1月


1週目

1日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

元日が日曜日、と云ふのはどーなのだらうか?。一説によると、今年は「最悪の」休日配分の年らしひ。GWもショボいんだって。ワシの仕事にはなんの関係もないが・・・。

例によって実家へ帰る。姪っ娘は今年はもう就活ぢゃげな。嗚呼、光陰矢の如し。年賀状を書いてゐても思ったが、ソロ活動および唄旅を始めて、今年で10年めになるのだ。前向きに『壱年の計は・・』なぞと考えるのは暑苦しくてイヤなのだが、今年は別の形でのソロ活動にもチャレンヂしてみよっかな〜と、なんとなく今思った。

2日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

けふは女房方の実家へ。踏み切り事故か何かで、いきなりJR遅れてゐる。しかもダイヤ改正による減便で、さらにアクセスが不便になってゐる。確かにまぁ、JR呉線風早駅に降りたのはワシらのみ&乗ったのがひとり。帰りも同じやうなかんぢだった。これぢゃあ減便になっても仕方ないかなぁ。過疎化は深刻な様子。

女房方への帰省では、たいてい学生箱根駅伝往路、を皆で観る。酒に詳しい義弟の蘊蓄を聞きながら、楽しくワインを空け、ちょいと飲み過ぎ喰ひ過ぎ。夜、帰宅したあとも腹が膨れてゐて、晩飯は喰わぬことにして、早々に寝る。

双方の実家に帰るのは、それなりに楽しくて良いのだが、毎年元日と二日でこの帰省を果たすのが、体力的にややしんどい気がしてきた46歳(笑)。

にしても、昨日けふと、半年ぶりにTVを観たのだが、箱根駅伝以外で観る価値のあるものは皆無、といふ印象。ちデヂなぞにせんで良かったよホンマ。

3日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

弾き初め。基礎練習パタンをゆっくり壱時間〜アドリヴの練習〜趣味のコピー。

午後、女房とちょいと散歩。30分ぐらいかけて横川駅まで歩き、モスバを喰ってまた歩いて帰る。

DVD「30デイズ・ナイト」。最近急激にファンになったメリッサ・ジョージ主演のヴァンパイヤもの。

舞台はアラスカ州はバロゥ、といふ土地。とてつもなく寒さうな地だ。調べてみると、北緯71度18分1秒西経156度44分9秒・・・( 日本の最北端、宗谷岬が北緯45度31分22秒 )、まぁ北極海の岸辺、ですね。年間平均気温マイナス17℃。冬は壱ヶ月以上太陽が昇らず、夏は沈まぬらしひ。極端な土地である。しかし意外にも観光資源は色々あるやうで、数は少ないが旅行代理店によるツアーも存在してゐるやうだ。

行ってみたいねぇ〜。

4日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

東京の宿主、久保田涼子が帰省してゐるので、ランチす。お好み焼きを所望とのことで本通りにある店に入った。美味かったがなんか高い店だったな。そば肉玉+イカで¥1000もしませんよ、普通は。だいたいお好み焼きって、壱個の原価って¥100ぐらいぢゃないか?。

その店のすぐ隣で、新しいラーメン屋が新規開店とかで、行列が出来てゐる。東京発信店、だってよ。広島人ってさういふのホンマに好きなンよなぁ。かう云ってはナンだけど、たかがラーメン喰ふのに並ぶかねぇ・・。

その後、デパートの展示会場の催しモノなど観て回る。ピアノの練習をしたい、といふので、いつもワシらが使ってゐるヴァリアス・ミュージックに連れてってやる。30分ほどちょいとピアノ弾き語りのコツを教え、ワシは帰った。りょーこ『ベース弾きのクセにピアノが上手い』と云ふ。悪ぅござんしたね。さういやこのコって、ワシの「ピアノ弾き時代」を知らんのだな。

5日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

しーシュ初リハ。明後日からの新春ツアーに備えての。このツアーも「カラス」で乗り切る。このカラスを「メリッサ」といふ名前にしやうか思案中。勿論メリッサ・ジョージ。ますます本妻「ヴァネッサ」が嫉妬しさう、か?。こげなコトをマジで考えてゐるワシは阿呆か?。

その後、初レッスンに続き、初ライヴ観戦。「The 着物団」といふユニット。名前の通り、全員が和装。お馴染み姫石ミミがヴォーカルを務める。ここの男性メンバー(前田順三ba 石井聡至dr)が着物を持ってない、と云ふことでワシのを貸し出したのだ。ので、ワシは招待客(笑)。

ヴィヲロンをフィーチャーした歌謡ポップスだが、途中、順三さんが唄うコーナーがあり、「ベースなしで演るのかな」と思ってたら、いきなり『シュウ君弾いて』と云はれて驚く。さっき決まったらしひ(笑)。で、結局順三さん&ミミのデュエットのバックで壱曲演奏。楽しかった。順三さんのフェンダー、弾きやすくて良い音で、流石に素晴らしい。

