5月

1日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

最近またギターの弾き語りを演ってゐる、のは御存知ね。

ワシのギターはヘヴィゲージを張ったのを全音下げ、つまり6弦開放がDになるやうに調弦してゐる。オヴェーションの性能の良いピックアップとも相まって、低音がゴーン、と良く響く。ホンマ云ふと5、6弦だけ1オクターブ下げて、完全にベースの音域がカヴァーできる調弦をしてみたいのだが、まづギター本体がもたんだらうなぁ。どーにか独りでベースとギター双方の領域を網羅できぬものか、と。

そんな事してたら、フェンダー日本から、懐かしの「ベース6」再発の知らせが。これ、復刻されるたんびに、買おうかどーしやうかいつも本気で悩むのだが、まだ買うに至った事は一度も無い。ん〜〜〜なんとなく、今演りたいことにいちばんマッチした楽器であるやうな気はするのだが・・・。ワシは「ベーシストが欲する6弦」ではなく、「ギター感覚で弾けるベース」に憧れてゐるのだ。

しかし、いちをうワシはベーシストで、ギターの感覚で弾くにはベース6はネックが細すぎて・・・とかいふ、結局買ったは良いが使えぬ、みたいな事になりさうなので買って無いのだ。安いモンでもないし・・・。てゆーか、この楽器のフォルムが好きではないのだ。結局は。

いっそのこと「6弦ベース」ではなく、「ワシ仕様のベース6」を特注しやうか、とも何度も考えたのだが、それも安くはつかぬだらうし・・・。

2日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

ローカルでない御当地ソング、といふヤツを作れぬものか、と。

例えば「津軽海峡冬景色」。此所まであからさまに地名が歌詞に入ってゐて、ローカル色を全く感じぬのは、石川さゆりの圧倒的歌唱力の為せる技、なのか?。いや、彼女が津軽の出身でないから、なのか?。では、憂歌団の「大阪ビッグリバーブルース」はどうか?。彼らも、結局今(当時)は大阪に住んでないから、なのか?。ぢゃあ「東京ラプソディ」は?。

何故「流川ランデヴー」と唄うとローカル、になるのか?。

そこを見極めたいのだ。

広島地方以外の方の為に:流川(ながれかわ)=広島のみならず、中国地方随一の歓楽街。正式には「流川通り」と云ひ、東側に併行して走る「薬研掘(やげんぼり)」通りに囲まれた一角が、広島市のいわゆる「夜の街」である。夜の顔としてづっとヤバい活気に満ちあふれてゐたが、最近ちょっと廃れてゐて、寂しい。

3日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

新興住宅地「こころ」にて、GWイベントの出し物のひとつとして、のソロ。かういふニッチでソロを演るのはたいへん珍しい。ようやくワシも「ひとりの唄うたい」として認められるやうになって来たのか・・・?。

良く晴れ渡り、風は強いが良い日和。お昼前の50分枠でギターを弾き語る。主催者側は、何年か前、某バンドのゲストとして同じイベントに出演した時のスタッフの方達であった。お久しぶりですゥ、とか云ひながら、和やかに本番を待つ。相変わらず全く緊張しない。いつも応援してくれるフライングキッズの常連客の皆さんがこぞって来てくれた処で、ライヴスタート。

あをぞらの下で、壱時間弱。アンコールも来て、全編気持ち良く演奏できた。流れのお客さんもちらほら。良いイベントだった。司会のおねーさんが『優しくて力強い唄声』と評してくだすった。次回から使わしてもらひますね。

昨日あのやうに思ひ、御当地ソング、とまでは行かぬが、ワシ的に広島の情景を唄った唄である「あじさい」を初めてソロで演る。これがけっこうウケた。ん〜〜〜〜、なるほどな、と。「ローカル」と云ふものを、もっと真面目に研究したい、と思った。

そしていづれは「流川ランデヴー」を唄うのだ(笑)。

4日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

北九州の即興仲間、谷本仰さんの本格的タンゴユニット「トリオ・ロス・ファンダンゴス」を見に行く。

結成13年のキャリアと、本場ブエノスアイレスでも認められた実力。特に、2週間で11本の本番をこなして来た、といふこたびのブエノスアイレス遠征は、このトリオにまた新しい風を吹かせてゐるやうだ。それほど回数を見てゐる訳でも無いが、それでもその変化ははっきりと感じる事ができた。揺らぎも疾走も、一糸乱れぬアンサンブル。前後半12曲づつアンコール含めシメて25曲!。流石!の演奏であった。

音楽的な発見としては、ワシらがごくフツーに「タンゴ」として見知ってゐるのは、「コンティネンタル・タンゴ」といふ種類で、谷本さんらが演ってゐる「アルゼンチン・タンゴ」がヨーロッパに渡って進化したもの、なのださう。リズムの解釈が微妙に違う。勿論、ピアソラの「リベル・タンゴ」のやうに、明解に確信的ポップなものもあるが・・・。前に谷本さんに宿をお世話になった時にも、色んな種類のタンゴを聴かせてもらった。なるほどなぁ、と思ふ。

