4月

しーシュ春ツアー


1週目(ツアーから帰って)


4日(土)-----------------------------------------------------------------------------

すっぽりと眠りに落ち、夜も明け切れぬ頃すごい夢を見て目が覚め、雨が降ってゐる事を知る。けふは箏のトモちゃんと夜桜ライヴなのだが。当然、野外。どーすんのかいな?と思ったが、一応雨天用に別会場も準備してあるんださうな。なるほど。

会場は五日市植物公園。夕刻前には小降りになり、このまま止む方向に行ってくれれば・・・、といふかんぢ。一応、雨天用晴天(星空)用双方のステージを比べてみるに、やはり晴天用の夜桜ステージの方が、圧倒的にナイスなシチュエーション。まだ時折小雨がパラついてゐるが、トモちゃんと協議の結果、思いきって野外で演る事にした。主催者側の方が気を使って『楽器、大丈夫ですか?』と云ふ。

本番が始まる頃には、会場全体(ちょいと小高い丘の上の芝広場。背後には満開のソメイヨシノが居並ぶ)がえぇかんぢにガスって、かなり幻想的な雰囲気。場内アナウンスを聞き付けて、意外な程沢山の人が見に来てくれた。

休憩はさんで2ステージ演ったのだが、正直決して演り易くはなかった。満足なPA機材もなく、雨のせいでリハもサウンドチェックも出来ず、気温や湿度の変化でチューニングも安定せず、なんちゅーてもものすごく寒い(笑)。

それでも職員さん達は、かういふ事に不馴れながら一生懸命頑張ってくれたし、なによりこの場に自分達でステージを組んでコンサートを企画する、といふ心意気にシビれる。自分的にはイッパイイッパイの演奏だったが、お客さんはそこそこ満足してくれたやうで、お役に立てたのなら良いのだが。あまりに寒いので、予定には無かったが「こきりこ節」を演った。これが一番ウケたかも。

ワシはダブルヘッダーにて、挨拶もそこそこに次の会場、十日市のヲルガン座へ。九州からテーさん+ナオエのSwing riverが来てライヴを演ってる。のの、2ステージ目からを手伝う。ヲルガン座の常連と、テーさんらのファンが入り交じり、超満員。

しかし、なんかSwing riverの曲を知らん人までがステージに上がり、適当にギターを合わせたりして、楽曲をブチ壊すやうなライヴは、正直ツラかった。しかし、一介のベース弾き独りのチカラではどうにもならず、結局ぐしゃぐしゃになってライヴ終了。

テーさんは何故ワシが怒ってるか訳が分からん様子。だが、マトモに音楽が進行したライヴなら、テ−さんの唄には絶対にアンコールがかかる、と思ふ。それが無かった。それが結果だ。遠い所から来てくれる友に相応しいだけの場を、自分が提供出来ない事が、悔しい。

5日(日)-----------------------------------------------------------------------------

花見。去年のこれはメキシコからの帰りに参加したんだっけ。早いねぇ、もう壱年。

日射しは多いが風が冷たいので、野外は早めに切り上げて四川料理へ(笑)。火鍋、ピータン、紹興酒で、煮え煮え。春はまだ少し先なれど、友は温い。

6日(月)-----------------------------------------------------------------------------

安芸楽団のレコーディングに行く。メンバーを固定せず、ライヴごとにフレキシブルに編成を変えて臨みたい、との事でしばらく声がかからなんだが、久しぶりの「和フュージョン」への復帰。ベースは半分ワシで、後の半分はチカラさんらしひ。敢えて全然タイプの違う二人を揃えた?。

堅実なサポートに徹するチカラさんとは逆に、ワシはライヴを演ってるやうな気持ちで、より自由に弾く。3曲のベースと1曲のヴォーカルを3時間で仕上げた。ん〜〜〜、この仕事の早さは、果たして良いのか悪いのか?。時間をかけてぢっくり録った方が良いといふのも分かるが、ワシはどー考へても壱回目のテイク以上のものが、自分にもう壱度出来るとは、思へぬのだ。まぁ折田さんも気に入ってくれたやうだから、良いのでせう。良いアルバムになれば良いが・・・・。

