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1日(日)-----------------------------------------------------------------------------------
昨年の安芸吉田遠征では、打ち上げハシゴ酒してえらい目に遭ったので、今年はセーヴ。例によって「不思議ホテル」で気持ち良く目覚めたが、部屋ぢゅう蟻コだらけだった。壱階の部屋だからか?と思ったが、しーなさんの部屋はどーもないらしひ。どぅやら部屋飲みで開けた林檎ジュゥスにたかって来た模様。別に害は無いが、気持ち悪い。
けふは帰るだけ。晴れておれば途中の土師ダムスポーツランドで、青春の煩悶のやうに二人乗りチャリにでも乗って遊ぶか、と思ったが、雨。フツーに帰る事にする。
途中、こないだ庄原すけあくろぅで出会ったシンガーソングライター、山中章生さんがやっておられる喫茶店「いなだ」に寄る。章生さんで弐代目、といふ昭和のかほり漂うサ店。見れば此所にもピアノなぞ置いてあり、実際ライヴもしょっちゅう演っておられるさうだ。これぁまた此所にも来ないかんね、と云ひながら。
あとはフツーに帰途。渋滞にも巻き込まれず、昼過ぎには我が家へ。良い週末遠征だった。
2日(月)-----------------------------------------------------------------------------------
昼過ぎ、スタヂヲを2時間取り、唄い込みと録音を少々。帰宅してからは録音物を編集。併行して譜面書き。編集した音源をCDに焼き、データ保存まで。で、気が付けば20:00。理想的な月曜日の使い方だった。
晩飯はカジキマグロのステーキ。
3日(火)-----------------------------------------------------------------------------------
夜半からの大雨で、どーやらJRのダイヤがずたずたになってゐる模様。専門学校に行くも、そんな理由で生徒の半分が遅刻&欠席。まぁ自然相手ぢゃしょうがないね。
午後からはスタヂヲで「吟」の練習。
4日(水)-----------------------------------------------------------------------------------
DVDで「ノルウェイの森」観る。
う"〜〜〜〜ん・・・。原作が長尺なので、さすがに2時間ぢゃ納まらんな、といふ印象。なんか「小説のダイジェストを映像で観る」てかんぢだった。60年代後半の日本のかんぢをよく演出してはゐたけど、原作を読んでなかったら、途中で寝たかもしれんなぁ。これはやっぱり映画ではなく、「連ドラ」の尺だね。
直子役菊地凛子の超リアルなSexシーンはアレだったが、ミドリ役の水原希子が良い。演技はそれほど上手くないが、存在感だけで主演を喰ってゐたな。現役モデル。納得。
5日(木)-----------------------------------------------------------------------------------
「カラス」のネック調整メンテに出してゐたのを確認しに。結局ネックのねぢれを解消するには、指板を削るしかないさうだ。カーボン指板なのでたいへん苦労した、とのこと。とりあへず不要なバズは無くなったので、これを初期処置として、何度か調整してもらふ予定。
レッスンをひとコマ演り、一旦帰宅して準備→出直して、オリエンタルホテルにてソロ営業。けふはお客さんも少なく、まぁある意味「いちばんこの仕事らしひ」側面のライヴだった。この状況の中で自分を「アゲて」行く事の難しさ、そこに「独りで」対処する事の厳しさよ。なかなか消耗する仕事ではあるが、演って行く意味は大きい。
けふは英語ナンバーを増やして臨んだが、いちばんウケたのはやはり昭和歌謡だった、といふ・・・。ギターも段々マシになって来てゐるので、ひとつふたつレパートリィにインストも加えて行きたいな。
偶然知人が居合わせて、『えらい声の良い兄ちゃんやな』と思ってたらオマエだったか!、と。
6日(金)-----------------------------------------------------------------------------------
早起きして(てゆーてもいつもぐらいだが)けふの居酒屋椎修の料理を仕込む。いつもナンダカンダ現場でバタバタするので、けふは下拵えの必要なものは全部やって、ヂプロックに入れて持って行くことにす。サバ・だ・えせニック、いかムラサキ、ビリポテト・・・等など。
専門学校をふたコマ授業してから会場入り。が、この頃から天候が急激に悪化しはじめ、雷はドガドガ鳴るしすぐ近くに落ちるし、雨は横殴り、とゆーか滝のやうに降って来るし、でおおごと。当然、客足も伸びず、大量に準備した料理がえらい余ってしまった。まぁ仕方ない。店をやる、って云ふのはかういふリスクも負う、て事だ。むしろこの悪天候の中をライヴが形になるだけのお客さんが来てくれた、といふ事が嬉しい。
