週変わりのシュウ

時が過ぎ、歌は終わる

2月18日(日)ーーーーーーーーーーーーーーーー

知らぬ間にまたエヘクタ〜が増えてきた。
一時期「もぅ使わんな」と思ふやつを大量に手放したのだが、時を経ればいつの間にかまた増えてゐる。

本来私はシールド一本アンプ直結でOK、といふタイプのベース弾きだし、今もさうしやうと思へばできる。現にこないだの即興のライヴではさうだった。なのになんで増えるか?と問はれればやはりそこには、「ミーハー」といふ壁が存在し、「あ、なんかイイな」と思った音は真似してみたくなるのだ。

さうして増えてみると、やっぱりコレはあんまり使わんな〜といふものが出てきて、フランヂャーやらコーラスやらは、やはり私の中での優先順位は低い。トーキング・モジュレーターとか使ったらオモロいんだがねぇ・・。

してみるとこないだの「夜市(特に組曲)」での、現時点でのエヘクタ〜の貢献度は、もぅこれ以上はない、といふかんぢのものだった。すなはち、今の私にはブースターとエンヴェロープとシマーリバーヴとループがありゃOKてことか?。

2月19日(月)ーーーーーーーーーーーーーーーー

昨日まで、この時期にしてはえらいこと好天が続いてゐたが、けふは雨模様。聞けばこの天候しばらく続きさう、とか・・。

     ビッグクラッピー

かういふ日はバスでバイトやらレッスンやらに行く。んで、いわゆる広島市の中心「本通り商店街」をてくてく歩くのだが、この途中にゲームセンターがある。ゲーセンそのものは私に全く縁のない場所なのだが、この場所の前に、客引き効果を狙って「拍手するロボット」が据えられておる。これが、タコかなんかを模した間抜けなマシンなのだが、付属した「手」が実際に叩き合わされて「拍手」する。これがぢつに見事なクラップ音を出すのだ。

調べたら「ビッグクラッピー」といふ名のあるマシンのやうだ。

やはりリアルなクラップ音を出せるために、割と近代技術の真髄が注ぎ込まれてゐるらしい。
その間抜けな風貌と裏腹のリアルなクラップ。んで、この時代にしてはアナログな仕掛け。アホらしいのに真面目なマシン、といふ相反性。多くの人がその前で動画を撮ってゐるのを見かけるが、その気持ちはわかる。初めて見かけた時は本当に感心した。

ライヴハウスの前に置く、てのもアリかもしれんね(笑)。

2月20日(火)ーーーーーーーーーーーーーーーー

トリロク・グルトゥ(インドの著名なパーカッショニスト)のグループに一時期在籍し、ギターやヴォーカル、民族楽器などを器用に操り、特異な存在感を醸し出してゐたJaya devaといふアーティストがゐて、この人が気になって色々調べてゐたのだがどうにも資料がなく、もぅ長く手詰まりであった。

したら、どこでつながったものか、この人がぢつは本名をGian Piero Pramaggiore と云ひ、イタリアの楽師であることが判明。顔本を見つけたので、伊太利亜語は分からんが英語で「あなたの音楽をづっと探してゐた広島の楽師だ」といふメッセージを送ったところ、ちゃんと返事が来て「ありがとう、お前も頑張れよ」のやうなことが書いてあり、嬉しい。

残念ながら1981年に発表された音源(CDではなくヴァイナル盤)は、すでに廃盤となってゐるらしい。現在は、まぁ写真や記事で判断するほかはないのだが、ブルーズを基盤とした地道な活動を続けておられるやうだ。

私は過去にも、このやうにもぅ長らく行方の知れなかった人、記事、事件などを掘り起こしたことがあり、ひそかに「探偵」と呼ばれてゐたこともあった。今回久々にその「ワザ」が役立ったわけだ。

2月21日(水)ーーーーーーーーーーーーーーーー

また雨。けふもバスでバイトへ。

けふはバイト後、レッスンが始まる前の遅い昼飯に、久しぶりの影の広島グルメ「カレーの桃丘」をチョイスす。この店、私が高校生の頃からあったと記憶してゐる。他にはない独特の味わいあるカレーで、いわゆる「欧風カレー」ならここだらう、と常々思ってゐる。

