12月


1週目

1日(日)--------------------------------------------------------------------

二日続けての休みだが、休むだけではタダの怠けもんなので、けふはひとりスタヂヲ入り。「吟」の練習に弐時間を充てる。けふはえらくギターが扱いにくかったな。

これが「仕事」になってから、特別に「吟(ギター弾き語り)」体系でのライヴをせんくなった。やっぱりちったぁした方が良いよねぇ。今年はもぅないにせよ、来年はちょいとそこら辺もやってみますかね。近隣をこのスタイルでプチ遠征してみるのも良いかもしんないね。

2日(月)--------------------------------------------------------------------

津軽三味線ののすけこと河野一志との最終リハ。本番は今週末だ。前回のリハから2週間空いたので、けっこう重要なポイントを忘れてたりす。イカンですね。もっとどっしり構えて一志を「飛ばせて」やらねばね。

だが、一志は特にワシに「支えてほしい」とは思っておらず、真の意味でぶつかりたい、と。云ふなれば浄瑠璃の太夫と人形師の関係のやうな・・・・。好むと好まざるとに関わらず、ワシはさういふニッチに居るパーソンなのだ。改めて聞けば、一志ってまだギリギリ20代で、ワシとはほぼ20才差!。へ〜〜〜っ!。でも、かういふ歳の離れた異端の才能に、ぢきぢきに共演を求められる、とは光栄な話だ。

良き仕事をせねばね。

3日(火)--------------------------------------------------------------------

専門学校。卒業が迫りつつあるのに、相変わらずピリっとせぬ生徒たちに、ワシの経験談を交えた「説法」。ワシが学生生活もサラリーマンも日雇いも挫折も経験してゐる、といふ事を初めて知って驚いたヤツも居り、複雑な表情の彼ら。ワシをそこら辺の苦労知らずのボンボン音楽家と同じだと思ふなよ(笑)。遊びの延長でお前らのセンセイやってる訳ぢゃないんだぜぃ。

苦労したから良い、と云ふつもりはない。だが、さしたる努力も苦労もせずに、あまりに漠然とした「希望(夢ではない)」しか持ってない彼らを見てると、他人の事は心底どーでもいいと思ってゐるワシでさえ、本気で心配してしまふ。あと数カ月でお前らは「後ろ楯」といふものを失うのだぞ、と。

夜はFMの収録。ぶっちゃけバラすが、けふの収録で年末の「良いお年を」から、年始の「おめでとうあります」の挨拶まで録る。白々しいね・・・(笑)。さぅいや昔、正月番組なんかで、「あけましておめでとうざいま〜す」と云ひながら、明らかにクリスマス前に収録した、みたいな映像を見て苦笑してゐたものだが、今、自分がそれをやってゐる、といふ・・・。

4日(水)---------------------------------------------------------------------

新しいギターを入手せんとし、せっかくなので教鞭を取ってゐる楽器店で買おう、と思ったのだが、そのメーカーが取引先ではない、と云ふ事で叶わず、ちょいとシラけてしまった。買う気そのものも失せてしまったかんぢ。どーしやうかなぁ・・・。

なんか今頃になってアップライトのベースとか欲しくなって来てもゐる。まぁ今さら使えゃしねーとは思ふんだけどね。

爺さんになったら、案外スタインバーガーみたいな楽器を使ふ、てのも洒落てて良いかもしんないね。

しはすなので、とりとめもない空想が次々と浮かび消えるけふこの頃であります。

5日(木)--------------------------------------------------------------------

今年は「秋の鼻炎」当たり年のやうだ。

春の花粉症はもぅ通例行事で、最近は症状が出る前(1月下旬)にはブロック薬を服用し、抑えてゐる。が、秋の花粉症は症状が出る年とさうでない年があり、ここ数年大丈夫だったので安心してたんだが・・・。今年は酷いわ。起き抜けにクシャミ壱発出たら、もぅその日は壱日アウト。ホンマに起きてる間中、鼻水が止まらぬ。

逆に云ふと、朝イチのクシャミ壱発を抑えれば、それほどまで酷い事にはならん。だが、起き抜けはヨガ(ストレッチ)をやる。んで、だいたいヨガん最中は鼻で深〜〜〜く呼吸するので、それが引金になってクシャミが出る→症状が出始める。ヨガをやらずにおれば防げるのかもしれんが、ヨガを休む→壱日腰や頸の調子が良くない。

あちらを立てればこちらが立たず。あーこりゃこりゃ。それもまた〜人生ぃ〜〜〜。

6日(金)--------------------------------------------------------------------

専門学校→しーシュのリハ。

しーシュとして「リハ」をするのは結構久しぶり。しかもこっから先、年末まであまりリハをする時間が取れさうにない、といふ事で、けふは「みっちりリハ」の予定で。なんせこの週末(明後日だ)の松阪遠征、来週の山口遠征、クリスマスのディナーショウ、師走の居酒屋椎修、年の瀬のツアー、新年の「着物団」とのライヴ、までの内容を踏まえつつ、なので、演らねばならん事は山積み。結局、4時間唄いっぱなし弾きっぱなし、といふ濃密なリハとなった。

