週変わりのシュウ

春旅の記録3

4月24日(水)春旅2019五日目:移動日

良き余韻残る名古屋をあとに、けふは富山を目指す。

名古屋から北陸を目指すルートは、今年1月に巡ったばかりの行程。日本の「へそ」をほぼまっすぐ北上する形である。名古屋〜高岡間 約250Km。飛騨古川が最終地であった前回より、さらに距離が伸びることになる。
さすがにもぅ雪の心配はないだらうが、未踏の地へ行く不安はないこともない。

進むうち、立山連峰の巨大なシルエットが見えてくる。まさか50歳を過ぎてから、年に2度も(しかもそれほど間を空けず)立山連峰を見るやうな人生を活くるとは思ひもせなんだなぁ。

夕刻には高岡に着。
けふはライヴは入れておらぬのだが、明日共演してくれる予定のパーカッション ヤマダベンと、あれでも何か事前打ち合わせのやうな前打ち上げのやうなことが・・・と思ってゐたが、ベンちゃん どーやらこの週末から始まる、自身がプロデュースするイベントの準備に追われまくってをり、それどころではないかんぢ。

てぇことで、我らは明日のライヴ会場である、インド料理店「ガンディ」に視察を兼ねた挨拶(と晩飯)に行くことに。

オーナー広田和敬氏と謁見。明日はよろしく、とか話しながら、レイアウトとかも考察。思ったよりづっと広い店で、演奏スペースもたっぷり取れさうである。晩飯にいただいたカレーも絶品で、明日も頑張らねば、と強く思ふのであった。

ちなみにけふは、富山を目指し始めた頃から天候が下り坂に入り、ガンディを訪れた頃にはけっこうな雨模様となってゐた。
これが電車で移動してゐたらなかなかウザいところだが、車移動はそこをあまり気にせんでゐられる。
酒を飲めぬことを差し引いても、そのメリットは大きい。

う〜む、車の旅、良いなぁ。

4月25日(木)春旅2019六日目:高岡ガンディ

初めての地、高岡でのライヴの日。
けふも雨である。

日中は高岡の市内をウロつき、高岡大仏など見物して回る。だいぶ廃れたかんぢの商店街だが、かういふところどころに見かける「元気な地元の人々」を垣間見るのは、わりと好きだ。

例えば、店構えの割に本格的な料理をランチ値段で提供してゐる店とか、例えば、高岡で施設慰問を中心に活動してゐる昭和歌謡バンドのポスターとか・・・・。

さてライヴ。

ワシらが会場入りして機材の組み立てをしてゐるうちにベンちゃん登場。1月も一緒に飛騨で演ってゐるし、ワシはこないだ東京で共演したばかり。広島在住同士でも、もぅ3年以上会ってない仲間もゐるのに、富山と広島のミュージシャンが、この頻度で顔を合わせるのは・・・・・・。

種蒔きも十分にできてない高岡の地の、しかも雨の夜、としては十分な集客であったやうに思ふ。ベンちゃんの熱血パーカッションもいつもながら冴え渡り、ここんところユルいライヴを続けてゐたしーシュ、久しぶりの「ロック・ヴァージョン」に。

んで、この店の名物として、『出演者はライヴを演った翌日の日替わりメニュウを歌にして配信す』といふのがあるらしく、受けて立つ。
けふは使わなかったギターを出し、ベンちゃんとしーなさんのパルマを絡めた五拍子の即興で一曲歌う。

色々な意味で、「初めて」といふ感覚を感じる高岡。これをスタートとできることを祈ってゐる。

ベンちゃんにも、ありがとう。
イベントの成功を祈ってゐるよ、とハグを交わし、昨日初めて来たばかりの、高岡といふ街を、また走るのであった。