以前、本格的にサルサを演ってゐる友人音楽家が、心無い人に『サルサって全部同じに聴こえる』と云はれ、その友人は少しも動じず『そりゃワシはその違いが解るまで聴き込んどるけぇよ』と返したのを憶えてゐる。カッコいいな、と思った。

ワシもさうありたい、ね。


2週目

5日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

りこが新曲を送って来た。歌詞とサビのメロディだけあったやつを預けてゐたもの。完成したやうだ。

それをMTRに録ってみる。リズムやテムポの指定がないのは「敢えて」だらう、と思ひ、ワシが思ふリズムで。なんとやや琉球音階である。ほほぅ。

りこは、一般的に「ジャズの人」として知られてゐる。しかし、かうして素材をかけ合わせて合作などしてみると、一目瞭然。ワシよりもはるかにポップな感性を持った音楽家であることが分かる。このポップ感覚が、やはりあれだけの人(仲間観客問わず)を集めるオーラに繋がるのだな。そもそも、彼女の場合、主題がもう歴然と「明るい」のだ(笑)。マイナーキィの曲であっても、ね。

りこに感謝。ちゃんと唄わんといかんな。

6日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

黄金週間が終わらうとしてゐる。近年稀に見るヒマな7日間であった。思はず広告の「バイト募集」のフライヤなぞ読んでしまふ。来たるべく行き詰まる未来の為に、ナンボか貯えてゐるのだが、今年の貧窮でそれが減るやうな事になれば、もぅ気取ってる場合ぢゃないので、バイトする。本気で料理修行するか?。

月明かりに照らされた凄絶に美しい路を、チャリでひた走る夢を見る。丘を越えるとそこには見事に地平線の果てまでの雪景色が拡がってゐた。夢判断:旅=焦り。夜=不安、死。雪=疎外感、孤独。

おぃおぃ(笑)。

その雪景色を写真に撮ろうとしてゐた。夢判断:カメラ=一方通行のコミュニケーション。

おぃ!。

7日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

黄金週間明ける。ワシは引き続き仕事なし。濃い焦りを感じて、かつてないくらい練習した。起こした譜面をCDに合わせて何回も弾く、といふやうな・・・。

合間に映画を見に行く。メンズデーなので。

「タイタンの逆襲」。前作「タイタンの戦い」で、半女神のイオ役が仲々エロくてエかったジェマ・アータートン(元ボンドガール)は何年か前に死んだ設定になってゐて、ちっ。そのせいでもないだらうが、まぁなんともつまんない映画だったな(苦笑)。CGは毎回スゴいのだが、そのスゴさに慣れた、てのかね?。巨神クロノスのシーンなぞ、確かに迫力はあるが、前回のクラーケンの出現シーンの方が上だな。

まぁはっきり云って、このテの映画って、CGが無けりゃ三流、とまでは云はぬが・・・てなシロモノがほとんどだけどね。ぢつは「タイタン〜」にするか「バトルシップ」にするか迷ったのだが、レヴーを読む限り、アレもなかなかシワさうなかんぢ。なんにせよメンズデー料金で良かった。

家に帰ってまた練習の続き。けふ壱日、今沢カゲロウのやうに練習してゐる。若い頃からづっとかうやってりゃカゲロウ君のやうになれたかも知れんが・・・。

8日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

久々の専門学校。まぁ少しは社会に属してゐる、といふ気にはなる。

連休ボケか暇ボケか、けふがミミリコのリハ日である事を失念してゐた。よく見ると手帳にもメモってゐるのに!である。ぐぬぉ失態!。ミミからちょっとした相談事のメールが無かったら、家に帰ってナゴんでる処だった。いかんなぁ、シャッと気を引き締めねば。

な訳で、リハ。渋谷次、姫石ミミ、りこ、といふ、またまた女性3名とワシ、によるコラボの企画。りこが書いてくれた今回の曲は、この企画用なのだ。りことミミ、ミミとワシ、次さんとミミ、りことワシ、などと色んな組み合わせがあってオモロい。今回は打楽器奏者が居らんので、ワシがリズムの要を担当するかんぢ。機械とか使って色々遊びます。

こないだ見た夢のかんぢを味わふべく、帰りに川沿いの街灯が無い路をチャリで走ってみる。残念ながら月は出てなかったが、それなりに美しく、風も気持ち良かった。

9日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

けふはなんかEL&Pみたいなキィボードロックトリオにゐて、スタジアムでライヴ演ってる夢を見た。なんか途中からベース弾かずにキィボードでソロ取ってたな。夢判断:舞台でスポットを浴びてゐる=信頼していた人からの裏切りの予兆。おぃ!!。

