週変わりのシュウ
12月24日〜31日
貝の船 月に昇る
12月24日(日) 薬研堀夜市 第40回 Xmas night な夜ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今年最後の「夜市」。
地元ではとても久しぶりに「料理付き」のライヴ。percussion house PICOがあった頃は、年末のこの企画が広島のライヴのシメだった。気軽に厨房を使わせてもらえたPICOと違い、JIVEはライヴカフェ。会場でできるのは盛り付けだけ、なので準備は万端にして。
まぁ、JIVEでの初めての試み、としてはうまく行ったのではないか?。リハやサウンドチェックに集中できない、といふデメリットはあるが、お客さんも喜んでくれて嬉しい。珍しく客として来てくれたカワちゃん(歌うたいカワムラ)は『料理別料金で高い!と最初思ったけど、この料理なら全然アリですね!』と。
けふは遠く神奈川やら九州からのお客さんもあり、ウチもかなりチカラを抜いて演れたライヴとして、地元のシメにはふさわしい内容であった事、と思ふ。
楽曲のトピックとしては、まぁ時節柄クリスマス・ソングからライヴがスタートす、といふのをやってみて、あと新曲「雨の日は休み」の初披露。今回も生配信を敢行したのだが、なぜか私のPCがネットに繋がらず、配信視聴者への対応ができなんだのは残念。
演目:リトル・ドラマー・ボーイ/Tha X mas song/オイデナサイヤ/ナガレモノ/夜のバスには/シルエット・ロマンス/陽はまた昇る/君が守る世界へ/月の裏の約束/くちなわは語った/伝言/スレ違い/雨の日は休み/砂に泣き/Dance/素晴らしき世界
12月25日(月)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昨日のライヴに、わざわざ神奈川は藤沢から来てくれた 渡シューヘイの接待をする壱日。
もとはカワの字の友達として、広くぱんぱかトリオやしーシュの仲間にもなった巨大な男シューヘイ。まづは朝早広島駅で待ち合わせ、呉線で呉まで行く。ゆんべも結構遅くまで打ち上げをしてゐたので、片道40分の電車の中では、シューヘイ寝てゐる。
呉につくとお目当ての「大和ミュージアム」へ。『なんかおススメは?』との事でしーなさんから提案があり、私もぢつはまだ行ったことのないココに決めた。大和、とは云ふまでもなく、あの戦艦大和(宇宙戦艦ではなく)のことである。日本一の軍港として栄え、大和をはじめ多くの戦艦や空母を生み出した街 呉市の、戦争の記録を残すミュージアムとして、大変良いと聞いてゐたが、果たしてそは本当であった。
寸尺の模型や実際の零戦、実寸台の大和砲弾、とかもまぁ見どころはあるが、歴史資料としてたいへんしっかり作られてある、と云ふ印象。原爆資料館などと比ぶれば、やや軍事賛美に思へる部分もないではないのだが、各所に設けられたヴィデヲなど本当によくできてゐて、けふは時間の関係で2時間しか居れなんだのだが、壱日かけてぢっくり観るのもアリかな、と。また改めて来よう。
呉の近くで仕事をしてゐたカワの字と合流。有名(らしい)ラーメン屋で昼飯を喰ひ、カワの字の車で広島へ帰る。カワはまた仕事へ出向き、我らは仕事を終えたしーなさんと合流。私以外はみんなホンマによく働く。
仕上げはまたまたカワの字も合流し、我らの「根城」とも云へる欧風酒場ブラッスリィ・ヴァンダンジュにて、改めてシューヘイ歓迎会。
久しぶりに壱日じゅう遊んだ、といふかんぢの日であった。シューヘイお疲れさま。彼はもぅ明日の夜の便で帰るらしいが、明日は流石に私も仕事で付き合えぬゆえ、原爆資料館に行ってみよ、と薦めておく。
12月26日(火)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今年最後のバイトへ。
年末のこの職場は忙しい、と過去の記憶で覚悟してはゐたが、ま〜〜〜ぁ飽きもせず忙しかった。まぁけふはいつもよりは短時間勤務ではあったが、付き合い残業をせねばならぬほどの激務であった。なんかこのクソ寒い中、女物の短パン履いて、頭の弱さうな女子連れて騒いでる頭の弱さうなおチョーシ者がゐたな。年も押し迫ると客も増えるが、あぁいふ手合いも増える。
帰り道、完成間近 と云はれるサッカースタヂアムの前を通って帰る。
まーぁよくもこげな巨大建造物を作るもんだ、と呆れ半分で思ふ。
残念ながらサッカーには1ミクロンの興味もないので、この巨大建造物にもデカさ以外の興味はなく、オープンしたらこの辺の住民、大変だらうなぁ、と云ふ思ひしか湧かぬ。
12月27日(水)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今年のレッスンのシメ。
今年は初めて発表会をやったりしたが、同時に教室管理側との軋轢もはっきりした年だった。まづ今現在、私は切実にここを撤退したい気持ちでいっぱい。条件の良い物件があらば、明日にでも引っ越しをしたい。だがまぁ、現在の生徒数=稼動量で、今ほど格安の物件は借りれぬだらう、といふ事だけが・・・。
どこかの開業スタヂヲを間借りしてでも、そのやうに稼動するやうにすべきなのかもしれない。その時は近づいてゐるやうにも思ふ。
