週変わりのシュウ
7月13日〜20日
故郷を捨てた時 私はまだ子供だった
7月13日(土) Sings 6 Hallelujah @ OTISーーーーーーーーーー
音楽酒場OTISにて、上述のイベントにソロで出演。
レナード・コーエンの名曲「ハレルヤ」を、各演者が独自の解釈でパフォームす、といふ企画。
出演はマスターの佐伯雅啓、即興の鈴木芳幸、カワちゃん、そしてライヴ・ペイントの加登真希、に私。
メンツから見て「こうかな?」と思ひながら策を練ってゐた。似たやうな事を演るとすればカワの字で、彼がどんな感じで準備してくるかを楽しみにしてゐたが、当日カワの字は風邪っぴきかなんかで声が出ぬ、といふ事で「唄うたいカワムラ」ではなく「唄わないカワムラ」と(笑)なった。潔くウクレレの独奏で勝負。かういふ柔軟な力強さは、あまり知られてない彼の底力だと思ふ。あっぱれ。
開場してみると相変わらずインバウンド客でいっぱいとなるOTIS。客席の半分以上が外国人、しかも半分は飯を食いに立ち寄った、といふかんぢの・・・。オーストラリアから来た、といふ4人連れの家族の娘さんがカワイかった(でも多分ローティーン)な。
それぞれ趣向を凝らした「ハレルヤ」が展開されたが、みんなえらくマニアックだった。ここはトリの私がポップに行かんとな、と思ひ、直前で路線変更。もっと即興ぽく演るつもりでゐたが、全曲歌入りのポップ路線で。長らく歌ってみたかったAlan Hampton の「If it was」も演ってみる。やはり難しく、自己採点では30点。よぅこんなん弾きながら歌えるよな。
驚いたのは、ずいぶん長くお会いしていなかった、廿日市教会のDさんがフライヤを見て、わざわざ会場に足を運んでくれた事。教会からはすっかり足の遠のいてしまった私だが、古くから居る信者の間では、時折私のことが話題に出るらしく(笑)。すっかり白髪の淑女になっておられたが『あなたは変わらないわね』と再会を喜んでくださった。一時期、ホンの一瞬だけこの人に英語を教わりかけたことがあり、けふの「If it Was」を聴いて苦笑しておられただらうな、と思ふと・・・。
思いがけぬ再会もあり、楽しいイベントだった。
7月14日(日) ーーーーーーーーーー
しーシュのにちようリハ。
こないだ北海道ツアー中、しーなさんが耳に割と深刻なダメージを受け、相当慌てた。この辺ツアー記に詳細を書いたのだが全部消えてしまったため、詳しくは語ってないが、まぁ大音量による一時的な聴力損傷、といふかんぢ。その後の経過はまづまづらしく、極端な悪化はしてない、と聞きやや安堵。
かくいう私も、ぢつは最近気づいたのだが、多分いま右耳はほとんど聴こえてない。
聴こえてゐるやうに思へるのは、骨伝導と左耳がカヴァーしてくれてゐるからだ。
騒音性の難聴は30代ですでに兆候を指摘されてゐた。注意を勧告されはしたが、職業上どうにもできることではなく、その後数十年で進行こそすれ快癒するハズはない。しかもコロナ期に起きた突発性難聴以降、残念ながら聴力の低下はハッキリと自覚できるほどになった。
今のところ音程を認識できぬほどの難聴ではない、が、これもそのうち分からん。いづれは映画「サウンド・オブ・メタル」の主人公のやうに、完全に聴力を失ってしまうのだらうか?。そうなったら絶望しない自信はないけどなぁ。
7月15日(月/祝) ーーーーーーーーーー
祝日らしい。
こないだ書いたやうに、今週はバイトが入っておらず、かといってレッスンもさほど密ではなく、ライヴもなく、久しぶりに「ヒマな壱週間」となりさうだ。
まぁかういふ日は映画に限る。
ネトフリ映画「アウトサイダー」。外国人から見た「ヤクザの世界」。
色々矛盾はあるストーリィだが、演技派の役者揃いなのでそれぞれのゴロツキ演技ぶりがすごい(笑)。なかでも北野映画「アウトレイジ」でこのテの役に名を馳せた 椎名桔平がこたびもホンマにえぇ味を出してゐて、良い役者だな、と思ふ。
最後がハッピーエンドなのが、まぁニポン人から見たヤクザ映画としては「ありゃ」といふかんぢなのは・・・。
女優が完璧なバイリンガルで、よぅやく日本にもかういふ人が出てきたか、と。
