4月


春のツアー記 3.29〜4.7

2週目

8日(火)--------------------------------------------------------------------

広島での日常スタートはしーシュの「事務仕事」。完売してしまったドメスティック盤「小鉢」の増刷。収支報告によると3rd「3時のあんた」が完売間近、なのださうだ。1stがまだなのに!(笑)。3rdを増刷するかどーか、で検討中。

夜はFMの収録。原稿を読むのがだいぶ上手くなって来た、と思ふ。

けふはその後、ひとりで御贔屓酒場MACの、恒例新春ライヴパーティーに行く。今年も会場に入り切れぬほどの盛況。しーなさん抜きのトリオFar east loungeで4曲演ったあとは、何となく誰彼なく喋りながら呑んでゐる。そのうち「ソロ演れ」といふ事になり、演ったのだが、自分でも気付かぬうちにだいぶ酔ってゐたやうで、まったくベースが操れず、たいへん恥ずいパフォーマンスを披露してしもた。

いや〜イカンなぁ。酔ったからと云って、あんなにベースが弾けなかったのは初めてだ。歳とったのだなぁ。日々のプラクティスをしっかりやっとかんと、かういふ時にダメなんだねぇ。反省反省。

財布の中に千円しかなかったので、タクシーの運ちゃんに『これで行ける所まで』と云ひ(ものすごい嫌な顔された)、途中で降り、歩いて帰る。帰ってみて気付いたが、もぅ4時ではないか。新聞配達の兄ちゃんと玄関でハチ合わせ。ぬぅ〜。

9日(水)---------------------------------------------------------------------

ムカムカ。

量は呑んでないのだが、如何せん空きッ腹だったのと、帰りに歩いてムダに血流が上がった為だらう。いちをう起きて朝飯に向かったが、ほとんど喰へず、また昼過ぎまで寝てゐた。午後から起き出し、寝巻きのまま採譜したり、「小鉢」を増刷したり。こんなんでは、昨日あのやうに思ったにせよ、練習も出来んではないか。ダメ中年だ。

タルい事を抜かすやつに「阿呆が」と云ってやったら、どーやらそれが逆鱗に触れたらしひ。こっちも腹が立って云ったのだから、怒るのは良い。しかし怒るポイントと怒らせたいポイントが微妙にズレてゐて、結局はヤツになにも伝わらんのだらうな、と。

10日(木)--------------------------------------------------------------------

此所ん処づっと「カラス」を使ってゐたのだが、けふ久しぶりに「ヴァネッサ」を弾いた。したらまー指が動くうごく。ものすごい上手になったやうな気がした。やはりこの形状のネックで、コンパクトなフレットレス、といふを・・・ん〜〜〜〜オーダーしちまうかねぇ・・・。

夜は、継続が決定したFM・garage songsの、改めての決起集会、といふ名目の宴会に。

なにやら一部好事家の間では、それなりの好評を得てゐるらしいこの番組。まぁひとまづは次の1クールへの第一歩。長寿番組になったらオモロいね、とか冗談云ひながら、しかし結構真面目にメディアと人のあり方、などを語り合う熱い酒宴だった。

聞けば他の番組で、このやうに裏方のスタッフまで含めた全員で飲みにでたりするケェスは、あまりないさうな。良い関係ですな。かといって馴れ合いにもならず、適度に距離とリスペクトを持ち合ってゐる、といふ。良いチームで仕事が出来てゐるよろこび。

11日(金)--------------------------------------------------------------------

お江戸の宿主りょーこが久保田涼子トリオとして、また、名古屋のソウルメイト鎌田麻実がAsa leeとして、それぞれ凱旋ライヴを行なったのを見に行く。

ツアーで来てゐる連中なのに、双方のバンドメンバー全員を、まんべんなくよく知ってゐる、といふ状況下でのライヴを観戦。不思議な時間であった。初見の涼子トリオ。メンバー構成から、ちょいと期待してゐたユニットだったが、りょーこはちょいと喉の調子が悪さう。聞けば昨日の名古屋でハリ切り過ぎた、のだとか。ハリ切り過ぎて喉を痛めるやうではまだ修行が足らぬのぉ、と云ってやると周りがウケてゐた。まぁ、もう壱日しっかり頑張りなさい。

