週変わりのシュウ

初夏旅の記録1

5月21日(火)関東初夏ツアー初日:吉祥寺Bloomoon

初夏の旅が始まる。
がっつり東京都内を攻めるのは去年の夏以来か・・。今年始めに来たときは、見事に都内を迂回して行ったなぁ。

けふは「乗り打ち(現地入りしてすぐライヴ)」。けふだけでなく、今回のツアーは6日間で7ライヴ・・・、すなはちオフなし、といふタイトなスケヂュールだ。このスケヂュールを見た誰もが『しーシュ、無茶やってンねぇ』と云った。そぉかな・・?。まぁキツいっちゃキツいだらうが、毎日ライヴ演れば良いんでしょ?みたいなかんぢで・・・。

ところが初っ端から不安要素。
広島空港を飛び立ったときは 快晴も快晴、暑いくらいの陽気であったが、名古屋上空あたりから暗雲が垂れ込め、羽田空港に着く頃にはちょっとした嵐に・・・。おぃおぃ大丈夫かよ?と思ひながら、まぁど〜しやうもないので、JALを信じて待つしかない。
揺れに不安を感じるのか、機内のあちこちで赤子の泣き声が上がる。
何度か急落下を感じ、着陸直前に大きく機体が揺れはしたが、まぁ無事に嵐の空港にタッチダウン。

結局30分遅れで羽田着。そっからバスで吉祥寺を目指すも、道路がまた混雑してをり、チチとして進まぬ。予定ではまづ吉祥寺の定宿(久保田涼子邸)に入り、荷物を整理して歩いて出かける事にしてゐたが、間に合いさうもない。
駅からタクシーをチャーターし、必要機材を収集しつつ、会場へ向かう事に。
入りがえらくタイトになってしまったが、だいぶ余裕持ってプランを組んでゐたので、この程度の遅れで済んだ。軽んじるなかれ、であるな。

さて会場のBloomoonに着くと、本日の共演者Qoonieさんがもぅ来てゐて、やぁやぁ遅れてすいません、みたいな・・。
Qoonieさんは三代目春駒の縁で繋がったピヤノ弾き語り女子。去年の秋頃だったか広島に来られ、その対バンを春駒としーなさんによるハルコマサコで務めたしーなさんとの交流から、けふの共演が実現した。透明感のある歌声と憂いを感じる楽曲が素晴らしい。

会場のBloomoonは吉祥寺のりょ〜ここと久保田涼子の紹介で。
そもそもりょ〜こに「ナニか一緒に演らぬか?」と持ちかけたところ、現在多忙中の彼女は、まぁ無理だ、と・・。だが一緒に演るならここで、といふ店はある、といふ事で紹介してもらひ、店長の高宮さんのお人柄も含めてスグ気に入り、けふのライヴに至った。
そもそもフツ〜のアジアンダイニング店なので、「ライヴ!」と銘打って演るより「ラウンヂ的に」演る方が良いのでは?といふワシの案で、お店はあえて通常営業にして頂いた。

夕方には雨も上がった、とは云へ、けっこうな嵐の後だし、火曜日だし・・、と思ってゐたのだが、予想以上にライヴのお客さんが集まってくれ、ラウンヂ的と云はずライヴとしても十分成り立つテイに・・・。
かういふあたりは、さすがに東京だな、といふ気はする。

乗り打ちで初日、といふ、まぁまぁチャレンヂな行程だったが、リキむことなく、良いライヴができた。もとバックパッカーだったといふ店長もたいへん気に入ってくれ、また演りませう!と云ってもらへた。

けふは投げ銭(最近はドネーションとも云ふさう)で、音響も自分らがやる、といふ手作りライヴ。メヂャーに属してゐるQoonieさんは、けふのやうな体制のライヴはあんまり経験がないさうだが、思ひのほか手応えを感じたさうで、逆に云へば、メヂャーにゐてけふのやうな形での共演を快諾してくれたQoonieさんに感謝。である。

初日、手応えのある本番を終えて気分良く帰る。
が、りょ〜こに借りた電子ピヤノをりょ〜こん家に返しに行く行程がハードだった。キャリーに固定したとは云へ、ぐらぐら揺れるピヤノを障害物の多い歩道ひきずって20分歩くのは、「恐怖の報酬」を彷彿とさせる帰り道であった(笑)。