昔は「月イチの本番に毎週末のリハ」てかんぢで、よぅ練習してゐたデュオだった。最近は本番の方が多く、まぁ本番でこそ鍛えられるスキルもあり、リハばっか演ってる頃より確実に上手くなってはゐるしーシュ。でも基本的にはリハするのが好きな二人なので、来年はも少し定期的にリハの時間が取れたらネ、とか話す。


2週目

7日(土)-------------------------------------------------------------------

津軽三味線ののすけこと河野一志とのライヴ「弐人会」。一志の御両親がやっておられる居酒屋「こづち」にて。居酒屋、と云ふよりはちょっとした「小料理屋」の風情で、この新開発の進んだ段原地区の一角で、もぅ14年やっておられるのださう。新米居酒屋大将としては勉強させて頂きます。

さてライヴだが、開演時間には続々と詰め掛けるお客さん。あっと云ふ間に満席となり、まづはお食事タイム。頃合を見計らってライヴスタート。前回一志と演った時は、なにかこぅ色々と「攻め倦ねた」かんぢで、自分的にはたいへん不本意な出来となったが、それも踏まえリハを重ねた今回、両者の思惑がピタリ一致し、たいへん素晴らしいコラボとなった。

宣伝句として「三味線&電気ベース」といふ言葉が使われてゐたが、むしろけふは「河野一志&梶山シュウ」といふ生命体同士のコラボだった、やうに思ふ。満場のお客さんも拍手喝采。終演後も質問攻め、といふ・・・。良いライヴだった。一志、ありがとう。

明日の松阪遠征に向けて弾き馴染む、といふ意味で、此所数週間「カラス」を使用し、けふもそれで演ったが、なかなか良い音で会場を包んでおった。

8日(日)弾丸ツアー:松阪編「MAXA大忘年会/正しいロックンロールの調べ」-------------------------------------

単発で松阪へ。日本中から集まるつはもの達と肩を並べる、壱年に壱度のお祭りだ。

「正ロク」への参加は、これで3年連続4回め。この、広島から遠く離れた松阪のライヴハウスに、今年だけで4回も来てゐる、といふ不思議。エージさん、EVIS、Angels、りぶさん、ムーニーさん、富安さん、藤井さん、当然、名古屋のWet Back・・・、もはや馴染みとなった仲間達との再会を楽しみつつ、会は進む。

ワシらはいつもながらやや場違いなしーシュ、の他にも、Wet Backのメンバーとして・・・けふはもぅひとつ富安さんとの「唄声一座」にコーラスのみで参加したり。後は場内をウロつきながら他の出演者の熱演を楽しむ。自分の出番以外をここまで楽しめるイベントもあまりない。ワシらが参加するやうになって4回目だが、その間でもなんとなくみんな「成熟」して来た感がある。年々、パフォーマンスが充実して来てゐる。けふも素晴らしいライヴの連続で、改めてこの面子を引き寄せるMAXAのツヨっさん(中山剛)の人徳を思ふ。

今回、ワシらこれだけの為の松阪で、利益を考へれば明らかに「赤字の旅」となるのだが、ふたりとも何の迷いもなく参加を決めた。それだけの価値のあるイベントだ。参加できる事を本当に幸せに思ふ。

打ち上げでは、若手のコらに[意外にも知名度の高いしーシュ]が発覚し、キミら3月(奈良のノレン・ニゥー・デオッシとのツアーでMAXA再来予定)にまた来てくれよな、と(笑)。

9日(月)--------------------------------------------------------------------

単発ツアーにて、もぅ帰る日。嗚呼。

今回、新幹線「こだま指定割引」といふプランを使って松阪へ来た。色々と規制は多いが、新幹線が格安で使えるのは有難かった。ただ、ダイヤの関係で時間帯の選択肢も少なく、けふ予約した便も17時。それまではヒマ。せっかくなので松阪を散策す。もぅ何度も来てる町だが、MAXA界隈と駅以外ほとんど行った事のナイ我ら。この際なのでフンパツして「松阪牛のすき焼き」なども食してみる。

まぁそんなこんなで、夜には広島へ。帰ると女房が熱を出して寝込んでゐた。お土産の松阪ハムで元気になってね。

10日(火)--------------------------------------------------------------------

けふはカシラと「三代目春駒&梶山シュウ」として営業。

ホテルの巨大宴会場を使っての400人規模のパーティー。そのゲストがワシら。しーシュではこのテの営業も演り慣れた感あれど、カシラとのデュオでは珍しい。サウンドチェックしてると下の階から苦情が来たやうで、リハ出来ず。早くも波瀾が予想される展開に(笑)。