Asa leeのステージは、まぁ流石。りっちゃんこと清本りつ子の安定した歌唱力が、マミのピヤノと絡む様は、初めて見た頃よりさらに熟成された完成度。マミの元には、オルカ団の全員が応援に駆け付けた。今から約10年前、ワシの30代の全てを賭けたバンドのメンバーが、一堂に会した。マミとワシ以外はもぅプロの現場を離れてゐるが、ライヴとリハに明け暮れたあの日々が懐かしい。みんなで記念撮影。

りょーこの応援に、タップダンスのPORIが来ており、これも1年ぶりの再会。相変わらず小気味の良い男である。

みんな頑張ってゐる。ワシも頑張ろう。


3週目

12日(土)--------------------------------------------------------------------

「吟」のワンマン・ライヴ@フライングキッズ。

此所ん処、ギター弾き語りが、オリエンタルホテルでの「営業」として・・・の方が主流になって来ており、いち唄い手としてそれではイカン、といふ思ひから久々に「ライヴ」としてのギター弾き語り。ツアー帰りで、あんまり充分な準備、とは云へぬのだが、営業では演らんやうな曲も用意して、迎える。

開演10分前までお客さんは独りしかおらず、『これは・・』と思ったが、そこからどどっと御来場。結局、そこそこ満場となり、ホっとしてライヴスタート。まぁ始めてしまへば、あとはもぅ気持ち良く唄うだけ。けふはギターがちょいとザツになってしまった分を唄でカヴァーした、と云ふかんぢのライヴとなった。そしてけふはピヤノの弾き語りにもチャレンジしてみたりした。

演目:国境を越えて/サグラダファミリア/忘れないで/漂流/ファスト・カー/あじさい/雨/悪い人生(以上壱部)。リターニング/夜の駱駝/蜃気楼/裸樹/ニットキャップマン/嘘/凛/丘にのぼる時(以上弐部)。夜明けの海ごっこ/ペンギンカフェで逢いませう/坂に続く路の途中で(アンコール)。シメて19曲。2時間!。

ワシは気持ち良く唄ったけど、お客さんからのレスポンスがエライ薄い気がしたのは気のせい?。ギターがマズ過ぎたかね?。

チャリで来てゐたので帰りもスムース。

13日(日)-------------------------------------------------------------------

引き続きソロ。けふはベース弾き語り「独弾」ワンマン@黒瀬町 串小屋。いつものやうに車でひとりトコトコ会場へ向かふ1時間の近隣遠征。外は結構な雨。

リハの段で、ループマシンの調子がオカシくなりやがった。メモリしたものが瞬時に消えてしまふ、といふ初の事態。どーやらON/OFF、デリート、の為に接続してゐる外部スウィッチによるトラブルであるらしひ。対処する方法を探しつつ、演る。落ち着いて操作すればどーにかなる・・・だらう事が判明。けふはしゃぁないのでそれで演る。なんか最近トラブル増えたなぁこれ。

けふはベースの弾き語りなので、昨日よりは伸び伸びと演れる。ホンマはこっちの方が難易度高いんだけどね(笑)。雨のせいもあってか、あまり客足も伸びなんだが、ひとりひとりの(聴く)集中力がスゴくて、こちらも真っ向勝負。ループのトラブルもハネ返せるパフォーマンスだった。けふは店主オクボさんにアコギ借りて演ったりもした。良いライヴだった。

演目:ツアー/裸足の唄うたい/君が亡くなって壱年が過ぎた/夜の駱駝/微熱/エリナーリグビー/スマイル/カプチーノ(以上壱部)。サグラダファミリア/あじさい/凛/夜明けの海ごっこ/君はたれか/らのえてぃあ/此岸之朱(以上弐部)。坂に続く路の途中で(アンコール)。シメて16曲。まだまだ演れたが、まぁこの辺で・・・。