7月16日(火) ーーーーーーーーーー
諸事情ありて午前中から車を出して広島市内を奔走。
その流れで広島市内 鷹野橋商店街にある老舗喫茶店「ぶらじる」で昼飯をバ。
はるか太古に勤務してゐた職場がこの近くにあり、その頃に何度か来たし、一度はライヴもやったことがある。なにもかも懐かしく、いいかんぢだった。このテの「喫茶店」は広島においては完全な絶滅危惧種であり、ノスタルジックな思いだけで存亡を願うのはエゴと知りつつも、頑張っていただきたい。
その後レッスン〜ぱんぱかのリハ。
カワの字の風邪はぜんぜん良くなっておらず、ゲホゲホと咳き込みながらのリハ。多分しーなさん→私、と初夏に罹患した風邪と全く同じのやうで、ありゃぁ〜、といふ印象。咳だけが長く続く不快な特徴のある風邪だ。
7月17日(水) ーーーーーーーーーー
こないだ愛車「ぐっち」のホィールカヴァーが割れてゐるのを発見し、ツイデにオイル交換もせんと、久々に安佐北のauto officeを訪ねる。ホィールカヴァーは新品を揃えると無駄に高いので、中古が出るまで待つことにし、オイル交換のみせんとすが、問題発生。
経年の劣化で、オイル廃棄孔のねじ山が切れてしまってゐる、とのこと。今回は処置できるが、これを交換するとなると工事としても金額もエラいことになるので、ん〜〜〜〜まぁだいぶガタの来てゐる車だし・・・。次の車検時にいよいよ考えねばならんかなぁ、といふかんぢ。ヤレヤレ。
エンジンはまだ元気なだけに、もっと乗ってやりたい気持ちは強いんだがなぁ・・。スピードは出んけどいい車だし・・。しかし大手のディーラーでなら3回前の車検ですでにエンジンマウントの組み替え、を指摘されてたし、そもそもこれって何年乗ってるんだっけ?。
7月18日(木) ーーーーーーーーーー
けふは恐ろしいことにバイトもレッスンもリハもライヴもない。
つまり「休み」なのだ。
まぁ考えてみりゃバイトを始めるまではづっとこんな暮らしだった。専門学校の講師やってた時だって、夏休み春休みはガポっと休みになってたし、むしろ此処数年、バイトとレッスンとライヴの3本立てが、私の人生的には異常に忙しい日々だったのだ。
むか〜〜し、まだ生徒との年齢がづっと近かった頃、生徒の一人(♀)が学校から電話してきたことがあり、『センセいま何してたの?』と聞かれ『寝てた』と答えて『いぃ暮らしだねぇ』と云はれたことがある。考えてみれば私は人生のほとんどをさういふ風に過ごしてきたのだ。
練習→ヂョギング→筋トレ、を終えたらけふも映画。
ゲスのなんぢゃら、といふバンドのドラマー ほな・いこかが女優をやってる「花腐し」といふのを見る。私はゲスのなんぢゃら、はよく知らんのだが、ここのドラマーが、楽師にしちゃぁえらい色気のある娘やな、と思ってゐたが、ここまで本気の女優だったとは驚き。女優名はさとうほなみ。他もチェックしてみやう。
まぁこのゲスのなんぢゃら、リーダーの何某がホンマにゲスな事をやって顰蹙を買ってゐた事件があったやうだが、このやうな才気あるメンバーを抱えれるならゲスでも良いんではないか、と思へる。
7月19日(金) ーーーーーーーーーー
バイトがないだけで日々これほど清々しいか!といふかんぢの日々である。
いや・・別にイヤな職場ってわけではないし、仕事そのものには ヤリ甲斐を感じてはゐるのだが、やはり『さぁけふもバイトだ!心踊る!!』とはならんわけで、そこはさういふアレで。まぁこの壱週間、ホンマに楽をさせて頂いた。来週から頑張ろう。
7月20日(土) ーーーーーーーーーー
ゆんべは夜半から激しい雨と雷で、夜中に何度も目が覚めた。これで梅雨明け、なのかね?。
日中も激しく蒸し暑い。雑務と練習を午前中で済ませ、昼からは久しぶりに「チャリ散歩」に出かけてみる。けふはわざと昇りの坂道を選んで筋トレも兼ねる。1時間半ぐらい走ってたのかね?。さすがにケツが痛くなった。
夜は久しぶりに外食。隣町のインド料理屋へ。
ちょーどその近隣で祭りが行われてゐたやうで、店の前を神輿が通り、浴衣の少女たちが横切ってゆく様は、なかなかよろしい。我が故郷 廿日市がむかしこんなかんぢだったな、と思ひ出す。たれか故郷を思はざる。