思ひがけず楽しい夜になった。

6日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

専門学校年始授業。今晩の夜行バスで出発し、ツアーが始まる。ので、しばらく運動不足となるだらうから、行き帰りを歩くことにす。寒い。今年はホンマに寒い年始だな。

旅の荷物をパッキング。今回は壱週間の行程。いつものやうにディパック壱個にまとまった。行く先がどれだけ寒いのか見当がつかんので、まぁ常識の範囲内で準備。いつかしーシュに素晴らしいパーカッショニストが入り、ワシがループを使ふ必要がなくなったら、ホンマに壱本のベースと着替えのみ、で旅が出来るのだが・・・。まぁ今もループ壱個だけどねぇ・・・。

さういや昨日のライヴ会場で、ワシの初めてのソロ・パフォーマンス(1992年)を企画してくださったF氏と、20年ぶりに再会した。再会を喜びあいながら、あの頃のソロパフォーマンスに必要な機材と云へば5Uのラック(ループ)だったな、と思ひ出した。それが今や通常のえへくたサイズ壱個。時代は変わったモンである。

てな訳で、行って来ます。


2週目(ツアー記)

7日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

しーなさんと共に、ゆんベ遅く広島駅を出発した夜行バスで名古屋入り。午前6:30、まだ暗い名古屋の街。昨年同様、とりあへず街が起きるまではネカフェで休憩。しーなさんは寝てゐたやうだが、ワシは漫画を読んでゐた。ただ、暗いんよねぇ、かういふ所って・・・。

昼飯を喰ひ、まづは名古屋の老舗バンドWet backと合流し、明日のライヴの為のリハへ。Wet backに参加するのは参度めだが、今回はパーカスの本多taco坊さんがドラムを叩く。に合わせてロックサウンドとなったWet back。音もデカいわ。ワシらはこのあともライヴなので、申し訳ないが耳栓をしてリハさせてもらふ。

あらかじめ予習してゐたレパートリィを何度か通す。どれもシムプルな曲だけど、所々に曲者的展開があり、油断してゐるとミスる。それでも、永年一緒に演ってきたメンバーのやうに迎えてもらへて、嬉しいねぇ。しーなさんも慣れぬ環境の中で頑張ってゐる。こんなデカい音の中で鍵盤弾くって、このヒトの人生であまりないんぢゃないか?(笑)

2時間のリハのあと、ワシらはtaco坊さんに送ってもらひ、本郷はアルマジロへ。ツアー初日、富安秀行&しーシュによる「唄声一座」ライヴだ。アルマジロはしーシュで初めて名古屋に来た時に演ったハコ。こぢんまりしてゐるが、音も良くてとても演りやすい。ごはんもおぃしい。

旅の「オヤジ」富安さんと回る年明けのツアーも弐度め。去年のめちゃ楽しかった居候の旅を思ひ出す。

考えてみれば新年まだ7日めで、しかしそんな時期にしてはそこそこの集客で、なかなか盛り上がる良いライヴとなった。壱曲め「まりも〜」の唄い出しからフっとお客さんを掴めたのが分かった。しーシュにしても今年初ライヴなのだが、力も抜けてゐてGood。最近は特に「えせニック」にこだわらぬやうになってゐるのも良いのかな?。

後半は富安さんと一緒に。今年は「唄声一座」の面目躍如たるコーラスワークに焦点を当て、3人がハモるハモる。6thや9thのテンションまで飛び出し、これが一期一会のセッションメンバーか!?と思ふほどの完成度。やっぱオモロいなぁ。もっとジャズっぽいのもハモってみたいね、などといふ話も出る。いやぁ楽しかった。

夏に一緒にツアーを回った名古屋の怪男児てらしましんごも応援に駆け付けてくれてゐた。今年もまた一緒に旅しやうぜ、とか話す。

とりあへず初日、良いライヴの幕開けであった。

本日の飯:味噌煮込みうどん(昼)★★★★

8日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

本日は名古屋の「オジキ」、老舗りとるびれっじのマスターにしてWet backのリーダー、谷口幸至朗の生誕60周年、つまり還暦を祝うライヴイベント「唄うたい2012」に出演。松阪のMaxaにおける「正しいロックンロールの調べ」と並んで、全国から集まって来る旅のミュージシャン達の祭典。ワシらはいつも不思議な「場違い感」を感じながらも、毎年参加させてもらってゐる。嬉しい。

全体的に男臭いイベントで、けふの女性出演者はしーなさんと「てるてる家族」のヴィヲロン黒田かなでさんの二人のみ。折角なのでしーなさんの「女っぽさ」を最大限アッピールして頂こうと、珍しく衣装や動きなどあれこれプロデュース。

その狙いは当たったやうで、最初ザワついてゐた会場も、しーなさんにアカペラで「Happy birthday Kohichirow〜〜(マリリン・モンローのパクり)」と唄ってもらった瞬間から空気がガラリと変わり、そのままなだれこんだムード歌謡曲「しゃばだバ」に場内大ウケ。けふはその後も、しーなさんのこのパフォーマンスがづっと話題になってゐた(笑)。プロデュース成功、である。ワシはつんくか?

