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1日(金)-----------------------------------------------------------------------------------
このところ、毎週かなりハードな金曜日にして、ついに七月。けふも授業3コマ、しーシュのリハ、うつせみ商会の最終稽古、と過密スケヂュール。荷物が多いので、珍しく車移動。ツイデなので友人のG氏から借りた小型アンプ『モバイル・キューブ』を持ち運び、使ってみる。
レッスンで使ってみたところ、正規の小型ベースアンプを使ふ生徒より、ワシの音のがデカかった(笑)。低音域が歪むのが難点ではあるが、うまくEQすればちょっとしたリハやライヴで武器になるかも・・・・。う〜む、買っちまおうかなぁ。
しーシュのリハは営業用。「昭和歌謡」を中心に選曲&アレンジ。最近は、かういふ営業仕事と通常のしーシュとしてのライヴを、あんまり乖離したもの、と捉えなくなった。まぁ実際は違うモンだが、少なくとも演ってる事はあまり変わらぬ。その昔、演歌番組の仕事に出てた時も、見てくれた人が『TVであんなデカいベースの音、初めて聴いた』と云ってたな(笑)。良い事なのかどーかは知らんが・・・・。
明日本番のうつせみ商会、最終リハ。全通しをふた回し。結局、大幅に即興要素も増え、良いかんぢである。役者・吉本の爆笑ダンスに、他のメンバー、笑いを堪えるのに必死。本番で笑ってしまわぬやうにせねばならん。お囃子はあくまでもクールに・・・。しかしまぁこの男、毎回毎回よくアドリヴでこんな踊りが出来るなぁ。ホンマに大した男である。良い舞台になる事を祈ろう。
2日(土)-----------------------------------------------------------------------------------
して、その本番。
音楽系ではあまりない事だが、朝のうちからの会場入り。それでも、サウンドチェックに通しリハに、と演ってると、あっと云ふ間に壱回目「昼の部」本番の時間。けふは昼夜弐回公演なので・・・。
午後の明るい日射しをバックに本番開始。役者が、マイクを「持って」喋るといふ独特の演出。ポップとは云ひ難いストーリィ展開。劇間に唐突に挿入される生演奏。会場全体を使った演技。お客さんが明らかに戸惑ってゐるのが分かる。どう見て良いのか分からない、ってかんぢか。象徴的だったのは、役者が二人とも会場の後ろ(客席の後方)に移動して演技してゐるのに、観客が頑なに「前を向いて」ゐた事(笑)。
そこら辺につひて、ちょいと「前説」を入れてみた「夜の部」は、集客の多さや、背景が闇に沈んだ事も相まって、程よいリラックス感が会場を包んだ。昼の部を見て下さった方には申し訳ないが、演技も演奏も夜の部の方がずっと力が抜けてゐて良かった、と思ふ。
どんなんだったろうね?。
アンケートを取った訳ではないが、『よくわからなかった』といふ意見が多かったやうだ。「不条理世界」を表現しやうとする難しさ、を分かった上で演ってる事なので、そこを楽しんでもらへたら、と思ふ。後日、色々と手厳しい御意見も頂いたが、どれも至極的を得た注進だった。オモロいのは、演劇に目の肥えた人からは酷評を、小劇場舞台を初めて見る人、ライヴが好きな人からは好評を頂いた事。この評価のバラつきこそが真理だと思ふ。
「役者がマイクを持つ」といふ事への批判もかなりあった。が、これは・・・これこそがワシらの演らうとした「ライヴでも演劇でもない、ライヴであり演劇である」といふ部分であり、少なくとも我々はそこに活路を見い出そうとしてゐる部分なので。そこに意見が来ないほど自然に感ずるやうに、音楽ももっと頑張ろうと思ふ。
御来場頂いた皆さん、ありがとうざいました。
3日(日)-----------------------------------------------------------------------------------
