週変わりのシュウ
10月15日〜21日
真実ばかりが必要ではない
10月15日(土)ーーーーーーーーーー
よ〜やっと少し時間が取れ・・。
10月に入ってから書くヒマがなく、づっと放置してゐたこのブログ(先週分)を、午前中かけて一気に書き上げる。まぁ〜読者がさほど多い訳でもなく、書き続ける意義は特にないのだが、それでも楽しみに読んでくれる人が1人でもゐるならば、書こうではないか。
色々イレギュラーで、夕方1人だけレッスン。まぁせっかくスタヂヲに行くツイデに、しっかり音出して個人練習も。帰り道、なんや人が多いな、と思ったら、各神社で秋の祭りが行われてゐた模様。神楽や露天が並び、賑わってゐる。嗚呼、3年ぶりのこの光景!。力強い秋の到来だ。
10月16日(日)ーーーーーーーーーー
クルアンビン、といふ菓子の名前のやうなバンドがあって、近年これが脚光を浴びつつある。
ベースのおねぃさんがくねくねとやたら色っぽい動きでステージを動き回るのが話題だが、その音楽性たるや『今どきこれかよ?』と思ふやうな、レトロといふかチープといふか・・・。ベンチャーズが現代風になってちょいとエスニック風味とクラブ的感覚をまぶしたやうな・・・?。
特に美しく、気の利いたメロディがある訳でもなく、すごいテクニックを披露して盛り上がる訳でもなく、しかしなんともこれが良いのだ。づーっと聴いてられる、といふかんぢ。
んで最新作は全曲ヴォーカル入り!といふ触れ込みのアルバムを買ったのだが、ヴォーカル、とは云へ半分以上はスキャットだし、それもすげぇ上手いか、といへば上手くもない(下手でもない)。サウンドは相変わらずスカスカなトリオの演奏そのままで、おそらくあんまりダビングもしてない。
んで、またこれが良い。ここんとこ車ン中でづっと流してるのだが、ホンマに良い。これ、自然体でやってる風に見えて、多分すげぇ計算し尽くされてるんだらうな、といふ音楽。プログレと同じ線上にありながら、真逆の音楽。イイ。
10月17日(月)ーーーーーーーーーー
なんと恐るべきことに 満57歳の誕生日を迎えてしまった。
徳らしい徳をなにひとつ積めぬまま、57年も生きてしまった。
夢を描いて故郷を離れ、ふた親ともこの世を去った。
何かを成し遂げたか?と問はれれば なんにも・・・。
良き友に囲まれ、女房と共に、特に身体に悪いところもなく、暮らせてゐる事だけが57年の成果、であるとも云へる。
その女房からの誕生日プレゼントは、ヒノキのまな板であった。良い香りが台所に満ちる。
料理人と楽師、この二足の草鞋で、まだまだ生きてみやうと思ふ。
10月18日(火)ーーーーーーーーーー
リハはしご。
まづはこの金曜日に本番が迫った歌姫トアちゃんのユニット、の最終リハ。こないだも書いたが、本来ベースが居ない楽曲にギターの代わりにベースで入る、といふ無茶なニッチなのだが、面白い。が、まだ曲を覚え切れておらず、譜面のロストも多いのが情けなや・・。あと3日で仕上げるぞ。
ヴィヲロンの竹内ふみの、久しぶり。結婚して広島を離れ、今は四日市に住んでるさうな。相変わらずユニークでキレのある娘。ヴィヲロンの腕も冴え、ますますキアイ入れて演らねば、との思ひ。
そいから河岸を変え、11月に3年ぶりに行われるカメレオン・コンサートのリハ。ヴィヲロンのフミノちゃんはここでも一緒。彼女の帰省に合わせてリハとイベントが組まれたらしい。このユニットにおける私はトラ(代役)なのだが、えへくた〜使ってあれこれせよ、といふ指示もあり、これもまた色々楽しい。けふはリハ初日にて、まだ初見演奏。ややこしい曲もいっぱいありますな・・・。
楽師らしい1日だった。とは云へ、久しぶりに8時間連続のリハはくたびれた。指と腕が痛い。コロナ前は日常だったこの感覚が、しかし3年歳老いたこの身に、わりと重くのしかかる。バテるわけにはいかんぞ、と思ひながらも明日は朝からバイトなのであった。ひ〜〜。
10月19日(水)ーーーーーーーーーー
そのバイト。同僚もなにやら疲れており、厨房が重い。
けふは15時上がりだったので、チャリで一旦帰り、疲れてゐるので レッスンにはもぅ車で行くことにした。体力まで無理に使うことはない。
さういや昨日、カメレオンズのリハで、内臓電池が切れ、ベースの音が出なくなった。ぐぇ〜!電池消耗の激しい楽器ではあるのだが、前の交換からそんなに経ったっけ?。しかもこいつ9vのヤツが2個も要る代物で、だからいつもなるべく安い電池を買うんだが、昨日は近所のコンビニで買うしかなく、これだけで¥1400の出費!!。ぐを〜〜〜!!
