2月

1日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

2月になった。ライヴもツアーも多かったせいか、『壱月は去ぬる』といふ程には早く感じなんだ。むしろ長い壱月だったやうな気がす。しかしまぁそげなコトを云ってるうちに、いつの間にか春が来て夏が来て・・・みたいになるんだらうな、また。

雅言葉から詩のヒントが得られぬものか、と古語辞典やそのテのサイト相手に、半日煩悶す。歌詞は難産だが、言語の研究はオモロい。

夜は「うつせみ商会」最終公演の台本読み合わせ。なんや今回ワシにもけっこう台詞があって驚く。ワシなんぞに喋らせて大丈夫なんですかねぇ?。今のところまだ台本も未完成で、文字通り「先が読めない」。まぁ泣いても笑っても、うつせみ商会はこれでファイナルなので。良い舞台に出来たら良いが・・・。

2日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

サックスの藤井政美とレコーディングの打ち合せ。雪の降る中をわざわざワシの教室まで来てくれた。

逢うの自体が久しぶりなので、打ち合わせがてら色々話しもす。相変わらず楽観的なのか悲観的なのか、絶妙なバランスの男だ(笑)。彼に比ぶれば、ワシなどまだ子供の夢を見てゐる、といふかんぢ。改めて去年の今頃ふたりで演った、サイレント映画に生演奏を加える、といふ仕事の面白かった事、など話す。あぁいふクリエイティヴな仕事の場で、なんかえぇかんぢに出来れば良いんだがな、お互い。

レッスンが終わったあと、しばらくソロの練習。ベースの弾き語りを小壱時間、その後ギターの弾き語りも・・・。スタヂヲにアコギがなかったので、置いてある誰かのフェンダーのテレキャスタを使った。したらこれがなかなか良い。まぁテレキャスはエレキギターの中では、アコギのニュアンスに近い楽器だし・・・。むしろヘタなアコギより良い、といふか・・・。

ふぅん、テレキャスで弾き語り、てぇのもアリかな。

3日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

半日真面目に練習した、と云ふ壱日。昨日に引き続きテレキャスで弾き語りしてみたが、けふは昨日ほどにはえぇかんぢにならなんだ。おかし〜な。しかし飯休憩を挟んで練習したのなんざホンマに久しぶり。しかもソロで(笑)。

夜は、シバちゃんこと柴作伊佐雄率いるギターレンジャー・スペシャル版のライヴを見に行く。カフェ・マヌーシュといふ、その路のプロフェッショナルなユニットをゲストに招き、ジプシージャズの特集ライヴ。古い時代のノリの良いギターミュージックだ。ジャンゴとかさういふの・・・。予想してゐた以上に面白く、楽しいライヴだった。しーなさんがアコルディヲンとピアノで助っ人に入ってゐて、流石の存在感。華々しさを全部持ってってたな(笑)。

しかしまぁシバちゃんも厳しい道に進んだモンだ、と思ふ。すげー奥の深いジャンルだし、ブルーズやジャズ以上に「完成形」の出来上がってゐる音楽だ。その中で存在感を示して行くのは、並大抵の業ではないだらう。前にそのことで『ワシは一生この道を研究する』と語ってゐたが、その覚悟を程をとくと拝見した、と云ふかんぢのライヴだった。素晴らしい。

ワシもまだまだ頑張んなきゃな〜。うん。


2週目

4日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

生徒の卒業記念ライヴを観に行く。年によって色々だが、今年はザヴザの独り舞台、のやうだった(笑)。ベースは勿論、リードヴォーカルも取り、ステージ狭しと走り回り大暴れ。そんなザヴザを、周りがどー云ふかは知らんが、ワシは良いと思ふ。かういふ現場でひとりハジけ切って目立つ事を良しとせぬ向きもあらうが、プロ目指すやつがこんな場で突き抜けれんで、この後どーするの?って話しだよ。うむ。

そのザヴザに打ち上げを一緒に、と誘われたのだが、3時間ちかく待たねばならぬ、といふので流石に辞退させて頂いた。それにまぁ、けふみたいな打ち上げの席に、センセイが混じってオモロい事になったタメシはなく・・・・。若者同士で楽しむが良い。

ヤツらも卒業か・・・。早いモンだなしかし。

5日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

遂に始動、しーシュ3rdアルバム。まづはジャケットの撮影から(笑)。撮影はもちろん我ら専属カメラマンのチョッケンさん。

1stから、なんとな〜くストーリィ性(ワシとしーなさんのキャラ性)を持たせたかんぢのジャケをデザインして来たが、今回はさらに悪のり。もぅコスプレの世界である。見た人に「阿呆かこの二人は」と思って頂ければ本懐。チョッケンさんに絵コンテを渡し、衣装や設定を変え、あれこれ撮って頂く。まぁしーシュのジャケに関しては、しーなさんが美しく撮れてゐれば、ワシはどんな写りをしてゐても良いので・・・。だって男の写真なんざ見んでしょ?みんな。

