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1日(日)------------------------------------------------------------------
けふは録音は休み。
録音の為のリハ、といふか、どのやうに録ってゆくかを確認する為、パート分けで練習したりす。二人とも『あれ?』と云ふくらい構成が怪しい曲などあり、おぃおぃ明日から大丈夫かよ?てなかんぢ。安心する為にリハを入れたつもりだったが、逆に不安を煽るリハとなってしまった。
しかし、ライヴてのは勢いでどーにでもなるモンだが、レコーディング、てのはホンマに「地力」が問われる。レコーディングでアドリヴのソロなんぞ完成させてるやうな奴らなんて、本当にほんとぅに上手いのだ、てのが良く分かるね。
2日(月)-----------------------------------------------------------------
けふは、ライヴで演り慣れてないもの、書き下ろし、特種編成など・・・、所謂「難もの」を録る。
遠征先でお披露目し、割と好評を得てゐる『次世代学校唱歌』オイデナサイヤ。ライヴでは普通に演ってゐるが、アルバムでは是非、マトモな楽器を使わぬアンサンブルで録ってみたかった。エンジニアのカズイは最初「?」な顔をしてゐたが、ガラクタみたいな打楽器から始まり、徐々に形を成して来て、最後コーラスまで行った時には『これイイ!』と絶賛。付き合いは長いが、この男がここまで素直に「良い」と云ったのは珍しい。
その他も色々、録っては聴き、また録り、をひたすら繰り返し、やはり夕方、終了。
ウぅ〜・・けふはくたびれた。帰りの車の中、会話がないほどぐったりとしたしーシュであった。
3日(火)------------------------------------------------------------------
録音、最終日。ホンマはもぅ壱日取ってゐたのだが、ペェス良く進み、けふで終わりさうなので、そのつもりで録ってみる。イキオイも大事。
けふは最大難関もの、ワシがドラムを叩く曲(!)などを録る。勿論まともに叩けるハズはない。ので、4小節ぐらいづつ録って張り付けて行かう、みたいに云ってゐた。だが、トラックに合わせて練習してゐるうちに、カズイが『これイケるんぢゃない?』と判断。長回しで曲通りに流し、壱発録音。これが自分でも演ってるうちにどんどんコツが掴めて来て、楽しくなってきた。ドラマーが1人っきりで部屋にコモって練習してても飽きぬのはコレか、と思ふ。
てことで、夕刻には全ミッション終了。11曲を3日間で録りきった。
今回、持ち込んだ機材は、電気ベース、箱ベース、アコギ×2、ウクレレ、カホン、ジェムベ、ダラブッカ、パンディロ、タムバリン、パーランク(沖縄太鼓)、クィーカ、木琴、トイピヤノ、アコルディヲン、ピヤニカ、オカリナ、ディジュリドゥ、その他ちゃりちゃり系の鳴りもの。まぁ取りあへず使えさうなモノは皆持って来た、てかんぢだったが、実際ウクレレ以外はホンマに全部使った。
あとはミックスダウンだな。
取りあへず、録りの終了、を記念して、しーなさんと軽い打ち上げ。良い録音は出来た。これをどのやうなメディアにして出すか、といふ事を、居酒屋で煮え煮えと。さう云へばこの居酒屋は、「3時のあんた」を録ったとき、滋賀から迎えたケーナ吹きの山田さとしとも打ち上げをした店である。
←このとき(2012年2月)
4日(水)-------------------------------------------------------------------
昨日、カズイがラフに落としてくれた録音を聴く。うむ!良い!。これは良いアルバムになるぜ。
ただ、曲順が変わるだけで、アルバムの印象がずいぶん変わるやうで、曲順の精査は必要だ。しーなさんともメールでやり取りしながら、あらゆるパターンで何度も聞き返す。何度聞き返しても飽きない。これは素晴らしいアルバムになるぜ。
なんか「えせニック回帰」な印象。どっちか、てーと1stアルバムの雰囲気に近い、のかな?。ここん処「小鉢」シリーズも含め、歌謡路線が多かったが・・・。派手な曲も少なく、マイナー調の曲が多いのだが、あまり暗い印象はない。これはナイスなアルバムになるぜ。
5日(木)-------------------------------------------------------------------
久しぶりのWADAバンドのリハ。
ベースのジュンゾーさんが、ワシらのフェースブックを逐一チェックしてくれてゐるらしく、レコーディング順調さうやね、と。『シュウちゃん、ベース持ってる写真なかったね』と云はれる(笑)。WADAバンドでもギタリスト。けふはレッスンもギターのみだった。
リニュアルオープンする「ジモ・ミュージック」。「運気はトイレから」て事で、おそらくここ数十年だれも掃除してなかったと見受けるジモのトイレを掃除した。やり出すと割とかういふ事にノるくちで、2時間くらいかけて便器から壁からピカピカに磨き上げた。2〜3日ならねぶっても大丈夫だらう。