けふのライヴテーマは「星」だったが、「嵐」の方が良かったんぢゃないか、と(笑)。長年唄ってみたかった「星に願いを」を演った。参考にしたのは矢沢永吉のヴァージョン。勿論、あんな風にシブくは唄えぬが・・・。
昨日けふと、ちょいと喉の調子がイマイチ。なんか声が「引っかかる」かんぢ。夜中〜明け方がまだ意外に寒いせいで、喉粘膜にやや負担がかかってゐるやうだ。ウチはしーなさんもワシも、喉の強さには自信・・・てゆーか実証があり、特にケアらしき事もせずに何日も唄い続けたり出来る。取り合へずこれまではさうだった。しかし、これからはチーとでもケアをしていった方が良いのかもしれんねぇ・・・。
7日(土)-----------------------------------------------------------------------------------
我らがPICO、6周年記念ライヴパーティー。なにでなにを演るのか良く分からずに、まぁ定刻に行く。したらまだ準備中でピコギャルの皆さんが料理に精を出してゐる処だった。ワシも及ばずながら壱品イカを炒める。
けふはツンちゃんが結構ピンポイントで案内を出したやうで、身内感が強く、そのぶんなんかエェかんぢの進行だった。ワシは女子二人のデュオに参加したり、ギターレンジャーやジャズのチームにジェムベで入ったり、ソロやしーシュで演ったりした。まぁ酔っ払ってるんで、演奏はアレですが。けふオモロかったのは、日頃酔っ払う人が割とシラフで、日頃他人の面倒みてる人が酔っ払う、ていふ図式がいっぱいあった。なんかさういふ日だったのかな?。ワシはまぁフツー。
6年かぁ、これからもよろしくPCOといふかんぢ。
しかし、PICOが入ってゐるビルの、治安の低下が著しいな。前はキャバレーとか入ってたんで、そこそこの規律は保たれてゐた。が、今はクラブばっかりで、ここに集う若いヤツらがこれまた非常識きわまりなく、ここ壱年でみるみる荒廃して来てゐる。なんでコイツらこんなんだらう?。自分らの遊び場を自分らで汚して、それで満足なんだらうか?。
8日(日)-----------------------------------------------------------------------------------
昨日はベースを置いて帰り、けふは再びPICOで、なんと壱年半ぶりのFar east loungeのライヴ。
なぜか知らんライヴへの尻が重いカシラを、しーなさんが焚き付けてどーにか実現した、てかんぢのけふのワンマン。しかしまぁ、音を出してみればそれはもぅ・・・。うん、流石にFar east だ、と思ふ。新曲も壱回のリハでもぅバッチシ決まる。お客さんも定刻にはほぼ満席。
今回、カシラが例の奇妙楽器フトゥヤラを初披露。3日前くらいに、45秒くらいのフレーズがmp3で送られて来て、これをどーしろ、と?(笑)。でも結構オモロい曲なんでいぢってみる。ややニューウェーヴ風にアレンジ。しーなさんには譜面を渡し、ツンちゃんには口頭で説明。カシラには日頃の通りに吹け、と云って、せーので演ってみる。これがなかなか。ツンちゃんが『(フリートウッドマックの)タスクみたいなのぅ』。御名答!。ちょいと古いジャズのやうな民族音楽のやうな・・・まぁオモロいレパートリィになったのではないかな?。今後も演るかどーかはカシラ次第だがねぇ・・・。
全部で19曲。けっこうたっぷり演って、じっくり盛り上がったライヴとなった。
つくづくオモロいバンドなんだなFar eastって。せめてふた月に壱回づつくらいのペェスでライヴ演って、近隣へでもツアーすれば良いのにや。活動が定着すれば、もっと人気が出てもオカシクないバンドなんだがなぁ、と13回目くらいに思った。
打ち上げはそのままPICOで。カシラとふたりであっちこっち行った昔の話に花が咲き、あぁあの頃はみんな20代だったのだな、と。「のぞみ」はまだ無くて、広島〜東京が乗り換え込みで5〜6時間の旅。パソコンもケータイも無く、ラーメンが平均¥350、珈琲¥300、ハイライトが¥200だった頃の時代。
またまた、思へば遠くへ来たモンだ、である。
9日(月)-----------------------------------------------------------------------------------
認めたくは無いが、ライヴ4連チャンの疲労が蓄積してゐる。特に、ベースを吊るストラップが食い込む左肩の消耗が著しい。指も腫れてゐる。くぅ・・・。けふはまぁ基礎練習以外はせぬ事にす。
昼から久しぶりにちょいとチャリで中心街へ出てみる。投球犯図で楽器のカスタマイズに使えさうな小モノを買い、久々に喫茶BOKUでスパゲティ。マスターのHさんが「ここでライヴ演らん?」といふ話し。え?演らしてもらへるんですか?と。
湯煮苦路で何も買わず、本屋で立ち読みし、酒屋でビールを買って帰宅。DVDで映画「リアルスティール」観賞。良く出来てゐるが、ストーリィ展開、キャラの設定、いかにも出図煮伊だなぁ。なんてーんだろ?かういふの・・・『清潔臭い』?(笑)。
10日(火)-----------------------------------------------------------------------------------
