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1日(月)-------------------------------------------------------------------
ゆんべはドメニカーナの弐階、屋根裏部屋に泊めて頂いた。主催のひとり田中宏樹くんも、ゆんべ飲み過ぎて泥のやうに眠ってゐる。
岡田さん御夫妻も此所に住んでゐて、弐階は全部ゲストハウスのやうになってゐる。ワシが起きた時には、岡田さんすでに暖炉の火の前でTVを楽しんでおられ、これもまたなんて素晴らしい暮らしなのだらう、と思ふ。朝飯を頂き、あれこれまた喋る。昼前には帰途に着こう、とあれこれ準備しつつ。
外は強い風。岡田さん『けふから寒くなるねぇ、本格的な冬だよ』と仰る。ここに冬が来るのか・・、と思ふ。薪をくべ、火と共に暮らす日々。
起きて来た田中君と岡田さんに見送られ、広島へ出発。服や髪についた煙の薫りを楽しみながら、ワシらはワシらの、コンクリとアスファルトとエアコン暖房の日々に、帰った。この旅の間に、12月に入った。本格的な冬の到来だ。
2日(火)-----------------------------------------------------------------
専門学校→レッスン→FM収録。
毎週日曜日放送、てぇのは思ったよりかなり早いサイクルで、こないだ新年の挨拶録ったのに、もぅ「良いお年を」だと?、といふ思ひが。でも、考へてみりゃ今年ももぅあと30日を切った訳だし、まさにコーイン矢のごとし。
そらぁ腰も曲がるし、目も悪くなるハズだ。
3日(水)----------------------------------------------------------------
けふはしーシュのリハの後、「音もダチ」朋郎のライヴを見に行く。
内藤哲郎(和太鼓)と武田朋子(篠笛/カワイイ)の和楽器デュオ。今年春先にお江戸で一緒に演ったのが、新作「はるばる」のレコ発だった。で、今回の広島公演に『はるばる・レコ発ツアー』とある。驚かせるつもりはないが、見に行く事は黙っておいた。果たして会場のカフェJIVEは満員のお客さん。どーいふ人脈のお客さんなのか、これほど沢山の人の中に、見知った顔がひとりも居ない。広島でかういふ事はたいへん珍しい。
最前列しか空いてなかったので、そこに。ほどなくして朋郎のふたりが登場。ワシらの顔を見るなり、一瞬固まる(笑)。まぁ、サプライズ成功、て事で。
アルバムやライヴでもゲストを迎えて演るパタンが多い朋郎だが、けふは完全に篠笛と和太鼓のみの演奏。ワンマン、て事でそれぞれの見せ場もたっぷりある。装飾を削ぎ落としたシムプルな演奏は気迫に満ち、改めてこのふたりの実力を見た気がした。彼らも結成10年目になるんだって。素晴らしいライヴだった。
満員のお客さんは割とだまーって見る人達で、最前列でぎゃーぎゃー声上げながら見てるしーシュは、完全に「浮いた」存在。
朋郎のふたりは、ワシらが来た事をたいへんに喜んでくれ、来年アタマ早々に一緒にツアーする事も決まってるし、また楽しみやね〜、などと話も弾む。いいライヴだった。旅を続けやう、友よ。
4日(木)------------------------------------------------------------------
友人シンガー、ヴァレンシアとしーシュがトリオを組んで営業をする、ののリハを。
ヴァレンは今年夏、彼女の1stアルバムのレコーディングに、ベース弾きとして全面的に参加した。が、ぢつはライヴで合わせるのは今回が初めて。巨躯から繰り出される声は流石!の迫力だが、いわゆる「純粋なシンガー」なので、バックは鉄壁に支えねば、ね。てことで、職人しーシュ。
あの、ヴァレンのアルバム、ワシも出来上がりを楽しみにしてゐるのだが、演奏者につひてのクレジットの確認、などが一切なされなかったのが、気になるっちゃ気になる。誤字や脱字・・・、某ふぇーすぶっくの記事みたいに、「梶原シュウ」とかで書かれてないやろね?!。あるいは「梶山シュー」とか・・・。
5日(金)------------------------------------------------------------------
たいへん珍しいことに金曜日の夜、ギター弾き語り「吟」@オリエンタルホテル。今年最後の孤独な営業。