夜になって専門学校から連絡が入り、なんと来年度入学予定の生徒が変更となり、これにてワシの生徒は2学年合わせてゼロ・・・、つまりワシは遂にこの職場を失う事が決定してしまった。ぬぅう・・いつかは来る事態だと思ってはゐたが・・・。あーぁ。
フトコロも寒いが、外気はもっと寒い壱日であった。
6日(金)-------------------------------------------------------------------
専門学校は最悪の流れを迎えてしまひさうであるが、「ジモ」の方は、開業に向けてイキオイがある。注文に合わせてホームページを続々と更新して行く作業も、なかなか楽しい。外に出ればスマホも持ってないガラパゴス種なワシではあるが、パソコンの前に座ると仕事は早いぜ。
が、それに熱中し過ぎ、なをかつ夜にFMの収録→ぱんぱかトリオのリハ、と予定を組んでゐる、といふのを意識し過ぎたせいか、レッスンを1コマすっぽかしてしまふ、と云ふ失態。生徒さんからの電話で気付き、ぬぉぉ!やっちまった。ひたすら謝るしかないダメ講師。幸い、生徒は笑って「まァそんな事もありますよ」と云ってくれたが、イカんわ、こんな事では・・・。反省。
FMの収録では、来年度も番組の継続が決まった事を知り、歓喜。聞けば、番組の評判はなかなかに上々らしく、ただただ嬉しい。ますます頑張って良い番組作りに励まん。
その後、ぱんぱかトリオのリハ。しーシュの4thアルバムの装丁などにつひての打ち合せも。やる事考へる事が複数交錯してゐて、キチっと管理しておかねば、けふみたいな事をまたやってしまひさうで怖い。Garage songsの継続も決まった事だし、キアイ入れてかねばね。
7日(土)------------------------------------------------------------------
本来レコーディングの予備日として取っておいた日。録りが順調に進んだので、空き日となった。ツイデなので練習を入れ、近々のツアーの演目などを確認。「耽美派、暗黒系、歌謡調」といふ事を主眼におき始め、何処に出るのもあまり躊躇がなくなった気はす。華やかな席を凍り付かせる、といふ事を恐れなければ、他になにを恐るるものがあらうか(笑)。
その後、アルバム収録順を吟味する会議とす。スタヂヲで、酒飲み肴ツツきながら、あーでもないこーでもない、と色々順番を入れ替えては、聴く。なんやかんやで10通りは聴いたかな?。飽きない。うむ、良いアルバムだ。最終的に「これがベストかな」と思へる曲順がまとまった処で、デザイナーに資料込みで送る。ミックスダウン〜マスタリングが2月の後半、冊ものを同時に進めながら、最終的に3月ケツか、悪くても4月のアタマには発表!としたいが・・・。
かうして聞き込むと、もともと曲自体がエロい「シャミーラム」より、カズイのアイディアで(しーなさんが)エロく唄った「ごっとりさん」が、個人的には割と聞きモノ。
8日(日)------------------------------------------------------------------
休み。とても寒い日。
You tubeの推薦欄に、フランスのテューバ奏者ミシェル・ゴダールのライヴ映像が上がってゐた。この人、なん百年か前の「セレクトライヴ・アンダー・ザ・スカイ」に来日してゐたオルケストラ・ナシュオナル・ド・ジャズ(誰も知らんだらうなぁ)のメンバーだった。ギタリストやサックス吹き、ピヤニストが十数人ゐる中で、まるで怒り狂った象のやうな凄まじいテューバ・ソロを聴かせてゐて、印象に残ってゐる。
そのミシェルおじさんの最近のライヴは、超絶パーカス叩きと、女性Voとのトリオ。静謐だが熱い、といふ最も好ましいライヴ。時折ベース(電気)を弾くのだが、そのアプローチもオモロい。サーフィンして観てるうちに、ワシも大ファンのスティーヴ・スワロゥ御大と一緒に演ってるプロジェクトも発見。
いづれも、ベース=低音域パート、といふ図式ではなく、その「低音域」を如何に美しく音楽に取り入れるか、を追求してゐるやうに見受けられる。
ちなみに上記オルケストラ・ナシュオナル・ド・ジャズ、はフランス国営のビッグバンド。任期を定められた監督の元に精鋭ミュージシャンが集まり、その期間においてはミュージシャンが「国家公務員」として働ける、と云ふ画期的な団体らしひ。流石フランス!。
監督の傾向により音楽の傾向も異なる。他の時期はあまり知らんのだが、来日した時の監督はクロード・バルテレミ。そのアンサンブルは、まさにプログレッシヴ・ジャズロックそのものだった。実際に会場で観た友人もタマげてゐた。ワシも「こんなんが居るんだ〜、世界は広いなぁ」と思った。
日本にまだ(文化に使う)金があった時代の話である。
9日(月)------------------------------------------------------------------
Shu'sのリハ。パイグ(Ba)もエノちゃん(Per)も、年明けて初めて顔を見る。
