8月


1週目

1日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

8月になった。

専門学校は既に夏休みに入っており、ワシの暮らしは週休四日。この膨大な時間を有意義に使わん。ヂョギングに練習に。

夜は祈り部のリハ。8.6のピースコンサートに向けての。前回のリハで感じたイメェヂの着地点を、自分なりに捜してゐたつもりだったが、いざ合わせてみるとどーも上手く行かぬ。なにか異物が混ざったかんぢから脱却出来ない。それほどまでに祈り部と云ふユニットは有機的で、そこに特化したトリオなのだな。

色々とえへくたも用意してみたが、どれも「うむ!」といふ事にならず、潔くベース壱本で絡んだ方が良いやうな気もしてきた。ヴァネッサの4本の弦と声、だけでこの特異なトリオに絡む。チャレンジネスな現場である。イマイチ自分に納得出来ぬまま時間切れ。あとは本番だ。

リハが終わった後、お茶飲みながらなんやかんや喋ってゐると、いつの間にか1時を過ぎてゐた。そこからチャリで30分走って帰るもわろし。夜風が気持ち良い。

2日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

昨日はヂョギングし、リハし、チャリ漕ぎーの、のせいか、起きた時とてつもなく身体がダルい。朝のワークはやめておこう。

お互い色々と忙しいのだが、このままツアーに出るまでなにもせぬ、では流石にマズからう、といふ事で、急遽空き時間にしーシュのリハを1時間ほどねじ込む。夏後半の所謂「短パンツアー」は、最低限のPAしかない会場もある。それを想定して、の練習。いづれはマイクなし、ってぇ状況でも演ってみたいねぇ。

その後、旅の行程を打ち合はせ。全行程電車移動&ライヴの旅となり、夏盛り、て事もあってこらァ着替えがいっぱい要るなぁ。ギャッツビィの「汗ふきシート」もたっぷり用意していかんとね(笑)。どんな事があっても「クサい男」にだけはなってはイケナイ、のだ。

3日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

ワシはジャズを演奏する事はあんまりないのだが、電気ベースでジャズ、といふ処に、まぁこだわれたら良いな、と思ひ、モンク・モンゴメリの音源を捜す。

結構な音源を残してゐるハズなのだが、惜しむらくはあまりCD化されてない人のやうだ。そのあまり選択肢のない中からチョイスして選んだジョージ・シアリングとモンゴメリ兄弟の音源はしかし、電気ベースではなくフツーのウッドベースの演奏だった。はりゃぁ〜〜・・・。

しかしまぁ久しぶりに聴くウェス・モンゴメリのギターは良い。信じちゃもらへぬかもしれんが、ギター弾いてた頃はこれをコピーしてゐたんだぜ。フォークとロックしか知らなんだ17歳にはちょいと早過ぎたねぇ、全然分からんかった。ある意味ワシのジャズへのコンプレックスの根源、と云へぬでもないな。

4日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

モンク・モンゴメリ再び。

けふは、幻のアルバム、と云はれるモンクのソロ作品「It's Never too late」を聴く(上記モンゴメリ兄弟のアルバムと合わせて尼存にて購入)。こちらはベースをソロ楽器としてフィーチャーした、まぁ良質なインストゥルメンタル集。でも、ジャズってかんぢではないなぁ。すごく良いけど、思ってゐたかんぢとは全然違う。

アルバム最後の曲の中間部分でようやく4ビートが出て来るが、ここは流石にすごいスウィング感。ん”〜〜〜、ますます「どジャズ」演ってるの聴きたくなってきたな。

しかし、おそらく19Fのフレット付き、フツーのベースで演ってて、しかも機材もフツーのベースアンプかなんかで鳴らした音の直録り、なんだらうけど、なんとも見事に「唄わせる」ことよ。速弾きだのスラップだのタッピングだのぢゃなきゃソロぢゃない、なんて思ってるヤツはこれ聴くと良い。

5日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

けふは「地球ハーモニー広島」といふイベントに参加。

8/6を明日に控えたこの日、原爆ドームを見上げる元安川の対岸から、平和のメッセージを込めた音楽を発信する、といふ広島の風物詩。広島で音楽に関わって30年以上、けふ初めて「ヒロシマ」に関わる。今まで割と意識的にさういふ活動を避けてきた感があるが、今年は何故か「これに出やう」といふ気になった。福島の事とは関係なく。