まぁワシらなりのニッチを果たしてしーシュは終演。他の出演バンドの演奏を楽しみながら、トリのWet backに全面参加。仲間達から赤い帽子、赤いギター、赤いピック、などプレゼントされ、照れ戸惑いながらも嬉しさうな幸至朗さん。素晴らしい60歳だよホンマ。ワシがあと15年経っても、絶対こんな風にはなれんだらうなぁ。

幸至朗さんに気に入ってもらへてゐるからこそ、名古屋には縁りもないワシらが、こんなイベントに出れてゐる、といふ意識は強くある。世話になりっぱなしのオジキだ。思へば2005年、ビビりながら独りでこの地にライヴをしに来た時が、ワシの転機だったのだな。しみぢみ・・・。

ライヴは順調に進み、10バンドもゐたのに、ほぼオンタイムで進行。みんな素晴らしいプロ根性!。最後は幸至朗さんのソロで締めくくられ、還暦コンサートは幕を閉じた。おめでとう幸至朗さん!。これからもバリバリに元気でゐてください。

本日の飯:あんかけパスタ(昼)★★★★★

9日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

けふは大阪へ。関西の「アニキ」泉尚也さんが企画して下さった「ゆみはり月の夜 vol3」に出演。

共通の友人でもある高満洋子ちゃんと、泉さんが前々からワシらに引き合わせたかった、といふノレン・ニゥー・デオッシが対バン。ノレン〜、確かにたいへんオモロいユニット。アバンギャルド・フォーク?、プログレ民族音楽?、サイケデリック歌謡?、そんなかんぢ。リハからその世界に引き込まれる。泉さんが加わった(けふの泉さんは全てのユニットにセッション参加)壱曲など、特に白眉の妖しさだった。すげぇユニットがゐたモンである。

んで、しーシュ本日の目玉は、泉さんとワシのツインベースによる「トリオ・だ・しーシュ」。ワシらのだけでなく、泉さんのアルバムに収録された曲なども演り、職人しーシュとしても演り応えのある内容。泉さんのPie-Zoとワシのカラスが交互にソロを取り合う様は、洋子ちゃん曰く『めっちゃ仲良いかんぢ』といふ出来。音響にやや癖のある会場で、ループがモニタし辛い状況だったが、選曲で対応し、けふも良いライヴだった。

ライヴではハイライトとして扱われる「Dance」や「ぎやまん」が収録されたCDがまだない、といふのは結構イタいのだな、と。終演後、問い合わせがあるのはいつもこの弐曲。ヌ〜〜〜〜。

昨日の名古屋もさうだが、大阪も、当時まだ逢った事もない泉さんを頼って、独りでやってきた地だ。あれ以来、いつも快くブッキングを引き受けてくれる、優しく力強いアニキ、朋友泉尚也。ありがとうざいました泉さん。

各地に「アニキ」や「オジキ」や「オヤジ」がゐて、その世話になれるワシはホンマに幸せモノだな。心して旅せよシュウ。

本日の飯:モダン焼き(夕方)★★★

10日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

ちょっと東へ引き返し、京都へ。富安さんと合流した「唄声一座」として。丸太町はスローハンドに出演。

けふはしーシュがメインとして、ゲスト富安秀行、といふ形で。初めてのお店だけど、なんか異常なほど演り易くて、もぅ繋いで音を出せばバッチリ、みたいな。マスターが鍵盤弾きだけに、小さなハコながら立派なデヂタルピアノがあるのもGood。富安さん曰く『今後あんたらが定箱に出来るやうに』との事。気遣いに感謝。

心して吟じる。硬軟バランス良く取り混ぜたラインナップで40分を2回。お客さんは多くはなかったけど、滋賀から笛吹きの山田さとし氏、広島から京都に移り住んだPA嬢きむらあやこ、京都在住の名ハーピストあらいなおこさん御夫婦、など駆け付けてくれ、暖かく盛り上がる良いライヴ。

二日ぶりの唄声一座のハモもますます磨きがかかり、何年も富安さんの唄を聴いてゐるお客さんからも絶賛。職人しーシュ。まだまだ演れまっせ!。

昨年同様、なおこさんのお宅に居候。素晴らしく美味な春菊の鍋や、おぃしぃワインなどカパカパ頂き、好きなミュージシャンや漫画の話で盛り上がる。なかでも旦那のコーイチさん、1970年代のロック漫画のスクラップを今も持っておられて、これがワシが観てゐたのと全く同じ!。「うひゃぁ!」とか云ひながらおおいに笑い、ほっこりした打ち上げは深夜、てゆーかほぼ明け方まで続いたのであった。