けふは3/14「かじやまつり」のラインナップを中心に練習。全曲「あまり知られてない名曲」といふカヴァーで演らうと思ふのだが、選曲が絞り切れず。
夜はオリエンタル・ホテル。孤独な営業「吟」である。けふはなにかギターがたいへん上手く扱えた気がす。声もよく出る。良いライヴ。明日、広島でライヴがあるらしひ某著名人が会場に来られてゐて、唄を誉めて頂いた。いいなぁ、前入りかぁ・・。
10日(火)------------------------------------------------------------------
昨日、声をかけてくれた某著名人のライヴは、予約でクラブに500人ださうな。ギチギチだらうな、と云ふ思ひと、凄いなぁ、と云ふ思ひが・・・。なんだかんだ云って、ワシらイベントでも300人以上、ての無いもんねぇ。だいぶ前にイベントの雇われベーシストとして、僧侶とその見習い1万人、て人達の前で演ったことはあるが(笑)。
夜、京都のオイワカモリの唄とギター、「オイワさん」が広島でライヴ演ってるのを見に行く。十日市は「着物のずいこ」。着物のアトリエと、ちょいとしたカフェのやうなスペースがセットになってる隠れ家的なお店で、まづその佇まいにヤラレた。すげー良いかんぢ。ここでノーマイクで演るオイワさん。良く響く声とギターが気持ち良い。
オイワさんの、人柄が滲み出た優しいオリジナルは「オイワカモリ」で色々聴いてゐるが、けふはソロなので、また違ったかんぢ。アットホーム、といふか「ホームコンサート」のやうな親密な空間のライヴだった。
終演後、オイワさんと話しながらも、お店を案内してもらふ。1階がカフェで2階がアトリエ。アンティークな作りとオサレな和洋折衷が、とても居心地が良い。いやー「着物のずいこ」、気に入りました。ソロか、ギターのみしーシュとかで演れたら良いなぁ。
11日(水/祝)-------------------------------------------------------------------
とても寒く、天気もぐづつき気味。女房も体調崩して寝込んでゐる。ので、ワシも家から出ず、確定申告やら練習したりするだけの壱日。かういふ日も良い。
12日(木)-------------------------------------------------------------------
レッスンひとり、のちオリエンタルホテル。壱週間内に2回のオリエンタル。けふはしーシュで。
この営業形態では、ほぼ全ての曲でベースのソロがある。まぁ無茶振りっちゃ無茶振りなんだが、3年も演ってると、大抵どんな曲でもソロが取れるやうになって来た。どんなユニットにおいても、突然「はいっベースソロ」と云はれた時に、まぁよほどの難曲でないかぎりは困らない。
だが、バッキングにも困るやうな複雑かつ難解な(ワシにとってね)コード進行、などには手も足も出ん。奥田治義氏のアルバムにおいて、サックスの藤井政美が無調に近いコード展開に乗せてソロを吹いてるのがあり、あれなぞはおそらく彼にしか出来ない技だらう。まぁサックス吹きはそもそも『見てる楽譜と違うキィで吹く』といふ、常人にはまったく理解し難いハードルを超えたやつらばかりなので。
まぁそれを云ふなら、吹くのと吸うので音が違って、しかもボタン押すとそれぞれの半音上が出る、といふクロマティック・ハモニカでアドリヴを吹く、と云ふ京都のあらいなおこなど、ワシからすれば「異世界の神」以外のなんでもない。ベースでソロ取るなんざ、まっっっったく大した事ではないのだ。
13日(金)-------------------------------------------------------------------
来週金曜日に迫った「ぱんぱか大作戦」のリハ。リハといふよりほぼプリプロで、当日演る曲をアタマからアンコールまで並べて全部演る、といふ・・・。これが13時から16時まで。その後ちょいとだけ休憩して、明日の四国行きのしーシュリハ。これを16時半から18時まで。これでだいぶ疲れたのだが、リゲインを壱本煽って、レッスンもやる。20時終了。7時間続けてベース弾いてた壱日であった。
してその後、最近友達になったアメリカ人夫婦のデュオ「The Last City」のライヴを見に行く。何度かウチのライヴを見に来てくれ、CDを貰ったりして、これからもっと交流を持ち、近々一緒に演れたら・・と思ってゐたのだが、なんと彼らこの4月で国に帰っちゃうらしひ。ありゃりゃあ!。良いかんぢに交友を持てたら、いづれは一緒にアメリカツアーなんぞも・・・とちょいとヨコシマな考へもあったが、せっかく仲良くなれたのに残念だなぁ。
ダンナのAdamがギター弾いて唄い、嫁さんのLizbetがヴァイヲリンを弾く、といふデュオで、Adamの声がブランドン・ロスに似てゐる。Lizbetは眼鏡美人で、ハッキリ云って超ワシの好み。ヴァイヲリンもピッチ良くて上手い。二人とも「ちゃんとした技法」を持ってるので、ちょいと打ち合わせすれば、すぐにでもピヤノとベースで加勢できたがなぁ・・、といふかんぢ。
