10月


1週目

1日(水)----------------------------------------------------------------------------

けふは「日本酒の日」なのださうだ。で、『ひろしま酒まつり』といふイベントに、安芸楽団で出演す。場所は広島パルコ脇アリスガーデン広場。千円でカップを買うと、ポン酒各銘柄の試飲し放題だとかで、まだ日も高い会場に早くも酒飲みおやぢ達が溢れてゐる。

ワシはリハを終えると、おやぢらに混じってカップを買い、試飲。『ほぅ、爽やかな味だ』とか『ぬぅむ、キレがある』とか分かるのは最初のひとくちだけで、飲みはじめたら同じだな。4杯飲んだ処で、流石に少し酔っ払って来たので、ステージが終わるまでは自粛す。

ステージには、デヴーしたばかりの若手姉妹デュオ「Mebius」も出てゐた。彼女らはアクターズスクール時代の生徒だったふたり。フレッシュな歌声に、酒飲みおやぢらも盛り上がる。その後の、もとRCCアナウンサーE氏のトークショーも大盛り上がり。このあとで安芸楽団、ってどーなるんかいな?と思ふ。

こ・れ・が・予想を越える大ウケとなり、酔っ払いおやぢらが踊る踊る。まぁ和太鼓がドンツクやって篠笛がヒャーッ云ふて可愛い娘が琴弾きながら唄やぁ盛り上がるわな。じょんがらベースにも拍手喝采。『は〜れのぉさんさのででれこでん!』ではお客さんも大合唱。安芸楽団のライヴで、こんな盛り上がりって初めてぢゃないか?。ワシは終演後、個人的に仕事のハナシが来た(笑)。

良いライヴだった。さぁ終わったし、試飲の続きッ、と思ったら、嗚呼っもう試飲コーナーは終了。結局途中で飲んだのを含めても、5杯しか飲めんかった。撤収が始まった会場跡には、所々にごろごろと酔っ払いが寝っ転がってゐる。風邪ひくよおっさん。

ワシはその後、11月のアロンソ日本ツアーの件で、会場のシェルター69にて打ち合わせ。ここでもよく飲んだが終電で帰った。

2日(木)-----------------------------------------------------------------------------

色々と切なくやるせない事が多い日々だが、自分を奮起させる為に『ひとりインド飯』やる。袋町のナーナックに行き、ティッカとチキンのプレートに、エッグキーマとナン、でコースを組み立て、動けんやうになるまで喰ふ。

晩飯時の店内は、4〜5人のグループの客で一杯。その中で、ひとりナンをちぎり、カレーをすすり、タンドリーに喰らひつく中年。全部たいらげて、くはぁ、と息をついてゐると、店長らしきインド人が『おいしカタ?』と尋く。ビっと親指を立て「Very good 」と云ふと「ナマステ」と返って来る。嗚呼またインド行きたいな。

その後、年末に行われる舞台「Tip hotel」の台本読み合わせに行く。演奏だけでなく、切れ切れの台詞がある。 キャラは『広島弁を使う旅の音楽家』ぢゃげな。微妙に難しい人物像。さてどーなる事やら・・・・。0時を過ぎて帰宅。

3日(金)-----------------------------------------------------------------------------

けふは専門学校、通常レッスン、の後に、急遽決まったジュゲムでのライヴ。神戸の天野SHOさんといふ「ベース弾き語りスト」の対バンを引き受ける。SHOとSHUやな。

このSHOさん、旅先でナニカに付け名前を聞いて来た人だ。『同じやうな事を演ってる』と云はれてゐるが、実際お目にかかってみると、SHOさんはネイティヴ英語でばりばりのカヴァー。こちらはえせニックなオリジナル。と、ベースを弾き唄うソロ、といふ以外の共通項はほとんど無かったな。

ジュゲムは老舗だが、ワシは初めて出演するハコ。お客さんもワシを知らん人ばかり。なので、ソロの一番「こなれた」所を40分くらい演った。良い手応え。ん〜〜〜、最近のワシは、ホンマに気合いが入らん位でちょうど良いかんぢなのだな。けふもなんか身体がダルくてしんどかったのだが、それをアゲて行こうとせずに、そのダルいまんま演って、良いライヴが出来た。

考えてみたらけふは、起き抜けに5キロ走り、チャリで専門学校5時間授業〜チャリで通常レッスン30分〜歩きでライヴ会場、と動き回ってゐた訳だから、単純に疲れてゐたのだ。それくらいでちょうど良いのかも知れん。

帰りも夜道をチャリで走る。ばぁー、流石に今週はくたびれたな。


2週目

4日(土)-----------------------------------------------------------------------------