この仕事を頂いて早3年。今年もよく唄わせて頂きました。男のピン歌手の数少ない1人として、さらに精進を重ねん。けふは年末の金曜らしく人出は多かったが、ガヤは少なく、ぢっくり唄う事が出来た。けふは27曲中24曲を英語曲で構成。外人さんのお客もゐて一瞬怯んだが、もぅそげな事云ふても仕方ないので、堂々と唄ったった。
あ、お客様の中に初孫を得られた方がゐて、お祝いの気持ちを込めて『今 風の中』を唄わせて頂いた。
20代半ば、これまでとこれからのの自分、子供が出来た友人への思ひ、などを綴った、割と自分史的には青年期の集大成、のやうな唄である。お祝いになったかどーか・・・。曲の一部に「マイク&メカニック」の唄とほぼ同じ内容の部分があるが、全くの偶然である。
今 風の中
私はいくつもの過ちを通り過ぎて来たけど 無くしたものと同じだけ 与えられて来た 枯れ果てる事のない涙 曲がりくねった道の片隅 偶然に見つけた花のやうに かけがえない人にも出会った それなりの自由 帰るべきところ 有り余る安らぎの中に 包まれ 満たされ 幸せに生きてゐるのに 私はまだ 自分の望みを叶えられないまま 佇んでゐる 道の途中で 家を飛び出したあの日の 背中に聞いた母の声が 生まれ来る子供の産声に 涙を重ねて聴こえて来た 風の中にひとり佇んで 流れ行く雲を追った日々 どうにもならない傷はあっても 悲しいばかりではない人生 陽だまりの日々 薄れて行く夢に 眠れぬ夜も増えて行く 信じたい これまでの道程に嘘はなかった 私はまだ 自分の望みを叶えられないまま だからこそ お前に逢えた、と
6日(土)香川県高松市:前入り-------------------------------------------------------------------
明日、高松の某企業クリスマスパーティーのゲストに呼ばれ、しーシュ初の四国上陸を果たす。
ディナーショウ、ならぬ「ランチショウ」なので、会場入りは朝。余裕を持つまでもなく前入りすべきなので、前入りす。ツアー車「にっち」連週の大活躍である。しかし、しまなみ海道が17m/hの強風警報発令中。軽バンであるにっちは風に翻弄され、あぶねーあぶねー。50km/hが出されてゐるのに飛ばしまくる香川ナンバー車。正直、かなり手に汗握りながら、なんとか高松へ。
主催の方々と早速会合。明日のパーティーの主旨やお客さんの傾向など聞き、作戦の議題とす。・・・・が、この主催の人達(全員女性)がすんげ〜呑むのだ(笑)。ワシらが明日の本番を慮って控えめにしやうとしてゐるのを、『あれ?シュウさんグラス空いてますよ』と追加注文。「もぅいい」と云ってるのに『でもまぁ、せっかくなので』とか云って追加注文。勿論自分らのペェスは落とさずに・・・。
結局ハシゴまでしてしまひ、ホテルに帰った頃には、結構な酔っ払い状態。恐るべし!讃岐女たちのパワーよ!。まぁ、しかし、ハシゴする気にさせるほど美味い街ではある。
あ、さぅさぅ。宴会中、彼女らに、前述した車のスピードについて言及した処、ここ(高松市内)から神戸まで2時間くらいで行けないと、『車に乗る意味はない』のださうで、さらに恐るべし讃岐びと!。
7日(日)高松市:国際ホテル-------------------------------------------------------------------
二日酔い、までは行かずとも、結構アタマの重い朝。『あの娘ら、ケロっとした顔で来るんだろな』と思ってゐたら、ホンマにケロッとした顔で「おはやうございます〜!、ゆうべは楽しかったですぅ〜」と。すでに「負け」たワシら(笑)。
しかし、ビシっと仕事はするよ。
ぢつはけふの仕事、しーシュのオフィシァルサイト内にある、『出前演奏』のコンテンツから依頼頂いた初めてのケースなのであった。全部こちらの持ち込み機材で何処にでもお伺いしまっせぇ〜!、といふ「ゲスト」ともまた違った立場の・・・。当然、会場設営から音響チェックに至るまで、全部自分らの手で行なう。けふの場合、会場がかなり広く(円卓25+150名収容)、何度も何度も客席に下りては音質音量をチェックし、対策を積む。
お客さんは、下はコドモ〜上は50オーヴァー。御婦人が9割を占め、それぞれ粧し込んで来ておられる。昔、しーなさんと演ってたディナーショウの客層に近い、のかな?。これは久しく封印してゐた、「後家殺し」のチカラを発揮せねばなるまい・・・。美容系の企業コネクションにて、皆さん「美」にたいへん敏感だ、と聞く。よぅし、とばかりしーなさんも短パンでGo!。美脚を惜し気もなく解放し、持ち時間45分をフルに使って、しーシュ歌謡ショウの始まり始まりィ〜!。
結果として、たいへん素晴らしい仕事が出来た。
