週変わりのシュウ

その感動を君と分けたいと思ったことが沢山あった

8月21日(日)ーーーーーーーーーー

salyu × salyu

Salyu×salyu、とかいふユニットを知る。

このサリュ〜といふ女性シンガー、歌よりも歌ってる自身への演出が過剰であまり好きではないのだが、「声」を主軸にしたこのユニットの演ってる事はなかなか、といふかかなり面白く、「やられた」といふ気さえする。

まぁ女性によるポリフォニー・グループといふ点では、上野洋子さんのMarsh Mallowと同じ、とは思ふが、やはり「より同時代性」を強く感じる。マニアックだが、充分にエンタメ。好き嫌いはさておき、「進んでるミュージシャンだな」と思ふ。

思へばMarsh mallowを聴いて以降、しばらくの間、しーシュをポリフォニィ・ユニットとして捉えやう、と思った事があり、その時期にふたりの男女が均等に歌い合う色々な可能性を試した感があった。まぁ今もその考へがないでもないが、もっと呑気に歌を作るやうにはなったな、といふ気はする。

けふはそのしーシュの、久しぶりのリハでもあった。

8月22日(月)ーーーーーーーーーー

今週は1日おきに5時間シフトのバイトが入り、なかなかにハ〜ドな週となる。

けふは月曜日にしては割とユルい日ではあったが、同僚がなにやら体調不良のやうで、カヴァーせんと頑張る。後半1時間はワンオペとなり、ひゃぁ〜〜、といふかんぢで働き切った。この夏で4年目に突入したバイト。我ながらよく続いてゐる、と思ふ。

バイト終了からレッスン開始まで3時間。一旦帰ったら逆に疲れさうなので、早めにスタヂヲに入り、ギターやらベースやら歌やらの練習で間を繋ぐ。

さういや今朝、旅の打楽器叩き語りスト ヤマザキヤマトから連絡があり、急遽9月にソロで対バンする事になった。ほぼ1年ぶりのソロである。なにしやうかなぁ・・・?。

8月23日(火)ーーーーーーーーーー

ぢつは先週から、オークションで「あるベース」を狙ってゐた。

昨日まで私以外の入札者が居らず、「これはゲットできるな」と思ってゐたら、私が仕事に出てゐるホンの30分(終了間際)に¥300上乗せで入札され、逃してしまった。これが一万円上乗せ、とかで敗れたなら納得するが、たった¥300で!!。おのれ卑怯な!!と思ふが、ネットオークションとはさういふモノであるらしく、慣れた奴はもぅパソコンの前で終始「その瞬間を待って」ゐるのださうな。ヒマなのだ。

入手してゐたら、久しぶりに「フレットレス以外の」ベースとなり、今後オモロい事になってゐたかもしれんかったがネー。まぁ、お前は一生フレットレスを弾いてろ、といふ  おぉいなる存在からの注進なんでショーよ。

8月24日(水)ーーーーーーーーーー

最近ちょいと注目してゐる若いベーシスト、宮田岳のソロCD「ゆりかご」を入手。

宮田岳

ヤヒロトモヒロさんや鬼怒無月さんと絡んでゐる「空と油」といふジャズロック系のパフォームしか知らなんだが、もとは「黒猫チェルシー」といふバンドのベーシストとしてメジャーデヴーしてる人らしい。若いイケメンだが、なんかタダモノでない感がすごく漂ってゐて(笑)、楽師のほかに漆の職人としてもその筋では一人者らしい。へ〜。

してそのソロ・アルバムは、なるほどな、といふ感じのもの。メジャーの最前線にゐながらこのアバンギャルド感を持ち続けてゐる、といふ点では、やはり先述のサリュ〜とかと同じで、私らの次の世代の音楽、といふ感慨つよし。この感性の元は、どこから来てるんだらう?。

これはやはり私らぐらいの世代が、いまだ60〜80年代の音楽を引こずって、お里の知れる内容に終始してる事とは、真逆の深化ではないか?。宮田岳、あっぱれ!である。ちゃんと書いておくと、全編本人が歌ってるが、あんまり上手くはない(笑)。だが聴かせやうとしてゐるのはそこではない、といふ意味でも、私には出せない世界観で、またしても「ぬ〜〜む」と思ってしまふのだった。

