週変わりのシュウ

やがて海へと届く

6月22日(土)ーーーーーーーーーー

梅雨入り・・したんか?。

この頃またぼちぼちヂョギングを始めてゐて、まぁ走り続ける人からすれば笑っちゃうやうな距離しか走れんのだが、まぁ・・。これはネ、やっぱり呼吸器系をしっかり鍛える事もやらんとな・・と思ったから。

軽い筋トレとストレッチは微々ながら継続してゐるのだが、やはり歌を歌う身としては、今後劣化してゆく「息吹き」と云ふを鍛えておくに損はなからう、と。よーするに有酸素運動、だね。長生きしたいとはあんまり思はんのだが、健康ではありたいよネ。

6月23日(日)ーーーーーーーーーー

ぱんぱかトリオのリハ。
当初えらい遅い時間からの予定だったんだが、フイに早まり、常識の時間から。

夏に久しぶりにこのトリオでの遠征が入っており、それも視野に入れてのリハ。ぱんトリでのツアーと云へば、なんと言っても「レコ発ツアーに商品を忘れてきたカワの字」だな(笑)。もぅ何年も前の話で、そろそろ勘弁してやってもいいんだが、あまりに可笑しいので、いまだに話題にしては皆で笑う。

夜通し名古屋まで走った末『果てしなく嫌な予感がする』と言った時のカワの字と、それに冷静なツッコミを入れるしーなさん(笑)。今となれば珍道中の楽しいツアーだった。またあんなかんぢに・・・いやいや忘れ物はナシでね。

6月24日(月)ーーーーーーーーーー

パーカスの宮本香緒理とのライヴ前最後のリハ。

まぁだいたい不安材料は払拭できたかな?と云ふかんぢ。あとは現場の状況を見ながら・・ですな。
思へばかういふ時にも自我を押し通す事だけ考てゐた若い頃。お客や企画者の意向に沿う事が『日和る』事と思い込んでゐた未熟な時代。見に来た人に楽しんでもらう といふ事を最優先に考られる今は、ナンも怖くはない。

かういふ境地に立てたのは、やはりしーシュを演ることで、しーなさんから学べたことなのだ。

6月25日(火)ーーーーーーーーーー

バイト。
夏の新メニューが始まり、私の持ち場が一気に増える。多い時には5ツ以上の事を同時進行せねばならず、久々のてんてこ舞い。キビしぃ〜!。全然役に立てんまま終わった、と云ふかんぢ。やれやれ。

夜はレッスン。大手スーパーも併設されてゐるので、終わった後になんか買って帰るか、とも思ふが、私のレッスンが終わる頃(20:30)には、惣菜などもぅあらかた売り切れており・・・。

6月26日(水)ーーーーーーーーーー

バイト連勤。しかもけふは10時から16時までのロングシフト。
昨日よりは立ち回れるか?と思ったが、けふもなかなかのてんてこ舞い。連勤二日目とは云へ、厳しさにあまり変わりはなかった。しかもお客も多い!!。

しかし私はけふを乗り越えれば、当面楽師生活に没頭できるのだ!。それを目指して6時間頑張った。は〜。

かういふ日は汁なし担々麺を喰って英気を養い、レッスンへ繋ぐのだが、無情にもけふは担々麺屋が休み!。Oh God !。もぅ身も心も担々麺だったので落ち込んだが、第二案として老舗カレー屋に。ここはまぁ安定の・・。さういやここんところづっと忙しかったな、と思ひ、レッスンまでの間に街ブラ。本屋で久々の新刊も買った。

レッスン終える頃には結構な雨。同僚の上ちゃんことドラムスの上野友敬が『嫁さんが迎えに来てくれるけど乗ってくか?』と云ってくれたので、甘える。上ちゃんの奥さんは美人&超スタイル&フランク、といふたいへん好ましい女性で、会うのは久しぶり。相変わらずの別嬪ぶりだった。シャレにならん大雨だったので、ホンマに助かった。ありがとう〜。

6月27日(木)ーーーーーーーーーー

楽師として活くる日々となりて。

ぢょんがらベースを弾く時の話題として、三味線のバチで弾けんものか、と色々考察してゐたら、なんや三味線のバチに似たフォルムのピックがあるらしいので、注文した。それが届いた。0.8mm。