5月22日(水)関東初夏ツアー二日目:聖蹟桜ヶ丘フルノート

今回の東京ツアーは、下北沢のBlueMoon閉店後「東京ライヴハウス難民」となってしまった我らの、新地開拓旅の意味合いが強い。
とにかく、新たに拠点にできるハコを一つでも多く知っておこう、とあちこちオファーしまくって日程を決めた。まァだからこんな詰め詰めのツアーになったのだが・・・。

で、BlueMoonで頻繁に一緒に演ってゐた鍵盤奏者「ちなみん」こと滝千奈美ちゃんが、最近よく出演してゐる、といふけふのハコを当たった。ちなみんも共演してくれる、といふ事でトントン拍子にライヴが決定。
やはりBlueMoonで何度か会ってゐた若手シンガーポリープタカシも参加してくれる事になり、降りたこともない聖蹟桜ヶ丘、といふ街にはじめの一歩を。

ヂブリのアニメ「耳をすませば」のモデルとなったぐらいなので、づいぶんとオサレな街、といふ印象。あとで聞いたとこによると、「あの」シーンそのものの高台や道路もあるらしく、しかし会場のフルノートがあるのは、どっちかてぇと街はずれ。噂によれば日中は店の前に「出店」みたいにしてたこ焼きを売ってるらしい。楽しさうな店である。

オープンして1年くらいしか経ってないさうで、まだまだキレイな店内。日頃はアクースティック系のライヴを中心に若者が集まるらしく、店長(女性)も楽器弾きなのださう(けふは急病で欠席)。

タカシくんはギタリストのモーリーくんとのデュオモーリー&タカシで参戦。何度も会ってゐるが実際の歌を聴いたのは初めてで、これがなかなかイイ。昨今珍しい、甘さより渋さを感じる若手、といふかんぢで、ちょいとユーモラスな皮肉を含んだ楽曲が素晴らしい。演奏も歌もうまいしイケメンだし、こらぁ女性ファンだいぶ多いんぢゃないか?。

ちなみんはポエトリー・リーディングのJaitoとちなみんで登場。
この「ジャイちな」、何度か共演してゐるが、常々ワシらが強い興味を惹かれる男女デュオ。舞台音楽の作曲家としても活動するちなみんの音世界を、ジャイトの語りと歌が狂言回しのやうに紡いで行く。ワシが知らんだけかもしれんけど、他に見たことがないかんぢのライヴを演る二人なのだ。
けふは曲によってはドラムも入り、また前に共演した時にはなかった「二人が対等に歌い合う」曲も増え、こらぁますます目が離せないデュオになって来たな、といふ進化を見せてくれた。

良い対バンに刺激されて、ワシらもいいパフォーマンス。
王道のナンバーを中心に構成したので、またリキむこともなく・・・、てゆーかいつもリキんでないんだけど(笑)。
でも最近ホンマに、二人でステージに立つ事に なんの違和感も感じぬやうになってゐて、音場さえマトモでありさえすれば、どこで演ってもなんでも出来る、と思ふ。けふもそんなかんぢで、淡々とライヴが進み、一曲一曲で一見のお客さんを掴んで行けてるのが分かった。

最後は出演者全員で、何故か「カントリー・ロード」を(笑)。まァこれは聖蹟桜ヶ丘なので・・・といふことで。
良いライヴだった。みんなありがとう。

高熱を出して寝込んでゐた、といふ店長も、ワシらの演奏だけは・・・、と無理して見に来てくれて、ちゃんと挨拶できたのは良かった。まだ若い女性で、かういふ店をやらうとするなんて、なかなか大したヒトである。
ぜひ、今後とも良きおつきあいを、とお願いした。

ちなみんが車で吉祥寺まで送ってくれたので、帰りは楽だった。
近々デカいステージを控えてゐるらしいジャイちな、あれこれアドヴァイスなどしながら、の道も楽しい。
「広島に行きたい」といふ夢も持ってゐるやうで、その際は面倒みるよ、と約束す。実現させたいね。