週変わりのシュウ
3月7日〜13日
じゃんけんに勝ったことがない
ありふれ日々
3月7日（土）
重い重いケツを上げて、ついについに12年ぶりのソロ作品を作らんとするなり。
なんせ前作「ゆほびか」が発表当初こそ好調だったが、4年目くらいから頭打ちになり、結局完売まで12年もかかっちまった、みたいな・・・。
今回はまぁしーシュとは別の。梶山シュウsoloのスタイル、ちゅうのが完成した感があるので、まぁここらでそれをちゃんと残してをくのも・・・との思ひから。
潔くベースの弾き語りを中心に据え、シムプルに、本当にシムプルに作らん。録音はもちろん朋友カズイのセイントルイズ・スタヂヲ。
これがなんやしらん朝からあまり喉の調子がよろしくない。思へばこの壱週間バイトが忙しくてあんまり歌ってない（声を出してない）事に気づく。
さうか！。オリエンタル・ホテルでの営業を入れてゐた頃は、こまめな練習に入らずとも最低でも月に２回は人前で歌う日々だったのだ。アレがなくなったのだ。
人前で演奏することは最大の練習だ。100時間部屋で一人練習して得るものより、たった一回 観衆の前で演奏して得られるものの方がはるかに多い。
ワシはさういふ「最高の練習場所」から遠ざかってしまったのだ。もっと本腰を入れて日頃の練習に取り組まねばならんハズなのだ。
ヤレヤレ。
夕方まで頑張ってみたが、ど〜にも本調子にならぬまま、結局は声がカレて来た。ひとまづバウンスした音源を持って帰って聴いてみる事に・・・。ぬぅ〜〜〜。
3月8日（日）
けふは何もせぬ日と決め、読書したりDVD見たり・・・。
合間に昨日の録音を聴く。ぬぅ・・・やはりこれを「ヨシ」とする訳にはいかんな、と結論。歌だけでも取り直せぬか？をカズイに打診。「弾き語り」にこだわって録りたかったのだが、致し方ない。下手なヴォーカルを残す訳にはいかん。
思ふに、低音を聞き分ける聴覚がだいぶ悪くなって来てゐる気がす。前々から医師に「騒音性難聴」の兆候は指摘されてゐて、まぁそれはしかしワシらの商売柄仕方ないことだし、と思ってゐたが・・。
しかしねぇ・・・、そげなデカい音の音楽を演ってる訳でもないのにネ。
3月9日（月）
ザヴザとシュウ、の２回目のリハ。
こないだのがリハだったのかどーなのか・・・？。
けふはちゃんとベースとギターとチャップマン・スティックをアンプに繋いで、こないだ決めた曲を通して演ってみるリハ。ワシも人のことは云へぬが、ザヴザもだいぶアバウトな性格で、自分がセレクトした曲を憶えてなかったりもす（笑）。
コイツもしかし「ベース弾き」といふには個性が突出し過ぎてゐて、なかなかコイツをベーシストに迎えやうとするバンドもないだらうな、と師匠としてはフクザツな気分。こやつの腕と年齢では、もっとあちこちから引っ張りだこ、でもおかしくないハズなのだ。性格が悪い訳でもなく（むしろ極めて社交的で陽性）、まこと「個性」と云ふは厄介なもの・・・諸刃の刃、でもある。
3月10日（火）
大手音楽教室が内閣の「自粛要請」を受け、休みとなってゐる火曜日。
このまま行けば（行く可能性は高いが）、来月より先、商売を畳まざるを得ない人たちが溢れるんではないか・・？。
内閣の「自粛要請」に法的な有効性はない、といふ。そしてこんな局面でなければ、そんな「要請」たれも飲むハズがないだらう。しかし今回は相手が悪い。
「未知のウィルス」といふものもさることながら、みんな別のものを恐れてゐる気がしてならない。
夜はしーシュのリハに。
この週末から始まるツアーでも、当初の予定がいくつか「飛んで」しまったが、幸いにも『空いたならウチで演れば〜？』と云ってくれる場所があり、まぁ とりあへず行った先で演奏する場は 連日得られてゐるのがありがたい。
げに、どーなっちまうんだらうかね？こっから先・・・。
3月11日（水）
ソロ作品・録り直し日（笑）。
バウンスを聴く限り、どーもベースの音から歌のピッチが取るんが難しいんぢゃないかといふ気がして、歌を入れ直す前に、仮音としてギターを重ねておこう、と思った。で、そのギターとベースのアンサンブルを聴きながら歌えば、ピッチの悪さも解消できるのでは？と思ったわけよ。
んで、こないだ録ったベースのテイクにギターを重ねる。したらこれがとてもイイ。カズイも結構絶賛で、『このギター、残した方がえぇで！』との事で、ぢゃあさういふ風にしやう、と思い切って舵を切り直すことにした。
当初「純粋ソロベース弾き語り作品」のつもりでゐたが、『ベースとアコギのデュオ弾き語り作品』のテイで完成する予定。まぁ、ギターとベースを半々で弾き分ける最近のソロ、にはこっちんが近いんかもしれんねぇ〜〜。
3月12日（木）
今週唯一のバイト日。
通勤中の道からなんとなくそんな気がしてゐたのだが、無茶苦茶忙しい日であった。イベントや行楽が自粛され、学校は休みになり、また陽気も良くなって来たことから、みんな安くて気軽な飲食店に繰り出すのだ。
まぁこんだけレッスンやライヴに制限を加えられ、稼ぎ口もままならぬやうな時流の中、バイト口を見つけておいてよかった、と思はざるを得ない。けふまた内閣からの「自粛要請」が出たやうで、大手の音楽教室はさらなる営業の中止を強いられるだらう。ん〜〜ますますこっから先、どーなっていくのだらうか？。
＊いい加減バラしますが、去年の8月からとある飲食店で働いて（バイトして）をります。
3月13日（金）
ツアーに出発。