見た事もないこの珍妙なデュオの楽曲に真剣に聴き入り、ラストには会場の半数以上が立ち上がって踊ってくれた。しーシュもさういふショウが演れるやうになって来たね、としーなさんと語る。主催者チームも大感激で、いやぁこちらこそ良い仕事でお答えできて良かったス。ありがとうざいました。
演目:月の裏の約束/苔の記憶/サイドカーに犬を乗せて/Dance/時は過ぎて行く/リバーサイドホテル/クリスマス・ソング/砂に泣き/ことほぎの唄。
打ち上げは、またしても・・・(笑)。みんな良く呑み良く喰ふ。けふはワシも遠慮なく酔っ払うつもりで呑む。客席からの感想で、カヴァーへの反応が、意外なほど薄かった、とか。ワシら、かういふ場では必ず数曲カヴァーを演るのだが、それら聴き馴染みのある曲より、我らのオリジナルの方がウケてゐたさうだ。『あじさい、演れば良かったのに』といふ声も・・。さういふ見極めや、セルフの音響技術も含め、まだまだ精進、やね。
8日(月)-------------------------------------------------------------------
昨日は骨付き鶏、一昨日はオリーヴハマチ、と名物を頂いたので、けふは「うどん」。高松の有名店「手打ち十段うどんバカ一代」に。昨今、全国何処でも本格讃岐うどんが喰へるやうになった、とは云へ、やはり本場は本場で喰ふと、格別の味わひ。
あとは広島へひた走る。途中、昼寝休憩など入れながら、夕刻前には我が家へ。良い遠征だった。「出前・ざ・椎修」まだまだ受け付けとります。
9日(火)-----------------------------------------------------------------
今シーズン最初の灯油を買う。
ワシは基本的に寒がり(冷え性)なので、家の中は温くしておきたい。が、エアコンは電気を喰ふ割には部屋が温もらず、やはり家の中に「火」が起こってゐる、といふ事には適うまい。まぁホンマの事云ふと、今住んでるアパートは『灯油ストーヴ禁止』なんだがネ・・。
北海道(札幌、釧路)では、建物の中は暑いくらいが普通だった。まぁあれぐらい外が寒いと、家の中は暑いくらいにしておかぬと、イザ外出したときすぐに身体が冷えてしまふから、だらう。あの地では、身体が冷える、と生命に関わるでナ。建物内では薄着で過ごし、外に出る時厚着する。できるならワシも広島でさうしたい。
10日(水)----------------------------------------------------------------
佐藤弘之のライヴ・アルバム「思い出してみようか」が、好評なのださう。
まぁあれほど『広島のジェームス・テイラー』とか云はれ続けて来て、これまで作品を一枚も出してない、てのがアレだったわけだが、なんでも一気に100枚近く出たらしく、そのファンの待望感も分かる気がす。参加ミュージシャンとして手前味噌になるが、確かに良いアルバムだと思ふ。
これが売れてゐるお陰で、一部でワシの「ベーシストとして」の再評価が高まってゐる、とか(笑)。今まであまり関わりのなかった人脈から、『ベース良いです』と云ってもらへて、まぁ嬉しい。「普通にベース弾けるんですか?」とか云はれたりするけど、かういふのも弾けますのでね。
おシゴト、待ってます。
11日(木)------------------------------------------------------------------
ちょいちょいの週末遠征などでだいぶ売れた、しーシュ「小鉢:其之壱」を増刷。せっせとイラストを描く。
ワシはぢつは、所謂「記憶スケッチ」がたいへん得意で、実物をあまり参考にしなくても、割と緻密に忠実に描く事ができる。日頃キョロキョロと落ち着きがないからだ、といぢわるを云はれるのだが、小動物なんぞは我ながら「よく見ないで描けるな」と思ふし、人からもさう云はれる。
まぁ絵に描く対照が好きであるか、に尽きるのだ。だから犬、猫、爬虫類、両生類、魚、鶏、セクシーな女性、なんぞは、すらすら描ける。そのかわり、車、バイク、飛行機、の類いは全然ダメ。車の絵なぞ、幼稚園児の方がまだマシな、ぐらいに酷い。まぁ、さういふ事ですよ。
12日(金)------------------------------------------------------------------
ヴァレンシア&しーシュで営業を頂く。