本番翌日の休みの日曜。しかも雨、と来れば・・・・。
普段ならDVD三昧と化すが、けふは録りかけのソロ・アルバムの作成にかかろう。現在の処、新曲ひとつともう壱曲のバックトラックが完成してゐて・・・と思ひながらMTRを起動させたところ、『ぎ・・・ぎギ・・・・ウィ・・・・ィィッ・・・ギ』と異音。ヌっ!?、こ・・・・これはもしや・・・。
果たしてちーさなデヂタル画面に現れた言葉は『初期化せよ』とのメッセージ。あぁぁぁ!昨日まで録ってゐたデータが全部、デヂタルの闇に葬られたのだ。
ちなみにワシの使ってゐるMTRは、ZIPドライヴ、といふもう相当に時代遅れのもの。購入当時、店の人間から「今後はこれが主流になる」と絆されて買ってしまった。なにが主流か!?。メディアであるZIPそのものも、すでに製造中止になって久しい。あちこちから掻き集めてなんとか5枚ほどのZIPは収集したのだが、バックアップが取れない、と云ふ不便さは、PCによるハードディクスレコーディングが当たり前な昨今では、もはや『前時代の遺産』である。ワシは騙された、のだ。
とは云へ、使い方は熟知してゐるし、今さら別の録音手段をマスターするほどココロのゆとりがない。壊れるまでは使おう、と思ってゐたが、まぁついに壊れた、のだ。
一旦はソロアルバムの企画自体をボツにする事も考えたが、まぁ、そこで停滞してもなにも始まらぬ。所詮は素人の録音技術だったのだし、幸い壊れたのはZIPの方で、本体はまだマトモに作動する。茶を呑んで落ち着いたら、またイチから録音を始めやう。
11時から18時までかけて、意地とヤケクソで4曲。録った。
4日(月)-----------------------------------------------------------------------------------
昨日、意地とヤケクソで録ったソロ。改めて聴いてみると、ん"〜〜〜〜あんまり良くないな。モティベーションが上がるのを待って、また録り直すべきか・・・。
夜は海月ひかりチャンと最終リハ。良いかんぢだが、あれこれ狙い過ぎてヘタを喰わぬやうにせねば。ついつい演り過ぎ、てしまふのだな、かういふ展開になると。グっと引いて落ち着き、しかも出るトコはヴァっと出る、みたいなかんぢがシブいのだ。そこを目指さねば。
しかし、話をするほどにオモロい娘である海月ひかり。
5日(火)-----------------------------------------------------------------------------------
1996年(だったと思ふ)、30歳を前に将来の展望と戒めを込めて『千回のステージに立つ!』といふ目標を掲げた。タマタマ当時見聞きした、修験者による「千日回峰行」に倣ってさう決めた。空手にも「千日修行」といふ言葉がある。どんな人間だらうが、空手の修行を千日続ければ必ず「なにかがある」、といふものだ。それを目指そう、と。それからマメに記録を取り続けた。
したら、どーもこないだのゴロゴロ祭りで、千回を達成してゐたやうだな。
ん"〜〜〜〜、特に感慨もなく。当時は頑張っても年に30本とか40本が限度だったから、『まぁ50歳過ぎて達成できたら上々』ぐらいに考えてゐた。でも、此所数年はツアーも多くなったし、年間100近い本数をこなしてゐる。予想以上に早い達成で、しかもそれに気付くヒマもなかった、と。まぁこんなもんだらうな。
6日(水)-----------------------------------------------------------------------------------
カワちゃん「アフロ祭り」の最終リハ。結局、割と最初ッから最後まで、結構がっつり絡む事になった。それは望むところ。出るなら出番は多い方が良い。楽しみである。