予想通りワシらの前のゲスト(声楽)なぞ、ほとんど無視、状態の会場。会場を埋め尽す粧し込んだ紳士淑女400人は、それぞれのお喋りと食事に没頭してゐる。これはオモロいな、と笑う。カシラとのすべての始まり、『パンク・イベントにベースとハモニカだけで乱入した1987年の夜』を思ひ出した。いざ、ステージへ。

たいへん良いライヴだった。二人とも全く気後れせず、媚びもせず、いつも演るやうに演り、終わる頃には結構な拍手と歓声が。リハが出来ず、出音のモニタリングなぞ不可能な音場だったが、あの状況であれだけ演れれば上々。オモロい仕事だった。その後、列席者に紛れて会場をウロつき、勝手に呑み喰ひして回ったのだが、最後まで「なんのイベントなのか良く分からん」パーティーだった。

撤収後、楽器担いだ男二人が、駅前で「お疲れさん」と散会して行く、といふ状況も久しぶりで、妙に楽し可笑し。なかなか興味深い壱日であった。

11日(水)---------------------------------------------------------------------

結局買っちった新しいギター、ゴダン5thアヴェヌ・KingPinといふのを弾く壱日とす。

これアーチトップ・ギター・・・所謂「フルアコ」といふやつで・・・、ホラ、あれですよ。ウェス・モンゴメリィやジョー・パスとか、あぁいふジャズの人が使ってるやうなやつ・・・。カッコ良いんだなこれが。

このタイプのギターを所有するのは、300年ぶりくらい。しかもあん時は本番で使う間もなく売っちったから、まぁほぼ初めてだな。アコギに近い、とは云へやはり分類的には電気ギターなので、色々と勝手が違ってオモロい。かういふのを弾き語りに使う、てのもまぁアリだらうぢゃんよ。どーしやうかなぁ、今年最後のオリエンタル「吟」で使ってみやうかなぁ。

なんか此所数年、年末に楽器を買う傾向にあるなぁ。「カラス」やガットギターを買ったのもこの時期だ。まぁ「自分へのクリスマス・プレゼント」といふ事で。

12日(木)--------------------------------------------------------------------

「日本一ソウルな男」藤井康一、の広島公演を初めてしーシュがシキる。

藤井さんとは、名古屋や松阪でもぅ何度も顔を合わせ、御一緒させてもらってゐるが、広島では初。ウクレレ壱本で場内を興奮の坩堝に叩き込むそのステージを知ってるだけに、それをどのやうにコーディネートするか、を割と悩んだ。まぁそれでも我々には我々のできる事をやるしかない、ので、いつものやうに。

まづワシらが40分ほど演り、藤井さんに明け渡す形で。こっからが凄かった。なんとそこから90分、休みなしの唄いっぱなし。ソロで、ある。ウクレレと唄のみで、である。壱曲終わるごとに『乾杯』と云ひながら焼酎をちびり呑りながら、大人しめのお客をぐんぐん巻き込み、まーぁ乗せるわ乗せるわ。最終的にはスタンディング・オヴェーションまで起こりさうな盛り上がり。うーむやはりスゴい人だ。

あんまりかういふ事を云ふのはアレなのだが、『いやー勉強させて頂きました』といふ感想が素直な所。まだまだワシら、精進が足りません、としか。

考へてみたら、イベント以外で藤井さんと絡むのも今回初めてで、色々興味深い話など聞けて楽しかった。ワシらは明々後日、宇部市はBig Hipにてまた御一緒することになる。この日にはまた違った顔を見せてくれるのだらうか。まったく油断のならぬお人である。

藤井さん、お疲れ様でした。


3週目

13日(金)週末遠征:山口編前入り--------------------------------------------------------------------

専門学校を3コマの後、前乗りで長門は向津具に。ぢつは明日のライヴの詳細が良く分かってなかったのだが、入り時間などを鑑みるに、当日出発だとどーしても朝8時とかに出ねばならぬ様子。それならば全日に現地入りした方が慌ただしくなからう、と。お馴染み「パタ屋」のヒナ兄に相談してみると、快くオッケーの返事。ので、パタ屋素泊まり弐泊を予約。

行く道すがら酒だの料理だの買い込み、夕暮れを追っかけるやうに、ひたすら西へ走る。長門までの道程も慣れた感あれど、夜に走るのは珍しく、途中、美祢市の巨大工場群の光や、長門に入ってからの延々続く闇(田んぼ)、など興味深い景観であった。

思ひの他スムースに流れ、予定より1時間早くパタ屋に着。持って来た料理(つまみ)など拡げ、ささやかに「宴会」。長距離運転の疲れもあり、早めに就寝。

14日(土)週末遠征山口編:長門ゆや棚田景観保存会-------------------------------------------------------------------

