旅する電気ベース弾き語りスト 梶山 シュウ

6月1日（火）ーーーーーーーーーー

旅の間に永遠の零読了した。
改めて「あの戦争」で行われた蛮行を読み、しかしいま日本政府がやってることと何一つ変わってないな、といふ印象。ヒエラルキーを重んじ、民を使い捨て、因習に固執し、形式ばかり気にし、それで何を守ろうとしてゐるのか・・？。

そは八甲田山の雪中行軍訓練や、こたび開催される（であらう）オリムピックの姿だ。全てが同じだ。あの戦争で「ナニかを守れるかも」といふ儚い思ひのみで死んで行った若者と、今おそらく同じ思ひのアスリートたちを悼む。

6月2日（水）ーーーーーーーーーー

のんびりしたスケヂュールの週なので、しーシュの新曲に手を入れんとす。

不幸にもウチは楽器や声を思ひのままに鳴らせる環境ではなく、ほぼ100％ヘッドフォンを使ふ事になる。ベースやギター、鍵盤はそれでも良いが、これが声となるとなかなか難しい。自分や相方の声域は把握してはゐるが、実際に声を出して歌ってみんことには、それが的確なものかどーか分からんのが、ヒトの唄、といふものなのだ。

初音ミク、とやらを使ったりすれば良いではないのでは？といふ声もあらうが、私はあれが大変苦手なのである。ので、苦労しながらも空想で唄パートなんぞ作り、実際のリハで演ってみて、「合わぬ」とかとなり・・・。

6月3日（木）ーーーーーーーーーー

昨日まで梅雨らしくなく晴れてゐたが、けふは雨。

けふは19時半からのレッスンが一コマのみ、といふユルい壱日。こないだの旅で町田の寺島慎吾にもらったカレーペーストを使って料理をバ。あと、キウリの良い季節なので、漬物なんぞも作った。

その後 映画を途中まで見て、夕方になってますます激しくなる雨に、もぅ公共機関での出勤は諦めて車で出る。緊急事態宣言が延長となり、街が暗い。車もあんまり走ってないやうだ。

が東京の渋谷なんぞは、行き場のない若者や愚民で溢れかえり、かえって風紀が乱れまくってゐる、と聞く。まぁありさうな話だ。仕事で何度か行ったが、夜のあそこはホンマに酷い場所で、野犬収容所でわんわん騒ぐ犬のフンを片付ける事の方がはるかにマシ、と思へた。いっそニューヨーク1994のやうに、あそこの「谷」をなんかで塞いで隔離してしまえば良い、とも思ってゐる。

6月4日（金）ーーーーーーーーーー

一週間ぶりのバイト。
すげぇ忙しく、新メニュゥもあったりして、割とてんてこ舞いの日だった。たれも外食を自粛などしておらぬ。

バイト後、レッスン開始まで3時間の空きがあり、えぇ機会と思ったので、この頃やってなかった『歌い込み』をやってみる。てゆーのも、5月頭以降、喉の調子が悪いのがづっと続いてゐるからだ。「歌えない」ほどではないのだが、コントロールできず、苦しむ。パっと聴き、歌えてゐるやうに聴こえるので、バレてないかも知れんが、ぢつはだいぶ怪しい。2時間歌いこんでみたが、あんまり解消せず。ぬ〜、なんなのだこれは？。

夜、来週末に予定されてゐた安芸高田市は高宮での親睦会ライヴが延期になった、との報せ。この風潮はなんなのだ？と思ふ。けふもバイト帰りの繁華街にて、休業してゐるカラオケ屋の玄関に『今はガマン！』といふ看板がかかってゐた。

だが、これはたれの、なんのための、我慢なのか？。この異常事態の中で、ほんまにオリムピックが開催されるとしたら、それはなんなのか？。