しかし此所数週間、広島のイベントのリハ続きで、お江戸の演目にまったく取り係れてゐない、といふ事実。気がつけば再来週には出発やぞ!。まぁしょうがない。ひかりチャンとカワちゃんの本番が終わってから、全力で取り組むしかない。
なんか結構シャレにならんぐらい大雨で、昨年全国ニュウスにもなった、ウチの近郊の冠水被害を思ひ出す。あれも7月始めだったな。仕事で遅くなった女房を迎えに行き、リストランテでカレー喰って帰った。
7日(木)-----------------------------------------------------------------------------------
海月ひかり&梶山シュウ「ひかシュウ」(笑)本番。
めんどくさいのでレッスンを休みにして、会場入りの時間までウチにゐてあれこれ。他の雑務をしやうと思ってゐたが、なんか気が削がれて結局あまり益のない時間。仕事すりゃ良かったかな。
さて、ライヴに向けてのリハが始まった当初から、二人ともかなりリキの入ってゐたひかシュウ。そのテンションがうまく維持され、しかも高揚感によって参割増ぐらいになった爆発力が、一気にハジけたライヴだった。ワシもまったく手加減なしで、フリーのセッションの時よりも弾きまくった。ひかりチャンが全開なのは云はずもがな。お互いのテンションをお互いが受け止め、演りたい事、演るべき事、演らねばならぬ事、が全て演れた、といふかんぢ。
これぞコラボだ、といふライヴ。平日、といふ事もあってか集客がやや寂しかったのが、たいへん残念。千人相手でも充分に魅せれたライヴだったのにや・・・。
同時に思ったのは、やはりひかりチャンほどのモノを受け止め、良い「音楽」に昇華させる為には、既に彼女と同世代の音楽家ではダメだらうな、と云ふ事。格が違い過ぎるのだ。ソロでも充分に演れる娘ではあるが、彼女の唄を完璧に掌握出来るバンドを従えた海月ひかり、も観てみたい気はする。
ア、でもさうなったら「観る」よりはベース弾きたいな(笑)。
8日(金)-----------------------------------------------------------------------------------
なんか異様に早く目が覚め、まぁこの際だから、と起きてパン買いに行ったりなぞしたもんだから、日中眠くてかなわん。昼飯挟んで専門学校3コマ。シンコペーションが取れぬヤツを2時間シゴく。
けふはギャラリー「ぎゃるり青鞜」にて『酒愛でる器展』のライヴ。
陶芸作家の展覧会とライヴのコラボ企画で、何人かのミュージシャン(友人多し)が、それぞれのテーマに沿って日替わりでライヴする事になってゐる。ワシらは『昭和歌謡と焼酎』てテーマ。しーシュ、ではなく「椎名まさ子と執事フライデー」で。
どーいったニッチでライヴをやれば良いのか分からんので、始まるまでイマイチ流れが掴めなんだ。もっとバラけたかんぢになるかと思ひきや、少なくないお客さんが、意外にしっかり音楽に聴き入って下さってゐる。音楽用のスペースではないので、音響がかなりシビアだったが、まぁなんとか2ステージこなし、好評のうちに終了。しかしまぁ自分らの事ながら、小器用に色々演りますなぁこのデュオ、って思ひます。
ゴーヂャスなマダムから『すごくセクシィなベース!』とお誉めを頂く。
ここん処、づっと金曜日のスケヂュールがタイトである。明日もカワちゃんのライヴをしーシュでサポート。で日曜日は谷本仰さんと即興ライヴ。来週も、木、金、土、日、と連続ライヴ。再来週からはツアーが始まる。このタイトさが今月一杯続くやうだ。良いかんぢである。
9日(土)-----------------------------------------------------------------------------------
しーシュでカワちゃんのサポートをする「カワムラ・アフロ祭」。
