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1日(火)-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
黄金週間さなかの専門学校。生徒達がこのサイトを見つけてくれたらしひ。ははは、あんまり滅多な事は書けんやうになるな。
けふは夕方からのレッスンは休み。ので、映画でも見に行くベ、とシネコン、といふやつに行った。なんとまぁ阿呆のやうに人が多く、ワシはこんな人の多い会場で映画を見るのは大嫌いなので、帰って「ハンニバル」のDVDを見た。ついでに「ハンニバル・ライジング」も読了。
2日(水)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
映画「ハンニバル・ライジング」を見に。うーむ、ちょいと期待し過ぎたかなぁ。原作を読んぢまったせいなのか、なんかダイヂェストを見てるやうだった。先入観なしで見たらオモロかったのだらうか?。ん〜〜〜〜〜〜。コン・リー演じるマダム・ムラサキは仲々にエロくて良い。
しかしその後、事件が起きた。バイクの鍵がない!。全身をまさぐってみたが、ない。上着と一緒にトランクに入れてロックしてしまったのか?。まぁ嘆いても仕方ないので、一旦家に帰ってスペアの鍵を手に、また出かける(ちなみにウチから都心まではバスで30〜40分。×2回)。
ところがトランクを開けてみても鍵が無い。どうやら落としてしまったらしひ。ワシはかういふ小物系を無くした経験が、これまでほとんどない。鍵、ペン、ピック、シールド、譜面など、「無くした」と思っても無意識に所定の場所に納めてある事が多い。のだが、今回ばかりはホンマに紛失してしまったやうだ。やれやれ、ちぃと気が抜けてゐるな。シャっとせねば。
3日(木)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ワシのツアーやらの為に停滞してゐた、しーなとシュウのレコーディングを久々に再開。けふは今アルバム中唯一の『1発録り』を演る。スラップの曲なので、生徒にフレット付きのベースを借りてトライしてみた。しかし、フレット付きでインプロヴァイズするのは想像以上に難しく、なんテイクか録ってみるもOK出ず。結局いつものヴァネッサで演ったテイクがOKテイクとなる。せっかく貸してもらったのに、実力不足で申し訳ないな。
ワシが居らん間に椎名さんがひとりで録ったテイクを聴いてみる。何度も録り直しては切り張りしてゐるらしく、いま一つリアリティが伝わらぬ。『納得行くまで録りなおす』て事は考えないで、全てのテイクをライヴを演るやうに演ってみては?とアドヴァイスす。実際ワシはさうしてゐる。
夕方にはワシの唄部分が大体OKとなったので、仕事に行ってた女房も呼び、久々の佐伯家&梶山家の会食会、とす。マー坊の作ってくれる「お焼き」を喰ひながら、あれこれ話しながら夜半過ぎまで酒を呑んだ。
4日(金)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
散歩がてら、昨日、飲酒にて置いて帰った車を、歩いて取りに行く。丁度1時間、良い散歩だ。最近、よく歩く上に小食なので、また身体がシマってきた。ツアー先で久しぶりに会う人が皆、会うたびに『痩せた?』と訊くのがオモロい。ここ数年確かに痩せてゐるが、そんなに会うたんびに痩せてたんでは、そのうち無くなってしまふではないか?。
さう云へば今は黄金週間なのだな。ワシには全く関わりのない事だが、この時期広島では「フラワーフェスティバル」なる巨大な祭りをやってゐる。これに市民が集中し、他県からも多くの人がやってくるので、都心はものすごい混雑するのだが、郊外にあるワシんちの辺は、逆にガラガラ。ワシはこの期間よほどの事が無い限り町には出んので、静かでとてもよい。
5日(土)------------------------------------------------------------------------------------------------------------
天気予想では雨が降る、とか云ふてゐたのに晴れてゐる。女房も休みだし、久しぶりにバイクにタンデムで遠出してみることにす。なるべく車や人が多くない処を目指し、選び、走ってゐると何となく県北に向かってゐた。さういや去年もかうやって女房と出かけ、スーパーの駐車場で偶然演ってた神楽を見たんだ。ので、同じ場所に行ってみた。そしたらやっぱり神楽を演ってゐる。此は良ひ、と見る。ワシらの好きな「滝夜叉姫」の演目だった。
