ツアー記

新春ツアー記録はあえて記録的につけてみました。
ギックリ腰平癒後、加筆。

10日(金)京都パーカーハウスロール--------------------------------------------------------------------

青春18切符の期日最後の壱日。在来線で京都まで。約6時間。


事故で乱れるダイヤ。対応できぬJR。飯喰ふヒマ無く京都入り。冬の京都。寒い。


対バン、長野友美バンド素晴らしい。お客さんも満員。
今年初アウェー、我らの出来も完璧。この調子で行きたい。
夜は春菊の鍋で宴会。

いつも京都で宿と食事をお世話になってゐる、中村浩一&あらいなおこ夫妻。そのコーちゃんこと中村浩一さんが、今回のライヴを企画してくれた。自身は長野友美バンドにゲスト・ギタリストとして参加し、見事なギターを聴かせてくれた。日頃、宴会の席などで聞き及ぶ音楽の趣味が、ワシらにたいへん似通ってゐるので、当初より期待してゐたが、その予想を上回るセンスのギターだった。次回は是非、コラボなんぞしてみたいなぁ。

11日(土)名古屋ボトムライン-------------------------------------------------------------------

在来線で名古屋へ移動。約2時間。


米原駅を過ぎると電子マネーに対応できぬJRに疑問。民営化されても根本はお役所仕事。


けふは出演者多数。お馴染みの人、初めての人、色々。我らは二番手と、トリのWet Backに。あと、鈴木亜紀ちゃんと2曲共演。出来はまずまず。ウケもまずまず。長いイベントだが内容濃く充実。音があまり良くない。
打ち上げはリトルビレッジにて。自分のオーラの無さを、さらに実感。

けふのイベントは「唄うたいVol 5 ラストダンス」と云ふ意味深なタイトル。今年で最後!?と誰もが思ってゐて、実際どーなのか、は来年にならぬと分からない。我々が、初回からづっと参加させて頂いてゐる幸運なユニットである事に誇りを持ってゐる。まぁなんにせよ、今年中にはWet Backを広島に呼ばねばならんな、と。

12日(日)松阪MAXA-----------------------------------------------------------------

近鉄線で松阪へ。約2時間半。


去年の夏ぶりに逢う「音もダチ」の面々。再会を喜びつつのリハ。みんな紳士。
けふはしーシュのみでなく、「ホスト」として後半のほとんどに出演。唄にハーモニィにと頑張るも、終演後、高田エージ兄貴から、有難くも手厳しいダメ出し。精進。
ここで、春のツアーの内容がババッと決まる。旅先で次の旅のプランを練ると早い。
富安秀行コネクションとは、ここでお別れ。また夏に、浜名湖で。

今年は3月にMAXAでの自主イベントが決定してゐる。オーナーのツヨッさん(中山剛)から、『そろそろしーシュもエェことにならなアカン』のやうな事を云はれもしてゐて、認めて頂いてゐる嬉しさを思ふ、と同時に、身が引き締まる思ひ。エージさんのダメ出しを聞くまでもなく、ワシらこれからもっと「ちゃんと」演って行かねばならぬ。そんな思ひを強く感じた松阪の夜であった。

13日(月)大阪関目我らの家----------------------------------------------------------------

近鉄〜JRで大阪へ。約3時間。


長時間なのは良いとして、車両が寒い。旅に出て寝不足なのか不用意に眠くなる。が寒い。しーなさんが珍しく風邪気味。


けふは夕夜二回公演、といふ快挙。すでに2つともソールドアウトださう。嬉しい。
心して演る。二回公演と云へども1回の内容は90分たっぷりと手を抜かず。
結果的に、これ以上お客さんが来て、昼夕夜三回公演になっても、ワシら的には全然構わない、といふところ。
こんな音楽好きの人たちの前で演れる喜びに比ぶれば、三回公演など屁でもない。

毎回、素晴らしいお客様に迎えられる関目。そのほとんどが広く地域に根付いて音楽を楽しんでゐる、アマチュア音楽家の方々である、といふ事も、我らの誇りだ。『関目のスター、しーシュ』と呼ばれる事に、なんの抵抗もない。皆が親戚のやうにお互いの素性にかかわり合ってゐる、といふ不思議な暖かさのこの町。この「我らの家」がある限り、しーシュは(大阪は)ここを中心に演って行こうね、としーなさんと誓う。

14日(火)福山市神辺ハイダウェイ--------------------------------------------------------------------

JRで神辺へ。井原鉄道、といふ路線で現地入り。約4時間。途中下車して飯喰ふ時間も含め。


ハイダウェイは2年ぶり。けふは「音もダチ」縮小版のクァルテット。
少数編成のメリット生かし、けふは特にコーラスに重きを置いた構成。我らながら素晴らしいハーモニィ。
終演後、ヴィデヲで流れてゐるミルズ・ブラザースなどを見ながら、また次の展望も拓ける。旅は次の旅を呼び、次の唄も呼ぶ。
夜は広間に雑魚寝。山間部の神辺は恐ろしく冷え込む。

2年ぶりの神辺ハイダウェイ。思へば、しーなさんが初めて「居候、雑魚寝の旅」に参加したのが、2年前にここに寄ったツアーだった。相変わらず、正直こんな人里離れた所に・・・と思ふやうな立地の店に、なんと多くの音楽好きな人々が集まる事よ。近くて遠い神辺、ではあるが、今後も是非また訪れたい場所のひとつだ。

15日(水)広島フライングキッズ---------------------------------------------------------------------

JRで広島へ。約2時間。旅の終わり。


出発前、腰に痛み。あまり気にせずにゐたが、JRでの移動中に痛みが増し、広島に着く頃には立派なギックリ腰状態。
寒さと移動のダメージが、此処に来て一気に、といふかんぢ。リハ頃には立ってられなくなり、病院に駆け込み緊急注射。


ブロック注射のおかげで、滞り無く進むライヴ。昨日にもまして冴え渡るハーモニィ。良い旅のシメ。
打ち上げで富安さんから、完全な「旅のミュージシャンへの転向」を何となく示唆され、何となく自分の中での踏ん切りと落ち合うポイントを捜す。
あと2年でワシも50歳。イソジンなのである。

けふのハーモニィの冴えは、自画自賛なれど、神憑かり的な素晴らしさだった。コーラスグループやアカペラグループは多々あれど、これが出来るワシらも充分に「コーラスグループ」である。個人的にも今回の旅は、唄への評価が高かったやうに思ふ。50近くなり、唄が自分に近付いて来てくれてゐる、といふ気はしてゐる。そこを裏切らぬやうにするのが、こッから先の努めかな、とも。
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所感:
年に数回の旅、といふのが人生に根付いて10年になる。
そろそろこの暮らしも局面を迎える事になるだらう。人生の諸先輩方が口を揃えて云ふ「もぅこの歳になったら、好きな事しかやらない」といふ、その歳に、ワシも近づきつつある。

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