まぁ、国は離れてもいつか一緒にできるだらう。そしていつかはしーシュもアメリカツアーを!(笑)
14日(土)------------------------------------------------------------------
しーシュ週末遠征 松山編。
広島から松山に向かふのには色々方法があるが、今回は舟を選択。松山フェリーに乗る。以前、やはりこの時期にこのフェリーを使った事があり、あの時は居間で酒盛りをして大騒ぎする一団が居り、不愉快千万な船旅であったが、今回は乗客も少なく、静かで快適な船内。約2時間で松山観光港に着。けふのライヴの仕掛人、フリュートの小田エリアさんに迎えに来てもらひ、松山市内へ。
けふはエリアさんが所属するポップユニット「絶叫modernソルフェージュ」との2マン。ワシらは初めての松山にて、コネクションも皆無。お客さんはすべて「絶叫〜」に負うことになる。そしてその集客力がすごい。狭くないハコがあっと云ふ間に一杯になり、入場できない人も。飲物のオーダーも間に合わず、それをだいぶ待ってから、のウチらの先攻でライヴが始まった。
まったくいつものやうに演り、おぉいに評価頂いた、といふかんぢ。常々『松山のお客さんはおとなしい』と聞いてゐて、まぁ確かにそんなかんぢだったが、ちゃんと笑いも取れたし、演奏の出来も良かった。CDもよく売れたので、ウケてゐたのだらう。意外な曲がウケてたり、意外な曲がウケなかったりして、オモロいなぁ、と思ふ。
後発の「絶叫〜」はアレンジにひねりを利かせた純正ポップス。鍵盤弾き語りにヴィヲロン、フリュート、ドラムス、といふ変わった編成だが、リーダーでオーガナイザーの真鍋智子ちゃんの世界観を、見事に反影させるアレンジと、その技術もお見事。インストもイケるポップバンド、てかんぢ。ただまぁ、おぢさん(ワシ)にはちょいと歌詞が・・・(苦笑)。
いいライヴだった。打ち上げでは、双方の奇縁なども発覚し、おぉいに盛り上がった。全員が「地方都市で職業音楽家として喰ふ」といふ業を抱えており、煮え煮えトークが楽しい。
15日(日)------------------------------------------------------------------
けふはオフ。真鍋ちゃんが「松山観光案内」を買って出てくれ、半日、色々と連れ歩いてくれた。
真鍋ちゃんは、なんでも巫女さんの仕事をしてゐた事もあるさうで、神社仏閣を詳しく案内してくれる。神社のあちこちで誰彼なしに声かけられる、と云ふ(笑)。初めて道後温泉なるものに入ってみたりもした。真鍋ちゃんは、全員分のタヲルまで用意してくれてゐた。ありがとぅね。土産もいっぱい買い込んで、松山を満喫した壱日。
「絶叫〜」のメンバーも、みんな仕事の合間を縫って付き合ってくれた。本当にありがとう。来週、彼らを広島に迎える時には、しっかりお返ししなくちゃね。
夕方の舟で広島へ。舟の旅は良いね(酔わなければ)。
16日(月)------------------------------------------------------------------
昨日、松山では市場にも連れてってもらひ、居酒屋椎修で使ふ食材などをゲットして来た。けふはその居酒屋椎修。
けふで4年目に突入する居酒屋。まー、良く続けてるもんだ、と思ふ。今回、宣伝もあまり出来ず、正直まァお客さんもそんなに来ぬだらう、と思ってゐたが、最終的には結構いっぱいに。しかも男性率高し(てゆーか女性のお客はひとり)。さらに年齢層も高し(笑)。
けふはテーマを軽めに抑え、後はオリジナルを中心に。「亀の庭」人気高し。
けふは店主マミコさんが本業の方で忙しく、店に顔が出せない状況。ワシらが完全に店を任された、といふかんぢになったが、なんとか出来た。まぁそもそも居酒屋椎修は「マミコさんをタマには休ませてあげやう」といふ思ひから出発した企画なので、これくらい出来ねばならぬ。4年目に突入した居酒屋椎修。今後もますます張り切って参りませう。
17日(火)------------------------------------------------------------------
レッスンしてゐると、なにか頭が「つーん」とする。おかしーな、と思ひながら仕事を続け、FMの収録に行く。頭の「つーん」は無くならず、そのうち背骨から腰までがむずむずし出す。収録終えて企画会議に行く頃には、それらがはっきりと「悪寒」と認識出来るまでになっており、あぁ風邪ひいたのか、と。
まだしばらくは倒れておるヒマはない。ので、熱い風呂に浸かり、ワインの熱燗と睡眠薬を服んで、タヲルで身体をぐるぐる巻きにして寝る。
18日(水)-------------------------------------------------------------------
熱い風呂に浸かり、ワインの熱燗と睡眠薬を服んで、タヲルで身体をぐるぐる巻きにして寝たら、夜中に布団をひっぺがして寝てたらしひ。昨日よりはスッキリしてる。が、インフルエンザだってはイカンので、念のため医者へ。インフルは陰性、といふ事で一安心。悪寒もだいぶ引いてはゐたが、仕事に行くまでは寝てゐることにす。
