週変わりのシュウ
9月22日〜30日
そこに居てね
9月22日(日)ぱんぱかトリオ@北広島町まがりカフェーーーーーーーー
ぱんぱかトリオでのプチ遠征。
カワの字の人脈に負うかういふ場所でのライヴには、ホンマに頭が下がる。カワの字に限らず、ヲルガン座のゴトウイズミも語る『人脈が私を救う』といふ姿勢を隠さぬ人に特有の、こだわりと友愛の空間。
古民家を改装したカフェとオープンスペースに、初秋の風が涼しく吹き抜け、気持ちよく歌い奏でた数時間。
まかないの食事も、シムプルで素朴ながら手の込んだ素晴らしい料理ばかりで、自分には絶対真似できないなぁ、と思ひながらの、素晴らしい日曜日のお昼ライヴであった。
カワの字に感謝。
9月23日(月)ーーーーーーーーー
祝日。しーシュのリハ。
来月の薬研堀夜市vol 45にて「アニソン・セレクション」を演ることになった。てゆーのも、今年に入って演った「スペース・ファンタジー(宇宙にまつわる楽曲群)」と「ミュージカル・セレクション(ミュージカル曲群)」の完成度と出来が、我らながら素晴らしい、と鑑み、やはり『実力派のデュオ』と呼ばれるからには、毎回あれぐらいのチャレンヂはすべきであらう、と・・。
てなことでの「アニソン」。
アニソン、とは言っても昨今の、アニメの内容とは関係ないやたら音数と歌詞と情報量の多いマニアックなタイアップ楽曲群ではなく、正統派のアニメ・ソング・・・、そのアニメのためにちゃんと作られた「佳曲」を集め、アレンジした大作。これを作る作業。
前回のみゅーじかる〜と違い、セレクトするほとんどの曲を「そら」で歌えるのは強みだ。良き作品にせねば。
9月24日(火)ーーーーーーーーー
廿日市のレッスンの後、その隣町の五日市はマッチボックスにて、元弟子のZAVZAが家族で演ってる「ハッピーベリーカンパニー」のライヴを見に行く。レッスンが終わってから駆けつけても間に合う時間帯だったのと、共演の、メキシコからのSSW ルス・マリア・カーデナルといふ人も気になるので・・・。
ZAVZAのライヴらしく、会場は家族連れでいっぱい(笑)。自分の嫁とバンド組むのはもちろん、家族を巻き込んでかういふ場を作れるのもコイツの才能だな、と思ひながら・・。他にも知ってる人がいっぱいゐて、あっちゃこっちゃから声をかけられる。
ライヴはなかなか面白かった。チャップマン・スティックとウィンドシンセ、にドラムス、といふ編成から、もっとマニアックなジャズ的な演奏を想像してゐたが、全然ポップでダンサブルな音楽。クラブとかで演奏してもいいんぢゃないか?。アンサンブルもよく練られてゐるし、うん、なかなかである。
期待のマリア嬢はループの使い方が雑すぎて、ちょいと残念。パーカスを重ねたり鍵盤を弾いたりを重ねて色々演ろうとしてゐる事の精度が絞れてないかんぢ。スティックの弾き語りのみで演った曲が一番良かったのも、それを裏付ける。同時に、自分のソロ・パフォームもかういふ印象を与えてはイカンな、と、さういふ意味では良い手本を見せていただいた。毅然と、シムプルに演るのが一番なのだ。
9月25日(水)ーーーーーーーーー
朝起きてびっくり。
左手の肘が痛くて水飲むコップすら持ち上げられない。なんぢゃこれは!?。
ぢつは少し前から兆候があり、ライヴの後にベースやアンプやを運ぶのに、軽い痛みを感じたりはしてゐた。しかしまぁ2時間楽器を弾いて・・の後なんだから、まぁそんなもんなのだらう、ぐらいに思ってゐた。・・がこの痛みはキツい。痛いッ、King of pain !。
腕のいい、と評判の整形外科に行くと「テニス肘」と診断される。まぁ『使いすぎ』だ、と。この手の症状にはお決まりの対処法『安静に』といふのも、さもありなん。音楽家と料理人で腕を安静にできる方法があるなら教えていただきたい。
9月26日(木)ーーーーーーーーー
バイト。店長と同僚に一応事情を説明し、戦力になれる範囲で働かせてもらう。
