週変わりのシュウ

羽生のドヤ(ツアー記含む)

3月19日(日)ベーシストはうまく世を渡る@ヲルガン座ーーーーーーーーーーーーー

ベース弾き仲間、中野チカラさんとのデュオ。

チカラさんとのデュオは何度もやってるが、久しぶり。方向性のまったく違うベース弾きがふたり、といふ、まぁさういふ話題性もあってか、ヲルガン座は早くから満席で嬉しい。

数回のリハの成果がうまく出た、良いライヴだった。
このテのライヴは、年下が年上をいじったMCをする方がウケるが、けふもその定石で。結構な爆笑をなん度も取り、お客さんみんなが「すげぇ楽しかった」と言って帰って行ったのが印象的。
満場のお客さん、ありがとうざいました。

「また演って」といふ声も高いのだが、かういふ企画はあんまりやり過ぎぬことも肝要。年に1〜2回やるから良いのであって、頻繁にやると破綻するのだ。次回は冬にでも・・・(笑)。

3月20日(月)ーーーーーーーーーーーーーー

28回目の結婚記念日、は明日なのだが、明日はいないので前倒しで祝う。

ウチの場合、結婚した年(といふか同時期)に阪神淡路大震災とオウムの無差別テロ、といふデカい災害があったので、記憶しやすいのだ。向こうの両親に挨拶に行った日の翌朝 地震があり、披露宴の準備をしてゐる朝、TVで東京の惨状を目にした。あれから28年。

インド料理で祝おうと思って店に行ったが休み。ので、その近所にあるトルコ料理の店に行く。
これからも健やかで。

3月21日(火)君が守る世界へ@高宮町 okadasasaーーーーーーーーーーーーー

しーシュの春旅第一弾が始まる。
まづはお馴染み、安芸高田市 高宮へ。

ここに、以前から我らを応援してくれてゐる仲間がおり、この一人 ササダナオキがこのたび高宮にカフェ・レストランをオープンする、といふののゲストに呼んでもらった。

グーグル先生のマップで見ても、田んぼのど真ん中しか示されず、たどり着くんやろか?と思ひながら出向いたが、予想以上のオサレな物件が出現して驚く。30年以上放置されてゐた古民家を、友人有志らの手でシコシコと改装し、此度のプレオープンに漕ぎ着けたのださう。

ナオキはこの地の神楽団のメンバー。そのつながりもあって、のこの快挙だらう。朝から晩まで多くの人がお祝いと応援に駆けつけてゐる。我らもお祝いの気持ちを込めて、ナオキのために作った「君が守る世界へ」を上梓した。気に入ってくれたらいいな。

ライヴもよく盛り上がり、いいイベントだった。顔役の提案でこの日のもぅ一つのゲストだった地元ミュージシャンのSECOND COUSINとセッション。夜には冷え込む高宮だが、暖かい宴は深夜まで続いたのであった。
ナオキ、おめでとう。頑張れよ!。

3月22日(水)名古屋へ(移動日)ーーーーーーーーーーーーー

宿の退去とともに、高宮を出発。
高速道路入口がすぐ近くにあるので、それに乗ったらあとはひたすら東へ!。

3月23日(木)あいする人へ〜星の時計を〜名古屋池下リトルビレッジーーーーーーーーー

お馴染みの名古屋 池下リトルビレッジ。

ひとりで初めて名古屋を訪れたのが2005年の3月。現店舗とは違うその時から、私のライヴを見てくれてゐた一人の紳士が、昨年末に亡くなられた。音楽を愛し、そして皆に愛された方だった。葬儀にも多くの音楽家が参加し、ビレッジ頭首の谷口幸至朗さんも墓前に歌を手向けたさうだ。

我らも、我らなりの追悼の気持ちを込めて送る。大阪まで我らを見にきてくれ、帰りの足で滋賀まで乗せてってくれたことを思ひ出す。私の親父の形見の時計を直してもらった事も(時計店社長)あった。