医者で処方される薬はよく効くもんで、何かしながらもウトウトしてて、気付けば夕方。レッスンに行き、残る頭痛を誤魔化しながらレッスン。
19日(木)-------------------------------------------------------------------
ピーター・アイヴァースがバンド名義で出してゐたアルバムが素晴らしい。ちょいとアイヴァースを見直す。てゆーのも、以前この人のソロ名義のを買って、割とがっかりした記憶があったからだ。プリンスの気持ち悪さをさらに煮詰めたやうなかんぢで、その時は全然良いと思へなんだ。ので、CDもあっと云ふ間に売り飛ばしてしもたので、聴き直す術もナシ。
時間軸的には、そのソロより前に出した作品らしく、唄は個性的な女性シンガーに任せ、本人は本業(?/この人ってかなりのマルチ奏者)のハモニカで要所をシメる。あとは管楽器とギターとベースにパーカス。90年代初頭のニューヨーク・アングラ系に近い音楽で、たいへんクールでアツい。かういふ多才な人ほど、自分がメインに出ない形で作品を仕切る方が上手く行く、といふ好例かもしれんな。
全編に渡って、ウッドベース(アップライト)がたいへんイイ味を出してゐて、このサウンドの為ならまたちょいとアップライトに手を出しても良いかな、と云ふ気にさせよる。
20日(金)-------------------------------------------------------------------
ぱんぱか大作戦@ブルーライヴ広島。
風邪もだいぶ良くなってゐて、けふはこれだけの為に使える壱日なので、余裕を持って会場入り。広いステージと客席を目一杯つかった演出なども、早いうちから視野に入れ、カワちゃんのアイディアを具現化すべく、の「大作戦」。
お客さんの入りも上々。前回(去年)の同企画を上回る動員で、自然とキアイも入る。そしてなんつっても、トリオとしての成熟も進んだ。イベント以外での共演も重ね、唄うたいカワムラ&しーシュが、ちゃんと「ぱんぱかトリオ」として同じ軌道に乗れるやうになった。カワちゃんのMCも無駄を削ぎ落とし、ステージ進行もスムースに進んだ。最高のライヴが出来た。
だが、残念ながら、音が良くなかったねぇ・・・。元々音作りの難しいハコで、巡回してゐる専任オペも苦労してゐる、といふ話も聞く。そこは割と各所から上がってゐる声だし、しかしここでぱんぱかでやるのも弐回目だし・・・、と期待もしてゐたのだが、前回より悪かった。ステージ上で聴こえる3人の音がバラバラで、ワシからはしーなさんのピヤノも唄もほぼ聴こえず、しーなさんにはベースしか聴こえなんだらしい。
会場に出てゐた音はどーだったのか?。 お客さんと話をした限りでは、そこまで酷くもなかったやうだが、演ってる最中のお客さんのレスポンスから察するに、やはりそれほど良くはなかったのではないか、と。 何より、演ってるワシらが集中できない、といふのが最悪なのだ。カワちゃんを「飛ばせる」為にはしーシュが演奏に集中できねばならんのに・・・。 いま一番良いかんぢで息が合ってるトリオだけに、最高の状態でお客さんにお見せしたかった。ロケーションも、キャパも、ホスピタリティも、最高のハコなだけに、かえすがえすも残念。 |
21日(土)------------------------------------------------------------------
しーシュ4thアルバム、ミックスダウンの日。
オペレーターのカズイに色々注文は出すものの、基本的には彼が「良い」と思ふやうにやってもらふ。これをやるたんびに思ふのは、ワシら(ワシとしーなさん)って、ホンマにクゥイーンの影響を受けてるな、といふ事。コーラスが主旋をかき消すくらい大きいのが好きだし、リードとハモ、ていふ概念すらあまりないしね。まぁ、そこに専門家の知恵を借りながら、てなかんぢで。
しーなさんは所用にて途中退席。あとはワシとカズイでごそごそと・・・。「オルカ団」の後期を思ひ出すなぁ。ここで録った初めてのアルバムでもあった。
良いテンポで進み、夕方には終了。残りの壱日を丸まるマスタリングに使える事になった。イントロを並べて聴くだけでも、たいへんバラエティに富んだアルバムである。昨今、このテの作品を出すミュージシャンも珍しいのではないか、と。これは素晴らしいアルバムだぜ。カズイの敏腕に感謝。
22日(日)------------------------------------------------------------------
けふは松山から「絶叫modernソルフェージュ」を呼び、広島から「まそほ」とウチの3本立てでお送りする企画「Pop's in Opposition」。
久しぶりのLive cafe JIVE。しーシュ結成当初はここで月イチ演ってたし、ソロ企画も入れたら当時の最多出演者、のひとりだったのではないかな?。ホンマに久しぶりに使わせて頂いた。音響機材も技術も素晴らしく、松山の面子も喜んでくれてゐる。ひとまづよかったわぃ。