宅配便がやって来て『なんや?この朝早よぅから・・・』と思って時計を見ると10時!。久しぶりにこげに眠り込んだ。やはり相当疲れた1週間だったやうだ。

しーシュのリハに行って、ちんたらしたリハをやり、マー坊と舞台用の曲造りを相談。その後、もとSoe'sのマリンバ奏者、荻原里香さんに招待してもらった現代音楽のコンサートに行く。現代音楽、と来れば、大概は終始無調で、ワシらからすれば即興に聴こえるやうなものばかり、といふイメェヂだが、けふのは合唱をフィーチャーしたものが多く、なかなか楽しめた。

かういった場で、例えばSoe'sとか、トモちゃんとのデュオとか出来んかねぇ。内容的には全然引けをとらぬと思ふのだが・・・・。

5日(日)----------------------------------------------------------------------------

こないだ、タル・ウィルケンフェルドといふ女性ベーシストがジェフ・ベックのグループで演奏してゐるのをDVDで見た。この人、その美貌と若さと技術で、ちょっと前から話題にはなってゐたのだが、最初に紹介されたのがワシの大嫌いな某誌だった、てのがあって敬遠してゐた。改めて見てみると、まだ少女、と云っても良いやうなあどけなさ。しかし仲々エグいベースを弾く姿に感心した。おっぱいも仲々立派でおまけにノーブラで

でも、荒削りなれどマジで上手いのには驚いた。ベースラインも、ベックと交互にソロを取り合ってゐるかのやうな、かなり歌い上げるタイプのもので、ワシ好み。ん〜〜〜〜、食わず嫌いはいかんですな。

けふはF楽器店秋の大発表会、のリハ。9時半からスタヂヲにかんづめ。生徒に混じってなん曲か自分が弾かねばならん曲の譜面を、ゆんべ鞄に入れて用意した。で、その鞄を忘れて来る、といふ、まぁ良くあるハナシ。どーしても思ひ出せない壱曲だけ、女房に譜面をファクスで送ってもらふ。あとはカンと反射神経で弾く。

20時過ぎてようやくリハが終了。雨の中、帰宅してカレーを喰ったら、殴られたやうに昏睡。

6日(月)-----------------------------------------------------------------------------

年末の『Tip hotel 』ではない方で関わってゐる、もうひとつの舞台系のイベント『劇魂』の打ち合わせに行く。演技+ダンス+生演奏、のコラボ作品らしひ。思ったよりづっと若い娘さんが来たので、ちょいと驚く。越智良江さん、といふ演出兼女優。飯を喰ひながら、コンテなど見つつ色々話す。ワシが以前、女性コンテンポラリーダンサーと演ってたのに近いかんぢで、こらぁオモロい事が演れさうである。

ただ、ちょいと前に演ったこのテのイベントで、舞台効果の問題で、ワシからは役者踊り手が全く見えぬ位置で演らねばならん事があって、あれはなかなか切なかった。どうせなら色々と動きに反応しながら演奏できるやうにしたいので、それをお願いしておいた。

コース料理を喰ひながら、しかもワインをぱかぱか飲みながら、の打ち合わせだったので、ハラ一杯。ぐーふ、とか云ひながら、夜道をチャリで飛ばす。ぐーふ。

7日(火)-----------------------------------------------------------------------------

18歳で広島を出て、大阪でづっと料理の世界を生きてゐる旧友が、何十年ぶりかで広島に帰って来てゐる、ので、高校時代の友人らが集結。それぞれ何年会ってないか、てな古い親友達との再会。

准公務員のA、警備員のO、自営業のT、主婦のKちゃん、居酒屋店長のM、んで、大阪のT。みな相応に歳をとってゐるが、元気さう。コヤツらは全然音楽と関係なく、損得勘定抜きで付き合えた時代の友人達だ。全員にCDを進呈するつもりだったが、みな「要らん」と云っても断固として金を払いやがる。泣かせるねぇ、ありがとうよ。

久々に会ったせいか、みな物凄くハイで酔っ払いまくりの喋りまくり。人のハナシなぞ聞きやせん(笑)。無関係に同席してゐたら『やかましぃ!』と怒鳴ってたかもしれんな。他のお客さん、すいませんね。

仕事の都合から車で行ったので、酒が壱滴も飲めなんだのがツラかった。それでも2軒ハシゴして2:00頃お開き。みな元気でな。また会おうや。

8日(水)----------------------------------------------------------------------------

「ゆほびか」でカリンバをフィーチャーし、それをライヴでも再現してゐるので、最近またカリンバがマイブーム。新たに手作りキットを購入して、新しいのを作った。居間に置いてゐて、気が向いた時に手に取り、ぽろぽろ弾いてゐる。C6といふキーに設定したので、ウクレレと合うはず。Far east 〜でも使ってみやう。キットはもうひとつあって、こっちを何のキーにするか思案中。

こないだ先輩ミュージシャンに『フレットレスだと唄のピッチは取れないだらう?』と云はれ、軽くムカついて『いやぁピアノのピッチの悪さに比べれば・・・』とやり返して(まぁ出世出来んわな、これでは)空気が凍り付いたのだが、平均率=正確なピッチ、と思ってゐる人は、逆にワシからすれば哀れに思へる。

