に相談を」との事で嬉しや。賄い飯を頂きながらファンの方々とも交流。帰りは全員で楽器と機材を抱えて電車に乗る、といふぢつに良いかんぢのシメであった。

またまたまた楽しい一夜。春のお江戸ツアーが終わった。

22日(木)広島へ---------------------------------------------------------------------------

帰りの日は雨。りょーこの家を辞す。その前に軽い掃除。本人はリハの為に外出。ワシが鍵を閉めて出る。今夜はNYから来てる友人が泊まるのださう。ゲストハウスだな、ここは(笑)。

結構出費も多かった気がするので、今回はCDはゲットせず。一枚ほどかなり心惹かれる音源を発見せしも、ぐっとガマン。東京駅まで行き、予約した新幹線に乗る。帰りの道で「1Q84」を読破する予定でゐたが、途中で寝てしまってダメだった。21:00ちょい過ぎに広島に着。女房と居酒屋に行って打ち上げ。

23日(金)広島で------------------------------------------------------------------------------

ハードな事に専門学校。しかも3コマ。新1年生は男ばかり4人、と前に書いたがこれが結構「ハジけた」4人なり。これを1人で相手するのは、結構派手なライヴを演るに匹敵する覚悟が必須。ツアー明けのテンションを持ってして挑みしも、疲れる。

家に帰って、もう1人自宅レッスン。その間に明日の九州への旅の準備。その合間にこれを書いて、いま書き上げつつある。「旅日記、期待してます」といふ声も多く、果たしてその声にこの拙文が応えられてゐるや如何に?。な訳で、北九州に出発。在来線で4時間の旅。


24日(土)北九州遠征/八幡デルソル----------------------------------------------------------

朝9時、北九州は八幡までの遠征に出発。迷ふ事なく在来線の切符を購入。¥3600で4時間、天気の良い春の景色を見ながらの鉄道旅が最高だ。何度も思ふが、在来線でかかる4時間より、新幹線でかかる4時間のほうが絶対に疲れる。あれだけ最新型の車両をもってしても、だ。人間は高速で移動するやうには出来てないのだ。うむ。

山側の席に座って、づっと車窓を眺めながら。通路を隔てた隣の席に、岩国ぐらいから乗って来て、結局づっと小倉まで一緒だったお兄ちゃんがゐたな。彼も「乗り鉄」か。

小倉駅にギターのタマヲとパーカスのナオエが迎えに来てくれ、テーさんの家に集合。楽器を積み換えてけふの会場、移転したデルソル新店に入る。けふはワシとナオエが正式メンバーとして参加する「新生スクーターズ」のお披露目ライヴとなる。この4人は2002年頃、西日本をツアーして廻った仲間だ。またこの4人で演れるのが嬉しい。

*2002年の同メンバー(当時はEggsを名乗る)

その新生スクーターズ、とワシのソロ、といふ二本立て。デルソル新店は広く、音が素晴らしい。

時間には満場のお客さん。予定では弐部から入る予定だったワシも、リハで曲を憶えたので始めから参加。のっけからすごい声援が飛ぶ盛り上がりライヴとなった。

中盤でワシのソロを40分ほど挟む。けふはループの使用を減らし「弾き語り」を中心にしたラインナップ。今まで演ったデルソルライヴの中でも一番の出来。「微熱」と「夜明けの海ごっこ」がえらいウケてたな。あとでプレイバックを聴くと、けふのはどの曲もえれぇテンポが速かった事が発覚(苦笑)。盛り上がってたんだねェ。

後半のスクーターズもノリノリで。やっぱこのメンバー良いなぁ。グルーヴの感覚が多分みんな似てンだらうね。ハモも三声でイケるからね。是非このまま良い流れに乗って行きたいね。ワシも正式メンバーに名を連ねたからには、ちゃんと曲を憶えてキチっと演る!。ちゃんとハモる!。うむ。良いバンドにしやう。またツアーしやう。新生スクーターズをよろしく!。

ワシしか酒を呑まない打ち上げ(テーさんタマヲは下戸、ナオエは車)を終え、タマヲは下関に、ナオエは長門に帰って行く。遠距離バンドでもあるのだ。ワシはテーさんちに逗留。風呂の中で寝てしまふほどに心地よい疲労我にあり。

25日(日)広島へ-----------------------------------------------------------------------------------

