週変わりのシュウ
11月21日〜30日
風の便りも今は途絶え
11月21日(月)ーーーーーーーーーーーーー
旅帰りでまっったく疲れも取れておらぬが、しーシュの2022年度作品「月が昇るまでに」を今年中に入稿するため、なんとか時間をとってミックスダウン。例によってカズイの手腕に助けられながら、あれこれ音をいじること半日。なんとか音源データは完成。
が、その後、来たる未来に向け、ついに我が社(?)も「ダウンロード」なる分野に着手せんと画策。慣れぬ私がそれを担当することになり、まだ四苦八苦は続く予定。
さらにその後、12月1日公開用の「チョイ出し椎修」の録画をバ。なにを間違ってこんなに忙しき日々を送ってゐるのだらうか?。しかし、来年1月の予定が真っ白である以上、仕事のあるうちは走り続けてみせるぞ。
11月22日(火)with 藤井政美、平田恵子@cominーーーーーーーーーーーーー
朝はバイトへ。1週間ぶりの職場には、また新メニューが出揃ってゐたが、同僚の助けも得て、なんとかけふもやり切れた。幸い「激忙な日」ではなかったので、夜のライヴに向けて余力は残せたかんぢ。
一旦帰宅し、着替えてからまた出直し。ひさしぶりのjazz live COMINへの出演。
一時期はサックスの藤井政美とよく出させてもらってゐたが、数えてみたら10年ぶりであった。晴れがましいけふも相方はマサミ。それと名前だけは存じ上げてゐた気鋭の鍵盤奏者 平田恵子女史がけふのメンバー。
当初はマサミ主導でジャズかなんか演るもんだと思ってゐたのだが、どーやら仕切る役目は私だったやうで、旅の間にあわてて譜面を書いて送った。フタを開けてみると全編うたもののライヴとなり、しーシュとはまた違った緊張感と楽しさで演り切ることができた。
マサミは言はずもがな、恵子さんも流石の手腕。一癖以上ある私のオリジナルや、変な編曲のカヴァーも見事に彩ってくれた。感謝。
私個人としては、この手練れ二人を相手に、終始「弾き語りスト」として演り通したことは大きい。結局この日は一回も「ベースソロ」は弾かなんだ。それはかつて遥か過去に「オルカ団」を結成した時の『これで私はベーシストといふ軛から逃れられる』と思ったことに似てゐる。
わかるかなぁ?・・・わかんねぇだらうなぁ〜・・・(古い)。
11月23日(水/祝)ぱんぱかトリオ@佐々木酒店ーーーーーーーーーーーーー
前々から話題に上ってゐた、ぱんぱかトリオによる「角打ち」ライヴ。
以前我らが懇意にしてゐた「フライング・キッズ」の常連だった佐々木くんの生家でもある佐々木酒店(なんと創業102年)にて、是非やろう、と話がまとまり、けふの流れに。
ぱんトリお得意の機材持ち込みスタイルで、まぁいちをう「ライヴ」と言ふテイで昼間のひと時を。
酒屋/角打ち、といふイメージを覆すオサレな店内。清潔感のあるバァのやうなスペースで、前後編2時間たっぷりと演らせていただき、好評を得た。けふの私はスペースの関係上、久しぶりに「あをぞう」でプレイ。これまたピエゾ&フレットレスのぶいぶいした音が、会場にもよく馴染み、良いかんぢ。良きライヴをお届けできたんではないか?。
我らがライヴを終えて片付けてる先から、いわゆる「角打ち」のお客さんが次々現れ、ライヴ客と入れ替わりに店内はあっと云ふ間に満員。近所に大きな工場があり、角打ちのお客さんはほぼそこの社員さんだとか。んで、工場が休みの時は店も休むんださうな。角打ちの営業形態は数あれど、これは全く新規のビジネスだなぁ、と改めて佐々木くんの経営手腕を讃える我らであった。