本日の飯:キーシマ(夕方)★★★。春菊水炊き鍋(夜)★★★★★★

11日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

けふは移動の壱日。珍しく11:30まで眠りこけてゐて慌てる。ゆんベの酒はそれだけ楽しかったのだ。

富安さんはひとり一足先に出発してゐた。ワシらはコーイチ&なおこ夫妻に案内していただき、京都観光。美味い蕎麦屋やつけものの専門店、市場などを案内して頂き、逆に「とても楽しかった」と云ってもらへる幸せ。いつかこの点と点の全てが繋がり、誰もが限りなく平等に旅する日が来れば良いなぁ、と本気で思ふ。

コーイチさんなおこさん、ありがとうざいました。

ワシらは広島行きの長距離バスにOn。乗り場が分かりにくくて一瞬たいへん焦ったが、まぁなんとか。今まで色々乗った中では、いちばんキレイで快適なバスだったな。バスの中で、広島の吉島刑務所から、凶悪犯が脱走したニュゥスを聞く。ありゃりゃ、大変ぢゃないの。

22時過ぎ、広島に着。壱週間ぶりの我が家。いつもは女房と居酒屋で旅のシメとするが、けふはこの時間にて、ご免。

本日の飯:にしん蕎麦(昼)★★★★

12日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

さぁ「唄声一座」ツアーの〆は地元広島。

富安さんは昨日岡山で壱本演ったらしひ。けふの本番に間に合うやうに広島入りするさう。ワシは日中仕事の予定が入ってゐたが、キャンセルの連絡が入り、よって入り時間までのんびり過ごし、バスでのんびり「出社」。

共通の友人であるカッポレのしげたろうや、なにわのてつなども楽器持って現れ、賑々しくなりさうな予感。しかし客足が遅く、例の脱走犯の影響なのか、町中にもえらくヒトが少ない。最終的には形になる程には入ったが、この三人のライヴなら、もっともっと大勢のヒトに聴いてもらはねばねぇ・・・。そこはまぁワシらが頑張るしかない、のだけど。

けふのライヴは富安さんをメインに据えたかんぢで、ワシらが「ホスト」っぽく。勿論半分以上でがっつり絡み、演奏も唄も満足行くまで楽しめた。自分らの事ながらしーシュの演奏家としてのスキルの高さを再認識。それは富安さんも同意見で、「アンタら大したモンだね」と(笑)。

幸至朗さんや富安さん、他の諸先輩方や後輩達の、さういった意見はホンマに身に余る光栄と思ふ。しかし同時にまだまだワシらは、ちゃんと「売れて行く努力」もせねばいかんな、とも思ふ。それはワシらを認めてくれる方々への恩返しであり、ワシらの責任、だと思ふ。

今回、ライヴがウケた程にはCDの売れ行きが伸びなかった、のもその象徴か、とも。色んな場所で「やや浮いた」存在ながら、ちゃんと音楽としてのクゥオリティをキープし、お客さんに「家に帰ってまた聴きたい唄」を届ける努力を怠らぬやうにせねばね。しーシュ、まだまだ、だよぅ。この思ひを胸に、また新しい壱年に漕ぎ出そう。

富安さん、昨年に引き続き良い旅でした。ありがとうざいました。

本日の飯:つけ麺(夕方)★★★。牡蠣ほうれん(夜)★★★★

13日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

ツアー明け専門学校。どーやら今週のツアーに伴う「休講」が学校側に伝わってなかったやうで、「梶山センセイが来てない」「また撥ねられたか」「脱獄犯となにかあったか」とかはナイが、やや騒然としたらしひ。すいません。伝達不足でした。

生徒の相談を受ける。その内容が、奇しくも昨日打ち上げで話題になった事そのままで、感慨深い。「個」といふもの、「演る」といふこと、軋轢、蹉跌、その先にあるもの・・・。昨日話したやうな事を話してやる。

若者よ。己の路を犀の角のやうにただひとり進み、それに伴う孤独を恐るるな。それはいつか必ず、同じ「志」を持つもの達との邂逅に繋がる。

仕事からの帰り道、市内上空をえらい数のヘリが飛んでゐるな、と思ったらやはり、例の脱獄犯が捕まったらしひ。脱獄後すぐに空き巣に入って衣料と食料を調達し、そのふてぶてしさから、どんな凶悪なヤツかと思ってゐたら、腹を空かして広島の市内をウロウロしてゐた、といふ意外なショボさ。まぁなんにせよ捕まって良かった。


3週目

14日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

午前中整形外科へ。『骨に異常なし』と診断された右の肘が、こないだくらいから腫れて来て痛いので、それを云ふと「血腫」とのこと。ホンマかいな?。こないだ横柄な代行医師にムカついて以来、この病院への猜疑心が強い。でも事務員は美人揃い。

午後はしーシュのリハ。古いレパートリィを思ひ出したりして、なんか音で遊んだやうなリハだった。その後しーなさんを仕事先まで送る。忙しいしーなさんに対して、ワシは申し訳ないくらいヒマなので。