普通、イベント主催者はトリ、と相場が決まってゐるのだが、ワシらは敢えてトップを取る事にした。イベントはトップバッターの善し悪しで決まる、と思ってゐる。だからワシらが最初に演る。しかも、あとが演り辛い、くらいの事を演る。けふはその意図が見事に結実したイベントとなった。
おおウケしたワシらの次に、「こんなんの後イヤやわ〜」と云ってた絶叫〜も、ラストを見事にシメてくれたまそほも、渾身のパフォーマンスで、それぞれワシがこれまでに見たベストの演奏を聴かせてくれた。満場のお客さんが、近年めずらしい大盛り上がりとなり、内心けっこうヒヤヒヤしてゐた自主企画「Pop's in opposition」は大成功のうちに終了。前回、松山でワシらを手厚くもてなしてくれた絶叫〜のみんなに、良い形でお返し出来たなら嬉しい。
オポジション=在野、といふ事で、メインストリームから外れた、しかし上質のモノを!、といふ意味を込めて立ち上げた。特にそれにつひて言及はしてなかったのだが、まそほの佐々木ギョウくんはちゃんとその意図を汲み、MCを組み立ててくれてゐた。それだけでも、この面子で演った意味はあった、と思ふ。
みんなありがとう。そして、お疲れさま。
良いイベントの好例、として終わったのも早かった(笑)。10時には打ち上げが始められる素場らしさ。絶叫〜には広島名物を、と思ってゐたが、「お好み焼きは昼に喰った」といふので、ならば、とkobaに連れて行き、密かにワシらが広島で一番!と思ってゐるパスタの数々を堪能して頂く。大満足してくれた様子。
23日(月)------------------------------------------------------------------
良いライヴの余韻を楽しみながら、4thアルバムのマスタリングへ。けふはしーなさん最初から不参加。ワシとカズイのふたりで、ごそごそやる。途中、謎の停電などあり、ちょいと危ぶまれた時もあったが、無事夕刻には終了。よぅし、これで「音源」は出来た。4月頭の発表へ向けてGo!だ。
マスタリングの是非、につひては諸説諸意見あり、それをした方が良いか悪いか、で論争になった事もあったが、そんときにマスタリングに対して否定的な事を云ってたヤツらが、その後良い作品を残した、といふ話を聞かんので・・・、てこれ前にも書いたな(笑)。
けふはその後、「サシミ組」のリハへ。飲食店専門営業集団(笑)て事で、来月とんかつ屋さんで演るぶんの・・・。いつもの昭和歌謡ナンバーを色々と。今回ワシは「青春の影/チューリップ」と「恋の予感/安全地帯」に挑戦す。「ぃヨっ!後家殺し!」といふかけ声がかかるまでは、頑張ってみやう。
ん"〜〜〜、専門学校が無くなった、とは云へ、なかなか忙しく毎日動いてゐるな、と、寝る前にフと思った。
24日(火)------------------------------------------------------------------
けふはShu'sのリハ。
これも3月の「かじやまつり」に向けて、今回は全曲カヴァーで挑む。せっかくなので、この編成で演れるオモロい曲をセレクトしたいのだが、あともぅひとヒネリ出来さうな気がしてねぇ・・。ゲストもリハを進めてくれてゐる事だらう。また主催者として、良いオーガナイズをせねばね。
仕事帰りに久々にヒマが出来たので、久々に本屋に寄る。しばし漫画を立ち読みし、中古の文庫本を壱冊購入。書店はやはりイイな。自分専用の書店とか作れたらね。そらぁもぅ書店て云はんか。
25日(水)-------------------------------------------------------------------
いつもの水曜日は、比較的遅い時間からのレッスンしかないので、夕刻までダラダラと過ごす事が多いのだが、けふは「ワン・ポイントレッスンを受けたい」といふ方が居り、イレギュラーで昼レッスン。来月から「新・ジモ教室」が始まるので、かういふ生活になる可能性もある訳だ。自分で教室を運営するとなれば、『時間が合わんけェ』などと云ってレッスンを断ってゐる場合ではなくなるね。
夜はレギュラーレッスン。ベースライン作りに悩んでゐる、といふ生徒。聴けばギターとドラムが同じリズムを刻んでンのに、ベースまで同じ事をしやうとしてやがる。これなら逆にベースは白玉弾くだけで成立するし、逆にインパクトがある。指摘すると目から鱗、の表情。さういふ「逆転の発想」に乏しい若いミュージシャンが増えた。それはひとえに、数を聴いて来てないから、だと思ふ。
こないだレコーディング中にカズイとも話したのだが、最近のコらはちょっと弾けるやうになればすぐオリジナルを作って、そのまま似たやうなのを演り続けて満足する。展望は「売れる事」だけ。それ以上ナニカを吸収しやうといふ気概が希薄だ。今、オリジナル以外で「そらで弾ける」曲はいくつあるか?と訊いて『ゼロ』だと云ふのも珍しくない。
そんなんぢゃ駄目だよ、と思ふが、まぁそんなんがウケて売れてる現状、てのもあるから、おぢさんは独自の旅を続けるのです。