梶山シュウ&スペシァル・オールスターズ初回リハ。いよいよワシが『バックバンドを従えて』唄う、のだ(笑)。
こ・れ・が・
はい、と最初の合わせを演った段階で、もぅ!、といふ。流石この面子だ。もうこのままステージに上げれるレベル。素晴らしいね。まぁ、さういふ面子を選んだ訳だし、ワシを除く4人は広島ジプシィプロジェクトのそのまんまメンバーなので、息の合い方は当然っちゃ当然か。それぞれの楽曲への解釈もほぼ完璧で、『気に入らんところは口頭で説明せよ』と云はれても、ほとんどナシ。これは凄いプロジェクトだ。
このバックメンバーに見合うだけの唄を唄わねばならぬ。これこそが今年のワシのテーマなのです。頑張ります。みんな見に来てね〜。
久しぶりにバンド編成でヒになって唄ってたら、腹筋が痛くなっちまったぃ(笑)。
11日(水)-----------------------------------------------------------------------------------
けっこうな雨。
けふはしーシュのリハ。例によって企画モノや仕事での共演が多い割に、しーシュのリハがあまり出来てない、といふ。新曲もリハの段階で進めてない。多分このままツアーに流れ込むんだらうなぁ。まぁしょーがないか。
昨日のやうにバンド編成で声を通す唄い方だと、例えばしーシュの楽曲にはザツなかんぢになる。ソロのスタイルでも然り。難しぃですな。どんなスタイルでも同じやうに歌えるやうにならんといかんねぇ。
レッスン中、カラスの電池が切れて音が出んくなった。ライヴ中でないのが幸いだったが、なんか切れるの早くないか?。これ9V電池が2コも要るタイプなんよなぁ。そんだけ電力喰ふのかなぁ。高くつくなぁ。かういふ事書くと「パッシヴ原理主義」の皆さんに『だから電池入りはアカンのや』とか云はれさうだけど(笑)。
12日(木)-----------------------------------------------------------------------------------
ジモスタヂヲで久々にタバル男爵と遭遇。
呑気なやうでぢつは結構波のある人だが、最近はワシの生徒と一緒にバンドを演ってゐる。そこそこにライヴもこなしてゐるやうだし、良い良い。彼と、春駒のカシラと3人で「ヤルデアル会議」と名乗って、週末ごとに野営(キャンプではない)をして遊んでゐたなぁ。11月も後半になって山間部にキャンプ張ったりしてね・・。朝起きたら晩飯に作ったスープがかきんかきんに凍ってた、なんて事もあった。
けふはワシもヴォイストレーニングの新入会があったり、タバル男爵の他にも春秋楽団がリハに入ってゐたりして、久々にジモが賑やかだった。ちょいと前は毎日かうだったのにねぇ。
13日(金)-----------------------------------------------------------------------------------
13日の金曜日、にして、しーシュ+HAGE富安歌声一座「ぱり祭」。富安さんと一緒に演るのも、これで何回目だらう?。
朝から結構な大雨で、萩から広島入りする富さん、大丈夫かいな?。専門学校ふたコマの後、会場入り。この日の為に買い込んだチーズとワイン(巴里祭なので)を準備しながら、リハなど。なんかしーシュってかういふシチュエーション多いけど、スタッフとして参加してくれた友人が、『普通ミュージシャンが本番前に包丁持たんよね』と。さういやさうだな(笑)。
さて、けふは色んなライヴがバッティングして、正直集客が心配だったが、ゲストのMENDERの友人を中心に、そこそこライヴの体裁が整うくらいには・・・。折角なので客席の中心に料理を並べ、ライヴ見ながら好きにつついてもらへるやうにす。結果的にこれがたいへん良い形になった。演る側も宴会の余興のやうなかんぢで。
しーシュのウェルカム演奏→メンダー+しーシュ→メンダー+ワシ→Jama-z→しーシュ→しーシュ+富安さん→富さん+しーな→富さんソロ→富さん+メンダー→歌声一座といふ構成で、2時間ちょい。親密でハッピーな良いライヴとなった。歌声一座、としてのハーモニィはもう「ユニット」の完成度に近く。この夏には富さんのセカンドアルバムにも、ゲストとして名を列ねる事になってゐる。
チーズも好評で、良いイベントになった。
オモロいのは、富安さんはけふから3日間広島に滞在して、ライヴとか交流とかする。我々は明日から旅----しかもバラ売りで、ワシは北九州しーなさんは博多。で、「八月には浜松で会おう」と打ち上げをシメる、といふ、この『動いてゐる』感がとてもイイ。今後もこの感覚でこの世界を泳ぎ渡って行きたいものだねぇ。
14日(土)-----------------------------------------------------------------------------------
ものすごい嵐が来つつあるが、けふあすと北九州八幡はデルソルにて2デイズ。どげな嵐が来やうと、行かねばならん。愛車にっちを駆り、早めに出発す。