終演後、スーパーの便所で、出演者のお兄ちゃんらが揃ってメイクを落としてゐたのがオモロかった。
6日(日)------------------------------------------------------------------------------------------------------------
酒井泰三さん、広島に来たる。こないだ東京で一緒に演れたのでも、凄いエニシやな、と思ってゐたのに、こんなに早く自力で広島に呼べるとは思ってもみなんだ。しかし、集客やらなんやらを考えてゐるうちに、肝心のライヴの内容を全然考えてなかった事に、けふ気付いた。
さぁどうしやう、と会場入りしてリハ演ったりしてると、本日の出演者「ぱかぱか号」のまちゃあきと泰三さんが、流石にギタリスト同士、早速意気投合してギターの弾きっこなぞしてゐる。そこで閃いたのが、『泰三さんと一人づつセッションしてもらおふ』といふ事だった。即興系のイベントで良くやるテだな。長旅でお疲れの泰三さんに全員とタイマン、は過酷だらうが、折角なので広島の濃ゆい面子を全部憶えて帰って頂きたい、とばかりに・・・。
さて、雨脚にも拘らず本番時間には全席埋まった。
まづは「ぱかぱか号」。こやつら、最近全然ライヴもやってない、とか云ふ話しだったので、後ろからケリを入れるやうに演らせた(笑)。流石に久々のライヴでノリが堅かったが、見事オープニングを務めてくれた。続いて「しーなとシュウ」。しーなさん、緊張してンのかぼろぼろミスってたな(笑)。続いてパーカスのツンちゃんと、いよいよ、の泰三さんに入ってもらひ、4人でジャムセッション。ここでは泰三さん主導の形で・・・・。これで前半終了。
後半はまづ、まちゃあきと泰三さんのブルースデュオ。やんちゃ小僧のまちゃを泰三さんが兄貴のやうにリードする、といふ形のナイスなセッション。引き続きツンちゃんと泰三さんのデュオ。かなりフリーな展開。ツンちゃん久々の「本気モード」。続いては女性二人と泰三さんのトリオ。椎名さんとMIのヴォイスが泰三さんのギターに絡むアンビエントなセッション。最後はワシ。企画者&主導者として、目にもの見せん!とばかりに、ワシも「本気モード」。泰三さんも手加減なし。二人してえせニックフィール満開。見事なセッションだった、と思ふ。
ラストは全員でフィナーレ。どーなる事かいな?と思ってゐたが、お客さんも大盛り上がり。多分、広島ではあんまり見れんタイプのライヴだったと思ふ。出演者も皆、たいへん満足さう。それぞれに真摯に対応してくれる泰三さん。やはり人間も一流である。はぁ・・・・・成功、したのかな?。
7日(月)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
昨日の興奮と疲労をそのまま専門学校。普段は半ドン授業の後、町などをブラついて遊ぶのだが、けふは帰って色々と残務処理。色んな処から好評の意見を頂いてゐる。今さら、だが、つくづく後半のセッションだけでもビデヲ回しときゃ良かったな、と思ふ。まぁしょうがないや。良いライヴは記録よりも記憶に残すべし。
夕方からSoe'sのリハ。けふはいつものレパートリィを、全部いつもと違うかんぢで演ってみる。テンポを恐ろしく速くしてみたり、途中をフリー展開にしてみたり。現在の3人なら、まぁ問題ない。しかし、瞳ちゃんが抜けた後のマリンバ奏者をマサミがオファーしてくれてゐるが、かういふ展開が多いバンドになると、益々クラシック畑の人は対応できんのではないか?と話す。
8日(火)------------------------------------------------------------------------------------------------------------
最近、昼を跨ぐ仕事がある時は、弁当を作るやうにしてゐる。たぁ云へおにぎりを1コ持ってくだけの話なのだが、これが仲々良い。外に行かぬ分、余計な出費も抑えられる。おにぎりをかじり、後の空き時間はひたすら練習して過ごす。
MIやんと会った。先日、ワシが強引に出演させたライヴで、イイかんぢを掴んだらしく、ぱかぱか号での活動を再開させるらしひ。良い事だ。後ろからケリを入れるやうに演らせた甲斐があった。さう、音楽家には停まってゐるヒマなんぞ無いのだよ。頑張ってね、ぱかぱか号。