26日(木)下北沢club 251「Bassment party live vol56」-------------------------------------------------------------------
しーシュ春の関東ツアー。
今回はちょいと贅沢に飛行機にて。午前中に広島を出て午前中に東京に着く。「早!」と空港で叫んでしまふ。実質、飛んでる時間って40分くらいぢゃないか?。
関東ツアーの初日は「地下室の会」。ベースメントパーティーライヴ vol56への出演。いきなりハードルの高いライヴで、しかも今回はベースのみの「鍵盤レスしーシュ」でのエントリィ。まぁ、ベーシストのイベントなので・・・。個人的には「地下室〜」6回目の出演となる。初回出演時は「どソロ」って事もあり、昼からメシも喰えぬくらい緊張してゐたものだが、今はしーなさんもゐるし、気後れせずに演れる。
とは云へ、やはり「ベースに興味ある人がベースに興味持ってベーシストを見に来る」イベントなので、ハードルの高いライヴには違いない。鍵盤レスのデュオてのも仲々の試練。100人以上ゐる現メンバーの中では、「ソリスト」として憶えられてゐるワシ。しーなさんにとっても「落とせない」現場である。綿密な打ち合せで臨む。
ワシらはメインステージ転換時のサブステージに出演。トップが今風の若手AOR路線だったので、ウチらの「イキナリ異世界」てのがハマったかもしれん。しーなさんの朗読から始まる「中原中也メドレー」であったまりかけた会場を、一気に海の底へ引きずり落とす(笑)。その流れのまま「しゃばだバ」「羽の記憶」と進み、ラストは「苔の記憶」でシメる。壱曲ごとに会場がこちらに惹き付けられて行くのが分かって嬉しかったな。
終演後、満場の拍手がしばらく続く、と云ふまづまづの成功。しーなさんの「超短パン&破れ網タイツ」といふ悩殺系衣装も相まって、異様な出し物で次に繋げる事が出来た。諸先輩方からも絶賛頂き、ひとまづ安堵。友人数名見に来てくれており、心強い応援だった。その後のライヴも楽しんでくれたやうで、友としても嬉しい。
鍵盤レスしーシュもだいぶ板に着いて来て、ライヴのバリエーションとしては、大きな戦力になる。やっぱ自分でハードル上げてかなきゃ、ネー。
今回のツアーも「カラス」を帯同した。Zo-3ベースでライヴする「子象に乗ってツアー」以外、地下室〜でヴァネッサを使わなんだのは初めて。富倉安生会長から『やっぱ何使ってもシュウちゃんの音だね』とのお言葉を頂き、これはおおぃなる励みとなる。ありがとうざいます。
27日(金)学芸大前Apia40「風味絶佳」-------------------------------------------------------------------
昨日のライヴには、大阪の盟友・泉尚也さんも参戦してゐた。同じ宿でのんびり一緒に朝飯喰ったりして、それぞれのけふのライヴに備える。
ワシらはお江戸の「妹分」高満洋子チャンと共に、アピアにGo。洋子ちゃんの企画してくれた「風味絶佳」といふイベント。対バンは高満洋子トリオ。このトリオがベースに山内薫、ドラムが上原ユカリ裕(敬称略)、といふゴイスなメンバー。お二人とも、日本で音楽を演ってゐる者であらば、必ず何処かでその音を聴いてゐるハズ、の大御所である(まぁ昨日の『地下室の会』もさうだが・・)。こんな二人をバックに従えて飄々とライヴする高満洋子!。毎度思ふが、すげぇ娘だね。
けふはグランドピヤノ。会場自体がピアニストのハコ、って印象。やや暗めの青を基調にした内装は、シックでとてもかんぢが良い。ウチは昨日より幅を拡げたラインナップで挑んだ。どーだったのだらうかねぇ?。全体的に大人しめのお客さんで、反応も今ツアー中いちばん薄かったが、次回のツアーに繋がるお話も頂き、ベーシストとしては大先輩である山内さんからも絶賛を頂く、と云ふ嬉しさ。がんばります。
アンコールでは全員で、しーシュとよーこ、それぞれのオリジナルを壱曲づつセッション。ワシは山内さんのベースに乗せてジェンベ叩きながら唄う、と云ふたいへん贅沢な経験が出来、それだけでも満足(笑)。いいライヴだった。
しかし、ユカリさんも山内さんも、大御所なれど気さくで高ぶったところのない、素晴らしいお人柄。まぁ、昨日の「地下室〜」でも同じだ。本当にスゴいひとはみんなさうだけど、ワシもやがて「ベテラン」と云はれるやうになった時、このやうにありたいな、と思ふ。
28日(土)下北沢Blue moon「しーシュ・ワンマン」------------------------------------------------------------------
お茶の水にて、自身のソロツアーで上京してゐるカワちゃんとランデヴー。こないだの「ぱんぱか大作戦」の打ち上げをする。お江戸で!。
昼飯を兼ねて軽くいっぱい呑り、そぃから3人で楽器街をウロつく。ワシはこの年明けにオープンした、といふ「エレクトリック・ヴァイオリン&アップライトベース専門店」なるものに行ってみる。近々、このテを買いたい、と思ってゐるのだが、如何せん広島では「試し弾き」が出来ず(置いてる店がない)、ネットで賭け買いをするしかない。が、この歳になって無駄買いは避けたい、せめて試し弾きしてから改めてネットで・・・とか考へてゐた。