8月25日(木)ーーーーーーーーーー

久々にソルティ・ベアーズのリハ。
新装開店となったスタヂヲ25(トゥーファイブ)に初めて行く。

今回、いつもの四人に加え、サックスに旧縁の岡本亜希子が加わり、よりゴーヂャスに。
私はこのサックス吹きの女性をなかなか気に入ってをり、その飄々とした佇まいと、けっこうガツガツ切り込んでくるプレイのギャップが萌え〜、なのだ。アッコが入ってくれるといふ事で私がセレクトした曲の解釈もチリバツ。

ライヴのラインナップを見越した曲順で流してゐると、3曲目の途中ぐらいでベースの弦が切れた。
はぁッ!!。
ライヴで切った事はあるが、リハで?。しかもさほど激しい曲でもなかったのに・・・。

切れたのは3弦で、まぁ既存の曲なら頑張ればなんとかならん事もなく、その後2〜3曲は3弦ナシで弾いたのだが、新曲となるともぅお手上げ。幸い、トゥーファイヴの店長は私の元弟子であり、彼がいつもベースを持ち込んでゐるのも知ってゐたので、それを借りてリハを乗り切った。

8月26日(金)ーーーーーーーーーー

久々にバンド編成のリハをやったせいか、深夜2時ごろ帰宅してからも気が昂っており、寝床に入っても眠気が全然来ないのには参った。なぜかサティの「ジュ・トゥ・ヴ」のメロディが頭から離れず、仕方ないので歌詞を当てはめたりしてるうちに、朝。

けふはバイトのみ。バイト強化週間最終日であり、けふを乗り切ればしばらく楽師生活に戻る、といふ事もあり、割とハリ切って従事す。同僚に『今日はえらいことフットワーク軽いね』と云はれるほどにハリ切ってゐた模様。

ぢつは昨日、鏡で見て分かるぐらい首のリンパ節が腫れてゐて、触ると痛かったりもしたので『まさかいまさらムンプス(おたふく風)?』とか思ふほどであったが、けふは腫れも引き、痛みも消えてゐる。その代わり・・といふか、唇の一部がぼっこり腫れてゐて、まるでスティーヴン・タイラーのやうだ。これもまぁ、バイトしてゐるうちになんとなく収束してゐた。
なんか毎日どこかの調子が悪く、これが歳をとると云ふ事なのか、と・・。

とまれ、バイト強化週間は乗り切った。来週はレコーディングとチョい遠征が待ってゐる。

8月27日(土)ーーーーーーーーーー

ゆんべは大変珍しく、ぶ厚いステーキを焼いて食った。
したら目覚めからやたらと調子が良く、ここ数日悩まされてゐた目眩や頭痛も霧散してゐる。はぁ・・やはり「肉食」って大事なんだなぁ、と思ふ。沖縄のご長寿が元気なのも、やっぱりよぅ肉を喰ふからだと云はれてゐる。ぬ〜〜・・・。

明日からのレコーディングに備えて、しーシュのチョいリハ。こんなかんぢで録ろう、いやそれはまた、みたいなかんぢで・・・。しーシュの3rd『3時のあんた』を制作した時、遠く滋賀からゲスト演奏に来てくれたケーナ吹きの山田さとしが、『毎日こんなことやって暮らせたらエェなぁ』としみぢみ云ってゐたが、まさに!。

夜、なにやら外でドンバン音がするな、と思ってゐたら、どーやら花火大会かなんかだったやうで、昨今おおっぴらに発表せず、なかばシークレットのやうな形で開催するのださうな。タマタマ近くにゐた人はラッキー、みたいな・・。

我ら楽師や音響技師、エンタメ業界に負けず劣らず、花火師もこのコロナ禍には相当な打撃を食らってゐるだらう。この儚くも美しく荘厳な文化を、どうか諦めず次世代に繋いで行っていただきたいと切に願う。