みよ。このカリンバの響きの美しさを。琴の優雅さを。トンコリの素朴さを。ヴィオロンの、セロの、三線の、ポリフォニィの力強さを!。

9日(木)-----------------------------------------------------------------------------

インストラクターの為の某研修に行く。出たくなくて、づっと先延ばしにしてゐたのだが、今度ばかりは逃げれずに出席。パイグがゐる。さうか、彼ももう同業者なのだ。弟子がちゃんとしたインストラクターになったのは彼が初めて。潔くパイグに後釜を譲って、こちらは退陣、と行ければ良いのだが、現実はさうもいかん。だがその時期は近付いてゐる、とは思ふ。

ところでけふ研修をしてくれたT氏は、大阪のY社の人。朋友泉尚也さんとも懇意なのださうだ。顔が広くなったお陰で良い出会いは多いが、下手にアナーキーな事は云へなくなってしまった、といふ感はある。以前はかういふ場では『とりあへず権威に対しては牙を剥いておく』といふ立場をとってゐたのだが。

10日(金)-----------------------------------------------------------------------------

You tubeでインドの変なもの、を検索しまくってゐたら、こんなのが出て来た。Jayen Varma といふ人らしひ。

ワシはいつかフレットレスベースによるラーガで、インドのミュージシャンと一緒に演ってみたい、と思ってゐるのだが、この人のアプローチは、ラーガよりもターラ・・・、メロディぢゃなくてリズムに着眼したやうだ。タブラのパタンをベースで演ってンのね?。なるほど。

インドには、ぢつはポピュラーからジャズまで色々なミュージシャンがゐる。が、電気ベースでオモロい事を演ってる人を見たのは、この人が初めてだ。この人が参加してゐるRagacatZZといふバンドがまたオモロい。鍵盤を兼ねる女性の唄と、ラーガちっくなギターに、ベースが二人、ぢゃげな。わはははは!、最高だ!。友達になりてぇ〜〜〜っ!!。


3週目

11日(土)-----------------------------------------------------------------------------

しーシュのリハには、ここん処御無沙汰だったベースセロを持って行く。安くなかった楽器なのだから、使わんと勿体なさ過ぎ。んで、けふのリハは全曲これで演ってみた。難しいが、まぁ使って行こう。イベント出演の予定が多い割に、けふ以降リハの時間が取れさうにないしーシュ。Far east loungeのやうに「リハをせぬバンド」と云ふ事に突き抜ける事ができるでせうかー?。

その後、東京から久保田涼子が帰って来てゐるのと会い、しーなさん、ウチの女房も含めた4人で伊料理を喰ふ。女性3人に男1人・・・。

割と早めに切り上げ、電車で帰るとウチの近所の神社で神楽を演ってるらしき音がす。酔い覚ましの散歩がてら行ってみるか、と女房と二人で出かけるも、ワシらが神社についた時、ちょうど演目が終わったやうだ。残念。だが、いかにも地域の祭りらしく、それはこぢんまりとした祭りで、片付けを見てるだけで楽しい気分になった。

12日(日)----------------------------------------------------------------------------

女房と、東広島市は西条の酒祭りに出かける。けふはこの小さな町の小さな祭りに、日本中の酒飲みが集まって来るのだ、とか。

ほど良い好天。JR西条駅からすでにみちみちの人ごみ。いきなり友人のMちゃんに会う。結婚したばかりのダンナ、見たところ日本人ではなささうだが、階段でベビーカーの上げ下ろしに苦労してた御婦人を見て、速攻で跳んでって助けてゐる。Mちゃん、男を見る目は確かやね。

まづは酒蔵見学。菰巻きの実演やらを見る。イキなおっさんの職人技に拍手喝采。

メイン会場に移動してからは、各地名酒の飲み比べ。祭り2日目の後半、てぇ事もあって、品切れのも多かったけど、中四国、近畿、東北、と飲み分ける。おチョコに何杯くらい飲んだかな?。ここでも知人のS(カナダ人)に会う。Sをはじめ、世界各国からも観光客が来てゐるやうで、明らかにインド人と思しき男らが、ポン酒をぐいぐいやってる姿はオモロい。

どうもワシら夫婦も外国人に間違われてゐるやうで、何度か英語で話しかけられ、ゴザなんぞを貰ったりした。

3時間くらい歩き回りながら、飲んだ飲んだ。良い気分のまま、帰宅ラッシュが始まる前に西条を退散。家に帰ってうどんを喰ったら強烈な睡魔がやって来て、まだ21時だったが、寝る。

13日(月)-----------------------------------------------------------------------------

6時に目が覚める。けふはF楽器店秋の大発表会。打ち上げも含めて、生徒と一緒に楽しむ年に一度のお祭りだ。行きしな、例年通り38口径のベースアンプ(推定30キロ)を、一人で車に積もうとして、腰がグキ云うた。去年までは割と楽に持ち上げれてたのだが・・・・。ん〜〜〜42歳(もうすぐ43)。もうこげな無理はせぬ方が良いね。