イベント自体は昼過ぎから始まり、夜にかけて何組ものミュージシャンが出演する。ワシらはしーシュでトリから弐番目。ラストの祈り部にもゲストとして参加し、なんか急遽頼まれて「閉会宣言」までする事になってしまった。またまた『出しゃばり疑惑』を招きさうな・・・(苦笑)。

まづ、しーシュ。冒頭「広島から世界へ。祈りを込めて」といふコメントだけ入れ、後は敢えてMCもなく、いつもどーりのしーシュを演る。多少でも意識したのは、即興部分をたっぷりとって、今、この「場」を感じて、演る、といふ事だけ。

KYだと云へばKYだらう。場違いだと云はれればその通りかもしれん。だが、我々は敢えて「平和」や「反戦」、「反原発」や「核兵器廃絶」を言葉にしないやり方を選ぶ。『ノーモア・ヒロシマ』と叫ぶより、三代目春駒の「ひまわり」が唄うささやかな「祈り」の強さを信じる。『手を繋いでひとつになろう』といふアジテーションより、弐度と会えないだらう友達に思ひを馳せ日々を生くる。そのスタンスは今後も変えるつもりはない。

続いて祈り部に参加しての演奏。彼らも同じ思ひか、MCはナシ。ただただ、演奏に平和への祈りを込める。それがミュージシャンだと思ふ。

終了後の「閉会宣言」の大役(まぁ『これにて閉会』って云ふだけなんだが)も無事果たし終え、しーなさんと軽く打ち上げ。

明日は祈り部主催のピースコンサートに出演する。もう壱日「ヒロシマ」に関わる。


2週目

6日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

けふは無国籍音楽団「祈り部」主催による8.6 ピースライヴにゲストとして出演。

今年は昨日の地球ハーモニー、けふのピースライヴ、と続けて「ヒロシマ」に関わる。30年広島で音楽を演ってきて、初めてヒロシマに関わった仕事をする。ので、ツイデと云ってはナンだが、初めて8.6、8:15の平和公園に行ってみる。平和式典に参加する訳ではないが・・・。チャリでちんたら行く。ものすごい人の群れ。デモ隊もいっぱい。警察もゐる。一般の通勤の人もゐるのだらう。

黙祷を捧げながら、色んな事を考えた。

そしてライヴ。会場設営、音響、照明・・・・なにからなにまで手作りの、ピースコンサートだ。彼らはこれをもう何年も続けてゐるのださうだ。「祈り部」といふ名前をグループ名に冠してゐる責任、とまで捉えてゐるのかは知らないが、彼らの志は強く感ずる。それでゐて、押し付けがましいMCや、筋の違う演出もなく、ただただ「演奏に祈りを込める」といふ純粋なライヴ。なかなか出来るもんではない。たいしたヤツらだ。

ワシはほぼ全編でゲスト参加。コード楽器の居ない編成に、もうひとりのベース、として参加する難しさを楽しんだ。

終演後、スタッフも含めた全員で、元安川まで灯籠流しに行き、お客さんに折ってもらった折り鶴を奉納する。ここまでがこのライヴの主旨なのださう。当然、参加す。それぞれの祈りを書いた灯籠を川に流し、しばし静かに見送る。

そこまではまぁ良かったのだが、なにやら「原発反対」を唱えながら唄旅をしてゐる、といふおかしげな兄ちゃんが現れ、ナニカのよしみでワシらに同行。この兄ちゃんがワシ的に完璧にアウトで、正直云って同じ空気を吸ってる、といふ事すら認識したくないタイプ。灯籠を見てゐるうちに皆とはぐれてしまったのを良い機会として、ひとり立ち去る。

本当に、色んな事を感じた2011年のヒロシマ、だったなぁ。

7日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

休みの日曜日。TVが無くなったので曜日の感覚が麻痺してゐる。なんやかんや云ひながらニュゥスや天気予報、ちょっとした挿入番組で日々のペェスを掴んでゐたのだな、と。まぁ逆に云ふとその程度のモノだったわけよTV。

