週変わりのシュウ

あんたがおれを完璧なものにするのさ

5月1日(日)ぱんぱかフェスティバル@ヴァンダンジューーーーーーーー

GW3連チャンライヴのシメはぱんぱかトリオ。
この季節恒例の欧風居酒屋ヴァンダンジュへの持ち込み自主ライヴだ。

なんやかんやこの企画も今年で8回目になるさうな。そもそもぱんぱかトリオ自体が今年で10年目らしく、その記念ライヴをやらう、とカワの字は張り切ってゐる。確かに今トリオがとても良いかんぢなので、おぉいに賛成。

世間もなんとなく『もぅええだらうが』みたいなかんぢなのだらうか、お客さんも久しぶりの満員で、レスポンスも良い。またカワの字がそれに絆されず、ちゃんと引っ張って進行して行くので、ライヴとしてもちゃんと成立し、それぞれの持ち味、音楽性、そして云ふまでもないカワの字のパフォームがキチンと溶け合った、上出来なライヴとなった。

欲を云へば、今のこの状態でトリオのアルバムを作りたかったかな、とは思ふ。まぁ、あの時のレコ発ツアーにはたいへん思ひ出深いエピソードが多々あり、あれも楽しかったな、と・・。またこの3人でも旅ができたらよいな。

ヴァンダンジュでライヴを演るときは、たいていワインを飲みながら演る。終演後も飲み、たいてい酔っ払って帰る。タイムリーにその晩、職業楽師の誰それが誰それのライヴにゲスト出演した際、泥酔してえらい事やらかし、またそれを本人(被害者)がSNSで発信した、とかで話題になってゐる。

ん〜〜〜、楽師と酒、のエピソードは古今東西喧しいね。私も酔っ払い楽師には手を焼いた経験がある。自身も飲むのでさしたる反論はできんが、まぁよぅは酒でヒトに迷惑をかけてはいかん、と云ふ事だ。
そして、私がなにより警告したいのは「酒で死ぬな」と云ふ事。それだけ。

5月2日(月)ーーーーーーーーー

昨日でライヴが三日連続かと思へば、けふから楽師らしい予定はほぼナシ。去年は某高校の同窓会的なライヴに呼ばれて歌ったりもしたが、今年はさういふのもなく、まぁユルい連休だ。

けふはここ1〜2年で旧縁が復活した高校時代の友人(千葉県在住)Oと、共通の友人である我が友にしてエンジニアのカズイこと数井正彦と3人で飲み。Oは拙曲「びしゃもん台」の舞台となった『高台にある高校』の出身であり、なんとあの歌で唄われる少女の同級生だった男(笑)。その少女は、当時カズイと演ってたバンドのライヴで受付をやってくれた事もあり、色々と懐かしい話に花が咲き、気づけば1時すぎ。

郊外に住んでるカズイと、旅人であるOは市内に宿を取ってゐたが、私は夜中に帰宅。帰りになんやら雨が降り出して、濡れ男。

5月3日(火)ーーーーーーーーー

二日酔いではないが、疲れが溜まってゐるので、けふは宣言して「寝坊」させていただいた。

予定のない黄金週間。これはもぅ映画三昧だな(まぁいつもだが)、と何を観やうか色々物色。遅ればせながら『ジョーカー』を観ることにす。
ジョーカーとは、アメコミ「バットマン」のシリーズに登場する、有名な悪役。私はバットマンにはあまり精通しておらず、特にかういふ「アナザー・ストーリィ」的なものが多いのは好きでないのだが、さほど映画に興味のない友人までが、この映画をわりと絶賛してゐたのを思ひ出し。

これが、たいへん素晴らしい映画だった。友の絶賛もなるほど、と・・。まぁよぅするに「ジョーカー」なる悪の権化がいかにして生まれたか、生まれざるを得なかったか、を描いた話で、名作ではあるがあまりに悲しい、絶望に満ちた物語だ。調べるとこのストーリィはバットマンのシリーズの中にはないらしく、映画のための完全な創作。まぁ「タクシー・ドライヴァー」と「キング・オブ・コメディ」の合わせ技ぢゃんか、と云はれればその通りで、しかもデ・ニーロ出てるし・・(笑)。

5月4日(水)ーーーーーーーーー

けふは前々から決めてゐたやうに「しーシュの疑似合宿」を。

丸一日を、創作、リハ、録音、に充てて、心ゆくまで音楽三昧をしてみんか?の話は前からあり、予定のない黄金週間をそれに当ててみたのです。まぁ実際は合「宿」ではなく、夜中には帰ったんだが、ホンマに音楽三昧な壱日。おかげで新曲(今年初か?)も出来たし、北海道ツアーに向けての準備や、チョイ出し椎修の撮影まで出来た。

ホンマは食事や音響のスタッフも含めた、本当の「合宿」が、可能ならば離島とか山奥のコッテージみてぇな場所でできればMustなんだけどねぇ・・。昔すてぃんぐ閣下がどっかのお城でやってたな。

5月5日(木)ーーーーーーーーー

連休の最終日。

楽師らしき日々と、なんもない日々が続いたせいか、久しぶりに「連休の終わりを憂う気持ち」が強いのは、明日から早速バイトが始まるから、てのもあるんかねぇ。まぁ、たぁ云ふても金曜日1日勤務したらすぐ週末、といふ恵まれた日程には違いないんだがネ。

工場勤務してた頃は、かういふ休みも長かった(あぁいふ職場は祝日も営業するので、日頃の休日は基本日曜だけ。その代わり年末年始や盆、黄金週間などは壱週間〜十日ぐらい連休となる)から、同じやうに思ってたかもねぇ。覚えてないけどね。

5月6日(金ーーーーーーーーー

その「労働はじめの日」。バイトが4時間の上にレッスンも6コマある。

世間的にはまだ休みの人も多いやうで、バイト先もなかなか忙しい。まぁ忙しいのは良いんだが、同僚にぎゃあぎゃあミスを責め立てられるのは、なかなかツラい。ミスをする方が悪いのは重々分かってゐるので、まぁよぅは「言いよう」なのだ。ヒトに対してかういふもの云ひをせぬやうにしやう、といふ意味では、貴重な職場である。

レッスンは立て込んでゐるが、これは生徒とのコミュニケーションに癒される。生徒にもそれぞれ人生があり、そのそれぞれに少し触れるのは楽しい。彼ら彼女らの同じやうな癒しに、この私との時間が少しでもなればよい、と割としをらしいことを考る56歳。熱血インストラクターだった梶山シュウは、もぅ居らぬ。

5月7日(土)ーーーーーーーーー

街に人が溢れてきた。

あの、20時を超えたらどっこも開いておらず、死に絶えたやうな街並みを思へば、よい事だ。だが、いわゆる「注意力の足らん」ヤカラがうようよと涌いて、視線をスマホに釘付けにしたまま闊歩するんは、どうにかならんか?。ホンマに日に何度も『前見て歩け!』と怒鳴りたくなる。ジンルイがここまで不注意になったのも、有史以来初めてではなからうか?。

けふはお誘いを受けて飲みに出た。夜の歓楽街は言はずもがな、の盛況で、これもまた活気があってよい。が、その帰り道、やはり知力の足らんヤカラが、寝静まった街並みに響き渡る大声で馬鹿話をしながら闊歩してゐるのも、愚かな光景だと思ふ。

目が合ったので、こないだ観た「ジョーカー」みたいに変な踊りをしてみせたらどっかに行ってしまった。