夜の子供たちが行くところ

夜の子供たちが行くところ

3月1日(日)ーーーーー

最近ヲーキングに凝ってゐる女房の誘いで「ワンダー・ウォーク」といふイベントに参加。街歩きとヲーキングを合わせた催しで、距離によって色々コースが分かれ、かといってナニかを競うわけでもなく、ユルく平和なイベントだ。女房は去年参加済み。私は初めての出場となる。

女房ひとりならもっと長い距離にエントリーしただらうが、今回は私ともぅ一人女房の旧友も交えた3人でのエントリーだったので、ホンマに「街歩き」に毛が生えたかんぢの距離。文字通り老若男女、犬までもが参加して、てくてく街を往くさまは、まことに平和な眺め。素晴らしい好天にも恵まれ、とても良いイベントだった。

私が日頃「フィールドワーク」として歩いてる距離より、ちょっとだけ長いかんぢだったのかな?。適度な疲労感と日に焼けたアタマがけふの記念となった。晩酌の日本酒がうまい。

3月2日(月)ーーーーー

休みとして久々に映画を観に行く。
エマ・ストーン主演の話題作「ブゴニア」を、老舗映画館「サロンシネマ」にて。

なんで観に行く気になったか、てぇとエマ・ストーンが役作りのためホンマに頭を剃って坊主頭になった、といふエピソードと、トレイラーで観た冒頭のスーツ姿がなかなかセクシーだったので・・。
しかしこれが朝イチの一本だけ上映、といふすこぶる付きの・・・。

「陰謀論」を題材にした、なかなかブラックな話として面白かった。展開に次ぐ展開が、最後には「うそぉ?!」と云ふやうな着地をする、といふ、まぁ割と救いのないストーリィだった。
それを期待してゐたわけでは断じてないが、エロいシーンは全くなし(笑)。先述したやうにエマのスーツ姿は良かったが、全部で5分もない。それを差し引いても、近年映画館で観た中ではダントツに面白い映画だった。

「陰謀論」といふものの・・・・、なんてーか・・・、本質・・・、ヤバさがよく描かれてゐる。

3月3日(火)ーーーーー

創作脳が活性化し、しーシュの新作がいくつかできたイキオイを活かし、以前から小野田のSSW「さくぞう」から依頼されてゐた作詞を一気に仕上げる。さらにイキオイを活かし、レッスンスタヂヲに早めに入り、歌唱のデモも録る。

歌ってみるとえらいこと音域が広く、ロイ・オービソンみたいだな、と思ひながら・・。
さくぞうが気に入ってくれたら良いが。

ロイ・オービソンと云へば世間的には「プリティ・ウーマン」だらうが、私にはやはり「イン・ドリームス」だな。
あの名画『ブルー・ベルヴェット』にて、「おかまのベン」が口パクで歌う気味の悪いシーンと妙にマッチしてて、本人もそれを気に入って、後年映画のシーンのパッチワークと共にPVを撮り直した、といふ・・(笑)。

この「イン・ドリームス」って聴けば聴くほど不思議で、3分弱の歌のなかに「繰り返し」が全くないのだ。冒頭のバリトンでボソボソ歌うヴァースから、後半のファルセットまで2オクターブの音域を駆け巡り、7つの印象的なメロディがただの壱回づつ。前奏も間奏も後奏も、もちろん転調もなし。まるで「いろは歌」のやうに高度な創作技法で作られてゐるのに、どこまでもポップ、といふ。

昨今のJ-Popの連中に「控えおろう!」と言ってこれを聴かせねばなるまい。

3月4日(水)ーーーーー

バイト&レッスン。
「夜市」が近いのに集中した個人練習が出来んのが・・・。

3月5日(木)ーーーーー

バイト&レッスン。

まぁ兼業、とは云へそれぞれの勤務時間がさほど長くもない私なんぞが云ふのもバチが当たるが、社会人楽師の方々って、本当によくやってるな、とアタマが下がる。それ程の日々の中で音楽を演る、といふことへの情熱を失わないだけで、みんな充分に「プロフェッショナル」だ。