まぁしかし、金曜日の本番中とかに切れてしまった、とかを思へばまだ僥倖か。かういふ事があるとアクティヴ楽器の欠点を思ひ知らされるよなぁ・・。使い勝手悪いの覚悟でもぅパッシヴにしやうかな〜?。ん〜〜〜〜。
10月20日(木)ーーーーーーーーーー
忙しい。
まづは歯医者へ。半年に一回の基礎健診である。奥歯が一本、虫歯になりかけてゐるので注意せよ、といふ以外は悪いところなし。コリコリと歯石を取ってもらふのは気持ち良い。
都市伝説によると、若き女性歯科技師は胸に詰め物をして擬似巨乳を作り、それを患者の頬やおデコに押し当てて、施術のツラさを軽減させる、と聞いたが、私の行く歯科にはそのやうな傾向は見られぬ。たいへんク〜ルにシステマティックに施術が進み、スッキリ。
けふはその後、色々なシワヨセでレッスンが6コマも入った。近年珍しい。
10月21日(金)サイファ・トア with 3@リーガトップ広島ーーーーーーーーーー
ここん所取り掛かってゐたトアちゃんのユニットの仕事。
れくさす、とか云ふ車の購入者に、しかし諸々世界事情で納車が遅れてゐる事のお詫びと誠意に、ささやかなパーティの場を設け、食事と音楽を提供します・・といふもの。
そんな訳で「パーティ」とは言っても、集まる人には「納車待ち」以外の共通点はなく、しかもレクサスを新車で買えるやうな人たちなので、みな落ち着いた紳士淑女。ここでアイリッシュ音楽がどんな風に受け入れられるか?、てトコだ。
メンバーはパーカスに久保田雅文、ヴィヲロンに竹内ふみの、歌のトアちゃんに、私。私はいつもステージではだいたい帽子を被るんだが、けふはこのメンバーなら・・、とハゲのまんま演った。その方が異国感は出るだらう。
結果として、割と戸惑ってゐるかんぢのお客さんを前に、ブレずにしっかりと演奏を全うできたのではないか、と。決して品のない煽りを入れることもなく、それでも トアちゃんとふみのちゃんのダブル・ヴィヲロンが炸裂するナンバーでは、立ち上がって手拍子する人も出て、お客さんはもとより、スタッフや会場の人からも上々の評価。久々にこのテの営業で、全てにおいて誠意ある仕事、といふものを皆で分かち合った、といふかんぢ。
トアちゃん、良い仕事をありがとう。
惜しむらくは、会場のリーガトップ。
こんな事でもないかぎり入れないやうな高級ラウンヂ。高層階から一望する絶景やら滅多に見れるもんでもないのに、けふに限ってキャメラもiPadも持ってきておらず、記憶のみに留めることに・・。