朝、汽笛の音で目覚める。おぉ、港が近い、のだ。

珈琲と朝飯を御馳走になり、見るたびに順調に美少年に成長しつつある二人の息子(双児)を連れて、テーさんの車で下関まで行く。関門フェリー、といふやつに初めて乗った。関門海峡ってホンマに狭いんだなぁ、と実感す。運河の方がまだ広いんぢゃないか?。「難所」と云はれるのが分かる。

何故下関か?。そは在来線の広島までの直行便の出発駅が此所下関、といふのもあるが、もうひとつ、ここに「たこそばのかめや」があるからだ。

「たこそば」。こは焼そばとタコ焼きが1つ皿に載ってゐるだけ、といふ至極シムプルにしてジャンクなメニュウなれど、その美味さ侮り難し。最低限の具しか入らぬ焼きそばにはウスター、中ぶりのタコ焼きにはお好み、とソースを使い分け、さらに辛子マヨネズをトッピングす、といふ、ひとまづ「炭水化物で満腹になれ」みたいな。

そしてこの店の、メニュウは「タコ焼き」と「焼そば」と「お好み焼き」だけ、といふ潔さ!。そして、そのうちの二つを組み合わせたものを看板メニュウに掲げる心意気や好し!。いやぁ美味い美味い。

満腹になってテーさん&息子らと別れ、ひとり電車に乗る。また広島まで4時間の旅。到着前に「1Q84」読了。村上春樹作品には珍しく、全てが元の鞘に収まった、といふかんぢのハッピーエンド。

26日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

久々にヂョギング。膝の痛みがまた出始めてゐるな。もっと歩かねば。その後専門学校を1コマ。

午後からはシネコンに映画を見に行く。「タイタンの戦い」。うむ。これぞ娯楽映画、といふかんぢだな。内容はギリシャ神話のペルセウス物語。巨大な怪獣や奇妙な生物はCGの面目躍如なり。大怪獣クラーケンのシーンなぞすごい迫力。そもそもかういふモノに使ってこそ、の技術。映画評論ではボロクソに叩かれてゐる(まぁ叩かれる理由も分かる気はする)が、ワシは大いに楽しめた。

しかしギリシャ神話の神様、てのぁ人間臭い、てゆーか神らしくない、てゆーか・・・・。簡単に怒るし、妬むし、いじけるし、人間の女に惚れるわ、挙げ句にその女を犯して子供を作るわ、まさに傍若無神、な振舞いの数々。ペルセウスを影からバックアップする女半神イオが、仲々にエロくて良い。演ずるはジェマ・クリスティーナ・アータートン。もとボンドガール。なるほど。

27日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

雨。かなりしっかり降ってゐたが、昼過ぎから上がりはじめ、青空まで出てやがる。天気も変だし気候もおかしい。おまけに向かいの家では改装工事かなんかで、朝早ょうからガンガンと派手な音をさせよる。さらには何故か近所の餓鬼どもが学校から早上がりしてゐやがり、ぎゃーぎゃーうるさい。おだやかで良い町なんだが、餓鬼が多いのが玉に傷だ。人里離れた山寺に住むしかないのかね?。

夜、リコズトリオのGWツアーリハ。新曲がある。直前までしーシュのツアーぢゃに、このリハの内容て憶えてるんだろか?。

親鸞聖人の生誕なんぢゃら、といふイベントのゲストらしひ。えー!そんな御大層なイベントにワシらが?!、てかんぢ。Gパンは間違いなくNGだらうな。却ってド派手なステージ衣装の方が、礼を失せぬのではないか、といふことに。

28日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

なんかイライラする事が多い。まぁ、建物から道に出る時は少しぐらい周りを見渡してから出ろや、とか、坂道に停車してる時ぁヘッドライト消せや、とか、ケータイ見ながら全力疾走でチャリ乗んなや、とか、道幅いっぱいに拡がって歩くなや、とか、朝から人ンちの前でおーきな声で喋るなや隣のオッサン、とか、アパートの玄関で遊ぶなや糞餓鬼が、とか、さういふささいな「無意識な迷惑」に対するもので。

かういふモノが蓄積してってある日急に爆発したりするんだらうな。その時に、引金を引くだけのピストルが目の前に有ったら・・・・てだけの話のやうな気がす。

そんな中、向こうから黒ずくめのえらくシブい爺さんが犬を散歩させながら来たれり、と思ったらボビーさんだった、といふ。その一瞬でナゴむ。あぁヒトは(ワシは)こんな些細な事にも救われてゐるのだ、とも思ふ。

