花残月の伍から田草月の壱「史上最悪の黄金週間だとか・・・」
いや〜、先週ね、久しぶりに呑みに行って、久しぶりに前後不覚になるまで酔っぱらっちまったい。どーやって帰ったか憶えてないんよ。で、その次の日が超過密スケヂュールの日だったんでこれが大変よ。
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土曜日。まづ、朝起きたら天井がぐるぐる回ってました。「ア、これはヤバい」。幸い腹痛や嘔吐の徴候はなかったんで、とにかく無理矢理目をつぶり、ニ度寝の体勢に入った。「眠レ眠レサラニ眠レ・・・」。
お陰で昼頃起き上がった時にはだいぶ楽になってゐた。しかし物凄い頭痛。食欲も全然ない。いつものワシはダメージが消化器系に来る方で、夕方まで吐き続けるみたいなワイルドな二日酔いなんだけど、けふのは違いますね。とにかく倦怠感がすごい。やれやれ、なにをしてこんなに酔っぱらっちまったんだらう?。
レッスンに行ってるうちに少しは元気になってきた。
さて、レッスンを終え、まづは帝劇会館といふ所にあるラウンヂで、友達のカナダ人スコットの帰国お別れパーティーに出演。トップバッターで30分程ソロをやる。目の前を、外人のガキが風船追いかけて走り回ってる、といふ状況でのソロ。まぁガキに限らず外人さんって聴かねぇんだよな、かういう状況で。それでもまぁイイ反応がもらえた方だと思うけどな。
片付けもそこそこに次の会場へ向かう。会場の出口でイギリス人だといふ青年が声をかけてきた。『素晴しかった』みたいな事を云ってくれてゐるやうだ。『あれは北アフリカの音楽か?』といふので『さうだ、モロッコからインドへ渡り、モンゴルを回って日本に来た』みたいなテキトーな事を云う。伝わったんだらうか?。
次はJACARAとゆうクラブで、カシラとのデュオ。東京から来たジャコブックとゆうバンドと対バン。JACARAは以前セッションには来た事があるが、ちゃんと出演するのは初めて。なんと演りやすいところなのだらう。
カシラは今回から構成にワシのソロコーナーを入れてくれた。あんまり長々はできんけど。最近のカシラは、ウクレレ弾いたり、沖縄の事を唄ったりしてるので、そこにワシのソロでインド風とか入っても、それほど違和感はないね。カシラの可愛い嫁さんトモちゃんが『シュウさんのベースはよう聴こえるねぇ』と云ふ。
ジャコブックのステージを最後まで見て終了。なんとかam1:00頃には帰れたけど、おにぃさんはさすがに疲れたよ。けふ1日は、晴れてゐたのでづっとバイクで行動。かういう細かい移動が多い日はバイクに限るね。
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月曜日。「フレットレスに改造してくれ」と、もう1年以上預けてゐるジャズベースがあるんですが、さすがに催促してみる。まだ出来てへんといふ話し。まぁ「全然急がんからゆっくりやって」とは云いましたけどね。今のワシはアトランシアがひとつあれば全然問題ないんで、特にそれが要るってわけぢゃないんだよな。
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火曜日、トダミチとイベントのリハに入る。ピアノとベースのデュオで、もちろん二人とも唄う訳なんだが、恐ろしいくらいイキが合わない。演奏者ってのは不思議で、上手下手に関わらず、妙に演奏のウマが合う人ってゐるんだよな。トダミチは合わんタイプの人らしい。1〜2回のリハで茶を濁さうとか思ってたけど、もっと綿密なリハを重ねませう。面白くなりさうなだけにね。
ちなみにこの「演奏のウマ」。ワシはベーシストのクセに、ドラマーで合う人ってのがほとんど居ないんだな。待てよ、さう考えてみたらワシってドラマーが居ないシチュエーションてのが圧倒的に多いぞ。嫌われてんのかね?。