昼前にはPAとして協力してくれる地元の人達が集まり、共演のナヲエ(パーカス)もやって来た。軽い打ち合せなどしながら、まことにのんびりと。ワシが油谷に来ると8割は雨なのだが、けふは晴天。しーなさんにとっては初めて見る「晴れた油谷湾」ださうだ。はぁ〜前入りしてて良かったねぇ、と。

さて、けふの会場は津黄(つおう)といふ土地の小学校跡地。この辺りって、なにせ「町」といふものの境界すら曖昧な地域なのだが、この廃校はソロで西日本を飛び回ってた頃、九州のZEKUといふバンドとともに、2006年の国民文化祭のゲストとして出演した事がある。どーやら此所は現在「棚田景観保存会館」といふ自治体のベースになってるらしく、けふはそこで行なわれる年に壱度の「クリスマス・コンサート」なのださうな。

イベントのオマケのバンド、かと思ってゐたが、ちゃんと「しーなとシュウのクリスマスコンサート」としてポスターまであった。娯楽の少ない地域の人達が、楽しみにしてくれており、70〜80人は集まると云ふ。これは心して良いものをせねば。なんとなく「和装で演る」といふ事にしてゐたのもよかった。

時間にはホンマに満員。8割が御老体で、まぁハッキリ云ってかういふの大得意!なしーシュである。7割程度のカヴァー(昭和歌謡)を取り混ぜたラインナップで挑む。結果は大成功。会場の響きが良く、またPAも最高で、何のストレスもなくパフォーマンスに没頭でき、我らもたいへん楽しかった。ゲストで入ってくれたナヲエのサポートは、云ふまでもなく完璧で、演りながら何度も「アーこいつ広島に引っ越して来んかなぁ」とか思ってゐた(笑)。

多くのお客さん(御老人)が、去りぎわに深くアタマを下げ「楽しかった、ありがとう」と云ふてくださり、こちらも大感謝。思へば、くだんの国民文化祭の終演後、この町ともぅ少し付き合いたい、のやうな旨を主催陣に伝えたのを憶へてゐる。パタ屋ヒナ兄との縁あってこそのけふがある。本当にありがとうざいます。

パタ屋に引き上げ、ナヲエも来て、3人で「忘年会」。考へてみれば付き合い長いし、何度も家に泊まった仲なのに、ナヲエとこんだけ腰据えて呑むのは初めてだ。

15日(日)週末遠征山口編:宇部市Big Hip-------------------------------------------------------------------------

けふも昼ぐらいまでのんびり&ゆっくり。長門→宇部は、まぁ2時間もかからぬくらいなので、そのやうに。

途中、湯元温泉やら一休ラーメンやら寄ってこう、とか云ってたのだが、なんか気が付けばエラい慌ただしくなってゐて、結局何処にも寄らずに会場のBig Hipへ。会場でジターバックボーイズや華麗衆(けふの対バン。いづれも宇部の名物ユニット)の面々と再会。こないだ広島で御一緒した藤井康一さんとも3日ぶりに(笑)。なんとけふはウシャコダのライオンメリィさんも出演、と云ふ事でしーなさん盛り上がってる。

華麗衆、はいつものやうに脱力&ズッコケ路線。ギター大西君のキャラ立ちは相変わらずで楽しい。ジターバックボーイズは、ギターとウクレレでシブいブルーズを聴かせてくれるデュオだが、残念ながらけふでしばらく活動休止、なのださう。みんな色々あるのだねぇ。続いてしーシュ→藤井&メリィの順番。

けふの中ではワシらが一番「ユニットとして確立」してゐる、といふ事で、たいそうウケた。3番手なのにアンコールもあった。Big Hipはしーなさんの地元、といふ事でいつもは同窓会的にお客が集まるのだが、今回は年末も近い事もあって流石にそれはナシ。が、これまで何度か見てくれてゐる人も多く、その辺もやはり華麗衆よぅねん(Ba)の協力なしにはあり得なかった事。ここにも大感謝。

トリの藤井さんもいつものやうに盛り上げでシメ。最後に全員セッション。オフステージでは意外にもクールな藤井さんだが、この広島〜宇部の二日間でだいぶ打ち解けれたやうに思ふ。楽しい遠征でした。みんなありがとう。

さてけふはこっからが大変で、明日の朝には広島に居らねばならぬしーなさん。零時に打ち上げを終え、そのまま広島へ向かって走る。昨日けふと長門でのんびりしたとは云へ、蓄積した疲労は疲労。信号待ちのホンの1分で寝てしまふ、といふ凄まじい眠気と戦いながら、なんとか3時間で広島へ。うぇ"〜〜〜疲れた。