届いたかな?。
富田さん、ありがとうございました。

3月24日(金)四日市詣@四日市市MISAYAーーーーーーーーーーーーー

二度目の四日市。
こないだ広島でご一緒したAce nakayaさんをゲストに迎えて、の二度目のMisaya。

我らの楽師としての腕を、大変高く評価してくれてゐるAceさん。私が物心つく頃にはすでにデヴーしてゐた、といふ重鎮中の重鎮だが、極めて気さくに関わってくださって、感謝。けふも『オモロいベース弾きが来る』といふ触れ込みでお客さんを集めてくれ、応えるべく弾きまくりでサービス。

しーシュ単体も良かったが、Aceさんを交えたトリオも素晴らしく、「この3人でツアーしやう」といふAceさんの言葉が、ほんまに実現できたら素晴らしいと思ふ。
夢見てゐたい、と思ふのだ。

Misayamママのあーちゃんの賄い飯も相変わらずの絶品で、もっともっとこの街でもお客が呼べるやうにならんといかんな、と強く思った夜であった。

3月25日(土)瀬戸の春風/春はまだかいな@美濃市 風のいえーーーーーーーーーーーーー

けふは岐阜県は美濃市へ。
名古屋→四日市→美濃、といふ行程は「北と南へ行ったり来たり」で、まぁ正直だいぶロスが多いのだが、まぁ仕方ない。流れるやうなラインが組めるツアーばかりでもないのも現実。

けふはしかも昼夜ダブルヘッダー。Google先生の指示により、一宮名物の渋滞も回避でき、予定の時間に美濃市は「風のいえ」に到着。けふのライヴは当主 家田富美子さんのアイディアによるもので、日頃はクラシック音楽中心にやってゐるライヴに、少し毛色の違うものを混ぜたい、といふもの。んで、まづは椎名まさ子によるピヤノ弾き語りの世界を!とのことで、昼の部の私は観客として。客席は満員。

長くこの相方のライヴを見てきたが、けふのソロは本当に素晴らしかった。扱うのが生のグランドピヤノといふ事もあり、オリジナルやスタンダード、クラシックからポップスまで、まさに水を得た魚のやうに自在に弾き歌う姿。割と本気で感動するほどのソロだった。私は2曲でゲストとして参加。ニッチ的には完全なコミック・リリーフ的なものだったが、良い仕事ができた。

夜の部はしーシュにて。
昼の部よりさらに動員が増え、会場いっぱいのお客さん。心して演ったのだが、昼のしーなさんのソロが良すぎたのを、思ひがけず意識してしまったやうで、私がやや上滑り気味だった。やっぱり私はなんにせよ「気負う」とダメなのだ。知ってるハズなのに、やってしまうんよなぁ・・。

しかしまぁ、ライヴそのものはそれを差し引いても良いものができた。『とにかく私が好きなバンドなんだから見に来て!』とお客さんを集めてくれたフミコさんの力に負うところも大きい。けふ1日でCDも大量に巣立って行き、千秋楽としても、良いシメを飾ることができた美濃の夜。

前回のここでのライヴでは、打ち上げにいただいた酒が美味すぎて飲み過ぎ、翌日半日以上廃人だった、ことを踏まえて、けふは節制気味に飲み語り、えぇかんぢで風呂もいただいて、そのまま会場に宿泊。

3月26日(日)帰広ーーーーーーーーーーーーー

二日酔いは回避できたやうで、さはやかにフミコさんの朝飯をいただく。
けふは頑張って広島まで帰らんければ・・・。

雨の美濃市を昼過ぎに出発。今までしーシュが車旅でイッキに移動した中では、豊川市に次いで長距離の旅となるが、交代で運転できるのがメリット。しょっちゅう休憩を入れながら、8時間かけて広島へ。

交代で運転できるやうになったんだから、飛騨古川や焼津への旅も、また再開せねばなるまいて!。よーし、やるよ初老デュオ。

3月27日(月)ーーーーーーーーーーーーーー

旅帰りスグでレッスンたくさん。

16時〜20時半までスタヂヲに缶詰ののち、来週東京は学芸大アピアで演る「風味絶佳 vol 7」の内容打ち合わせを、オンライン会議で。高満洋子、上原ユカリ裕、河合徹三、中村哲、としーシュ、でてんでに酒飲みながら、当日のラインナップを決め、アレンジについて話し合う。楽しい。嬉しい。