ヒマなので、正月以降書いてなかった日記(公開用でないヤツ)をまとめて書き上げる。1時間くらいかかっちまった。手も痛くなっちまったぃ。ヒマなので餃子を作った。

15日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

確定申告の準備にかかる。なんとまー稼いでないコトよ。年々収入が減ってゐるな。いよいよバイトでもせなイカンかねぇ・・・。

考えどこに入ってゐるのかもしれんな、ワシの人生。

16日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

最近の若いやつは・・・と一括りにしてはイカンと思ふが、最近の若いやつは簡単に「折れる」。そして折れたら簡単に「逃げる」。弱い。負けん気が強いのが良い事ばかりではないが、あまりに弱すぎる。庇護(尻拭い)してくれるヒトが居なくなった時、どーするんだらう?。

DVD「ソーシャル・ネットワーク」観る。Facebookを創った男、の物語。まぁフィクションも入ってるのだらうが・・・。主人公の知能の高さと、それに反比例する精神の低さ、がオモロい。何かをクリエイトする(あるいはしたと思ってゐる)人種にありがちな、周囲のヒトに対する決定的な心配りの無さ。年収何億稼いでも、本当に好きな女性から「友人として承認」さえしてもらへない人生に、なにかの意味があるのかねぇ?。

ちなみにワシはfacebookはやってないのだが、「しーシュ」のはあるさうだ。しーなさんが作ってくれたらしひ。それによるとその中では結構ワシの話題が出るらしく、自分の居ない場所で自分が話題になってゐる、といふ事が妙におかしくて、それは悪くないかんぢ。なので、ワシはこのままfacebookはやらずにおきます。

17日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

不快な唄を聴いた。

放送禁止用語、といふよりは下品な名詞を歌詞の中にちりばめて唄う、と云ふヤツ。故中島らも氏の唄に「いいんだぜ」と云ふのがあり、それは意図的に放送禁止用語を並べてはゐるが、結局は『自分はそれを含めた全てを受け入れて愛そう』といふ根底の愛を感じる事ができる。

昨日聴いた唄には、それが全く感じられず、ただ未成熟な男のひとりよがり、にしか聴こえなんだ。それがまた確信犯的なモノを感じて、曲自体はそこそこに叙情的なのだが、とても不快だった。以前も旅の何処かで逢った唄うたいがそれ系の唄を唄ってゐた。さういふのを「飾らない言葉」とか評価するのだけは、勘弁してほしい。

なんかつまらぬ夜だったなぁ。

18日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

高校生の生徒が『もぅ僕もフレットレスだけでやって行こうと思ふのですが』と云ふ。そりゃあ良い事だと思ふが、大変なイバラの路だと思ふぜ、と答える。その歳からそれを覚悟して修行を積みゃあ、いいプレーヤーにはなるだらう。だがそれが「ベーシスト」として「正解」か?となれば・・・、ワシには軽々しく「応」とは答えられんな。ただ、フレットレスベースは素晴らしい楽器だ。その覚悟に見合うだけの価値はある、とだけ伝えた。

夜、てゆーか夜中は、ストリップ+舞踏+ベースの即興ユニット「乱葛」@koba。えーと6回目か7回目くらい・・・。これを宣伝すると弐割くらいのヒトが『ストリップ、って、あの『脱ぐ』ストリップ、ですか?』と訊く。ナニカの比喩かと思ふ人もゐるやうだ。本当のストリップです。全部脱ぎます(茜さんが)

例によってなーんにも決めずに始めて、頃合を見て終了に導いたら、やっぱり1時間ちょっとの内容だった。我ながら見事な時間配分(笑)。けふの内容は、ややサイケでダークなかんぢになった。前回の時はえらくコミカルになって楽しかったが、けふのもこれはこれでGood。お客さんはやや少なめだったけど、オモロかった。

けふの接続:ピッチシフタ→ディレイ→ループマシン1→ループマシン2。これ系では、ごくごくオーソドックスなセッティング。

お客さんの中に、昨年の今頃、広島駅前の広場で、タップダンスのりょうま少年と演ったパフォーマンスを見てくれてゐた御仁がゐて、声をかけて下さった。嬉しいねぇ。色々と出てみるモンですな。

セコい事せずに真面目に演ってりゃ、いつか良い事もあるか。

19日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

プチ遠征。お久しぶり、の呉市はRazzにて、日本唯一のガタム奏者久野まっは隆昭を迎える。広島からしーシュと、シタール奏者の佐久間泰三くんが参加。パンフを見てみた所、まっは君の今回のひとりツアー、各地の共演者の中でワシらだけがポップス系で、あとは全部名だたるインド音楽の専門家ばかり。ワシらでえぇの?ホンマに・・。

まっは君とは去年の春、お江戸で宿をお世話になって以来。再会を喜びつつリハなど。折角なのでしーシュのラインナップにガタム入れてもらふ事にす。「爪研ぎうた」に入ってもらった所、これが大当たりで、これをレコーディングしたかった!といふ・・・。もっと早めに取りかかってゐれば・・・といふ後悔はすでに遅く、かくなる上はライヴでの共演を楽しむ。泰三君のシタールにも入ってもらったりして、しーシュ久々の「えせニック爆発」であった。