カワちゃんは此所数年の広島音楽コネクションの仲間。彼もしょっちゅう旅をしてゐて、旅先でよく名前を耳にする。アクースティックギターを弾き語る、まぁフォークスタイルだが、がなり立てない柔らかい唄声が耳に心地良い。ちょっと見では、南国系か異国の人のやうだが(シュレックにも似てゐる)、れっきとした広島人らしひ。
カワちゃんの唄う唄には、独特の「間」や「揺れ」があり、そこを合わせるのが難しい&楽しい。なかなか達者なギターを弾くのだが、細かい事は分かって無いらしく、コードや進行の感覚も独特である。「瀬戸の夕凪」って曲なんか、コードだけ追ってたら絶対見失いさうな曲。唄を聴いてるとすんなり弾ける。さういふタイプの音楽だ。
約弐時間のライヴのほとんどをしーシュでサポート。けふは完全に「職人」の領域として、パーフェクトな仕事をした。会場のフライングキッズは満員。煽りもいじりも無いのに、客席から自然と手拍子、かけ声、唄声が上がる。「愛されてゐる唄」を感じる。演り手と聴き手が見事に一体化するステージだった。お見事!。カワちゃんの人気の高さを再認識し、なをかつその理由がしみぢみ分かった。そんなかんぢのライヴ。
打ち上げは鉄板焼。お好み焼きをつまみにハイボールを。こないだのカッポレもさうだったが、ひと回り以上若い世代と酒席を共にして、威張るでも媚びるでもなくゐる自分を、まぁなかなか良い中年期ではないか、と思ふ45歳。
10日(日)-----------------------------------------------------------------------------------
昨日から女房が大阪に遊びに行ってるので、ゆんべは帰宅即寝。近所の爺ぃの井戸端会議に起こされる。朝6時から人ンちの前でデカい声で喋るな莫迦たれ。
けふは即興ヴィヲロン弾き谷本仰さんとのデュオ@KOBA。会場入りは17時なので日中はひとりでのんびり。DVDで「A.I」観る。なーんか救われん話だったな。
谷本さんとのデュオはこれで3回目。毎回、たいへん素晴らしい事になってゐる。いつも完全な即興なのだが、破壊や混沌に繋がらない(時にはあるが)『音楽的な』即興が出来るのが嬉しい。むしろ「インスタント・コンポージング」に近いかんぢ。前回、小倉で演った時など、まるまる3小節くらい二人が同じフレーズを弾いたりした事もあった。まぁ即興につひては語ると深い人達がゐて、その辺の人がどぅ思ふかは知らんが、演ってる二人はそこをたいへん気に入ってゐる。
けふは二人のデュオに、サックスのマツザッキン(10数年ぶり)や舞踊の大槻オサムくん(企画者)も参加して、バラエティも豊かに。お客さんはそれほど多くはならなかったが、またまたけふも奇跡的なバランスの即興を成し遂げた邂逅となった。
いやーやっぱオモロいですこのデュオ。ツアーとかもしてみたいね、と谷本さんと話す。
11日(月)-----------------------------------------------------------------------------------
けふは間違い電話で7時に起きる。4連チャンライヴの疲労、濃く残れり。レヴァーの甘辛煮を喰って頑張る。まづは専門学校。その帰り、しばらく閉店してゐた「つつ井食堂」が開いてゐたので、久々に定食を。
琴の榊 記彌栄さんとの最終リハ。榊さん、やはり変拍子で苦戦しておられる。しかしワシに云はせりゃ、箏曲のあのタメや揺らぎの方が、ナンボか難しいですがね(笑)。15時から20時までぶっ続けリハ。夜は無国籍バンド「祈り部」ともリハなので、その間の待ち時間を如何にすか・・・・とか考えてゐたが、その心配は無用だった。昨日のお礼も兼ねてちょっとKOBAに寄り、軽く飯を喰ってからスタヂヲDuckへ。
壱年ぶりの祈り部とのコラボ。相変わらずの「間」だらけの音楽を、「埋め過ぎないやうに」気を付けながら、ベースと声をハメて行く。流石に忘れてゐる曲もあったが、なんとか思ひ出せさうである。これのメモリィをロストせぬやうにしながら、東京の演目のデータを、インプットして行かねばならん。ヌ〜仲々大変である。