11月24日(木)ーーーーーーーーーーーーー
なんやえらいこと忙しい日々だが、どうなんとるんかいな?。
けふは日中は部屋に篭り、数々のせねばならぬデスクワークなるを・・。
動画の編集に始まり、音源のデータ改変、ダウンロード・サイトの立ち上げ、譜面の清書などあれこれ。気分転換には軽い運動と散歩。まぁ、これができるうちは・・・。
夜もツアーやライヴの皺寄せで、22時までレッスンが立て込む。
11月25日(金)薬研堀夜市 第34回@JIVEーーーーーーーーーーーーー
2022年最後の「夜市」。
色々ありましたが、今年も律儀に年6回、やりましたな・・。
けふは広報にもあまり芳しい反応がなく、来場を表明してくれるファンも少なく、しかし相変わらず配信には全国各地から多くの参加表明あり、ありがたいことです。結局、会場も途中で通りすがりのアベックがフラと入ってきてくれたりして、そこそこな集客となった。
連日の激務で、打ち上げで他の店に行くのも面倒なほどくたびれてをり、コンビニでツマミを買って、しーなさん宅でけふのプレイバックを見ながら「家打ち上げ」にす。コロナ禍に定着したこの習慣、飲み過ぎに気をつけさえすれば、悪くはない。
けふの演奏は、目立った荒さはなかったが、なんかどの曲もえらいことテンポが早かった様子。これはまだまだ修行が足らん。演ってる時はグと落ち着いてる気でゐたが、演奏は誤魔化せぬ。本当にゆったりしたグルーヴを出すためには、まだまだ心を鎮めて演奏できなきゃ、ね。
11月26日(土)ーーーーーーーーーーーーー
朝からぱんぱかトリオのリハがあるのは、明日の10周年ライヴに向けて、だ。
私は久しぶりに「縦べぇ」を引っ張り出してきて、の奮闘。今回「弓は使わん」宣言をしたので、まぁピチカートで弾く以上は、フレットレスベースを立てて弾くんとさほど違いはなく・・・、みたいな。
昼までかけて、ラインナップに沿ったみっちりリハ。この頃、ぱんぱかがえぇかんぢである。
さて、けふは久々に用事がこれだけなので、車でちょいと遠出寄り道でも・・・?と思ってゐたが、上述のデスクワークがまだ片付いておらず、そんな事をしてるヒマはない、と気づき、急ぎ帰る。まづ修理が済んだといふ「カラス」を引き取りに行かねばならんのに、それすらできないのである。
なんですか?この忙しさは・・・?。
11月27日(日)ぱんぱかトリオ10周年@blue live 広島ーーーーーーーーーーーーー
珍妙トリオ「いつのまにか10年もやってました」記念ライヴ。
カワちゃんは当初から一貫して『デカい箱で演りたい』といふビジョンを持っており、会場のblue liveとも積極的な関わりを続けてきた。けふ、久しぶりに入場制限がそこそこ解除され、100人単位のお客さんを呼べる運びとなり、カワのじ、嬉しさう。
人気者のカワのじらしく、会場には早くからお祝いの贈り物や、来訪者が絶えない。こないだの角打ちライヴの時もさうだったのだが、終演後も片付けそっちのけでづ〜〜っとお客さんとコミュニケーション取ってゐるカワのじだからこそ、のものだらう。この点だけは、まっっったく真似のできない私である。
けふもライヴの後、エントランスでお客さん一人一人に時間を割いて礼を述べてゐるカワのじの姿には、本当に頭が下がる。
ライヴはたいへん良い出来であった。正直これまで、Blue liveの音に関してあんまり良い印象を持ってなかったのだが、けふはそれをも払拭する音のクリアさであった。ステージの中もたいへん演りやすい音場。若手のスタッフが本当に親身に頑張ってくれており、彼らの働きに感謝である。