はるか安浦のグリンピア瀬戸内までにっちを走らせ、某企業の忘年会ゲストに。ワシらのライヴの前にひと宴会あったやうで、すでに皆さんだいぶ「出来上がって」おられる(笑)。全員宿泊するらしく、際限なく呑んでおられる。となりで弾いてるピヤノが聴こえないくらいたいへん騒がしいのだが、なにかこぅ品がある、と云ふか・・・。騒いではゐるのだが、ちゃんと聴いてゐて、唄の聞かせ所では拍手も起きるし、盛んに声も飛ぶ、みたいな。
ヴァレンの唄も流石の迫力で、まぁ楽しい仕事をさせて頂いた。『三次会に是非』と誘って頂いたのだが、ワシら明日から松阪遠征やので、けふ帰らねばならぬのが・・。それがなかったらホンマに泊まって御一緒出来たらよかったんだがネ。げにこのトリオ、ちゃんとやればなかなかオモロさうなので、次の機会をまた頂けたら、さらに良きものをお見せしたいな。
ヒールを履いたヴァレンとしーなさんの身長はワシを軽く越え、けふはステージ上でワシが一番ちびだった。
13日(土)松阪:前入り-------------------------------------------------------------------
松阪はMAXAでの恒例イベント「正しいロックンロールの調べ Vol20」にしーシュで参加すべく、前入り。今シーズン最初の青春18切符を駆使して在来線9時間の旅。
広島を9時頃出たのだが、松阪に着いた時にはもぅとっぷりと日が暮れてゐた。まぁ、前入り、やから。
「正ロク」は出演者が多く、イベントの始まりが早いから、といふのが前入りの理由。その他に、今回は佐々木光さん(ささきあきら:松阪を代表するアクースティック・ロック・トリオEVISのギタリスト)がやっておられるバァ「ワウワウ」に行ってみたいな、と云ふのがあって・・・。
アキラさんのお喋りの面白さを知ってゐるだけに、そのご本人の根城でのそれはさぞや・・と思ひながら、サプライズのやうに行ってみた。
急に訪ねて行ったワシらに驚きつつ歓迎してくれるアキラさん。思ってたよりオサレでシックなバァだった。これは近所にあったら常連化、のパタンやな。もぅ20年以上やっておられる店らしく、店主としてのキャリアはMAXAのツヨシさん(中山剛:MAXAオーナー。EVISリーダー&ヴォーカル)より長いんだって!。
相変わらず下ネタ満載の爆笑トークを満喫した。が、流石に長旅の疲れもあって酔いが早い。明日は本番やし、早めに退散。
アキラさん、ありがとうざいました。
14日(日)松阪MAXA「正しいロックンロールの調べvol20」-------------------------------------------------------------------
さて、「正しいロックンロールの調べ」本番@MAXA。
ここに出た事のあるひと全てが口を揃えて云ふ「日本一のライヴハウス」MAXA、の公式忘年会が「正ロク」。20回めの今回で、いちをうフィナーレ、なのださう。そのフィナーレにふさわしく、全国から濃ゅいロックンローラー達が大集結!。全16バンド50人!。
それでなくとも浮き気味(そもそもワシらが毎年呼んでもらへるのも、自分ら的には『良いんですか?』といふ話し)のしーシュはさらに浮きまくり。まぁ気後れせずに演れるやうにはなったけどね。
けふはわりと「えせニック系」で攻めてみた。異色、と云へばここまで異色もないもんで(笑)、さういふ意味ではアッピールは出来ただらう。MCもほとんどせなんだ。
出番が終わった後は、他の出演者の熱演を見たりしながら、最後は総勢50人がステージに上がってフィナーレ。感動的なシメだった。お客さんは早くから満員で、結果的にのべ200入ったんださうな。素晴らしい。
年末の松阪遠征も今年で5回目。毎年呼んで頂き、12月頭には必ず松阪に来るもの、が通例になってゐたワシら。「正ロク」終了、は寂しいし、こっから先はやはり自分らで松阪MAXAへの道を切り開いて行かねばならんな、と。
なんつっても、ここで知り合った縁で繋がった「輪」も数多いのだ。
そして、なにより、最初にワシらをここに連れて来てくれたのは、名古屋りとるびれっじの谷口幸至朗さん!。
すべての縁に感謝しながら、松阪の夜は更けて行ったのであった。
15日(月)名古屋りとるびれっじ「しーシュとアサリの忘年会」-------------------------------------------------------------------
けふは名古屋。
今年7回目の名古屋である。お前らどんだけ名古屋好きやねん?といふ声も聞こえて来さうだが、夏に来た時、今年はこれでラストかな?みたいな事を云ったら、幸至朗さんが「来りゃえぇが」と云ってくれ、ならば、とお願いしたもの。
