週変わりのシュウ
10月14日〜21日
そろそろ夢路に就かれる頃
10月14日(月/祝)ーーーーーーー
休みの日。バイトと練習で痛めた腕(肘)を休める日。
実際、女房方の実家へ一瞬帰省した土曜日からこの祝日まで、一切の生産もなく、軽い練習以外の音楽的活動もしなかった。ひたすら「休息」した三日間。
10月15日(火)ーーーーーーー
レッスンを休みにして、上手くすればけふも「休息」にせん、と考へてゐたが、明日が定例会なので、流石にけふはしーシュのリハをバ。
企画ものの練習をしっかり演った他も、新旧のレパートリィを入念にチェックす。今回 クラプトンの「ワンダフル・トゥナイト」をラインナップに入れる。中サビまではオリジナルに忠実に、最後のヴァースは男女歌唱による『悲恋=不倫』に結びつける、といふいかにもしーシュなアレンジ!(笑)。
まぁそもそも親友の嫁さんとカップルでパーテーに出かける、と云ふロクでもない歌なので(ファンですよ、念のため)・・・。
10月16日(水)薬研堀夜市 第45回「わんだほーTVアニメ」ーーーーーー
隔月定例会@JIVE。
もぅ45回もやってンだねぇ・・。年6回 として足がけ7年か・・・。
けふは会場のJIVEが久しぶりの「ほぼ満員」。週真ん中の平日によぅ集まってくださった。遠方やお久しぶりの方々の来場も。ありがたいことです。テニス肘の痛みは治ってはおらぬが、そんな事は言うて居れん!。
・・と云ふことで、相方をして「けふはエラい気合い入ってるねぇ」と云はしむる熱演であった。声もよぅ出た。
特に嬉しかったのは、拙曲「指定席」のモデルとなった、しーシュの歌を愛してくれてゐた 故Hさんの奥様がお一人で顔を出してくださった事。Hさん没後初めてお顔を拝見し、しーなさん共々 感無量であった。いつか御前で「指定席」を披露したいが、多分泣いて歌えんかもなぁ(苦笑)。
配信の向こうも賑わいを見せ、本当にありがたい事です。Big なHitを出せぬまま老いつつあるこのデュオを、変わらず応援してくれて、本当にありがとう。
10月17日(木)ーーーーーーー
昨日、夜市に名古屋から参加してくれたTさんご夫婦を、お好み焼きでもてなす昼間。
私は今夜のバスで東京に向かうので、他に用事はナシ。のでTさんご夫婦が広島を発つまで、ゆっくり付き合う。
出発の直前まで荷物の選別に迷い、結局新調したスーツケースを帯同することにして夜行バスのステーションへ。ターミナルに行くと、予約した時間帯のバスの表示がない。「・・?」と思ふも、バスが割とルーズなのは知ってゐるので、まぁフツーに待ってゐる。なんか、アジア系の外国人が20人近くウロウロしてるんだが、まさかこれ一緒ぢゃないだらうな?とか思ひながら・・・。
予約時間より10分早くバスがやって来た。乗ってビックリ。3列シートで予約したハズの高速バスが、街なか走ってるやうなフツーのバスで、しかも私の隣は見知らぬ女性!!。え?こんなんアリか?とか思ってるうちに、懸念してゐたアジアン団体がわらわらと乗り込んできて満席に!。マジかよこれ?。
思ふにこれはバス会社の「オーバー・ブッキング」で、3列シートのバスではこの人数に対応できぬゆえにこのやうなことになったのだらう。隣の女性にしても見知らぬおっさんが隣に座って朝まで・・てのは過酷すぎるだらう。シートはほとんどリクライニングもしない代物で、なんぼ安いから、といってもこれでは ほぼ詐欺だ。中国JRバス!ちゃんと仕事せぇよ!!。
まぁそんなバスで落ち着いて夜が過ごせるハズはない。おまけに件のアジアン団体の何人か(もしかして全員?)えらいこと汗臭くて、割とたまらんかんぢ。隣の女性と足が当たるたんびに『すいません』と言い合う13時間!。
10月18日(金)ーーーーーーー
朝、アジアン団体は横浜で降りてった。
そっから東京名物、朝の大渋滞に捕まり、終点の東京駅に着いたのは9時。やれやれ。夜中に何度かウトウトはしたが、睡眠とは程遠い状態だった。けふの予定は何もないんだが、そうしてゐて良かったよホンマ。
吉祥寺の定宿に着いて家主を送り出す。家主はけふ遠方に宿泊で、丸一日ここの留守を預かる形でのんびりさせてもらう。少しだけ昼寝して、吉祥寺散歩。
夜は三鷹台の知人がやってるバァに行って独り飲み。また散歩しながら帰り、久しぶりの一人を楽しむ。
10月19日(土)「君の赤い色を見せて」@早稲田リ・ネンーーーーーー
けふのライヴ(イベント)への参加が、今回の一人旅のきっかけ。