それでも昼過ぎまで---防府〜山口〜山陽小野田くらいまではポツポツ晴れ間ものぞき、『なんとかイケる?』といふ気にさせよる。が、下関に入った辺りから雨が酷さを増し、やがてちょいと洒落にならぬ状態になった。ワイパァが全く追い付かぬ土砂降り。雨で標識は見えぬわ、マンホールからはぶしゅぶしゅ水が吹き出してゐるわ、でおおごと。なんとか関門トンネルを抜け、九州に入ったら、さらなる豪雨。誇張なしに、道路が滝になってゐる。命の危険を感じる雨。
まぁそれでもなんとか会場のデルソルに着。
けふはソロ梶山シュウとして。急遽テーさんにブッキングをお願いして実現した投げ銭ライヴ。折角なので近隣の仲間に集まってもらへたら・・・と思ってゐたらその通りになり、竹内紀さん、下関からタマヲ(Gu)も参戦してくれる事に。オー、2002年のドタバタ珍ツアーの面子ぢゃないか。あれから10年かァ・・・。
この雨の中・・・と思ってゐたが、結構な数のお客さんが集まってくれ、始まる前から盛り上がりさうな気配。嬉しいねぇ。心して吟じます。
テーさん&タマヲのデュオ、紀さん、に続きソロ。何が作用したのか分からぬが、久しぶりに完全にチカラを抜いて演れた、といふかんぢのライヴだった。ループの使用を最低限に抑え、シムプルに「弾き語り」として演ったのも良い流れだったのかな?。新曲も演ってまぁまぁの出来。たいへん良いライヴだった。勿論テーさん、紀さんとも一緒に演った。これもまた楽しく。
けふの演目:ストロマトライト/振り向いたらトゥアタラ/きんぎょ/きみのうた/みんな月を見てゐる/らのえてぃあ/Dance。
良いなぁデルソル。名古屋のりとるびれっじみたいに、ワシにとって居心地の良い場所になりつつある。晩飯も驕って頂き、宿は友人Tちゃんの処にお世話に。各地にこんなに仲間がゐて、ワシは幸せ者だ。心して旅せよシュウよ。
15日(日)-----------------------------------------------------------------------------------
デルソル二日め。けふはしーなさんと合流してしーシュのシュウ。
しーなさんは昨日博多でソロ遠征。小倉駅へ迎えに行き、合流して会場入り。昨日が本腰ぢゃなかった、といふ意味ではなく、けふが本勝負。久しぶりにしーシュで演るデルソルだ。サポートしてくれるのは勿論スクーターズ。しーなさんはタマヲ、パーカスのナオエも久しぶり。再会を喜びあってゐる。さぁ本番が楽しみだ。
昨日にもまして沢山のお客さんが集まってくれた。
けふのワシらは和装ではなく、ラフに。しーなさんは短パン&露出系でセクシー演出。先日の安芸吉田ではキュートなかんぢだったが、けふは「雌豹系(?)」。殿方の心を掴みます。だから、といふ訳でもないが、ものすごい反響。全部の曲に惜しみない拍手が送られる。演奏内容もほぼ完璧。リハ不足のしーシュだったが、見事なライヴを演り遂げる事ができた。
トリのフルメンバー・スクーターズもすごい盛り上がり。酔いも手伝ってか、後ろの方で肩組んで踊りまくってゐる若者の姿も見える。嬉しいなぁ。遠距離で、滅多に会えないメンバーなのに、息もバッチシ。素晴らしいねスクーターズ。いやぁ〜〜〜楽しいライヴだった。
しーシュのレコ発、としても大成功で、持って来たCDは完売。追加注文を受け、郵送で送る事になる、と云ふ嬉しい悲鳴。本当に嬉しい。素晴らしい二日間だった。ありがとう北九州。ありがとうデルソル。ありがとうスクーターズ。
なを、けふのライヴをもって「スクーターズ」といふ名前を返上する、といふハナシ。歴としてはワシらの方が古いが、東京に若手の同名異バンドが居り、まぁ年長者らしく譲ってやるか、と。で、ワシらは新しいバンド名を「公募中」(笑)。
16日(月)-----------------------------------------------------------------------------------
けふは帰るだけ。充分に余裕をもって、下道をのんびり帰る。途中、フと阿知須の「ペイザン(日誌あーかいぶす2005年12月参照)」の事を思ひ出し、立ち寄ってみる。マスター(社長)、あれ以来のワシらを憶えてくれてゐて、あらまぁお久しぶり!と。あれは多分「しーシュ」としての最初のプチ遠征ぢゃないか?。イタリアン・リストランテにちなんで「ゴッドファーザーのテーマ」唄ったよなぁ、と思ひ出す。
驚いたのはお店の繁盛ぶり。昼飯どき、とは云へもう14時を回らうかと云ふ時間に、かなり広い店内が超満員。その後もひっきりなしにお客がやって来る。15人以上はゐる店スタッフも大忙し。その中でも自ら店に立ち、お客に声をかけて回り、スタッフに指示を出すマスター。こんな僻地で20年以上もイタリアン専門店を回してゐる実力を思ひ知る。成功する、といふ事は、かういふ事なのだな、と強く実感。7年ぶりに喰ふ本格派ピッツァも素晴らしい。いや〜、また演奏しに来たいですねぇ。
その後は酷い渋滞に引っかかる事もなく、約6時間で帰広。
昨年夏後半、京都〜浜松〜三重を廻った短パンツアーと同じく、『目』が全部良い方に出た、といふツアーだった。さぁ今週末からはお江戸だよ。のんびりしてるヒマはないよぅ。
17日(火)-----------------------------------------------------------------------------------