せっかくなので、大元の名古屋コネクション=きしめんコネクション、と旧交を暖め・・と云ふ事で、朋友鎌田麻実に相談。彼女のユニット「asa:lee」と一緒に年末華やかに演らうぢゃないか、と決まったのがけふ。
上述とダブるが、すべての唄旅の原点、と云っても良い名古屋。
ウチら年内まだライヴも旅もあるが、今年の集大成、みたいな気持ちで演らせて頂きました。一見のお客さんも多かったが、本邦初公開の新曲も披露。これがまた大ウケで、先攻なのにアンコールまで頂ける好評。ありがとう名古屋。
asa:leeも、わりとづっと見て来てゐるが、またぐっと進化してるな。マミは『やっぱしーシュの前だと緊張するわ〜』と云ってたが、なんのなんの。しぶとく強いデュオに成長したasa:leeをしかと見せてもらった。
良いライヴだった。
これで本当に、今年の名古屋はラスト。たぁ云っても年始早々にはまた来るんだが(笑)。来年は何回来るかなぁ?。引き続き、濃ゅい付き合いをさせて頂きたい。
16日(火)帰広-----------------------------------------------------------------
帰広。18切符2スタンプめ。
昼前に名古屋を出発し、ひたすら電車の中(笑)。揺られ揺られてまた9時間。当然どっぷりと日が暮れてから広島に着。はぁ〜〜〜『乗り鉄』とは云へ、さすがに疲れたな。
帰ってくる間、外はづっと雨模様。全国的にぐずり気味だった天気は、ワシらが帰り着く頃には寒波と相まって雪を降らせ始める。寒くなってきたねぇ。
17日(水)----------------------------------------------------------------
朝、目を覚ましたとき、チラホラ雪が舞ってゐたので、「やはり」と思ったが、数分後に見たら今度は吹雪だった。なんぢゃこりゃ?!ここはホンマに広島か?!。
その後も雪はやむ気配を見せず、ぼッぼッ降り続き、あっと云ふ間にすべて雪ん子状態に!。買い物に出たのだが、まるで八甲田山か?!といふやうな・・・・。
休みにしやうかどーか迷ったがレッスンす。殊勝にも生徒は全員来た。
18日(木)------------------------------------------------------------------
今年最後のWADAバンドの朝リハ。
雪で交通網が麻痺しており、時間に正確なこのバンドが、珍しく全員遅刻。かく云ふワシも、待てど暮らせどバスが来ず、仕方なく歩いて幹線道路まで出る。よぅやく乗ったバスも、2時間遅れだったのださう。いや〜参った。予想はしてゐて、いつもより壱時間早めに行動してはゐたのだが、それを上回る混乱ぶり。自然災害に弱い街なんだね、とつくづく。
まぁそれでも、いつものやうに楽しくリハやり、昼前に終了。けふは珍しくレッスンの時間まで街を彷徨う事にす。まづ、インド料理屋でひとりランチ。楽器屋に寄り、良さげなモノがないか物色。ない。そぃから本屋に行き、文庫本一冊購入。書店付属の喫茶店でラテ呑りながら小壱時間半読書。スタヂヲに入り、珍しく5人連続でレッスン。
レッスン終える頃、しーなさんが迎えに来てくれ、今年最後のFM収録。その後、今年最後の企画会議。
なかなか動きのある、良い壱日でござった。
19日(金)------------------------------------------------------------------
けふはBobby'sの仲間、フリュートの進藤センセイ(本職は整形外科医)のお導きで、広島逓信病院でのクリスマス・ロビーコンサート、にしーシュで。
ワシは12年前、クリスマスを病院で(事故による入院)迎えた経験がある。晩飯にちーさなチキンが付いてゐたり、この日だけは消灯時間過ぎてTV見てても、当直の看護婦さんに注意されなかったりした。それ以降、クリスマスや年末や正月にフと、『今この瞬間を、病院で過ごしてゐる人もゐるのだな』と云ふ思ひに駆られる事がある。
理由は様々であらうが、さぞや侘びしいであらう、さういふ人達に、せめてひとときでもナニか暖かな気持ちになってもらへれば・・・、と云ふ思ひで演らせて頂いた。最前列に同じ年頃の老婦人3人組が座っておられ、終始楽しさうに身体を揺らしてくれてゐたのが印象的だった。最初、戸惑ってゐたやうな患者さん達も、最後には盛んに手拍子をくれ、良い雰囲気でライヴを完遂できた。ありがとうざいます。
ところでけふも、このテの仕事の通例で、カヴァーとオリジナル半々で演った。最近これに『カヴァーも良いがオリジナルがもっと聴きたい』といふ意見を頂く事が増えた。これは自分らで作品を作り演る音楽家にとって、なによりも嬉しい意見である。もっともっと良い曲を書きたいね。
