啓蟄
んばぁぁ!花粉の季節ですな。今年もひどいですよ。
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さて、日曜日にはライヴのはしごをしましたよ。1つは弟子のバリホ(勝手にアダ名付けるのもええ加減にせんといかんな)率いるポークスカッシュ、もう1つはデルタウィングといふ古い知り合いのバンド。
デルタ〜はラッシュのカヴァーをやったりする、正統派のプログレトリオ。ワシがまだR&Bのバンドをやってゐた10年以上前に対バンさせてもらった事があるんですが、今もその時のメンバーで活動されてます。素晴しいよね。演奏もエネルギッシュ&テクニカルで非常に質の高いステージでした。もっと知られてもいいバンドだと思いますよ。
バリホんとこは新メンバードリル君(コイツらのこのネーミングのセンスはどーにかならんのかね)初参加ライヴ。まぁぢつに楽しさうなステージを見せてくれました。ドリル君のギターは、技術的には前任のシバちゃんには及ぶべくもありませんが、このバンドには合ってるんぢゃないかな?。あとは演ってる側の楽しさが、もちっと客にも伝われば云う事ないね。これから伸びてくれるだらう。
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オルカ団はライヴでアンケートを取った事がありません。
これは単にワシの考えなのですが、ワシはさういうタイプのコミュニケーションって好きぢゃないんですよ。前にもこの日誌のコーナーで書いた事あるんですが、人前で何かを「発信」する以上「僕の唄どうですか?」って訊いちゃいかん、と思うんですよ。もうさういう時代ぢゃないのよ、って云われさうだけど、ワシは情報の発信ってのは一方的でイイ、と思ってるんですね。
全てが受動的な今の世の中、一つくらいは能動的でありたいって思うのが音楽なんですよ。だからこのサイトにも掲示板の類は用意してないんですね。相手がファンの方であれ、共同体のミュージシャンであれ、コミュニケーションを「掲示板」といふ形で公開する必要はない、と思うんですわ。お便りの受付メールは公開してる訳だからそれで充分だと思うんですよ。そこに送られて来るものには、一両日中に必ず返信してますよ。さういうのを拒否してる訳ぢゃないんです。
でも最近、アンコールに応えなかったり、MCがぶっきらぼーだったり、演目を云わなかったり、ってのが続いたらしくて、一部で「オルカ団は非常に無愛想なバンドだ」と思われてゐるやうなので、少し言い訳をしてみました。まぁ無愛想だと思われてるならそれはそれでいいんスけどね。
「演目を云わない」ってのは女房に云われるまで気付かなンだ。さういや「次の曲は『高地と低地は故郷であるといふ』といふ曲です」とか「『もうええわ』って曲をやります」なんてステージで云った事ないなぁ。「タイトル知らん曲、いっぱいあるよ」って云われて、初めて気付いた。まぁ、それもそれで別にいいんスけどね。
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ぢつに長いスランプに苦しんでおります。曲が出来ない。もう半年以上作ってないなぁ。最新作が去年の9月に出来た「帰れアジアへ」ですからね。
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話は全然違うけど、真鍋かをりっていいですね。なんかちょっとアホっぽいけど、ぢつはインテリってのもなかなか・・・。
3月2日
車をね、車検に出しました。
今回お世話になったのは、町の小さな修理屋さんってな感ぢの、まぁ町工場で、いかにもこの道何年!ってな感ぢのアブラまみれのおっちゃんが、大した愛想も無くやってくれる、でも腕は超一流!みたいな所で、このおっちゃんの仕事っぷりがかっこいいんだよねぇ。
ワシの車は「ぐすたふ(エヴリィとかいふやつ)」といって、1989年式のまぁぶっちゃけた話、カワイイポンコツですわ。
少し前からエンヂンをかけると、何かえらいしゃあしゃあ音がするな、と思ってたら、なんとかベルトってのが切れかけてたんだって。「兄ちゃん、車検出すのあと一週間遅かったらエンヂン、イってたよ」なんて云われちゃいました。あぶねぇあぶねぇ。
前の車検の時も結構あっちこっちガタが来てて、でもその時の車検屋さんは「買い替えた方がいいんぢゃないの?」みたいな事しか訊いてくれなんだ。今回のおっちゃんは「大事に使っとるねぇ、このままちゃんとメンテしてやりゃまだまだ走れるけぇね」と云ってくれました。いうまでも無くワシはかういうヒトが好きです。
ちなみに今の車の前に乗ってた「こまわり(スバル)」は1981年式!。結婚祝いに友達がタダでくれたんだけど、ワシはこれが大好きでしたね。アクセルを目一杯踏み込んでも時速80キロしか出んやうなヤツでしたけど、なんか可愛くてね。駐車場とかに停まってる姿は、なんかこうまさに「待ってる」みたいな味わいでねぇ。彼は1998年の12月5日にクラッチの致命的な故障で崩御するまで立派に走ってくれましたよ。本当は自分でメンテできるやうにしてまだ乗ってやりたかったんだけどねぇ。
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ベースも買いましたよ。
今後、フットワーク軽くあっちこっち行けるやうにと、持ち運び最優先でヤマハのBX-4ってやつです。ワシには似合わん、近未来的なデザインなのですが、ボディが小さくて軽ければ何でも良かったんスよ。たまたまいきつけの楽器屋に中古で出てたのを即予約ですわ。「一回使ぅてから気に入ったら」といふ、お前は何様だ的な図々しい条件出してね。先日のライヴで使いましたよ。いいですね。フレットレスでないのがナンですが、ボディが小さい割には仲々侮れん音で、これは「買い」でせうな。
わがまま云ってすいません、ナガイ親方!(人脈図参照)。
ワシは元来、楽器には全然頓着しないタイプのミュージシャンで、ライヴ中に持ち替えたりとかもしませんな。武道で云うところの「信じるものあらば技は一つで充分!」といふやつですな。とか云って単に面倒臭いだけなんスけどね。いわゆる「銘器」と呼ばれるやつにも興味はないっス。
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ところでこのニューベース、¥22000だったんすけど、「これくらいの値段ならハズレでもいいかぁ」と思っちゃった自分に驚いてしまいましてね。¥20000と云やぁあなた、10年前のワシにしたら2ヶ月ぶんの生活費っスよ!。
「お金よりも充足を」と思いながら玉子ごはんを喰い続けてゐたあの頃。10年かかってようやくそこそこ稼げる身分にはなりましたけど、あの頃の自分と比べて『イヤな奴』になってなけりゃいいんスけどねぇ・・・・。
3月15日