2007年にキキオンといふバンドでメキシコに召喚された時のバンド仲間、アコーディヲン奏者の佐々木絵実さんが主催した、祝還暦企画「君の赤い色を見せて」。私は還暦一年前なんだが、フライング出演で、と云ふ事でオファーいただく。
絵実さん、かなり久しぶりにお会いする。元気さうだ。私よりひとつ年上の彼女だが、私と同い年の旦那さんがゐて、みんな仲良し。おぉぉひさしぶり〜!!とか云ひながらイベントの準備は進む。
そんな企画なので、絵実さんの知り合い、と云ふことと「還暦」といふこと以外の共通点は出演者同士になく、会場は適度な緊張感と、それでもみな大人ならではの大らかさで、知人のあまり居ない空間も気にならない。逆に云へば、久々に『誰も知らない人前での』ソロ・パフォームとなるわけだ。
トップバッターと云ふこともあり、ソロによる中尺のライヴ自体が久しぶりでもあったので、ややカタいパフォームにはなったが、まづまづのレスポンスを得て、まづまづホっとする。このご時世、久々にCDも売れた。
微分音アコーディヲンも操った絵実さんのソロ、30分完全フリースタイル即興のマグマトロン、ギターとドラムスのデュオで充分アツいロックを聴かせてくれたGarbolic pablo。さすが絵実さんのセレクトには間違いナシ!のラインナップであった。良いライヴ。東京の中枢でしか味わえないこのかんぢ。ほんまに久しぶりで、やっぱりイイな。30代にこれをした事で、今の自分に通ずるタフさを身につけた自分に、改めて思い当たったのであった。
絵実さん、良き夜をありがとう。
早稲田でライヴを演ったのは意外にも初めてで、まぁ吉祥寺からはアプローチしやすい街なので、移動のトラブルはなし。だが、週末の中央線は最終に近づくとエラいことになるので、早めに失礼させていただいた。東京の住人のやうだ、と思ひながら、こうなる未来図もたしかにあったのだ、とも思ふ、敬虔な夜である。
10月20日(日) しんごとシュウ@サラスヴァティ弁天ーーーーーー
けふはしーシュでもお馴染み 横浜は関内サラスヴァに、おそらく初めてソロで出演。
対バンに盟友ユニット「しんごとひでこ」を予定してゐたが、ひでこの家族に不幸があり、急遽しんごのソロとなる。ひでこの家族と云へばしんごの家族でもあるわけで、お前は出演しても大丈夫なのか?と問うと、ひでこから『あなたは出なさい』と云はれたさうで、さすが夫婦楽師の覚悟を見せてくれる。
その夫婦デュオの心意気に答えるべく、けふも私は渾身のソロをバ。
しんごと私、と云へば2010年に一緒にソロ同士でツアーをした仲だ。お互いに楽器とバックパックを担いで在来線を乗り継ぎ、名古屋〜三重〜滋賀〜神戸〜大阪〜岡山〜広島を巡ったのだった。あれから14年かぁ・・。
ライヴ後、しんご宅に移動して飲みながらその辺の話も。歳はだいぶ離れてはゐるんだが、しんごとはホンマに音楽の話題だけで数時間は楽に喋れる、と云ふ稀有な存在。男同士が会話してたらフツーに出てくる女性の話や人生の話が全然出ない。たいへん好ましい時間なのだが、しんごは明日、葬儀に参列するために早朝に発たねばならぬので、期を見て収宴。
ありがとうな、しんご。
10月21日(月)ーーーーーーー
早朝、まだ暗いうちに物音で目が覚めたら、しんごが出て行く音だった。見送りできずスマン。
といふ事で、またまた家主のおらぬ家の留守を預らせてもらう半日。
初日のバスで懲りた、と云ふのもあって、帰りはもぅ新幹線の席を予約した。その時間までしんごのところでのんびりさせてもらい、ちゃんと戸締り火の元チェック、施錠もしっかりコンプリーとし、帰途に着く。
一人旅の醍醐味は、ある意味『どうなるかわからん』スリルにもある。バスにせよ、在来線にせよ、乗り継ぎは上手くいくか?、路線に間違いはないか?と常にある程度の緊張を保ちながら、街から街へと流れて行くのが、まぁ楽しい。シンドいが楽しい。
そこへいくと新幹線は、駅に着いた時点で「旅終了」と言っても良いくらいの安定感&安心感で、まぁオモロないっちゃオモロない。だが、帰りにまで疲れんでもいいではないか?と云ふ観点からは、ホンマに優れた乗り物で、足は伸ばせるわ、席はフラット近くまでリクライニングするわ、座席は広いわ、通路も広いわ、トイレはちゃんとしとるわ、速いわ、で、ま〜ぁホンマに大した乗り物である。
バスからすると3倍ぐらいの値段はするのだが、まぁこの快適さと安定性を思へば、それぐらいの差額は仕方あるまいな、と深くふかく納得して、旅を終えよう。