スタヂヲはカズイのやってゐる「Rui's」。ここには漫画「グラップラー刃牙」が揃えて置いてあるので、空き時間に読むのが楽しみ。しかしけふのやうに早く仕事が終わってしまふと、壱巻も読み切れぬので、ク〜〜〜〜〜。

7日(火)-----------------------------------------------------------------------------

今月末に参加する『横川ランデヴー』といふイベントの出演者会議に、遅れて出席。誘ってくれたのは知人の打楽器奏者だが、他のメンバーは皆ものすご若い。それが一様に暗ぁい顔して黙って座ってるから、おぢさんの方が緊張してしまった。アマチュアの為のアマチュアによるアマチュアの祭典、といふ事だが、ワシは特種扱い、ださうで少しホッとす。

その後、ヲルガン座で開かれてゐる「しーなとホウ」のライヴに行く。ホウちゃんは宮崎ネイティヴシンガーと呼ばれる唄姫。そのスピリチュアルな歌声は、ワシも大ファンである。今回はツアーの最終日が広島なんだって。そのホウちゃんと、しーなさんが一緒に演る。どんなライヴになるんだらうか?。ホウちゃんとは、去年弐回ほど一緒に演ってオモロかったので、あわよくばけふも乱入せん、とベース持って行く。

ホウちゃんのソロに続き、しーなさんのソロ。同じ女性シンガーでも、全く違う世界だなぁ。今回のツアーでも、各地で色んな女性シンガーを見たが、やっぱりホウちゃんは段トツで異質だ。これがナニか?が分かったらすごいンだらうけど、多分それはホウちゃんにしか持ち得ないものなんだらうな。

その後、しーなとホウで壱曲。で、最後の壱曲でワシも混ぜてもらった。しーなとシュウとホウ。これが最高に気持ちの良いレゲェセッションとなって、ナンと2ヶ月にも渡った、といふホウちゃんのツアーに幕。う〜む、すごいねぇ。キミはやっぱりすごいヒトだ。

8日(水)---------------------------------------------------------------------------- 

スタッフ・ベンダ・ビリリ、といふコンゴのバンドの音源を入手。これは全員車椅子のストリート・バンドなんだとか。輸入版なので文訳にはあんまり自信ないが、ポリオ感染によって下半身麻痺になったミュージシャンの集団らしひ。フとしたきっかけで興味を持ち、買ってみたのだ。

ボロボロの楽器を抱えたミュージシャン達の写真や資料、エンハンストCDの映像を見て、打ちのめされる。なんと彼らはホームレス。しかも彼らの母国コンゴは、内戦などによる経済破壊で、世界最貧国のひとつに数えられる。つまり最貧国の中の最貧層、「どん底」で音楽を演ってゐる連中、のやうなのだ。車椅子っつったって、ワシらが見知ってるアレではない。自転車とベンチとリヤカーを無理矢理くっつけたやうな、とんでもないシロモノだ。それは彼らの「足」であると共に、「家」でもある。

ボロッボロの楽器を鳴らし、ノリは良いが明るくはない音楽に乗せて、彼らは「子供達を見捨てるな」と唄う。はァ〜〜〜脱帽、である。なんともすごいヤツ等がゐるもんである。

ここに自分がシンパシィを感ずる、といふのは、全く持ってワシのエゴである。だが、やはり楽器メーカーとエンド−ス契約して、常に最新の設備機材を用意して音楽に臨むミュージシャンより、やはりワシはこの人たちの「側」にゐたい、と思ふ。それもエゴだと、良く分かってはゐるが・・・。

Staff Benda Bililiの詳しい情報はこちら

9日(木)-----------------------------------------------------------------------------