6時に目が覚めたのでヂョギング。うむ、疲れは残ってない。専門学校へ。
夕方からのレッスンは休みなので、CDの発送手続きや買い物など。梅雨明けしたらしく、もり暑い。
18日(水)-----------------------------------------------------------------------------------
けふはフライングキッズにて佐藤弘之+ワシのライヴなのだが、フラキズのまみこさんに誘われ、フラキズに昼のライヴを見に行く。田中真さんといふブルーズの弾き語りスト。典型的なダミ声で唄うバラードは、サッチモそっくり。独学だと云ふピアノが素晴らしい。
さて、同じ会場で夜は自分のライヴ。約4時間の余りが生じたが、ブルーズを聴きながらの昼酒が効いてしまひ、ダルい(笑)。ソファでもあれば昼寝したいところだねぇ。
まぁなんとか時間をツブし、いよいよなん年ぶりかの佐藤さんとのライヴ。まづ佐藤さんが先行で、お馴染みマニアックなカヴァーを色々。その後ワシがオリジナルを7曲。すこし休憩を挿んでデュオ。の流れ。
佐藤さんとワシはちょうど10歳違い。初めて観たのが、ワシ16歳、とかで、その後色んな事象を経て、そのバンドのベーシストになった。シュウ青年まだ駆け出しの時代。佐藤さんにはいっぱい仕事を貰った。ふたりでスキー場のラウンヂ演奏の営業などにも行ってた。恐ろしく安いギャラだったが、佐藤さん不在時はスタヂヲの電話番などもした。そげな話をしながら、のんびりと約40分。旧交を暖めあった、といふかんぢのライヴだった。
ワシらふたりが演る、といふ事で結構一杯お客さんが集まってくれた。中には涙を流して聴いてくれてゐる人もゐたなぁ。皆さんありがとう。佐藤さん、また演りませうね。
けふのソロ演目:カプチーノをもう一杯、振り向いたらトゥアタラ、夜明けの海ごっこ、シェルブールの雨傘、美唄(withしーなさん)、らのえてぃあ、此岸之朱・・・・のラインナップだったよーな・・・。ん"〜〜〜〜憶えてないな。
正直、ちょいと洒落にならぬ大酒呑みの佐藤さんなのだが、けふは本番前、中とやや控えてもらった。その分打ち上げでは上機嫌。お客さんも交えて楽しく酒宴。ワシは明日はレコーディングなので、やや控えめに。酔い覚ましに歩いて帰る。暑い。
19日(木)-----------------------------------------------------------------------------------
けふは無国籍楽団「祈り部」のレコーディングに参加。ブログの更新などしてゐるうちに時間が来てゐて、慌てて家を飛び出る。
祈り部には、「エトゥ・オロ・プ」といふ曲を提供してゐて、共演も数回。メンバーそれぞれとも交流があり、ヴィヲロンの竹内ふみのチャンはしーシュの3rdでも二胡を弾いてくれてゐる。この夏も彼ら主催のイベントへの参加を誘われたのだが、あいにくワシもライヴが入ってゐて・・・。まぁさういふ好ましい関係。けふ録音するのはそのエトゥ・オロ・プ。
祈り部はヴィヲロン、ウッドベース、パーカスのトリオ。そこに電気ベースと唄、でワシが入る。オペレーターはお馴染み村上マサヲさん。久しぶりに一緒に仕事をするねぇ、と笑う。ワシの声も、ベースも、知り尽してくれてゐる人なので、とても楽に演奏できる。
バラバラに録るもの、と思ってゐたら、全員で「せーの」で録るやうだ。彼らは、結構かういふ事に過剰なほど時間をかけるタイプのミュージシャンらしひが、けふはワシのてーげーなイキオイに巻き込まれたか、ぢゃんぢゃんセッションが進み、テイク5でOK。これは彼らにしては異例の早さ、なのださうだ(笑)。今回のアルバムには他にも色んなミュージシャンが参加してゐて、11時間かかった、といふセッションもあるらしひ。ヒェ〜。
まぁワシとて手を抜いて短く済ませた訳ではなく、「良し!」と思ったからOKを出したので、良かろう。良いアルバムになる助力が出来たのなら嬉しい。考へてみたら、ひとのアルバムで「歌詞のある唄」を唄ったのは、初めてかもしれんな。
20日(金)-----------------------------------------------------------------------------------
もと ぱかぱか号、オルカ団のギター弾きだった、くもんまちゃあきから、120年ぶりくらいの電話。奇しくも愛車にっちのダッシュボードを整理してゐて、このまちゃあきらが参加した最初のライヴ音源を発見した時だった。かういふ偶然てあるのよね〜。
音楽活動の一切から離れ、髪も切り鬚も剃り「ちょっと見では分からんやうになってゐる」と風の噂に聞いてゐたが、立派な社会人として家庭を持ち、頑張ってゐるやうだ。良い良い。そのうちまた落ち着きゃギター弾けば良いさ。
今夜のバスで旅に出る。ので最終準備。「カラス」が無事バスに積めますやうに・・・。今回のお江戸は3ケ所のみのプチ行脚。3日滞在の3本ライヴだ。考えてみりゃ結構ハードな旅だな。夏後半の関西〜中部のツアーも、結局7日間でライヴ6、レコーディング1、と休む日ナシ。ははーっ47歳前、大丈夫でせうか?。