てな訳で、明日からまた移動。


29日(木/祝)京都シルバーウィングス------------------------------------------------------------

しーシュ春のツアー後半戦。京都〜大阪を2日間で巡る旅に、まづはバスで出航。

黄金週間の混雑や渋滞を懸念するも、拍子抜けするくらいあっさりと京都に着。京都の町も「えぇ?」と思ふくらいがらんとしてゐる。昨年秋、紅葉の季節のものすごい混雑を見てゐるだけに、別の町のやうだ。まぁ電車やバスが空いてゐるのはありがたい。地下鉄で会場へ。

会場のシルバーウィングスは祇園の、まぁ一番人が多い地域にある。が、ここも今回はガラガラ。京都は4回目だが、初めてのんびり散策もできる。通りを壱本中に入れば、地元民で賑わふであらう古い商店街が軒を連ね、これぞ「古都」てかんぢ。神社仏閣名所旧跡だけが観光スポットではないよぅ。

けふは全5バンド中4番目がワシら。しーなさん曰く「前に来た時より更にピアノが鳴るやうになってゐる」らしく、良いかんぢ。持ち時間が少ないのでじっくり即興する、て訳にはイカンがMCを極力減らして演る。しーシュでは初演となる「よぅそろ」も良い出来。けふは客層がアダルティだったので、前回ほどバカうけ、てかんぢではなかったが、それでも曲が進むごとに我らの世界が会場に馴染んで行くのが分かる。良いライヴ。

ワシらの二つ前に出た「奥村姉弟」てのがスゴかった。高校生のお姉ちゃん(Gu&Vo)と中学生の弟(Per&Vo)のデュオで、ワシらしーシュのお株を奪う「ツインボーカル」によるパンキッシュなフォーク。なんと云ってもDNAが同じなんだから、ハモの混ざり具合はそらかなわんわ、てかんぢ。活動歴は意外に長く、ちょっと前までは「中学生と小学生のデュオ」て売りだったんださう。いづれ弟は変声期を迎えるだらうが、それはそれでまた聴いてみたい気がす。すごいユニットだった。

在京の友人達も多数駆け付けてくれて、良い一夜であった。

30日(金)大阪雲州堂-----------------------------------------------------------------------------

大阪へ移動。大阪と京都てホンマに近いのだな。折角なので(?)各駅停車の在来線で大阪へ。1時間もかからぬ。お好み焼きで昼飯。ダブルシューツアーの時にシューちゃんが連れてってくれた店を捜すも見つからず。ん〜〜〜〜。会場入りの時間までのヒマつぶしの為にアタリをつけてゐたシーシャバァも開いておらず、結局商店街のベンチに座って時間待ち。

けふの会場雲州堂は、昔のそろばん屋を改装して作ったリストランテ兼フリースペース。蔵のやうな内装で、中学生時代に友人宅の蔵を改装してスタヂヲを作った事を思ひ出す。すごくえぇ「気」が満ちてゐるやうな。その場所で、朋友泉尚也さん率いるFaithの皆さんと再会。もう既に旧知の仲、みたいな感じなのが嬉しい。NY帰りの重戦車けんたろーも元気さうだ。Faithは前回(昨年秋)ワシらと一緒に演った時以来のライヴらしひ。ライヴ前の飯も美味。

トップバッターはAsanoといふ女の子ピアノ弾き語り。ポップでキャッチ−なオリジナル。途中で泉さんとけんたろーも参加。

ワシらは上記のやうに「気」に導かれて、なんかすんごい脱力系。いくらでも即興が走るかんぢ。もっとサクサク演らないかんのに、ついつい長くなってしまった。後続のFaithの時間も使ってしまったやうで、これはいけませんね。ごめんなさい。

半年ぶり、といふのが嘘のやうな見事なFaithのステージに引き続き、けふの出演者全員で、しーシュの「マセヤ」を演ってエンディング。チナっちゃんのナイスなパフォーマンスにお客さん大ウケ。かういふセッションが初めてだといふAsanoちゃんは少し戸惑ってゐたが、それでも楽しさうに演ってくれてGood。良い大団円であった。