長らくご夫婦だと思ってゐたマスターとママさん、ぢつは兄妹らしく、憶えてる限りづっとこの二人で切り盛りしておられる。ポークカツカレー1.5倍辛を注文したが、食べた後になって本当はチキンカツカレーが食べたかったのだ、と気づいた。でもまぁ美味いのでなんでもいいや。

その後、これまた久しぶりに波留子にも行き、楽器店を冷やかし、他我子の衰退ぶりを嘆き、スタヂヲに入り、レッスンを4コマやり、またバスに乗って帰る。

2月22日(木)ーーーーーーーーーーーーーーーー

猫の日だといふ。

朝ゴミ出しに外に出た瞬間、私が勝手に「マヌル君」と名付けてゐる灰色の斑猫(地域猫)が目の前を駆け抜けていった。このマヌル君、マヌル猫に似たもっさりした風貌なのだが、残飯を狙うカラスを追い払ったりする気の強さも持ってをり、注目してゐる。基本的に野良猫なのだらうが、頑張って生きてほしいと思ふ。

カラスと云へば、しーシュでのメイン楽器となってゐるスタインバーガー。これが最近弾きにくく感じてゐてツラい。弦高を高めにして強くハジいた時の音がウッドベースぽくて気に入ってゐるのだが、バネ指が酷くなってゐる手には、その弦高の高さがキツい。弦の種類をもぅ少しや〜らかいのに変えるかどーか悩み中。

その流れや指の柔軟性などの点から、将来的にやはりフレットレスを弾き続けるのは難しいのかな?といふ思ひもある。いづれはフツーのフレット付きのプレベかなんかを弾いてしーシュを演る日が来るのかねぇ・・?。

2月23日(金/祝)ーーーーーーーーーーーーーーーー

世間は祝日。
けふは超巨大建造物「エディオンピースウィング広島」といふサッカースタヂアムのオープン日で、近隣の混雑ぶりが予想される。朝からヘリもぶんぶん飛んでおり、うるさい。サッカーに1ミクロンも興味のない私からすれば、何をそこまで盛り上がるかね?と思はざるをえんのだが、まぁ他者に迷惑をかけんやうにするがいい。後で聞けばJRも市電も乗車率100%越えの大混雑だったらしく

その雑踏を尻目に、我らはリハに没頭。
まずしーシュの「チョイ出し」撮影を兼ねた音を倉庫楽団で取り、トークシーンも撮る。夕方にカワのじが合流して3/3のカワムラ祭りのリハ。今回このユニットで初めてエヘクタ〜を色々使ってみる。パッシヴのベースにはエヘクタ〜がかかりにくいんだな、といふのを実感してゐる。

その後さらにしーシュのリハ。楽師の1日であった。

2月24日(土)ーーーーーーーーーーーーーーーー

久しぶりに晴れたね。

半日、動画の編集に取り組んだのち、長めの散歩に出てみた。今まで歩いたことのない通りを入り、プラプラといつまでも歩く。「へ〜」と思ふやうな面白さうなブックストアとかあった。これが広島以外ならわりとフラと入ったりできるんだが、地元ではなぜか二の足を踏んでしまうネー。

午後から夕方にかけて、久々に映画「ザ・ロード」を見返す。素晴らしい映画。興が乗ったので、鑑賞後はコーマック・マッカーシーの原作本も読む。原作も映画も面白い、といふスゴさ。日本映画はなんでこれが出来んかネー。

読書、と云へば、この頃よ〜やく「電子書籍」に慣れてきた。寝落ちした場合、重量のあるタブレットが顔面やハラの上に落ちてくる危険はあるが、暗い部屋の中でも読める、といふのはメリットではある。最近はフロに入って身体を清め、布団に入ってタブレットを開く、といふのが夜の楽しみとなってゐる。爺さんか?!。