パフォーミング・アーツ・スタヂヲ「TIP」がフリマをやってゐる、と聞いたので少し興味が惹かれたが結局行かなんだ。ポテチを喰ひながらDVD「ダンス・ウィズ・ウルブス」見る。素晴らしい映画。これに比べりゃ「アバター」なんざご都合主義もえぇところ、の話しやな。前に観た時は思わんかったが、ヒロインのメアリー・マクドネル、『拳を握って立つ女』が良いね。

8日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

車検。2年に壱回とは云へ、痛い出費の日だ。

今の住処に引っ越してからは、日々のほとんどをチャリで行動してゐるので、前回の車検から10,000km程度しか走ってなかった。ので、流石に傷みは少なく、最低限の出費で抑える事が出来た様子。ひとまづ安堵だが、後ろのドアーが開かんのは相変わらず。ドア壱個開かんぐらいで死にはせん。って前も思ったな。

9日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

玄関がどーも暗くて狭いので、模様替え。新しく買ってきたシステム棚を組み立て、元々のヤツを大型ゴミ処理施設に捨てに行く。ツイデに古い掃除機、壊れた扇風機、鳴らないステレヲ、モノの入ってない収納ケース、なども捨てる。

使ってない楽器、などをどーしやうか思案中。ワシは、無駄な楽器買いはせぬほうだと思ふのだが、それでもあんまり使わぬ楽器、とかがあったりして、置き場所に困ってゐる。ワシのバーイ、持ってるのが変な楽器ばっかりだから、気軽に売買出来ぬ、といふ難点がある。興味のある人にあげるか、格安で譲るしかない。今の生徒に変なやつが多いので、色々あげてだいぶ片付いたのだが・・・。

ホンマにねぇ・・・、ヴァネッサ壱本あれば良いんだけどねぇ・・・。そのヴァネッサ嬢、最近なにやらおむづかりの御様子で、低音がエライ歪む。

10日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

「フレットレスベースの初心者」にピッタリな曲、てのがなかなか無い。生徒にフレットレスの弾き手が増えたので、特化したレッスンをしたいのだが、これと云った曲の選択がなかなか難しい。フレットレスのニュアンスを生かしつつそれほど難しくない、てのを選ぶのが・・・。

まぁ「フレットレスの初心者」てのは、大概フレット付きがある程度は弾ける、ってコトだから、その「ほど良い難易度」の選択が難しいのも当然っちゃ当然か。どれも『フレット付きで演っても変わらん』か『超絶的に難しい』かのどっちかで、その中間があまりないのだ。

手持ちCDやiTunesの中から、なんとか10曲分セレクトして教材CDを作る。

ワシって、なに聴いて練習したっけか?・・。

11日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

件の「フレットレスベース用」教材用の楽曲をあれこれ。いつもならコピーは鍵盤でするのだが、こればかりはニュアンスを知っておかぬと教授できぬので、ベースで演る。s(スライド)やh(ハンマリング)の記号ばっかりになった。お、なんかちゃんと先生してゐるではないかワシ・・・。

通常レッスンの後、椎名まさ子と執事フライデーで営業。お盆前でお客さんは流石に少ない。だが、ジェントルに聴いてくれる方々ばかりで、演り甲斐はある。リクエストに応え、久しぶりに「Your song」なんぞ唄ってしまった。憶えてるもんだね、歌詞。

けふ、教材用にコピーしたフレーズが、同じコード進行に乗せて自然に出て来る(笑)。コピーをする事の一番のメリットは、やはりこれだな、とつくづく思ふ。かうやって少しづつコピーして、憶えてったフレィズを、色んな曲で色々試しながら、今のワシが出来上がっていったのだな、と。なかなか感慨深い。

最近、特にかういふ仕事を演ると、ベースがよく『唄えて』る気がする。久しく自分以外の男性ヴォーカルのバックをしてない、ので、きら〜〜くに誰かの唄と演ってみたいな。誰か使ってくれんかね?。