終演後は会場でそのまま打ち上げ。

思へば、泉さんとチナっちゃんに初めて会ったのは、ワシの最初のソロツアー。2005年のことだ。まだ5年前か、とも思ふが、あの緊張と困惑の時代が懐かしい。その後泉さんのファンや、チナっちゃんのダンナKくん、けんたろーなども交え、大阪に確かな足掛かりが出来、今回も本当に古い友達に会いに来たやうな気にさえなるのが不思議だ。そこにまたしーなさんも加われた事を感慨深く思ふ。

また近いうちに!と分かれの挨拶を交わす。さう。また近いうちに。


5月1日(土)移動日:宮崎への果てしなき道----------------------------------------------------------

予約した新幹線に。本来ならばバスか鈍行列車で帰らんとすが、ワシはこのまま宮崎へ向かふ。リコズのメンバーとして都城でのイベントに参加するのだ。ので、リコの広島出発(リコはマイカ−派)時間に合わせて広島へ。まぁ新幹線での大阪広島間なぞ、ほんまにあっと云ふ間だ。

広島駅でリコズと落ち合ふ。今回は東京から帰省中のキュートな笛吹き娘ことチャンをフィーチャーしてのリコズ+こと。ドラムのヨシヲさんは鹿児島に帰省中にて、向こうで落ち合う予定。リコ、ワシ、ことチャン、マネージャーのマサキヨ君の4人で、一路都城へ。

もう、ただただ、道路。

途中フと思ひ立ち、都城のデレクに電話。明日そっちに行く、と云ふとたいそう驚いてゐる。しかし、会って話をするならまだナンとかなるが、電話で英語で喋る、となるとホンマにアカン。それでもまぁ「明日13:30から都城の攝護寺て処でライヴをしに行くから良かったら見に来てくれ」と云ふのは伝わったやうだ。伝わったンならいいか。

他所のバンドなぞツアーバスの中はパーティーのやうなかんぢになるとも聞くが、ウチはそこまで極端な事にはならず。基本的にみんな黙って運転し、黙って乗ってゐる。SAに停まると、車を降りた途端に全員が別行動を始めるのが楽しい。熊本手前あたりで一度だけ事故渋滞に巻き込まれたが、予想よりはづっと早く、20時過ぎには都城に着。けふは「前乗り」なので、リハもライヴもなし。着いたら後はリラックスしてれるのが良い。

ホテルにチェックインして、ホストファミリーと共に焼肉へ。宮崎と云へば黒豚。これが美味しいのは確かなのだが、如何せんもぅ肉があんまり喰へぬ体質になってゐて、悔しい。昔なら白飯も注文して4〜5人前は平らげたものだが。急ピッチで飲み喰ひして、ホテルに引き上げ。

2日(日)宮崎都城攝護寺(しょうごじ)----------------------------------------------------------

10時までに各自会場入りを、との事だったので、ひとりのんびり宿を出て攝護寺へ向かふ。さういや会場の場所を訊くの忘れたな、と思ひながら、なんとなく大きな樹が茂ってるのが見える処を目指して歩くとアタリ。そこが攝護寺だった。先述したやうに親鸞聖人の生誕なんぢゃら、といふイベントで、デカいお寺に附随する幼稚園の庭を使ってのお祭りだ。浄土真宗のお寺なのでお坊さんも皆長髪で、ワシが一番坊さんみたい(笑)。

落語や漫才、地元民による大声大会、などの後にスペシァルゲストといふ形でリコズ+こと。「ジャズ・ライヴ」といふ宣伝がされてゐて、年齢層やや高め、といふのも相まって最初は微妙な反応。リコがとっさの機転でワシに話を振り、坊主頭ネタで笑いを誘うと、一気に場がなごんだ。その勢いでどどっと10曲。じょんがらベースもウケて一安心。もっとちゃんと弾かなアカンなぁ(苦笑)。

にしても笛吹きことチャン。演奏する姿が素晴らしくかっこいい。すらりとした長身がステージに映える。そこにエスニック衣装のリコ、スキンヘッドのワシ、スタイリッシュなヨシヲさん、が絡む訳だから、まぁけったいな4人組だったらうな。かなりの好評のうちに演目終了。

デレクはちゃんと来てくれてゐた。しばらく話をして近況を報告しあう。仕事がなくてづっと練習してるんださうだ。ん〜〜〜〜、難しいね。英会話のバイトでもすれば良いのに、とも思ふが、まぁデレクの人生だ。彼が納得せねばなにも始まらぬ。元気で頑張ってほしい。