最近はソロのライヴだと、割といつまででも唄ってられるやうな気がする。ワシの場合、MCもほとんどせぬので、お客さんも曲数の多さに気付かぬやうだ。まぁ考へてみれば、オリエンタルでは一晩に24曲唄ってる訳で、それで特に疲れるか、と云へば別に・・・。壱年後に50曲ライヴを演らんとしてゐるが、それほど特別なかんぢでもないやうな気もして来てはゐる。

14日(月)--------------------------------------------------------------------

昨日は例によって串小屋の弐階に泊めて頂いた。昼前には退散。お世話になりました。

けふから専門学校の授業が始まる。今年はついに新壱年生の入学ナシ。つまりワシは少なくともあと2年間、壱学年のみのレッスンを受け持つ事になる。当然、此所での収入も半分以下になる。そして恐ろしい事に、来年も新入生がなかった場合、ワシはついに「専門学校非常勤講師」といふ仕事も失う、と云ふことだ。いつかは来るかも知れぬ事態、とは思ってゐたが、意外に身近なところまで・・・。まーぁ仕方ない。それがこの仕事だ。

せめて良いライヴの数をこなして行くしかないね。

けふは珍しくカワちゃんとデュオのリハ。今度このふたりでライヴ演るので。基本、生声生音なのだが、ワシはラヂヲくらいの小型アンプを鳴らす予定。今持ってるヤツで対処できたら、まぁかういふセットでも出来る、て事で。なかなか楽しい。

15日(火)--------------------------------------------------------------------

所属してゐる(と云ふ事になってゐる)超巨大音楽企業の研修会、とやらに行く。

果てしない時間と経費の無駄遣いに、半日付き合わされた、と云ふ事実しかない研修であった。あの場にゐた誰もが、必要のないものに形式だけ付き合わされ、貴重な時間を浪費してゐる、といふ最悪の時間。運転免許証の更新以上に意味のナイ、全く不毛な半日であった。

夜しーシュのリハがなかったら、ホンマに実りの無い壱日であっただらう。

16日(水)---------------------------------------------------------------------

「We and I」といふミシェル・ゴンドリー監督の映画を見る。

アメリカはブロンクスの高校に通うクソガキ(クソガキとしか云ひやうのないろくでなしの子供達)の、下校の足となる路線バスの中で起こる数時間のドラマ、みたいな・・・。まーぁそこでこのガキどもが繰り広げるあれこれが、本気で唾棄すべき傍若無人の振るまいのオンパレード。これがリアルだとして(多分さうなのだらう)、ワシはこんなバスに乗るくらいなら10Kmだって歩く。歩いてて強盗に刺されて死ぬのはそれもまた詮無いが・・・。

そんな子供らにも、それぞれの影と苦悩があり・・みたいに話が進むが、前半の狼藉ぶりがひど過ぎて『ざまぁみろ』としか思へない。苦悩の内容もひとりよがりで思慮に欠き、まったく、これほど登場人物に共感できなんだ映画も珍しいわ。

またこれが、恐らくはそこそこの子役達であらうに、揃いも揃ってその不器量さたるや!(笑)。よくぞここまでブサイクで無個性な役者を集めたねぇ、といふかんぢ。映画の「嫌度」に貢献する、といふ点では、見事なキャスティングだ。

とまぁ、たかだか映画に、これほど目くじらを立てて書かねばならぬほど、ひどい映画だった。つまらない、と云ふ意味ではなくて・・。

17日(木)--------------------------------------------------------------------

居酒屋椎修:卯月の巻。

けふはこの頃売れ行きの下がった「サバ・だ・えせニック」をやめ、代りのメニュウを推考す。フと、広島の老舗居酒屋「やけっ八」のすじカレーの事を思ひ出し、似たやうな「おつまみカレー」を作る。まぁそこそこのモノは出来たが、自分なりのオリジナリティを加えねば「やけっ八」にも申し訳が立たぬ。今後も研究。