9日(水)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
セロがだいぶマトモな音が出るやうになってきた。さすれば増々音のデカさが気になる。ヌ〜外に持って出て練習した方が良いのかねぇ。しかし真っ黒のセロなので、これは陽に当たると間違い無く「ひわる」だらうなぁ。
9月初秋の巡業が、徐々に決まりはじめてゐる。その中で嬉しいのが、キキオン+リズマ・クノムバスのDVDを見た女性シンガーから、是非(クノムバスと)一緒に演らせてほしい、とオファーがあったさうな。おぉ〜〜、凄い、有名やなワシら。少しづつ蒔いて来た種が、徐々に実を結びはじめてゐる、といふかんぢだ。嬉しいね。
こんなかんぢで、『女性唄もの系御用達リズムセクション』みたいな名の売れ方するんもカッコえぇな。
10日(木)-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
7月に、例の妖艶な唄姫「ミっちゃん」からライヴを手伝ってほしい、といふオファーを受けた。オモロさうである。思いっきりスケベに弾いてやらう、と思ふ。その打ち合はせの為に、ミっちゃんがスタヂオまで来てくれてゐたらしいのだが、気付かずに帰ってしまった。仕事が終わるとトットと帰ってしまうのですよ、ワシは。で、女房とピビンバを喰ひに行った。
Far east lounge としーなとシュウの面子で、沖縄にツアーに行く、といふ話があったのだが、どうもライヴをしに行く、と云ふより遊びに行くついでにライヴする、みたいなニュアンス。遊びに行きたいのは山々なのだが、ここで出費をすると秋のツアーに響きさうなのだなぁ・・・。な訳で残念だが今回はパスする事にした。いつかきっちりツアー組んでリベンヂするぞ沖縄。
11日(金)------------------------------------------------------------------------------------------------------------
英国ジャズロックの老舗イン・カフーツのベース弾きフレッド・ベイカーのソロアルバムを入手す。一説ではリーダーでギタリストのフィル・ミラーよりギターが上手いベーシスト、と云はれるベイカー氏であるが、アルバムはほぼ全曲ベースソロ。今どき4弦(しかもフェンダー=21フレットまで)1本で、まぁなんですか此は?、といふやうな事を演ってのけてゐる。
知り合い(女性)がタイ式マッサーヂの店をやりだした、と云ふので、授業の後にちょいと行ってみやう、と思ってゐたのだが、値段が・・・・。マッサーヂなんて受けたコト無いので、相場がよう分からんのだが、ワシからすりゃ、高い。しかしまぁタイ式マッサーヂ、と来ればプロレス技のやうな『密着プレイ』である(笑)。加えて知人は仲々に別嬪である。その分の値段、と考えれば・・・・・。
が、米、買わなイカンので、結局けふはやめときました。よ。
12日(土)------------------------------------------------------------------------------------------------------------
朝、リペアに出してゐたベース「アキナ」が、ほぼ半年ぶりに帰って来た。指板を24F相当にまで伸ばし、ピエゾピックアップを追加し、ボディも大胆に削り、けふからこれはアキナではなく、「ドゥナ」となった。
昼からしーなとシュウのリハ及びレコーディング。ドゥナを使うつもりだったが、リハはセロだけで演った。レコーディングではワシの唄を録る。途中水木のツンちゃんから電話があり、明日、急遽しーなとシュウ+ツンで仕事をする事になった。
13日(日)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
キャンセルった出演者の穴埋めとして、急遽、フリマイベント「千田わっしょい」に出演。行ってみて知ったのだが、けふは2ステージ演るんぢゃげな。
他の出演者はマギィさんとHOBOSみゆきさん。是に椎名さんを加えて「DIVAの会」ぢゃげな。DIVAって唄姫のコトなんだって。ワシは勝手に『熟女会』と命名す。日射しは強いが風は涼しく、といふ素晴らしい陽気(女性には深刻)の中、ユル〜〜〜く演る。
