週変わりのシュウ
8月17日〜24日
お前もだろうが?、と思うけど云わないよ
8月17日(土)ーーーーーーーー
しーシュ夜市前、さいごのリハ。
300年ぶりくらいに、このたびえへくた〜ボードを購入した。昔のそれは木箱にフェルト張って・・とかいふ粗野な作りのものがほとんどだったが、昨今のは頑丈なスティールのフレームに、マジックテープでえへくたを半固定したまま、専用のバッグに入れて運ぶこともできるのだ!。
けふそれのお披露目だったが、まぁまぁ使い勝手は良かった。今後はこれで行こう。しかしこれをこのまま旅に持って行けるか?といふとまた別問題で、車旅ならいざ知らず、これを飛行機の荷物預けにするんはやはりややリスキーだ。
やっぱり、旅には旅用のえへくたを別にひと揃えした方がいいのかね?。ん〜〜〜。
8月18日(日)薬研堀夜市 第44回ーーーーーーー
隔月定例会の44回目。
このところ、回ごとにテーマを決めてそれに準じた選曲をしてゐたが、今回それはナシ。まぁ若いて云へば「夏の終わり」っぽいものを・・といふかんぢ。
その結果、ラインナップがかなり大人しめのものになり、そのせいもあってか いつも静かなしーシュのファンが、三割増したやうに静かで、たいへん盛り上がらぬライヴとなった(笑)。まぁ、ここんところ、京都や名古屋、北海道や松阪、といったコアなファンのゐる会場で演ってきたので、ツイあの盛り上がりを期待してしまうのだが、そもそも広島のしーシュファンはこんなかんぢだったのだ。
演奏や歌そのものは、ほぼカンペキな出来だった。私は特に今回 ベースが大変流暢に扱えた。さほど力を入れて練習した訳ではないが、最近わりといっぱい音楽をインプットしてるからではないか、と思ふ。ツアー以降やや体調が下降気味で、喉の調子は良くはなかったが、それでもしっかり歌えたのは嬉しい。
打ち上げで、久しぶりにしーなさんと乾杯。
最近はツアー中もあんまりさういふ時間が取れなくなってゐるので、二人で飲むのもホンマに久しぶりだった。さう、しーシュ=椎名まさ子と梶山シュウは、もともとは気の合う「飲み友達」だったのだ、と改めて思ふ。
8月19日(月)ーーーーーーーー
こないだ京都の書店で買った「終わりの歌が聞こえる/本城雅人」といふ本を読んでゐたのを読了。
かつて一世を風靡したロック・ミュージシャンの死をテーマにした、クライム・サスペンス?。作者の本城氏を他で読んだことがないからどの系譜の作家なのか分からんが、謎解きはあるが推理小説まではいかない、と云ふかんぢ。読書対象として得意分野ではないのに、意外にも面白く読めたのは、やはり登場人物がミュージシャンであり、そのキャラが良く練られてゐる、からだらうと思ふ。
主人公たちがえらく王道なロックなのと、例え話に70〜80年代の名バンドや名曲のエピソードが出てくるから、前時代の話かと思やぁさうでもなく、ちゃんと震災、コロナ、サブスク問題も出てくるし、微頭や棒位、ミシェルガン・エレファントなんぞも出てくる。この時代に王道のロックバンドが、もし在ったとしてもねェ・・と思ふが
まぁ、フィクションだから。
8月20日(火)ーーーーーーーー
ライヴを演った日の夜は咳き込むことが多い。
喉に負担をかけた歌い方はしてないつもりなのだが、まぁ2時間歌って喉に何も負担のかからない、なんてぇのはそは「手抜き」である。多少の負荷は仕方あるまい。
が、今回は咳が続いてゐる。そのやうな風邪が流行ってゐるとも聞くし、事実カワの字はそれを抱えて旅をしてゐたし、同じ車に同席してゐた私がもらってゐても不思議はない。ので、けふから「風邪をひいた」といふテイで過ごすことにした。
冷房が寒い。
8月21日(水)ーーーーーーーー
喉の痛み。
とある信頼できる医師の話によれば、喉の痛みに効くのは、なんといっても「うがい」ださうで、しかもその回数によって歴然と差が出る、と云ふ。どんな薬を使うより、とにかくうがいの回数を増やせ、と。そのやうにしてみる。少しでもヒリつきを感ずれば、スグ洗面台に行ってうがい。
けふ1日そのやうにしてるだけで、ずいぶん楽になった。
8月22日(木)ーーーーーーーー
夏風邪引いてもバイトはある。