だいたい思ひ描いた通りの絵が撮れて満足。あとは編集作業だな。

毎度仲々のアイディアで好評を頂いてゐるしーシュのジャケ(特に2ndは人気)であるが、デザイン原案はワシ、といふのは意外に知られてない。それどころか春駒のカシラなど、それまで誉めてゐたのにワシのデザインと知るや撤回する、といふ始末(笑)。元々漫画描いてたくらいだから、かういふ事は好きなのだ。

まぁジャケは良いのだ。問題は中身、だ。良いアルバムを作りたいもんだね。

6日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

なんとまぁ、3ヶ月にも渡る作曲スランプからようやく脱却の兆し見えて、なんとか新曲をひとつ書き上げる事が出来た。昔ほど寡作になる事を恐れてはおらぬが、やはりあんまり長い間アイディアが出ぬと、「遂に枯渇したか!?」とか考へてしまふ。ひとまづは、僅かながら泉は残ってゐた、と。

こないだしーシュのHPにおける新コンテンツ「Trivia」にて、『唄かベースかどーしてもどっちか選ばんと、となったらどっちを選ぶ?』といふ質問があり、迷った挙げ句、「今は、唄、かもしれん」と答えた。うん、今は何となくそんなかんぢ。まぁベース(あるいはナニかの楽器)弾きながら唄う、てぇのがワシのスタイルだから、どっちか選ぶ、てのはナイとは思ふが・・・。

な訳で(?)、チェット・ベイカーの唄う「My Funny Valentine」なんかホンマにカッコいいな、と思ふ訳であります。これと、ガーシュウィンの「Some one to watch over me」の弐曲を、今年は歌えるやうになりたいな、と。

7日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

専門学校、最後の授業。またひとつの世代を送り出すわけだ。途中から全然来なくなったヤツもゐるが、まぁそれも人生だ。好きに進むが良い。良き人生の旅を。

「うつせみ商会」ファイナル公演の台本「Sad mad spring love song」が上がって来た。読み合わせをしてみて、メンバー4人が「?」といふお話。あれこれ推測を巡らせ、あぁなるほどかういふ意味か!?と分かるまで弐回通しが必要だった。なんちゅー難解なストーリィか!。TVや映画ならいざ知らず、これを舞台----しかも演劇用舞台ではなくライヴハウスで----演るのか・・・・。はァ・・・大変な作業だな。頑張らねば。

こないだも書いたやうに、今回ワシにも台詞があり、しかもそれがこないだより増えてゐる、といふ・・・。この為の曲も書かなアカンし、しーシュのレコーディングや、各種ライヴ、春のツアーもある。学校は休みになったがヒマはなくなった、な。

8日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

その「Sad mad spring love song」用の曲を書く。台本に歌詞の大意(てゆーかほぼ完成した歌詞)が書いてあり、作れるんかいな?とか思ってゐたが、読んでアレコレ思ひを廻らせてゐると、フとメロディを掴む事が出来た。そのまま、なんとなく流れで曲の骨子が完成した。この流れが続くといいね。

その後、ソロ練習の為にスタヂヲ入り。ギターの弾き語りで、ライヴで演る可能性のある曲を、片っ端から演って行く。弐時間ぐらいすぐ経ってしまふなぁ。

名古屋の朋友てらしましんごは練習にカラオケボックスを使ふのださう。「8時間パック」とか云ふ格安のプランを利用し、昼の1:00から夜の8:00までぶっ続けでギター弾いたり、レコーディングしたりするんだって。すごいねぇ。なんて豊かで充実した暮らしだらう。

200年ぐらい前に、とあるバンドの練習に付き合った事があるが、あれもオモロかった。世代的にはワシよりひと回り上のお兄さん達(明るいポップロック系のバンド)だったが、彼らは、週末の夜、山あいの観光地みたいな処にあるコテージを借り切ってゐた。そこに機材を持ち込み、セッティングし、飯喰ったりしながら、朝までかけて「壱曲」を練り上げ、完成させて行くのだ。まだ高校生だったワシは、その、ただのコード譜でしかなかったモノが、様々なアレンジを施され、朝方にはちゃんとした「ロックバンドの曲」になって行く姿に感動したものだ。

あれが、彼らの「日常的な」練習風景だったのか、それとも「ちょっとしたイベント」だったのか、は分からん。が、「イイな〜」と思った。羨ましい、と云ふか、ステージの違いを見た、と云ふか・・・。時代、っちゃ時代、だね。さういや一昔前はレンタルスタヂヲにも「オールナイト・パック(0:00〜6:00)」て格安のシステムがあったなぁ。