しーなとシュウ+ツンは、1曲演るごとに「えーと次は・・・どーしよっかな〜」とか云ひながら演る。まだかういふイベントに出演して、思い付くままにぢゃんぢゃん演れる、といふ処まで達してないので、それは今後の課題かね。『歳をとった鰐』がえらいウケてたな。
12:00からと2:00からの2ステージ演り、終演後も皆でその辺に座り、ビール飲みながらウダウダ。結局、主催者側に『もう閉めますんで撤収お願いします』と云はれるまで、プチ宴会してゐた。なんとものんきで平和で気持ちの良い、素晴らしい日曜日のイベントであった。みんな、太陽がいっぱい、になった。またやりたいなぁ、かういふの・・・。
14日(月)------------------------------------------------------------------------------------------------------------
専門学校を終え、フと映画を見に行く。菊地凛子さんが話題の「バベル」。凛子さん以外にも、光過敏症候群で倒れる人が出たりと、割と喧しい映画だが、『思った程良くない』との評も聞いてゐた。が、どうしてどうして、ワシはたいへん気に入った。全くベクトルが違うが、「フラガール」以来久しぶりに面白かった映画である。
確かに、かなり『重い』ね。4ツのストーリィが時間軸をズラしながら進行して、少しづつ関与し合いながら、なにも解決せぬまま終わってしまう。みんながみんなすこ〜〜〜しづつ無理解で思慮に欠け、浅はかで弱い。そしてそれがどんどん悪い循環を生んで行く。悪人が一人も居ないのに、結局登場人物の誰も幸せにはなれないままのラスト。う〜む、ワシはかういふ映画が大好きだ。
凛子さんは超々々ミニスカの女子高生姿で、その脚線美どころか思いきり良く全裸まで披露してゐる。う〜む増々ファンになった。しかし、日本の女子高生はみんなこんなに頽廃的なのか?、と思はれぬかね?。まぁ、一部は間違ってはおらんのだが・・・・。
15日(火)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
専門学校が学校側の事情で休み。ツイデなので夜のレッスンも休みにして、けふを休日とす。ホンマはけふ「バベル」を見に行くつもりだったが、月曜日の方が映画館は安いので。ゆっくりセロを練習し、久しぶりにネット通販でない「CD買い」に出かける。ハットフィールド&ノースの「ロッターズクラブ」を買う。
その後 、例の「揺れる唄姫」ミっちゃんと7月のライヴの打ち合はせ。サ店で、演る曲のアレンヂや、キーの確認などす。その後ミっちゃんが「ちょいと呑みません?」と云ふので、まだ陽は高いが、呑みに行く。通りに面したオープンカフェーのやうな店で、ビルの谷間に陽が沈んで行くのを見ながら、グィネスを1杯。うーむ、優雅な生活だ。ハンニバル博士のやうだ。
16日(水)---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
昨日、木製の椅子に長時間座ってゐたせいか、少し腰が痛い。痛い、と云ふよりは、臀部から右足の踵にかけて痺れが走ってゐる。典型的ヘルニア症状。起き抜けに腰痛体操をしたのが逆効果だったやうで、時間を追うごとに洒落にならんくなってきた。
なんとかレッスンには行ったが、椅子から立ち上がれぬ。車を運転するのもひと苦労。やれやれ、大変だこりゃ。寝しなに低周波のマッサーヂ機をやってみる。
17日(木)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
腰痛、ホンの少しだけ好転の兆し。階段を降りる、といふ動作が一番辛い。
さて、けふは椎名さんが久しぶりにソロのライヴをするので見に行く。元はしーなとシュウでオファーを受けた企画らしいのだが、椎名さんが心に帰するものあって、敢えて『椎名まさ子アローン』で演るらしひ。なんかかなり本気で取り組んだらしく、その成果の程や如何に・・・・。
冒頭、大幅かつ大胆にリズムアレンヂを施したカヴァー曲がふたつ。相棒として辛辣なことを云はせてもらふなら、試みとしてはオモロいんだが・・・・・、といふかんぢ。何より椎名さんがえらいこと客席を意識してゐて、営業ぽかった。ヤバいな、と思ったのだが、その後オリヂナルナンバーになってからは一転。素晴らしい集中力でぐいぐい自分の世界に引っ張り込んで行く。ループを使った新曲や、デュオ曲のアローンヴァージョンなども秀逸。顔つきも全然違う。ひたすら自我の覚醒を目指すアーティストの顔だった。