同僚によると、ここ数日オハイオ級の忙しさださうで、けふも開店と同時に通常メニューのオーダーが次々と入る盛況ぶり。ぐわぁぁ!とか云ひながら5時間勤務。けふはその後「クルー会議」と云ふものにも参加。
7月の売上額を聞いて、またタマげた。忙しいはずである。
私が勤め始めて4人目の店長が、また変わると云ふ。現店長は音楽業界にも少し絡んだこともあるお人。シャレも効き、気さくで話しやすくて良かったのだが、早くも転勤。本人も寝耳に水らしく、契約が終わるまで今のアパートを出れぬので、しばらくは遠距離通勤だとか。
さういや以前、真面目に通って来てゐた生徒が、『来週からサウジアラビアに転勤になりましたので、辞めます』と言った事があった。ニポンで それなりにあったであらう生活の基盤を、壱週間でサウジに移せ!と?!!。
しかしそれが「栄転」と云ふものであり、それを拒むのは「出世を諦める」といふ事なのだらう・・。
いや〜「辞令」ってホンマに大変なんだねぇ。
8月23日(金)ーーーーーーーー
けふもオハイオ級に忙しきバイト。
けふはしかも6時間勤務だったので、もぅヘトヘトだった。
頻繁なうがいと市販の風邪薬、あとバイトによる多量の発汗で、私の風邪は退散したやうだ。
8月24日(土)山の音楽会@芸北・正直村ーーーーーーー
晩夏の恒例行事、芸北正直村での「山の音楽会2024」である。
毎年楽しみにしてゐるのだが、なにせ山の気候は変わりやすく、朝ピーカンなのに昼から豪雨、といふのも珍しくない。よりによってけふは朝から雨の予報。しかし「雨天決行」とあり、スタッフは昨日から泊まり込みでテント設営やらしてくれてゐる。楽師が行かずしてどうする?。
12時前に会場に着いた我らには、二番手の演奏に間に合った、といふかんぢ。その時点では時おり晴れ間も覗く、といふかんぢの天気だったのだが、自他ともに認める「雨男」、三線弾き語りの 麓 海里が歌い始めた途端、ホンマに雨が降り始めた(笑)。
これがなかなか洒落にならん雨で、そのうち雷も伴い始め、流石にイベントも一時中断。間近に落雷があった時には、「これは・・!」と思ったが、そのうち小降りに・・。黄昏が迫る中、1時間遅れで再開。
去年に引き続き、改造ギター弾き語り空城のしゔぁ、に引き続いてしーシュはいちをうのトリ。けふ出番のなかったパーカスのテッチャンを始めからメンバーに加え、トリオ・だ・しーシュでステージに。我らが曲を始めてるのにみんなが湖の方を見ながら騒いでゐる。
どしたのか?と思ってゐたら、なんと聖湖の上に見事な虹が!!。なかなかお目にかかれないやうなキレ〜に半円を描いたクッキリした虹で、これはもぅこの場を歌うしかなかろう、と予定になかった「素晴らしき世界」から始める。そこから亀の庭→苔の記憶→サイドカーに犬を乗せて→夏が終わる前の頃→Danceでダダっと一気に。
Danceではコク〜ンのシンガー・マユさんを引っ張り込んで三声のコーラス。ぢつにいいかんぢでトリを務め終え、大ラスは皆んなで「正直村のテーマ」を歌ってフィナーレ。今年も無事「山おん」終了。虹は我らの終演まで在り、その後も日没までづっと在り続けた。1時間以上在ったんぢゃないか?。山に祝福されてゐる気がした。
そして何より、我らをこの場所に導いてくれた故・小松義則さん。虹の橋の上で彼が見てくれてゐる、と強く思った。
打ち上げは山の幸の大盤振る舞いだったが、日中雨に打たれたせいか、なんか寒くてイマイチ優れぬ体調。温まろう、と思ひチョイと失礼して風呂(露天風呂がある)に入ったら、逆に一気に調子が悪くなってしまった。
8月25日(日)ーーーーーーーー
寝る前まで目眩が取れずに、寝てからも暑いやら寒いやらで、熟睡には程遠く・・。
それでも8時には「朝飯だよ〜」の声でまた皆んな集合。美味しい朝飯をいただく。昨日ほどではないが、あんまり調子が良くもない。
最後の片付けなどして、昼前には正直村を退去。「今年中にも一回くらい来てね〜」と見送られながら下界に戻る。いつもは途中で皆んなで温泉に寄ったりするのだが、今年はナシ。
私はとにかく眠くて、帰宅したら寝床をしつらえて本気の昼寝。冷房の効いた部屋なのに暑くて目が覚めたら、38℃まで熱が上がっておりタマげる。こは風邪がぶり返したか?と、止めてゐた風邪薬をまた飲み、夕方までさらに寝る。夜は女房が作ってくれた晩飯を食って、また寝る。寝た壱日。