週変わりのシュウ

もめ事のタネ〜♪

季節めぐり

4月11日(土)

「外出自粛令」なるものが出た週末。
今週の、自分史上初めて「動画配信ライヴ」となる、水曜日『よるのよはく』へ向けて、配信、といふものの真髄を知るべく、アドヴァイザーの久保田涼子の教えを請いに・・・。

今回、ワシが配信ライヴをやる、といふ事で、りょーこなりに色々考へてくれたやうで、そのレクチュアを受けながら、の数時間。なにが要ってなにをせなばならんか、などを喧々囂々やり、納得して帰る。

外出自粛令が出てる割には、河川敷にはバーベQの家族などもをり、ん〜なんやよぅ分からんな、の世界。ワシも帰り道で買い物にスーパーに寄ったが、日頃と何かが違うか?と云へば、あんまり変わらず・・・・・。

4月12日(日)

夜半から雨が降り出したやうで、朝になってもよぅ降ってゐる。
まぁ「外出自粛」なので、このさい えぇ機会、と昂然と引きこもり、の壱日にす。

家に篭る、と決めた時に良いのは、やはり「ヨガ」だと思ふ。正式に習ったことはないのだが、「それらしい」ことは出来るので、この際それをマメにやって体力と健康を維持せんとす。

ある友は、かういふ時には大掛かりな「家の模様替え」をす、と云ふ。なるほど そは理に適った時間の使い方、と思ふも、自分チの現状を見るに、これ模様替えか〜と思っただけでゲンナリする、本とCDと楽器の多さよ。

4月13日(月)

動画配信に必要な機材・・・所謂「ワイハイ環境」を整えるために必要な機材を、レンタルしてくれる所があると聞いたので、そこに行く。基本的には「ワイハイ」といふものが分かってないのだが、よーするに個人的にアンテナを所有することだ、と聞いて納得。

自分にとってここまで未知な分野だと、相手がたれであらうと素直に話を聞くしかないので、店の若いお兄さんの説明を受けながら、なるほどねぇ・・と思ふ。

早速そのワイハイ機材を、レッスン会場のスタヂヲに持ってって接続。アドヴァイザーに向けてテスト配信してみて、画像や音がどんなかんぢになるか、を確認。

いや〜、まぁ ここ数日、総括的に「学ぶ」といふことをしてゐて、かういふ集中力が幼き頃から自分にあったれば、高校受験に失敗したり、なにかのテストにしくぢったりはせなんだらうに、とも思った。

4月14日(火)

しーシュのリハ。

しーなさんは「ワシが配信に失敗する夢」を見るほど(笑)、明日の配信ライヴを心配してくれてゐるらしく、まぁこたびそれぞれのソロでの実験的な配信を、今後しーシュに活かすため、まぁ色々やってみやうや、との思ひは同じ。

で、まぁ、カワちゃんとのぱんぱかトリオで、もぅ長くやってる「旅のしゃべラジ」のやうなウェブ番組を、とりあへずしーシュでも立ち上げんと・・・。

ライヴができん、といふ事でクサってても仕方ない。やることをやって復興を待つのみ、なのだが、本当に心配なのは、全てが収束した暁に、ワシらが帰って行ける場所はあるのか?、といふ事だ。
ミュージシャンはまだいい。資本は自らの身体であり技術である。出費を抑えれば済むことだ。だが、ワシらを迎え入れてくれる所・・・ライヴハウスであったりカフェーであったり、またそこを守る人たち、はどーなるのか?。

誰もいなくなった世界にただ一人生き残ったってなんの意味もないのと同じやうに、ミュージシャンだけがこの騒動を切り抜けても意味がない。

4月15日(水)ネット配信ライヴ「よるのよはく」

さぁ、いよいよ本番。
いわゆる「付け焼き刃」ではあるが、出来る準備はすべてした。
正直、メキシコで大ホールに立った時より緊張してゐる。

いざ。

結論から云へば、まぁ初回としては大成功だった、であらう。

リハの段階でも何度もテスト配信し、PAの田辺さんとも何度も何度も音をチェックし、楽器の音質云々より、まづは「歌がちゃんと届くか」に重点を置き、なにより「配信が止まらないこと」を心がけながら、虚空へ向けて弾き、歌った。