リハから始まって、生徒の演奏に続く講師演奏、で夕方まで。

打ち上げは鍋。30人はゐたのかね?。パイグ、Swetのイノマル、ホシゾライヴのうねッチョ、くそ加速のめぐみくる、もとベース弾きの修理工Yさん、らと割と真面目なハナシをしながら、結構飲んだ。途中、MIやんが少し早い誕生日のケイクを出してくれ、ちょいと驚く。レア・チーズ・ケイクの上に『43』とデカい蝋燭が立ってゐる(笑)。ありがとうな。

3時まで飲んだ後、元気のあるものでラーメンを喰ひに行く。ここでも檸檬酒なぞ飲む。きのうけふとかなり痛飲したのだが、いづれも上手くアルコールをコントロール出来てゐるやうだ。4時頃、本格的に解散して、教室の床で寝る。

14日(火)-----------------------------------------------------------------------------

床で目覚める。少し頭がぐらぐらするが、ひどい二日酔いではないな。帰りの足で専門学校に寄って授業。生徒には『火曜日は多分二日酔いで来る』と云っておいたので、問題なし(?)。そんなんにしては割と良い授業が出来たのでは?。

夕方からのレッスンは休み。のんびりする。先週の日誌で紹介したベース二人の変なバンドRagacatZZ。あの二人のベーシストとマイスペェス・フレンドになった。フレットレスを弾くほうからはメールも来て、「Cool stuff Dude ! 」と書いてある。これは?。人に訊くと『よぉ、カッコいいね兄ちゃん』みてぇなニュアンスだって。へ〜。

15日(水)----------------------------------------------------------------------------

口琴の夜(こうきんのよる)」といふライヴを見に行く。ロシアはサハ共和国 から来たアヤルハーン、といふ女性3人組と、イタリアはシチリアからの陽気な男女4人組イペルクッソーニチ。口琴を使ったアンサンブル、といふ以外の共通項は全くない、ふたつのユニット。

こ・れ・が・・・・・・。

なんとまぁ凄いやつらが世界にはまだまだ居るのだな、と思はしむる、最高のライヴだった。

まづアヤルハーン。口琴3ツと声だけ、によるホンマもんのトラディショナルで、マイクもなし。誰が何処から出してンだ?といふやうに、馬や鳥の鳴き声、蹄の音、羽ばたきの音、風、水、山の音、オルティンドーに近いコブシの歌声・・・・。様々な音が3人の女性から次々とくり出される。プリミティヴの極み。なんか、『音楽はこのやうにして産まれたに違いない』と思はしむるものだった。「心臓と肝臓に手を当てておじぎする」といふサハの挨拶も美しい。いやぁ素晴らしい!。

次のイペルクッソーニチはもっとスゴかった。各種民族パーカッション、ディジュ、口琴、に唄、といふ編成で、ロック演りやがる。ラフなジャムかと思いきや、ポリリズムを多用した見事なキメがばしばし入って来ては、ころころとリズムが、テンポが変わって行く。アフリカン、ファンク、アイリッシュ、レゲエ、ドラムンベース、思い付く限りのリズムパタンが次々と飛び出して来る。ひょいひょいと楽器を持ち替えながら、これがまた全員めちゃくちゃに上手い!。

女性Voの唄がまた良い。声だけ聴けばロリ声なのだが、これがまたトラッドなえぇかんぢのコブシで、しかもポップな唄。

原始的なロックにも思えるが、ぢつは口琴は電気処理されてゐて、シンセのやうにも聴こえる。これは凄い。満場の観客は、踊りまくりつつも、完全に『ヤラれて』ゐる。ワシも久々にヤラれました。ホンマに凄い。こんなんが広島で見れるたぁね。

ミュージシャンがあんまり見に来てなかった、てのが、ミュージシャンの認識の甘さを思はしむるね。残念ながら・・・。

けふの仕掛人は呉のリュウくん。凄い男だ。

16日(木)-----------------------------------------------------------------------------

Soe'sのリハ。けふはまたオモロい即興が走ったな。このユニットは今の処『Soe'sに某かが加わる』といふコラボの形で演ってゐるが、いづれ『某かにSoe'sが色を加える』といふコラボも演ってみたいな。例えばまぁ、「しーなとSoe's」とか、めんどくささうだけど「空城のシヴァとSoe's」とか・・・・。

夜、Tip hotelの一場面、主人公とワシのデュオの場面(台詞あり)の打ち合わせ兼リハに。台詞が以前より長めになったが、ちゃんと読み込んでゐたので、ほとんどアドリヴで行けるな。てゆーかほぼ「素」だし。

相手は舞台の専門家。だもんで台詞にえらい温度差が出るのが、気になるっちゃ気になる。ワシは音楽家で、舞台俳優などではないが、出るからにはやはりまぁちゃんと「演技を」合わせた方が良いんだらうな。ん〜〜難しいね。