打ち上げの時間までに銭湯へ案内してもらふ。ハーブ湯やサウナで汗を流し、少しホテルで休憩してから打ち上げ会場へ。この待遇、なんかすごいエラいひとになった気分。ソロの貧乏旅が嘘のやうな大名ツアーだな。

打ち上げは昭和29年創業の老舗おでん屋。こ・れ・が・ワシには完全ストライク!。スジ煮込みもガンモも豆腐も卵も大根もジャストミート!!。メヒカリの刺身やイカナゴのフライなど絶品!。またこのおでん出汁で作った雑炊が美味なるは云はずもがな。素晴らしい!。リコとマサキヨくんと3人で赤ワイン2本空にす。

21時には打ち上げが終わり、ワシはことチャンとふたりで更にもう壱軒行く。広島にゐた頃からお互いの存在は知ってゐたし、なにかと近い処にゐた気はするが、こんなに話をしたのは初めて。可愛い若い娘と異国の地(?)でふたり呑み、てのぁ良いもんである。

3日(月)移動日:広島への果てしなき道----------------------------------------------------------

マサキヨくんは昨日の夜行列車で、ヨシヲさんはまた鹿児島の家族の元へそれぞれ帰ってゐて、帰りの旅はワシとリコ、ことチャンの3人。出発前にお世話になったホストファミリーと昼飯。初めて本場の「冷や汁」を喰った。思ひの他ヴォリュゥムがあるな。げーふ。

あとは行きと同じく、ひたすら道、道、道。だんだんと日が暮れて行くのが良い。本州に渡る直前の「めかりSA」は夕陽を臨む絶景。ただ、まぁ当然ながら、人も車もぎっちぎちの満員。

一度だけ渋滞(反対車線のかなり大きな事故だった)に引っかかるが、その他は順調。めかりSA以外ではあんまり休憩もせずに、21時半には我が家に帰りついた。はーこれでなんとか「長旅」は片付いたな。久々に「我が家飯」を喰ったら、すぐに昏睡。


4日(火)------------------------------------------------------------------------------------

黄金週間中唯一の休み。女房とピクニクに行く。

なんか、吉島にごみ処理施設があって、そこが「巨大建造物マニア」にたいへん評判が良いらしひ、といふ事を女房が調べており、そこへ行く。車でも行けるが、敢えてバスにて。詳しい場所知らんかったが、バスを降りたらすぐ分かった。確かにすげぇデカい建物。こは所謂「税金無駄遣い巨大箱モノ」?と思ふがさにあらず。広島市内の可燃ゴミの処理に立派にちゃんと稼動してゐる施設で、まぁ其処を一般に公開します、といふかんぢの

黄金週間中、市内中心部で開催されてゐる「花祭典」の喧噪とうって変わり、地の果てのやうにとても静か。人もあんまり居ない。隣接するマリーナや緑地帯も綺麗。あぁ〜〜いいねぇ。途中で買って来たサンドヰッチをつまみ、マリーナのベンチに座り、出たり入ったりする船を2時間ぐらいづ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと見てゐる。良いピクニクであった。

夜は寿司。ウチは女房も結構大食いで、結婚前とかはふたりで40皿近く喰ってたが、今はそれぞれ10皿ちょっとづつが限界。「喰えなくなったねぇ」と云ふが、人並みの40代て事でえぇんぢゃないか?(笑)。

5日(水)-------------------------------------------------------------------------------------

「花祭典」への出演。44年広島で音楽活動して、昨年初めて出演したあの祭典だ。今年はリコズ+ことで、一応「ゲスト」としての扱ひ。まづは広島駅地下イベント広場での。各自バラバラに会場入りする。ワシが着いた時には消防音楽隊が演ってゐた。ぐゎんぐゎんに響くんだが、ウチら大丈夫かいね?。

さうかうしてゐるとメンバー集結。リコもことチャンもステージ衣装のままやって来る。まぁけふはあの救い難くつまらない世差個伊なんぞといふものが行なわれてゐて、町中にはもっと奇抜な格好をした人がいっぱいゐるから。ワシはその辺の陰で裸になって着替えた(笑)。ちゃちゃっと準備して、いざ本番。

やっぱりよぅ響いて、正直演り易くはなかったな。モニタも無かったので、なんかぼわーとして演ってる実感が無い、ちゅうか・・・。でも結構沢山の友人が見に来てくれてゐて、かなりウケたし、なんかCDもよく売れたらしひ。へー。