これはアレだな。ゆんべ風呂ん中で『ショルキィとベースを一緒にブラ下げてパフォーマンスしたら・・』と考へたから、だな。

急遽明日の夜、オリエンタルホテルにてソロで営業する事になった。出れなくなった若い歌手のトラ、ださう。ホホー、バァで歌手として演るのは15年ぶりくらいだらうか。20代後半には毎週演ってたなぁ・・・。懐かしいなぁ。ちょいと不安でもあり、楽しみでもあり、といふ・・・。

10日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

生徒の相談を受ける。演りたくない仕事(唄)を無理に押し付けられ、このままでは鬱病になりさうだ、と。経緯を聞いてみると完全な「パワハラ」。部下の心の痛みに耳を傾けれない人間に、人の上に立つ資格はない。『怖い人だけど相談できる』のが本当に良いリーダーだ。大した事ないヤツに限って、自分の世界では威張ってゐるのだ。自らをも顧みて思ふ。辞め辞め。辞めちまえ。

さて、若い歌手のトラで入るオリエンタルホテル。

22時〜と23時〜の2ステージで、ひとコマ30分。機材をセッティングして(自分でやる)、左手に演奏しながら見れるやうに時計もセット。かういふ場はMCをする訳でもなく、とにかく30分間音楽を切らさない事が最優先。チューニングの微調整も最小限で行なはねばならぬ。

これが結構キツい。場が場だけに、あまりアゲて歌い上げる曲を演るのもどーか、で、ほとんどの曲をチューニングを下げて唄ったのだが、低い声って喉にキツいのだ。それに、演ってみて分かる想像以上の30分の長さ・・・。30分なぞ、ライヴならば5〜6曲も演ればオーバーするくらいの枠だが、MCナシだと8曲も演る事になるのだな。同じやうな曲ばかりも出来ぬし・・・。スタンダード、懐メロ、オリジナル取り混ぜながら、なんとか演りきった。日頃と違う疲労感(苦笑)。

平日なのでお客さんはそれほど多くはなかったが、そこそこにウケて安堵。ホテル側からも『またピンでもお願いします』との事。良かった良かった。

にしてもまぁ、フライデーとしてワシが助っ人に入るまでは、あれをひとりで演ってた椎名まさ子の底力に、改めて敬服。しかも以前は20時、21時、22時、23時の4ステージで、1回40分の持ち時間だったのだ!。かういふ事を『営業仕事』と鼻で笑う輩も居るが、ぢゃあ演ってみなはれ、といふ処だな。

良い経験だった。まだまだワシも、精進。

11日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

けふは居酒屋椎修。早起きして「サバ・だ・えせニック」を仕込む。手を魚臭くして、まづは専門学校へ。昨年度の卒業生たちが遊びに来てゐた。元気にやってるやうだな。

一旦帰り、支度してからフライングキッズへ。料理を仕込み、リハを演って、体勢を整え、はい、オープン。

けふのお客さんは男性率&年齢層高め。みなさん良い食べっぷりで、どんどん料理や酒が出る。「オイルサーディンと茄子のパスタ」も好評。

けふのライヴテーマは「ふたりと名の付く名曲達」。タイトルに「ふたり」と付く、ことが条件だったが、意外にも少ないので、歌詞に「ふたり」といふ言葉があれば良しとす。予定では結婚を決めたカップルがふた組来る事になってたが、ひと組しか来ず。あらら。

演目は 闇夜の国から/亀の庭/うねり/Wonderful tonight/We are all alone/ブルーライトヨコハマ/ふたりの大阪/月に濡れたふたり/背中まで45分/京都慕情/バナナボート/ひつぢは意外と気が荒い。シメて12曲!。

ミュージシャン仲間やライヴハウス関係者も訪ねて来てくれた。『あんたら良い企画やってるねぇ』と云ってくれる。企画、調理、給仕、演奏、接客、全部をミュージシャンふたりでやるなど考えられない、と。大変さを理解してくれるのは嬉しいが、でもワシらも結構楽しんでますので、ね。

けふも良い居酒屋椎修であった。料理は全て完パケ。余りモノなく、手ブラで帰れる、と云ふ快挙。

あ、さぅさぅ・・・。オリエンタルホテルから正式に、ピンでもレギュラーで、といふお話。光栄である。慎んでお受けします。が、これから仲々大変やな。レパートリィ増やさねば、ね。


3週目

12日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

高三の時、チョー・ヨンピルにハマった事があり、その頃「雨のハイウェイ」といふ曲を作った。こないだフと思ひ出し、歌詞を手直しし、譜面を書いてみた。今聴いても(演っても)見事な「ド歌謡曲」で、笑ってしまふぐらい出来が良い。

しーシュのリハに持って行くとしーなさんにも大好評。たしか当時組んでたバンドの解散コンサートで、一度演っただけ。これで「雨のハイウェイ」はしーシュのレパートリィとして生まれ変わった。ぞ。しかし思ふに、高三でこれを書いたワシの勘違いぶりの凄いことよ。