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木曜日、ひょんな事からイタ−リア人のディナーパーテ−に招待される。本格的イタリアンのフルコースだった。それなりに美味かったし、懸念したほどエクスペンシブでもなかったけど、消しゴムから名刺くらいのサイズの料理7品目が、3時間(!)かけて小出しにされるのにはさすがに辟易した。料理なんて喰いたい時に喰いたいだけ出てくるってのが本道ぢゃなかろか?。カモ肉の何がしで・・・・なんて説明聞かされてもねぇ・・・・。
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新曲を作ってゐる。
完成しかけた頃、突然方向性が変わる事がある。その時にゼロに戻ってやり直すかだうか、てのを久石譲の特集でやってゐたな。今回それで、出来上がった!て時にリズムを変えたくなった。そしたらリズムだけ変えればイイってもんぢゃなくて、やっぱり相当いぢらんといかん。なんとか上手いことできんものかとあれこれやっておったが、結局ゼロに戻しました。ボツですな。久石氏の気持ちが少し分かったやうな気がした。
ちなみにワシは曲を作る時に「これはオルカ用」とか分けては考えませんね。
世間様は黄金週間とかで浮かれておられるやうだが、ワシらの生活にはほとんど何の影響もありませんな。とはいえ、今年は色々行事がありましたね。ちなみに昨年は九州一円を廻るツアーの真っ最中でござった。雨男のワシが福岡に嵐を呼び、歴史上初めて博多どんたくを中止に追い込んだツアーでもありました。まさに『嵐を呼ぶ男!』。かういうコト書いてると、野外イベントからのお誘いが来なくなるンかな?。
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まづ、土曜日。アクターズスクールの生徒達が、フラワーフェスティバル(広島でもう10年以上に渡って繰り返されてゐる主旨の全く分からん祭。もともとは広島東洋カープの初優勝パレードから派生したものらしいよ。)に出演するので、監督として参加する。
このフラワーフェスティバル。初開催の年(1977年)に一度だけ来て、それ以来一切近付くことさえなかった。何がしかの形で関わることもなく、26年が過ぎてゐた。なん十年ぶりかに参加してみて、10分でうんざりした。あぁやっぱりこれまで参加しないで正解だった、と思わせるうっとーしさである。また暑いんだ、これが。
まぁ、あれで一応『平和の祭典』といふモノらしいし、なんだかんだ云ってもアレを楽しんでる人もゐる訳だから、あんまり悪口は書きたくないけど、ワシは今後も関わりたくはないねぇ。生徒達は暑い中、良く頑張ってゐましたよ。
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とは云いつつ、翌日も何故かFFに出かける。マミさんが「フラワーポップスオーケストラ」といふ即席のバンドに参加してゐるのを見るためである。
ラヂオの公開放送も入った本格的なステージで、マミだけでなく、だいたい良く知ってるやつらが顔を揃えたバンドであった。途中、ヴァイオリンとチェロ、ピアノの3人が退屈きわまりない演奏を繰り広げ、お陰ですっかりダルくなって帰ってしまった。ひとくくりにしちゃいかんけど、なんであのテの人達は自分達の演奏が客をどんどんシラけさせてゐることに気づかないンだらうか?。
ただ、楽譜通りに演奏してゐれば人は満足する、とでも思ってゐるのか?。
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その夜はジャスミンといふ女性ジャズシンガーのライヴを見に行く。
ライヴハウスでなく、クラブなので始まりの時間がpm11:00からと遅い。店内も真っ暗。ぎちぎちに入った客は、オールスタンディングで年齢層も若い若い。それでもかなりたくさんの知り合いに会い、我ながら改めて自分の顏の広さに感心した(?)。
ジャズといっても変拍子があったり、かなり民族音楽よりだったりと面白い音楽。パ−カス二人にベースと唄、といふ変わった編成。ラテン系とアフリカ系のパーカス。唄は典型的ブラックアメリカン。ベースの人は日本人だった。とある人から『お前のベースに似とるぞ』と云われてゐたが、むしろ堅実なプレーヤーとお見受けした。当然ながらワシよりはるかにジェントルなベース。会場の音が良くなかったのが残念。