今もさういふリハを演ってる人達ってゐるんだらうか?。

あぁいふ頃に比べたら、自分も含めて、音楽が随分「個人的」な作業になって来てゐるな、といふ気がせぬでもないね。

9日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

けふはしーシュあるいはソロ用の曲を書く。どーやらスランプは脱却できた・・・のかね?。

とは云へ、スランプの脱却期てのは、「スランプだ」と思ってゐた時間に頭の中で練られてゐたモノが、具体的な形になって出てくる、だけのやうな気もす。さうして見れば「曲が出来ない時」ってーのも、ぢつは「曲を作って」ゐるのだらうね。

けふもスタヂヲ入りして、ベース弾き語りを壱時間ほど練習。なんか最近、これに飽きてゐる自分を感じる。演っててもあんまりノれない。うん、やはり今年は「唄」をもう少しちゃんと追求してみるべきなのかね?。ノれないのは、さういふサインだと思ふ事にしやう。

10日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

居酒屋「椎修」開店(笑)。

これはもともと、いつもお世話になってゐるフライングキッズのママ、まみこサンが、ほぼ365日休む間がない、と。でワシらがバイトしてまみこサンを休ませてあげぬか?と。でどーせならその時は店を好きにコーディネートさせてもらへぬか?と。ぢゃあ、通常営業のフラキズでは出さぬ料理も出して、なをかつライヴも演って、と。ワシらは「自分らの手料理でお客をもてなす」といふライヴは、もう何度か演ってゐる。それの拡張版、てゆーか縮小版、てゆーか。

さういふ話しなのだ。

しーなさんが小鉢に盛るかんぢのを5品、ワシがその場で調理するものを2品、準備。ラフな前掛けを着け、いっぱしのマスターとママ気取りで、いざオープン。初めての試みなのでどーなるか予測がつかなんだが、開店と同時にぼちぼち人が集まりはじめる。そのうち注文もどんどん出る。なかなか忙しい。使い慣れぬ台所は、食材の置き場所ひとつ決めるのも難しいが、なんとか頑張った。

けふはコンビーフと春キャベツのパスタ、と高菜焼飯、を。パスタはさておき、焼飯はちょいと微妙だったかな?。みな美味いと云ってはくれたが・・・。乾麺ではなく生のパスタを使った事で、調理時間を大幅に短縮できたのはGood。

肝心のライヴの方がかなりグダグダになってしまひ、反省。でも、とりあへず19時〜23時までの間を、しーシュの「場」として提供して、それを楽しんでもらへたのはポジティヴに受け止めやう。かういふのは弐回目からが真価、なのだしね。次回は2月24日です。

しかしまぁ、少人数のスタッフで、酒と料理を両方出す、と云ふ事の大変さを改めて実感。KOBAのボムくんとか、よくやってるよなぁ。


3週目

11日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

しーシュ3rdアルバム、いよいよレコーディング開始。けふの処はまづゲストミュージシャン第壱段。滋賀から呼び寄せた怪人山田さとし(ケーナ、トラムペット)をフィーチャーして。さとし氏は昨日から前入りしており、昨夜の居酒屋椎修にも遊びに来てくれてゐた。朝、泊まってゐるネットカフェまで迎えに行き、スタヂヲへ。場所は、我が旧友数井政彦が仕切るセントルイズ・スタヂヲ。

セントルイズは、懐かしやのオルカ団2ndを録音した場所。おそらく広島で一番贅沢な機材を揃えたスタヂヲだ。アコギで仮唄→ベースとピアノ→さとし氏のケーナ→ギター→パーカッション→本唄→コーラス、と順調に進み、急遽さとし氏にはトラムペットも吹いてもらふ。この壱曲に関しては、もうけふで仕上げる。本唄もワンテイクオッケー。うん。幸先良ささうな滑り出しだ。

けふは、せっかく滋賀から来てもらって録音だけ、てのはしのびない、といふ事で、さとし氏にはライヴも付き合ってもらふ。「西南幻想」と銘打った、しーシュではなく椎名まさ子、梶山シュウのバラ売りに、+山田さとし、といふライヴ。会場はふらんす座。

ほとんど何も決めぬまま、まづはワシのソロからスタート→シュウ&さとしセッション→さとし氏のソロ(ケーナのソロ!)→しーなさんのソロ→しーな&さとしセッション→しーな&シュウセッション→三人でのセッション、と進み、まぁハッピーでたまらん!といふライヴではなかった(笑)が、「西南幻想」といふ名にふさはしい幻想的なイベントにはなったのではないか?と思ふ。