夜は椎名まさ子&フライデー@オリエンタルホテル。けふは何故かお客さんの退席のタイミングが悪い形で重なり、10分かそこらの間、フロアに「客ゼロ」といふ事態が発生。これはこの仕事始まって以来初。普通このテの場所は、なんとなく入れ替わるモンなんだがね・・・。

「折角なので遊ぼう」と、しーなさんが立ち上がってピアノの周りを歩き回って唄ったりした。フロアマネージャーが出て来て一緒に踊ったりして、それはそれで楽しかった。

13日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

久しぶりにフタコブ・リコズのリハ。フタコブ〜は勿論、りこのオリジナルを演るのは「リコズトリオ」のアニバーサリィコンサート以来。新曲もあったりしたが、まぁ問題なく。半年ぶりに合わせるシバちゃんこと柴作伊佐雄のギターは、やはり唸らせる「旨さ」。ドラムレスを全くモノともしないトリオ。

リハはすぐ終わったが、その後、楽器への「装飾」に時間をかけて(笑)アレコレ。いちをうフタコブ〜は「ビヂュアル系」なので。「カラス」に蓮の花のカッティングシールを張り付けると、アラまぁえせニックなかんぢに・・・。

映画「ヒア・アフター」を見る。「来世」とか「死後」とかいふ意味らしひ。良い映画だった。監督がクリント・イーストウッドだといふのを後で知った。

14日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

しーなVSシュウの選曲の追い込み、てかんぢ。しーなさんは「勝負」の部分にえらいこだわっとられるやうだが、ワシは・・・。お客さんが見て楽しけりゃ良いよ。

デモテープのレコーディングも少々。ワシのMTRとワシの腕でどこまでの事ができるか分からんが、まぁ限定版のサービスCDとして出せるくらいの事は出来たらなぁ、と思ふ。けふのところはまづまづ。ウィンドスクリーン(マイクに呼気がかかるのを防ぐ装置)はティッシュで充分代用できる、と云ふ事が発覚(笑)。

夜はDVD「扉をたたく人」。良い映画なんだけど、どーにも落ち込む物語だ。悪い事をした訳でもないのに、理不尽な力に翻弄される未来。非寛容な社会と無慈悲な体制。圧倒的に無力な個人。考へてみればそんな話は、身近にもナンボでも転がってゐる。劇中、終始無気力で穏やかだった主人公が、『人間をこんな風に扱って良いのか!?』『あんな善良な人間を!』『我々はこんなに無力なのか!』と激昂するシーンに胸を打たれる。

何度も書くが『生き方なんか自由に選べる』なんて、嘘なのだ。

15日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

専門学校ひとコマ→弾き語りの練習→個人レッスンふたコマ→ミミとのリハ。すっかり手が痛くなっちまった。楽器弾いて手が痛くなる、て事が増えて来たなぁ。経年劣化。

マリアッチの伝統楽器「バホ・セスト」につひて調べてゐて、オモロいのを発見。姉弟なのかなんなのか、割と別嬪のアコルディヲン弾きの娘と、まだ子供、てかんぢの少年のデュオ。上手いのか下手なのか良く分からん演奏だが、楽しげで良い。女の子が別嬪&眼鏡さらに短パンなのが高評価。しかしホームヴィデヲの撮影たぁ云へ、演奏の途中で菓子喰うか?フツー(笑)。

ア、ちなみにバホ・セストてのは、バリトンギターが副弦になってるやうなヤツで、低音ではあるけどマリアッチではリズムギターのニッチ。これより低いパートは、あのギタロンが受け持つ。ワシのベースのスタイルでは、参考になるのはむしろギタロンよりバホ・セストかな、と思ったりしたので・・・・。

16日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

フタコブリコズ本番。

その前に、ヴィヲロンの竹内ふみのちゃんに「3時のあんた(ゲスト参加)」を進呈がてらデートす。ムッシムパネンといふケーキ屋にて、昼間ッからビール(ふみのちゃんはケーキ&珈琲)。音楽につひて、仕事につひて、生き方につひて、色々語り合ふ。ふみのちゃん含む祈り部のメンバー達は、それぞれ個性豊かで、話してるとたいへん楽しい。ちなみにふみのちゃんはワシと干支がひと回り違い。

楽しくデートした後、フタコブ〜の会場入り。すでに対バンの「赤鬼(赤木りえ、鬼武みゆき)」のお二人はリハ中。お久しぶりです、とか挨拶して、和やかにセッティング&チェック。りこが新曲を作って来てゐる。初見で新曲!。