さるミュージシャンのライヴが、広島で行われる、といふ情報を入手し、まぁあんまり来ない人らだから見ておくか、みたいな気持ちで書いてある場所に行ってみた。が、ポスターのひとつも張っておらず、まづ第一に店が開いてない。開店前とは云へ、リハくらい演ってるはずだが・・・・?。

どうもガセネタぽいな、と思ひ、KOBAに行って飯を喰ったり、ジモカフェでビール呑んだり、それなりにナイトライフを満喫して帰った。

よ〜く調べてみて真相解明。なんと告知されてゐた日程は2007年のもの。現行サイトのトップページに、弐年前のライヴ告知をそのまま放置してるのって、ミュージシャンとしてどうなのよ?。ちゃんと調べんかったワシもまぁアレだが・・・。なんかこの人たちへの興味も失せてしまったな。

10日(金)-----------------------------------------------------------------------------

引っ越しの際に出た大型ゴミの、ようやく最後のまとめ。大型ゴミ処理施設に持って行く。天気良いしあったかいので良いドライヴだが、花粉がすごい。目が!鼻がっ!!。

夜、来週アタマにある「りこズ・トリオ」のリハに行く。朱(あか)い兎(うさぎ)と書いて「しゅう」といふ新曲があり、ワシで初演なんだとか。人のイメージに合わせて曲作るんが上手いコだな、りこは。

けふはなんか上手くベースが操れず、それに比例して譜面に集中できぬ。演らうと思った事が出来ぬ、えらくもどかしいプレイになってしまった。ちょいと筋トレがオーバーワークだったかな?。最近、「技巧を伸ばす」練習を全然してなかったので、けふだけの事と思ひたい。


2週目

11日(土)-----------------------------------------------------------------------------

土曜日の朝は『建物探訪』を見る事が多い。7割くらいの確率で、かなりアホな家が出たりしてオモロい。前にもなんか、居間のど真ん中に便所(便器)がある家が紹介されてゐたな。あの家の子供達はマトモに育ったのだらうか?。

にしても、相当なモノを建てる一家のアルジの、みな若い事よ。すごいのになると「29歳、会社員」なんてのがゐる。どげな会社や?。まぁこれから永きに渡ってローンを払い続けて行くんだらうが、御苦労なコトで。ワシぁ仮に10億円持ってたって、家は建てんだらうけどね。

エキセントリック・リコズの為の「衣装」として、『フェイクドレッド帽子』なるものを購入。帽子の後ろにドレッドのやうなビラビラが垂れ下がってゐる、といふ。

昼からはツア−後初のしーシュリハ。けふの処はレパートリィのおさらひなど。ツアーの打ち上げでも、と思ひきや、しーなさんはけふはライヴを見に行く、とかで。箱ワインを買って帰り、女房と酒盛り。

12日(日)-----------------------------------------------------------------------------

今年初の「千田わっしょい祭り」にFar east loungeで出演。早めに行って、ビール飲みながら会場をウロつく。PICOの若いヤツらがフリマに出店してゐた。「ゴンゴマンとバラ子さん」「ブレーメンの音楽隊」など、PICOお馴染みの良いバンドが色々出てゐたが、他にひとつ、社会人バンドが出てゐて、これが全然空気を読めずに延々と演奏しくさり、待ちくたびれる。

ようやくワシらの出番になり、まづはしーシュで「バンド内前座」。2曲演って、で、いざFar east 〜、て処で雨が降り出した。今まであんだけ晴れてたのにや。結局、予定の半分も演らずに撤収。雷まで鳴ってゐる。アー。

悔しいので、皆で焼肉に流れる。昼間ッからビールだのチューハイだの、結構呑んだ。

13日(月)-----------------------------------------------------------------------------