専門学校では夏休み前最後の授業。壱ヶ月後、生徒らがどれだけ記憶してゐるか、は毎年の悩み、やね。
21日(土)お江戸場所初日:下北沢Blue moon-----------------------------------------------------------------
早朝、新宿に着。ハルシヲンを服んだお陰か、深夜バスとは思へぬほど熟睡した模様。しーなさんもまだ薬効成分が抜け切れてないやうで、路上で思いっきりコケてゐた。麗しの御脚に痛々しくデカい痣が・・・・。ケミカル恐るべし。
ケミカルより驚いたのが東京の気温。新宿午前8時の気温が、なんと17℃。寒っ、なんぢゃこらぁ?。結果的にこのお江戸滞在中、づっとこんなかんぢで、まぁ過ごし易いっちゃ過ごし易く、汗クサでドロドロ、よりはなんぼかマシだった。上着を買うハメになったのは計算外。
さて短期集中型の今回のお江戸。けふは早速ライヴ。お馴染み下北ブルームーンに、対バンもお馴染み「じぶこん」の二人。もぅみんなしょっちゅう会ってるので、ツアーに来た、と云ふかんぢはなくなって来たなぁ。再会を喜び合いつつ、当然セッションも演る方向で。
定時にはお客さんも集まり、ライヴスタート。先行のじぶこんのユルく暖かいステージ。ワシは5曲、しーなさんは3曲に参加。もうほとんど准レギュラーやね(笑)。いよいよこの四人で旅しますか、といふ話も出る。実現させたいねぇ。
ウチらもユルく良いかんぢ。まぁしーなさんにはワシのベースがデカ過ぎて(アンプのすぐ横)、やや演り辛かったさうなのだが、まぁそこはすぃませんね、と。会場はしーなさんの同窓生(!)を中心に心地よく盛り上がってもらへたやうで。最近は「Dance」なんぞ演ると、会場からも歌声が聴こえて感動するワシ。『いつかお客が全員一緒に唄ってもらへるやうな曲が書けたら』と思ってゐたのだが・・・。
初日、たいへん良いライヴだった。
前回の下北ライヴを「たまたま」観られた人が、また観に来て頂き、久しぶりに「なんで東京に来ないのか?」と訊かれた。
22日(日)お江戸場所中日:隅田川屋形船ライヴ----------------------------------------------------------
けふも既にお馴染み、ブルームーン小店長、角辻順子ちゃんのバースディをお祝する屋形船ライヴパーティー。しーシュお得意の浴衣でキメて参上。
昨年のこれは、まだ微妙に残る震災自粛ムードで参加者も少なかったが、今年は過去最高の参加人数。毎年此所でしか会わぬ人もゐて、もう3回めの参加となるワシも顔を見知ってもらひ、お久しぶりです、とか云ふてもらへ、嬉しいねぇ。
ややシケ波でよぅ揺れる船内だが、懸念する船酔いもなく。ライヴでは、初めての試みとしてベース壱本による「音戸の舟歌」を。中野チカラさんのレパートリィとしても有名なこの曲、日本三大舟歌、のひとつに数えられてゐるらしひ。急遽決めたアレンジで、酔い(酒の)もあっていっぱいミスったが、お得意のじょんがらベースソロも交えて拍手喝采。
ワシらはこれと「しゃばだバ」の弐曲。ループを使わぬ完全ベースのみ、のしーシュだったが、うむ、短かめのステージなら、これでもイケる事が判明。
後続の順子バンドにも全面参加。お江戸情緒と御馳走も堪能し、今年もハッピーで暖かい良いライヴパーティーだった。毎年参加させてくれてありがとうね順子ちゃん。小糠雨にけぶる東京スカイツリーが素晴らしく美しかった。
打ち上げは下北まで帰ってブルームーンで親密に。やはり男女のデュオで活動してゐるミュージシャンから、ベース壱本によるアンサンブルの妙を絶賛いただき、得意になるワシら。でもまぁけふの演奏は正直お世辞にも誉められたモノではなかったけど・・・。2時まで。
23日(月)お江戸千秋楽:横浜ストーヴス----------------------------------------------------------------
けふは旅仲間「りぶさん」にブッキングしてもらった、しーシュ初のヨコハマ。「ストーヴスで演る」と云ふと、知ってる人は皆口を揃えて「あそこはメシが美味い」と云った。それも楽しみ。
その言葉が示すやうに、リハを演ってるランチの時間帯から、本番〜深夜にかけて、全くお客が途切れない。ライヴ時間には満員。お客さんはライヴを観に来た、人もゐるが、ただメシを喰ひに来た、人も沢山。がやがやと騒がしいが、それでも演奏には熱い拍手と声援が飛ぶ。外国のパブみたいだ。これは楽しい。
ここがホーム、とも云へるりぶさんの先行。例によって熱くハッピーな演奏で会場大いに盛り上がる。この後、この雰囲気の中でアウェーのワシら。真価を問われる状況だ。
全部で9曲。まぁまぁの事は演れたな。りぶさんのファンにもアッピール出来、気に入ってCDも買ってもらへる。うむ、正直もぅ若くもないしハッピーでもないワシらだが、やはり「良い曲」を演り続けて行くしかないし、それが真っ当な音楽家としての道だな、と36回めぐらいに思った。ワシらとしても大ファンだ、と公言できるりぶさんのやうなしっかりした若い衆から、「大好きで尊敬する先輩」と云ってもらへる誇りを胸に、これからも、進む。サンキュー、りぶさん。