まぁしかし毎度思ふが、一晩で30曲演る、といふ仕事は、楽しいけど結構キツい。

12日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

高校時代、てゆーか10代後半から20代中盤にかけて、まぁほぼ片時も離れずに遊んでゐた友人どもとビアガーデン。

この歳になれば、それぞれ自分の人生に一家言あるやうで、真面目な話からおちゃらけ話までアレやコレや。どっちかってーと皆体育会系で、会話もマッチョである。ワシはその中でもまぁいつものやうにのらくら。Oに『オマエは幾つになっても本音を見せんヤツだ』と云はれる。そぉかなぁ?。お前らと30年に渡って付き合って、かうしてタマに酒が飲めるのが嬉しい、といふ本音しかないのだが・・。

二次会でカラオケ。「あの」時代の曲をいっぱい唄った。あの頃、ホンマにダレかが倒れるまで遊んでゐたなぁ・・。夕方に集まってメシ喰って飲み始めて、翌朝車で山陰まで行き、泳いで帰って来てまた翌日の朝まで呑んで唄って、次の日はちゃんと仕事に行って・・・みたいな日々だった。楽しかった、てぇのと、やっぱり「すごい体力だったなぁ」てのが・・・(笑)。


3週目

13日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

女房の実家に帰省。昨年愛されながら亡くなった柴犬「カイ」のかわりに、新しい犬がゐる。「カイ」って名前らしひ(笑)。柴系の雑種でカワイイ。保護施設にて殺処分寸前、だったのださう。そんな不幸な過去を持った子なのに、初対面のワシや女房にジャレついて遊びまくる。かういふ子を捨てるニンゲンこそ殺処分した方がいい。

この酷暑の日中にも拘らず、ディープ瀬戸内気候+高台+古民家、の女房の実家は素晴らしく涼しく、過ごしやすい。まるでエアコンを灯けてゐるやうな涼しい風が窓から吹き込む。こんな中で一杯呑って眠くならぬ方が・・・といふ事で、1時間ぐらい寝込んでしまった。

ところで、帰りの電車の中で、ツンちゃんから、今年のパーカッションキャンプを中止にする、といふ知らせを受けた。参加人数が少ない、といふ事は聞いてゐたのだが、なにやらキャンプ設営そのものも困難なかんぢ(このまま行くと初日金曜日は、ワシを含めて総勢3人、とか云ふ事だったやうだ)なので、思いきって中止に踏み切ったのださう。

此所数年、そもそものこのイベントの主旨を理解せず、ただライヴの為だけに来て酒呑んでるだけ、みたいな参加者も増えた。初期の頃、中心になって会を回してゐた主要メンバーも、それぞれの事情で疎遠になってゐる。そしてついに・・・。18年めにして初めて『中止』といふ事になった。残念だが仕方ないね。

時代の流れ、といふか、またひとつ、時代が変わった、といふ気がしてゐる。

14日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

けふはウチの実家に。が、なんやら家族揃って夏バテしてゐるらしひので、要らぬ気遣いは無用、と、昼過ぎにチョイと顔出すだけにする。各種墓参りを済ませて、夕方前には帰る。これも昔は、墓参りに集まった親族全員で近所のリストランテに行き、メシ喰ったりするのが通例行事だった。時代は変わる、のだ。

さて、中止になったあぁさうですかちゃんちゃん、ではあまりに寂しいパーカスキャンプ。なんつっても此所15年以上変わらなんだ夏の風物詩なのだ。キャンプの為にツンちゃんが仕入れた酒やなんやらもあるだらう。それに、やはりワシらはミュージシャンとして、「音が出したい」ではないか。夏の終わりを「気楽な音楽で」彩りたい、ではないか。

ので、ツンちゃんに、代案ライヴパーティーのやうな事をやらないか、と持ちかけたところ『おぉワシもさぅ思ひよった』とのことだったので、その旨を参加予定者に呼び掛けを始めた。かういふ呼び掛けって、ほとんどやった事無いんだけどね・・・。

15日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

東京の宿主、でお馴染み久保田涼子が帰省して来てゐるので、しーシュと3人で昼飯を喰ひに行く。「農家の台所」といふ、野菜がメインのお店。美味しい生野菜をバリバリ喰ふ。お代わり自由。既に行った事のある女房から噂は聞いてゐたが、これは野菜好きには嬉しい店だ。名古屋のてらしまを連れて来てやりたいもんだな。