専門学校新学期スタート。まぁけふの処は2年生をひとコマだけ。明日は新1年生が入って来る。どないなんやろ?。

その後、久しぶりのJIVEに入る。けふはエキセントリック・リコズの本番。りこ(pf)高田良雄(Dr)ワシのトリオを基盤に、赤木りえ(Fl)岡本博文(Gu)宮野弘紀(Gu)といふ、第一線のジャズマン達がゲスト参加する豪華ラインナップ。他にもBonoboマスターバッキ−守岡(Vo)りこのダンナで元バンド仲間の河野せいじ(Gu)や、女子高生サックス奏者はなチャン、など。

あんまり練習できてなかったのだが、本番はまぁ、じょんがらソロにえせニックヴォイス、と本領発揮!の働きが出来た、かな。ジャズバンドのはずなのに、この汗まみれはなんや?て程の、久々の弾き倒し系ライヴだった。楽しく演奏できたし、ゲストの偉大な先輩達にも一様にお誉め戴き、嬉しい。なにより満場のお客さんが大盛り上がりで楽しんでもらへたのが良かった。

ギターの岡本さんとは、8年ぶりくらいの共演だった。以前御一緒させてもらった時も『今まで共演したなかで一番チ○コの太い音がするベース』(?!)だと誉めてもらひ、割とそれを励みにして来た(笑)。今後も機会在ればよろしくお願いします。岡本さんにグルーヴ感、宮野さんにエスニック味、赤木さんにヴォイス、と、それぞれ違う部分を気に入って頂き、調子に乗るワシ。人間パラダイス、やな。

りこ、もお疲れさま。初演だった『朱兎(しゅう)』も好評だってよかったね。

例のフェイクドレッド帽は、見た目のインパクトは仲々だったが、暑いのが誤算だった。夏場はやめておこう。

14日(火)-----------------------------------------------------------------------------

専門学校新1年生授業開始。既にバリバリに弾ける男の子と、ほぼ初心者の女の子、のふたり。インストラクターとしての力量が試されるな。

こないだ『購買欲が無くなった』と日誌に書いた矢先だが、昨日今日でCDだの本だのをまとめ買いしてもた。まづは永らく聴きたかったコリン・ホッヂキンソンのソロ「Botom line」。ベース弾き語りによるブルースが各所に配されてゐてこれがシブい。何曲かでフレットレスも弾いてゐる。それほど流暢な弾き方とは思へぬが、流石に独特だ。やっぱ良いなこのヒト。

あと、ヨシダダイキチ著「シタールのほん」。おそらく史上もっともユルいインド音楽の解説書。素晴らしい。これはある意味、革命かもしれんなぁ。

15日(水)---------------------------------------------------------------------------- 

しばらく前から炊飯器が壊れてゐて、ナベで米を炊いたりしてたのだが、新しいのが来た。今度のは内釜が銀ピカだ。前のもさうだったが、この内釜、叩くとたいへん良い音が鳴る。クゥゥアァァ〜〜〜〜ンンン、と云ふ音が。

こないだ叔父貴の葬儀で、読経のバックで、馨(きん。坊さんが教を詠みながら叩くお椀型のアレ)を打った時の残響を数えてみたら、なんと45秒!(推定)。乱打されると倍音が倍音を呼び、凄まじく美しい残響音がいつまでも耳に残った。プラス、唄とも節とも取れる低い読経の声。うーむ、音楽だ。

あと、MRI(磁気共鳴画像)の中に入った時の操作音。アレなどトランス音楽以外のなんでもなかった。

斯様に世は音楽に満ちてゐる。

16日(木)-----------------------------------------------------------------------------

しーシュの東京ツアーで共演したベーシスト、榎本高さんのバンド「プラネタリウム」のCDを聴く。アコーディオンをフィーチャーしたロック、といふかんぢのクールな音楽。すげぇ面白い。ワシの東京人脈にもアコーディオンを操る人がやたら多い。ウ〜〜ム、層の厚さを感ず。

榎本さん、東京で見た時はプレベでシブく決めておられたが、このバンドではフレットレス全開。これがまたすげぇエロティックで良い。大阪の泉尚也さんのフレットレスも、美しさでは群を抜いてゐる。かうしてみると、ワシのフレットレスはなんてガサツなプレイなんだらう。