何より、づっと一緒に演って来て、ここまで「全身で」唄い込む椎名さんを見たのは初めて。良いアローンだった。かえすがえすも冒頭2曲の妙な「媚び」が残念。
対バンは、今広島で売り出し中の『MEB!US』。これはアクターズにゐた娘達のユニットで、スクール内でも断トツに唄の上手い姉妹だった。これらが広島の若手ミュージシャン達と組んで、タレントになるのをやめ、『本物』の世界で勝負しやうとしてゐる。素晴らしいことだ。楽曲はまだ未成熟な部分が多いし、「ライヴ」として見た場合、まだまだ力技が足りない、といふ処だが、頑張ってほしいね。
仲々に見ごたえのあるライヴイベントだった。椎名さん、メビウスの二人は勿論、バックのメンバーもワシの事を知ってくれてゐて、打ち上げにも誘ってもらふ。長居は出来なんだが、楽しく呑んで喰った。
てゆーか、なんでけふ、ワシが出てないんぢゃい?!と思はずにはおれなんだ。
18日(金)---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
全然知らない人から『こないだの渋谷でのセッションお疲れ様でした!。楽しかったですね。』とメールが来た。あれれ?ワシ、しばらく渋谷なんぞ行ってないよ。誰かと間違えておられるんではないかい?。スキンヘッドのベーシストでも出たのかね?。
仕事に向かふ車で信号待ちをしてゐたところ、何処からかちゃりちゃりとリズミックな音が聴こえて来た。「?」と思ったら、隣に停まってゐる車の中で、おぢさんがパンディロを叩いてゐるではないかっ!?。手首を返しながらしゃくしゃくと基本ビートを刻み、ちゃんとアクセントを入れてゐる。見入ってゐるこちらには気付かず、青信号になると走り去って行った。何者なるや?。
夜、TVで映画「パッチギ」を見る。切ないなぁ・・・。「民族」とか「国家」とか、ってなんなんだらう?。
19日(土)------------------------------------------------------------------------------------------------------------
けふは久々に苦亜吐露にライヴ見に行く。
会場に着くと、なんかベースギターをがしがしと床に叩き付けて壊してゐるものあり。なんか過激なパフォーマンスで有名なバンドなんだとか。まぁ金が余ってンならやりゃいいが、ワシにはなんで壊すのかよう分からん。
続いて、偶然だったがトダミチのバンドが出てゐた。相変わらずハァンハァンと桃色吐息をマイクに吹き掛けながら、「オマエは中学生かっ?」と云ふやうな悩める少女の唄を唄ってゐる。ワシは赤面してしまふが、まぁ世間的には、これは受けるタイプの音楽なんだらうな・・・。
続いて、元弟子バリホのポークスカッシュ。息の長いバンドだ。ライヴを見るのはほぼ2年ぶりぐらい。前に見た時は、どうも内輪だけで楽しんでる感じが拭えず、進んで見たいものとは思えなんだのだが、今回はオモロかった。元々ふざけた歌ばかりだったが、今やもう意味のある言葉すら使うのを辞めたやうだな。かといってスキャットでもなく、なんか訳の分からんワン・ワードをひたすら繰り返す、といふ曲になってる。これが意外な程オモロい。演奏自体もかなりフリーフォームに変化してゐる。ん〜、なるほどねぇ。いや、かなりオモロかったわ。
つぎ、ハープとピアノと唄、といふ3人組が出て来て、ホテルのラウンヂのやうな演奏を始めやがった(おまけに3人とも目の前にデカい譜面台を置いておる)ので、出る。MIとまちゃが来ており、飯でも喰ふか?と云ふ事になって、久々にこの3人で飯屋に行った。
20日(日)------------------------------------------------------------------------------------------------------------
国際発売される平和系オムニバスCDに、ワシの「千年刻みの日時計」が入ることになり、そのサンプルが届いた。が、そのジャケットに記載されたワシの名前は「桾山収」!。おい!と思ひ、内ジャケを見ると「梶井リュウ」!。おぉいぃっ!と思ひ、裏ジャケを見ると「蝿山蹴」!!。おまけに「千年皺みの日時記」!。さらには作曲者サーマン・ノエル、とある。誰ぢゃぁこりゃあぁぁああ!!、といふところで目が覚めた。