しーなさんと二人でりょーこを囲むと、親子っつーたらアンマリだが、まぁそんなかんぢもせぬでもない。「親戚のやうな」とか云ふが、変な関係である。まぁ昼間ッからビール呑んでるダメ中年デュオだが・・・。

その後、しーシュで石間秀機師匠の広島ライヴを主催するKさんと企画会議。しーなさんが斬新なアイディアを出してくれ、一気に展開が拓けた。実現すればたいへんオモロいライヴイベントにならう。上手い「目」が出る事を祈りたい。

16日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

もとSuara sanaのベース弾きで、現シンガーソングライターのNabiくんから電話。今度ソロのライヴで広島に来る、との事。かれはいつもかうやって律儀に連絡をくれるのだが、毎回都合が悪くて会えずにゐる。今度こそ会えたら良いな、と思ふが・・・。ちょいと電話口で話したが、なにやら悩み多き様子。そこら辺もぐっと語り合えたら楽しからうな。

誉田哲也著「レイジ」読了。世渡り上手で運の良い、のと、才能故に孤独に悩む、ふたりの男。これが双方ベース弾き、といふあまりない設定に引き込まれて読んだが、ん〜〜最後らへん、ものすごくありがちで御都合主義ぽいな。かういふ・・・なんか「妥協したハッピーエンド」みたいなストーリィにどーしても共感を持てないのは、やはりワシはマイノリティなのだらうか?。

しかしかういふのって必ず『映画化』とか云ふ話が出て、チャラい若手のタレントかなんかに演技させて、これがまたつまらんタイアップ曲が付いて・・・みたいな事になるんだな。

17日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

久しぶりにMIやんとライヴをするので、その打ち合わせ。

MIやん、前に演った事なんぞ憶えてはおらぬだらうな、と思ってゐたら、ワシの方が憶えてなかった(苦笑)。『そんな曲演ったっけ?』と云ふのが2ツもあった。

色々と流行りモノの情報に通じるMIやんだが、TVを見なくなって1ヶ月経つ身としては、彼女がなにを話題にしとるのか、すら全く分からん。まさに隔世の感!。

18日(木)-----------------------------------------------------------------------------------

ワシの企画ライヴに出てくれた事もあるアサラト・プレーヤーMENDERが、ドイツでプレイして来たらしひ。まぁ所謂「ライヴ」といふモノではなく、パフォーマンスのイベント、といふものだったらしひのだが、大層有意義な時間を過ごして来たやうだ。異国で演奏する、といふ経験は、恐らく何物にも替え難い貴重な経験に違いない。素晴らしいね。

しかしこのメンダーに、少し前に『シュウさんみたいな女たらしと一緒にせんで下さい』と、まぁ、冗談まじりに云はれた。少し驚いた。いヤ・・正直、一瞬絶句するぐらい驚いた。

女たらし、ねぇ・・。まさか40代後半に差し掛かって、10歳以上若い青年からそのやうに思はれやうとは予想だにせなんだな、この人生。

19日(金)-----------------------------------------------------------------------------------

なんかで偶然、Lazuli(ラズリ)といふフランスのバンドを発見す。

メンバー全員ほぼ同じ髪型&ファッション(笑)だが、編成が変わってる。ギターが二人にパーカッション(何故かドラムではない様子)、にタッチ・ギターとマリンバ。これだけでも変わってるが、さらにそこに謎の楽器を操る男がゐる。なにコレ?。最初電化したセロかと思ったが違うやうだ。

調べてみたらLEODE と云ふ楽器ださうで、演奏する Claude Leonettiなる人物が開発したものらしひ。音だけ聴けば、異常にサスティンの長いフレットレスギター、のやうだが、どーも弦が張ってあるやうには見えん。オフィシァルサイトになにやら解説がしてあるやうだが、仏語だし・・・。

音楽性はたいそうドラマティックだが、なんかダサさと優美さのギリの処にゐるやうなかんぢ。CDを買ってまで聴きたいか、と云へば「う〜む・・・」といふやうな。3ツぐらいVを観てみたが、全部同じ曲に聴こえる。惜しい!に40点。