am1:30終演。茶を呑んで帰る。久しぶりの夜遊びである。タマにはよいね。
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オルカのリハが久々にあって、性根入れて2時間唄ったらノド切れちゃった。
最近、ソロとかで例のコーラン(インチキ)やホーミー(インチキ)みたいなのばっかりやってますでしょ?。あれってすごい声出してるみたいだけど、意外にノドへの負担は少ないんですよ。まぁ元々歌手でもなんでもない人が唄うものな訳だから、当然っちゃ当然ですけど、ぢつに理にかなった発声法なんですな。それに比べると、やっぱり歌詞がちゃんとあってそれを聞かせる唄ってのは、ノド使いますネ。
なんか最近の若手のロックバンドが、言葉ぢゃない言葉使って唄ってるみたいなのがあって、ちょっと聴いてみたんだけど、これがなかなかヨイ。これって上手くやんないと、同じやうな言葉ばっかりになっちゃうんだけどね。ワシもウルワーズがど−しても単調になっちゃうんだな。「モー」とか「ナ〜」とか「ヤー」とか。
今週は音楽的な出来事はほとんどありまへんでした。けふ(土曜日)の夜にトダミチとライヴやるぐらいです。そのリハを月曜日にやった。だいぶイキが合ってきた。おしまい。
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オルカ団不在メンバーのひとり、ミキ(井上美希)が広島に引っ越してきました。ワシは何度も『ワシらと一緒ぢゃ金にはならんぞ』と念を押しました。もしパーと派手にイきたいのであれば、一足飛びに東京にでも出た方が絶対イイに決まってるからね。それでもまぁ色々考えた末に、実質的な事より精神的な充実を目指して、広島に出てくる事を決めたやうです。出来るだけ力になってやりたい、とは思うけど、自分のことで精一杯だからねぇ・・・。彼女の未来に幸多からん事を。
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さらにこのたびもう一人、女の子の唄うたいをバックアップする。5月25日のイベントで森末愛といふ娘とピアノでデュオやります。これも生徒。なんかガサツで何考えてンのかよう分からん娘なんだけど、面白いので表舞台に出してみる。なんでワシがピアノを弾くンか?といふ問題は、まぁ無視して、ヒマなひとは見に来てやってください。
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かうしてみれば確かに女の子はべらせてちゃらちゃら音楽やってるやうに見えんでもないなぁ。ワシはつんくか?。
別に男に対しては冷たい、とかぢゃないんよ。でも、男に面白いのがおらんのは確かネ。男は型を気にするやつが多いからね。そんな事気にしてもしゃーないのに。なりふりかまわず衝動的にやれるやつは、いまのところ川島とかバリホとかぐらいですね。こないだなんか「シュウさんに習いたい」とか云うクセにはじめっから「授業料マケてくれ」なんて云いやがるのもおるし。あのなぁ。まぁさういうことを臆面もなく云うってのは面白いっちゃ面白いンだけど。
いやはや。
疲れに疲れたライヴでござった。
土曜日、トダミチとのデュオ。今世紀最大に気の合わない二人によるライヴはしかし、大いに盛り上がり、のべ100人は軽く入ったクラブは、まさにナチュラルトリップの嵐を誘い・・・・・。とにかく楽しかったけど、近年稀にくたびれました。次の日、歩くのがしんどい程だった。相当体力落ちてるねぇ、これ。
この日もハッタリコーランをやったんだけど、それがまた評判良くて、でも対バンのDJに「あんだけハラから声が出て、コブシも廻る人がスティービー唄うとフツーの唄になるのが面白い」と云われて大笑いした。アジアのコブシは黒人のそれとは全然違います。でも、すっかりそれ風になってきた、てのはちょっち嬉しいネ。