いや、ワシはワシでしかないのだ。ガサツ万歳。

あ、ホーメィのシューちゃんが、名古屋ストレガでのダブルシュウの音源をヴォイスブログにアップしてくれました。7分ちょっとの完全即興ジャム。ヴォイスとベースだけとは思えんでせう?。素晴らしい。

17日(金)-----------------------------------------------------------------------------

個人的な付き合いはないが、好んで読んでゐたあるミュージシャン(♀)のブログに、此所数日結構キツいコメントが寄せられてゐた。本人のちょっとしたミスにつけ込むかんぢの。大丈夫かな?と思ってゐたら案の定、けふになってブログそのものが消滅してしまってゐた。かういふのってキツいねぇ。

ちょいと前にも、急逝したあるミュージシャンのサイトに、なんかある事ない事ごちゃごちゃ書き込まれはじめ、あっと云ふ間にサイトそのものも閉鎖に追い込まれてしまった、といふ事があった。彼の死後、唯一ファンとのつながりを残すのがそのサイトだっただけに、たいへん哀しい気持ちになったのを憶えてゐる。

ワシは2000年の12月にサイトを立ち上げて、もうすぐ10年になる。この間、この日誌のコーナーは変わらず週壱で更新され続けてゐる。ヒマだと云へばヒマな人間だ。だが、ワシは、これを読んでくれてゐる人-------知ってる人知らない人全ての人々---------に、心からお礼を云ひたい。

読んでくれてありがとう。あなた達に恥じない人間になりたい、と思ひます。


3週目

18日(土)-----------------------------------------------------------------------------

久しぶりの完全オフの土曜日。工作に興ず。4弦プレシジョン・ベースのナットを5弦のアクースティック・ベースに付け、4弦アクースティック・ベースに造り変える。やや細身の5弦、だったので、プレベのナットがちょうど良いかんぢにハマる。細かい事を気にせば多少イビツだが、Staff benda bililiのボロボロ楽器の事を思へば、これでも上級品だ。

ここん処、DVDで「ターミネーター/サラ・コナー・クロニクルズ」をシリーズで見てゐる。オモロい。これ向こうぢゃTVでやってンのかね?。

ジョン・コナーを守る為に未来から送られて来た、美少女型ターミネーター「キャメロン」がイイ。ちゃんと無表情なまま格闘するシーンもある。流石にシュワルツネッガーやパトリックほど上手ではないけど。サマー・グロゥてゆう女優。日本ぢゃあんまり聞かんね。細身の身体でアクションもこなし、おチチもGOOD。

19日(日)-----------------------------------------------------------------------------

昨年に引き続き、五日市商工会の「さくら祭り」メインステージに、しーシュで出演。ワシ個人では8回目の出場になる。実行委員の顔ぶれも変わって来たなぁ。

初日の昨日は、いっぱいバンドとか弾き語りが出たらしひが、二日目のけふはワシらの他はダンス系の人たちばっかり。ワシらはふた組の「よさこい」チームに挟まれる形で出番。

ものすごい晴天。紫外線ばんばんに浴びてステージに立つ。お客さんもいっぱい。まぁかういふ場所で『聴けコラァ』みてぇなライヴをやるつもりも無いし、MCもほとんどせずに、つらつらと30分演奏。仲々に好評。拍手も多かった。江戸ツアー後初めてのライヴだったが、えぇかんぢに脱力して出来たやうだ。何人かの知り合いが見に来てくれてゐた。

岩国で色んなイベントを手掛けてらっさるNさん(♀)にもお会いした。ケーキ屋さんのやうな場所でもライヴ出来るか?と訊かれ、シュア!と応える。さういふライヴこそ演りたい。普通のサ店、美容院、画廊、病院・・・・ナマ音でも演りますぇ。お話、お待ちしております(笑)。