20日(土)-------------------------------------------------------------------
クリスマスだの、年末だの、年始だの、にいっぱい本番が入ってる割に、全然リハが出来てないしーシュ。の、多分年内最後のリハを。
取り合へず間近にあるお題からこなして行くしかないので、そのやうにリハ。しーなさんの娘に毎度感心されるくらい、2時間半オト出しっ放しのリハだが、それでもまだやらなアカン事の半分もできん、と云ふ・・・。しーなさんは毎度の事だが、珍しくワシが、近年稀な忙しい年末を迎えてゐる。まぁえぇことなんですがネ。
けふはその後、女房とデェト。美術館に行き、茶店で珈琲を呑む。帰り道、ワシがタマにやるやうに肉の「ますゐ」を居酒屋使いす。手羽先でビール。これがイイんよ。女房も感心してゐる。帰ってからは鍋。正しい冬の、休みの土曜日。だが、来年の予定をホワイトボードに書き込んでみると、1月の半ばまで休みは二日だけだった。よぅそろ。
21日(日)------------------------------------------------------------------
昨日のしーシュリハで浮かび上がった雑務を、こなせるところはこなしておく。アレンジし、譜面を書く。「書き」ツイデに年賀状も書く。
夜は今年最後のオリエンタルホテル。けふは椎名&フライデーではなく、もぅ「しーシュ」で演り、色々のリハーサルも兼ねる事にす。ので、ワシもばんばん唄う。12月のオリエンタルは、演奏時間のシフトが「年末進行」となり、21:30〜、22:15〜、23:00〜となる。休憩が15分しかない、といふ事になるが、これはこれでテンポがあって良い、とも思ふ。
まぁ、なにはともあれ、今年もソロにしーシュに、とコンスタントによく演らせて頂いた。壱年お世話になりました。また来年もよろしくです。て事でワシのオリエンタル初めは、また1月3日!(笑)。
22日(月)------------------------------------------------------------------
不動産名義人の書き換えのなんぢゃら、に必要、て事で印鑑証明のなんぢゃらの為に、実家に帰る。ちーさな土地にちーさな家だが、どーなんかな?・・・いづれさういふ時が来れば、これをワシが「相続」する、とか云ふ話しになるんやろか?。おやじおふくろアネキが苦労して建てたものを、なんもしてないワシが「受け継ぐ」なんて、全然申し開きが立たぬやうにも思へるが・・・。
フと思ひ立ち、おやじの墓参りに行く事にした。手ブラで行ってただ手を合わせて来るつもりだったが、実際に墓を目にしてみると、寒々しい風景(標高が高い墓所)の中に花の一つもないのは侘びしからう、と思ひ、花を買って来て、ツイデに線香も上げる。安い花でスマンなおやじ。
23日(火/祝)------------------------------------------------------------------
しーシュのクリスマス・ディナーショウ。
永らくpurcussion house PICOで開催して来たが、PICO閉店につき今年はフライングキッズにて。厨房も客席も余裕のあるPICOと比べ、フラキズはやや小さめ、と云ふ事で、やむなく「定員制」とし、結局26名様の予約を頂いた。料理は各自家で拵えて持って来る、といふ方式で、チキンやサンドヰッチ、サラダなど7種類。
予定ではセルフバイキング方式にして、各自好きなやうに飲み喰ひしてもらって・・・と考へてゐたが、いざフタを開けてみると、この店のサイズで26名がてんでにバイキングす、といふは想像を越えてゐた。「居酒屋椎修」なみの忙しさとなり、結局、ステージに上がる直前まで、厨房でナニカをしてゐる、といふ事に・・・(苦笑)。
まぁそれでも、満場のお客さんを前に、今年最後の地元でのステージ。たっぷり2時間、聴いて頂いた。今年の新曲を4ツほど一挙公開。ホンマはまだあとふたつあるのだが、これらは4thアルバムの為の「書き下ろし」にしたいので・・・。
こないだ名古屋でも演って好評だったのだが、「輪唱」と「フォークダンス」を意識して作った『Oiden a sai-yha』が、やはりここでもかなり好評で、こらぁアタリ曲が出来たな、と云ふ印象。これまでになくポップな曲だが、しーシュらしくかなりの難易度を持つ曲。ちゃんとダンスを考へて、You tubeで発表しなきゃ、ね(笑)。