ふたつリハがあったせいか、なんか異様にくたびれた。そんなに寝不足でもないのに、やたら眠い。疲れるのが早くなって来たな。ビタミン不足かね?。まぁ日付けが変われば43歳だしよ。歳もとりましたわぃ。

17日(金)-----------------------------------------------------------------------------

んで43歳の朝。正確にはワシは17日の正午に産声を上げた、と聞いてゐる。まぁどーでも良いが・・・。昨日の疲れを考慮して、けふはロードワークはナシとする。朝風呂浴びてチーズサンドウィッチで朝飯。チャリで専門学校へ。

授業してゐると、割とあちこちから誕生日おめでとうのメールが来る。今年はさういふ年のやうだな。年によって、沢山の人に祝ってもらったり、全く独りで過ごしたり、色々だ。よく憶えてゐるのが24歳の誕生日。全く独りで飲みに出かけ、初めて入った店で、焼き鳥と熱燗を注文して、誰とも会話せず、最後まで独りで静かに過ごした。あれはなかなか印象深い誕生日だった。

夜はお気に入りの「ちゃぶ家」へ。

ナニカを成し遂げやう、とか、さういふビジョンは全然ないのだが、オモロさうな事はまだいっぱいあって、お陰で良い日々を送れてゐる。このままおぢさんになって行けたら良いな。


4週目

18日(土)-----------------------------------------------------------------------------

安佐南区は長束の「ぎゃらりー手」にて、Far east lounge のワンマン・ライヴ。すごいえぇかんぢの建物。100年前の小民家を改装した、個人宅兼ギャラリーなんだって。ぎゃらりー手も良かったが、その手前にあった、ワシの大好きなタイプの家-----平屋タイプの借家------が入居者募集をしてゐて

さて、本番時にはオーナーの友人やギャラリーの常連さんとかで、ほぼ満席。てんでにソファや床に座っての寛いだライヴ。ワシも本番寸前まで床に座ってビール飲んでた。

本番は、こないだの吉田町でのライヴの時のやうに、ワシのソロから始まって、しーなとシュウ、プラスツンちゃん、と段々メンバーが加わって行く形。ワンマンで1時間以上、の時はこれが定番スタイルになるのかな?。いづれにせよこの4人でないと出来ない形。

ワシのソロは出来たばかり、てゆーかまだ未完成の新曲、「ストロマトライト(仮名)」を無理矢理完成させて演った。ん〜、まだいぢり直す必要があるな。でも終演後『あれが入ってるアルバムはないのか?』と云ふてくれたお客さんが居たから、まぁまぁかな?。

けふのワンマンも大成功。この4人がキッチリと『形』を成して来た、てかんぢだ。もっとガンガン演ろーやカシラよ。

終演後は、オーナー手作りの料理を戴きながら、お客さんも交えての打ち上げ。これがまた楽しい。床に寝っ転がったりして寛ぎながら・・・。いや〜良い会場だ。関係者の皆さん、それにお客さん、ありがとう。

19日(日)----------------------------------------------------------------------------

けふは安芸楽団とFar east loungeのダブルヘッダー。いつものやうにロードワークをして、けふのタイムスケヂュールを確認して、朝飯を喰って、珈琲飲んで、たら、入り時間を過ぎてゐた。なんだこれ?。惚けてる、にも程があるな。

気付いた時点で既に30分の遅刻なのだが、車を飛ばしに飛ばして会場の舟入ハイタウンに着。全体のセッティングに時間がかかる安芸楽団だから、まぁ間に合った。折田さんは30分くらい経った時点で『あれ?さういやシュウくん来てないぞ』と思ったらしく、日頃無遅刻で信頼されてゐるだけに、けふの失態はホンマに切腹モノだな。いかんいかん。

けふは自治会のお祭りのゲストださうだ。マンション前の公園に特設ステージが組まれ、ここで休憩はさんで2本演る。お得意のいつものお祭りナンバーを演るが、舟入ハイタウンの住人の方はシャイなのか、イマイチ盛り上がらない。まぁ、なんつっても普通に住んでらっさる方々だからねぇ・・・。

15時前には演目終了。ワシは片付けもそこそこに、Far east loungeで出演する「沼田いきいきフェスタ」へ。

予定してた時間に会場に着。が、知り合いが誰も見当たらんので、ビールと豚串買って喰ひながら散策。メインステージには、ぐぉんぐぉん腰を振って踊る子供どもや、頭が痛くなるやうなラップを唄う人達とかが出てゐて、会場にゐるのがツラい。耳栓をして座ってたら、何人かの関係者と遭遇。結局ワシらはリハも音合わせもなしで演る事になったらしひ。