お客さんは多くはなかったが、こんな非ポピュラリティな音楽を真剣に聴き入るタイプの人達で、かなり高評価を頂く。

打ち上げでは、熱燗(寒い日だった)を呑りながら『毎日こんな暮らしが出来たらねぇ』といふ処で三人が深く同調。ホンマにねぇ。好きな音楽を、創り、演り、録り、活くる、といふ暮らし・・・。我々だけではなく、およそココロある音楽家の全てが望む人生だらうねぇ。が、しかし、なかなか思ひ通りに行かぬ人生こそが、ニンゲンに深みを与えるのだらう。それもまた人生だ。

遠い所から赴いてくれたさとし氏に感謝。また旅の何処かで逢おう。

12日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

けふは「休憩」の壱日。昨日置いて帰った車を取りに行き、買い物して、あとは静養。ベースも弾かず、ギターも弾かず、ただ映画見て本を読む。

これもまた人生と音楽に深みを与えるもの、と信じてゐる。

13日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

レコーディング第弐段。いよいよ本格的に各曲を録って行く。

ワシは一般的にライヴ派、パフォーマンス系のミュージシャンと思はれる事が多く、実際それは間違ってもおらぬが、ぢつはレコーディングもたいへん得意なのです。自分が思ひ描く唄の世界に、声や楽器を駆使して近付けて行く作業は、とても楽しい。カズイの素晴らしい録音手腕にも煽られ、さくさくとたいへん良いペェスで進んだ。

電気ベースの他にアクースティックベース、ギター、各種タイコも操る。ほとんど休みなしに11:00〜18:00まで。メンバーが多いバンドなら、他のパートの録り時間に漫画を読みふける(セントルイズスタヂヲには漫画が沢山置いてあるのだ)のが娯楽なのだが、流石にデュオではそのヒマはなし。てゆーかワシはしーシュのプロデューサーでもあるので、そげな怠慢な思ひで如何にすか!といふ処だ、な。

しーなさんからクロマティック・ハーモニカをもらった。のを吹きながら歩いて帰った。

14日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

レコーディング第参段。けふはゲスト・ミュージシャンの録音に充てる。

その前にバックトラックを9割方は完成に近付けておく。けふはベースにはほとんど触らんかったが、昨日にもまして色んな打楽器を演奏した。スルド、コンガ、ボンゴ、パンディロ、ダラブッカ、カシシ、ブラシドラムまで・・・。カズイ&しーな両名から『上手いな〜』とお誉めいただく。

まぁしかし、かういふ小器用な個性って、現代の音楽の世界ではほとんど必要とされてないのだらうな、と思ふ。人数雇うよりギャラが浮いて良いと思ふんですがネ〜・・・。

サックスに藤井政美、二胡に竹内ふみの、スライドギターに藤縄てつや、とゲストの録音も快調。みんな曲数が少ないにも関わらず、きっちりと良い仕事をしてくれて感謝。これでバックトラックは、ほぼ完成。あとは唄入れ、である。なんつってもワシらは「唄のユニット」なのだから、そこを落とさぬやうにせねば、ね。

土曜日から始めて、休憩の日曜を挟んで4日間。たいへん充実した「音楽時間」を過ごせた日々だった。

ホンマかういふ暮らしが毎日出来たら・・・・・、ねぇ(苦笑)。

15日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

「音楽人生」のイキオイを駆って創作活動。うつせみ商会でミミが唄う曲を書く。2時間ぐらいで完成。オー、えぇ調子ぢゃないですか。

個人的なネタ用に、日本の古いポップスを色々調べる。チャゲあす、の1stとか2ndが出て来て、高校時代に聴き込んだだけあってよぅ憶えてゐる。しかし、その楽曲やアレンジの、ぢつに「えせニック」な事に今さらながら気付いた。3rdなんざバックバンドの充実も含めてホンマに「何でもあり」てかんぢだし・・・。まぁ考えてみりゃ、彼らの最初のスマッシュヒットとなった「万里の河」なんざ、えせニックそのものだし、ねぇ。

意外にチャラい売れ方をしてしまったが、1stの頃から唄間に短いインストを入れたり、とアーティスティックな指向はあったのだよなぁ。ディスカバー・チャゲあす、てなかんぢです。カヴァーとかしてみやうかねぇ。

16日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

昼間になんとか1.5時間ほど空きを作り、スタヂヲ入りして明日のソロのリハ、てゆーか練習をす。

レッスンの合間にベースの練習をせんとすが、なんやかや結局時間が取れず、そのままうつせみ商会のリハへ。完成した曲をミミとしーなさんに提示して唄ってもらひ、キィの確認。その後、台本を3回通す。途中、休憩を挿みはしたが、終わってみると0時過ぎ。