あー焦った。
21日(月)-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
汗ばむ陽気となってきたねぇ。まだ衣替えには少し早いんだらうが、上着を脱いでゐる高校生などもちらほら見かけた。あー、またあの家(我が家)が35度を超える日々がやってくるのか・・・・。今年こそクーラー買うかねぇ、と思ってゐたら、なんと今年は車検ぢゃげな!。しかも8月!。くそー事務所借りる話も頓挫してゐるし・・・・。買ってないが宝くじ当たらんかね?。
22日(火)-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
専門学校は午後の生徒が全員休み。えぇ練習時間になったでよホンマに。その後移動して、さらにソロの練習。創作モチベーションの波が去ってしまったやうで、ここんところややマンネリ。個人的に、今ちょいとハードでストレートなロックバンドなやうなモノを演りたくなってゐる。
久しぶりに宅録でもしてみるか?と、仕事机廻りをそれ用にセットチェンジす。でもそれだけでくたびれたので、けふはもう終わり。
23日(水)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
仕事に行く前に、ボビーさんとこに寄ってコーラスの練習。「Save the last dance for me」、懐かしいねぇ。昔、春駒のカシラと、バンドとは別に営業的なブルースデュオを組んでゐて、そのユニットでやたら泥臭いアレンジで演ってたんだぁな。ぢつはついこの間まで元唄もそんなんだと思ってた。
夜のレッスン、これまた何故か生徒がほとんど休み。づーっと練習してました。ワシの仕事は何なんでせうかー?。
24日(木)---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
9月のツアー、頭(神戸)とケツ(東京)だけ決まって、中1週間がすっぽり空いたまま。浜松のライヴハウスに一件、オファーしてみる。ライヴがないと気が散るねぇ。なんか要らんことを一杯考えてしまって、精神衛生上よろしくない。また、風邪が治る暇がないくらい飛び回りたいものだね。
25日(金)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ぱかぱか号のまちゃあきが、なんとドブロをフィーチャーしたインストのユニットをやってゐる、といふので、そのライヴを見に行く。相方は「祈り部」のベーシストのナベちゃん。顔の造作が似てゐる二人で「兄弟杯」ぢゃげな。まちゃがドブロでナベちゃんがウッドベース。ブルースばっかり演るのかと思いきや、一応オリジナルらしい。これが意外なくらいオモロかった。ウッベもドブロもアタックが立つ楽器だから、二人なのにパーカッションが居るかのやうなアンサンブルだった。もっと色んな所で演りゃいいな、これ。
後は社会人の余興の域を出ぬバンドがふたつ。ヴォーカルが蒼井優にチョイ似のソウルバンドが出たが、ヴォーカリストが真ん前にデカデカと譜面台を置いちゃ、ちょいと興醒めやな。知人と会ったので、ちょいと呑んで、深夜バスに乗って帰った。
26日(土)------------------------------------------------------------------------------------------------------------
しーなとシュウのリハもなく、女房は友人とカラオケ。久しぶりにシングルナイトを満喫す。1人前のパスタを作り、1人前のオードヴルを作り、1人前のワインを用意し、TVで映画を見ながら食事を楽しむ。まぁ、やってみるとそれほど大して楽しくはない週末の夜。
27日(日)--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
蒸し暑い。けふは「祈りのコンサート」といふのを見に行く。アマゾン熱帯雨林保護活動の一環としてのコンサートらしい。銅鑼やサンティールを駆使した打楽器奏者の演奏は見応えがあった。会場の作りが悪くて良く見えなんだのが残念。