泰三君はもぅけっこう長い付き合いになるが、どんどん上手くなってゐる。即興に対するアプローチにも力が出て来たし、なにより基本技術の発達が目覚ましい。前回共演したのが去年の3月なのだが、あの時と比べても格段の進歩。二人ともすごいなぁ、ホンマに。ちゃんと演んなきゃイカンなぁワシ・・・。

ライヴはしーシュ→レクチュア→インド古典→と進み、最後は4人で「されがまプロジェクト」としてセッション。ちょいと最後が決めきれなんだが、良いセッションだった。強いて云へばリハの方が良かったかな?(苦笑)。

良いイベントだった。

まっは君も泰三君も(同い年)、年齢の割になんか老成した雰囲気を持つ青年で、それでゐて碎けてゐる、といふ、まぁたいへん好ましい若者たちだ。広島のメンダーやカワちゃんも同じだが、かういふ面々と普通に一緒に演れてゐる、といふのはとても嬉しい。またどっかで逢おう。良い旅を。

彼らの清々しさにココロ洗われたかのやうに、雨上がりの夜景も綺麗だった。

20日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

昨日一昨日とあのやうにポジティヴに思ひはしたが、どーやらレギュラー仕事の方は、最悪の自体を迎えつつある様子。けふまた生徒の退会が告げられ、このまま行くとワシは年間通して「週休四日」といふ日々を送る事になる。カッコつけてる場合ぢゃなくなって来たな。神様Help me !である。

夜、専門学校の「ベース科卒業生親睦会」に行く。これはパイグに「今度飲みに行くか」と話した所、どーせなら学校出て頑張ってるやつら集めませんか?とパイグが云ひ、おぉさういやそんな事したことないな、と。で、呼びかけてみた。第壱期生から九期生まで、所在が分かるヤツが7人。結局ひとり欠席で6人が集まった。

これまた専門学校の卒業生がやってる居酒屋に歴代の生徒達が集まる。それぞれになんとなく接点はあるやうなのだが(せまい街なので)、初めて逢う顔ぶれもあり。話題に、と歴代の卒業生の遍歴を書き出して持ってったりした。壱期生なぞもぅ30歳。その分だけワシも歳をとってゐる訳で、まぁ、ね、といふかんぢ。でも久々に懐かしいヤツらの顔も見れて楽しかった。

誰の人生にも責任は持てない。が、生徒達の長い人生のうち、『あぁ、あんな大人もゐたなぁ』と思ふやうな存在であれたら良いな、と思ふ。


4週目

21日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

二日酔い。生徒と一緒に呑むと、やはり「過ぎる」パタンが多い。分かっちゃゐるのだがねぇ・・・。

さてけふは壱部で話題の新ユニット「てつ&シュウ」の初ライヴ。ここん処ナニかと付き合いのあるブルーズマン藤縄てつや、との本格的なデュオだ。てっちゃんは「広島に単身赴任中の大阪生まれの東京人」といふ変わったニッチ。仕事で広島にゐるだけなので、いつ帰ってってしまふか分からんのだが、まぁ広島にゐる間だけでも、なんかオモロい事が演れたらなぁ、との思ひからデュオ結成に至った。

しかし本日まで打ち合せもリハもせず、まぁ持ち寄ってなんか演ってみやう、といふユルいスタンス。まぁワシも20代前半まではR&B、ソウル、黒人音楽にはどっぷり漬かった身。このデュオではワシのさういふ面を出すつもりで・・・。したらお互い「憂歌団好き」といふ共通項がある事が分かり、方向性が見えたかんぢ。

楽しかったねぇ〜。久々にこんなの唄ったし演ったな。てっちゃんの関西ノリに、ワシがクールに水を注す、みたいなかんぢで、お客さんはあんまり入んなかったけど、たいへん良いライヴが出来た。てっちゃんの唄はやっぱりイイなぁ・・。

けふのワシはアクースティックベースをアンプ直。ライヴにえへくともループも持って来なんだのなんて、何年ぶりだらうか?。弦高を高くして、力任せにぼっこんぼっこん弾いた。あと、数曲でギターも弾いた。なんか最近、所謂「良いギター」も欲しくなってゐる。ん〜〜・・・・。

演目:Oh Yah !/sleepy blues/Stardust/夜の駱駝/買い物ブギ/ぷかぷか/シカゴ・バウンド/ヨイトマケの唄/しゃばだバ/夜明けの海ごっこ/Gのブギ・メドレー/what a wonderful warld

次はTrouble in mind(嫌んなった)とかも演ってみたいな。

22日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

けふはしーシュと、Hobo & Kingのカップリングによる「超熟ライヴ」。広島の中年男女ユニット二つを並べたイベント、だな。

アメリカン・ルーツ系の音楽を演るホボキン、と、えせニック歌謡、のワシら。まぁお互いのファンにどーいふ印象を残すかが楽しみ、てかんぢの。デュオ相手の組み換えや4人でのセッションも交え、まぁ楽しく演る。