は〜〜〜〜〜けっこう疲れました。でも明日はソロ。

17日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

で、「低温風雪注意報」なるモノが出る、ソロの日(苦笑)。

日中は家にゐて、仕事用のコピーなどしてゐたが、どんどん冷え込んで来てゐるのが分かる。日が暮れる頃には・・・・・、まぁね。リハ中、窓の外をちらほらと雪が舞うのも見ゆ。リハから本番までの間、再来週に迫ったテーさん達とのライヴの宣伝材料を各所に配りに行く。どっぷりと寒い。しかし、この寒波の中、超ミニのタイトスタート&生脚で闊歩してゐる娘も見ゆ。素晴らしい。

さてライヴ。たいへん寂しい客入りではあったが、これが近年稀に見る親密なライヴとなり、100人ぐらい入ってゐるやうな錯覚に陥ってしまふやうな良いライヴだった。もぅ、なんの小細工もせず、ただ低音調弦したギター壱本で、ひたすら弾き語った。書き出してゐたレパートリィに加え、思ひつくまま、話の流れのままに演って、シメて21曲。ヘヴィゲージの弦を張ってゐたが、手指も喉も問題なし。4年後には50曲唄おうとしてゐるのだ。21曲でどーにかなってゐてはイカン。

ひとつ思った事。

ワシはたいていの場合、目を瞑って唄うやうだ。で、世を見渡してみて、『ウケる』ライヴを演る人は目を瞑らない人が多い。特にちーさな会場の場合、お客さんひとりひとりの顔をしっかり見ながら唄う人が「ウケて」ゐる。うーむ、越えねばならぬ壁なのかもしれんねぇ。


4週目

18日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

けふは「なにわのてつ」こと藤縄てつやのライヴに参入。

対バンはアメリカ人唄うたいを含むアメリカン・ロックを演るアマチュアトリオ。「さすがに英語上手いな〜」と、てっちゃん。まぁ冗談はさておき、3声ハーモニィを随所で聴かせ、なかなかのユニットであった。ちょいと同じやうな曲が多過ぎて、後半間延びしてしまったのは残念。

ワシらは直前の打ち合せだけで本番。かういふシチュエーションにはとにかく強いワシ。けふはアコベでなく「カラス」だったが、お構いなしに弾きまくった。てっちゃんの唄やギターはやはり大したモンで、客を巻き込んでのMCもお見事。最前列に仏頂面で座ってる外人相手にも、容赦なしの「いじり」をかます。終演後『アイツら以外にはウケとったからえぇやろ?』と(笑)。

次回からは駄洒落を含むネタがワシにも課せられる、らしひ。こんなMC下手にやらせて大丈夫かよ?。

ちょっと立ち寄って弾いた、といふかんぢにしては、意外なほど楽しくてオモロいライヴだった。結構遅くなったのでバスがない。ので歩いて帰ったが、恐ろしい寒さ。1時間近くけっこうな早足で歩いたが、全く身体が温もらぬ。よく考えてみたら晩飯を喰ってなかった。八甲田山か!?。

19日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

さすがに遅寝。が、久しぶりによぉく晴れてゐるやうだ。

ので、カワちゃんメンダーらが出てゐるらしひ「千田わっしょい祭」に遊びに行ってみる事にした。チャリで40分。素晴らしく晴れ渡ってゐるが、これがまた寒い。まぁこの季節こんだけ晴れたら、間違いなく放射冷却現象は起こる訳で、そら寒いわな。会場に着いて即、アツイ烏龍茶で暖を取る。てっちゃんも遊びに来てゐる。おや昨日はどーも、とか云ひながら・・・。

腰をイワしてしまったらしひカワちゃんは、しーなさんとのデュオ「天晴さん」で登場。相変わらずすげぇグダグダなライヴだった(笑)。その後メンダー率いるJAMA-zも出る。鍵盤&打楽器担当のてぃもしぃが見せるジャグリングの妙技に拍手喝采。この男これで音大の学生、といふのだからホンマに変わってゐる。

最後はJAMA-z&天晴さん、に客のワシらも混じっての大セッション大会。ワシはダラブッカを叩きまくった。やっぱり楽しいなこのイベント。季節の良い時にしーシュで出たいなぁ。ワシらが出る時って大概、ものすご寒いかものすご暑いか、雨か、といふかんぢなので・・・。

一旦解散。夜は再びしーなさんと合流して椎名&フライデー@オリエンタルホテル。日曜日と云ふ事でラウンヂにゐるお客は少ない。折角なので、と新曲を演ったりいつも唄ってるヤツをインストで演ってみたり、と色々実験す。奥の席でひとりでナニカ喋ってる外国人がゐて、『気味悪いな』と思ってゐたが、どーやらラシらのライヴを、U-streamで配信かなんかしてた模様。