さてけふはハシゴライヴであって、このまま平和公園まで移動せんければならぬ。マサキヨ君の機材車で移動。メーン会場が近い平和公園は当然ながら人の渦。しかし此所数年、東京での人ごみを経験してゐるので、これぐらいの喧噪はあんまりなんとも思わんくなったな。

シメの会場は原爆ドームの対岸に組まれた野外。此所は毎年原爆記念日に「地球ハーモニィ」といふイベントが行なわれる場所だ。かつてはあのヨーヨー・マも飛び入りした、といふ。去年は大阪の泉さんも演奏した。その時に「ワシもここで演りたいな」と思ってゐたのだ。嬉しや。

えぇかんぢに日が沈んで来て、えーぇかんぢ。大学生のジャグリングチームの後にワシら。ひとまづリコズの4人としては一区切りになるライヴで、みんなノリノリ。けふのヨシヲさんはドラムではなくカホンでの参戦だったが、全く問題なし。むしろ自由度が増すかんぢで、音の良さも相まって素晴らしい演奏が出来た。周囲を囲んだ観客も、対岸で聴いてた観客も大ウケ。アンコールまで来る大盛り上がりのライヴ。

とりあへずお疲れさま、て事で軽くビールで乾杯。少しだけ立ち話して、ワシはヨシヲさんと電車で帰った。

6日(木)------------------------------------------------------------------------------------

通常営業開始。けふの処はユルいレッスンが少し。教室経営者がなにやら調子悪いらしく、死んだやうに座り込んで時折ため息をついてゐる。辛いのは分かるが客商売でそれはどうか?とも思ふ。

レッスンの合間にしーシュのリハをす。ツアーも終わり、広島でのレコ発も近付いて、レパートリィや新曲をちゃんと練らねば。もう可能な限りハモってみやう、といふ事にしてから、これまであまりしっくり来なかった曲も、なんかえぇかんぢになって来た。ワシ個人的にはもっとスキャット部分の技術を伸ばしたい、といふ気がしてゐる。

7日(金)------------------------------------------------------------------------------------

ツアーだの連休だので、久々の専門学校。なんか生徒がワシの「らのえてぃあ」をコピーしてゐる。教室でデカい音で流してみんなで唄ってやがる。少々の照れ臭さ我にあり。

夜はカミンにて、ツアー&花祭典の仕上げ、といふかリコズのひとまづのシメとなるライヴに参入。けふは元はと云へばリコとことチャンのデュオ「ことり」のライヴで、ワシは客として見に行くつもりだった。しかしまぁ、同じメンバーで宮崎廻って花祭典もハシゴで出て、で流石に結束が固まった。で、リコが「乱入する?」と云ふてくれたので、ヨシヲさんと共にお言葉に甘える事にした。

あくまでもけふは「ことり」の二人がメイン、てことで、ライヴの半分に参加してシメの共演を楽しんだ。ことチャンのソロコーナーでは、神楽の細かい蘊蓄なども聞けて楽しい。なるほどワシが好きな神楽は「芸北」の「新舞」といふヤツのやうだな。また結構MCが上手いのだ、この娘。

花祭典でのステージを見て、気に入って見に来てくれたお客さんもゐて、嗚呼やってよかったね、てかんぢ。ワシも楽しかった。また演らうね、て事で、ひとまづ大団円でお疲れさま。リコ、いろいろ誘ってくれてありがとう。

帰りはまたまたヨシヲさんと一緒に。オーバー40男同士で、健康には気をつけたいね、などと話しながら帰った。


所感:

広島に居ないヒト、のやうに思へれてゐるフシもある。まぁたいへん変わった位置で音楽をやってゐる、といふ事実には間違いないだらう。

ワシ本人としては、地元広島をないがしろにするつもりもないし、旅がすべてだとも思ってない。東京が全てだと云ふ気もないし、地元に根付いた活動を、とも考えない。要するに「どこだって良い」のだ。居心地の良いとか悪いとか、それは何処に行っても変わらん。何処も悪く、また何処も良い。演れる場所があるなら行く、といふ、ただそれだけの事だ。

リコと初めて一緒にツアーに行った時、彼女はワシを「何処にも馴染んでゐて、何処からも浮いてる」やうに見える、と云った。

それはなかなか愉快な印象だ。

See you soon。

またね

写真はここここ


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