本番頃には日が落ちる。ワシらは神楽の前座だ。昨日しーなさんから貰った誕生日プレゼントのエスニック服を着てステージに立つ。

ここでトラブル発生。酔っ払ったおやぢがステージに乱入して来た。はじめ、踊りに来たのかな?と思ったが、手近にゐたツンちゃんになにか文句を云ふてゐるやうだ、やがておやぢはカシラに後ろから近付こうとする。それを止めやうとしたツンちゃんとまた揉み合いになり、これはヤバい!と思った頃、ようやく主催者側が制圧に入ってくれた。

ジェムベにふじたよーこチャンのサポートがあったお陰もあって、この間、演奏は全く停まらなかった。カシラもブログに書いてゐたが、まるで沈没直前まで演奏を続けたタイタニックの楽団のやうだな。後で聞いたらカシラは『気付いてなかった』らしひ(笑)。流石の集中力。

まぁ色々あったが、慌ただしくもオモロい壱日だった。仕上げは神楽の「山姥」を見て、すこしホロっとしてから帰る。

20日(月)-----------------------------------------------------------------------------

クボっちこと久保直樹氏から電話があり、「ゆほびか」が大層素晴らしい、とわざわざ伝えてくれた。「Dance」を会社の行き帰りにづっと唄っとるよ、との事で、たいへん嬉しい。ありがとう。

その「ゆほびか」のオペをやってくれたきむらあやこと、遅ればせながらCD完成打ち上げに行く。あやこのリクエストで焼肉。久々に動物性蛋白質を摂取す。途中から箏のトモちゃんも参加。さらにその後でトモちゃんに用事があったTipのミミも参加。またしても女性3人と男1人、の飯会になった。

腹一杯喰って帰りの電車の時間を待ってゐたら、専門学校の生徒らが屯してるのに遭遇。けふは昼間にも友人にたて続けに遭遇したし、今の焼肉屋にも知り合いがゐた。けふはさういふ『偶然の日』なのだらう。

21日(火)-----------------------------------------------------------------------------

昨日、電車の待ち時間潰しの為に『池袋ウェストゲートパーク』の6巻を買った。このシリーズ、最初はオモロかったんだが、3巻以降ちょいとマンネリ気味。5巻が一番ひどくて、もう買うのやめやうかな、とか思ってたのだが。まぁ、時間潰しに、ね。

今作も5巻程ひどくはないが、イマイチ。なんかねぇ・・・・ハナシの持って行き方が洒落すぎてるんよなぁ。フィクションだからさういふものなんだけど、人間てこんなに良いヤツばかりぢゃない、と思ってしまふのは、ワシがイヤな奴だからかね?。

シリーズものて云へば夢枕獏の「飢狼伝」。連載が始まったのが1985年で、それから20年経った現在でもまだ14巻までしか進んでない。しかも14巻が出てから、もう2年は経ってゐる。書く気あるんですかね?獏さん。

22日(水)----------------------------------------------------------------------------

37歳の誕生日に女房に買ってもらって以来、づっと使い続けてボロボロになってゐるヂョギングシューズを遂に引退させ、新しいのを買いに行く。あんまり安いの買うと足を痛めちまうし、かといって高いのはホンマに高い。まぁ妥当なやつを買った。が、さすがに1万円クラスのモノは、手に取るとまるで羽根のやうに軽い。

ついでなので、そろそろ今年の冬物でも、と思ひ、近くの湯煮苦露に寄る。湯煮苦露は安くてエェんだが、1年ごとにデザインが変わり、気に入ったらづっと同じ型のものを着る、といふワシのやうなタイプには腹立たしい。ヘンリーネックのフリースが欲しいのに・・・。

23日(木)-----------------------------------------------------------------------------

けふはしーシュで湯来南高校へ出張演奏。学校の芸術観賞会のゲストだ。ワシらも偉くなったもんだな。

そぼ降る雨、といふかんぢで山水画の世界のやうに霧にけぶった山岳道路を走り、会場へ。正直、こげな処に学校があったんか?といふやうなかんぢ。全校生徒100人の共学校。生徒達は先生に云はれるまま、ちょこちょこ機材搬入を手伝ってくれるが、まぁウチはそんなに機材ないし・・・。

けふは若手男女デュオのホープ「マキネ」とのカップリング。昼過ぎ、学校で云ふと5時間めの授業から、まづマキネ先行でライヴがスタート。ポップで元気の良い彼等の唄は、見ず知らずの高校生にも、仲々良いかんぢで受け入れられてゐるやうだ。

マキネ終演後、しばし休憩後ワシらのライヴ。マキネに比べたら格段にマニアックな世界で、見ず知らずの高校生達はぽか〜〜〜〜ん、といふかんぢ。まぁ無理もねぇか。

案の定、会場は微妙〜〜〜〜ぅな反応。ワシらはポップスやってるつもりなんだがなぁ〜〜〜〜。うーむ。まぁそれでもワシらの出来としては悪くはなかったかな?。寝てるコなんか居たりして、それはそれで良いんだが、ワシは最前列に座った女生徒の(ミニスカの)フトモモが