聞けばドイツ人らしひ。てことはドイツのどっかでワシらのライヴが流れてた・・・て訳か。気に入ったダレかが「このデュオをドイツに呼ぼう!」みたいな話にならぬかね?。

20日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

けふも良く晴れてゐる。昨日ほどには寒くもない。アルバム用のジャケットやライナーノーツ、のデータCDを持って、古巣「株式会社:文華堂」に行く。

何度でも書くが、ここは大卒後のワシがたった半年間だけ、人生で唯一期間、正規の社員としてサラリーマンをさせてもらった会社(印刷、デザイン、印章、その他)。若気の至りで逃げるやうに退社したものの、かうして今もおつきあいさせて頂き、しーシュやソロのジャケットは毎回ここに依頼してゐる。H主任、T主任、みんな元気さうである。

午後からはうつせみ商会の作曲。ノルマであった最後の壱曲が、とりあへず完成。昨日けふとよくチャリで走った。

21日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

リッキー・リー・ジョーンズの2010年のライヴDVDを観る。自身のギター&唄の他は、電気ベース&パーカス、のトリオ編成。これが最高に素晴らしい。新旧取り混ぜた曲構成。独特の美貌はさすがに年を経て、立派なおばあちゃんになってゐるが、声の艶っぽさは全盛期のまま。微妙に上手いギターを軽々と弾きながら、淡々と、本当にシムプルにステージが進行する。MCの時以外は、あんまり客の方も見ない。

ボーナストラックには、延々と展開する即興演奏も収められ、いやこれは素晴らしいライヴDVDだね。

ベーシストがまた良い。絶妙なスペース感覚、てのか?、えへくとやら使って色々変わったことを演ってる割に、シムプルさを強く感じる。顔だちはアジア系だな。ジョーイ・マランバ・・・全然知らぬ人だが、此所数年はづっとリッキーのユニットで演ってるやうだ。久々にオモロいベーシスト。

会場がまた素晴らしい。スウェーデンはストックホルムの、バーンズ・サロンガーといふ場所のやうだ。すごく良いかんぢのホール。1886年築から部分的な改装以外は当時のままの建物らしひ。調べてみると、ホテルであり、リストランテであり、エンターテイメントホールである、といふ・・・。さすが北欧、といふか、歴史的建造物としてちゃんと保存しながらも、其処から発信されるのは当代風の芸術。いいなぁ・・・。「国」の精神的な「成熟度」を感じずにはおれぬね。

演ってみたいなぁ、かういふ処で・・・。

22日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

いくつかの新プロジェクトが、同時に発動しはじめた。のの初リハがふたつ。

まづはワシと同郷の、素晴らしいピアニスト渋谷次さんの自宅スタヂヲにて。次さんと一緒に演奏するのは、かつて存在したハラシャといふユニットでの共演以来。かれこれもう10年以上ぶりとなるねぇ。けふの処は「どんなのを演るか」とか、「どーいふアレンジで演るか」を試しながら、色々と音を出してみるかんぢ。次さん、相変わらず現代音楽とジャズがミックスされたやうな独特のピアノで、やっぱりオモロい。楽しいことが出来さうである。

そいからレッスンを少しやり、今度はダンサーの高橋さいことのプロジェクトのリハ、とゆーか打ち合わせに。仕掛人はTIPの姫石ミミで、割と長期に渡るスパンで進む計画らしひ。これもなかなかオモロい事になりさう。

しーシュのツアー、うつせみ商会、新プロジェクト、などが同時進行してゐて、3月のスケヂュールがえらい事になって来はじめた。まぁ頑張りませう。

23日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

レッスン→うつせみ商会のリハ。移動しては弾いてまた移動して、の日々が続いてゐるし、しばらく続きさうだ。パフォーマンスを中心に仕事をして行く、といふのは、毎日こんな日々を過ごす事、なのだらうな。拠点を決めず、動き続ける。しかしリハばかりといふのは、ナンとも効率が良くないですな。

部屋の模様替えでもするか。

24日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

弐回目の「居酒屋椎修」の日。

その前にしーなさんと(株)文華堂に寄り、アルバムジャケットの校正作業をす。文華堂のH主任(ギター弾きでもある)、何も指定してないのに、ほぼ思惑通りのレイアウトに仕上げてくれてゐて、素晴らしい。やはりこのテの事って、ひとつ処と長いお付き合いの上で作って行く、といふ作業に勝るものはないね、と思ふ。完成が楽しみだ。

けふの居酒屋椎修、ワシは例によってパスタと、さば・ダ・えせニックを準備。色んな作業にもなんとなく慣れた感はあれど、けふはそれを上回るお客さんの入りで、厨房てんてこ舞い。友人が来てくれてゐても一言も話せないほど忙しい。ひたすらパスタを茹で、フライパンを揺すり、ソースを炒める。小鉢担当のしーなさんも大忙し。結局、準備した食材は全部出て、冷蔵庫のありモノで「お任せ」を作る始末。