半年ぶりのフタコブ〜オンステージ。まーぁ楽しく弾き倒した、てかんぢ。久々でもこの3人のアンサンブルはけっこう鉄壁で、ワシも近年稀に大暴れ。けふはヴァネッサではなくカラスを使ったのだが、これがこのテのプレイをすると結構歪むのだな。その歪み音がMAGMAみたいで思はずぶりぶり演ってしまった。前半、盛り上げまくって赤鬼に渡す、てかんぢだった。

続く赤鬼のライヴは、もうやはり流石、の。りえさんのフリュートは云はずもがなだが、鬼武さんのピアノがまた良い。強くはないが流れるやうなグルーヴでりえさんを走らせ、煽る。オリジナルもプログレのやうな現代音楽のやうな・・・。おまけに美形。やはり神様は不公平やな(笑)。

両バンドのセッションもオモロく、会場大盛り上がりの素晴らしいライヴだった。りこに感謝。りこ本人も、かういふオリジナルを演るライヴからは遠ざかってゐたらしひのだが、けふので何となくまた火が着いた、のやうな事を云ふ。うむ、また演りませう。

17日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

ぬ"〜〜〜昨日は暴れ過ぎたか・・・。打ち上げの酒より、肉体ダメージを受けてゐる、てかんぢか?。筋肉が、て云ふか全身が疲労してゐる。

けふは此所数週間の目玉である「しーなVSシュウ」。

デュオであるワシらが、ピン音楽家としての意地と誇りをかけて「対戦」するライヴ。といふ事で色々準備したりしたが、どーなんかねぇ?。スコアボードとかまで作ってあり、司会のてっちゃん(藤縄てつや)も衣装を用意するほど力を入れてる。カラーボールに「お題」を書き、まとめて入れた袋から任意に選びだしては、その演目を演る、といふ方式。ある程度準備はしてゐるが、何が来るのか分からん緊張感はキツい。

せいぜいが「対バン形式」と思ってゐたであらうお客さんも、完全な「対戦モード」にやや戸惑い気味。おまけにてっちゃんから「喋らずに演れ」といふ指令が出て、前半は相当殺伐とした雰囲気が会場に流れてしまった(苦笑)。しーなさんは本気で胃が痛くなってゐた模様。

ちなみにお題は、「ジャズ」「アニソン」「ラヴソング」「昭和ノスタルジィ」「時代劇」「映画音楽」「やさぐれ」「北の宿から」の8ツ。

MCを解禁した後半からは、場内もナゴみ、良いかんぢに。ワシは前半劣勢だったが、後半の「アニソン」と「北の宿から」の二つで巻き返し、結局僅差でワシの勝利。まぁ勝負はどっちでも良いが、なんか色々と品を選び、モノにする、といふ意味では、かなりのスキルアップに繋がった、といふ気はす。ライヴ自体も、最終的にはおおいに盛り上がって安堵。ア、ちなみにワシは今回、全編ギターで演りました。

打ち上げは「和平」的にナゴやかに(笑)。

ウチら、『なにを演っとんぢゃ?あの二人は』と思はれてゐる向きもあるだらう。だが、色々なライヴの形、音楽家のあり方、を試してゐる、といふ自負はある。その事への支持者が少なからず居てくれる事も自覚してゐる。好むと好まざるとに関わらず、もはやただ音楽を、良い唄を演る、といふ事だけでライヴ暮らしを続けて行く事は難しい。ライヴの付加価値・・・・それの善し悪しを問うても詮無いことだが、ワシらが結局音楽しか出来ない人間である以上、ライヴの場にナニカの働きかけをしてゆく他に路はないのだ。

進もう、友よ。

18日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

専門学校ふたコマ。今年の新入生6名は、特に技術に優れてゐる訳ではないが、全員なんとなくセンスが良いコらである。ラインの選び方が美しい。逆を云へば、もぅ少しハメを外せるヤツがゐても良いやうな気もする。なんにせよ、教え易い生徒達だ。

姫石ミミ率いる「着物団」のライヴに、黒染めの和装で出陣。なんか和装で行くとドリンク代がタダになるらしひ。丹前を着るかどーかで迷った末、結局着て行く。暑い。ちょいと歩いてると汗びっさり。ア”〜やはり丹前はやめるべきだったか。ライヴ会場も、暑い。その後の打ち上げ会場も暑かった。着物はさういふ「微調整」が効きにくいのが・・・。

さて「着物団」。ライヴは前回見た時よりちょいとテンションが低く、なんかいろいろ演り辛さうなかんぢ。その分順三さんのベースが際立ってゐて、流石、と思はしむる。例によって順三ヴォーカルコーナーがあり、またまた代行ベーシストとして指名される。「なにわ恋しぐれ」を壱曲弾く。楽しい。近々、順三さんともツインベースでなにか演ってみたいなぁ。

しかしこれもオモロいコンセプトで演ってるバンドではある。呉服屋さんのまわし者、と云ふ訳ではないが、かういふライヴに和装で来る、と云ふ事で和装に親しむきっかけにもなるだらう。もっと皆が自然に和装を楽しめるやうになれば良いと思ふ。ぢつはこの着物団とウチらしーシュが「和装バンド×2」といふ事で対バンをやる、といふ話が進行しつつある。メンバー同士仲良いし、実現したらオモロいね。