けふは無理くり時間を作り、レッスン後に少しだけしーシュのリハをねじ込む。バイト→レッスン(ヴォイトレ)→リハ、で壱日過ごすと、流石に声は枯れカレ・・・。

3月6日(金)しーなとシュウ薬研堀夜市 第53回ーーーー

隔月定例会「夜市」も53回目。
まぁよぅ続けてゐる、と思ふ。

けふは新曲一挙公開と云ふことでもキアイが入る。けふは久しぶりにJIVEオーナー上綱克彦さんがリハの時間に来店されてゐて、リハを観てくれた。その新曲を聴いた上綱さんから『これでいい!』とお褒めいただく(笑)。「アンタらいっつも小難しいことばっかり演ってるから」と。上綱さんにそのやうに認識して頂いてる、てことはある意味では嬉しいし、自身のポップ性を押し出した今回の新曲に、そのやうな評価を頂いたのもまた嬉しい。

雨が降ったり止んだりの天候だったが、集客はいつも通りのかんぢには・・。けふはいつにも増してミョ〜に力が抜け、しかし、なにか今までにはなかった「芯」のやうなものは感じれたライヴとなった。なんとなく意識してゐたが、「あたらしいデュオの形」を模索し始めてゐるいまのしーシュが、ちゃんと形を成してきた、といふかんぢ。

こは「りくりゅう」の影響もあるね(笑)。

新曲にキアイが入りすぎ、ふる〜くから演ってる曲を盛大にミスったりするご愛嬌もあったが、それを差し引いても良きライヴだったやうに思ふ。しーなさんがいつになく真剣に新曲に取り組んでくれてゐたことも大きい。スランプの間も励ましながらぢっと待ってゐてくれた相棒。ありがとうね。

久しぶりに打ち上げはせずに、スタヂヲでけふの配信を観ながら反省会、といふこれまた真面目な取り組みの老舗デュオに、これからも明るい未来があらんことを!。

3月7日(土)ーーーーー

友人であり、ご贔屓のSSW。ピヤノ女子弾き語りスト鈴木亜紀ちゃんが、ガチでアラブ音楽に挑むユニット「アクビ」が広島に来たのを見にゆくOTIS。

スペイン語も堪能でフラメンコにも精通する亜紀ちゃん、今回はアラブかぁ、と思ひながら楽しみにしてゐた。
「アクビ」はウードに常味裕司さん、パーカッションに立岩潤三さん、と亜紀ちゃんによるトリオ。ぢつは私、亜紀ちゃん以外のお二人とも十数年前に面識があり、けふはホンマに久しぶりの再会となった。亜紀ちゃん『え〜、シュウさんみんな知り合いなんだ・・』と驚いてゐる。

おまけに前座でカワちゃんがダラブッカを叩いてゐる、といふ(笑)。めくるめく友達の輪。

さてそのライヴだが、まぁ日本で見れる日本人が演奏するアラブ音楽の、おそらく頂点であらうパフォーム。亜紀ちゃんの歌唱がスゴい。どっちかテェと細いタイプの声の彼女が、訳詞も含めた朗読、切々とした歌唱、とたっぷり2時間歌い上げる。ウードとパーカスは生音。トラディショナルでありながらどこかに「ロックの野生味」も感ずる常味さんのウード。私と共演した時はタブラだった立岩さんは今回レクやダフなど巧みに使い分け、コミカルな合いの手も見事。壱曲壱曲が長いアラブ音楽だが、飽きることなく最後まで見事なステージを見せてくれた。​

終演後、久しぶりに亜紀ちゃんと色々話す。最後に会ったのが2017年とかその辺ぢゃないかな?。お互い歳取ったね、とか云ひながら・・・。カワちゃんを紹介し、お互いの「ハマる性格同士」で意気投合してゐるふたり(笑)。

楽しい時間だった。明日は京都の昼ライヴのため、早朝に広島を出るといふ「アクビ」のお三方。気をつけて良い旅を。亜紀ちゃんは以前広島にクツを忘れてゆく、といふ前科があるので(笑)、それも気をつけてね。