16日(月)--------------------------------------------------------------------

帰って風呂入って寝たのが4時くらい。流石に9時まで寝る。

まぁけふのワシはオリエンタルホテルでの「吟」が21時から始まるのに合わせれば良いが、しーなさんはもぅ仕事を始めてゐる。さぅ思ふと、ワシとてただだらだらはしておれぬ・・・。だがまぁだらだらしてゐた(苦笑)。

今年最後の「吟」にはニゥギターを使ってみる事にす。初めて本番で使ったにしてはまづまづだったと思ふが、やはりまだ全然操れんねぇ。音は良い。基本的には電気ギターなのだが、アクースティックギターに近いかんぢ。しっかり弾き込んでやらねばね。

17日(火)--------------------------------------------------------------------

専門学校3コマ。けふは個人レッスンは休み。ので夕方以降フリー。

なにか疲れが抜けてない気がするので、久しぶりにスーパー銭湯にでも行ってみるか、と。一時期は空き時間があれば行く、といふやうな「スーパーセンター」だったが、なんかいつの頃からか何処も入浴料が法外に値上がりして、最近はすっかり足が遠のいてしまった。

タマに行くとやはり良いねぇ。完全に足がのばせる広い湯舟に、なんかよぅ分からん薬湯風呂。ジャグジィにサウナ。あ"〜日本人でよかったな、と思ふ。また来よう。

18日(水)---------------------------------------------------------------------

しーシュのリハ。

演ってゐると、年末や年始にかけて演っておかねばならぬモノゴトがどんどん浮上して来て、どーやらこのリハ量ではそれらをカヴァーし切れぬ、ことが発覚。急遽、明日にもリハを入れる事にし、クリスマスもリハ、となった。しーなさん、ほとんどワーカホリックのやうな日常。身体壊さなえぇが・・・と思ひつつ。

夜、教鞭をとってゐる楽器店の、今年最後のレッスン。店頭に顔出し『良いお年を』の挨拶。少しづつモノゴトが片付いて行く。年末の始まり。

19日(木)--------------------------------------------------------------------

しーシュのリハ二日め。

23日のクリスマスディナーショウの内容を決める。今年作った曲を全部演りたい、とか考へてゐるとラインナップが乱れる。ヌ〜、お客さんには演者の思ひなどどーでも良い訳で、やはりしーシュの「良い唄」を聴きたがってゐる。なかんぢで結構悩み、まぁなんとか決まった。だが、本番までに憶えるのは無理っぽいな・・・。失礼ながら今回は歌詞を見ながら唄う事をお許し願いたい。

その後、FMの収録。こないだ「賀正」の挨拶を収録したが、けふはもぅ「年始はいかがでしたか?」といふ・・・。

20日(金)--------------------------------------------------------------------

えれぇ寒い朝、と思ったら雪だ。初雪。けふこそチャリで活動しやうと思ってゐたのにねぇ。

まづは専門学校、今年最後の授業。半分雑談。まーぁコイツらが休み明けに、どれくらい内容を憶えてゐるか、だな。一旦帰宅し、少々雑務をこなし、個人レッスンへ。年の瀬が迫り、車は増え、歩行者は酔っ払う。ので、たいへん危険がいっぱい、な夜道。轢くぞコラ。

2コマほどレッスンした後、フリュートの進藤センセイの導きで、医療関係各位の忘年会に唄のゲストとして参加。「吟」スタイルで30分ほど唄う。宴会の片隅で、ホンマにプライヴェートにぼそぼそ唄ってる、てかんぢで、なんか良かった。喋る人は喋り、聴く人は聴く。好きな曲なら身を乗り出し、さうでなければ聞き流す。以前はかういふ音楽のあり方って敬遠してたものだが、今はなんか、そのとりとめの無さも、また良い、と思ふ。

美味しい料理も御馳走になったし、良い餅代稼ぎでした(笑)。進藤センセイありがとうざいます。

センセイのお仲間には、既に何度もワシのライヴを見てくれてゐる人も多く、T病院内を歩いてゐると見覚えのない人から挨拶される事もある。まさかこんなに多くの医療関係者と親睦を持つに至る人生など、予想もしておらなんだな。


4週目

21日(土)-------------------------------------------------------------------

だんだん歳も押し迫って来ました。

しーシュのクリスマス・ディナーショウで出す、タンドゥリチキン用のスパイスを買いに行く。なんか名も知らぬやうな怪しげなスパイスなどあり、見てるだけで楽しい。昔は凝ったモンだがなぁ。もともとスパイスで作るカレーはワシの得意技だったのだが、いつの頃からか女房がスパイス使いをマスターし、今や彼女の得意技。逆にワシが和食を得意とするやうになってゐる、と云ふ。分からんものだ。