招いてくれた先生達には、たいへん評判がよろしかった。

打ち上げでも、PAのマサヲさんが『やっぱりしーシュの音楽は高校生には難しいんかのぉ』と。さうだと思ふよ。昨今は洋楽を聴く高校生すら珍しいからねぇ。ましてやアジアの音楽に根ざした・・・なんて、ねぇ。まぁワシが高校生の頃だったら、多分大喜びでこんなの聴いたと思ふけどね。

24日(金)-----------------------------------------------------------------------------

けふはBobby's「うどんとジャズ」ライヴ。

昨日しーシュの打ち上げで、リヴ・ミュージックに車を置いて帰り、けふ、その鍵を忘れて来てしまふ、と云ふ失態。車の中にアンプや譜面台壱式積んでゐるので、お手上げ。取りに帰る時間はないので、急遽しーなさんにアンプと譜面台を借りて演ることにす。

年に何度かの「うどんとジャズ」。相変わらず盛況で、けふも大入り満員。借り物アンプで頑張る。前回、ライヴ直前にヴィヴラフォンのベルトが切れ、テンションがた落ちだったボビーさん。けふはバリバリに絶好調で飛ばす飛ばす。案の定、トバし過ぎで演奏も荒れる(笑)。この人の場合、テンションが落ちてるくらいで丁度良いのだ。

最近このライヴでは、ワシに老婦人のファンが定着し、さかんに黄色い声(!)がかかる。ウーム、ヨン様になったやうだ。オフクロぐらいの年頃の御婦人に『シュウさ〜〜ん』と呼ばれる不思議。

けふのソロコーナーでは趣を変え、サッチモの「What a Wonderful World」を日本語詩で唄った。割と好評。ちなみにこんな歌詞。

緑あふれ 風そよぎ お日さま降り注ぐ ああなんて素晴らしい世界
小鳥は唄う 高らかに 僕らが 無くした唄を ああなんて素晴らしい世界
元気かい?と手を取り合って 微笑みあう人々の 確かな心 
その思ひが描く明日には 罪など無いはずなのに
抱いた肩を そっとほどく またいつか 君に会えるだらうか ああこの素晴らしい世界で

まぁまぁのライヴを終え、打ち上げも終え、ベトナム人のやうにチャリにアンプとベースと荷物を積み、しーなさん処に返しに行く。ありがとう、助かりました。


5週目

25日(土)-----------------------------------------------------------------------------

女房と大相撲広島場所、を見に行った。なんでも公開稽古は朝の8時からもうやってるらしくて、さすがにそれはここ数日の激務からはキツい。ので、女房だけ先に行き、ワシは昼前くらいから観戦。枡席で弁当喰ったりビール飲んだりしながら、大相撲のあのかんぢを楽しんだ。

本場所ではないので、まぁ内容はある程度予定調和。御当地力士はちゃんと勝つし、決まり技も多彩。だがやっぱり野球と同じく、TVで見るだけでは分からん面白さが強い。これが本場所なら、その盛り上がりは想像するだけで・・・・。やはり一度くらい国技館で見てみたいもんだな。

初切、甚句、わんぱく相撲、色んなパフォーマンスで客をノセる。お相撲さんって、ホンマに芸達者だ、と思った。特に可部出身の北桜。彼のファンサービスの徹底ぶりは素晴らしい。良い人なんだらうな。女房はサインを貰ってゐた。

千秋楽まで楽しく見て帰る。家に着いたら、ここ数日の疲れがどっと出て、居間で昏睡。夕飯にパスタを喰って、ワイン飲んだらまた撃沈。

26日(日)----------------------------------------------------------------------------

ライヴのピークを越えた。11月下旬のSoe'sのツアーまでしばらくは、割とのんびりしたスケヂュール。まぁリハは多いが。

けふはアクターズスクール時代の生徒が、ギターを教えて欲しい、といふので久々にアクターズに出向く。中学生になり、礼儀もそこそこに身に着いてゐる。ギターの事はほとんど分からず、しかし「とにかくなんかギターを弾けるやうにしたい」といふので、まぁまづ『好きになれ』と教える。コードとストロークを教え、しばらくはお試し期間、といふことでワシのギターを貸してやる事にした。

かつての仲間だったセンセイ達や、顔見知りだった生徒達にも会えた。復帰する事はないと思ふが、まぁ古巣とかういふ付き合いができるのは良い事だな。

27日(月)-----------------------------------------------------------------------------

専門学校の帰りに(株)文華堂に寄って、遅ればせながら「ゆほびか」を桧垣主任に進呈してきた。それからさらに遠回りをして、舟入の川沿いを北上しながら、まぁプチ・サイクリングを楽しむ。月曜日のこの孤独を遊ぶ昼下がり。これがしたいが為に、月曜日を半ドンにしてゐる、と云っても良い。

こないだからビデヲやTVで「エイリアン」シリーズをなにかと見てゐる。けふは「エイリアン2完全版」。劇場公開時より17分も長いヴァージョン。「1」の、あのおどろおどろしい恐怖感はないが、これも良く出来てゐる。ただ、86年製作の映画だけに、今となっては流石に特撮がチャチぃ(笑)。これを今作ったら凄いCGとか使うンだらうな。