専門学校で2時間、榊さんとのリハで5時間、祈り部リハで2時間。けふは起きてる間ほとんどベース弾いてた壱日だった。
12日(火)-----------------------------------------------------------------------------------
ゆんべ遅く、女房がウチの裏で「ハナグマ」らしき生物を発見したらしひ。ハナグマ
なんかごそごそ音がするので覗いてみたら、明らかに猫とも狸とも狐とも違う生き物だった、と。近くで観てゐる女房を、特に恐れる風でもなく、悠然と姿を消してったのださうだ。ハナグマは南米産。何故広島に?と思ふが、調べてみてもやはり姿形は「ハナグマ」がもっとも近い、と云ふ。ふぅん、観たかったな。また来ないかな。
さういや子供の頃、神社の境内でかくれんぼしてゐて、ちょいとした木立の間に身を潜めてたら、背後で強い羽音がした。振り返ると、頭から尾の先まで1m以上はありさうなデカい鳥が立ってゐて、『はひゃぁ!』なんて驚いた経験がある。あの頃はPCないので図鑑で調べたのだが、結局なんの鳥なのかは分からんかった。両親は『雉だらう』と云ったが、雉にしてはデカ過ぎたやうな気もするが・・。
13日(水)-----------------------------------------------------------------------------------
昨日ぐらいから、何故かつぃったーの画面が開かん。ブラウザを代えれば開くのだらうが、まぁたかがつぃったー如きにそこまで拘る必要もなし。自然治癒するならそれもよし、せぬのならそれもまた我関せず。ので、読者諸兄、つィったーの更新が進まぬと云って事件などないので、御心配無用。
思へば、今をさる事10年前、友人ミュージシャンに先駆けてホームページを立ち上げた時には、『ネット情報など一方通行で充分』と信念を掲げ、掲示板(これすら今や珍しい)の類いも排し、アクセスカウンターもナシ、ただ音楽情報のみを一方的に発信して行く事を旨としてゐた。
それが、そーしゃるなんぢゃら、とか云ふモノがネットに参入して以降、ネットの世界は大きく変貌を遂げた。かく云ふワシもミクシィなんぞに籍を置き、相互の交信に馴れきってしまってゐる事実。ブログにコメントがない事を『寂しい』などと考えてしまふ体たらく。
イカンぞシュウよ。もっと超然とあれ。
14日(木)-----------------------------------------------------------------------------------
今年はじめに、素晴らしきツアーを成し遂げた富安秀行&しーシュによる「唄声一座」が広島に帰って来た!。てゆーか、富安さんことハゲちゃんの夏のツアーin広島である。3ヶ月近くに渡るロングツアーを敢行中のハゲさん。広島には3日滞在して、色んなイベントに参入して頂こうか、と。
その初日はしーなさん主催による『ハゲとズサンナ歌謡ショー・愛の奇跡』といふ、まぁシャレ企画。基本しーなさんとハゲさんのデュオに、ワシ、なにわのてつ、カッポレのしげ、などが賛助出演。ワシは普通にレッスンしてからフラリと参加。リハ中の会場に遅れて入り、軽く合わせて、イザ本番。
けふのはまぁ、さういふ流れもあり、もともとハゲさんの唄は固ッ苦しいところなど全然ないので、ワシらも歌謡曲弾いて和やかに楽しめたライヴ、といふかんぢ。さすがに昭和歌謡は名曲揃いで、演りながら思はず唸るほどの。そしてハゲ富安「座長」のシブいバリトンヴォイスは相変わらずの冴え渡り。しーなさんとハゲさんがデュエットする「愛の奇跡」などちょいとした見物ではあった。
終始和やかにユルやかに進んだライヴ。好評のうちに終了。
ハゲさんとは土曜日また一緒に演る事になってゐる。そして、この夏はハゲさんを訪ねて、遥か浜松まで出向く旅となる。うーん、旅で繋がった仲間達がどんどん増えてさらに輪を大きくしてゐるな。素晴らしい人生だが、さすがにちょいと疲れが溜まりつつある。