鶏肉2kgをスパイス&ヨーグルトで揉み込み、漬け込む。解凍終えたばかりの肉はとてもつべたい。

22日(日)-------------------------------------------------------------------------

ひとりリハで、多分今年最後のヴァリアス・スタヂヲへ。

ここは大晦日も元日も、基本的にはオープンしてゐるらしひ。ドメスティック経営(経営者の自宅2Fがスタヂヲ)とは云へ、なかなか大したモンだ。ヒマになったら年始挨拶がてら来やうかな、とも思ふが、多分この三ヶ日はヒマにはならんナ〜。

夜はタンドゥリチキンを焼く。オヴンレンヂで焼かんとしたが、火力が弱いので断念。ガスのグリルで焼く。やはり「火」には適わんな。い〜い焼き色が付いて香ばしいにほひが立ちこめる。なかなか良いチキンが出来たぞ。

23日(月/祝)--------------------------------------------------------------------

さて、しーシュのクリスマス。

全部で50人ほどに直接お誘いメールを出したが、返信が帰って来たものは全て「残念ながら」の答え。こりゃぁ寂しい動員かな〜。日記を読み返してみるに、前回12月23日(2008年)にやった時は、予想の半分以下のお客さんしか来ず料理がだいぶ余った、のやうな事が書いてあった。ここ数年もっと遅い時期に「忘年会」と称して演ることが多く、それはホンマに満員御礼!なのだが・・・。

まぁしょーがないな。今年はかなり早い時期から「クリスマス前に演らう」と決めてたし・・・。

早い時間から会場のPICOに入って調理。ワシは昨日仕上げたタンドゥリチキンとマカロニサラダを持ち込み、あとはしーなさんの調理補佐に回る。その合間にリハーサル。さぅかぅしてると最初のお客さんが現れ、ちょっと待ってて下さいね、とか云ってると、開場前にけっこうなお客さんが・・・。もぅ皆さん飯を喰ふつもりで来られてゐるやうだ。

では開場しま〜す、て事でオープン。こっからが凄かった。なんと開場20分もせぬうちにチキンが半分なくなったのである。おろろ!?これは嬉しい誤算!。結局ライヴ開始前にはチキンだけでなく、ほとんどの料理が品薄となり、ライヴの合間にありもので一品作る始末。如何に我らが『飯を喰わせるミュージシャン』として認知されて来たか、が分かる瞬間だった。

さて本業のライヴ。今年できた曲を中心にした全19曲のラインナップ。旅の話や唄の背景など話しながらつらつら演りました。演奏自体はリハ不足で、かなり荒いモノだったけど、けふはなんかMCが冴えてて、何度も爆笑が起こってゐたな。ここん処MCの天才達との交流が多いから、だらうか?。

けふは、常連さんが少なかったぶん、日頃あまりワシらのライヴに来ない人が多く来られてゐて、結果的にまづまづの集客。料理は完全に喰ひ尽くされ、終了時には皿しか残ってないかんぢ(笑)。チキンもっと作るべきだった、と反省。決して少なく見積もって作った訳ではないのだが・・・・。飲食業ってホンマに難しいねぇ。

皆さん、ありがとうざいました。

あ、さぅさぅ。けふワシは初めて「着物に革靴」といふスタイルで演ってみた。しーなさんはづいぶん前から「着物&ブーツ」なのだが、男がそれやると坂本龍馬みたいでイタイ、と思ってた。だが、龍馬がぢつはファッションでなく、実用性(有事の際、逃げやすい)から靴を履いてゐた、と知り、まぁそれならばワシも実用的観点から、と靴にしてみた。これがヨイのですわ。

今後、和装に似合う革靴、を探すことだらう。

24日(火)--------------------------------------------------------------------

専門学校は休みに入ったが、個人レッスンはまだある。クリスマス・イヴではあるが、ワシの教室は開けてある。

昨日、ぢつは「クロマティック・ハモニカ」デヴーした。これまで、即興で無茶苦茶に吹く、てのなら演ってたが、舞台上で「ちゃんとした旋律」を吹いたのは昨日が初めて。奇跡的に上手くいったが、難しい楽器であることに変わりはない。マメにちゃんと練習を続けやう。けふはレッスンの合間はハモニカの練習。

夜は近所のカラアゲ専門店で「バーレル」のやうなモノを買い、女房とクリスマス。

25日(水)---------------------------------------------------------------------

仕事机の周りを片付ける。なーんか訳の分からぬ「紙っきれ」がいっぱいあって、これを片っ端から捨てておればこんなにゴチャゴチャせぬだらうな、とは思ふ。げに世は「紙っきれ」が無駄に消費されてゐるな。これだって資源だのによ・・・。給与明細とか領収書とか請求書とかよ、こんなんこそ暗号でいーぢゃんか、とか思ふ。