終演後、屋台の焼そばを喰ひ、退散。これまた去年に引き続き、頼まれもせんのに、ワシの少年〜青年時代の思ひ出の場所(廿日市)をしーなさんに見せてまわる。

20日(月)-----------------------------------------------------------------------------

専門学校の帰り道、大衆食堂「つつ井」の大将とばったり。『そげな格好しとるけぇ学生さんか思ぅたよ』と云はれる。すんません。今年で44歳ス。

最近、割と普段からエスニック系の服着てる事が増えた。若やいだ格好したがるのは歳とって来た証拠らしひ。まぁワシは思春期の真っ盛りにあっても、着るものなぞ全く頓着せぬ男だったから、いま帳じり合わせをしてるンだらう。たぁ云へ、似合ってなかったらイタい中年、なのだが・・・。

6月に、コンテンポラリー・ダンスの関本麻須美と演る演目を完成さすべくスタヂヲに入る。これも当初とハナシが違って来て、持ち時間が段々短くなり、結局7分くらいにしてくれ、との事。長めのやつを壱曲、と考へてアレコレ。ほぼ完成したのを実演して、MDに録音。これをマスミちゃんに送り、彼女がダンスを完成させ、で、イベントが近付いた時点でリハやって・・・・となる。

マスミちゃんからは『なんとなく「和」なかんぢで』といふリクエストだったが、結局やっぱり無国籍風になっちまった。『これぢゃ踊れん』と云はれたらどーしやう・・・。

21日(火)-----------------------------------------------------------------------------

ポルトガルでは『乳幼児の為のコンサート』といふのが開かれてゐるらしひ。写真を見ると、やっと立つやうになったばっかり、みたいなガキが興味津々で見てゐる。ワシがこれまでに相手にした事ある年齢層の下限は4歳。それより下、となるとどないなんやろな?。まぁ先入観もないから、案外良いかも。子供は苦手なのだが、かういふのはやってみたいワシである。

仕事帰りに久々に仏区尾譜に寄って立ち読み。なんか知人に似た娘がゐるな、と思ったら本人だった。なんでも朝10時くらいからづ〜〜〜っと散歩してたんださうな。今もう夜の8時なんスけど・・・・。オモロい娘である。

22日(水)---------------------------------------------------------------------------- 

某楽器メーカーインストラクターズ研修、なるものに出る。半分ぐらい寝てたやうな気がす。美少女に覗き込まれる夢まで見たりした。一時期はインストラクター連中など皆顔見知りで、皆友達、みたいな感もあったが、今や誰がなんのセンセなのか分からんヒトばっかり。時代は変わったのだねぇ。

スタヂヲに入り、ループを全く使わぬソロ、の練習をしてみる。バリエーションは流石に乏しくはなるが、これはこれでアリだな。結構カヴァーがハマる。「エリナーリグビー」「チェイン・ザ・ワールド」「イン・マイ・ライフ」「夜空ノムコウ」「最後のニュース」・・・・。はては「襟裳岬」まで唄う。これは楽しい。調子に乗って「与作」も演る。なんかアラブ民謡のやうになる。1時間ぐらいのライヴならできるなぁ。

各所から出演依頼あり。5月だけで9本ライヴが入った。ありがたい事だ。中に「フラワーフェスティバル」への出演、てのがあった。なんとワシはこの広島に生まれ育ち、43年生きてきて、初めてこの祭りに参加する。へー。

23日(木)-----------------------------------------------------------------------------

けふはF楽器店のイベント会議に出席。ビジョンを見据えた、良い会議だった。しかしこのまま行くと我々は、10月のほとんどを費やして壮大なタダ働きをする事になる。はぁ〜〜〜〜、上手いハナシはないのかね?。

なんか素沫譜のクサナギが、ワイセツ罪で現行犯逮捕された、とか?。公園で酔っ払って裸になっちまったらしひ。あ〜ぁ。酒好きだったやうだからねぇ。ストレス溜まってたンだらうな。でもねぇ、真夜中の公園で独りで裸になって「公然猥褻罪」って云はれても、ねぇ。