いつものやうにオープンしたが、けふは客足が鈍く、開店後壱時間ほどは3名様のみ、といふかんぢだった。今回こそ『こ・・これは!』と思ったが、ライヴまであと30分、くらいにガーと押し寄せ、一気に満員状態に。当然、料理や飲物の給仕にてんてこ舞い。まぁ嬉しい悲鳴。だいぶワシらも慣れて来たし、そこまでパニくらずに切り抜けられるやうになった。

ライヴは調子良く。リハの時間もあまり取れなんだが、ツアーで培ったリレーションが活きてゐる。お題であった「嘘」の数曲も、久々に演る曲もチリバツだった。

特にライヴに興味はなささうだった初見のお客さんが2名ゐて、この人達が1曲めの途中くらいでぐっとこちらに注視しはじめたのが分かり、『掴んだ』と(笑)。このお二人は帰りがけにCDをお買い上げ。ありがとうざいます!。

まぁそんなかんぢで、今回も満員御礼大忙しの居酒屋椎修、無事終了。けっっっこう疲れたが嬉しい。カレーはなかなか好評。次回さらに工夫を重ねます。次回は5月22日の木曜日!。ライヴテーマは「消」?。

18日(金)--------------------------------------------------------------------

今期唯一の午前中専門学校。帰りにスタヂヲに寄り、機材の搬入と搬出。一旦帰宅。ちょいとリラックスして、夕方から個人教室のレッスンへ。

うーむ、新生活パタンが出揃った壱週間ではあったが、なかなか疲れるパタンだな。実入りが少ない割に動きが多い、と云ふ・・・。まぁ増々チャリでの移動が多くなることだらう。大幅にレッスン数が減った部分を、どぅ友好利用するか、ですな。

けふは明日からの遠征に備えて、の壱日。


4週目

19日(土)週末遠征:萩編「陽だまりガーデン」--------------------------------------------------------------------

久しぶりの週末遠征だねぇ。

萩市はたいへん好ましいログハウス風カフェ「陽だまりガーデン」での弐度目のワンマン。今回はケチらずに高速道路を利用す。まぁてれてれと快適な車旅にて、14時頃には現地に着。陽だまりオーナー山縣雅之さんに再会。けふは機材持ち込みなので、久々の会話を楽しみながらセッティング&サウンドチェック。朝は晴れてゐたが、午後からやや下り坂、てかんぢ。

昨日までにソールドアウトである、といふ事を聞き、キアイも入る。リハ時間もたっぷり取り、フロに入ったりもしながら本番を待つ。結局、直前でキャンセルされた人もゐて、満場!ではなくなったけど、それでも一杯のお客さんで感動。前後半合わせて2時間、MC少なめでたっぷりと唄いましたしーシュ。会場も尻上がりにヒートアップ。大ラス、アンコールの「ひつぢは意外と気が荒い(久々!)」では、会場から過去最高の大合唱が!。みなさんありがとう!。

演目:月の路/苔の記憶/月の裏の約束/みみづく時計/ペンギンカフェで逢いませう/サイドカーに犬を乗せて/夜の駱駝/ジェラシー(前半)。亀の庭/Dance/羽の記憶/さらば恋人/異邦人/夢見るアンコウ/砂に泣き/みんな月を見てゐる/ことほぎの唄(後半)。ぎやまん/ひつぢは意外と気が荒い(アンコール)。シメて19曲!。

何度もしーシュを見てくれてゐる方から『初めて聴く曲がいっぱいあった』と云ってもらふ。ふふふ、まだまだ沢山ありまっせ。確かに、ワンマンでもなきゃ演らぬ曲もあるしねぇ。けふそれらを聴いてもらへた事は、たいへん意義があった。

まぁ、どんなミュージシャンもさうなんだらうけど、レパートリィの中には「テイストが似てる曲」てのが割とあるもんだ。で、似てる曲同士は、イベントとかで持ち時間が短い時には、秤にかける。その場合どーしても「勝負曲」を優先するから、レパートリィは限定されることになる。ライヴで演りたい曲は、まだまだいっぱいあるのです。

打ち上げはそのままお店で。ワシのいちばん好きなパタン。何故かギターが廻って来たので、サービスで3曲ほど『残業』す(笑)。打ち上げで唄う場合は、やはり皆のよく知ってる曲が良い。知ってる人は共に口ずさみ、聴きたい人は聴き、そこに会話がある。