でもけふはやはり丹前は暑かった。


4週目

19日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

しーシュ@呉市花Club。個人的には付き合い長いけど、しーシュとして行くのはけふが初めて。

例によってしっかりしたポスタとフライヤを作ってくれて、店の前や出張営業してゐるデパァトなどにも貼ってくれてゐる。浮き名を流してゐるやうでこの誠実さ、が花Club良二さんの魅力なのだ。セクハラ発言のオンパレードなのに(笑)、協力者に女性が多い、てのもなんとなく納得できる。

さて、初の呉しーシュ。ウチらとしても初めての試みとして、休憩を入れずに全13曲+アンコール1曲ぶっ続けで演奏した。お客さんがダレたら、とか、お店の営業上、とか色々リスクは高いのだが・・・。結果として『え?そんなに演ったの?』といふ声がほとんどで、長さやダルみは感じさせず、90分続けて唄う事が出来たやうだ。呉はだいたいいつもイイかんぢで演れるのだが、けふもたいへん良いライヴだった。けふはどっちかってぇとしーなさんがメインの曲が多かった、のかな?。

呉には、ワシのソロを完コピで演奏してくれてゐる御夫婦がゐて、会場からづッと唄声が聴こえてゐたのは最高だった。さういふ人達にも恥じぬライヴを、演り続けねければならんね。進む。

けふの演目:月の路/梅雨の仙人掌/毬藻あります/亀の庭/ペンギンカフェで逢いませう/夢見るアンコウ/しゃばだバ/うねり/紫の狐/Dance/あじさい/ひつぢは意外と気が荒い/歳をとった鰐/ぎやまん。シメて14曲!。

20日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

ぬ"〜〜〜〜〜〜・・・。金曜日の「着物団」へは飛び入りだった、とは云へ、昨日で既に4ツライヴが続いてゐて、流石に蓄積される疲労。けふもぅ壱本。久々復活のPICO名物「ござしきなげせんライヴの会」だ。キアイ入れてかねば。

遠く滋賀から笛吹き怪人山田さとしが来る、といふ。事前に譜面がファクスで送られて来た。それ以外の事はなんも決めぬままに会場入り。ぼちぼちと人が集まりはじめ、定刻過ぎになんとな〜くライヴがスタート。けふは全部で7組が出演。お馴染みシタールたいぞうこと佐久間泰三くんのインド古典デュオが素晴らしかった。おそらく広島では唯一これができる二人だらう。是非とも頑張って続けて頂きたいねぇ。

ワシはさとし氏とデュオを弐曲と、しーなさんも入ってトリオで壱曲。そいからツンちゃんとのセッションで弐曲。近年珍しくすべて「ベース弾き」としての参加。早々と動画がアップされたやうなので、興味ある人はこちらを。カラスが割とマトモな音で鳴ってるなぁ。ワシにしては珍しく要らん事をせずに黙々と弾いてゐる。ビル・ラズウェルのやうで良い。

しーシュの夏ツアーで京都のホストをつとめて頂く事になってゐる、オイワカモリのオイワさんも来訪。飛び入りで唄って頂く。仕事で広島に来られてゐたツイデに、との事だったが、たいへん楽しんでもらへたやうで嬉しい。

終演後は、ござ敷きで寛ぎつつ・・・。

しかしまぁ、滋賀からフラリとやって来た、さとし氏のフットワークの軽さには敬服する。昼間仕事を持ってゐる人間としては、その軽さは異常とも云へるほどだ(笑)。ワシもかくあらねば、ね。お疲れでした。楽しかったな。

21日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

仕事がない、のはアレだが、週末に濃いライヴが続いた後の月曜休日、は正直嬉しい。日中は休む。

夕方から箏のトモちゃんこと木原朋子の古典純邦楽のコンサートを見に行く。いつもは現代曲のフィールドで活動してゐるし、ジャンルにも捕われてない、といふ印象が強いトモちゃん。彼女が正統派の古典を演る、といふのは、ぢつはワシも初めて観るのだ。

250人ぐらい入るホールがほぼ満員。その中を艶やかな着物姿でトモちゃん登場。初めて会った頃はきゃぴきゃぴの女子大生だったがなぁ、とか思ひながら、見る。古典の事はよく分からんのだが、地歌を唄うトモちゃんも初めて見る。退屈するかな?とか思ってたが、意外なほどオモロい。組唄、とか広島で見れる事は滅多にないさうで、まぁそこは(そこも)よく分からんのだが、淡々と変化に乏しい地味な節回しが、驚くほど心に来る。