鳩山の阿呆が「最低の人間だ」「許せぬ」などとインタヴ−に応えてゐる。調子に乗るな、たかが政治家が。

24日(金)-----------------------------------------------------------------------------

ジーン・シモンズ(KISS)のベースソロ、といふのが検索に引っかかって、見る

これで「ソロ」として成立させてしまってゐる。この人って、多分このまま1時間でも持たせちゃうんだらうな。つくづく、エンターテイメントと云ふは、生身の自身をさらけ出す事だと痛感す。その心意気こそが、揺るぎない誇りとなり、この『ジ−ン・シモンズ此所にあり!』といふ訳の分からん迫力を生むのだ。すごい。

かういふの見ると、速弾きだのタッピングだのスラップだのの「技巧」に走ってしまふ事って、所詮「生身」に自身が持てぬから、だと思はしむるね。ワシ、結構本気で「はなわ」ってすごい、と思ってンだけどね。


4週目

25日(土)-----------------------------------------------------------------------------

最近、Razzのリュウくんのお陰で呉市での演奏が増えたが、けふもさう。けふは花clubといふ新規のお店でのワンマン。マスターのリョウさんに誘って頂いて、の。最近移転して来たばかりで、移転後初のライヴがワシなんださうだ。ありがたいこと。

ライヴ時間に合わせて会場入り、リハ。常設PAもないし、オペレーターも居ないのだが、音が良い。繋いで、音だして、唄えば、まぁ大体OKなかんぢ。良いねぇ、かういふハコ、好きです。

18時からと20時からの2ステージ。みっちし1時間づつ、演りました。

演目:ストロマトライト/カプチーノ/Dance/千年刻みの日時計/忘れないで/トゥアタラ/エリナー・リグビー/月のチャクラ/かがり火/アリサ/きみはたれか/夜明けの海ごっこ/こきりこ節/彼岸へ/夜の駱駝/らのえてぃあ/家路/World is not one/シメて18曲!。

正直、けふの為の準備は全く出来てなかったんだけど、終始、良い脱力に成功。唄もベースも絶好調。久しぶりにインスト曲も演った。こんだけ演った割には、珍しく歌詞も一回しか飛ばんかった。ラストは「World is not one」でお客さんも大合唱。近年稀に見る、ほぼパーフェクト!なライヴだった。素晴らしい呉の夜。ありがとう、花Club!。

ホンマはホテルでも取ってゆっくり打ち上げしたかったんだけど、まぁさうも行かず、帰る。なんかすンごい寒いんですけど・・・・。最近、良いライヴの後が寒い、と云ふパタンが多い気がすのは、気のせい?。

26日(日)-----------------------------------------------------------------------------

昨日のライヴでは、ループを使わぬ曲の頻度をすこし上げた。今後もそれを増やしたい。ループを使わぬタイプでハマるのは、やはりカヴァーだ。こないだ遊びっぽいリハで色々演ったけど、もっと色んな曲をカヴァーしたいな。

で、えぇのがないか考へて、トレーシー・チャップマンの「ファスト・カー」を思ひつく。80年代の、たいへん重苦しいヒット曲だ。歌詞や映像を探してあれこれ。改めてその重い内容に唸る。曲自体はシムプルだから、上手く翻訳して良い歌詞を乗っければ出来ん事はなささうだ。しかし、この歌の世界を日本語でどう構築するか。

すると弥異駄非富が日本語でカヴァーしてるのがあったので、聴いてみた。爆笑。阿呆かこいつは。

で、色々ネットサ〜フィンなどしてると、こんなんが出て来た。この美貌にこの声!。Hannah trigwellといふ英国のバスカーなんだって。なんと18歳!!。ストライーク!!。

27日(月)-----------------------------------------------------------------------------