演奏中にチャットが増えて行く様はやってても楽しかったし、それを時折熟読して、画面に問いかけたり、の2時間は、本当に貴重な経験だった。

そしてネットで募った「投げ銭」も、思ひのほか多くの方から志を頂き、まぁ「この梶山シュウがネット配信をやった」といふ物珍しさ、も大きかったであらうが、このやり方は「アリ」だな、と思った。

と同時に、現時点では配信、といふツールの限界、が見えたのも確か。まぁ金と技術の限界、といふか・・・。まだまだ始まったばかりのメディアであることは間違いなく、ハード&ソフト両面からの充実が今後の課題。しかし取り組む価値は充分にある、と感じたライヴであった。

アドヴァイザーの久保田涼子、サポートのしーなさん、PAの田辺さん、会場のジュゲムを提供してくれたルーシー、本番前にフラと会場に現れ助言をくれたN、そして、本当に北海道から沖縄まで、あの2時間をともに楽しんでくれた、ネットの向こうにゐた人たち。

 

 

心から感謝を申し上げます。
ありがとうございました!

 

 

4月16日(木)

ゆんべの配信の感想と、早くも「どのやうにやったのだ?」といふ問い合わせが、朝から多数。やはり、この 歳老いた超アナログ人間が早い時期にあれをやった、といふのは、それなりにセンセーションだったのではないか、と(笑)。

これをニュー・ビジネス・チャンスのやうに捉える人もゐるが、ワシとしてはやはりこれはあくまでも「この場を凌ぐため」の特殊なイベント、だと思ふ。
自分の足でそれぞれの地に出向き、人と接して音を紡ぐ、といふ事こそが、ワシの演る意味だし、さうする為にワシは今の暮らしを選んだ訳で・・・。んで、なにより今まで地道にそれを演ってきたからこそ、遠方の多くの方々が、あの配信を見てくれたのだ、といふこと。づっとPCの前にゐて、あれが出来るとは思へない。
ワシはこれからも さうする。

夜はぱんぱかトリオのリハ。
5月の頭に予定してゐるライヴ「ぱんぱかフェスティバル」も、結局は配信ライヴにしやう、といふ事になり、カワちゃんからも、昨日のワシのあれこれを訊かれる。昨日のワシはソロだったので、まぁ何とかなったが、あれが編成が増えた場合にどーなるか?はこれまた色々と準備と精査が必要かなぁ・・。

なんにせよ、いい機会である。

4月17日(金)

コロナ騒動、収束の見通し立たず。

ゆんべからついに、全国都道府県に「非常事態宣言」が発令され、まぁこれって世が世なら「戒厳令」って訳でしょ?。軍隊のない日本にこの法令がどんだけ有効性があるか?てところだが、さすがにバイトも忙しくはなかった。

ソルティベアーズの歌姫、熊本かおりチャンもこないだの配信を見てくれたらしく、ソルティ〜でもあのやうな事がしたい、と。ワシがもっと学んできちんとアドヴァイスできれば良いのだが、あれがバンドになるとまた違った事になるだらうし、ぱんぱかトリオもさうだが、しばらくはみんな試行錯誤の日々となるだらう。

それもまた良きかな。
みんな、頑張ろう。
この禍を乗り越えやうではないか。

唄旅の師匠、豊田勇造さんから電話。5月10日に予定されてゐた広島でのライヴは、やはり中止に、といふ知らせ。くむぅ・・・無念!。年に一度、勇造さんのバックでベースを弾くのが楽しみな日であったが・・・・・。まぁ今回は仕方ないだらう。
勇造さんもお元気で。