それがたまらなくイイのだ。

20日(日)週末遠征:山陽小野田編「wakayama音楽祭」-------------------------------------------------------------------

昨日から天候を心配してゐたのは、けふの事があるので。けふは小野田市のリカーショップ「わかやま」主催の野外フェスなのだ。

けふの「wakayama音楽祭」、壱年くらい前に発起人の穐山真一さんから、『かういふイベントを計画中』と聞いた瞬間に、『出ます』と表明してゐた。その頃から着々と準備を重ねて来た穐山さんならびに運営スタッフの苦労が、雨天でおぢゃん、ではあまりに忍びない。祈るやうな気持ちで朝を迎えたが、非情にも雨。嗚呼!。

しかし穐山さんから電話があり、『やります』と。よぅし了解!とばかりに、我らも会場へ。

そんなスタッフのキアイが通じたか、晴れ、までには至らぬども雨は上がり、なんとか野外イベントとして進行出来る程度には天候快復。寒い日ではあったがお客さんも充分に集まり、また出演者のレベルもたいへん高く、かなり見事な野外イベント、となったのではないか。

我々は、遠方からの参加、といふ事でトリから弐番目の枠を頂き、5曲ほど演奏。かういふ場所に出た時の通例として、ビミョ〜に盛り上げれずに(苦笑)アレだったが、終演後かなりの人から声を掛けられ、特に宣伝もせなんだCDが結構売れた。まぁ、良かったのだらう。後ほど、穐山さんからも「盛り上がるばかりが音楽ではない」と云ってもらひ、役目は果たせたかな、と。

良いイベントでした。

打ち上げはwakayamaにて。なにせ酒屋さんだから、次から次へと酒が出て来る出て来る。ワシらは最年長の部類だったが、若い世代のミュージシャン達との交流を楽しんだ。穐山さんはじめ、運営スタッフの皆さん、ホンマにお疲れ様でした。そして、ありがとうざいました。

21日(月)--------------------------------------------------------------------

ゆんべは「弟分:よぅねん」こと、華麗衆の小田洋稔のところに世話になった。

打ち上げの最後の方で、よぅねんらと煽った芋焼酎のせいか、かなりダルな状態。よぅねんはしゅっと起きて仕事に出て行く。昨日の出演者のほとんどが、昼間は普通の社会人として働いてゐる。今頃はみなビシと働き始めてゐるのだらう。ワシもビっとせねばいかんねぇ。

てことで、ワシは午後からの専門学校に間に合うやうに広島へ。昨日一昨日のアツい思ひを胸に、地元での仕事をキッチリこなす。生徒相手に奮闘。

夜はオリエンタルホテルにて「椎名&フライデー」営業。30分ステージを3回。1ステージめ(21時台)はコーラスパートも多く、ハリ切って演奏してゐたが、3ステージめ(23時台)になると流石にネジが切れかけて来た。後半はもぅ「残留電気で動いてるヒゲ剃り機」やうなかんぢだった。はぁ〜、でもなんとかやり切った。

50も近くなって、こげな無理はすべきでない、とも思ふのだが、まぁ、ね。けふはやり切った自分を誉めてやらう。

22日(火)--------------------------------------------------------------------

ぐっつり寝た。

けふも専門学校。新学期体制が進んだ壱週間。まだ分からぬが、悪くはないやうだな。移動が多いので肉体的に疲れはするが、まぁそれもトレーニングだと思へば。

その後、個人レッスン。

その後、FMの収録。

その後、ファミレスにてしーシュの「企画会議」。初夏に向けてのツアーや、来年の10周年展望など。かなりアツい会議。

23日(水)---------------------------------------------------------------------

村上春樹の新作短編集「女のいない男達」読む。

これまで村上作品は出てすぐに買えたことはほとんどなく、だいたいしばらくは何処の本屋も品切れ、といふのが常だった。今回は新作が出る、て聞いた時点で予約。別にまァそこまでせんでも良かったんだけどね。・・・な訳で、ファンキャリアとして初めて「初刷」を入手した。