中華鍋が振れないのはまだしも、皿に盛り付ける時にフライパンを維持するのが難しいのには参る。けふはまぁ短時間勤務だったのでなんとかなったが、明日に6時間のロング・シフトが入っており、ライヴの前だし申し訳ないが明日は同僚に代行してもらうことに。
夜はレッスン。
これもなかなかツラく、特に基礎練(四指独立運動)がキツい。いつも生徒と合わせて弾いてやるのだが、けふはそれをパス。ギターもコードチェンジが辛い。やれやれ。こんなことになるタァねぇ・・。
9月27日(金)ーーーーーーーーー
上述のやうに、ロングのシフトを代行してもらったので、休みとなった。
指の柔軟性を維持するトレーニングだけやって、あとは他の作業。せっかくもらった休みなので、運動も兼ねて隣町のモールまで歩き、本屋で立ち読みしたり、楽器屋を冷かしたり、グゥで服を選んだり(買わない)、す。
腱鞘炎で指をヤラれた時は、まだなんとか対処の仕方はあったが、今回のはなかなかキツいなぁ。暮らしに支障が出るほどの痛みは外傷以外で経験がない。手術は避けたいし、整形外科の治療には限界があるし・・。やがては「鍼」も視野に入れるべきかね・・。
9月28日(土)ひろしの部屋@大阪豊中アビリーンーーーーーーーー
週末プチ遠征。今月はこれが多いので良い。
久しぶりに「こだま」を使って大阪入り。けふはライヴ時間が早いので、それも最近は嬉しい。
毎年この時期に鳥取で行われるイベント「えばこフェス」で顔を合わせてゐた、奈良のバンジョー奏者 吉崎ひろしアニキのお招きで大阪は豊中へ。会場のアビリーンは、こぢんまりとした、しかし経営運営共にとてもしっかりした清潔感あふれるお店で、一気に好感度マックス。スタンウェイのアップライトピヤノもあり、しーなさんには嬉しからう。惜しむらくはビルの構造上、あんまり大きな低音が出せんので、選曲にはそれなりの配慮が要ること、ぐらい。
公開ラヂヲ放送、を模したステージ進行でひろしアニキの軽妙なトークが、しーシュの言いたいことをすいすい引き出してくれる。さすがの話術!。そしてひとたびバンジョーを構えれば、その妙技に名も知れぬ草原の風が吹く。今回はウチの曲にも参加していただき、久しぶりの共演も楽しめた。
今回、関目の「我らの家」を失ったしーシュに、大阪の新しい基盤になる店を とアビリーン紹介してくれたひろしアニキ。その誠意に違わぬ素晴らしいお店のアビリーン。これを機会にぜひまたお伺いしたい。そしてまたひろしアニキが広島に来てくれたら、等しく誠意を持ってお迎えしたい、と強く思った豊中であった。
9月29日(日)ーーーーーーーーー
京都の友人K夫妻のお宅に身を寄せた。
昨日は昼ライヴにて帰宅したのはまだ夕方であった。その後の家飲み宴会を設けて頂いたのだが、その宴会が終わったのは零時を回って、といふね・・・。しかし振る舞っていただいた酒が上質だったので、二日酔いはなし。まぁ「爽快ッ」とは行かんがそれなりにフツーに目覚めることができた。
いつももてなしてくれるこの夫妻の友情に感謝。映画や読書や音楽、とミョ〜に話が合うので、いつまでも喋っていられる。
京都駅まで送ってくれた彼らと別れ、名残惜しいが我らは広島に・・。
日曜日の混雑する京都〜新大阪〜広島を抜け、我が家へ。
テニス肘の痛みは、昨日のライヴ終了直後がマックスで、あぁやっぱり楽器演奏はだいぶ負担になるんだねぇ、と。まぁだからと言ってしゃぁないわな・・。これが仕事なので。
9月30日(月)ーーーーーーーーー
9月最後の1日を休みとす。
テニス肘の痛みを取るための休みにしたいんだが、どうやっても痛みが引かぬ。西洋東洋民間、色々な対処法が各所に出てゐるが、どれもなんか嘘くさく、なんだかネ、の印象。こうなってくると外科手術も視野に入れんといかなくなってくる。しかしそれが完璧な治癒を保証するモノでもなく・・・。
もはやベース弾きとして色々な仕事が舞い込んでくるとは思ひがたい人生晩年だが、自分が好きな曲を好きなやうに弾くことが難しい、となると人生的にだいぶキツい。こんなことで絶望なんかしたくないんだがネ〜。