打ち上げはそのまま店で。噂通り素晴らしく美味なストーヴスのメシ、であった。ライヴ前にハンバーガー、ライヴ後にパスタとピザをばくばく食べるワシらに、若いりぶさんも驚いてゐる。『また喰ってるんスか?』と、云はれるのにも、もう慣れたな(笑)。
24日(火)-----------------------------------------------------------------------------------
帰広の日。しーシュのツアーにしては珍しく、行きも帰りも一緒。これまた珍しく新幹線で帰る。
その前に、折角ヨコハマにゐるのだから中華街ぐらいは行くか、と。昼下がりの横浜中華街。それなりによく出来たアミューズメント・タウンなのだが、実際に現地(中国)に行った目から見ると、清潔すぎて嘘っぽい。漂う香辛料のにほひも、『もっとエグく!』と思ってしまふ(笑)。
そして観光地と云へども、地元に住む人々からすれば「美味い昼飯が喰へる処」として確固たるニッチを持つ場所。素顔のヨコハマ・チャイナタウン、でありました。
夕方には広島に帰還。新幹線は速いねぇ〜。
今回ワシは機動性を考えて「カラス」を帯同。省スペースにつき、客席にピっと座ってセッションに参加できるのは良かった。う〜む、多少の弾き辛さは目を瞑るとして、やはりこれのもっとハイクラスな楽器を壱本持つべきか、と思ふ。夏後半戦の短パンツアーには、従来通りヴァネッサを帯同する予定。
25日(水)-----------------------------------------------------------------------------------
ツアー中にまとまった弐曲ぶんのアイディアを形にす。壱曲はほぼ完成。もう壱曲は歌詞待ち。「待ち」っつっても自分で書くんだけどね・・・。
広報作業としてフライヤを作ってゐたらプリンタが壊れた。アーついに・・・。
26日(木)-----------------------------------------------------------------------------------
歌詞待ち、の唄を作る。ワシの唄の作り方。知りたい人の為に。
例えば(例えば、よ)、12拍のリズムに対して『跪いて靴をお舐め』といふ文節を思ひついたとする。これを「ひざまづいて くつを おなめ=6+3+3」のリズムに分割す。もしくは「ひざま づいて くつを おなめ=3+3+3+3」。このリズムがハマる曲部分を何度もくり返し、同じリズム、あるいは近いリズムの文節を捜す。「抱き締めたら 鞭で 打って=6+3+3」。もしくはリズムをズラす。「倒れたら 踵で 踏んで=5+4+3」、「ところで私カネがない=4+3+2+1+2」・・・。
このやうにして前の言葉が呼んで来る次の言葉を、次々とリズムに当てはめて文章を「構成」して行く。センテンスを文章に仕立て上げて行くのは、まぁ「文才」かな?(笑)。
文章を先に組み立て、それに合うやうなリズムを選ぶ、といふことはしない。だから、とんでもないところで韻が踏まれたり、センテンスと関係の無いところでリズムが変わったりするので、まぁ、しーなさんとか大変だらうなぁ、とは思ふ。
27日(金)-----------------------------------------------------------------------------------
撮影。
姫石ミミ、高橋さいこ、とのトークを、3台のカメラで撮る。美味いイタリアンを喰ひながら、の撮影だった。テラス席だったのでちょいと暑かったが、まぁ楽しかった。わりと気の利いた事を喋れたんではないか、と思ふのだが・・・。
なんぢゃら、とかいふTV番組を模したかんぢのモノだったやうだが、元ネタを知らんので、ナンとも・・・。さういやTVナシ生活まる壱年、だな。どんな風に編集されるのか、楽しみである。全部カットされてたりしてね・・・(笑)。
夕方からはフライングキッズにて、徳田建+河村博司、としーシュによる「星空ロマンティック」ライヴ。しーなさん命名。彼女が河村さんのファンで、まぁその想ひがかういふタイトルを呼んだ、と。当の本人はけふまでライヴにタイトルがある事も知らなんだ、とか(笑)。
建さんとは今年春に共に旅した仲。相変わらず『ジェントルだけどユルい』といふ独特のオーラと唄でナゴませてくれる素敵なおじさま。あのツアー以来のセッションもちょいとリハすればもうバッチシ。河村さんは元ソウル・フラワー・ユニオン。直系、と云へば失礼に当たるのかな?。でも「あの」グローバル感覚とメッセージ性を色濃く受け継いだ、骨太のロケンロールだ。で、ひとたびバックに回れば見事なセンスで楽曲を盛り立てる懐の深さ。
我らしーシュはツアー帰り初めての地元ライヴ。絶妙に力が抜け、ぢつに我々らしひ良いライヴが出来たハズだ。度重なる遠征が、良いかんぢに成果を挙げてゐる。壱回壱回のライヴのアベレージが確実に上がって来たなぁ、と思ふ。フラキズで演る限り必ず助力してくれる力強いサポーターも増えて来た。ありがとう、みなさん。
しーシュ、間違いなく良い成長を遂げてゐる。また同時に、まだまだこれから、とも思ふ。バンドを色々と見聞きする中で、ワシが「良いな」と思ふユニットやグループは、どれもやはり『結成十何年』とか云ふキャリアを持ってゐる。ワシらはまだ7年めだ。まだまだ続けねば見えては来ぬモノもある。
