週変わりのシュウ
11月1日〜8日
君たちは夜通しポーカーか?
11月1日(金)ーーーーーーー
恐ろしいことにもぅ11月である。
云ふのもアキアキするが、こないだ2024年が明け、元日の散歩をしながら『Old blues man’s blues』が出来たやうな気がするのだ。あれから今まで、ホンマに「一瞬!」である。「そりゃないぜ」と云ひたくもならぁな。
Old blues man’s blues と云へば、しーなさんに編集してもらったPVをYouTubeに上げたところ、半年もせぬうちに、あっと云ふ間に1000回以上の再生数を打ち立てた。私の動画投稿史上 初めてのことだ。なにが良かったのだらうか?。自信を持って投稿した「夕闇を待つ猫」がさほど伸びぬのに、この、自虐をふんだんに含んだ野暮なブルーズの、なにが?。
わからん。
11月2日(土)ーーーーーーー
念の入った雨が昨日から降り続き、明け方何度も「大雨警戒警報」が入る土曜日。
外も真っ暗で、そのせいか珍しく8時過ぎまで寝こけてゐた。
けふは明日のイベント「福王寺音楽祭」のために、会場に前入りするかどーか、を悩んでゐて、少々体調もすぐれぬ上に、雨の中の登山(けっこう険しい山ン中にある)は避けたいな、と思ってゐて、まぁ雨は幸い夕方にかけて収束していったのだが、大事をとって前入りは辞退させていただいた。
あそこに前入りすると、相当な高確率で住職を巻き込んでの大バーベQ宴会になるので、それも楽しみではあったのだが・・・。
11月3日(日)福王寺音楽祭2024 ーーーーーー
昨日、前入りを断念した福王寺の音楽祭。
一般に「晴れの特異日」と云はれる11/3だけに、昨日とうって変わり、けふは朝から晴天が広がり、日差しは熱いほど。前入りはできなんだが、なるべく早めに会場入りせん、と、8時頃には出発することに。
福王寺は真言宗御室派のお寺。「安芸の高野山」とも呼ばれる開基1200年を誇る由緒ある寺院である。落雷による山火事で何度か部分的な欠損はしてゐるらしいのだが、その都度修理され、現在に至る。途中までは車でも登れる(相当な細道だが)が、最後の数Kmは完全な「登山道」であり、結構な傾斜の山道をトレッキングせねばならん。さういふところも、ここが霊験あらたかな地たる所以である。
楽器を担いでそこを登るのは、まぁキツいっちゃキツいが、トレッキングのレベルで云へば初級くらいのものなので、日頃から階段をよく使う私には良い運動。苔むした巨石などの絶景を愛でつつ、頂上へ。
お昼前から夕方にかけて、有志一同が入れ替わり立ち替わり奉納演奏。しーシュはトリを任され、まぁいつもの演奏で花を添えさせていただいた。ここは別名を「金亀山」と云ひ、亀にまつわるありがたい云ひ伝えが存在する。ので、毎回「亀の庭」を献上させていただいてゐる。
素晴らしく晴れた壱日だったが、山の天候は15時を過ぎると一気に気温が低下する。寒さが増す前にみなで撤収&荷下ろし(機材などの大きな荷物は商業用トロッコで運搬)。下界に下り、中華料理で打ち上げ。その後さらに歩いて帰宅。よぅ歌い、よぅ弾き、よぅ歩いた壱日であった。
11月4日(月/祝)ーーーーーーー
トレッキングも徒歩帰宅も影響なく、筋肉痛も倦怠感もなし。むしろ打ち上げでよぅ飲んだのに、すこぶる調子が良い。こはやはり『金亀山・福王寺』のご利益であらう。
けふは世間的には祝日。仕事も休みににて、しーシュのリハを。新曲を中心に2時間半みっちり音出し。新曲が形になってゆくのは、作曲者として何事にも変え難い心踊る時間であるな。
11月5日(火)ーーーーーーー
「なか日」的な火曜日。
生徒からレッスン時間を早めてほしい旨を聞き、けふだけ特別に1時間早めの始業。その分空いた時間を譜面書きや、楽曲の精査に使う。これは悪くない。ナンボでも音出せるスタヂヲで、その作業に没頭できる環境は素晴らしい。
だがもしも万が一罷り間違って自分が「理想の家」を作るに至った、とした時、自宅にスタヂヲが欲しいか?と問はれれば、少なくとも私は「べつに・・」かな?と思ふ。音楽スタヂヲとかではなく、まぁ楽器弾いて歌えてもいいんだが、そのほかの・・例えばひとりで映画見たり、ひとりで酒飲んだり、ひとりで本読んだり、ひとりでボーっとしたり、といふ事ができる「ぼくのへや」はあってもいいかな?と。
でもまぁ万が一に罷り間違っても自分がさういふモノを手にできる日が来るとは思へず、またそれがスゴくほしいわけでもない、といふのが、この梶山シュウといふ男の本質なのだらう。
11月6日(水)ーーーーーーー
バイト。
新メニューが始まり、忙しい日ではあったのだが、けふは私の担当する部署の一つが「故障」しており、業務が一つ減った状態での勤務。ハッキリ申し上げてたいへんラクだった。日頃自分がいかに多岐にわたる部分をカヴァーして動いてゐるか、が分かるかんぢだった。
だが、お店としては「看板メニュー」がひとつナイ訳だから、そはやはり由々しき事態。明日には修理が入るさうで、あぁ〜。
夜はぱんぱかトリオのリハ。今月末の佐々木酒店・角打ちライヴに向けての・・・。前回は店(演奏舞台)の狭さに対応するために「ぴえぞぅ」を使用したのだが、今回はそれがちょっと壊れてゐて、ヴァイヲリン・ベースで対応することに。
11月7日(木)ーーーーーーー
回復した訳ではないが、やや落ち着く傾向にあった肘の痛み(テニス肘)の症状が一気に悪化してゐる。
昨日はバイトもさほど激務ではなく、レッスンもギターと歌のみ、ぱんぱかのリハで2時間弾いたのみ、なのだが、明らかにここ数日でいちばんの痛み。
んでハタと思ひ当たったのは、最初のひどい症状が出たのも、ぱんぱかトリオのライヴの翌日・・・つまりヴァイヲリン・ベースを弾いた翌日だったのだ!。これはもしかしてこのベースを弾くことによるものなのか?と。スケールも短くタッチも軽く、むしろ日頃弾いてゐるカラスやヴァネッサより楽に弾ける楽器なのだが・・・。
ありゃりゃ?こりゃマズいぞ・・。
11月8日(金)ーーーーーーー
痛かろうが何だらうが生活は続く。
けふもバイトへ。前回壊れてゐた機材も治り、私の業務にいつもの忙しさが戻ってきた。けふは昼飯時の混雑がさほどでもはなかったのかな?。まだココロ穏やかに従事する事ができてオッケ〜。
それになんつっても、けふを乗り切れば、明日からまるっと二週間は「楽師の日々」。ツアーもライヴもある。その嬉しさが勤務態度にも出たのか、同僚に「エラい調子良さそうなね」と云はれる始末。寡黙で沈着な老人を目指してゐるのに、なんだこのザマは。