最近のしーシュは、和装には変わりないが、しーなさんは「着物にブーツ」、ワシは「着物にハンチング帽」といふ出で立ちで演ってゐる。かういふ「ちょっとした違和感」てのは、良い。しかし、「着物にブーツ」てのを女性がやると「はいからさん」のやうで好ましい。しーなさんもたいへん良く似合ってゐる。が、男がこれをやると坂本龍馬になり、ただ「イタい」。ただでさえ、細身のワシは着物の着こなしが難しいのだ。今の処「所作」の色々で、かろうじて「着こなせて」はゐるやうであるが・・・。

「男の和装」は奥が深い。今「着流しの会」といふ同好会のメンバー登録してゐるワシである(笑)。

さてライヴですが、早いうちからソールドアウト、といふ噂を聞き、あんまり宣伝せなんだが、フタを開けて見ると、満員。どっちのファン、て云ふよりは『このふた組がジョイント演る事への興味』で見に来てくれた多かった様子。

けふのしーシュは割と珍しくゴリ押し系のノリで、近年の広島でのライヴの中では白眉の出来。結構はーはー云ふぐらい演った。ホボキンのファンにもウケたやうで良かった良かった。デュオ組み換えやセッションも上手い事行き、満員のお客さんも満足、の良いライヴだった。

かういふライヴを、ひとつひとつちゃんと真面目に演って行く、といふ事でしか、ワシらの未来は開けて来ないのだらう、と思ふ。改めて「ちゃんと」演って行こう、と思った。

23日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

壱週間ぶりの「通常営業」の月曜。

ヲーキング。専門学校。整体。昨日のギャラで色々買い物。映画観賞。料理。晩酌。

24日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

けふはしーシュでの「営業」。某富豪系集会のゲストで昭和歌謡を演奏す、といふもの。

当初話を聞いた時には「ライヴ」だと思ってゐたが、それはワシの勘違いだったやうだ。50人くらいの会食のゲスト。どんだけの人を「聴かせる」事ができるか、だな。直前にスタヂヲ入りしてレパートリィをチェック。男女半々の唄フィーチュアで演る。勿論、和装。

基本的には上品な出席者のパーティーだったが、まぁ添え物は添え物。みんな飲み喰ひ喋りに忙しく、2〜3人が耳を傾けて拍手もらへりゃOKてなかんぢ。

それでも曲によってはその度合いも異なり、途中からは、しーなvsワシによる「注目度合戦」を意識しはじめ(笑)、それはワシらにとっては良い刺激となって、しっかり演り切れた。結果、ワシの「バス・ストップ(平浩二)」と、しーなさんの「人形の家(弘田三枝子)」が、同率ぐらいで拍手度高し、で引き分け(笑)。ドサクサに紛れて「しゃばだバ(オリジナル)」を演ったりもした。

待遇もギャラも良く、CDも売れ、楽しい仕事だった。意外だったのは、歳を召した紳士方から『昭和歌謡もえぇがオールディーズは演ってくれんのか?』のやうな事を云はれたこと。今回は「昭和歌謡で」といふ内容で依頼されたので・・・。でも、さういふ事でしたら、次回からは用意しておきます。なんでも演りますぇ。

ただ、演奏中に話しかけるのはお止めくだされジェントルメン。

25日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

友人の御父上の訃報。なんとなく拡散を頼まれたのだが、ワシは本当にかういふ事に疎くて、拡めるべき処、の見極めが分からん。何となく躊躇してゐるうちに、別ルートから逆に情報が回って来て、情けないな、と云ふ気がす。46にもなって、ね。

京都に移住したワシらの妹分きむらあやこ嬢から、滋賀の女性デュオ「月下美人」の音源が送られて来た。ワシはしばらく前からこのデュオが凄く好きで、しかしすでに活動休止して久しく、音源も廃盤。なんとか入手できぬものか、と旅先のあちこちで網を張ってゐた処、あやこが見つけてくれたらしひ。なんと全作品、アルバム5枚!。嬉しいなー。ありがとねあやこ。

26日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

粉雪降りしきる中、葬儀に出席。葬式、といふは「故人を偲ぶ」意味もあるが、何より「遺された人」を元気づける為にある、と思ふ。ワシらは、これからも多くの人を見送るのだらう。そして多くの「遺された」人に、『心配ないよ』と語り続けるのだらうな。人生は持ち回りだ。どうか、安らかに。

フとたはむれに手にとった通販のカタログに、『必要なものは全てポケットに』といふ多機能ジャケットが出てゐる。用途に合わせたポケットが8ツも付いてゐる、といふ事らしひ。確かにツアーなんかに便利さうな・・・。オモロいのは、手帳、財布、ケータイ入れ、はまぁ普通として、「エコバッグ入れ」なる部分もあり、そのエコバッグは付属品、なんだって(笑)。