うむ。慢心せずに、進もう。
28日(土)-----------------------------------------------------------------------------------
昨夜の打ち上げは、ちょいと「残念な方向」に流れてしまった。つくづく思ふが、ライヴの打ち上げでは音楽の事だけ語り合ひたい。音楽家は音楽以外の事を語るべきでない。ワシは『音楽の事以外は何も知らぬ莫迦』でいい。この世が終わるまで、生尽き果てるまで、それだけの存在であらむ。さう思った。
夜は椎名&フライデー月例@オリエンタル。ガヤが結構すごかったな。こないだの横浜ストーヴスのとは質の違うガヤ。隣で弾いてるピアノの音が聴こえない嬌声、ダミ声。鳴り響く携帯電話。その場でそれに出てさらに高まるガヤ。そんな中で、帰りがけにそっと『素敵な音楽をありがとう』と声をかけてくれ、立ち去られる老夫婦。
人間の「品格」を考える。
29日(日)-----------------------------------------------------------------------------------
休日。うだるやうな暑さなのだが、家にゐたんではホンマにうだってしまふので、女房とどっか行くか、と。
広島市南部に「江波山気象館」といふ処があるらしひ。全国でも珍しい気象に関する博物館なのださうだ。そこへ行ってみる事にす。江波方面には、広島に46年住んでゐてほとんど足を踏み入れた事がない。愛車にっちで向かったその地域は、なんともま〜良いかんぢの鄙びた海辺の町で、生まれ育った廿日市の昔の風景を思ひ出してしまった。
さて江波山気象館は、所謂「被爆建物」。小高い丘の上にあるその建物の窓からは、確かに広島市内爆心地が真正面に見ゆ。「強風体験ゾーン」とか「落雷実験コーナー」などアミューズメント性も用意はしてあるが、1時間もあれば館内全部を観て回れるくらいの規模。上記のやうに広島市内を一気に臨める屋上展望台も素晴らしく、けっこう気に入ってしまった。夏休みなんで餓鬼が多かったが、こんど平日にフラりと来てみやう。
暑い時には暑い地域のものを喰へ。と、晩飯にはゴーヤーチャンプルーを。ぬーん、苦くて美味い。
30日(月)-----------------------------------------------------------------------------------
シャコンヌ・オリエンターレ、と銘打たれた、リュート奏者高本一郎氏のコンサートを観に行く。
メンバーは高本氏の他、太田恵資(ヴィヲロン)、続木力(ハモニカ)深川和美(ソプラノ)。斯様なクラシック系の演奏会にワシが顔出してゐるのを見て、何人かゐた知人は驚いてゐる。まぁ、良いではないか。
コンサートは完全「生音」。厳かなリュートの音色が囁くやうに会場に拡がる。デカい音が出る楽器ではないが、ヴィヲロンやハモニカを「内包」するやうな美しさ。太田さんのヴィヲロンや突発的なえせニックヴォイスは相変わらず素晴らしく、流石の存在感。それよりさらに素晴らしかったのが続木さんのクロマティック・ハモニカだった。あのややこしい楽器(最近練習してゐるからよく分かります)で、あれだけの事が演れるやうになるには、どれぐらい練習すりゃ良いのかね?。
正統派リュート、民族ジャズ系ヴィヲロン、万能型ハモニカ、この一見チグハグにも思へる三者のアンサンブルだが、その絡み合ひは、ぢつに美しく、無駄がなく、素晴らしい。これに乗る深川さんのソプラノも、嫌味でないベルカントで、むしろ童謡や唱歌を思はせる聴き心地。いやー良いコンサートだった。
太田さんに挨拶がしたかったが、サイン会が忙しさうで声をかけるタイミングを逸してしまった。ちょいと残念。
31日(火)-----------------------------------------------------------------------------------
家にゐると暑くて譜面を書くのもシンドイので、早々にレッスンスタヂヲに入る。今後、「梶山シュウと家政婦サンディ」として、頻繁に演る事になるであらうワシの持ち唄を、ちゃんと採譜す。ワシはいつも全音下げたギターで弾いてゐるので、いざ他者の為に清書すると、全てのコードを転調せねばならず、結構ややこしい。
途中、その家政婦サンディ(しーなさん)が、スタヂヲに近い会場でソロを演ってゐるのを、歩いて観に行く。富裕主婦層をターゲットにしたデイライヴで、会場にオトコはワシ独り。
オリジナル、カヴァー取り混ぜ、トークも交えて、たっぷり2時間近く演ってた。思へば、この人のソロを身近で聴き続けて10年近くなる。当初とは唄い方も、唄へのスタンスもづいぶん変わった、と思ふ。その変化があったからこそ、ワシはしーシュをづっと続けて来れた訳だが、その変化を受け入れられなかったファンも、この人には大勢ゐた事だらう。人生は分からんね。
スタヂヲに戻って採譜の続き。外は死にさうな暑さ。黒人のやうに日焼けした少年らが、公園で遊んでゐる。よくコイツら死なんなぁ。まぁ餓鬼はそんなもんか・・・。