いいライヴだった。この壱年、フラキズにもホンマにお世話になりました。店主マミコさんに、ありがとう。そぃから毎回無償でPAのオペをやって下さるタナベさんにも最大感謝。来年もよろしくお願いします。
ひとつひとつ、コトが片付いて行く。年末の始まり。
24日(水)------------------------------------------------------------------
鶏を焼く。ひとり一匹。一対一で生きてる姿(に近いモノ)を頂く、我が家のクリスマス恒例行事。けふは女房もワシも仕事なので、昼のうちに焼いておく。ホンマはデカいロースターかオヴンで、何時間もかけてぢっくり焼くが良いのは分かってゐるが、まぁ圧力鍋で。帰宅後、レンヂでチンすれば良いやうにして、今年最後の楽器店レッスンへ。
もぅ他の講師は休みに入ってゐるやうで、教室が静か。ワシもこれまでは、こんな年末までレッスン入れる事はあまり無かったのだが、旅が多くて、レッスンノルマがこなせてないのでネ。しかも来月はレッスン時間半分にしてもらってるし・・・。
帰宅後、鶏をレンヂでチンす。結婚して数百年にわたり、毎年これをやって来たので、流石に丸焼きの鶏をサバくのが上手くなってゐる夫婦。見事な骨の山が出来上がった。
メリー・クリスマス。
25日(木)------------------------------------------------------------------
しーシュ、今年最後の、地元広島での、営業。
なんか、色々と聞いてゐた話がことごとく間違ってゐたのだが、結局は某富裕団体のクリスマス祝会だった。予想よりも若年層が(コドモも)多く、「古めの昭和歌謡」などを準備してきたワシらは「あらら」てかんぢ。でもまぁ、えぇやろ?と、予定を押し通す。
オリジナルも含めて、クリスマスソングやらもサーヴィス。たいそうウケて、押し気味だったのにアンコールまで頂ける。子供がづっと踊ってくれてたのが最高だった。やはりなんかカヴァーよりオリジナルの方がウケてゐたやうな気も・・・。CDも結構売れた。営業には違いないが、ほとんどライヴのやうに演り切り、好評を得て、地元今年最後のライヴを、気持ち良くシメさせて頂いた。賄い飯も美味くてGood。ありがとうざいました。
年末はヴァネッサでなく「カラス」を使う事が多い(移動が楽なので)。で、ここ数カ月は、長年やや高めにセットしてゐたストラップをちょいと伸ばし、やや低め・・・ベースをぶら下げた時、ちんちんの前に楽器が来るぐらいの高さ(今まではヘソの処くらい)・・にセッティングしてゐる。低いセッティングは見た目がスタイリッシュになる反面、左手の自由度が若干減り、技巧的なフレイズが弾き難くなるデメリットがあるのだが、50を前にしてスタイルを取った、てわけだ。
どーでせうかねぇ?。
26日(金)------------------------------------------------------------------
灯級汎図で買って来たカラーシートを使ひ、楽器を装飾す。「カラス」にはシャープで直線的なデザインを、「ヴァネッサ」にはややスピリチュアルなかんぢの模様を。勉強が出来ない子供の机、みたいになった。
しーシュのライヴを見た人から『あれはなんと云ふ楽器なんですか?』と問われる事も、もぅ慣れた。ますます、梶山シュウ、といふ人が弾いてるのはナニか?といふ境地に迫らん。返す返すも、流行ってた時代にモノホンのスタインバーガー(フレットレス。真っ黒い棒、みたいなやつ。90年当時、定価¥50万)を入手しておくべきだった、といふ思ひが・・・。
持ってて使ってない人、くれ。
27日(土)-------------------------------------------------------------------
2014年最後の休日土曜日。年末の買い物。蛍光灯とか、電池とか、さういふの・・。
女房がチィズの詰め合わせを買ったやうで、安ワインと共にそれを楽しむ。もともとワインは好きだが、美味いチィズと一緒だと、これが進む進む。
28日(日)------------------------------------------------------------------
どたばたJazz ユニットBobby's、2014年最後のライヴ@うどんのわきた。
この話が来た時に、『なんでまたこんな歳も押し迫った時期に』と正直思った。ボビーさんならではの忘年会のつもりなのだらう、と思ひ、アンプ引こずって行く。店に着くなり「(お客の)キャンセルが相次いでゐる」との話し(笑)。まぁ忘年会のつもりで演りませうや、と声をかけ、それでも結構ボロボロだった前回のライヴよりは良い演奏が出来た様子。確かにお客さんは少なかったが、親密な雰囲気は良い。その証拠に、ほとんどのお客さんが終演後も残り、打ち上げ兼忘年会に参加してった、と云ふ・・・。