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いつもオルカ団のライヴを盛り上げてくれる、通称『ガッツ軍団』のひとり、エキセントリックISAの実兄おぢさんの率いるぷりちーがっつのライヴに行く。むか〜〜しジャズロックを演ってた頃に出てたハコ。客として行くのも10年ぶりぐらいである。
ぷりちーがっつの前に出たバンドがヘタを10000倍にしたくらいヘタクソで、はっきり云って吐き気がするくらいだった。ワシはかういうの見て「初心者だから」とか「若さゆえの」とかは全然思いませンな。ただ不快なだけ。ハッキリ云いませうか。ヘタはステージに立ってはいかんのだ。MCで「結成3ヶ月目」とか云ってたが、もう3年して来い、と云いたい。
で、すっかり耳をヤられてしまい、その後は何聴いても綿の中にゐるみたい。PAもへたくそ過ぎる。せめて耳に優しい音を作れや。
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月曜日、映画を見に行かうと歩いてゐたら、いづおかよしゆき(Coppa/染色アーティスト)とばったり。明日から3ヶ月ほどバヌアツ共和国へ絵を描きに行く、といふ。そのための借金(融資)を受けてきたところだとか。「金になるならンはさて置いて、僕は絵を書くのが仕事ですからねぇ」と自嘲気味に話すヤツにノックアウトされてしまった。あっぱれである。男前だねぇ。やるねぇ。ワシもいま、夏の東京ツアーで出てゆく金の事をなんやかんや考えてゐるが、ワシはまだ甘いわ。いや、恐れ入った。少しばかり銭になる仕事で少しばかり小銭貯えてる自分を恥じる。
いづおかよ、ワシもやるよ。気を付けていってらっしゃい。
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バックボーカルとして井上ミキをまたオルカに迎える事になりまして、そのリハが進んでおります。ミキは譜面なぞ読めませんから、自己流のグラフみたいなもんを書いてパートを憶えてます。まぁかうしてオルカに参加するのもいいけど、やっぱり彼女にはいづれ自分のバンドが必要だな。
そのミキですが、最近は金髪に白のツナギなんか着て、で、バイク乗って来るもんだから、どー見ても暴走族のレディースかなんかに見える。
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脚がだいぶマシになってきたので、ちょっくら走ってみた。
5歩で諦めた。まだ痛い。
やーまん!。いきなりカミングアウトしちまいますけど、鬱病なるものになってしまいました。
よもやそのやうな高尚な病気になどなるはずもなからう、と思ってゐたのですが、さうもいかんやうですね。春はいっつも調子悪いってのは以前の日誌にも書いた事があるんですが、今年はそれが顕著な肉体的異常を示し始めたわけです。体は疲れてゐるのに1週間ほどほとんど眠れない日が続いて、これはだうもおかしいな、と思いはじめた頃、散歩中に精神科の看板を見つけてフラッと入ったのです。
鬱病と診断され、まぁごくごく軽い症状とのことで、抗鬱剤と睡眠薬もらって様子見ませう、みたいなかんぢ。
大して仕事もしないで、気楽に音楽やって、こんなふざけた人生送ってるやうな人間が、何が鬱病か!とか云われちゃいさうですけど、その通りですね、すんません。もっと過酷な状況で大変な仕事やってるヒトもいっぱいゐるのにね。
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日曜日にイベントに出ました。あんまり云いたくないけど某超大手楽器店の教室案内&生徒募集のイベントだったやうですが、ナンとも中途半端なシロモノでしたな。せっかく出来のイイ生徒達をチョイスして出演させたのに、ただ演っただけ、みたいな。なんだかなぁ、ってかんぢ。まぁひとのカンバンしょって演奏するわけだから本気も出ねぇけどね。公務員ぢゃね〜んだからよぉ。