ん"〜〜〜〜〜、こんなもんかなぁ・・・。短編集、だからか、割と大味なかんぢ。正直云って「1Q84」以降、村上作品独特の勢い、みたいなんが低下した感は否めない。さういや、この人の作品って、大抵2度ならず読み返すのが当たり前だったのに、去年の今頃出た「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」は、一度っきりしか読んでないや。ん〜〜〜〜。

それでも「新刊を読む」といふ行為は、久しぶりにイイもんである。

24日(木)---------------------------------------------------------------------

最近、「シュウさんて日頃なにやってるんですか?」と訊かれる事が増えたやうに思ふ。さういふのってなかなか楽しい。

こないだカワちゃんとも話したが、ワシらって頑張って練習や研究に打ち込むほどに、「壱日中ギター弾いて遊んでるおっさん」と思はれてしまふ因果な人生(笑)。

これから先、さらにさういふ「生活感の無さ」を醸し出せるやうになれたらいいな。歳とって説教臭くなったり、自己を語り出したりなんて、最悪だと思ふ。

25日(金)---------------------------------------------------------------------

久々に「特に書くことが無い」といふ印象の壱日。

いや・・・色々やったし色々あったが、それさえもおそらくは平穏な日々。

26日(土)-------------------------------------------------------------------

けふはダブルヘッダー。天気が良いのでチャリだな。

まづはカワちゃんとのデュオ。カワちゃんが気に入り、知り合いの紹介を経てけふ初めてライヴを行なふ事になった、ジェリーのしっぽといふ川沿いのオサレなカフェでの、デイライヴ。ナニせお店側としても初の試み。どーなるか分からんので、あえて通常営業中にゲリラっぽく始めてみやう、といふ運び。ホンマに普通にお客さんのゐる状態で、さすがに少し緊張気味の我ら。このお客さんを帰らせてしまっては、申し開きが立たぬ!。

おそるおそる、てかんぢで始めてみたが、カワちゃんが唄いはじめるとやはり一気に場がナゴみ、良いかんぢに。流石である。ワシも余波を買い、ソロでなん曲か唄う。16時〜18時までの2時間を自由に使わせてもらひ、あれこれ試行錯誤しながら2ステージ演った。お店にもお客さんにも好評。ワシらもオモロかった。

演って良かったね、また演りたいね、とがっちり握手。カワちゃんありがと。

そして次のライヴへ。チャリをギコギコ走らせ、うどんのわきたへ。ボビーさん帰還にて復活した「うどんとジャズ」だ。懐かしい常連さん達も帰って来て、早速満員の店内。前の店舗の半分くらいの大きさなので、基本的にはボビーさんとのデュオ。ヴィヴラフォンもなし。そこに数曲で進藤センセイのコーラスとフリュートが入る構成。けふはジャズも控えめで昭和歌謡中心のラインナップだった。

例によって、のソロコーナーでは、カウンターの中程まで入り、ナマ声で。本編が歌謡曲中心だったので、ワシはあえてジャズを。

これもオモロいライヴだった。が、まぁ一度もリハをしてないので、流石にデュオ演奏の出来はずたずただった(苦笑)。もちっと練習しませうね。

けふのワシは、先のカワちゃんとのデュオも含め、ナマ声ループなしアコベ壱本の弾き語り、に終始してみた。そろそろループから逸脱したい、といふのは思ひがあってね・・・。あえてその局面を自分に課した壱日、でもあった。もともとソロ用に作った「夜明けの海ごっこ」はさておき、しーシュのナンバー「ペンギンカフェで逢いませう」や「マイファニーヴァレンタイン」なんぞを、あえてコード弾きを排し、ベースラインのみで唄ってみた事には、おぉいに意義があったと思ふ。