まぁ少しは「キレイになったやうに見える」やうにはなった。

昨日は出来合いのチキンだったが、けふは七面鳥のひなを弐匹、丸焼きにす。ここ数年のクリスマスの恒例。生きて動いてる姿(に近い)の獣と、ヒト。一対一で喰らふ。ケツの穴にバターライスを詰め込み、人参&じゃがいもとともに焼きつけ、圧力で仕上げる。ナイフとフォークと手で、切り刻みバラし、歯でこそげ、黙々と喰ふ。ひとにぎりの骨になるまでしゃぶり尽くす。

フェアである、と思ふ。

26日(木)--------------------------------------------------------------------

ワシにとっては年明け弐本目のライヴ、1/4の着物団&しーシュ新春ショーのリハに行く。今年はメンバーの組み替えや混合・・・。2チームの「コラボ」色がより強く出るかんぢのラインナップ。着物団をバックにワシがピンで唄う曲もある。オモロいライヴになりさうだ。年明け最初のお祭りだね。楽しみである。

けふは今年最後のレッスン。風前の灯ながら、なんとか維持してゐるベース個人教室。週三日来てそれぞれ10人以上生徒がゐた頃もあったが・・・。

生徒が集まらぬ→レッスン料を下げる→講師のギャラも下がる→そのギャラではやらぬ講師が増える→実力不足の講師が教室をやるやうになる→教室の評価が下がる→楽器習うことの価値が下がる→生徒が減る→講師が喰えなくなる、といふ社会の図式。某文化教室に依頼されたとき、「そのギャラでは出来ません」と云ふと、平気で「ウチで教室やるとネームバリューが上がるんですよ」と返されたことがあり、なるほどさういふ図式か、と。

朋友、藤井政美がやってるやうな、「個人個人と深く関わってゆく」やうな良識ある教室が増え、それが基準となることを祈りたい。

27日(金)--------------------------------------------------------------------

今年最後の「居酒屋椎修」

けふはもぅ、なんとなく最初から「大入り満員」を予想してゐた。んでその予想は適中し、ライヴ前には過去最多の来場者数となった。けふのワシは「焼き物担当」。オープンからライヴが始まるまでの2時間、ホンマにひたすらフライパンと向き合ってゐた、といふかんぢ。まぁこんな状況でもテンパらずにやれるやうになり、ますますしーシュってなに屋さん?の世界(笑)。けふはちっと指を火傷しちまったけどね・・・。

今年最後のライヴテーマは「走る音楽」。今年のオリジナルや評判曲まじえ、あんな曲やこんな曲・・・・。「白眉」となるハズだった「走れコータロー」の中間部高速ナレーションは、途中で何度も「噛んで」しまひ玉砕(苦笑)。なにわのてつのやうにはいかんな・・・。例によってアンコール付きで約90分。良いライヴで地元広島をシメれました。満場(ホンマにぎちぎち)のお客様、この壱年間御愛顧ありがとうざいました。

地元ライヴの新しい形、として、どーやら「成功してゐるらしひ」居酒屋椎修。フラキズ店主マミコさんの協力をはじめ、多くの人々の力を借り、「好きな事」として続けて来れてゐる幸運。その多くはしーなさんの力に負う所が大きいけど、「愛されるバンド」になれてゐるやうに思ふ。これからはもっと「知られるバンド」にならねば、ね。

さぁしーシュ、あとは29、30の今年最後の遠征(神戸〜京都)と、大晦日のオリエンタル&カウントダウン、でホンマに今年のシメだ。

もぅひとフンバリ。

28日(土)-------------------------------------------------------------------

2013年最後のオフ、っつーかナンもない日。壱年の広報のシメを・・・。窓拭きなぞしやうか、とも思ふが、まだ遠征が残ってゐて、怪我はしたくないのでやめておく。

夜は女房が友人と忘年会に出ており、自宅で今年最後のひとり晩酌。DVDで今年のライヴなぞ見て反省しながら、熱燗をやる。春に東京は千歳烏山で演った(しーシュ)ライヴなぞ、このまま売り物にしても良いほどのクゥオリティ。う〜む、とか云ひながら見てると、いつの間にか寝てゐる。

29日(日)唄絵:西宮vol 2・西宮市RJ&BME's---------------------------------------------------

今年最後の遠征、週末遠征ならぬ「年末遠征」だ。初参加だった昨年の好評を受け、今年もお誘い頂いた唄絵:西宮への参加。必殺青春18切符で神戸へ。

が!

