週変わりのシュウ

そは かたちを変えた祝福ではなかった

9月1日(水)ツアー千秋楽ーーーーーーーーーー

学芸大前アピアにおける無観客配信ライヴとなった「風味絶佳 vol 5」。

毎回、数千人に見てもらわねば!と思ふ素晴らしいイベントとなるのだが、今回もやはりさうなった。欠場したユカリさんの「穴を埋める」のではなく、別の形にする、と云ふ事でメンバーの思ひが一致し、だからこそ、次回はぜひここにユカリさんを交えた、より素晴らしいものができるはずだ、といふ、そんなライヴとなった。

高満洋子、河合徹三、中村哲、椎名まさ子、そして私が、完全なるフェアネスの元に、それぞれのスキルとセンスを持ち合い、一つのパッケージを作り上げた、奇跡のやうな時間だった。ここに立てて良かった。そしてやはり高満洋子、といふパーソンの凄さ、を強く思ふ。

帰り、全員が楽器抱えて同じバスに乗って、ヨーコん所に寄り、アーカイブスを見ながらワインを傾けてゐる様は、青春バンドかっ!?と思ふやうな、微笑ましさもあり、風味絶佳vol 5、見事な成功、とさせて頂こう。

9月2日(木)ーーーーーーーーーー

雨の中、広島へ帰る。

行きの広島空港はガラガラで、飛行機も空席が目立ったが、帰りの羽田も同じやうなかんぢ。待合室やベンチが空いてゐるのは嬉しいが、外れの方のゲートだとホンマにひっそりとしてゐて・・・。

今回の旅、6日間の滞在の間に3回、コロナウィルスの抗原検査を実施し、すべて「シロ」と出た上で行動した。これの真偽のほどは分からん。だが、街中ではマスクを二重に、電車やバスにはゴム手袋を装着して乗り、もちろん手洗いうがいは欠かさず、日々を過ごした。どんな事をやっても感染るときは感染る、といふ理屈も分かる。
発症した人を攻撃する、などと言った的外れもいいところのことをやらない為に、我らは行動する。

広島に帰り着き、もぅ一回抗原検査。シロ。胸を張って家に帰る。

9月3日(金)ーーーーーーーーーー

早速日常。

生徒さんの一人が、急に循環器系のトラブルが生じ、慌てて病院に行ってきた、といふ話。医師からは「ストレスではないか」と告げられた、と云ふ。

さういへば私も此処の処、異常に汗をかいたりする。急に体が熱くなり「おわ?」と思って熱を測ると平熱。しかし身体は異常な暑さを感じてゐる、といふのが続いてゐる。自律神経がヤラれさうな天候に加え、いつまでも閉塞感のなくならぬ世情。ストレスにならん方がどうかしてゐる。

みんな気づかぬストレスを抱え、この出口の見えないトンネルを必死で歩いてゐるのだ。それをして たれに『流されてゐる』などと云ふ資格がある、といふのか?。

9月4日(土)ーーーーーーーーーー

しーシュのリハ。

早めにスタヂヲ入りさせてもらひ、声出しをする。こないだ東京で高満ヨーコと話した折、『我々はこれまで年間100〜150くらいのライヴ(本番)をやる、といふスタイルの暮らしに、身体を適応させてきた。2時間歌い続けるライヴが連日続いて、喉がマトモなはずはない。しかし、その中で培ってきた喉こそが、例えば梶山シュウだったり高満ヨーコの声だったりを作ってきた。それがイキナリ年間ライヴ数30とかになり、使われなくなった喉は、どんどん使われ方を忘れてしまふ。此処数ヶ月の私の喉の不調も、それが原因なのではないか?』といふことに深く共感したのであり、さういへばこのところ『歌い込み』すらやらなくなったな、と・・・。

んで、けふはリハの前に、1時間ほどしっかり声を出し、カラカラになった上でしーシュのリハをした。うまく行った。特にストレスは感じずに声を出せたのであった。ぬぅ。やはり、さうか・・。

今後もそれを指針として、楽師唄うたい道を進まねばならぬ。

9月5日(日)ーーーーーーーーーー

話題喧しいコロナ予防ワクチン接種に行く。

この真偽を巡り、ワクチン反対派とさうでないもの・・・・、仲の良かった者同士の間にすら分断が生じ、そんな世界を心底げんなりと見つめてゐる。射ちたくないなら自分が射たなきゃいいだけの話だらうに。射とうとする人間が何も考へず時流に惑わされて接種してゐる、とでも思ふのか?。みんなそれなりの葛藤と恐れの中でモガきつつ生きてゐるのだ。

私は、当初懐疑派であったが、よぅは「いま何ができるか?」といふことに気づいたので受けることにした。混乱が収まるのを待つ余裕など、私らにはないのだ。この混乱の中を動き続ける、少しでも免罪符として役に立つならば、私は毒でも食らう。全てが終わった時、誰もいない荒れ野にひとり立って『私は正しかった』と思ふ意味がどこにあるだらう?。

てぇことでワクチン。

バスに乗って会場に行き、案内され、説明を受け、施術して、待機して、またバスに乗って帰るまでが、もぅ「モダンタイムス」なみのシステマティックな流れで、ぢつに爽快であった。夜には噂通りの熱が出たが、想定内。