市内への行き帰りをチャリにしてゐる、と云ふのも疲れに拍車をかけてゐるのかも、と少し思ったりもした。
15日(金)-----------------------------------------------------------------------------------
毎週ハードな金曜日が来たぞ。けふは琴の榊さんとライヴ本番。
けふなど起きた時既に疲れてゐて、朝飯喰ひながら眠い。専門学校に行っても眠く、休憩時間にちょいと目を瞑ったら、授業が始まってもそのまま爆睡してゐた。生徒らも起こしゃ良いのに、黙ってぢっと待ってゐる。眠い&暑い中を、やはりチャリでライヴ会場へ。背中にベースを背負い、前カゴにアンプや機材を無理矢理乗せてゐるので、さらにしんどい。
ライヴは・・・ソロの部分は良く出来た。初めてのお客さんにも、良い印象を残せたやうである。ライヴ前にまた寝入ってしまふほど疲労してゐるが、喉も手も良く動いた。久しぶりの『月のチャクラ』も演って好評。この曲ってウケる時とウケない時が極端だなぁ。
榊さんとのデュオは、ちょいとまぁ・・・。終演後、その辺をちょいと話し合う。アンサンブル、とは、誰かに合わせて進む、のではなく、演り手が全員ストレスなく同じ方向に進める事を云ふのだ。演奏者の本質など本来はどーでも良い事で、すべからく、演者はひたすら音楽に「奉仕」するのである。
けふも疲れた。
けふハゲさんはソロで「ぎゃるり青鞜」に出てゐたらしく、ワシらの仲間は皆そちらに加勢に行ってた。『盛り上がったよ』といふ報告も入る。よし、明日はそーめんライヴだ。タレ作らなきゃ。
なんでこんなに忙しいのだらう?(笑)。
16日(土)-----------------------------------------------------------------------------------
連チャン3日目。いよいよ話題の「そーめんライヴ」@PICOだ。
まづは買い出し。近所の業務用スーパーに寄り、大体の目安でタレの材料を買い込む。¥3000ちょっと。そーめんにつひては、前回のライヴでこれの宣伝をした時、『素麺は揖保の糸に限る!』のやうな事を云ったら、関係者の方からなんと桐の箱入り約125束を贈って頂いたのである。ありがとうございます!大切に使わねば。
な訳でリハの前にシコシコとタレを作る。コチュジャン、ナンプラーをベースにした「えせニック味」と、ごまペースト、醤油をベースにした「ごま味」の弐種。あとはフツーのやつ。しーなさんは薬味担当。ザクザクと野菜を刻み、あっと云ふ間にお迎えの準備完了。ワシら店もできるんぢゃないかな?(笑)。お食事とお酒そして音楽の店「しーシュ・かふぇ」。その間ハゲさんは煙草吸いながらニコやかに観てゐる。後日ハゲさんのブログで確認したが、この企画の主旨をとても良いと感じてくれてゐたやうである。
あれやこれやしてるうちに開場時間。慌てて便所で浴衣に着替える。けふはあちこちでライヴイベントが行なわれてゐて、客入りの予想が全くつかなんだが、そこそこ良いかんぢに客席が埋まり、そーめんもばんばん出てゐる。大鍋に沸かしたお湯で、10束づつを茹でてはシめ、茹でてはシめ、3回ざるが回転したところで、しーシュのウェルカムからスタート。けふはアップテンポのナンバーを排し、落ち着いた曲を中心に約30分。目の前に見事な生脚ホットパンツの女性が座ってゐて、目のやり場が固まってしまっ
その後ハゲさんのソロ。ツンちゃんとの壮絶パーカッションバトル(ジェムベvsヲッシュボード)もあり。いいかんぢのところでしーシュが呼ばれ、いざ「唄声一座ハゲしーなとシュウ」推参。
ハゲさん広島3ディズのラストを飾るにふさはしい、アットホームな良いライヴだった。
なんか、もっとこの3人で旅したいね、と話す。そして各地の、ハゲさん曰く『音もダチ』と絡みながら音を紡げて行けたら・・・と強く思ふ。しーシュはホンマにかういふのが好きなのだ。己の個性はしっかりと出しつつ、それを持って他人様をバックアップする、といふのが。そのスタンスで遍く拡がって行けたら・・・・。