この「風味絶佳」。前2回ともに無観客配信によるライヴで、こたび初めて入場制限なしで有観客となる。常々出演者全員が『世界に出して充分なレベル』と自覚するイベントを、初めて有観客で演れる喜びに、超がつくベテランの楽師みんなイキイキしてるのが良い。

良きライヴになる。

 

3月28日(火)ーーーーーーーーーーーーーー

けふの予定は楽器店レッスンが4コマのみ。日中はデスクワーク(?)に追われる。
4月の半ばにまたソロを演らせてもらうBar DICEからも打ち合わせに誘われてゐるのだが、どぅやら店に顔を出せる時間は取れさうもない。ん〜〜〜。忙しい。

この火曜日のレッスン会場が、新規移転といふ事になり、それに伴う移動のアレコレがややこしい。今度のレッスン会場は、デカいショッピング・モールの片隅に設けられるらしいのだが、どんなになるんかねェ。

3月29日(水)ーーーーーーーーーーーーーー

バイトへ。

本当はけふ1日で、色々譜面やらをチェックしたりすべきなのだが、これ以上間隔が空くと仕事内容を忘れさうなので、無理やりバイトを入れた。すでに二週間ぶりの職場であったが、まぁ、どうにか対応できたのはよかった。明日からまたしばらく休むことを同僚に伝え、楽師の暮らしに戻る。

3年前、私の後に入ったバイトの女性が、今月いっぱいで退任するのの、最後に会える機会であり、ちゃんと別れの挨拶ができたのはよかった。この人を最後に、私の後に入ってきたホールのスタッフ・・・、元から勤めてゐた古参も含めて、全員が居なくなる事になった。

夜はぱんぱかトリオのリハ。このまま寒川での、久しぶりの「ぱんぱか遠征」へとなだれ込む。しーシュの長いツアーの中に、ポンとかういふ演目が入るのは、なんか良いのだ。

3月30日(木)薬研堀夜市 第36回@live cafe JIVE ーーーーーーーーーーーーー

しーシュ隔月定例会「夜市」。

恒例の昼リハをやり、そのまま会場入りするのだが、けふのJIVEはなんとなんと!!、3年ぶりに『アクリル板なし』のライヴとなるさうな。もぅすっかり「当たり前」になってゐた、客席とステージを分断する、あの透明な結界が、けふはないのだ!。なんと云ふ感覚だらうか?。
我らはようやく『ここまで 帰ってこれた』のだ。

その感慨と喜びは、思はず音にも現れたやうで、お客さんから「今日のしーシュはなんか違う」といふ声があった。確かにラインナップも熟考したが、そんなことより、やはりけふは「コロナが明けたのだ」といふ感慨が我らを押し上げたのだ、と思ふ。

ここから無観客の配信を、何度発信したことだらう。
長く続いた霧の時代が、これで晴れるのだ、と思ひたい。

さういふライヴだった。

3月31日(金)ーーーーーーーーーーーーーー

昨日のライヴの余韻も冷めやらず、久々のソルティ・ベアーズのリハが昼イチから。

この日曜日に行われる「満景寺」でのイベントのリハ。ソルティのライヴ、といふよりは、広島の手練れの楽師がスプリング・コンサートをやりまっせ、みたいなノリのイベントで、そこにソルティがハマった、と・・。ので、ラインナップもカヴァーのみ。しかも知ってる曲が多いので、さほど苦労はせずに済みさうだ。

まぁしかし、かういふイベントで素人臭い事やったら最悪なので、当日は色々とイヂワルな遊びを仕掛けてみやうとは思ふ。やりすぎぐらい歌って弾いてやろう、と・・。

春が進み、コロナの制約も取れてきて、そは良いのだが、いわゆる「烏合の衆」が増えてきたのにはやや辟易す。特にここ3年抑圧されてゐたらしい若い世代が、水に放たれたボウフラの如く、街のあちこちで蠢いてゐるのを、ウザく感じる。活気が戻ってきた、といふよりは、風紀が乱れてきた、といふかんぢで、まーぁニンゲンといふはどこまでも性懲りのない種族なのだな、と思ふ私もまたニンゲン。