いきなりトラブル発生。JR山陽線が20分遅れ。時刻表から割り出した乗り換えのプランが全滅。あちゃ〜!。まぁ18切符の旅において、これは仕方ない。幸いに「会場入り時間厳守!」といふタイプのイベントではないので、ワシらも割り切ってプラン練り直しながら北上。かろうじて夕刻前には会場のRJ&BME'sに着。

神戸は壱年ぶりだけど、ここに出る人達とは、それぞれ年内何処かで一度ならず顔合わせてゐる旅仲間。やぁやぁ、とか再会を喜びつつ。ただ、件の電車の遅れのせいで、ワシらが会場入りした時には、既にオープンの15分前。かろうじて音出しチェックだけしたら、はい、お客さん入って来たよ〜!。

イベントが始まってしまえば、あとはトントン進む。しーシュの持ち時間は20分。MCも最小限に抑え王道路線をダダっと4曲演奏。会場おぉウケ。けふと、明日の京都でご一緒する面子は、どっちかてーと「弾き語り」系なので、音的には案外ウチらが一番派手なかんぢだった。まぁ盛り上げ役は果たせて安堵。他にもHAGE富安さんとの「唄声一座」として2曲に参加。お客さんも出演者も、年齢層高めの落ち着いた良いライヴの連続だった。

しかしまー、ダイヤの乱れに予定を狂わされた壱日、てかんぢの日だったな。岡山より東は良かったとして、岩国〜岡山までの路線の脆弱なことよ。あっさり「20分遅れ」つーて、その遅れを、最後まで持ち越しやがったな。ちったぁ巻き返すなりすりゃ良いものを・・・。おまけに『詳しい事は駅で聞け』つーて、無人駅に降ろすし・・・。こんなんだから、いつまで経っても新快速のひとつも運営出来んのだね。

30日(月)ほっこり年末京都:街の唄・京都木屋町モダンタイムス--------------------------------------------

年末遠征のシメ、これも昨年と同じ京都:街の唄。出演者は昨日の西宮とほぼ同じで、何人か京都の人脈が絡む、と云ふ。

今年、何回か来た気でゐた京都だったが、よぅ数へてみたらこれで弐回目。夏に一度来ただけだった。あまり久しぶりといふ気がせぬのは、そこがやはり「ほっこり」だから、だらうか?。年末の京都、悪くないのだ。

さて、昨年しーなさんの悪ノリ寸前のお色気パフォーマンスで話題を浚ったしーシュ@モダンタイムス。相変わらず音も良くて演りやすい。けふの持ち時間は30分。去年は滋賀から笛吹き山田さとしが駆け付けてくれ、トリオで演ったが、けふはしーシュのみでたっぷりと。昨日に引き続き、弾き語り系の中のしっかりした音像のユニット、として、派手に役目を果たせたかんぢ。去年ほど狙った訳でもないけど、やはりしーなさんには盛んに「エロい」の声が上がってゐた(笑)。

年始の名古屋。春のお江戸。夏の松阪と浜松。と、年末のこの神戸&京都、を年間行事とすることで、なんとなくワシらも「旅の音楽家」として認められた、といふ気がせぬでもない。けふも早速「来年もよろしくね」と云はれ、嬉しいワシらであった。えぇ、来ますとも。皆さん、お疲れ様でした。

これもお馴染みとなった、ハモニカ吹きのあらいなおこ&コーイチ夫妻のお宅で、今年最後の「宴会」。美味なる鍋をつつきながら、なんと4時まで!

31日(火)--------------------------------------------------------------------

去年は昼ぐらいまで、大晦日の京都でまったりしてゐたが、けふはワシら広島で最後の仕事!。ので、夕方までには帰らんければ。

てことでまた18切符。昨日一昨日みんなに「18切符で旅する」話をすると、流石の旅のつはもの達も「うぅわ〜」と云ってたな(笑)。しーなさんも立派な「乗り鉄」になって来たやうだし、このまま参りませう。「18切符で旅するえせニック歌謡デュオ」(どんどん長くなるな)

8時間かけて広島に着。それぞれ自宅に帰り、家族との晩飯(年越し蕎麦)を喰ったら、スグ和装に着替えてオリエンタルホテルへ。まづは今年最後の椎名&フライデー。いつものやうに3ステージこなし、けふはその後すぐに会場を移動して、「しーシュ」としてオリエンタルホテルのカウントダウン・パーティー:ゲスト演奏。

当初は椎名&フライデーにちょいオリジナル、くらいで演るつもりでゐたが、パンフなどを見ると、もぅ完全に「しーシュ」といふ事になってゐる。ので、全曲しーシュで演り通す。友人のDJ・サリィの見事な口上にも乗せられ、100人近いお客さんを前に、こーなりゃ超アゲアゲのしーシュ。派手なナンバーを連続で演り、「うぉあぉ〜!」とか叫びながらカウントダウン。その後また激しいのを何曲か・・・。

身体も精神も、もぅ限界まで疲れてゐたが、なんとか演りきった。

大役果たし終え、「へ〜〜〜〜〜」とか云ひながら、ラウンジでバーテンのRくんに『疲れを癒すヤツを』オーダーし、新年初の乾杯。色んな年末年始を過ごして来たけど、今年のコレが、多分今まででいちばん「濃ゆい年越し」だなぁ。


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