お疲れでした座長!。今回も良い唄と共に過ごせた日々でした。残りのツアーもお元気で。
ア、そーめんは「えせニック味」が異常なほど好評で、何人かの人に「レシピを教えて」と云はれた。が、如何せん目分量で作ったので、すんませんが・・・。まぁしかし材料と味のベクトルが分かれば、誰でも真似出来るだらう。いづれワシの料理ブログにでも。
17日(日)-----------------------------------------------------------------------------------
連チャン4日め。けふは我らがPICO5周年記念ライヴパーティー!。昨日、楽器と機材を完全に置いて帰ったので、けふは手ブラで出勤。
毎年云ってる事だけど、ツンちゃん曰く『半年続きゃあエエかの?』と云ってた店が5年!。もはや我々には無くてはならないお店だ。おめでとぅツンちゃん。ささやかにシャムパンを差し入れす。
ツンちゃんの挨拶&乾杯から早速ライヴがスタート。みんな弁えたモンで、2〜3曲づつ。ワシはFar east lounge、しーシュ、ゆるアフ、はなチャンのバック、Maggieのバック、ブルーズピアノのJoe、とほぼ出ずっぱり。楽しくたっぷりベース弾いた。こんなんで日々暮らせたらなぁ、と思ふ。
ライヴが終わると、そのまま宴会。てんでに固まってわいわい話す。ワシはJoeとデタラメ英会話。Joeは身長190はありさうなノッポの英国人。祖国ではミュージシャンだったが、日本に来て英会話教師をやってゐる。もともと何となく気が合うのだが、お互いQueenが好き、といふ事が発覚してさらに意気投合し、二人で「オペラ座の夜・口三味線大会」(笑)。はなチャンが『シュウさん英語喋れるんだ』と云ってたが、喋れてないよ、全然。
楽しい一夜だった。だがPICOにしては珍しく、動物性蛋白質のツマミがほとんど無く、なんとなーくハラが寂しい酒宴。
18日(月)-----------------------------------------------------------------------------------
連チャン最終日。演目的にはけふが一番刺激的。数人の曲者達との野外での即興大会。
のハズだったのだが、諸事情によりキャンセル。そうなった事情はもぅ済んだ事だし、書きません。万が一あの日、ワシを見に来ようと思ってた方がゐたら、ごめんなさい。だけど、プロとして、大人として、あの状況には付き合えなかった。誰を責める気もないけどね。
な訳で、思ひがけず休日となり、のんびり休んだ。いや、東京の演目の練習をしました。夜、何故か突然キャメルが聴きたくなり、ライヴ盤「プレジャー・ポイント」をかける。ツイデにコリン・バースのライヴアルバムをダウンロードしてしまった。うーん・・・キャメルや3ムスタファズ3での存在感ほどには・・・・。
19日(火)-----------------------------------------------------------------------------------
台風が近付いてゐるらしひ。授業を切り上げたり、休講にしたりする処が多いやうだけど・・・・。風は確かに強いが、学校休みにするほどの事か?。ん"〜〜〜コドモ甘やかし過ぎなんぢゃないの?。学校休みになったからって餓鬼が何してるかって云へば、外で遊んでたりする訳で・・・。
昨日の主催者から詫びの電話。うん。広島の音楽云々の事を振りかざすなら、年長者としてもっと厳しく諌めた方が良いのかもしれんが、ワシはナニカの代表になるつもりはないし、特に広島を盛り上げねば、とも思ってない。確かに企画が甘かったが、それはまぁお互い様だ。次はビシと決めてまた演らうな、と治める。
