週変わりのシュウ

打っても響かぬ鐘ならば

3月16日(土)月例らうんじしーシュ@オリエンタルホテル

先月の24日以来、ぢつに3週間ぶりのしーシュ。ワシ自身も、人前でちゃんと歌うのがそのライヴ以来、といふ・・・。なんや今年はえらい停滞してしまってゐるな。

久々の土曜日の営業、といふ事もあって、1st ビュフェ形式の客席は満員。そこそこ音楽を楽しんでゐる人も多く、まぁ心踊りはせぬが良い演奏を提供できたかな。

しかし、バァ営業となる2nd以降はやはり客足が途絶え、常連さまを中心としたステージに・・・。ワシらは全然良いのだが、お店としては寂しからう。

もっと聴きにきてもらへたら良いな、とは思ふのだが、ねぇ・・・。

しーなさん曰く、最近ここのピヤノがとても良いかんぢに「鳴る」らしく、演ってて楽しいさうな。

3月17日(日)

ぢつはゆんべから女房が旅行に出てをり、独身の夜を過ごした。

けふも まる壱日ひとりの日曜日を過ごす事になってゐる。ライヴやレッスンはもちろん、急を要す仕事も入っておらず、人に会う予定もない。その気になれば一日中寝間着で過ごしたって良い。

・・がまぁ紳士たるもの、ヒトの見てない処でこそ規律のとれた暮らしをすべきである。ワシも紳士として、さうする。

まづ、洗濯。んで、朝食の時間をいつもより後ろにズラし、いわゆる「ブランチ」とし、昼までは楽器の練習。けふはメソッドを多めに。

昼からは施設にゐるオフクロを訪ねる。小一時間 話に付き合う。元気さうなら散歩に連れ出さう と思ってゐたが『頭が痛い』と云ふので、まぁやめておく。

帰りの足で、今宵のひとり晩酌の材料を買い込む。ワインにするか日本酒にするか悩んだが、良ささうなかつをのたたきがあったので、「ならば」と日本酒にする事に決定。

家に帰ると夕刻の少し前。けふは壱日好天に恵まれたやうで、17時前でもまだ暖かい。ので、ロードワークを1時間。帰宅してシャワーを浴びたらDVDで映画。映画を見終わったら本格的な「夕餉(晩酌)」。日が暮れたら冷えてきたので、キャベツと豆腐のコンソメスープも拵え、大根と塩こぶのサラダ、かつをのたたきと共に辛口の日本酒(月桂冠)をば。

食事が済んだら、あとはヲトカをちびちび呑りながら、眠くなるまで本を読み、日付が変わる頃には眠くなって、就寝。

ぬぅむ、我ながら紳士的な壱日だったと思ふが、あとひとつ、夕方にベランダに椅子を出して珈琲を嗜む時間を設けてゐたならば、完璧な紳士的日曜日だったのに。それが悔やまれる。

 

3月18日(月)

紳士たる独身の(仕事のない)月曜日。

女房はけふの夜に帰ってくるらしい。それまでは引き続き紳士的な独身を全うす。ちゃんとご飯を炊き、いつも女房と食ってるやうな朝食を拵え、紳士的に食す。

昼まではやはり楽器練習に時間を割き、午後からはマンデイ・メンズ・サーヴィスを利用して、久々に映画館へ。ヴィゴ・モーテンセン主演の「グリーンブック」を鑑賞。たいへんオモロい映画であった。これDVD出たら買おう。

映画の後は紳士的な古本屋で、ついに見つからぬ「ハンニバルの下巻」を再購入。まぁ¥108なので・・・。

まぁこの紳士的な二日間、まるでフィレンツェで暮らすハンニバル博士のやうに優雅な時間を過ごしたが、実際は「仕事が入らなかった」だけであり、そは結構深刻な問題ではあるのだ。

3月19日(火)

ベースのレッスンにおける初級の中〜上、くらいのタイミングでの教材として、アニメ映画「ルパン三世・カリオストロの城」のメインテーマである『炎のたからもの』を使う事が多い。

作曲は大野雄二

三拍子の入門にベストな曲なのだが、なんつっても楽曲が素晴らしい。生徒に対して、最初の最初は『こんなかんぢよ』と云って歌いながらベースを弾いてやるのだが、その二つだけで曲が完成するほどだ。

生徒も気にいるパタンが多い。パンク系が好きなコドモでも「これ良いですね」といふ事も少なくはないのだ。名曲とはさういふものだと思ふ。

大野氏、このアニメの3年前には「犬神家の一族」も手がけてゐて、メロディの美しさ、アレンジの精巧さには通ずるものがある。てゆーか、手順はほぼ同じ。映画の公開は1976年。11歳のワシは「世の中の闇」を知り始めてをり、この映画で描かれる愛憎劇(と付随するエロいシーン)に、ちょっと心踊らせてゐたりしたものだった。

 

3月20日(水)

我が愛車にしてツアー車「ぐっち」に、さらなるハイテク機構が追加された。そは「カーナヴィ」。いわゆるナヴィである。

これまでしーシュの時は、助手席のしーなさんが操るi-Padのナヴィに一任して来たのだが、ナヴィしながらではPadの操作ができぬし、なんつってもワシのソロ旅に使えぬ。

て事で装着を決行。早速、工場からの帰り道で我が家までのナヴィを操作してみる。したら一方通行のところに案内したり、「そこは曲がれんぞ」といふ所を曲がれ、と云ふたり、これもまた盲目的に信じてはならぬかんぢの・・・。

やはり、最終的には事前の調査と地図による確認、あとは「勘」だな。

3月21日(木/祝)

24回目の結婚記念日であった。

24年

あと一年で「銀婚式」ださうな。

銀婚式

流石にもぅ最近は思わぬが、結婚してづいぶんしばらくの間は、いつかたれかが『ドッキリ』と書かれたプラカード掲げて「はいどーも!おつかれさまでしたぁ〜!」と云って夕餉に乱入してくるのではないか?と、思ってゐた。それぐらい 実感がなかったのである。

24年も共に生きれば、まぁ色々ある。色々あった。これからも、あるのだらう。これからもよろしく、と安ワインで乾杯したのであった。

3月22日(金)

のんきに朝飯を食ってゐたら、けふはレコーディングだって、慌てて車飛ばしてスタヂヲに。まぁ 間に合ったけどね・・・・。

ギターを弾いてた10代頃、「スタヂヲ・ミュージシャンとしての(アクースティック)ギタリスト」といふものに憧れたもんだ。表には出ずに、しかし要所では必ず名を見かける職人としてのアコギ弾き・・・・。石川鷹彦さんみたいなかんぢやな。

ワシの場合 むしろ、ベースに転向してからの方が「矢面に立つ事」にこだわって演って来たやうな気がする。フツー逆やがな・・・。

そんな事を思ってみると、高校生ん時に買ったオヴェーション。これはワシの音楽人生ほぼ全てを共に歩んで来たのだな、と思ふとかなり感慨深い。近年になってガットやフルアコを買いはしたが、やはりワシにとって「ギター」と云へばこれなのかな、と・・・。

ので、この週末 依頼されてゐる仕事(弾き語り)。どのギターで演るかどーか悩んでゐたのだが、この、高校生ん時に買ったオヴェーション壱本で演ることに決めた。

良き歌を奏でたいね。