ただねぇ、デザインがちょいとダサいんよねぇ〜。これが今ふう、なんだらうけど・・・。

27日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

けふは大阪から徳田建さんを迎えるしーシュプリゼンツ。

建さんは昨年夏の短パンツアーで、ツテのツテで知った見ず知らずのワシらに、一宿一飯の世話をして下さったダンディーなおじさま。今回はギターのまじさんを伴ってのツアー。お迎えするに当たって、我らしーシュは勿論だが、もっと「異種間交流」のやうな形に出来ぬものか、と。そこで、世代的には建さんの「孫」に匹敵する専門学校の生徒らのユニットを誘ってみた。マカフェリギターと6弦ベースのデュオ「ザヴザと嘘つきデヴ」。

この組み合わせ、終わってみると大正解だった。

ユニット名は適当なヤツらだが、荒削りながら演奏力もある若手に刺激されて、ライヴ全体が良いイキオイを得たのは確か。建さん達も若者達のホットな演奏に惜しみない拍手を送る。お客さんからも「上手ぇな〜このコら」といふ声が上がってゐた。大いに盛り上がる。

それぞれが旅先でお世話になった人達に、恩を返して行く、といふ事で繋がってゐる我々のリンクである。そこに応えてくれた若手にホンマに感謝。お前達のリンクも、ここに繋がって行けるやうになれば良い、と思ふ。ありがとう。

メインホストを務めたワシらしーシュの演奏も、まぁ役割以上の仕事は果たせ、ひとまづは安堵。幅広い年齢層からの好評を聞き、建さんにとっても良いライヴであったのなら、嬉しい。建さんとウチらは4月に西日本4個所をまわるプチツアーも決定してゐる。次も良いリンクになれば、と切に願いながら、鉄板焼で打ち上げ。大役終えて大量の飯をガっつく若者らに、建さんが「お前らも旅をすれば良いよ」と語ってゐたのが印象的だった。

建さんお疲れ様でした。


5週目

28日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

月イチ営業、椎名まさ子と執事フライデー@オリエンタルホテル。

月末の土曜日、といふ事だからだらうか、いっぱいお客さんがゐた。中にひとりえらくファンキーなお爺さんがゐて、かぶりつきで聴いてくれる。リクエストもばんばん出して来て、まぁそれなりに嬉しいんだが、なんかえらく変なタイミングで拍手をするヒトで(苦笑)、こちらのタイミングを外されてやや困った。でもまぁ、この人が率先して拍手を送ってくれたお陰で、演奏の方もなかなか盛り上がった。

考えてみたら、今年最初のマンスリーだったな。去年の2月から始めたから、弐年めに入る事になる。

29日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

女房の誕生日(二日前)に仕事が入ってゐて、祝ってやれなんだので、けふは食事に連れてってやる。お久しぶり、の古市は「ちゃぶ家」。2年前まで近所に住んでゐたのでしょっちゅう来てゐたが、さすがに電車駅で3ツも離れてしまふと・・・・。まぁ懐かしく好ましい料理の数々を楽しんだ。

女房も立派に「中年女性」と云はれる年代に差し掛かって来た。お互い、これからはより健康に留意して生きて行かねば、ね。二日遅れだが誕生日おめでとう。

最近のワシは、酒の席には「焼いた秋刀魚」が壱匹あればそれで良い、といふ境地に達した。それと、まぁ「冷や奴」ぐらいかな?。本でも読みながら、この二品だけで居酒屋を楽しむ、といふレヂャーを、今度やってみやう。

30日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

しーシュのリハ。アルバムに参加してくれるミュージシャンに渡すデモを録音す。今回「書き下ろし」は無く、ライヴで演ってる曲ばかりなので、録りそのものはそれほど難儀せぬであらう。

なんとなくもっと「売れる」アルバムを作らんとイカンね、と思ふ。もしくはもっとアルバムが「売れる」努力をする・・・か。初回の「さぼん玉ホリデイ」もまだ完売に至ってない訳だし・・・。人気がない訳ではないが、我々はまだ「セールス」的に成功してゐるバンド、とは云へない、ね。

しかしまぁ「売る為」のみの為にCDを作るのか、と云へばさうではなく、ワシらのやうな活動をしてゐる音楽家にとって、アルバムはやはりナニか「記念碑」的な意味合いがない、とは云ひ切れない。だったらタダで配りゃえぇぢゃないか、との声もありさうだが、まぁそこはソレ。確かにすげ〜儲かってるなら、自主制作のCDなんぞ配って歩けりゃ良いのは云ふまでもない。だがそこはホレ。

その後、アルバムジャケット用の「衣装」を買いに行く。しーなさんはもう買ったらしひ。撮影日も決まった。かういふ事だけはスピーディなワシら。

31日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

非常勤と云へど、「学校のセンセイ」といふものに、やはり自分は向いてないな、と思った。

もぅ、答えはづいぶん前に出てゐるんだよなぁ。それもよく分かってゐる。


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