これが通常の感覚で出来るやうになれば、しばらく演ってない朋友藤井政美(sax)とのデュオなども、また違ふ形で演れるのではないか、と。そんな風に思ってゐる。

27日(日)--------------------------------------------------------------------

親父の一周忌法要に、廿日市へ。

まぁ正確には5月8日が命日なのだが、あれからもぅ壱年かぁ・・。早いもんだ。

去年の今頃を思ふ。日に日に衰弱して行く親父に付き添ふ為、姉貴や女房と交代で病院に泊まり込み、そこから職場やライヴに出かけ・・・、といふ日々は、かう云ってはナンだが充実してゐた。死に行くものに対して、生きて行くものがしてやれることは多くはないが、それらに後悔が残らぬやう、取り組んだ日々であった。親父があの日々を与えてくれたのだ、と思ふ。

いつかワシにもあのやうに・・・電球が徐々に光を弱めてゆくやうに死が訪れ、それが周囲にある種の「活力」を与える事ができるやうになれば、良いな。

28日(月)--------------------------------------------------------------------

注文してゐたピッコロベースの弦(通常ベース弦より1オクターヴ高い)がよぅやく届いた。これをヴァイオリンベースに張ってギターちっくなアプローチをしてみやう、とか思ってたのだが、届くのを待ってる間になんとなく趣向が変わり、ヴァイオリンベースはやはりベースのままが・・・と思ふに到り、結果、今の処この弦を張る楽器がない、と。

それにこないだカワちゃんとのデュオやボビーズで使ったアコベも、久々に弾くとなかなか悪くなくて・・・。持ってる楽器で充分仕事が回せるぢゃんよ、とか思ふと、しぐねーちゃーモデルをオーダーしかけてゐるのだが、それがなんか揺らぐ気分に・・・。ん"〜〜〜〜〜〜〜〜・・・。

今年の黄金週間、肆連休はどーやら完全に「ボーズ」(仕事なし)のやうだ。此所数年入ってゐたイベントも、今年はお誘いナシ。もともと盆正月黄金週間は、あまり仕事が入らないクチだったが、「ボーズ」は初めてかも・・・。まぁアガいても仕方ないので、作曲したり、家族サービスしたりして過ごさう。どーせ連休明けは旅だし。

29日(火/祝)--------------------------------------------------------------------

バス停にメンバー(人物特定は出来なんだが3〜4人ゐた)と待ち合わせ、長い旅に出やうとしてゐる夢を見た。そのバス停が、どー見てもインドのニューデリーで、夢の中でも『インドみたいだ』と云ってたな。待合室にターバン巻いた人もゐて、まぁ、夢なので・・・。

けふは祝日だが、孤独な営業「吟」@オリエンタルホテル・NYカフェ。広島の黄金週間、と云へば譜羅羽ー布ェ素ティ場留だが、アレの影響で混雑してたらヤだな、とか思ひながら行ったが、街はガラガラ。人もあんまり歩いてない。考へてみりゃ明日はフツーのウィークデイだし、日、月とあって火曜が祝日なら、こんな日こそ家に居らぁな、といふかんぢ。

いつも「吟」の時は、そこら辺のテキトーなラーメンで飯を済ませるのだが、けふはなんかそんな気になってパスタ屋へ。ワシ以外の客はみなカップルだったが、気にせず食べ放題のパン&たらこパスタで胃が裂けさうなぐらい喰ふ。ひとりで!。

本番はえぇかんぢに。けふはギターが調子良く。常連さんに加え友人も見に来てくれ、ハリきって唄う。最終ステージが終わった後、一見のお客さんから『もぅ壱曲聴かせて』とリクエストももらひ、喜んで。なんやかんやで全部で26曲も演ってしまった。求められれば唄ってしまふ、まぁ唄うのが好きなのだよ。良い「吟」であった。

30日(水)---------------------------------------------------------------------

来週ツアーに出るので、今週イレギュラーにレッスンを入れるつもりでゐたが、なにやらレッスン会場が工事するとかで、結局休み。夕方、しーシュのリハをするのみ、の日となった。

新年明けてスグ、『今年は週イチでリハを』とか誓いを立てたが、まぁ当然実行出来るハズもなく(苦笑)、なかなかリハの時間が取れない。新曲ももっとしっかり練らねばならぬのだがネー。


5月へ