問題は、途中で出て来た篠笛奏者。なんか『笛とは祈りの云々』『命が宿る笛の云々』『笛のカンヌン』と喋って演奏を始めた。ふぅむ、音は良い。ん?なんか聞き覚えのあるメロディ・・・これは「赤い靴」ぢゃねぇか。そして更に「月の砂漠」「竹田の子守唄」・・・・!。唖然。さらにMCでとどめ『けふは「もののけ姫」を演奏しようかと思ったのですが・・・』。この男はこんな詐欺をやりながら「篠笛の命」を語るのか!?。他の出演者にも、観客にも、これほどの失礼があらうか?。久しぶりに演奏者に対して、目も眩む程の怒りを感じた。
口直しにKOBAに飯を喰ひに行く。美味いチキンティッカに心癒される。この料理の方が、あの篠笛の千倍も音楽だ。
28日(月)----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Bobby'sのライヴ。このトリオでは初めてJIVEに出る。PAオペはきむらあやこ。流石にこれまで演ったBobby'sで一番演りやすい。
Bobby'sには珍しく2ステージ演る。ボビーさん、風邪で咽がヤラれてゐて辛さう。それでも酒は止めぬのだから、昔のバンドマンやな、と思ふ。ワシのソロもフィーチャーしてもらひ、まぁまぁのライヴが出来た。しかし、ドラムのマナブは、いよいよ本腰を入れて活動拠点を東京に移すやうで、Bobby'sで演るのはけふがラストとなる。残念だけど、彼の場合、フィールドはもう完全に中央のスタイルだから。まぁしばらくでもマナブのやうなドラムと一緒に演れてよかった。
ちょいと他にも色々と切ないことなぞあり、この日は珍しく呑んで演った。リハをやって呑み、本番中も呑み、打ち上げでもさらに呑み、深夜バスで帰る頃には、相当に酔っ払ってゐた。自分の力の無さがやるせない。
29日(火)-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
案の定、夜中から嘔吐が始まった。切ない酒は必ず「当たる」のだ。1時間おきぐらいに起きては吐き、を繰り返す。寝込んでしまいたい所だが、朝から専門学校。まぁ生徒と一緒にわらわらやってゐると、なんとか元気になってくる。やれやれ、他人を思いやれない罰ですな。
30日(水)------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
けふは友人の琴奏者木原朋子嬢の出演するコンサートを見に行く。朋子嬢は以前、ダンスと音楽のコラボのイベントで一緒になった女性だ。サックスと琴のデュオユニットをやってゐて、キラリと光るものを感じさせる。おまけになかなか可愛い・・・。
コンサートは、広島、韓国、中国、の現代音楽の作曲家の作品を集めて演奏する、と云ふものらしひ。まぁ現代音楽やし・・・・といふワシの勝手な予想を裏切り、会場には結構ぎちぎちのお客さん。ん〜クラシックの集客力って凄いねぇ。
さてその内容たるや、まぁ、素人さんにはちょいと苦行を強いるやうなコンサートだったんぢゃないか?。いや、ワシは楽しめましたですぜ。ただねぇ、やっぱり6分の曲の中に30コぐらいしか発音せぬ音楽、とか、2台のテューバがぼーぼー云って、終わり、みたいな音楽、は、ねぇ・・・。オモロイ曲もあったんだけどね。
お目当ての朋子嬢の演奏だが、琴、といふ楽器の面白さを再認識させてくれるものだった。あの大きな楽器を弾く為に、演奏者はかなり大きな動作を要求される。さらに『13本の弦を指ではじく』だけ、といふ、つまり、弱い音は弱く、強い音は強く弾く、といふ原始的な動き。その動きがとても美しい、のだ。2階席から見下ろすかんぢだったので、なんかある種の舞踏をみてゐるやうなかんぢ。とても見応えがありました。また一緒になんか演ってみたいなぁ。
会場には、予想通り藤井政美も来てゐて、けふの主催者に紹介してもらった。『広島で一番変な処にゐてオモロい音楽家です』ださうで・・・。
31日(木)-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ここんところベースの練習がわりと楽しくて、セロを弾く時間がない。音もデカくなって来たし、やはりちゃんとスタヂヲに入って練習すべきだよな。
珍しく木曜の夜、しーなとシュウのリハ。こんどFar east lounge としー&シュのカップリング、と云ふ意外なライヴをやることになった。音楽性は全くカブらんけど、どっちもワシがベースを弾く以上、ある種の「共通性」のやうなものは絶対出るだらう。まぁどっちも『なんでもあり』のバンドだからねぇ。
それにしても、出演者全員がミクシィにゐる、といふ、ちょっと気持ち悪い関係。