豚インフルエンザ、メキシコで感染拡大の兆しあり、のニュウス。色々と心配である。まづは昨年一緒に日本ツアーをやったアロンソ・アッレオラに安否を確認するメールを送る。彼は確かメキシコ・シティに住んでゐたハズ。しかし・・・・う〜む、鶏インフルに気を取られてゐる隙に、このやうな事になったか。スペイン風邪みたいな事になってしまふのだらうか?。

近所にオープンした巨大ショッピングモールに、散歩がてら行ってみる。まぁ郊外型の巨大デパァト、だ。書店のデカいのが入ってるのが、すこし嬉しい。その隣に楽器店も入ってゐたのでひやかしに覗くと、専門学校の卒業生が店員をやってゐた。おまけに現生徒がアンプの試奏をしてゐた。ワシら御近所さんかっ!(笑)。

28日(火)-----------------------------------------------------------------------------

調べてみると、今年は10月17日(誕生日)が土曜日だった。はぁ、さうか。ならやるか、と、自分の誕生日ライヴを企画する事にす。ちょうどゾロ目(44歳)になるので44曲演らうか。前々から、マラソンライヴに近い事、やってみたかったンだ。

と考へてゐたら、絶妙のタイミングで豊田勇造師匠から『勇造バースデイ・コンサート/60歳6時間60曲ライヴ!』といふ案内が来た(笑)。わはは!師匠、完敗です。ワシはフツーのライヴにしやう。

29日(水/祝)---------------------------------------------------------------------------- 

ここん処、二人とも忙しく、週例のリハが出来てなかったしーシュ。けふならば、といふ事で午前10:30からリハをやる。ワシはこの時間帯には、すごく低い声が出て、我ながらシブいので嫌いではない(笑)。久しぶりのしーなさんの新曲もある。これも久しぶり、ベースセロも使ってみる。

ロブ・ワッサーマン、といふベーシストがゐる。もともとデヴィッド・グロスマンのグループで活動してゐたウッドベースの奏者なのだが、アップライトの多弦ベースに新局面を見い出し、ルー・リードやボブ・ウィアーなどのロック系と絡みはじめ、はてはスルタン・カーンなどインドの巨匠、カリブ系のベテランたちとも絡み、はてはジプシー音楽やヒップホップまで、と、まぁ節操がないっちゃない活動をしてゐる。

演奏技術も、上手いのか下手なのか良く分からん。同じやうに多弦アップライトで新局面を拓いてゐるガルシア・フォンスなどに比ぶれば、ピッチなんぞ明らかに怪しいし、弓の背で弦を叩いたりする奏法も、相当にザツだ。しかし、この人の「行儀の良い狂気」みたいな部分は、けっこう好きだ。

この人のソロがまたオモロい。1曲ごとに共演相手を代える、といふコンセプトで何枚かのソロをリリースしてゐる。これがユルくて良い。かういふコンセプトで、ライヴやってみたいなぁ。誕生日ライヴはこれで行かう。出演者募集

30日(木)-----------------------------------------------------------------------------

明日はナカハラバンドで博多だ。なんか当初の予定とハコが違うらしひ、と、お客さんから指摘あり。頼むよ〜〜ナカハラさん。ワシ以外のメンバーは朝のうちに車で出発するんださうな。ワシは午前中は専門学校で、後から新幹線で。ひとり別行動なので、泊まりはどーすっべ、と思ってゐたらTAKE(博多のギタリスト)から電話。『シュウさんウチに泊まってください』とのこと。たいへん助かり。

打ち合わせ云々で遅くなったので、ラーメンでも喰って帰るか、と行くも満員。まぁワシはお一人様なので入れたが、外のベンチで待ってる集団までゐる。さうかもう黄金週間なのだ。え?てーことは明日の新幹線ってもしかして、混んでンのかね?。あひゃ〜〜〜〜!!。

豚インフルエンザ、どーもパンデミックの兆し濃厚。さてどーするべきか・・・。


5月へ