なんとな〜くユルい結束で、気づけば10年、といふのがぢつにこのユニットらしくもあるが、カワのじの気が変わらぬうちは、お供させていただきたい、と思ってゐる。良いバンドになったと、心から思ふ。
11月28日(月)ーーーーーーーーーーーーー
レッスンで使ううちにボロボロになってゐた譜面を、新たに書き直す、といふデスクワークを。
今どきこんな事ぁパソコンでやってキレイなプリントアウトにするんだらうが、私は手書きに固執してゐる。てゆーか譜面をデジタル処理する技を持ってないでな・・。ま〜目も悪くなってきてるんで、いづれは真面目にそれに取り組まにゃいかんのだらうけどよ・・。
11月29日(火)ーーーーーーーーーーーーー
バイト。月末にしては珍しく、割と拍子抜けするほどヒマな日であった。だが夜スタッフによればディナー時間は地獄級の激忙らしく、いやまぁ飲食業といふ世界はホンマに多角的な仕事だ。
けふはレッスンはナシ。
カシラこと三代目春駒としーなさんが組んでる「ハルコマサコ」が、大阪から城領明子を迎えるライヴ「果てなき夜のピアノ島」を見に行く。ゲストにトラムペットの河村貴之を迎え、ゴーヂャスなハルコマサコ。ラインナップは私と演る形態のものとほぼ一緒で、まぁどっからでも参加はできたな、と・・(笑)。ただ、打楽器もベースもおらんこの編成で紡がれる聴き慣れた楽曲の妙は、また良かった。
後続の城領明子は流石の貫禄。歌い始めた途端スっと空気を変えてしまうオーラ。思へば、高満洋子、鈴木亜紀、あの辺りの強いオーラをもった女性ピヤノ弾き語りストと多く関わってきた私。なんかやっぱりここには電気ベースより生ベースなんだよな〜、と思ってしまった。
良きイベントだった。カシラが打ち上げに誘ってくれたので、ライヴの前、中と飲み続けてだいぶ酔っ払ってゐたが、付き合わせていただいた。全員、よく知ってる仲間なので、出演してなくとも会話が楽しい。
一日中ぐぢぐぢと雨の降る、なんかサエない天候であったが、良き日であった。
11月30日(水)ーーーーーーーーーーーーー
一気に寒くなった。まぁ、もぅ12月だしね・・。
けふはレッスンの後、こないだ三原で執り行った「カメレオン・コンサート」の反省会・・・といふか鑑賞会。
当日、わりと自分らで手応えを感じたので、かういふのには珍しく、出演者全員揃っての鑑賞。リハでも全員揃わんかったのに!(笑)。
んで、見てみたら、たしかに「やり切った感」を感じただけのことはあるショウだったね、と。
姫石ミミ、田辺ゆみこ 主役二人の八面六臂の活躍は言わずもがな、挟まれるゲストヴォーカル 亀田敬子の圧巻の歌声。ピヤノ、ベース、パーカスのリズムセクションにヴィヲロンが入る機動性に裏付けられたバック演奏の柔軟さ。ノン・リハだったにも関わらず彩りを添えてくれた学生ダンサーたちの華やかさ。
一回だけで終わるにはあまりに勿体無い、とても良くできたショウであった。この感覚を忘れんうちに、どっかでまたやりたいね、と皆で意見が一致。かなり多角的なショウなので、どこでやってもどんなことでもできるぞ、と・・。
ただ、全員が芸達者な集団だけに、少ないリハを補うべくそれぞれの超感覚で補い合って完成した、といふショウであったことも事実で、これをもう1回2回やって、同じクゥオリティのものができるかどーかは・・・・(笑)。
ちなみにこの日のバンドメンバーで唯一「電化楽器」だった私は、低域を支えながらも さりげなくエフェクトで彩りを添え、要所では歌い、といふ、『他にこれができる奴がゐるか?』といふ働きをしてゐたことを自分で付け加えておこう(笑)。