ベースには薄くないか?と云はれるが、私は日頃からこの厚みのピックを使ってゐるので・・・。

いちをう人間工学のなんぢゃらのうんぢゃら、でこの形らしいんだがホンマかいな?。持ってみると意外に手に馴染む。へ〜。

まぁなんとなく狙ったかんぢには弾けるんだが、このフォルムでこの厚みではやっぱり薄く感じてしまった。もぅ少し厚みがあるヤツでもよかったのかも・・・。

6月28日(金)梶山シュウ&宮本香緒理デュオ@井原市スマイルいずえーーーーーー

リハを重ねたデュオの本番。
岡山県は井原市の出部地区公民館でのお昼ライヴ。

まぁこの状況から察するとおり、お客さんのほとんど(いや・・・全部かな?)が高齢者であり、かをりちゃんが当初狙ってゐた「ベースとパーカスの妙技」みたいなもんは的外れだと思ふよ、と何度か協議し、けふに至って内容も一部変更し、進行も私が中心となって進めることに。

まぁ、その作戦は功を奏し、予定より長めのコンサートとなってしまったが、音楽にあまり馴染みのない田舎のお年寄りにも、飽きられることなく最後まで楽しんでもらえたやうだ。当初の狙いとはやや違った形だったが、かをりちゃんの即興的な要素もちゃんとクローズアップできたし、その即興度胸もなかなかで、これは後にも話題になってゐた。かをりちゃん流石。

ハイライトに、私のぢょんがらベースとかをりちゃんの和太鼓(桶胴)による即興乱れ打ちを持ってきて、これも狙い通りにウケてOK。アンコールはかをりちゃんの厚意により、私のソロで「夜明けの海ごっこ」の弾き語りを・・。おかげで久しぶりにCDも売れた。

何度か共演の経験はあるんだが、今回初めて『完全なデュオ』で共演したパーカッショニスト宮本香緒理。思った以上に面白い事がやれた気もする。かをりちゃんさえ良かったら、またこの編成でも演ってみたいな。

いやまぁしかし井原市の遠さ!。けふは124kmを走って2時間歌い、また124km走って帰ってきた事になる。夜のライヴだったら完全にお泊まりコースだが、けふはまぁお昼ライヴなので、帰った。

6月29日(土)ーーーーーーーーーー

しーシュ20thアニバーサリィ・レコーディング最終戦!。

長らく協議されてゐた「ボーナストラック」として、やはり人気曲『砂に鳴き』を録る事にして、そのやうに。先輩にして友人だった 故・岩本貢氏の形見分けとして譲られたヘンテコ楽器を使う。これを実戦で使ったのは、やはりレコーディング、私の前ソロ作「ゆほびか」における『かがり火』以来。

その他としては、私のきのうのけふで、喉の調子がたいへん良い。私は本番が続く方が声が出るのだ。それを生かして、これまでOKが出てゐたヴォーカルテイクも全部録り直す。細かい調整や音の追加も済ませ、これにて『録音作業』はめでたく終了!。こっからはミックスダウン→マスタリング→ジャケ撮影→データ入稿→発注、の流れとなる。今年の秋には20周年記念盤!として発表できるだらう。

前回からキャメラマン(ウーマン)に、私の生徒でもある人物写真家江口智子が一緒にスタヂヲ入りしており、合間合間のショットを色々撮ってくれてゐる。彼女のアイディアも取り入れながら、こっからはジャケの撮影になるのかね?。思へば初めて外部発注で成功したのが、彼女のデザインによる「夕闇を待つ猫たち」であった。

6月30日(日)Make a Wish 高宮町音楽祭ーーーーーーーーー

好ましく、最近全国的にも話題喧しい安芸高田市・高宮町にて、毎年恒例のこの音楽イベントへ参加。

今回我らは特に、オープニングからエンディングまでづっと会場に居り、「参加者」としても楽しんだ。かういふ長時間イベントにおいては、自分の出番だけ来て終わったら帰る、といふ参加者も多いが、我らはそれを不義理と感ずる。なにより、いろんな音を楽しみたいではないか。

「ジャズフェス」と銘打って全然ジャズが出ないイベントも多い中、このMake a Wishは本当に雑多なジャンルが楽しめるミクスチャー音楽祭。今回もブルーズの弾き語りからハードなロックバンド、ガチの民族音楽やガチなジャズ、昭和歌謡、えせニックプログレ(ワシらか・・)までなんでもござれ。よくもまぁこれだけのメンツが集まるものよ、と神楽と云ふ芸能が根付くこの土地の懐の深さを思い知る。

我らの出番は30分押しで。新調されたらしいPAがまだ馴染めず、やや不完全な音場ではあったが、まぁゲスト枠らしい貫禄と内容は提示できたやうで・・・。ものすごくウケてる、といふ感じはないのだが(苦笑)、終演後の賛辞はこれまでにも増して熱かった。

ウチの新作20thアニバーサリィアルバムには、ここ高宮町に贈った壱曲も入れてゐる。今回も彼らはそれをカヴァーしてくれており、嬉しい。最後はもぅなんでもアリだ!とばかりにベース持って飛び入り。楽しき壱日であった。スタッフの皆さん、ありがとう。

良き感覚を持って北海道に出発できそうだ。