買っちまったぃ。
店にあるほとんど全ての楽器を弾かせてもらひ、即決。後日広島に届けてもらふ手続きをしてあ〜ぁ、てなかんぢ(笑)。まぁ当初払っても良い、と思ってゐた値段よりはだいぶ安く買えたし、今後しーシュとかでも使って行くこと考へて、の投資。50歳を前に、ね。
さぁ!楽器も買った。互いの健闘を祈りつつカワちゃんと別れ、我らはいざワンマン・ライヴへ!。
お江戸でのワンマンは、ぢつは初めて、といふ訳でもなく、2010年のお江戸ツアーではからずも外苑前ジマジンで演ったことがある。あれから5年。ウチも「ライヴ・ユニット」としての自信と実力が着いては来た。下北沢ブルムンは演り慣れたハコでもある。あの時とどう違った事ができるのか?、を問うライヴだ。
程よく埋まったお客さんを前に、たっぷり2時間半2ステージ:19曲を演奏。程よく力が抜け、えぇかんぢのライヴが出来た。古くから聴いてくれてるファンは勿論、初めてのお客さんからも絶賛を頂き、ホっとす。けふはなんか知らんMCが絶好調で、お客さんが笑う笑う。ホンマに気負いが抜けてリラックスして演ってゐたのだらう。ワシらもたいへん楽しかった。
打ち上げの席で、夏の再来が決まる。旅は次の旅を呼ぶ。よぅそろ。また来るよぅ。
3月1日(日)横浜サムズアップ「高田エージ・バースデイ・ライヴ」------------------------------------------------------------------
けふはある意味、今旅一番ハードルの高いライヴ。
なにせあの「幸せを運ぶ男」King of yhee!こと高田エージアニキの、生誕祭のゲストなのだ。エージさんとのここん処の縁は云はずもがな、であるが、いよいよエージさんの本拠地に呼んでもらへるのである。ウチらの「陰」がここでどんな風に受け入れられるか!?。アレコレ策を練ったりもしたのだが、他の出演者は、りぶさん、男友達(中山剛)、Super Goooo、・・・・。みんなよく知ってる音仲間達だからこそ、どー考へても「陽性」の部分でウチが太刀打ち出来るハズもない。こーなりゃもぅ「場違いフォー!」で勝負するしかない、と開き直る。
案の定、ワシらがステージに上がるまでの進行で、既にフィナーレか?てくらい盛り上がってゐる。「男友達」に続いてワシらが紹介され、エージさんと共に数曲演奏。エージさんのシムプルな曲を自在にハモる男女に、客席は「ほぉ・・」といふ反応。そしてエージさんが下がり、ワシらだけの演奏に。
壱曲目「亀の庭」を演り終えた瞬間、凄い拍手と歓声が!。あらっ?!ウケてる!みたいなかんぢで(笑)、その後もタンタンッ、と4曲。おおウケで終わる事が出来た。狙いが当たったやうで、「陽のなかの陰」がたいへん強いインパクトを放ったらしい。
後半はエージさんのバンド編成Super Gooo、での圧巻のステージ。ワシが考へてゐた通り、ここまで「持ってかれる」ならばワシらが何を盛り下げたとしても、何の心配も要らんわな、と。凄いステージだった。エージさんは、ワシらに対し『思った通りの事を演ってくれた』と云ってくれ、嗚呼やはりこの人にはかなわんな、と。
ラストは出演者全員がステージに上がり、客席も含めて大合唱。ホンマに素晴らしいライヴだった。エージさん、けふから半年近くに渡るひとり旅が始まるんださうである。その布石と云ふかなんつーか、大ラスはあえてギター壱本の弾き語りでシメ、「行って来ます!」と。ま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、ニクい演出ぢゃ(笑)。
5月には広島でエージさんを迎える。
2日(月)横浜アースリーパラダイス「遠くて近きは男女の仲 vol 2」------------------------------------------------------------------
良いライヴの余韻を胸に、昼間は中華街をウロついて、メシ喰ったり土産物を買ったり。
その中華街からそれほど離れてない処に、けふの会場「アスパラ」がある。中華街を抜けて歩く。近隣に高校があるらしく、広島ではおそらく絶滅したミニスカJKがいっぱい歩いてゐた。
けふは音もダチ仲間、「りか&北川涼」が対バンを引き受けてくれた。新春ツアー以来の再会・・・、まだ3ヶ月か(笑)。これももぅ気心知れた仲間で、リハからすでに打ち上げのやうな雰囲気。昨日があまりに濃ゆかったので、けふはホンマにあっさりと、てかんぢ。5日間連日の演奏で、完全に熟れてゐるし、嗄れてはゐても声はよく出る。地元で演ってるやうな気楽な雰囲気でライヴ。
続けて足を運んでくれたファンの方もゐて、急遽「らくだ」や「夜の駱駝」を演ったりもして、それもまた良かった。
最後はりか&涼と一緒に昭和歌謡でシメ、千秋楽の打ち出し。今回も良き縁に導かれ、支えられた、良い旅だった。灯りの消えた中華街を宿まで歩きながら、ま〜人の縁といふはホンマにオモロいな、と思った。
全ての旅の始まりは、何処だったのだらうか?。