あとでトモちゃんにそれを伝えたら、彼女がいちばん驚いてゐた(笑)。

凄いな、と思ったのは、フリュートの万代恵子さん。邦楽では、音域が近い、といふことで尺八の代用にフリュートが使われる事が多いらしひ。正月によく耳にする「春の海」は、箏とフリュートで演奏される事が多いが、元々は箏と尺八の合奏の為に書かれたものだ。たぁ云へ、平均律12音階にきっちり分けられたフリュートで、尺八の奥深い世界が・・・と思ってゐたら

なんと万代さんは、西洋楽器であるフリュートで、尺八独特のスリサゲ、スリアゲ、メリ、カリ、などを演ってのけた!。凄い!。尺八に似せた、のではなく、フリュートの奏法で尺八を真似た、といふ事がスゴいのだ。卓越した技術、といふはかういふ事を云ふのだな。

良いコンサートだった。

22日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

土曜日に企画されてゐたライヴが、集客が見込めないので中止、といふ事になった。情けなや・・・。

今回、こちらから持ちかけた企画ではなく、宣伝も集客もすべて会場側にお任せして、の事だったので、中止の決定にも納得。ただ自分の人気のNASAを痛感するのみ。

23日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

東京から兄貴分バンドBARAKAを迎える、もぅ何回目か・・のライヴ。

先輩として、友人として、ライバルとして、ワシの人生にもう欠かす事の出来ないコネクションとなったBARAKA。此所数年は、このライヴの為にユニットを組んだり、ソロで出たり、観客になったりしてゐたが、けふは久しぶりにしーシュでこれを迎え撃つ。もうひと組はシバちゃんのTouch of Grooove。開けてみれば、3ユニットともがそれぞれ全く違ったカラーを持ち、そのバランスが大変良いイベントとなった。

正統派フュージョン、てかんぢのTouch of 〜に引き続き、ワシらは30分枠で6曲。ほとんどMCをせずに淡々と演奏。しかしココロはけっこう燃えてゐた。けふ唯一の唄ものバンドとして、上手くお客さんにアッピール出来た様子。ちょいとKYだったが、CDもしっかり売れた。

JUKEといふややオサレな箱でBARAKAのハードロックが果たして・・・と、懸念してゐたが、そんなモノは杞憂に過ぎなんだ。揺るぎない存在感。圧倒的な演奏。まぁ考へてみれば、世界を旅して回ってる人達だ。会場の雰囲気に左右されてしまふやうなヤワなシロモノなどではない。お見それしやした!。

素晴らしいライヴだった。幹事のシバちゃんに感謝。

打ち上げでは瀬戸内の海の幸を楽しみながら、それぞれの話に花が咲く。BARAKAの3人は打ち上げでのカラーがだいたい決まってゐて、女性含んで下ネタギャグで盛り上がるイッセイさん、主に男同士で熱く語り会うマサキさん、静かに人生や音楽観を語るシンさん、とバラバラ(笑)。その姿はかえって3人の絆の強さを思はせ、あぁやはり素晴らしい仲間だな、と。

またお会いしませう。良い旅を。

24日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

ロゥラ・ラヴ(Laura love)といふ人を知る。

女性のベース弾き語りストのやうだが、アフリカンな恰好してアメリカのルーツミュージックを演る、といふ変わった人だ。電気ベースをスラップして、トラディショナルの「あの」かんぢを出すのだね。CDもいっぱい出てるみたい。アルバム聴く限りではフツーのカントリィのやうな・・・。時々「ンペっ」てのが入る。そのベース演奏も、特に素晴らしく上手い、て訳ではないが、なんかシノゴノ云はせぬ勢いがあって、かういふ人好きだな〜。

25日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

専門学校がナニヤラ行事で休み。ので、休み。日中は練習して過ごす。

明日のライヴの為の追い込みリハ用にスタヂヲを予約してゐたが、ライヴそのものがキャンセルとなり、まぁそれでも・・・とひとりリハす。9月に久々に東京で「地下室の会」ライヴに参加するので、それの演目を今から練習しておこう。

自分的にはいま、ソロの弾き語りにそれほど重きを置いておらず、むしろ他者とのカラミの中でいかに『ベース弾き語りスト』のアイデンティティが出せるか、を考へてゐるのだが、まぁ「ソロでやる」「ソロでやれる」といふ事に、重大な意味があるとも思ふので、そこは衰えぬやうにはしておきたい。

あと、この日曜日に、毎年恒例豊田勇造さんがOTISに来るのだが、いつも一緒に前座を努めてゐたカシラが欠場との報せ。セッションはまだしも、前座もひとりで演る事になんのかな?。まぁそれでも良いけどね。


5週目

26日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

例の、集客が見込めずライヴが中止になった日。ので、まんまオフである。

女房は魁皇関の断髪式を見る為にひとり上京。よってワシは週末の夜、久々のロンリーナイトとなった。でまぁこの際だから、のんびり「ひとりフィルムマラソン」でもせんと、箱ワインを買い、DVDも用意し、飯も作る準備を進めてゐた。すると友人(♀)から連絡があり、なんとけふのライヴに来るつもりで会場まで行ったらしひ。中止の告知が間に合わなんだのだね。あぁそれは申し訳ないね、と飲みに誘った。