12月28日(木)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今年最後の「空き日」。
明日からの旅に備えて色々と準備。本来明日からの京都行は、青春18切符を使っての在来線の旅を予定してゐたのだが、しーなさんが肋骨を骨折し、そんな長時間の電車旅(6時間ぐらい)には耐えれぬだらう、といふ事で、新幹線に変更。それでも可能な限り荷物を私が分担すべく、自分の持ち物は極限までの軽量化を実行。まぁもともと荷物の少ない人間なので・・。
やってみるとTシャーツ2枚と寝巻き、下着を二日分、でOKとなり、減らして持ってゆくつもりだったエヘクタも3ツはカバンに入る。いつもとあんまり変わらんな、と思ひながら・・・。
12月29日(金) 年末京都行:アイリッシュパブ・ノームーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
年末恒例の京都行。
コロナ前までは「神戸28日〜大阪29日〜京都30日」の関西トライアングルが成立してゐた年末ツアー。まづ神戸がなくなり、ついで大阪もなくなり、「もぅやめやうか」と思ってゐたところ、京都のコーちゃんこと中村こういちが『年末にしーシュと会えへんのは寂しい』と、去年からブッキングを始めてくれたもの。
今年はそのコーちゃん自身が機材を持ち込み、PAまで担当してくれる。対バンは関西超絶女性トリオ「コトヒメゴト」だが、今年はヴィヲロンの黒田かなでがインフルで欠場。ハモニカのあらいなおことアコルディヲンの井川ユミコ姐の二人となり、ぢゃあしーシュ積極的に手伝うよ、と。セッションも多めで構成。
コーちゃんの音作りが素晴らしく、結果として、とても良い2マンライヴと相成った日であった。
ユミコ姐さんは、最近 電気ベースとのデュオ活動を始めたやうで、そこでエヘクタを多用するプレイをしてるらしく、けふも期待したが「このユニットでは生音勝負や」といふことで・・。
骨折を押して頑張ってゐるしーなさん。我慢強い人と知ってはゐるが、けふも重心を支えきれぬ状態で、よくあれだけ弾いた!と労いたい。怪我や病気で穴を開けぬ!といふ気概は、確かに私も持ってはゐるが、この人のこの姿勢には、ホンマに頭が下がる。でも、正直もぅあんまり無理もしてほしくもないのだ・・・。
12月30日(土) 年末京都行:種の会モダンタイムスーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
泣いても笑っても、今年の演奏のシメ。
もともとは2021年に亡くなられた センチメンタル・シティ・ロマンスのフロントマン 中野督夫さんが提唱した「街の歌」といふ企画から、トクオさんの死後、友禅作家のオイワさんこと岩井雅実さんが「種の会」として引き継いだイベント。
今年は特にトクオさんへのトリビュート色が強い会となってゐたやうだ。なんでか知らんがトクオさんと一番縁遠かった我らがここ数年トリを任されてゐるのだが、今年はその後のトリビュートセッションがメインのやうで、安心してしーシュ世界を展開。もぅこの場での我らを見慣れてゐる人も多く、逆に「ここでしーシュがこれを演らなアカンねや」とも言ってくれる人もゐる。嬉しく身がシマる。
トクオさんの往年の名曲を楽しさうに、しみぢみと演奏するセッション・メンバーたちを眺めながら、あぁ本当に愛される楽師とはかういふ人なんだらうな、と強く思った。メヂャーの世界に属しながら、裾野にこれほどまでの広がりを持ち、その死をこれほど悔やまれる楽師が、他にゐるだらうか?。
けふはその後ちょっとした「事件」が起こり、まぁ大事なく済んだのでよかったが、なかなか波乱に満ちた年末京都行であった。
12月31日(日)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さァ、帰ろう。
小雨降る中、けふも京都に泊まるメンバーたちに見送られながら、我らは広島へ帰る。一度われらももぅ一泊して京都での年越しを・・と思わぬでもないが、しーシュは夫婦ではないので、やはり大晦日はそれぞれの家族と年越しを迎えるべきだらう、と・・・。
帰りも新幹線。隣の席にゲホゲホ咳をしながらもマスクもさせず、猿のやうに躾の悪いガキを野放しにしてゐる、これまた頭の弱さうな若母がおり、たまりかねたしーなさんが注意す。父親の姿が見えぬところを見ると、母子だけの里帰りかなにかのやうだが、特にガラの悪さうでもない、ただただ頭の弱いこのテの人種には、ホンマに辟易する。
この親子は最終的に広島駅でも一緒になり、これまたこのガキが自動改札機の前でうろうろと通行の邪魔をしてをり、それをまた注意もせずにゐる母親。偶然を装ってこのガキをカバンで押し潰してやった。
しーなさんと軽く「駅飲み」をして、私は私の路線で帰らんとしたが、なんとここに来てJRに事故が発生。それでなくとも本数が減ってゐる電車がさらに30分も遅れ、結局1時間も予定より遅く帰宅することに・・・。
後で聞けば、酒に酔った莫迦が線路内に立ち入って遊んでゐた、と云ふ話で、本当にこの国はさほど遠くない未来、莫迦で滅びるに違いない。
かくして、波乱の2023年は終わりを告げたのである。