週変わりのシュウ

初夢の夢

新年の日々

1月1日(水)

ゆんべは結局酒はやらずに導眠剤飲んで寝たので、ぐっすり。
よく晴れた元旦である。
さういや昨日の帰りに立ち寄ったコンビニで、ヴァリアス・スタジオのYちゃんとPちゃんにばったり。久しぶりなのと、年明け早々偶然の邂逅にほっこりした。

けふは例年通りウチの実家に里帰り。施設から一時帰宅してゐるオフクロ、と姉貴、とその娘(姪)に、女房とワシ。男一人に女4人の食卓。話題になるのは当然昔噺。高校時代のワシがいかに大食漢であったか、あの頃、皆が何に夢中になり、何を欲してゐたか、など・・。
もぅそれなりの年齢だが、いわゆる「世界観の違う」時代に育った姪は『ハ?』の世界。

夕方前には帰宅。散歩に出て、駅で云ふと二つ向こうくらいまでてれてれ歩く。トイレのために巨大モールに立ち寄る。ここでも友人ギタリストの一家に出会って新年の挨拶。意外な邂逅の年、となるのかな?。

久々に楽器屋にでも寄ってみるか、とモール内の大手楽器屋を覗くと『小型アンプ特集』みたいな様相。ちょーど興味があったので若い店員を呼び、いくつか試し弾かせてもらった。まぁベース自体が大変コンディションの悪いモノだったのでアレだったが、やはりローランドの電池駆動のヤツがいいな。

嫌味なくらい弾きまくった挙句、『月に一回くらいライヴとかされてるんですか?』と云ふ店員に、なんや色々語ってしまい、ちょいと反省。
かういふ時に『いやいや、ただの年寄りですので・・』みたいな雰囲気を出せねば、真の紳士とは云へぬ。

1月2日(木)

けふは女房方の実家に里帰り。
ディープ瀬戸内地域の古民家にて、箱根駅伝(正式名称:東京箱根間往復大学駅伝競走)往路を見るも恒例。

こないだ久しぶりに在来線で東京〜静岡までの路線を走った時、この駅伝の舞台となる箱根の山々が見えたのだが、よぅもあんな険峻な場所を「走って」越えさせるなどといふ事を考へたものよ、と。ホンマに・・。

国道138合線 宮ノ下駅前あたりの風景が好きだな。この二日間人で溢れくさすこの場所も、日頃は閑静な温泉宿場町なのだらう。さういふ場所に人の金で泊まってみたいものであります。

年末から続くご馳走の攻勢に、やや「食べ疲れ」気味。

1月3日(金)

年末できなんだ仕事部屋の整理をば。
CD棚を検品し、もぅ長く聴いてないCDは久々に売りに出すことにす。

なに系を聴かなくなったか、と云へば「即興系」や「中途半端な民族系」。
いづれも『みな同じ』といふ結論に達したからだ。そしていづれも、「手放せば二度と入手できぬ」タイプのものではあるが、ワシはコレクターではないので、聴かぬものを持ってゐても仕方ない。

売れるCDはまだ行き場があるが、人からもらったり自分が焼いたりしたCDーRは、まぁ売りようがなく、こはいづれまとめて「処分」するしかない。棚がだいぶスッキリした。さァ次は「本」だな。

夜はしーシュの初リハ。
今年はできるだけ「週に一回のリハ」を定着させ、最近ややザツになったアンサンブルの安定を目指す方針。

1月4日(土)

「年始」の終わりだな。
来週から社会が、まぁフツーに回り始めるわけだ。ワシもライヴにレッスンにバイトに、そしてまた旅に、と動き始めることになる。良きかな。

年末に注文し、年始に届いた二つのブツ・・。リチャード・シンクレアのソロ作「R.s.v.p」とカズオ・イシグロの「夜想曲集」。これを楽しむ日とす。シンクレアのは無理なく聴ける好作品。いちをうこの人の最新アルバム、といふ事になってゐるが、発表はもぅ26年前。

夜想曲集は音楽にまつわる短編集。初っ端、「最盛期を過ぎた老歌手がカムバックを賭けて女房と別れる」 場面に付き合わされるギタリスト、の話がイキナリ重い(笑)。すぃすぃ読める文体はさすがノーベル文学賞。

あ、これ「翻訳本」なんだ・・。
上も下も日本名だから、海外暮らしでも文章ぐらいは日本語で書く人なのだと、勝手に思ひ込んでゐたな。

ヘフナーにもダブルネックがあったか!。