それでもライヴタイムはなかなか盛り上がったし、飛び入りもいっぱいあってワシらも楽しめた。たいへん疲れたけど、良いライヴ、良いイベントだった、と思ふ。

弐回目にして、お客さんの方も『あぁこの二人はかういふ風にしたいのか』といふのが分かってくれたかんぢ。良い形で継続して行けたらな、と思ふ。料理作ってお客を捌いてライヴもして、といふはなかなか大変だが、これもワシらにしか出来ぬ芸当、といふ事でしーシュますます特化するデュオ、であります。次回は3月23日。今度は菜の花パスタぐらい作ろうかね。

季節に合わせた料理を作り楽しむがごとく、音楽もそのやうにして行けたらな、と思ふのだ。


4週目

25日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

飛騨古川への遠征を兼ねて、名古屋までてらしましんごのライヴを観に行く。彼が最近組んだデュオユニット「しんごとひでこ」のライヴが名古屋である、と聞いた時点で何となく「観に行こうかな」と思ってゐた処、タイミング良く飛騨への遠征が決まったので、これは丁度良い!とばかりに。どーせなら本人には知らせずに、サプライズの形で観戦しやうと思った訳だ。

こないだ山田さとし氏が広島に来た折にその話をした所、ちょうど彼もこの日程で名古屋にゐる事が判明し、面白さうなので俺も乗る、といふ事になり、では3人でサプライズ押しかけ、にしやう、と計画された。ワシとしーなさんはバス&JRで名古屋入り。ライヴの開演時間まで息を潜めて(?)、夜になってから会場のストレガへ。

周到な計画に乗り、サプライズは成功。大いに驚愕し焦るしんごと、その相方のひでこ女史の熱演を見守る。親のやうだ。

彼もやはり長年ひとりで活動して来た感性に、拡大の手段としての相方があり、その音楽の行く末は、今彼にとってとてつもない可能性を持って拡がってゐる事だらう。デュオとしてはまだ荒削りだが、これがこの先どう熟成して行くかが楽しみだ。いづれは彼らも旅をするやうになり、広島とかでも一緒にデュオ&デュオのライヴなぞ出来るやうになれば良いな、と思ふ。

会場のストレガは満員。しんごとの絡みで、何度かワシらを観てくれた人も多いやうで、色んな人に声をかけて頂いた。ワシらの足跡も、確実に名古屋に残ってゐる。唄旅を始めて7年が経つ。

26日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

さていよいよ飛騨古川への旅。りとるびれっじの谷口幸至朗さんから、常々『お前を紹介したい』と云ってもらってゐた町への、初遠征だ。しーシュとして、さらにWet Backのサポートメンバーとして、日本有数の豪雪地帯へ!。

名古屋からの遠征組はワシらを入れて総勢10名。弐台の車に分乗してひたすら北を目指す。中部地方の天気は穏やかに晴れてゐた。が、山あいに入り、トンネルをひとつ抜けるごとに北国の様相を呈しはじめる。そのうち真っ白な山並なども見え始め、いよいよ日本の屋根、北アルプス(飛騨山脈)の麓へと。

飛騨は「飛騨高山」が有名だが、今回ワシらが向かふのは「飛騨古川」。高山、よりさらに北。もうちょっと行けば富山県だ。ここに幸至朗さんと、もう何十年にも渡る付き合いが続く人々がゐる。その筆頭が幸至朗さんの親友、カツカツさんこと川端克彦さん。彼の店の名は「リトルビレッジjr(ジュニア)」。店の名前からも幸至朗さんへのリスペクトが感じられる。実際、町のあちこちで「おぉ!幸ちゃん!(幸至朗さんは友人からはかう呼ばれてゐる)」と一般の方々に声をかけられる光景を何度も見かけた。

ライヴが始まる頃には、狭くない店が超満員。幸至朗さんがステージに上がるだけでものすごい拍手と歓声が上がる。スゴいなぁ。

そもそもけふのライヴ自体が、今年壱月に名古屋で行なわれた谷口幸至朗還暦ライヴ「唄うたい」に来れなかった飛騨古川の人達の為、に催されたものであり、観客のほぼ全員が、幸至朗さんと彼の唄う唄にシビれてゐる人達なのだ。こんな素晴らしいライヴは、ちょっと他でお目にかかった事がない。こんな席に一緒に出演させてもらへる誇りと喜びを噛み締める。

ワシらは幸至朗さんオススメのオモロい奴ら、といふ事で3曲の演奏枠をもらひ、その後もづっとステージに常駐してWetbackの演奏をサポート&エンヂョイした。

2時間以上に渡るライヴは、大盛り上がりで終演。ラストにアンコールでひとりステージに上がった幸至朗さんが「この町で生まれて」といふ曲を唄う。今から10年以上前に古川で作った曲ださうだ。この唄を、店中の人が唄うのだ!。老いも、若きも!。

