週変わりのシュウ

あぶらあぶらかたぶら

7月11日(土)ーーーーーーーーー

晴れ曇り。
しーシュのリハ。しーシュはもともと「マイクを使わぬ」リハをしてをった。ので、個々の歌のスキルに対しては、あくまでも自分持ち、みたいな所があったのだが、それはデュオとしてどーよ、みたいな事も思ひ、このところはちゃんとマイクを立てた状態でのリハをしてゐる。

これまで見えなんだアラも見え、そこを徹底して治す、といふ事にも取り組め、良いリハができる。これもひとえにコロナの影響によるポジティヴな面。
何度も書くが、スタヂヲから出来る限りの挑戦をしたあの、約二ヶ月に渡る自粛期間。しーシュにとっては決してネガティヴなものばかりでもなかったのだ。

7月12日(日)ーーーーーーーーー

曇り。暑い。

久しぶりに実家に帰ってあれこれ。「老い」と云ふものをしみぢみと考へる。
考へるまでもなく、ワシも「初老」であり、こっから先、元気ハツラツな日々の数は、さうでない日々を下回るだらう。さうなった時、自分が自分に幻滅せんで済むやうに、今を考へて生きねば、と思ふ。

自分が生まれ育った町(変わり果ててはゐるが)、の日曜日の午後、を車で流して帰る。ツイこないだ、友人がこの辺りで朝近くまで飲んで遊んだ、といふ話を聞き、そこそこ栄えてゐるらしき故郷を、巣立って行った生徒を見るやうな思ひで見るのであった。

7月13日(月)ーーーーーーーーー

雨。
バイト。けふも忙しき月曜日であった。

バイトの後はレッスン。づーっと雨が降り、ウザウザしい壱日。かういふ日はバスで移動するしかなく、それもめんどい。先週帰りのバスでとてもセクシーなOLさんを見たのと同じバスに乗ったが、けふは見れず(当たり前)。ちぇっ。

7月14日(火)ーーーーーーーーー

雨のち晴れ。

まづしーシュのリハ。薬研堀夜市を見据え、通しリハ。うむ、良いかんぢ。今月末に予定してゐる近隣へのツアーが、天候やコロナ再発のカラミで、ビミョ〜な雰囲気になりつつある。ぬ〜む、難しい所よのぅ・・・。

その後、二ヶ月ぶりに楽器店のレッスン。大手の楽器屋らしく、待合のベンチにも「ディスタンス」の指示や注意書きが。こんなに頑張って取り組んでる企業や個人がある一方で、信じられぬ愚かな行動で感染を拡大させる烏合の衆もゐる。

さらにその後はぱんぱかトリオのリハ。こたび本格的な「PV」を作る事になり、それのリハと内容についての会議。白熱した会議となり、3人寄ればなんやら、といふかんぢ。充実した壱日ではあったがつかれてしまった。

7月15日(水)ーーーーーーーーー

曇り&小雨。
バイト。けだもののやうに忙しく、家畜のやうに怒られた現場となった。あ〜。
これ、続けて行くんかワシ?。

ちょーど去年の今頃、もぅ綺麗事は云ふまい、とハラを括って定期のバイトを始めたのだが、考へるまでもなく、レッスンとライヴが増え、バイトする暇もない、といふ日々が回る事が望ましいのは疑いやうもない。ライヴの日々、が再び戻るまで、あとどれくらい待ってないといかんのだらうか?。

7月16日(木)ーーーーーーーーー

バイト連勤。
レッスンも増えてきた事だし、連勤のシフトはもぅやめやう。つかれてしまう。

レッスンの合間に、上チャンこと上野友敬(ドラムス)と久々に長話。上チャンとは20代の頃にアグレッシヴなバンドを一緒に演って以来の付き合いだが、彼はもぅ結構前にパフォーマーである事からは退き、いわゆるレッスン・プロとしてのみ活動し、生徒から絶大な信頼を得てゐる。

浮世離れ感ある、と他人様から云はれるワシから見ても、浮世離れ感のある(笑)人だが、価値観とか世界観に似たところがあり、話し込むとわりと盛り上がるのだ。営業バンドに雇われて、二人で軽バンに機材積み込んで鳥取まで行ったことなども憶ひ出し、アレはなんだったっけ?といふ話とか・・・。

7月17日(金)薬研堀夜市第20回 ーーーーーーーーー

さて、しーシュの隔月企画「薬研堀夜市」だ。

割とここ数週間はこれに照準を絞って活動してきた、と云ふ感すらある。広島では久しぶりの観客を入れてのライヴでもあり、また同時配信もする「公開放送」。色んな会場やバンドが配信を始め、早くも「当たり前」になりつつある配信の中で、しーシュが何を問ふか?。
奇しくも、といふか、ここ数日 全国でコロナ感染者の数が激増し、また改めてイベントやツアーの中止が始まりかけてゐる。その中で、これをやる、と云ふことの覚悟と意味。

我らのやうなしれッとしたユニットでも、完全に無観客配信だった前回の「夜市」と比べると、やはりお客さんがゐると演奏にも歌にも熱が入る。けふはそんなライヴだった。会場は人数限定だったが、やはり全国で多くの人が見てくれてゐた。ありがとう。次回のこれがどうなるか分からんが、我らが成せるべきはやはりこれだけだ。これを信じ、これを守り続ける。人の通わぬ山道の下生えを、いつも丁寧に整える修行僧のやうに・・・。

良いライヴの後、外に出てみると繁華街は酷いありさま。通りにも店にも人が溢れ、大声で喚き笑いながら、しかもそのほとんどがマスクもせずにそこら辺を闊歩してゐる。これはクラスターも起こるわな。
あれだけ真面目に予防努力をして、日々頑張ってゐる店や企業と、これらを見比べるに、嫌な言葉だが「民度」と云ふものを考へずにはおれない。低い。低すぎる・・・。

帰りも(3時頃)道っぱたに倒れてゐる人影があったので見てみると、えぇおっさんのサラリーマンが酔いつぶれて寝てゐるのであった。寒い時期ならアレでも蹴って起こしてやりもするが、この時期ならほっといても死にゃせんだらうから、放置して帰った。よしんば死んだところでワシの知ったことではない。