結果的にまぁ、良い独り身の週末、となった。

27日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

久しぶりの独りの朝を迎え、あれこれ雑務をこなしてゐた処、なにやら頸に違和感。ぬっ!?これは・・?と思ってゐるうちにどんどん悪化してきて、結局昼前には立派な「頸ヘルニアン」になってゐた。ヤバいな、けふは豊田勇造さんとのライヴだと云ふのに・・・。

しかしまぁ何度か患ってゐるうちに、これが『痛み』を当面抑える以外の対処法はない事も知ってゐる。鎮痛剤を飲み湿布を貼って対処す。

てなかんぢで会場入り。壱年ぶりの勇造さんと対面。いつものやうに数曲で弾かせてもらふ。けふは春駒のカシラが居らぬので、前座もワシが独りで演る。この際なので、初めて勇造さんの前で勇造さんの唄を唄う、といふ挑戦。だいぶ前から暖めてゐた「はだしの唄うたい(CD『夢で会いたい』に収録)」を。インド大陸鉄道の中で、小銭をせびる代りに唄を聞かせる乞食の事を唄ったうた。同じ光景を観たことのある人間として、アレンジも歌詞も変え、唄った。

勇造さん、MCで『友達が、自分が作った唄を自分の前で唄ってくれる事ほど嬉しい事はない。ありがとうシュウちゃん』と云ふてくれる。

けふは此所数年の勇造ライヴでは、いちばんお客が少なかった。こんな事もあるんやな、と思ひつつ、演奏はしっかり熱く演りきった。結局ワシはセカンドステージの全てでベースを担当。カシラとのデュオでづっとレパートリィにしてゐた「走れアルマジロ」も演れて嬉しい。良いライヴだった。アンコールで、客席の真ん中まで来て、ノーマイクで唄われた「チャオプラヤ河に抱かれて」には感動!。

けふワシが演らせてもらった「はだしの唄うたい」と同様に、『作り手と同じ光景を見た』と云ふなにより大きな実証から、この唄をタイへの旅の経験があるしーなさんに唄ってほしい、と云ふ気がした。

勇造さん、今年もありがとうざいました。

28日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

バラフォン奏者ふじたよーこチャンと、ゆるゆるアフリカノスのリハを。

マナフォラ・アフリカ、といふ紙芝居とアフリカ音楽のデュオがゐて、その人達が広島で公演するのをワシらがサポートする。対バンは勿論、会場の設定や仕込みまでやる。アフリカン紙芝居、とはなかなか楽しさうだね。きっとアフリカが大好きな人達なのだらう。ワシら、てゆーかワシは全然アフリカンぢゃないけど、まぁえせニックとして助力させて頂きます。

昔から、友達によく『お前は意外とアフリカに行きさうで行かぬな』と云はれてゐる。

夜はシルクロード仲間の久保っチの沖縄移住記念壮行会をFar east loungeで。久保っチの沖縄好きは有名だが、そぉかぁ、遂に移住かぁ・・・。四六時中一緒にゐる訳ではないけど、大切な仲間がひとり広島から居なくなる。まぁ永久のお別れぢゃないし、と云ひながら、それでも寂しさは隠せない。まぁ、またすぐに会える。会いに行こう。

飲んだら唄わぬ、と云ふ頑固な信条を持つカシラも、流石にけふは解禁して、Far east loungeミニライヴとなる。余波をかってFar east壱年以上ぶりとなるライヴも決まった。うむ、良い夜だ。

29日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

具体的なナニカ、にではなく、どーしやうもなく「怒り」を感じてしまふ局面があり、それは『ちょっと待ってよ』といふ事柄に過ぎない。ただ一言「あなたはどうしたいですか?」と訊いてくれれば良いだけなのに、こちらの思惑をハナから無視する形で物事が進められるのを見ると、その怒りはやはり「個人」に向いてしまふ。そして個人を攻撃してしまふ。中学生の頃からなにも変わってない。いまだにマトモな人間になれない。

それでも音楽は停めてはいけない。

どれだけ自分に嫌気がさそうとも、ワシの音楽には罪はない。

30日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

しーシュのリハ。自分に「唄を唄う資格などあるのか?」とも思ふ。しかし、今唄わないと絶対に後悔するだらう。

唄を停めてはならない。

だが、その一方で、唄など捨てて、長いながい旅に出るべき時か、とも思ってゐる。

31日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

5月最後の日だ。こないだ年が明けた、と思ってゐたらもう折り返し、である。

ホンマになんにも待ってはくれぬね。

進もう。

犀の角のやうに、ただひとりでも。


6月へ