あの時の感動を書き記す事はワシには出来ない。すごい体験だった。

打ち上げも盛大に。ほとんどの人が帰らずにわいわい酒と会話を楽しんでゐる。ワシらは蕎麦湯で割った焼酎を呑んでゐたが、ほぼ壱本空ける(笑)。さらに河岸を変え、カツカツさん宅のリビングでコタツに入って二次会。幸至朗さんは当然だが、ワシらの音楽も高く評価されたやうで、本当に嬉しい。しーなさんと何度も『来れて良かったね』と云ひあった。

27日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

昨夜は町の人のお宅をゲストルームとして開放して頂き、てんでに雑魚寝した。厚めの布団を何枚か被って寝たのだが、布団から出てゐる部分がものすごく寒い。隣で寝てゐたパーカスの本多Taco坊さんが「アタマが寒い」と(笑)。ワシも「ピアスが冷たくて」目が覚めたのは初めて。枕元に置いたペットボトルの水が冷蔵庫で冷やしたやうにキンキンに・・・。

ちょいと散歩して(寒い)、再びカツカツさんちのリビングで寛ぐ。いまから20年前に幸至朗さんがここでレコーディングした時の写真など見せてもらひ、その付き合いの親密さを改めて実感。

家長カツカツさんは蕎麦職人。皆で店に移動し、そのお手前を皆で堪能。これまたちょっと他でお目にかかれないやうな美味い蕎麦だった。おみやも買い込み、ワシらは帰る。素晴らしい町と、人々と、絆、だった。

此所数日の寒波のゆるみで、町中は思ってゐたほどの積雪量ではなかったが、山あいを走るとそこはソレ、やはり相当な雪。だいたい、外気温平均が零下、てのぁ、少なくとも西日本ではあり得ない。ホンマに寒い所なのだな、と実感す。いやぁ日本もまだまだ広いです。

ワシらは深夜バスで広島へ。バス出発の時間まで、今回共に飛騨古川を旅した人達と寛ぎ、名残り惜しむ。近いうちにいつか、この人達を広島にも呼ばんといかんな、と思ふ。

バタバタした週末のプチ遠征ではあったが、忘れられぬ素晴らしいツアーとなった。

28日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

朝、広島に帰り着く。

旅帰りだが、けふは即興仲間、小倉の谷本仰さんとのデュオ。しーなさんも春駒のカシラとライヴ。デュオで旅から帰り、別々の仕事の場に行く、といふ姿はたいへんワシららしくてオモロいね、と話す。8:00頃帰宅。ひとまづフロを浴びて、まづは寝る(笑)。

昼前には起き出し、ライヴの準備。入り時間に合わせて、会場のOtisに入る。完全即興なのでリハ、と云ふよりはバランスチェックのみ。ワシもOtisではかなりデカいアンペグのベースアンプが使えるのが、たいへん嬉しい。このデカさだとヴォリゥムを上げずとも良い音が会場の奥まで響かせれる。

しかし谷本さん、つい壱週間前に左手の小指を結構ひどく打ったらしく、今も腫れてゐて痛いのださう。弦楽器弾き---ましてやヴィヲロン弾きにとって左手の指は生命線だ。大事なければ良いが・・・。とは云ってもライヴは休めぬ。因果なことである。

そのライヴはいつものやうに「ポップな即興」。ちょいとお客さんの反応が鈍くて演りにくかった(即興のライヴではお客さんのリアクションも好演の大きな要素)が、まぁ良い演奏は出来た。指の故障もなんのその、流石は谷本仰、でございました。

次はまた小倉で、かねぇ、と云ってワシは退散。しかし氷雨のやうな、てゆーか氷雨がびちゃびちゃ降りやがり、バス停に着くまでに八甲田山状態!。しかも運悪くすでに深夜バスの時間帯で、あと30分待たねばバスは来ぬ。さらに運悪くタクシーもなかなか通りかからず、結局ほぼズブ濡れの状態でかちかち震えながら帰宅。

ぢつはタクシーに乗るまで、降ってゐるのが氷雨----てゆーか霙(みぞれ)-----と分からず、どーりで寒かったハズだ、と。ケチらずにotisを出た時点でタクシーを拾えば良かった、と。

29日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

日々は流るる。

けふはしーシュアルバム大作戦。レコーディングとしては最後の工程、唄入れである。その前にちょいと完成度が低かった「爪研ぎうた」のベースソロをなんテイクか録り直す。朝イチすぐで指が動くかいな、と思ってゐたが、まぁそこそこのソロは取れてオッケー。

その後はそれぞれのソロ唄と、ハモ、コーラス、などを順繰りに録って行き、16:00前にはいちをう完了。あとはミックスダウンの作業だ。現時点ではかなりの水準のモノが録れたのではないかな、と思ふ。世界に出しても恥ずかしくないモノだらう、と。完成が楽しみだ。


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