ボビーさん、来年は結構大きめのハコでのライヴを計画してゐて、でもその時はワシでなくて他のベース雇うんだって(笑)。
29日(月)神戸西宮RJ&BME's[唄絵:西宮2014]------------------------------------------------------------------
しーシュ、今年最後の遠征=年末遠征。ここ数年の恒例、神戸と京都をめぐるライヴ・サーキットに今年も参戦。まづは神戸、『唄絵:西宮2014』へ。
阪神淡路大震災の復興に端を発したこのイベントも、今年で19回目。しーシュが参加させてもらふやうになって3年目。もぅえぇ歳のウチが出演者中最年少、て事が、イベントの歴史を感じさせる。どっちかと云ふと「弾き語り系」のイベントの為、珍しくしーシュが「派手な」出演者の部類に入る。それを見越し、今年はアゲめの曲ばかりでラインナップを構成してみた。
狙い通り、会場はよく盛り上がって役目は果たせたやうだが、ちょいとザツな演奏だったかな?といふ気もす。スラップのやり過ぎで右手の親指が痛い。といふあんまりない事態。チカラ入り過ぎたか・・・。ウチら単体の持ち時間は多くはないのだが、けふは他の出演者のバックサポートに駆出され、出番は多い。それは望むところなので嬉しいワシら。演奏にコーラスに、と助力させて頂きました。
神戸は、頻繁に来てゐる関西圏の中では縁遠く、まだここRJにしか出た事のナイしーシュ。そろそろ単体での開拓もしてかなイカンね、と。
30日(火)京都木屋町モダンタイムス[ほっこり京都:街の唄2014]------------------------------------------------------------------
年末サーキットの二日目。これも恒例の京都。このイベントのお陰で、暮れも押し迫った京都にゐる、といふ好ましい状況が得られる、と云ふ・・。まぁ何処もぐぢゃぐぢゃの人だらけ、なんですけどね。
けふは御贔屓大阪は関目の「我らの家」から、マスター権助さんと女将ミヨコさんによるデュオMIYOGONが初参加。んで、このふたりのバックサポートをしーシュが頼まれ、そのニュゥスが関目を駆け抜け、けふは関目から応援軍団が駆け付ける、と云ふ(笑)。早めに会場入りし、MIYOGONとリハ。けふは他にも2チームからの参加を依頼され、昨日にもまして出番が増えるしーシュ。職人としての本領発揮!の壱日となった。
自分らのソロステージでは、割と趣向を凝らし、かういふ場では初めてカヴァーを演ったりもした。関目チームの応援のお陰でたいへん盛り上がったが、自分ら的には、昨日に引き続き、かなりザツなパフォーマンスをしてしまったかな、といふ気が・・・。精進せねば、ですな。
しーシュ、MIYOGON、の他に、徳田建さん、中野督夫さん、のバックもこなし、フィナーレのバックも務め、出番多くて嬉しいぶん、疲労も大きい中年デュオ。まぁ疲れたけど、楽しかった。これで2014年の全ての演奏が〆。しーシュ、今年もよぅ演りました。
その後は、これも恒例、中村コーイチ&あらいなおこ夫妻宅に、出演者有志が集まっての大忘年会。美味なるふぐ鍋をつつきながら話は尽きる事なく続き、なんと4時半まで。
31日(水)------------------------------------------------------------------
9時ころ、雑魚寝から起床。今年最後の18切符で広島へ。
皆が起き出す前にひっそりと立ち去る事になるかな、と思ってたが、ちょうどワシらの出発に合わせて、ぞろぞろみんな起き出して来て、年末の挨拶をちゃんと交わせたのが良かったな。良いお年を。けふの中村家は、昨日泊まった面子にさらに数人加わり、またまた年越しの大宴会、になるさうな。いつかそれにも参加してみたいモンだな。皆さん、良いお年を。
て事でワシらは18切符。京都〜広島などもぅ『近い』部類で、しーなさんとも「けふはまぁ6時間だから」などと話すのは、常人にはやはり理解できぬか?。流石にここまで年の瀬になると、電車もわりと空いてゐて、のんびり座って広島まで乗ってられる。他の乗客も一人旅の人が多く、車内も静かで良いのだ。
20時には帰宅。おせちカレーと年越し蕎麦を喰ひ、パソコンをいぢってたら、いつの間にか年が明けてゐてあわてておめでとうあります。