79年の「1」では、 セクシーな超々極小パンティ姿を披露したシガニー・ウィーヴァーも、「2」ではゴツさが目立つね。向こうの人は7年も経つと、えらい歳をとったかんぢになるなぁ。まぁ作品中では57年間眠ってた、て事になってるから・・・・。

28日(火)-----------------------------------------------------------------------------

新曲が幾つかまとめて出来かけてゐる。こないだ未完成のまま発表した「ストロマトライト」と、初めてラーガに取り組んでみた「月のチャクラ」。あと、完成してるけど未発表の「きんぎょ」。これらをスタヂヲで独弾練習。う〜〜む、どうなんかなぁ。どれもこれと云った聞かせどころがないっちゃないやうな・・・。

明日は呉市の中学校でしーシュの出張ライヴだ。中学生てどんなんやろ?。ワシらの中学は荒れに荒れてたからなぁ。あげな阿呆餓鬼や融通の利かん先生ばっかりだったらヤだなぁ。

29日(水)----------------------------------------------------------------------------

その中学校ライヴ。このテのモノにしては珍しく、けふの仕事はワシが依頼を受けた。なんか『芸術家派遣事業』とやらに取り込まれており、なんとワシらは『文部省から派遣されてきたアーティスト』といふ事になってゐるらしひ。へ〜〜〜〜っ!!!。ワシもエラくなったもんだねぇ。

地図を頼りに呉市は天応中学校に着。校長と教頭に挨拶をして、ひとまづはセッティングにかかる。PAはきむらあやこ。生徒達は床に直座りらしく、そこに近い目線で演りたいので、「ステージではなくフロアに組ませてくれ」と云ふと教頭先生が喜んでくれた。

校長先生のハナシを体育座りで聞く生徒達。なんかシャイで礼儀正しい生徒が多い学校らしく、阿呆餓鬼ばかりだったら・・・といふ当初の懸念は払拭されたが、あまりにカタいかんぢで始まらうとしてゐるので、「脚を崩して楽に見てくれ」と云ふ。生徒達からは『いいの?』といふざわめき。「もっと近くに来てワシらを取り巻く形で胡座でも組んで見て。寝ても良いよ」と云ふ。生徒達が半円形に陣取ったところでライヴスタート。

ラクダ/梅雨のさぼてん/京子/Dance/羽根の記憶/夜の駱駝/ペンギンカフェ/歳をとった鰐、の8曲。

欠伸をしてたり、寝てたりしてたのもゐたやうだが、基本的には真面目に、楽しさうに聴いてくれた。ホンマに良い生徒達である。逆に、もうちょっと阿呆になっても良いんぢゃない?中学生なんだから(笑)。

(ワシの)当初の心配は杞憂に終わり、良い仕事を終える事が出来た。生徒達の感想なぞ聞きたい気もするが、まぁそれはナシの方が良いだらう。

打ち上げは四川料理。紹興酒を2本カラにす。しーなさんは先にダウン。ワシは久っさしぶりにマー坊と差し向い。ヤツの煮え煮えトークを聞きながら2時まで飲む。タマにぁ男酒も良い。チャリで夜道を走る(これ一応飲酒運転。良い子は真似せんやうに)と、流石に平日のこの時間、誰も居らん。

30日(木)-----------------------------------------------------------------------------

ぬ〜〜〜、二日酔い。まぁ昼のライヴだったから、打ち上げの始まったのが早かった。のわりにフィニッシュがいつもと同じ時間だった。それ分は飲んどるわな。レッスンが始まるギリギリまで寝て快復を待つ。

こたび、ふたつのレッスン会場から『報酬金額の引き下げ』の通達があった。遂に不景気もここまで来たか。これから先、もっとキツい事になんだらうな。でも、まぁ、既にワシの人生に退路はない。肚を括って生くるしかないのだ。

31日(金)-----------------------------------------------------------------------------

久しぶりにぐっすり眠った。起き抜けに『あ〜よう寝た』といふ位の熟睡だったが、何故か起きると首が動かんくなってゐた。所謂「寝違い」といふヤツか。左右5度くらいしか首が動かせぬ。スターヲーズのC-3POのやうな動きで仕事に行く。

夜は、Tip hotelではない方の舞台、「劇魂(げきこん)」の初リハに行く。ここでは演技はせんでも良いが、舞台上の演者と踊り手を見ながら終始音を出し続ける、といふ重要な役目。久しぶりにえへくたー全繋ぎで、色んな音を出す。効果音のやうなものを出すは容易いのだが、それをちゃんと「音楽的なもの」にするのが難しい。なんかガチャガチャ演ってただけ、と思はれてはパフォーマーの名が廃る。やりがいのあるチャレンヂだな。

ダンサーと一緒に演る、てのは、何度演ってもオモロい。


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