20日(水)-----------------------------------------------------------------------------------
お江戸ツアーの荷物をパッキング。今回もディパック壱個に収まりさうだ。旅は身軽に。これは基本やね。
明日、土曜の丑の日には仕事で喰へぬので、前日のけふ、鰻を食す事にす。蒲焼き鰻・中国産¥660、鹿児島産¥990、何処やら産¥1880。この違いはなんや?。まぁ流石に¥1800はアレなので、中国産と鹿児島産を買って帰り、食べ比べてみる。うな丼にして喰ってみると、その違いたるや歴然。¥660のとろけさうに柔らかい切り身に比べ、¥990のプリとした歯ごたえ。なるほどね、と思ふ。
しかしまぁ、どちらも蒲焼き。味そのものには、それほどの差はなく。ワシは中国産でもおおいに満足。
21日(木)-----------------------------------------------------------------------------------
専門学校の試験問題を作成したりしてゐるうちに仕事の時間。個人レッスンを4コマ。一旦帰宅し、着替えてからオリエンタルホテルへ。椎名まさ子&執事フライデー・マンスリー。休む暇もない、とはまさにこの事で、東京遠征の直前にこの仕事を入れてしまったのは、完全に誤算であったな(笑)。
営業の前までに弦を交換しておく予定だったが、結局その時間ナシ。どーしやうかなぁ、東京行ってから張り替えるか・・・。テな事を考えながらけふも40分ステージを3ツ。お客さんからのリクエストに答えてビールを驕ってもらふ。
0時終了。旅荷物の準備は出来てゐる。明日の授業の準備の方が出来てない(笑)。
30日(土)-----------------------------------------------------------------------------------
帰広の旅。東京発広島着ののぞみを狙って東京駅に行くと、ホームからしてもうみちみちの満員。アこれは駄目だな、と次を待つ。次は10分後の博多行きのぞみ。こちらはガラガラ。この差はなんだ?。結局、広島に着くまで隣には誰も座らず、ゆったりと帰りの旅を楽しむことが出来た。
静岡あたりで雨が降ってゐた。この結構な雨の中を、こんなデカいものが時速200Kmかなんかで走る、てゆーのは、考へてみたらたいへんコワい話でもあるな。
夕刻、広島の我が家に着。旅帰りには割と良くさうするやうに、けふも女房と居酒屋へ。土産話などしつつ焼酎など嗜むもをかし。徒歩5分の処にある居酒屋だが、づっと昭和歌謡が流れてゐていとをかし。
31日(日)-----------------------------------------------------------------------------------
帰広すぐではあるが、けふは営業。
毎年恒例、マイノリティの方々のパーティーにジャズ・バンドの一員としてゲスト出演。メンバーはキッド浜野(gu)藤井政美(sax)久保田雅文(per)にワシ、と唄の野中つたえさん。つたえさんは例外として、このオトコ4人衆はこのマイノリティ・パーティーの方々の「ベストメンバー」なのださうで。ありがたいですね。この凄い面子の中で演れる、てゆーのも嬉しいし、楽しい。仕事としてもオモロい。
熱心にジャズを聴いてくれるお客さん。とても暖かいライヴだ。しかし、ここに集まった少なくない人達が全員「その道」の人である、といふ事実がとても興味深い。年齢層が高い、て事もあるが、パっと見ごくごく普通の紳士だし、実際に皆さんとても紳士だ。ワシは「お仲間」には加われないが、偏見は持ってないつもりだ。だけど、どーいふ社会生活を送っておられるのか、とかに、とても興味がある。純粋に好奇心として、いつか深くお話してみたい気はしてゐる。
マスターが「アンタえらいこと痩せたわね」と云ふ。そぉでもないんですけどね。「色男は痩せちゃダメよ」と。なるほど。良い仕事をありがとうざいました。8月へ