4週目

20日(土)-----------------------------------------------------------------------------------

パーカッションキャンプ・中止残念ライヴパーティー(笑)。

キャンプが中止になった事は残念だが、此所数日の天気の悪さと気温の低さを思へば、中止になって案外良かったのかも、といふ気がせぬでもない。なんせあそこは標高も高くて、暑い盛りでも夜間はかなり冷え込むのだ。けふなど広島市内にゐても『上着が要るんぢゃないか?』といふくらい。決行してゐたら毛布が要ったかも・・・。

まぁそんな中、三々五々PICOに集まって来る面々。呑み、喰ひ、演り、で時間は過ぎる。

演奏も楽しかったが、久々に空城のしう"ぁと会ひ、話が出来たのが楽しかった。16歳で出会ってから今まで、変わらぬスタンスで音楽をやり続けてゐる、数少ない友のひとりとして、まぁお互い色々とビジョンと苦悩を持って進んでゐる訳だ。ユルく頑張ろうではないか。

さぅさぅ、5年ぶりくらいにトダミチにも会った。彼女も出会った頃はチッコい中学生だったが、もう自分より若い世代のミュージシャン引き連れて演るやうな歳になったのだねぇ。唄は相変わらずハァンハァンと桃色吐息まぢりだが(笑)。

気が付けば3時。

21日(日)-----------------------------------------------------------------------------------

ふつかよい。

まぁ18時から翌日の3時まで呑んでたから無理もないか。本来ならキャンプから帰って来るだけの日、に充ててゐたので、この際だからゆっくり休む。お粥喰って寝て、本読んで寝て、晩メシ喰ってまた寝る。寝た壱日。

22日(月)-----------------------------------------------------------------------------------

久しぶりにソロの練習の為にスタヂヲに篭る。しばらくソロの新曲が出来てないが、まぁ今持ってゐるレパートリィを大切に唄い継ぐ、といふのも良からう。こないだ空城のしう"ぁにも話したのだが、寡作になることに昔ほどの怖れは感じなくなった。またそのうち出来らぁ、てな気持ち。

昨日、ほぼ壱日布団に臥せってはゐたが、粥しか喰へぬやうな状況にあっても、なにやら『ビーフステュウが喰ひたい』欲求が高まってゐた。ので、作る。圧力鍋で牛肉固まりを煮溶かす。割と激ウマのが出来上がった。

ステュウと云へば学生時代、友人Kの処に遊びに行くと、なにやら大鍋で煮込んでゐた。『見てみィ』と云はれ覗いてみると、鍋には巨大な牛の尻尾が!!。スーパーでバイトしてる奴だったので、安く入手できたが、圧力鍋なぞ持ってないので3日かけて煮込んだらしひ。誇張なしのテール・ステュウ!。これが凄まじいシロモノで、確かに美味いのだが、脂っこさもハンパではなく、晩飯に御馳走になって翌日の晩まで腹が減らなかった、といふ・・・(笑)。

23日(火)-----------------------------------------------------------------------------------

旅の準備。

今回は毎日移動だから洗濯する時間が取れぬかも、といつもより衣類を多めに。いつも使ってる「衣類圧縮袋」がもうだいぶくたびれてゐたので、新しいのを買いに行く。これTシャーツなら4枚ぐらいはぺちゃんこに出来るので便利。かーちかちに固めてしまふからオサレな服には使えんのだが・・・。

あと、かういふ店に来ると「トラベルキット」なる、まぁ石鹸や歯ブラシやらと云ったモノが、オサレで機能的なパッキングになって売られてゐて、グと心惹かれるのだが、かういふモノもねぇ・・・。

ワシは大体、リッチな旅でホテルに泊まった時に、備え付けのリネンを使わずに持って帰る。いづれ訪れる貧乏旅に使ふ、のだ。が、こないだ泊まった高級ホテル(スポンサーに大感謝!)の使い捨て鬚剃りなぞ、ワシが日頃使ってる「使い捨てない鬚剃り」より良品だったりした。

24日(水)-----------------------------------------------------------------------------------

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